はてなキーワード: SWITCHインタビューとは
匿名ダイアリーに何を書いたらどう出るのか試してみつつ、昨日のSWITCHインタビューについて書いてみる。
山中さんが、かつては研究者として自分を作ってきたが、監督(つまり、大きな研究所を率いる立場)の役割はやったことがなくて不案内という話をしていた。全くその通りだと思う。というのは、大規模な研究を全体としてmanageする人と、かつての山中さんのように実験・研究自体に全てを投資する人というのは、同じ人である必要が必ずしもないと思うという意味。
もちろん確かに、研究そのもの(今日〜今週〜今月〜今年やる実験を考えて、試薬買って、マウス飼って、飼育ケージ掃除して、マウスのgenotypeと匹数確認して交配の計画立てて、投与して解剖して組織や遺伝子調べて、、)をずっとしてきたから見えるものはたくさんあって、それが研究の現場を理解して大きな方針を立てるときに役に立つ。でも、こういう実験のすぐ近く以外にも研究のマネジメントにはやるべきことがたくさんあって、お金を集めて、発表して、ラボのメンバーを指導して、別の先生や企業と協力・交渉して、、と、幅広いスキルがいる。その全体から見ると、実験や狭義の研究自体はスキルの範囲が狭い。確かに実験・研究はコアの部分ではあって、既にたくさんの実績がある人にはお金取りや発表のスキルもあるが、メンバーの指導や外部との協力あたりは個々人でのバラつきが尋常じゃない。粒がそろってない。多少でも一律な部分のある訓練をしないし、そういうことがうまくできるかどうかは、トップに立つかどうかを決める材料にさほどならないから。
なんか、もっといい分業ってないのかなぁ。専門的すぎて、あまり手が出せないのかな。
もちろん、山中さんは人間的にも親しめるし、適任だと思う。でも、彼にもきっと何かはある欠けている部分を、うまく補えるパートナーは準備してあげられているのかな。一緒になって、お互いが自分の事だと思って対等に話し合って進めていけるような、有能で主体的なパートナーが?
結局、人生の目的は、「いま、この一瞬を生きる」ということなんだろう。
「風の谷のナウシカ(漫画版)」最後の「生きねば…」が全てを物語っている気がする。
「宮崎駿 虚無」とかでググると、彼は虚無に襲われないようにアニメに没頭したのではないかと思えてくる。
「伝道の書に書かれてる突き抜けたニヒリズムっていうのは読んでてちょっと元気が出ました。
黄泉の国に行ったら何もないよって、権謀も術策もないけど知恵も知識もない。
だからおまえの空なる人生の間は自分のパンを喜びをもって食い楽しみながら酒を飲んで
額に汗して尽くせるだけのことを尽くして生きるのは神様も良しとしているんだっていう。
すごいですねえ、旧約聖書っていうのはすごいものなんだなあっていうのを初めて知ったんです。 」
塩沼亮潤
「SWITCHインタビュー」「死ぬのは怖いですか?」という質問に対する回答
「何回か死にかけているので、もう怖くもなんともなくなった。死を意識するっていうことは全くなくなった。」
「ただ 生きられるうち、精一杯 生きようっていう気持ちですね。自分の力を十二分に発揮してこの世で終わりたい。」
西畠清順
「選ぶのは長い時間風雪に耐え、生き延びるために独特の形になった松」
人が恵まれていることは、一生懸命になれることの選択肢が無数にあることではないか。
文章を書くこともそのひとつで、この文章を書かれた「その瞬間」は、
それなりに一生懸命に生きていたのではないか?
そうでなければ、これほどのブックマークは集められないと思う。