オイラはあんまり他人にそういうことは言わない。けど、もし言うことがあるとしたら…という前提で考えてみた。
○ヒトカワムケルその1
(1)ひとくち食って、ゆっくり噛んで、ほほえみながら「おいしいねー」と言う。
でも、まあ嬉しくないわけは無いんだけど、たとえば
(2)皿にむしゃぶりつくイキオイでがーーーーーっと食う。飲み込みながら「うま、うまーーーっ」と言う。
まあ相手の人格がちょっと心配にはなるけど、「ああ、本当に心からオイシイと思ってるんだなあ…」って感じじゃね?つまり「他人なんか気にならないレベルで一つのことに打ち込んでる状態」。
○ヒトカワムケルその2
直感型のバッターがいたとする、天性のカンみたいな奴で「おまっ…どうやってあんな難しい球打つの?」とか聞かれても説明できないけど打てる。その代わり波がヒドイ。打てないときは全然打てない。ところがあるとき後輩を指導した。その過程で試行錯誤して、はじめて自分の「打てる」をある程度説明できるようになり、波が少なくなり全体の打率も上がった。打てない球が打てるようになったわけではないが、そいつは「バッターとしてヒトカワムケタ」と言われるんじゃね?つまり「技術全体がステージを一つ上がった状態」
○ヒトカワムケルその3
ハードに仕事する独身の社員がいるとする。他の奴より技術も一つ抜けてる(ようするに上の1、2を満たしている)。だが身辺でトラブルが絶えず今ひとつ周囲からの信頼が無い。最近結婚して、仕事のペースは全体として落ちた。そしてそれとともに周囲に親切になりチーム全体の技術力も上がってきた(逆に言えば彼が一人抜き出ている状態ではなくなってもきた)。それとともに、なんとなくトラブルも減っていき、彼に対する信頼は以前より増した。それを見て上司が一言「アイツもヒトカワムケタな」。つまり「周囲との調和、自己コントロールができる(良い意味での日本社会的な)人間になった状態」