2008-04-21

久間氏 軍事情会社の役員 長官在任中に兼務

防衛専門商社山田洋行」元専務から飲食接待を受けていた久間章生防衛相(66)が、軍事や国際情報の提供サービスなどを目的とした有限会社取締役を、防衛庁長官在任中も約3週間にわたって務めていたことが19日、関係者の話で分かった。この会社は会員制クラブを管理しており、月額10万円の会費を自社の口座に振り込むように会員に求めていたという。久間氏が国務大臣らによる営利企業の役職員兼任を禁じた大臣規範違反した疑いもある。

 関係者によると、この会社東京都新宿区に本店を置く「アイメック」。平成9年11月に軍事や国際情勢、政治経済についての情報提供経営コンサルタントなどを目的に「国際軍事経済情報分析センター」という名称で設立され、今年7月に現在の名称に改称された。

 久間氏は12年8月10日に取締役に就任し、昨年10月19日に辞任している。昨年9月26日から防衛庁長官を務めており、約3週間にわたって大臣と同社の取締役を兼職していた。13年に閣議決定された大臣規範では、国務大臣らが営利企業の役職員を兼職することが禁じられており、規範違反した疑いもある。

 久間氏は今年7月4日に防衛相(旧防衛庁長官)を辞任したが、その直後の7月13日には、再び同社取締役に就任している。同社の本店所在地は12年8月に中央区から新宿区に移されている。

 同社は、ビジネスや技術を検討する会員制クラブ軽井沢クラブ」を管理。月額10万円の会費で会員を募集し、アイメック名義の口座に振り込むように求めていた。

 久間氏は昨年12月、山田洋行専務宮崎元伸容疑者(69)から東京都内スッポン料理店で接待を受けていたことが明らかになっているほか、守屋武昌前防衛事務次官(63)が今月15日の証人喚問で、宮崎容疑者接待に同席した人物として、名前を挙げていた。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん