2008-06-01

損なわれている

朝起きてとても気持ち悪い。

僕には拒食症がある。というか自殺企図なので、本当に拒食症と呼ばれるのかはわからないけれど。餓死できたらいい。死を恐怖していない、むしろ歓迎すべきものだ。おかしいのは自分の死に何ら恐れていないくせに、他人の死には驚くほど敏感なこと。この間の中国での地震とかで人が死んだ、と聞くのはとても堪え難い苦痛だった。

社会的に惨めな姿をさらすのは僕の本望ではないので、(これもひどい矛盾に聞こえるけど)生きていくために必要なことはしている。社会性を保つことに何か意味があるのか、僕にはわからないけれど、『ゲーム』に参加するものの義務、という意味で、身なりは整えているし、仕事はちゃんとしている。仕事をちゃんとするために必要なことはみんなしている。だから多くの人は、最近ダイエットに著しく成功した人だと思っているだろう。髪の毛は抜けていないし黄疸不整脈なども無い、と思う。極度に摂取カロリーが低く、体重だけが減り続けている。いわば現代医学という名の黒魔法(比喩)で容姿は保っている。なんというか、悪魔(比喩)に心を売り渡している、という気がする。

異常に健康だけれどカロリー不足で死ぬ。甘美な響きに聞こえる。昔から僕はロマン主義者だったのは間違いない。

なぜそうなったか、というと人に裏切られたからだ。恋人(だった人)は僕ではない男と寝て、それをある日突然告白して、僕のもとを去った、というか僕を追い出した。僕らは強烈な共依存関係だった。だからその恋人だった人も、その自分の行為にひどく混乱して、意味が分からないことをたくさんしたし、今でもしている。新しい男のことを愛している、といいながら僕に会いたがっている。僕はなんとなく、自分たちの関係を冷静に見直すことができるようになった。しかし僕はその痛みに依存している。しばらくこの状態が続いていて、だんだん痛みを感じなくなってくる時がある。それはとても寂しいことだったから、なんとかして痛みを思い出そうとした。そうすることが僕が生きている証のような気がした。痛みを感じなくなったら、(外見など気にせず)もっと積極的に死ねる気がした。

今日は、朝起きてとても気持ちが悪かった。なんでか知ってる。それは僕が恋に落ちているから。

とても恐ろしいことだ。また恋に落ちるなんて。僕はそれをとても恐れている。恐怖、という感情は肉体による未知の積極的な表現だ。僕が傷つけられることには、もう何の感情も抱かない。でも彼女を傷つけるのはとても堪え難いことだ。好きな人が好きだということに適切に応えてあげることが出来ないのがこれほどつらいことだったなんて。僕はまだその恋人のことを愛しているのは間違いない。だからその関係性の中にある不公平にも吐き気がする。

もし神がいるなら、もっと素直に僕を壊してください。

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