なぜ地裁はトンデモ判決を出すのか 〜地裁ウォッチャーの分析〜

 

福井地裁が立て続けにトンデモ判決を出して話題になっています。

このようにニュースになるレベルのトンデモ判決は少ないにせよ、え?マジ?これでいいの?というレベルなら日常的に出ているのが地裁です。

 

ちょっと大袈裟なタイトルではあるんですが、これまで20年かけて800回近く地裁の判決を見てきましたので、その辺のメディアの記者さんよりは地裁、並びに地裁の裁判官について詳しいと思ってます。変な判決はある日突然産まれるのではありません。裁判官のそれまでの言動を見ていると、いつかこいつはやらかすなっていうのがだいたいわかってきます。

 

トンデモ裁判官は大まかに二種類に分けられる

トンデモ裁判官にも二種類ございまして、おおまかに分けると「打ち上げ花火型」と「ロマンティック路線型」の2つに分類されるというのが地裁ウォッチャーの共通した認識と言えるでしょう。後者については「センチメンタル型」と呼ぶ人もいるようです。

 

どちらも物議を醸す判決を繰り出すわけですが、そこに至るまでの過程や目的などは両者大きく異なります。ですからこの2者を同じトンデモ裁判官と括ってしまうのは大変失礼にあたりますし、そんな人が傍聴席にいたら新参のモグリとして地裁ウォッチャーからは馬鹿にされるかもしれません。

 

打ち上げ花火型

これまで積み重ねられて来た一般常識や通念・風習、あるいは政権や与党に対して一石を投じる系の判決を出す裁判官はこれに分類されます。彼らの多くに共通するのは、純粋な正義感持って誇り高く長年仕事をこなしてきたにも関わらず裁判官としての出世が見込めなくなり、自らの理想と現実とのギャップに耐えきれなくなり、意図的にヤバい判決を出してしまうパターンです。福井で話題になったトンデモのうち原発再稼動の方はこちらに該当します。

 

この「意図的に」というのが大事で、彼らはさざ波が起きることを期待して、あるいは確信を持った上で、池に対して判決という石を投げています。ここがロマンティック路線型との大きな違いです。

 

つまり判決を出すにあたって裁判官個人に動機があるわけです。それは名誉欲であったり、政権に石を投げつけることで心のバランスを取ったり、また退職後に人権派弁護士として活動する為の下地を作るためという極めて危ない動機によるものもあります。

 

 

ロマンティック路線型

「あれ?もらい事故の方も打ち上げ花火型じゃないの?」と思った方も多いでしょう。確かにこの判決は交通ルールに一石を投じるヤバい判決であることは疑いの余地がありません。結果としてこの判決で打ち上げ花火が上がってしまっているのは事実です。

 

でも、裁判官それ自体はロマンティック路線型に属する判事であるのです。ここはちゃんと区別をつけないと地裁の裁判官を正しい目で分析することができません。彼女はロマンティック路線なのです。彼女は意図的に打ち上げ花火を上げたわけではないのです。というかいまだに自分の頭上で大きな花火が炸裂していることに気付いていないと思われます。

 

ロマンティック路線(以下ロマ路)とは何か。簡単にいえば感情が判決に大きく左右されてしまうタイプの裁判官のことです。理屈・理論・判例・通念などよりも、「かわいそう」が優先してしまうタイプの裁判官です。つまり、加害者や被害者に過剰なまでに感情移入してしまい、それが判決に影響を及ぼしてしまうわけです。これがロマ路と呼ばれるトンデモ裁判官なのです。

 

なぜウォッチャーがロマンティックと呼び始めたかはイマイチ詳しい事はわかっていないのですが、一説によると男女間のもつれで被告人になってしまった女性に対して、「ロマンティックに溺れてしまい犯行を犯してしまったことを考慮すれば無罪」という判決を出した裁判官がいるとかいないとか。さすがに無罪は大袈裟な作り話としても、こういうタイプの裁判官はゴロゴロいます。

 

ちなみに裁判官はロマンティックという言葉をかなり連発します。判決を下した後に被告人に対してロマンティックに溺れるなと説教したり、セクシーな女性のことをロマンティックな女性と形容する人が結構います。貴方の夢はロマンティックですね、とかもちょいちょいあります。何なんでしょうあれは。もはや死語となってしまったこの強烈な一昔前の言葉を好むのは裁判官の特徴と言えます。弁護士や検事がロマンティックと言ったのをあまり聞いた事ありません。

 

話がそれましたが、今回のもらい事故裁判についてこの裁判官は、事実上の加害者側(センターラインをはみ出した側)に対して過剰に感情移入してしまっていると推測できます。

 

「確かにこの事故で一般的に悪いと言われるのは はみ出した側…でも、かわいそう!かわいそう!!何とかならないの!?あああああ!!」→「もらい事故だけど4000万賠償せよ」

 

これがロマ路の思考回路です。怖い。

結果としてロマンティックという語感とは真逆の寒々しい戦慄した空気を作り出しちゃってるのが皮肉です。

 

日本の司法制度はよくできて(?)おりまして、高裁にロマ路な裁判官は皆無に等しいそうです。上に行けば行くほどロマ路は淘汰されてまともな人しか残らないそう。伝聞型なのは私が高裁以上にあまり詳しく無いからです。というのも、高裁は地裁と微妙に世界が違いまして、妙にお固いというか、あんまり面白く無いんですよ。判事にトンデモな人いないし、判決も常識的なものばかりだし。

 

まあそんなわけで、上の裁判所に行けばヤバい裁判官はあんまりいなくなるので、控訴しちゃえばたいていはまともな判決を貰えるわけですけど、金銭的・健康的・時間的な理由から控訴できない人もたくさんいて泣き寝入りするパターン多いです。地裁の裁判官に対してもっと国民は厳しい目を持たないと、いつか貴方もトンデモ裁判官の餌食になってしまうかも。司法制度に対して国民がしっかりと目を光らせるためにも1億総地裁ウォッチャー、こんな時代がいつか来ないといけません。

 

…なんてのは冗談で、単純に面白いですよ地裁。地裁最高。地裁が生き甲斐。地裁ネタでいくらでも酒が飲める。

そんな人がもっと増えて欲しいなあと願いこの記事を締めたいと思います。

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