2008-05-02

http://anond.hatelabo.jp/20080502103214

法案の是非を議論するときには、検閲という語を無造作に使うのは止めておいたほうがいいです。むしろ表現の自由の制約についての問題としたほうがいいです。

検閲というのは、憲法に書いてあるように、してはならないものです。

だから自民党の高市私案においても、この憲法に書いてあるような「検閲」にはならないような規定ぶりになっていたと聞いております(池田信夫氏のブログより)。

それなのに法案を「検閲」だから反対と言ってしまうのは、法律的な意味合いでの「検閲」の語を知らない者だと読み手に思わせる不利があります。そう思われてしまうと、主張の信頼性が低下します。法律を知らない者が法律問題点を指摘しているようだけど、その指摘は正しいの?と。

反対者の足並みを乱してしまうんですね。

その点で、MiAUの発起人の崎山氏が、自ブログbewaad氏に噛み付いていたのは、MiAUの足を引っ張ったと個人的には思いました。その崎山氏のエントリーでは、プレスリリースごときの粒度で「検閲」の語を使っても問題はなかった、そもそも国語辞典で「検閲」の語は云々であり、ユーザー団体のMiAU憲法上の「検閲」に従って解釈する必要はない、みたいなことが書いてあったんです(崎山氏のブログは独自ドメインアクセスログ取られているので、職場で見るのは遠慮しましょう。)。

けれど、MiAUは、プレスリリースを主要な活動の一つとしているのであり、しかも、法案の問題を指摘するのに、法律上ではない解釈で「検閲」の語を解釈して「検閲」になると思われると言われても、私には説得力がありませんでした。かえって、「検閲」の語を振り回して他人を不必要に煽っているのではないのかと疑問を持ちました。

話がずれました。

じゃあ、18歳未満が見ちゃいけないコンテンツを絶対に18歳未満の目に触れさせないにはどうするか。

そもそも18歳未満が見ちゃいけないコンテンツを国が検閲すればいいんじゃないの?

それは高市氏が言ったことではない、あなたの想像でしょう。

※ここで書く18歳未満が見ちゃいけないコンテンツとは、アダルト出会い系だけではない。政治宗教はもちろん、SNSコミュニティサイトmixiGREE)も含まれる可能性もある。

可能性とは、どれくらいの可能性なのか、「ある」とおっしゃるからには50%以上でしょうか。

私は、仮に法案が立法化されても、SNSコミュニティサイト法律上禁止される可能性は、ほとんどないと思います。数値的には、1パーセントもないぐらい。

mixiコミュ内の一発言が不可視になったりすることは有りえると思いますが。

記事への反応 -
  • よくわかった。その主旨ならわりと同意だが、「フィルタリングは必要」というだけだと、国による検閲を肯定しているようにも取れてしまうのだ。 18歳未満って書いていても子供は勝...

    • 法案の是非を議論するときには、検閲という語を無造作に使うのは止めておいたほうがいいです。むしろ表現の自由の制約についての問題としたほうがいいです。 検閲というのは、憲法...

    • そもそもインターネット検閲の何が悪いのかが分からない。 本だってマスコミ情報だって事実上検閲されているのに。 と言うと猛烈な反論が返って来そうだけど。

    • それを“法”として国がやるんだよ? 本やマスコミが検閲されている中で、インターネットは辛うじてまだ検閲の手が伸びていないんだが? そもそも本やマスコミは建前では検閲など...

      • 「エロ本やパチンコ雑誌は売り場を隔離して18歳未満には売らないようにしろ」と言うのは十分検閲だと思うんだが ネットでそれをすると即中国になるのか。へー。

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