2008-03-27

宇宙飛行士になりたいと思っていたと思っていた。

物心ついたときから俺は根っからの理系人間で、小学生のときから愛読書SFばっかりだった。

当然宇宙飛行士にはなりたかった。

でも前回の募集のときには俺は学生だったのであきらめた。

今回、宇宙飛行士の募集が始まると聞いて、あらためて考えてみた。

「俺は本当に宇宙飛行士になりたいのか?」

今土井がエンデバーに乗って宇宙から帰ってきたが。

10年、おそらく非常につらい訓練をへて、宇宙に行くのは一週間。

個人的に宇宙飛行士の知り合いはいないが、おそらく休日もあまりとれず、趣味時間もほとんどとれないだろう。

間違いなくいままでの友達付き合いはできなくなるんだろう。

ネットをチェックしたりする時間なんかねーな。

家族にはアメリカについていってもらわないといけないんだろうし、いろいろと苦労をかけるだろう。

「がんばれば夢はかなうんだ」なんてしらじらしいことばかり一年中いわなくてはならないんだろう。

本当にそこまでしてやることなのか?

もしかして、宇宙飛行士っていうのは女でいうキャビンアテンダントみたいなもんじゃないのか?っていう気もしてきた。

かつてはキャビンアテンダントは、美貌と能力を誇る女性花形職業だった。

でも実際に飛行機に乗ってみればわかる。

やっていることはそのあたりの店のただのウェイトレスと全然かわらない。

マニュアルにのっているとおりに客に食事をだし、対応をする。

英会話だって日常英会話以上のものは必要とされない。

今ではキャビンアテンダントになるのはせいぜい高卒短大卒くらいだろう。

どんなに美人だって、俺の大卒女友達の中でキャビンアテンダント就職先の候補に考えるやつはいなかった。

いまだにキャビンアテンダントがもてはやされるのは日本を含めた数カ国らしいぜ。

宇宙飛行士も同じじゃないのか?

宇宙空間で、与えられた指示書を元に、「きぼう」を組み立てる。

地上の科学者たちの指示のもと実験をして、記録をする。

科学知識と英語キャビンアテンダントよりは必要だが、所詮は指示されて動くだけの仕事ということは同じだ。

決して創造的な仕事ではない。

自分の今やっている仕事の方が創造性という点では上なんじゃないかという気もしてきた。

俺は宇宙飛行士なんか目指さずに、今の仕事を続けた方が後悔しないんじゃないのか?

家庭を犠牲にして、もしかして自分の人生も犠牲にするんじゃないのか?

(そもそも受けたとしても、てめーは受かんねーよ、というのはおいておいてだな、とりあえず。)

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