漫画原作の実写映画が酷評されるのは観客のせい

言うまでもなく、漫画原作の実写映画は枚挙に暇がないほどヒットしており、

毎年の興行収入ランキングを大いに賑わせているため、

そもそも「どうして漫画原作の実写映画化は失敗するのか」という設問自体が的外れなのだが、

多くの人はごく一部の作品で巻き起こった酷評がなぜ起きるのかを知りたいのだろうから、

その原因について考えてみよう。

思うに、同じ実写化でも漫画原作の舞台化はしばしば好評を得ている。

それも、愛する漫画の実写化を蛇蝎のごとく嫌う腐女子層から、熱烈な支持を受けているのだ。

演劇の「原作再現度」は実写映画のそれよりも遥かに劣る。

巨大セットもなく、精緻なCGも使えず、衣装や小道具も映画ほど立派なものではない。

にもかかわらず、どうして演劇は受け入れられるのか?

はっきり言えば「演劇なんてそんなもの」という意識があるからだ。

「演劇が原作を再現できないのは当たり前」と思われている。

だから少し工夫した演出があるだけで「頑張ってる!愛がある!」と喜ばれる。

翻って言えば、映画を見るときの観客は、めちゃくちゃハードルを上げて見ているのだ。

ケチをつけられるところがないか鬼姑のように気にしている。

「コンテンツの面白さは観客の鑑賞態度に大きく左右される」

理屈屋の多いオタクにはこの認識が欠けている。

「自分は客観的に映画を批評できている」と思えば思うほど、その前提となる自分自身の鑑賞態度には思い至らない。

オタクたちはいわば酷評したいから酷評してしまうのである。

追記。参考にしてね。

年間興行収入トップ20以内の漫画・アニメ原作実写邦画

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