当たり前の話だけど、
そもそも開発チームに敬意持ってない人が、開発チームに敬意持てと言ってもそりゃ無理、というものだろう。
※開発チームが敬意を持っているかどうかはここでは語られていないけど、まーどっちでも。
大事なことは、
開発者って、こういう悪意がいつも自分に向けて飛んでくる立場だということ。
それが、あくまで究極的には「代理人」の立ち位置であるカスタマーサポートとの決定的な違い。
自分で引き起こした問題を自分で解消してなぜ感謝される構図になっているんだろうか。ただのマッチポンプじゃないか。
開発者自身が自分で作りたい量のソフトを作りたいように作れる業務環境は、あることはあるけど特殊。
そして、そういう系統の開発は、たいてい研究などのノンプロフィットか小規模開発。こういうチームが、費用が発生するカスタマーサポートと組むことは無い。
つまり、この開発チームは、会社上層部の方針や、企画チームなどのリクエストに従って開発をしている。
厳しいQCDでソフトを作ることを強く要求される。これが開発者の現実。
ノーバグで作ることはほぼ不可能で、規模が大きくなるほど、コード改修量当たりのバグ発生確率は上がる。
そして、バグに起因する不具合やらシステム障害が出ると、いろんなところから詰められる。
開発者は結果がすべて。バグが出ることも含めて。
バグは回避困難なので、開発者はある種負けが約束された仕事、ともいえる。
結局、「お前ら何バグ出しているんだ」「お前ら何納期に遅れてるんだ」という怒られは覚悟する必要がある。
技術的負債のたまったシステムの改修なんて、ほぼ負け確定の勝負だ。
それでも「いやだ」という選択肢はまずない。
でさ、リリース後に発生するシステム障害や不具合、これを責められるのも、なかなかつらい。
自責であることがわかると、本当に刺さる。
メールとかSlackとかで、
「お前(達)が無能だから」とか「お前(達)のせいだ」という悪意に満ちた言葉が、ちょっとだけオブラートに包まれて飛んでくることもあった。
事実自分に起因する話だから、責務上仕方ないんだけど。人のせいにできないし、逃げ場はない。
カスタマーサポートは「あいつらのせいで」と責任を移譲できるけど、開発者には責任の移譲先はない。
開発者でもなすり合いはあるんだけどさ、バグを出したやつが誰なのかは割と明らかなので逃げ場はない。
しかも厄介なことに、責任といっても、単なる評価的な責任だけじゃない。
は最低限ついて回る。しかも短納期で。
簡単だったらいいんだけど、超難問だったり、再現条件が見つからないようなバグもあったりする。
そして、解けるかどうかすらわからない難問を目の前に、顧客とかサポートから詰められることもある。
「早く答えてください!」とか「◎◎日になったのですが、まだ回答が来てません。なぜですか、答えてください」とか。
ただでさえ目の前の問題が難問だというのに、目の前の問題に苦戦していることについての説明責任までついて回るんだから、かなりメンタルが削られる。
なんでこの人たち給料が高いんだろう。
給料高いのが気に入らないなら、そりゃ開発者になるのが一番です。
皮肉でもなんでもなく。
開発者になるまでの努力をして、開発者になって1年やれば、多分実態がわかる。
それが「大したことない」と思えるなら、それは開発者が適職という事。
万事解決じゃないですか。
]]>理屈をこねくり回して一般的な感覚に沿わないところで戦ってるから理解されないんよ
今回の発射プロセスは失敗しましたが、想定されたリスクの範囲内なのでプロジェクトとしては失敗していませんとでも言っとけばいいのに何も失敗してないって言い張るからなんやねんそれってなる
プログラムでも客先にテストリリースするときにバグが見つかってリリース中断したらそう言う
]]>何がクソかというと小さい会社のクセに偉そうだからだ。というより、クソだからが故に全く会社がスケールしないのだと思う。
特にエンジニアリングに全く理解がないくせに技術を扱おうとしている社長。
これは本当にクソ。
こういうところで働いているエンジニアはマジで速く逃げた方が良い。
自分のキャリアにおいても何のプラスにもならないから。
おいクソ(=社長)、エンジニアは適当な要件入力すれば思い通りのもの出力する万能なAIじゃねーんだぞ。
まずリスペクトを持て。そして急かすな。
何回でも言う、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな、急かすな
技術的な知識を持ち合わせてないくせに「もっと早く終わらない?」とかふざけたこと抜かしてんじゃねえぞ。
バッファの概念も知らねえのに技術を触るな。
QCDの概念も知らねえのに会社をおこすな。
Dを早めればQCが犠牲になるってことわかってて言ってるんだよな?
いや、本気出せば終わるかもしれないぜ?ただ、それは長続きしないのわかってるか?
Sustainableって言葉知ってるか?最近流行りのSDGsのSだよ。
常に自分の会社がSustainableかどうか問い続けろタコ。
お前がやってることは会社の寿命を縮めてる。
そんな人間に社長なんか務まらないから早くサラリーマンに戻れ。てめえみたいな無能を雇ってくれる会社なんかないから社長になっちゃったんだろうけどな。
あとな、従業員はお前のオナニーに付き合ってるだけだからな。
てめえみてえな小さな会社の理念になんて誰も共感しねーんだよ。
サラリーマンのサラリーってどういう意味かわかってるか?
「サラリー=給料」だよ
職業の名前として給料って言葉が入ってるの異常だろ。
そのくらい金のことしか考えてないんだよ。
その温度差に気づかないからすぐ潰れるんだよ。
会社の中で会社のことが好きなのはお前だけ。
あとは金のためにやってるだけ。
みんなお前がやってることに誰も興味持ってないよ?誰も共感してないよ?自分だけ調子乗ってスベってるの恥ずかしくないの?
てめえにはてめえの論理があるのかもしれないが、こっちにはこっちの論理があるんだよ。
いつまでも会社がスケールしない理由考えてみろ。
お前のアイデアがつまらないからだよ。
お前が凡人だからだよ。
お前はサラリーマンになるほどの社会スキルがないから社長になってるだけなんだよ。
サラリーマン以下なんだよお前は。
もっと謙虚に生きろ。
何に憧れてるか知らないけど、お前はイーロンマスクじゃねえんだ。
世界を変えられないイーロンマスクはただのゴミ。
まずは冷静に自分を見つめ直してみろ。
そして基本情報を取れ。まあ無理だろうけどな
]]>ビジネスの価値を最大化するためにどういう行動を取ればいいのかというところから出発して、顧客とベンダーが一体とならないといけないということだ。
2020年にもなって、ウォーターフォールだからアジャイルだからとか言ってるようではまだまだって思ってしまう。
]]>ウォーターフォールとの違い
→ウォーターフォール
顧客から要件を受けて、完成、納品
パワーバランスは顧客が強い
QCDを達成
→アジャイル
顧客とベンダーが一緒に進める
ビジネスの価値を最大化する
途中でやめる事もある
出てくる人物どいつもこいつもみんな物理屋。そしてみんな頭がおかしい。
主人公が物理屋ということで画面のそこかしこに数式が登場するのだけれどもこれがずいぶん凝っています。
以下6話まで視た感想です。
QCD(量子色力学)の漸近的自由性の証明です。2004年ノーベル物理学賞。
- シェルドンがホワイトボードに数式を書いている
- レナードの彼女が数式を勝手に書き直す
- 彼女「これで漸近的自由性が証明できたでしょう?」
- シェルドン「君の彼女にノーベル賞を取られそうだ」
(6話より)
ホワイトボードに書いてある数式は QCD のベータ関数の計算です。
彼女が数式を修正した後は β<0 になっています。これはQCDが漸近的自由性を持つ理論であることを意味しています。ちなみに部屋の左隅にある小さなホワイトボードにはQCDの真空偏極による反遮蔽効果のイメージ図が描かれています。こちらも漸近的自由性に関する図です。
どうやらこの世界ではまだQCDの漸近的自由性が証明されていないようです。それではいったいいつ頃なのでしょうか?
何話か忘れましたが カビボ小林益川行列 がホワイトボードに描かれている回がありました。時系列順に並べてみましょう:
どうやらシェルドンたちがいるのは1973年の世界のようです。
史実によるともうすぐウィルチェック達が論文を出してしまうはずなのですが・・・?
公式ではシェルドンの専門はひも理論と書かれています。
ひも理論は一般の方向けの翻訳で、本来の訳は弦理論(げんりろん)です。 String Theory = 弦理論
ここでは混乱を避けるため単語を弦理論で統一します。
さて、本題に入りましょう。シェルドンは弦理論屋なのでしょうか?
実は6話まで弦理論らしきものが出てきません。ずっと場の量子論を計算しているのです。
しかもこの時代は1973年です。この時代にいた弦理論屋とは何者なのでしょうか?
というのも、弦理論はもともとハドロンを記述する模型として研究されていたものだからです。現在のように弦理論が究極理論候補と考えられるようになったのは1984年の第一次ストリング革命以降の話です。時代背景を考えるとシェルドンは南部後藤の弦でハドロンを研究していると考えるとしっくりきます。彼がQCDを研究する理由も、ボスがハドロン8重項をホワイトボードに書いているのもこれで理解できます。彼の研究対象はハドロンなのです。
もっと直接的な証拠があります。第1話でこのような会話をしています: (https://www.youtube.com/watch?v=AF58gWwHOwY)
レナード「計算のつじつまをあわせるのに26次元をでっちあげるような奴は・・」
シェルドン「でっち上げではない!本当に26次元なんだ!」
26次元と言っています。これは面白いですね。もし現代の弦理論屋さんに「この世界は何次元ですか?」と聞くと10次元、もしくは11次元と帰ってくるのではないでしょうか。
現在の弦理論屋さんが研究しているのは超弦理論(10次元)やM理論(11次元)、そしてシェルドンが研究しているのは南部後藤の弦(26次元)なのです。
この時代において世界は26次元だと言い切るのはなかなかヤバい人ではないでしょうか。
先ほど書いたように弦理論が脚光をあびるようになったのは1984年以降です。
1973年は弦理論の暗黒期だったはずです。当時は弦理論は欠陥があると考えられていました。
米谷さんやシュワルツの重力子の論文が1974年であることを考えてもシェルドンはぶっ飛んでいるように思います。
先ほど紹介したシーンでは「世界は26次元だ」と主張するシェルドンは頭がおかしいと思われているようです。一方で現代の視聴者は、別に彼はおかしなことは言っていないことを知っているのです(26かはともかく)。この辺りの捻れが面白さを生んでいるように思います。
南部は10年早すぎた。
シェルドンも10年早すぎた。
そしてシェルドンはちょっとおかしかった。
シェルドンの明日はどっちだ!?
頑張れシェルドン!早く論文出さないとウィルチェック達に先越されちゃうぞ!
なんとも味わい深いコメディです。
]]>当日は気恥ずかしさから詳細書く気になれなかったものの、2日、3日、と経って行くにつれて記憶が薄れると全ては白昼夢だったのではと思い始め、今では完全に自分の妄想だったのではと疑い始めたので増田に書き残したいと思います。
神戸福原
120分 6万円
支払→手洗い→待合室でアンケート記入&会員登録→時間を少し過ぎた辺りで名前を呼ばれエレベータ内でご対面して部屋へ。
入室後は初風俗からの童貞カミングアウトでプレイな流れ。
電話含めて非常に丁寧、いちいち膝をついたりする辺り無駄に行き届いてる。
やや手狭な割には小綺麗な応接間のような待合室でお絞り、お茶、茶菓子あり。
まず新人は除外し、当日出勤の指名ランカー2名から選択。もう1名の方はパネル写真の表情がやや不自然に見えた。
ほぼほぼ写真通り、写メ日記の方を見ていたので違和感は無し。
パネルは明るさの調整といった程度のレタッチの範囲内と思う。
2時間も初対面の人間、それも異性と一体何を話すんだというのが最大の疑問だったが、やはり色んな客を相手してるだけあって話を振ってくるのが上手いのだと思う。
下ネタから真面目な話まで、引き出しの多さを感じる。
ただ、自分が全て本当のことを言わなかったように嬢もまた全て本当のことを言っている訳では無いのだろうぐらいの判断は付いた。
入室後、ソファに腰掛けて話ながら胸揉みと乳首舐め。舐めてると徐々に硬くなるって本当だったんだというエロゲ知識を確認できた。
風呂側に移動して椅子洗い。えっちなビデオでよくみる変な形した椅子だ!とちょっと感動しつつ、密着してバックから挿入。心の準備できてないのもあっていまいち感覚がないしこれで正しいのか全く分からない不安しか無い。
しばらく動いて無理そうな空気を察したか風呂で潜望鏡。正直、一番期待したのだけど全くといっても良いほど感覚がない。
風呂から出た後はマット。俯せ、仰向け、どちらも独特の感触で単純に気持ちよいと思う。
マットからの流れで二度目の挿入は背面騎乗位。この辺りで、触られると立ちはするのに気が緩むと折れそうになるのは視覚情報による刺激が足りないのが原因と悟り始める。人間の視界とAVやエロゲで描かれる目線というのは実は全く違うという気付きたくも無い真実に気付いてしまった。
とはいえ先ほどのバックに比べれば内部の刺激を感じたこともあって無事射精。
ベッドで飲み物飲みながらいちゃいちゃし、触られて復活したところでバックで挿入。が、やはり感覚が無いというか膝立ちでこの不自然な動きが異様に疲れる。嬢が察して背面騎乗位に移行したものの一押し足りず。
残りは健全なマッサージ。
マッサージを終えると何となく終わりの空気が漂って服を着る。この辺りで漸くキスすらしてないことに気付いたけど言い出せず。
嬢が連絡を入れて、エレベータで降りて外へ。
無知であるが故に、お任せという安易な手を打ってしまったのが最大の失敗だったのではないか。よくよく考えれば嬢にとって客が童貞かどうかなんてことに意味はなく、ただただ迷惑な告白でしか無い。これでは禄に要件定義もせず全てを丸投げしておきながら、後で「思っていたのと違う」等と言い出すDQNユーザ企業そのものではないか。
開始と終了が定義される共同作業はプロジェクトと呼ぶ。ならばセックスもまたプロジェクトだった。せめて冒頭の5分だけでも、スコープの定義、達成すべきゴール(QCD)の共有に充てるべきだった。
ただ2回目の対戦は全く別の店の嬢にするか、同じ嬢に敢えて入ってみるか、はちょっと悩んでる。
]]>契約時のQCDのQCは譲れないけどDはベンダーが残業するとかでどうにでもなるだろという会社多くない?
この奴隷ビジネスな習慣はどこを起源としてるのか
SEが市場に対して不足してるのもこのせいだと思います
この先この産業どうなるんだろうか
]]>「どうせ顧客が今までと同じにしろ」とか「無理な要求したんだろ」とかの
コメントが多いが、自分は少し違う。
自分も一応エンジニアという職について、上流の仕事をしているが、
この案件をあくまで外側から見る限りIBMに落ち度がありそうな気がしてならない。
なぜなら自分たちでRFPを作って、自分たちで開発しているからだ。
RFPを作っている段階である程度開発の提案の形は見えていたはず。
RFPを作る段階で最上流の要件定義ができるはず。それが全くなされていない。
要求の変更が多かった。とあるが、その時点で最上流のRFPの失敗だし、
その責任がIBMにないとは到底思えない。
RFPは顧客と一緒に作っていくものだ、顧客が丸投げであるのなら、
顧客のシステム開発に対する意識をこの段階で変えなければいけないし、
啓蒙をしていかなければいけない。
システムの刷新=業務全体の刷新なのだということに。
だが、それを怠り、言われたままのRFPを作り、何とかできる形で、
作り上げ、RFPを作っていたコネクションでそのまま受注し、
後は開発部門にエイヤ!っと丸投げたら、それは失敗するに決まっている。
逆に顧客のシステム開発に対する認識ギャップをRFPの段階で埋められないなら、
その案件は下りるべきなのだ。
赤字が出るとわかっているプロジェクトなのだから。
だが、IBMは受けた。受けた以上QCDに責任をもたなければならないし、
それが履行されなかったのだから、損害賠償は当然となる気もする。
だが、一方で、顧客はどうだったんだろう?
IBMがもしそういった働きかけをしていたとしたら、それにどれくらい応じれたのだろう?
システムの刷新に対して業務が変わることを極端恐れ、RFPから多くの変更を
強いる形になっていなかったか?
そういうところはこれから明らかにしていく必要がありそうではある。
だが、現時点ではIBM側に何等かの落ち度があったことは否めないと個人的には感じている。
]]>から始まった何年ぶり何度目かのウォーターフォール (vs アジャイル) 論争だが,この記事もその反論記事・支援記事も含めて,「ウォーターフォールを採用する(せざるを得ない)理由」について書いてあるものはあっても,「ウォーターフォールのメリット」について書かれた記事が見当たらないのには驚く。
http://simplearchitect.hatenablog.com/entry/2016/06/20/080807
まずこの記事。「メリットはない」って言ってるんだから,書いてないのは当然なのかもしれないが,アジャイルのメリット=なぜアジャイルがいいのか,についても書かれていない。これではFUDといわれてもしかたない。
http://ledsun.hatenablog.com/entry/2016/06/21/102501
「日本でアジャイルが流行らない理由」≒日本でウォーターフォールが採用される(消極的な)理由は書いてあるが,ウォーターフォールのメリットについては書かれていない。
http://ledsun.hatenablog.com/entry/2016/06/21/102501
タイトルから期待して読んだが,「ウォーターフォールの課題と言われてるものは,実は解決されてるよ」という記述が大半を占める。
最後の一節は「アジャイルの問題」として,「変化に人間がついていけない」点が挙げられていて,その裏返しでウォーターフォールがいいよ,ってことを言いたいのかもしれない。しかし,アジャイルは「変化に機敏に対処する」ことが眼目であって,何でもかんでも変化させなければいけない,というものではないので,指摘自体が的外れに見える。
http://arclamp.hatenablog.com/entry/2016/06/23/172941
冒頭,
まず、「ウォーターフォールは何のメリットも無い」は嘘です。何のメリットもないものが存在するわけないので。
とあって,メリットを語ってくれるかな,と期待させるが,結局「スコープが確定しているならウォーターフォールでいい」,という消極的な採用理由が述べられるだけで,メリット=積極的な採用理由は述べられていないように見える。
ではウォーターフォールのメリットは何なのか?
それを語る前に,まずウォーターフォールを定義しておく。現在日本でウォーターフォールとして認識されているプロセスは,国防総省式の「戻りの線」なしのものである。即ち,確定した要件なり仕様なり(以下まとめて「スコープ」と呼ぶ)は変更しない。「ウォーターフォール」という名前自体が,この一方向性に由来している。従って,ウォーターフォールの定義としては,「(フェーズゲートを超える際に)確定したスコープは変更しないプロセス」で良いだろう。
この定義に沿わないプロセスは,「偽ウォーターフォール」であり,以下に述べるウォーターフォールのメリットを受けることはできない。メリットを享受できないだけでなく,この種の「偽ウォーターフォール」は(「偽アジャイル」同様)大きな害悪を撒き散らす。
さて,「確定した要件・仕様は変更しない」ことのメリットは何か。パッと思いつくのは「手戻りがない」ということである。確かにこれはメリットと言えるかもしれないが,手戻りがなくてうれしいのは主に作業者である。これでは弱い。もう一歩踏み込んで「手戻りがない」と発注者/受注者含め何がうれしいのか。
答は
「納期 and/or コストがぶれるリスクを小さくできる」
である。
すごく当たり前のことなのだが,これが書かれている記事が見当たらない。
そしてウォーターフォールのメリットはこれだけで,それ以外にはメリットと言えるものはおそらく存在しない。
ここで,前節で登場した三つの要素「スコープ」「コスト」「納期」に注目してみる。
よく見るとこれらは,いわゆる「QCD」に対応している。ちなみにここでいう Quality (品質) は「バグがない」等の「問題の不在」だけを指すのではなく,本来の意味での「品質」,即ち利用者の役に立つか,使いやすいか,ということまで含むものである。スクラム(アジャイル)を知る人であれば,「トレードオフ・スライダー」の「品質」に相当するものだと理解してもらえればよい。
そうすると,前節のウォーターフォールのメリットは,以下のように言い換えることが可能である。
「ウォーターフォールのメリットは<品質を固定することで>コストと納期がぶれるリスクを小さくできる点にある」
これで問題が明らかになった。要するにウォーターフォールは,コストと納期のために品質を二の次にするプロセスなのである。
その結果,これまでどんなことが起きてきたか。
開発の途中で,要件や仕様に問題が見つかったとしても,あくまでウォーターフォールの定義に殉じると,出来上がるのは「使いにくい」「使われない」システムである。
「事業会社をIT会社に転生させることが、これからのSIerのミッション」 ( http://gothedistance.hatenadiary.jp/entry/2016/06/20/153941 ) に,その実例らしきものがでてくる。
これを行った瞬間から,ウォーターフォールはその(ほぼ)唯一のメリットを失い,混沌が始まる。
最も多いパターンは,発注者側が(もはやスコープ=品質を固定するという前提が失われているにも関わらず)納期とコストの確定というメリットの享受を譲らず,プロジェクトがデスマーチ化する,というものであろう。あるいは,コストは譲るが納期は譲らない,というパターンの方が多いかもしれないが,いずれにせよデスマーチ化につながりやすいことは間違いない。
そしてこの副作用として何が起きたかというと,受注者側がそれを見越して納期とコストにバッファを積むようになった。当然それは見積もりの不透明感につながり,発注者側に受注者が「ボッて」いるのではないかという不信感を植えつけることになった。要するにお互い不幸になったのだ。
スコープの変更の必要が生じたら,どちらに転んでもいい結果は得られない。となると,ウォーターフォールがうまくいくのは,「スコープが明白で,変更の可能性が全くない」開発案件に限られる。統計をとったわけではないので,そのような案件がどの程度あるかはわからないが,直感的には「ほとんどない」のではないかと思う。なぜなら,そこまでスコープが明白であれば,今はパッケージやSaaSのようなレディメイドのものを導入する方が安いし早いしリスクも小さいからだ。
もう一つの可能性としては,スコープが変更不要になるまで,とにかく事前の準備と調査を徹底的に行う,というパターンもありうる。しかし,これは「準備と調査」の過程で事実上いろいろ試作することになる(そうしないと変更のリスクが消せない)ので,もはや作業プロセスの大半が実はウォーターフォールではない,ということになるだろう。
ではアジャイルのプロセスを導入すれば,これらの問題はすべて解決するか,というとそういう話ではない。ウォーターフォールにメリットが(ほとんど)ないことと,アジャイルが有効であることとは,独立な議論である。
そもそも「アジャイル」というのは考え方であってプロセスではない。だから,考え方を理解せずにプロセスだけ導入すると「偽アジャイル」になって,害悪を撒き散らすことが多い。
アジャイルの考え方は,主に以下の2点でウォーターフォールと大きく異なる。
1. スコープの変化がありうることを前提としている
2. スコープ=品質=役に立つこと(=使えないものを作らないこと)が最優先であり,そのためにコストや納期が変化を(ある程度)受け入れる
この考え方こそアジャイルの本質であって,CI/CDやDevOpsなどは,変化にすばやく対応するための道具にすぎない。もっといい道具があればそれを使えば良いし,CI/CDがなくても変化に迅速に対応できるのなら使わなくてもいい。
また「スコープに変化がありうること」は必ずしも「スコープをできるだけ確定する」こととは矛盾しない。リスクを下げるために,スコープはできるだけ確定する努力をする,というのはアジャイルでも変わらない。変えるべき時は変える,という点が違うだけだ。なんでも後で決めればいい/変えてもいい,というのは「偽アジャイル」であって,害悪でしかない。
もちろんこれがあれば何もかもが解決する,という類のものでもない。上述の2点があるだけで(少なくとも今のたいていの開発案件において)ウォーターフォールよりマシになりうるとは思われるが,別の問題(例:納期やコストの変化をどう扱うかという問題)も,同時に導入されてしまう。特に日本では請負契約によるソフトウェア開発が一般的であり,これが「納期やコストの変化」と絶望的に相性が悪い。
もっとも,今の「ウォーターフォール」によるソフトウェア開発が,請負契約の成立条件である「契約時にスコープを確定(し,変更しない)」を厳密に守っているわけでもない以上,これだけを理由にアジャイルを否定するのはどうかとも思う。
契約については,IPA等でも取り組みがあるようだが,いずれにせよ契約を行うのは発注者と受注者であり,受注者側だけでどうこうできる問題でもないので,発注者側の意識の変化を期待するしかないかもしれない。
]]>精密計算科学/数値シミュレーションを行う研究者達にとっての基本インフラです。
10年単位で計画されているもので、鉄道や電気と同様に、
突然なくなると大変な事態になる事はどうか把握しておいてください。
残念ながら京速を使っている企業は公開されていないようですが、
地球シミュレーターの利用企業からなんとなく推測できます。平成23年度まで常連だったトヨタ、住友などが京速稼働以降姿を消しています。スカラーマシンに適応した計算が京速に移行したカンジでしょうか。
基本的に有料で使用されており、得られた結果は企業秘密として扱われ公開されません。
(追記:
京速ではなく HPCI ですがこちらの産業利用をクリックすると論文リストが見れるようです。参考までに)
一般に、スパコンでは年1~2回の公募があり、そこに申請します。研究者向けに言うと「科研費のめっちゃ厳しい版」です。審査は書類(プロポーザル)とプレゼンです。ライバルが顔を合わせて殺し合うので厳しいし怖いです。
京の場合は特に競争が激しく、新学術を通すような大御所達がボコボコ落とされた事で一部で話題になりました。研究者同士で競争し合い勝ち残った一握りのエリートが京速を使っているのだということは理解しておいてください。政治家に叩かれるまでもなく、研究者同士で常に科学の文脈で議論し、叩き合っています。
ちなみにとある blogで「京速は何に使うか決まっていない」と叩かれたようですが、これは公募が出る前の話なので当たり前です。
京の目的は多数あるのですが、まずは
ということを押さえて以下を読んでください。
「日本で作ろう」というひとたちは「日本から出て行くお金」(貿易赤字)について気にしています。一方「輸入しろという人」は「政府から出て行くお金」(国の借金)を気にしています。前者は企業や経済産業省の人たちで、後者は財務省もしくは「国民目線」ですね。
かつて日本でスパコンを作り、シェアを斡旋して来た技術者達はまだ生きています。
彼らが引退する前に若手に技術継承をすることが京速の目的のひとつです。
(実は戦後、航空機の技術継承を巡って同様のプロジェクトがあったのですがこちらは失敗しています・・)
たしか外務省かなんかからの要請だったとおもいます(忘れた)。
「戦略資源」という意味がわからなかったので人に聞いたところによると
何があっても戦争に巻き込まれないため、いざというときには日本でスパコンを作れるようにしておきたい、といったかんじのことを説明されました。
日本各地に備蓄してある水とか石油とかと同じ扱いという事ですかね。
こちらの要請は上の「技術継承」と関連しています。
(追記:
要は日本の産業にダメージを与えるにはスパコン攻撃すれば良いという状況になっていて(関連企業はこんなかんじ)
「日本にはスパコン売ってやらねー」とやられることを恐れているようでした。誤解を生んですみません。
企業の研究は基本的に公開されないようです。大学の研究は
などで一部が公開されています。
それから各研究グループ毎に web ページをつくり広報しているのですが、
はっきりいうと、関わっている研究グループが多すぎてまとめ切る事は不可能だと思います。
京速は毎年大量の一般向けイベントを開いています。
今月も7個くらいあるんでどうぞ行ってみてください。
それは日立や富士通の人が一番そう思っていると思います。
政府が全額出すのではなく、企業と半分ずつ費用を出し合うからです。
1から開発するのは大変なんでしょうね・・
ベクトル型に適した研究分野と、スカラーに適した研究分野があります。
前者は主に流体計算のようです。例えば気象、海洋、宇宙分野とか製品開発における空気抵抗の計算など。
後者はその他いろいろです。例えば素粒子の格子QCDやトヨタの物理シミュレーションなんかはおそらくこっちでもいいのでしょう。ここで
という状況があります。利用者を集めて京に関する議論があったのですが
ベクトル派「ベクトル型マシンがなくなってきた。こんなときこそ国に作ってもらわないと。スカラーは話にならない」
スカラー派「ベクターは高いし流行遅れだし富士通をベクトル型と心中させるの?ベクトル派はGPUでも使ってろよ」
といったカンジで大揉めしました。このあといろいろあったのですが最終的にスカラー派は京速で、ベクトル派は地球シミュレーターでと住み分けているようです。
当時のGPUは「良く間違える上に、間違えたかどうかチェック出来ない」精密科学計算にはちょっと使えない代物でした(当時の話です)。東工大のTSUBAMEがありましたが、あれは「GPUすごい」というより、「松岡さんスゴイ」なのではないかと思います。
最終的に民主は仕分けを撤回しましたし、今回のやつも「予算の削減努力を」という提言であってスパコン自体が仕分けられたわけではありません。そして企業側も削減したいとは思っているはずなのでたぶん誰も困らないはず。困るのはこの手のニュースで陰謀論を流され、国民の誤解を招く事です。(どうも政治が絡むと陰謀論が流れやすいようです)前回ひどい陰謀論を流されたのでちょっと警戒しています。自民も民主も両方かばったからね!喧嘩しないでね!
以上、大昔のことでうろ覚えですがこの辺で・・・
なんかまちがってたらごめんね
(追記)
すみません、一部誤解を生む文を削除しました。
京や地球シミュレーターといったスパコンでは
があります。競争が激しかったのは無料コースの重点課題であり、有料コースはいつでも受け付けているはずです。
TSUBAMEは無料コースが以前までなかった、あってもハードルが高い 有料で使うには(僕の分野の計算の性質上)ちょっと気軽に申し込める値段じゃなかった、ということです。TSUBAMEの有料コースが特に高いというわけではありません。
誤解を生んですみません。
azure-frogs『世界一になる理由を説明できるようにしてください』という問いには最低限でこの程度の説明が必要なのに、例の仕分け当日に出てきた答えは『夢』だったわけでw
この記事は民主党批判の意図はありませんし、また、あのときスパコンを批判した人たちを決して馬鹿にしません。
あの仕分けを見ていたなら当然そうですよね。どうもすみません。
ところで上記の内容は、報道関係者向けに開かれた討論会の内容の一部です。仕分け直後に研究者達が企画したものです。
そこでの内容は結局、どこにも報道される事はありませんでした。そもそも報道関係者は2、3人しか来ませんでした・・
科学/技術に関する真面目な話は報道されにくいです。
なので大変お手数なのですが、スパコンについて知って頂くには、各地で開催される一般公開や講演会に足を運んで頂くしかありません。
申し訳ありません。
ROYGB税金で作る必要性はあるのかな。
うーん・・企業毎にスパコンを外国から購入するということですか? どうでしょうね・・・
スパコンを「購入する」といっても完成した製品がポンと来るわけではありません。
その場で組み立てて、バグ取りとかテストとか利用者も一緒になって手伝います。(一個ずつ基盤抜いてチェックとかも・・)バグ取りとチューニングでだいたい1年くらいかかります。スパコンの管理者も知識と技術を求められるのでどの企業にもできるというわけではないのかもしれません。一応、その辺りのスパコン利用リテラシーを企業の人たちに教えるというのも京速の目的の一つだったかと思います。
一方、素粒子や宇宙の研究者達は基盤Sなど取得して PACSシリーズやGRAPEシリーズを作ってきたので国策スパコンがなくなったら以前のように独自開発に戻るのだとおもいます。たぶん一番影響を受けるのは一般企業です。
komochishisyamoその辺は多分判ってる気がする。問題は1100億超、次はもっと掛かるという費用に対する説明の方なのでは?誰もスパコン要らないとは言ってないわけだし。
僕はあくまで利用者のひとりであってスパコン開発はド素人です。なのできちんとお答えできません・・すみません。
ところでスパコンの開発費はほぼ人件費です。新しいものを作るので開発期間の検討をつけるのはなかなか難しいのではないかと素人目にも思います。だいたい計画通りにいかなくてずるずる開発期間が延びた結果開発費が・・・というのはよくある話ですよね。
京速コンピュータは計画当初から確か10年ほどかけてつくられたので、110億を富士通の技術者の平均年収で割れば、関わった人数が概算できるかもしれませんね?
yum1271 人件費のみで、年収750万の専門技術者が1400人で10年開発=1050億円。末端まで含めて1400人は少ない気がする。あと人件費以外もかなり掛かるはず
そうなのですか・・適当な事を書いてすみません。
HarnoncourtHarnoncourt費用は年収ではなく人月単価で計算すべき。1人月80万~マネージャで200万くらいです。この単価は、昔からあまり変わりません(汗)。スキル低い新人だと1人月60万くらいになりますが、そんな奴を連れてくるなと。
まさかの専門家さんですか! どうもありがとうございます。
gaudere 80年台に日本勢がシェアを「独占」していた、というのはちょっと無理があるのでは。もちろん、存在感はいまよりずっとあったけど。その頃の人がまだ残ってるのはその通り(定年間近だけど)。
どうもありがとうございます。ちょっとかき直しました。
日米スパコン貿易摩擦のイメージが強すぎて誤解していました。すみません。
他にも間違いがありましたらご指摘いただけたら嬉しいです。
bhikkhuなんか食料安全保障みたいな話になってる。結局は技術的に負けてる産業に国が補助金出すって話と理解していいんですかね。
えーと、僕はスパコン開発は素人なのでわかりませんが、
京コンピュータは完成時に実行効率90%越えの化け物みたいな数字(本当にスカラー?!)をだしてTOP500 1位とって、多数の賞を獲得してたので国産スパコンプロジェクトとしては大成功だったように僕には見えました。あれだけあれば宣伝になるし売れたのでは?関係者じゃないのでわかりませんが。
filinionfilinionムーアの法則の21世紀にあってさえ、計算機資源ってそんなに足りてないものなのか…。実用品であるなら、コスト対効果のベストなあたりを何台も作る、というわけにはいかないんだろうか。一位でなきゃだめなの?
すみません、誤解を生んだようです。スパコンは京以外にもたくさんあります。
僕自身は京コンピュータと全く関わりのない人間ですが、他のスパコンのアカウントはありますし、計算時間も頂いています。
もし、京を潰したら現在京をつかっている人たちが他のスパコンを使い始めるでしょう。そうしたら僕のような末端の使えるスパコンは無くなってしまうかもしれません。京も含めて分野全体の計算資源の計画がなされているので突然無くなると困るという事です。
主に京が叩かれているのは「なんで日本でスパコン作るの?海外の買えば安いのに」というものなので
その辺りに焦点を絞って説明したつもりなのですが難しいですね・・・
わかりにくい文章ですみません
http://anond.hatelabo.jp/20151113183705
その記事をみると河野さんが真面目にやっていることが伝わってきますね。悪い人ではないのでしょう。
でも難しいですね・・・僕自身も仕分けで上手く説明できる気がしません。
「根拠のない数字」とはおそらく経済効果のことですよね。一番経済効果があるのは一般企業の製品開発なのですが、
基本的にスパコンの計算結果は企業秘密になっているはずです(京の企業利用はよくわからないのですが、地球シミュレーターに習うとそのはずです)。公開されているのは無料利用した基礎研究で、こちらの経済効果はどうしても妄想になってしまう・・・
車よりも電車を例にとった方がいいかもしれません。
大勢の人が関わりすぎて把握できないのが難しさの原因の一つだからです。
中韓と高速鉄道ダンピング競争の果てにJRが赤字になり、鉄道撤退を表明しました。
日本政府が「半分出すから続けてくれ」とJRに頼む。すると「何で税金出すの?どのくらい経済に影響があるの?」と問われる。でも JR も国土交通省も答えられない。各企業に表明してもらうしかない。
といったカンジですかね。 選択肢は、割り切って外国に頼むか、税金投入してでも鉄道支えるか、です。
]]>トンデモ扱いと言うのは、ツイッターなどで見かける核融合・核分裂などへの、研究者の反応を指していました。
少なくとも素粒子のまともな研究者が核融合などにトンデモな扱いをしてるのは見たことが無いですが。。。
素粒子論は加速器などの大きな研究所があるので結構人数が多いかと思っていましたが、全体からするとかなり少ないのですね。
人数が多い、と言うより一つのプロジェクトに加わってる人数が圧倒的に多いですね。
大半が素粒子論を研究しつつ加速器実験もしているのかと思っていました。CERNの人たちも加速器実験の研究者ということなのですね。
全くそんなことはありません。物理の世界が物性などもある、という話も出てましたが、素粒子の中でも加速器だけではありません。(まあ実験の半分くらいが加速器関連、と言っても過言では無い状態にはなってますが。)
ただ、素粒子、と言っても「宇宙物理」も含めて良いならまた違った実験も沢山あります。
それから、物理の世界では「実験屋」と「理論屋」が完全に分かれています。
ですので、ここでひも理論とかと言っている「理論屋」に関して言えば、加速器どうこうははっきり言って殆ど関係ありません。
というのも、今の実験では検証できない様なレベルの先の話をしているので。。。
理論屋の中にも「現象論屋」と言う人がいて、この人達は純粋な理論から実際に今の実験でどう見えるか、を考える人達で、
この分野には近年加速器関連に流れた人は多かったと思います。(とは言っても「CERNで実験をしてる人たち」とは全く別、パートナーみたいな関係)
大半が素粒子論を研究しつつ加速器実験もしているのかと思っていました。CERNの人たちも加速器実験の研究者ということなのですね。
なので素粒子論の理論屋かつ実験屋、なんて人はまず居ません。それだけそれぞれが専門化しています。
ニュートンや日経サイエンスの物理の記事は結構読んでますが(特に特集は)素粒子関連がかなり多いですね。もっと物性などを取り扱って欲しいですね。個人的にQCDをやる予定はないので、素粒子は現在関心が低めです。
そんな事は決してないと思いますが、たとえばLHCは建設だけでも10年以上かけていますし、建設にかけたお金、人は尋常なものではありません。
動かすにも電気代、また人件費等合わせるとトンデモない額です。
ですので、そこから一つ結果が出るということは、それだけ大きな結果な訳で大きく扱われるのは当然です。(というか、扱われない様な結果しか出さなかったら大変なことになる。。。)
ただ、サイエンスなどの記事になるのは実際に出されてる論文のホンノ一部です。
恐らく、記事/論文数を他の分野と比べればむしろ低くなる位かと思います。それだけ沢山結果を出していますし、出さないといけません。
インパクト、と言う意味では、やはりいちばん基礎の部分をやっているので、「神の粒子」だとか、話を「盛れる」所があって、
記事としてはインパクトが大きいので、そればかり、と言う印象はあるのかもしれません。
逆に、そのような話にしないと余りに基礎過ぎて一般向けにはホントにわけが分からない、と言う感じになってしまう、という点も。
個人的にQCDをやる予定はないので、素粒子は現在関心が低めです。
とおっしゃってますが、「計算が大変」といっているのは格子QCDのことだと思いますが、格子QCDは純粋な素粒子論と言うよりどちらかと言うと物性に近い分野の話です。(ちょっと過言かもしれませんが)
「物理」と言ってもかなり大きく、様々な分野に渡りますし、それぞれでやることが山ほどあるのも事実です。
]]>僕は返答している方の増田です。
ついでに横槍を入れておくと、原子核理論ではQCDを出発点とした第一原理計算はまだ主流ではなく、むしろ(あまりにも第一原理計算が複雑すぎるので)モデル計算が主流です。
地道な計算がされていないのではと心配されているようですが、それこそ本当に地味な計算が日々多くの研究者によって行われています。
補足説明、どうもありがとうございます。
僕としては「素粒子理論の研究者は原子核分野を軽んじているからスルーしているのではなく、難しくて研究できないのだ」という話をしたつもりだったのですが
格子QCDが主流と受け取られかねない、原子核分野の方に大変失礼な表現になっていたと思います。申し訳ありません。
格子QCDを例にあげたのはスパコンを持ち出した方が難しさを理解しやすいかと考えた僕の浅はかさにあります。
具体的にどういった現象に対して研究者がどういう反応をしていることがトンデモ扱いをしているように見えているのか。を知りたい。
元増田さんはこちらで返答されていますね:
ttp://anond.hatelabo.jp/20150803022052
トンデモ扱いと言うのは、ツイッターなどで見かける核融合・核分裂などへの、研究者の反応を指していました。
うーん・・核融合・核分裂をトンデモ扱いとはよくわかりませんね?
そもそも素粒子理論分野はあまり関係ないような。
]]>まともな研究者であれば、Scientificな手続きに則った(、もしくはそのように見える)研究を訳もなくトンデモ扱いすることはないと思うので。
ついでに横槍を入れておくと、原子核理論ではQCDを出発点とした第一原理計算はまだ主流ではなく、むしろ(あまりにも第一原理計算が複雑すぎるので)モデル計算が主流です。
地道な計算がされていないのではと心配されているようですが、それこそ本当に地味な計算が日々多くの研究者によって行われています。
]]>トンデモ扱いと言うのは、ツイッターなどで見かける核融合・核分裂などへの、研究者の反応を指していました。
個人的にはあり得るのではと思う事を、研究者の方は余り相手にしていないのを見かけるのと、話題すらなってないことでもまだまだ応用の可能性があるのではと感じてます。
QCDの計算が大変ということで難しいからそう簡単に言及できないということなのかもしれませんね。
物性や量子化学辺りは今後やっていきたいと思ってるので人が多いのは知っていますが、「物理理論」というのから省いていました。
素粒子論は加速器などの大きな研究所があるので結構人数が多いかと思っていましたが、全体からするとかなり少ないのですね。
大半が素粒子論を研究しつつ加速器実験もしているのかと思っていました。CERNの人たちも加速器実験の研究者ということなのですね。
個人的に特に見ている量子化学周辺は余り量子場は(相対論も)使ってないようですが、物性の本に量子場の応用をテーマにしたのがそういえばあったように思います。まだ勉強してませんが。
ニュートンや日経サイエンスの物理の記事は結構読んでますが(特に特集は)素粒子関連がかなり多いですね。もっと物性などを取り扱って欲しいですね。個人的にQCDをやる予定はないので、素粒子は現在関心が低めです。
量子光学関連や超伝導関連のクーパー対を観測したなどはそういえば結構見かけますね。
]]>意図を汲みとれていなかったらすみません。
QEDや原子核辺りでももっと色々地道な計算してみるべき事があると思うけど、素粒子論をやってる人たちはその辺基本スルー(むしろトンデモ扱い)しているように思う。
そんなことないです。トンデモ扱いというのは聞いた事がないですね。
まず、QEDは普通に素粒子分野です。
QEDから標準理論のほころびを探す研究としては g-2 の計算があったと思います。
それから、原子核は「原子核理論」の人たちが専門ですが、最近は素粒子理論(格子QCD)の人たちも研究を進めています。
QCDは摂動計算が使えないのでスパコン頼みになってしまいます。
素粒子理論から直接、原子核を研究できるようになって来たのはここ数年の話です。
別にスルーしているのではなく、やりたいのはやまやまだけれども難しくて出来ないといったところです。
物理の理論に関しては、超弦理論や素粒子論(標準理論)に偏り過ぎかなと思う。
量子力学の範囲で、レーザー・半導体など応用があるように、量子場の領域にも様々な実用的応用があるように思うのだが。
これは何か誤解があるように思います。
素粒子分野の研究者はほんの一握りしかいません。
物理学のほとんどの分野が物性物理です。(参考:http://div.jps.or.jp)
そして物性理論の多くの分野では場の理論や量子力学を使っています。
彼らにより薄膜、超伝導や半導体など実用的な研究がされています。
素粒子分野はニュートンや日経サイエンスなどの一部メディアで露出度が高いので誤解をされたのではないでしょうか?
素粒子論をやってる人たちは、加速器のデータ処理などが業務の大半なのでしょうか?
それをしているのはおそらく加速器実験の人たちでしょうね。素粒子理論ではありません。
]]>備忘録代わりに勉強したことを書いておく。
情報系の学部の学生で、実務経験はない。
去年応用情報技術者を取得していた。高度試験は初めて。
使用した参考書は「重点対策」のみ。
--------------
・勉強期間
試験前の2週間。合計時間は50時間ほどか。
・午前Ⅰ
免除
・午前Ⅱ
Android のアプリで移動中に勉強。
一問一答形式で繰り返し解くだけ。
午前Ⅱは使いまわしの問題がある。半分以上の問題が見たことがある問題だった。
・午後Ⅰ
おそらく一番の難所。勉強時間をもっとも割いた。
「重点対策」で過去問を解く。参考書に掲載されている問題は全て解いたと思う。
解いてみて思ったのが、専門知識はほとんどいらない。
国語の問題。記述の答えを書くときにはQCD(品質、コスト、納期)を意識して書く。というよりほとんどこの3つが答え。
時間配分を意識しないとすぐに時間切れになる。
・午後Ⅱ
対策する時間が2日間しかなかったので、論文を丸暗記することにした。
ネット上に論文を公開してくださっている神様がいたのでその中の2つの論文を丸暗記。本当に感謝。
論文を書いたのは試験中が初めて。試験中何度もやめたくなるが、時間いっぱいまで粘って模範論文を切り貼りする。
何時間も鉛筆を動かすという体験が久しぶりだったので手が疲れた。
-----------------------
試験終了後の手応えは全くなかった。時間と金を無駄にしてしまったと思った。
成績照会をしてみると午後Ⅰが63点でギリギリだった。
かなり運も手伝って合格できたようだ。
]]>