2008-12-08

「俺の国SUGEE!」の一つのかたち  WALL・Eを観て

(軽くネタバレ注意)

ピクサースタジオの新作映画WALL・E』は、制作者のアメリカエンターテイメント文化に対する愛が色濃く反映されたものだった。

例えばアニメーション技術的な部分では、カートゥーン伝統的なモーション、テンポ感、デザイン踏襲しつつも

最新の3DCG技術を使って新しい映像表現に挑戦している(これはピクサー作品全般に言えることだが)

それからモティーフに関して言えば、宇宙船デザインがスター某に出てきそうな感じだったり、劇中に出てくるシネマアーカイブや歌も

アメリカの昔のポピュラーなものを巧みに使っていて、そういう懐古心を喚起させる造りになっていたのが特徴的だった。

さらに『WALL・E』と併映の同スタジオ制作短編プレスト』は

コンセプト自体が3DCGでカートゥーンおなじみのドタバタアクションギャグをやるというもので、伝統芸に対する愛がよりストレートに表現されていた。

ピクサーの感心するところは、そういう「俺の国の文化SUGEEグッドだろ?」っていうスタンスでありながら、

ただのオナニーにならずに世界中の人が楽しめるような映像作品にちゃんと昇華させているところ

ただの自己陶酔の為の自慢は、傍からみていると滑稽で醜いだけだけれど

WALL・E』のような作品愛国心を提示されると、傍から見てても「なんか楽しそうでうらやましいよ、あんたら」

という満更でもない気分になる。

こういう風にヘイ!って陽気に楽しくに愛国心をさらけ出せるのは、国民性の問題もあるかもしれないし

一概にこれが正しい愛国の表現方法だよみたいに言うつもりは無いけれど

日本の文化SUGEE!」って表現するときの、手本にしたい姿勢だなと思う。一人のプロ3DCGアニメーターを志す者として。

関連

日本SUGEEEEEEEEEEEEEEEE!ってなるコピペくれ

http://vipvipblogblog.blog119.fc2.com/blog-entry-248.html

日本SUGEE!」を殺すために記す。

http://anond.hatelabo.jp/20081206220423

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