生前の恨みを果たす為、幽霊が生きている人を呪い殺す。そういう話が怪談では結構あるが、どうにも納得できない。
幽霊には「生きている人間から物理的攻撃を受けない」という反則的な特性がある。それがゆえに一方的なロングレンジ攻撃が可能になっているわけである。そもそも幽霊側としては、生前に腕力・知力等の圧倒的不利があったからこそ死後の復讐を選ばなければならなかったのではないか。ならば、その相手を殺して同じ土俵に乗せてしまったのでは、そこから苛烈な再反撃を食らう恐れがありはしないだろうか。
そうなると悲惨である。既に死んでいる以上逃げ場はない。幽霊に寿命や賞味期限があるという話も聞かないので、永遠にいじめられ続けそうな気もする。
相手から自分の存在を秘匿し、こっそりじわじわ不幸へ追いやる、そういう方法が幽霊にとっては最善であるように思う。こちらが恨まれなければ相手も幽霊にはならないはずだろう。
しかし、怪談に出て来る幽霊は大抵が自信満々である。「うらめしやー」である。自分の存在を誇示してはばからない。一時的に攻勢に立つ事さえできればそれでいいのだ、という雰囲気でもない。つまり、幽霊当人は相手が死んでも再反撃を食らわないという確信があるものと考えられる。
以下、考えられる可能性を列挙。
anond:20070410232446 呪い殺した相手が幽霊にならないよう、ちゃんと成仏させる形で殺せばいいのでは…ってそれもなんかシャクだな。自分は現世に恨みを残して死んだからこそ幽霊になっ...
http://anond.hatelabo.jp/20070411064531 呪い殺した相手が幽霊にならないよう、ちゃんと成仏させる形で殺せばいいのでは…ってそれもなんかシャクだな。自分は現世に恨みを残して死んだからこ...
幽霊そのものが存在してるわけじゃない 人間の心のためのもの だからルールにはしばられない フィクションとして成立すればそれでいいのです http://anond.hatelabo.jp/20070410232446