2008-01-28

匿名ダイアリー 番外

この一週間ほど、ここで日記を書いてみた。

毎日読んでくれていた人がいるならば、その人の脳内には「私」の人格のようなものがうっすらと浮かび上がっているだろう。

匿名ダイアリーに、その名の通り「匿名日記」を書き続けていくと、匿名とは言えど人格が生まれるのである。

この時、日々の出来事を綴る数多のブログとの違いは何か。idの有無のみではないのか。

私が書いた日記の「私」という一人称を、何かしらのハンドルネームに置換してもなんら問題は無いという事である。

とすると、「匿名ダイアリー」を「匿名日記帳」として利用する意義など無いと言える。

という様な事を考えるためにこの一週間、実験としてここに日記を書いてみたんだけど面白いことが起きた。

いや、そういうことが起こりうるということは容易に想像できた。つまり、なりすましが現れた。

何日の日記かは言わないけれど、私が書こうとしたら、既に書かれていた。しかもまるで本物の私のような文体で。

私はその日結局、日記を書かなかった。次の日何事も無かったかのように続けた。

その瞬間、匿名ダイアリーに現れる「私」は現実世界の私とは異なる存在となった。

「私」は私ではない。なりすまし人間でもない。匿名の、しかし確かに現実存在する何者かでもない。

「私」は匿名と顕名と実名のどれにも属さない、無名とでも呼べるような存在になった。

  • つhttp://anond.hatelabo.jp/20080128233507

  • 「なりすまし」って・・・一日だけメガンテプレイ日記を書いてない奴があったけど、あれか。 いやでも面白かったよ。 「大河の一増田」で、増田はただの増田であると同時に増田の全...

  • もう10年近く前になるのか... 面白かったよな https://anond.hatelabo.jp/20080128233507

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