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2022-02-07

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北センチネル島とは? 上陸しようとした宣教師殺害現代社会との接触を拒む「世界最後秘境

センチネル人以外の者が上陸しようとすると矢で追い払うという。

原始的生活をする部族が住む島に上陸して、キリスト教布教しようと試みた宣教師殺害された。まるで大航海時代のような事件だが、西暦2018年11月出来事だ。ニューヨーク・タイムズなどが報じた。

  

■「チャウさんの遺体部族の人々が引きずっているのを見た」

ジョン・アレン・チャウさん(右)本人のInstagram投稿より

インド洋に浮かぶ北センチネル島は、現代社会との接触を拒み、石器時代に近い生活を営む部族センチネル人」が住んでいる。11月17日ごろ、この島に上陸したアメリカ人宣教師のジョン・アレン・チャウさん(26)が殺害されたとみられている。

彼はキリスト教布教活動をするために、北センチネル島に向かっていた。CNNアンダマン・ニコバル諸島警察当局のデペンドラ・パサック長官言葉を、以下のように伝えている。

「チャウさんは現地に住む友人を通して、北センチネル島に連れていってくれる地元漁師を雇った。漁師によると、11月15日に漁師と木製のモーターボート北センチネル島に向かい、島の沖合い500〜700メートルで停泊した。そこからはチャウさんはカヌーで島に一人で向かったが、部族からの矢で傷を負って帰ってきた。16日に再度、島に向かったが、カヌー部族破壊されたため泳いで帰ってきた。11月17日、彼は戻ってこなかった。漁師たちはその後、チャウさんの遺体部族の人々が引きずっているのを見た」

警察はチャウさんの死を完全に確認できたわけでないが、漁師たちへの聞き取りの結果、殺害されたのは確実とみており、チャウさんの遺体を回収する捜索隊の編成を計画している。

センチネル島は部族生活を守るため保護区域となっており、約9キロ以内への進入は禁止されている。チャウさんの訪問を手助けした7人の周辺住民は全員逮捕された。インディアンエクスプレスによると、センチネル人に関しては、接触すること自体違法であるため訴追は不可能だという。

  

■禁断の島「北センチネル島」とは?

北センチネル島衛星写真2018年3月5日撮影

DigitalGlobe/ScapeWare3d via Getty Images

北センチネル島は、ベンガル湾に浮かぶインド領アンダマン諸島の一つ。産経ニュースでは「世界最後秘境」と報じている。

絶対に行けない世界の非公開区域99」によると、面積は72平方キロで、東京都八丈島と同じくらいだ。ほとんどが密林で、周囲をサンゴ礁に囲まれている。先住民狩猟採集生活をしているセンチネル人が50人から400人ほど住んでおり、数千年にわたって近隣の島と交流を持っていなかったとみられる。

インド政府1960年代からセンチネル人との接触を試みてきた結果、91年に初めて友好的に接触できた。しかし、他の島の先住民交流をはかった際に島民が病気で死亡するという惨事が起きたこともあり、交流プログラム1996年に中止された。

センチネル人は現代社会との接触をかたくなに拒んでおり、自分たち以外の人間上陸しようとすると弓矢で追い払うことで知られている。

1974年にはドキュメンタリー映画撮影スタッフが襲撃されて、腿に矢が刺さった。2004年スマトラ沖地震の翌年には、島の津波被害確認するためにインド沿岸警備隊ヘリコプターが上空を飛んだ。その際、ヘリコプターに向かってセンチネル人が弓矢を構えている様子が確認されている。

2006年には地元漁師2人が北センチネル島に漂着した際に、部族殺害された。

ヘリコプターに向かって弓矢を構えるセンチネル人(2005年12月28日撮影

https://www.huffingtonpost.jp/2018/11/22/what-is-north-sentinel_a_23597582/

 
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