ttp://takoashi.air-nifty.com/diary/2007/09/post_2017.html
ここを読んでいて、ちょっと吐き出したくなったことがあるので書く。
まったく異なる経験だが、自分もテレビ出演で非常に嫌な思いをしたことがある。
ずいぶん前のことだが、知人Oさん(友達の恋人)経由でテレビ出演依頼がきた。
ある番組に、知り合い同士のグループで出演してほしいとの依頼で、自分を含め数名が声をかけられる。
その番組には、某人気タレントたち(いまでも冠番組を持っている人々)が出演していた。
自分以外のメンバーは「ナマで人気芸能人を見られる!」「テレビに出られる!」「お金ももらえる!」と
めちゃくちゃ舞い上がっていた。
Oさんの話を聞いただけでも、低俗で自分の親が見たら泣くような内容であることが判明したので、
みんな辞退するだろうと思ってた。報酬に飛びついたメンバーもいたけど、わずか数千円だし、
そのために嫌な思いをしてまでやる必要のないことだと考えていた。
しかし、「親には言わなければバレないだろう。それよりこんな貴重なチャンス逃したくない」
「お金をもらえる上に、テレビに出られるんだ!」と盛り上がっているメンバーに押され、
ひとまずテレビ局側の詳しい説明を受けることになった。
その後、よくよく考え、どうしても番組内容に納得できなかったため、テレビ局の人と会う前に自分だけ辞退しようとしたものの、
メンバーの猛反対に合った。
理由は、出演条件に人数変更はNGだったから。日程的にも内容的にも自分の代理人を立てるのが難しかったのだが、
かといって1人だけ抜けることは許されなかったらしい。
途方にくれて、グループ内で信頼できそうなメンバーに相談した。
しかし、そのメンバーから脅し(誰々が怒ってキレる、あいつなにするかわかんないよ、あんたのせいで全員テレビに出れなく
なったらどう責任とるのか…など)に近い説得をされて、ひとまず説明会だけ参加することに。
説明を聞いたときは、小田嶋さんが言われていた
・番組のコンセプトを聞いて、ちょっと尻込み。なんだか裁判仕立てのバラエティーみたいだし。そういうのに出るのってヨゴレじゃないのか、と、そう思ったから。
・最初の直感に従えば良かった。
にまさに当てはまる状況で。
嫌な予感はしてたんだ。
しかし、当時はグループ内での人間関係を壊したくない、仲間はずれにされたくない、嫌われたくない、いじめられたくない、
という思いが強くあった。いや、もともと、自分はそのグループ内で浮いているんじゃね?という雰囲気があり、その真実を
受け止めるのが怖かったんだ。
これ以上浮きたくなくて、「自分が1日我慢すれば良いんだ」と、出演を決めた。
撮影当日は気が気じゃなくて、ずっと吐き気がしていた。
みんなは「@@にサインもらえるかな??」なんてはしゃいでいた。
撮影が終わったあとは、みじめな気持ちと出演しなければよかったという気持ちだけが残った。
いよいよ放映日。当然のことだが撮影内容が編集されて放映されていたので、撮影時には見えなかった自分達の醜態が
テレビにはたくさん映っていた、らしい(自分ではこわくて見てない。周りから聞いた話で概要をつかんだ)。
その番組は、素人達が隠し撮りされているところを、みんなでこっそり盗み見て楽しむような内容だったので、
本当にいい恥さらしだった。
内容を見たメンバーたちは、「こんなはずじゃなかった」と激怒。
おまけに放映を見た周りの人々からは白い目で見られ、親にもばれ、そのとき通っていた学校にも出演内容が漏れ、
校内でうわさになり、学校を退学させられそうになった。
その後、メンバー全員からストレスを一気にぶつけられ、しばらくして自分が壊れた。
この出来事が、よくない人間関係をたちきるいいきっかけだったとは思う。
でも、精神的におかしくなって病院通いして、しばらくの間まともに人間関係を築けなくなるほど、深いダメージを受けたのは事実。
回避する方法はいくらでもあったと今では思うけど、浮きたくないと必死で、追い詰められていた頭ではまともな思考が
働くはずはなくて。あの頃を思い出すと本当につらい。
いじめから逃れられなかった人に対して、なんで誰かに相談しないんだとか、助けを求めないんだとか、やり返さないんだとか
言う人もいるけど、そんなことできるような状況じゃないんだって、その時はじめて知った……。
唯一救いだったのは、落ち込んでいる自分を励ましてくれた友人たちと、自分がストレスのはけ口になっていることに
だから今でも、その番組に出演していた芸能人たちを見ると、吐き気がする。
そんでもって、テレビには二度と出たくない(まあ、出るようなことはないだろうけど)。
コギャルたちもネット使ってるなら、放映見てどっかで「マジむかつく」「罰ゲームなんすけど」なんて書いてるのかな? あと、これ思い出した↓ http://anond.hatelabo.jp/20071001212802