http://d.hatena.ne.jp/myrmecoleon/20080825/1219679195
これってつまり、マーケティングの問題だと思う。Webアプリ普及のため必要なマーケティングが何かの考察につながっている。
ID:myrmecoleon氏のまとめによると、はてなブックマークのタグ一括置換機能は05年7月に実装、その後何度もエントリで取り上げられている。07年4月にはぶくマ数1000を超えるはてブ技エントリで紹介され、しかし認知は上がらず、今年に入ってもこの機能を紹介したエントリは、3月にはてブ数200超え、今月に300超えのものが出ている。
この間の推移は、多くの人が必要とする便利なWebアプリが存在するにもかかわらず、なかなか普及しない状況と見ることが可能だ。それも、何度も紹介され、その紹介記事も幅広く読まれているにもかかわらず普及しない。
便利な機能であっても、それが知られていなければ何の意味もない。このケースでは、はてなというマニアックなユーザーの多いサービス内ですら理解されていない機能があり、その認知の波も数年単位になっている。
マーケティングの問題につながっているというのはそういうことで、つまり、いい商品がなぜか売れていないという問題なのだ。ネットサービスにおける便利な機能も、人に知られなければ意味がない。サイトに人をひきつけるようなキラーアプリケーションを作ったとして、ではどうやって知ってもらうかという点に関しての、非常に参考になるケースといえよう。
このケースの場合、なぜこんな風に何度も何度も「発見」されるかというと、ため込んだブックマークのタグを整理する時にだけ必要になる機能で、常時使うものではないからだろう。ブックマークの整理自体がそんなに頻繁に行うものではないし、タグの置き換え頻度はさらに少ない。ようするに便利ではあるけど使用頻度の少ない、つまり市場が狭い商品だからというのが答えなんだろうけどさ。
さてではどうするかだけど、別に目新しい答えなんかないな。
年1回くらいしか必要とならない商品だから、その機能が必要となったその時に、すぐ気づくような仕掛けを作って、滅多にない商機を逃さないようにしなければならない。タグの編集機能を使っている時に、すぐ近くに一括置換機能の紹介か、一括置換機能のボタンを付けておくのが常道か。
もう一つ興味深いのは同じ機能を紹介したいくつものエントリの中で、ぶくマの数が大きく違うこと。
同じジャンルを扱ったライバル誌が、同じ特集を組みながら部数が違うようなもんだ。書き方や見出しの付け方を比べてみると面白いかもしれない。