軽い自己紹介の後、
「自己PRなんですが、『私こう見えて実は・・・』という文からはじめてください。」と要求された。
つまり、「あなたの意外性のあるところをアピールしてください。」と言うことだ。
そして数あるギャップのなかから、自己PRとなりうるようなものを選択し、
効率的に伝達しなければならないのだ。
これって、就職活動の質問の中ではものすごくレベルが高い方に位置するのではないだろうか。
自分が他人に与える印象を深く知っていなければならない。
しかも、部屋に入り自己紹介をするまでの短い間に与えると言うとても限定的なもの。
グループ面接では、他の学生と相対的な評価をする必要があるかもしれない。
他人に与える印象と、自分の「自己像」の齟齬を素早く認識する。
もちろん自分の内面をきちんと把握しておく必要があり、客観的にみても妥当性があると感じられるもの。
瞬時に、自分の表層・内面を言語化し、会話を組み立てなければならない。
新たな印象を形成しなくてはならない。
「私、先ほどの自己紹介ではアツイだけの体育会系に見えたかもしれませんが、ゼミで論理的な議論が大好きなんです!」
と言うことを伝えたいのに、論理的に話すことができなければ、それは失敗である。
よく、合コンなどで「私こう見えて天然なんですぅ〓♪」という女性がイタイ・・・という言説がある。
これのイタイ理由はいくつかに分けることができるのかもしれない。
「“こう見えて”・・・て、どう見えてると思ってんだよ;;」
「見たまんまだよ!or興味ねえよ!まったく意外じゃないし。orそれって良いことなの?言わない方がいいんじゃね?ORオメーのは間抜けって言うんだろ・・・」
「えっ?あいつ天然って言ってたよな?めっちゃテキパキ動いてんぞ?裏番長?」
ポジティブな“意外性”というのは対人関係において、かなり強力な武器になるのでしょう。
ただし、意外性をアピールすることはかなり難度が高く、ハイリスクでもありますね。