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2010-02-17

池田信夫さんと上杉隆さんの検察リーク対話を起こしてみたけど飽きた

池田さんのついーとより

客観的に見て、週刊朝日民主党寄りの報道は異常。「検察の狂気」という特集の中身は、既知の噂と、上杉隆氏の憶測だらけの記事だけ。マスメディア常識をはずれて捜査妨害に近い。

山口編集長は「裸の王様」になってるみたいだけど、この前、週刊朝日記者が「あまり党派色が強いと売れないので、池田さんの民主党批判を・・・」といってインタビューにきた。

明日の夜、上杉隆氏と「検察リークと記者クラブ報道マジレス」。あまり気乗りしないけど、ネット上に実情を知らない検察マスコミ批判があふれているので、1度ぐらいいいでしょう。

検察のリーク(意図的な情報操作)なんかないので、ないものを論じる意味はないが、結果としての捜査情報漏洩はある。それと報道の自由バランスをどう考えるかは重要な問題で、これには簡単な答はない。

結果としての捜査情報漏洩は存在する。これも明らかなので、議論してもしょうがない。それを防ぐために記者逮捕しろというのなら議論は成り立つが、そういうことをいっているのはミラーマンぐらいじゃないの。

捜査情報漏洩を「広義のリーク」と呼ぶとすれば、事件報道のほとんどは広義のリークによるもの。それを防ぐには、記者発表以外の情報報道をすべて禁止しなければならない。それはそれで一つの意見だけど、誰がそういうことを望んでいるのか。

リークという言葉勘違いしている人が多い。政治家が人事を決まる前にリークしてつぶすといったことはよくあるが、検察の場合は起訴したらすべて明らかになるんだから、事前にリークする意味がない。ほとんどが記者の推測。

リークという業界用語誤用している人が多いが、これは普通は単なる「情報漏洩」のことではなく、状況を変えるために「情報操作」すること。最近では、ブッシュ政権がNYTに「大量破壊兵器」の情報をリークして開戦の理由にした。検察自分起訴できるので、リークする必要がない。

そもそも検察は何のためにリーク=情報操作をするのか。たとえば水谷建設の話は「隠し球」としてもっているほうが得で、裁判の前に手の内を明かす理由がない。「小沢はクロだ」という情報操作をすると不起訴のとき批判を浴びるだけで、何の得にもならない。

要するに問題は「検察情報操作」じゃなくて「マスコミの推測による過剰報道」なんですよ。だから彼らは、上杉氏のピンぼけの話なんか相手にしない。週刊朝日山口編集長も『ゴルフダイジェスト』出身の素人でしょ。

念のため、今回の事件を取材している記者にもきいてみたけど、「リーク批判?上杉?あぁそういうの一部にはあるみたいですね」。まったく実情を知らない「批判」なので、相手にもされていない。

・・・というわけで、検察リーク問題なるものは、上杉氏や一部のオタク脳内だけに存在するnon-problemなんだけど、彼らは納得してないみたいだから、気乗りしないけど話をします。

リーク問題が無駄に盛り上がってるけど、かりに「情報操作」があるとして何が問題なの?イラクWMDをめぐる事件では、世界の批判を浴びたのはリークしたチャラビじゃなく、それに引っかかったNYTの記者。最後はメディアの判断力の問題。

http://www.ustream.tv/recorded/4745416

司会:みなさんこんばんは。ケツダンポトフのソラノ(?)です。ブログス特別討論番組検察リークと記者クラブ報道マジレス」第4の放送を始めます。早速ですが、本日の出演者の方のご紹介をさせて頂きます。鳩山邦夫議員の公設第一秘書ニューヨークタイムズウキョウ支局取材記者を経て、フリーランスジャーナリストとして活動中の上杉隆さんです。

上杉:三流ジャーナリスト上杉です(笑)カメラ位置を確認。どこ見てしゃべればいいのかな、的な)安倍晋三元総理に、ちゃんとクレジット付きで、三流ジャーナリストという名誉ある称号を頂きまして、この場をお借りして御礼申し上げます。よろしくお願いします。

司会:ご本人のブログや、アゴラでおなじみの経済学者池田信夫さんです。

池田:よろしくお願いします。私はさっぱりわからないことを、上杉さんに教えて頂くつもりで参りましたので、はっはっはっはっは(としゃべりながら笑いだす)

司会:はい、では早速でありますが、今回の討論会のテーマは「検察リークと記者クラブ報道マジレス」というテーマで進めさせて頂きます。民主党小沢一郎幹事長政治資金規正法違反事件を巡る、検察側の動きをいち早く入手して報道した問題など、特定の報道機関記者だけで構成している記者クラブについて、熱い討論を交わして頂こうと思っております。そして今回はインタビューの取材現場イベント会場からライブ中継をし、ツイッター視聴者から受け付けた質問を取材相手に投げかけるダダモレ放送でおなじみの、私、株式会社ソラノモト(?)ケツタンポトフのソラノが司会を務めさせて頂きます。よろしくお願いいたします。

それでは、早速討論に入らさせて頂きますが、今回は私が参加しておりますので放送中に放送を見て、みなさんがツイッターポストした内容、ハッシュタグマジレス」で呟いて頂いた内容を随時、放送中に上杉さん、池田さんに投げかけてみたいと思いますので、みなさん、どしどしご質問よろしくお願いいたします。(ぺこり)それでは、私が早速最初のフリだけさせて頂きます。まず、池田さん。(カメラが司会から池田の方を向く)今回の上杉さんの検察リークの報道の一連の発言について、何が最も問題だと思われていらっしゃいますか。

池田:問題って言うよりね、さっきも言ったように、この問題はリークっていう言葉定義がはっきりしないままに、リークはけしからん、みたいな話があちこちに飛びかっているような気がするので、まあ今日はその問題をはっきりさせるところからスタートさせた方がいいと思うんですよ。そもそもがリークっていうのが何を意味するのかっていうのをきちっと定義して話をした方がいいと思うんですね。上杉さんとツイッター上でやりとりをしていっていると、おそらく僕の印象では二つ、リークっていう言葉意味を二つの意味で使ってる方が多い。それがこの問題の混乱の原因かなと思っています。

一つは、文字通り、情報漏れるという意味。漏らしたか、引っ張り出したかは別として、結果として捜査情報漏れるっていう、一番広い意味でのリークというのと、もう一つは業界用語でいうリーク。役所とかが意図的にマスコミを使って都合のいい情報を流す、これが普通にマスコミでいう場合のリーク。ところがそれを二ついっしょくたにすると、リークあるじゃないか、国家公務員なのに、って話がすぐに違法行為マスコミが手助けしている、ていうふうに話がとんでいくんだけど、問題は、僕はまず二つの問題を区別する必要がある。で、僕と上杉さんの意見が違わないのは、広い意味でのリークっていうのは明らかに存在する。捜査情報漏えいが結果としてあることは疑うことができない。実際のところ。これはいいですよね(上杉の方を見て、確認をとるそぶりをする)

上杉:そうですね(カメラ上杉の方を向く)今、言っていいのかな。本当、検察リークに関して、私自身検察リークがけしからんって言ったことは一回もないんですけど。(池田の笑い声に聞こえる声が入る)たぶん。というのも、自分検察に取材をしていて、検察から情報をもらっているんで、リークじゃなくて、検察のリークと思われる情報をそのまま一方的に報じるメディアがいけないってずっと言っているんですよ。だから、一昨日ですよね。グリンピースシンポジウムでも言ったんですけど、勝手にそういうふうに解釈されているので、リークくるのは当たり前にありますよね。だって情報操作して、リークっていうかスピン、完全なスピンコントロールなんですけど、検察がすることによって、検察という官僚組織利益を守るということに関して、そのまんま、だだもれじゃないけど、情報操作に乗っかってしまっている記者クラブメディアが問題だとずっと言っているわけで、リークがあるかないかっていったら、そんなのあるに決まっているわけで…

池田:でしょう!だからね、僕はまずそこがわからなくて、リークをするのがけしからんみたいな話が山のようにくるわけですよ。

上杉:どこの立場にいるかが問題なんじゃないんですか。ジャーナリストの立場からするとリークはありがたい。これはだいぶ前にもう書いていますけどありがたい。公務員からするとリークはけしからん国家公務員法違反過去にも罰せられていますから。西山太吉さんの例にもいえるように。そのへんを逆に池田先生の方がごっちゃにされていませんか。

池田:ううん。僕は最初から広い意味でのリークは存在すると言ってるでしょ、これを僕は言ってるでしょ、何度も。(上杉が何が言っているが続ける)検察官検事から情報漏れ事実もそう多くはないけども、まああると。誰しもが認めていることであって、別に議論にしてもしょうがない。だから今の上杉さんの話を聞いて、僕も事実認識そんなに違わないよと思ったんです。

上杉:(おそらくPC画面を見ながら)池田さんがこのツイッターで言っているのは、「意図的な情報操作のリーク…」

池田上杉の発言をさえぎって)だから、そっちのほうについては、ありませんが…

上杉:(続けて)「…なんかないので、ないものを論じる意味はない。結果としては捜査情報漏えいはある」(池田「ある」と発言し、うなづく)と書いてらっしゃいますよね。これは、前のツイートかな。っていうことは…

池田:だからまずね、あの意見の一致しているところから始めた方がいいと思うんですけど、ようするに結果としての捜査情報のリョウユウ(漏えい?流用?)が存在するっていうのは疑う余地もないことで、議論してもしょうがないでしょ。だから問題は、意図的に検事、あるいは検察上層部報道を操作しようとして、そのー、なんていうかな、情報を流して、なんかこう民主党政権を倒そうとしているとかね。なんかそういう人いるじゃないですか。そういうことがあるのかどうかっていうのことが問題ですよね。

上杉:基本的に検察民主党政権を倒すことより、検察っていっても行政組織なわけですから、自ら組織を守るための自己防衛だとか、そのための情報操作意味のリークっていうのは当然あると思うんですけれど、それはないってことですか?

池田:だからね、それは情報操作をどう定義するかっていう話ですけれど、今、上杉さんがおっしゃたように、それこそ検察の方からだだもれで、こういうこともあるよっていうふうに、どんどん情報が出てくるっていうことは、普通ないわけですよね。これは○×△…わかるように。(聞き取れませんでした。ごめんなさい)普通の役所と警察検察が非常に違うのは、普通検察は狭い意味でも広い意味でもリークっていうのはあるわけなんですよ。ようするに例えば概算要求の時なんかになると、いろんな役所を、ちょっとこう各省呼んで、(ほんにゃらにゃんらら)教えてやるからなんて言ってね、こう集めている前に、その省の要求している項目について、この政策明日発表するんだけど、それをどっか書いてくんないかって情報便宜を図ってる。それを業界ではリークっていうんですね。そういう意味でのリークを警察検察していることは僕の知っている限りある。内部で。でしょ。

上杉:んー、まあ今回の件に関しては色々取材していると、未だかつてないほど、いわゆるそういう意味でのリークも。これまでは書けっていうほどはなかったんですけど。

池田:そこね、僕、実は聞いてみたんですよ。今回取材している記者に。

上杉:それを取材してる記者ですよね?それはどの記者ですか。記者クラブ記者…?

池田:んまあ、かなり上の方、ですよ。

上杉:上か下かは関係ない(苦笑)

池田記者クラブの直接の構成員ではない。

上杉:というと、取材してないですよね?

池田:ま、まあ指揮している人だから。

上杉:そうすると間接の間接になっちゃいますよね。この情報は。三次情報

池田:まあ、そう。まあ、まあ。

上杉:私は検事に近い人に直接聞いているんで。むしろ池田さんは確か私のことを(PC見ながら)「検察取材したことのない素人」とお書きになられてますけど、えー、池田さんよりはしていると思いますけど、そこらへんは?

池田:ぼ、ぼう、僕はしたって書いてないでしょ。僕が間接的に○×△(聞き取れません……)持っていないから。

上杉:私がしてない素人というのは、ぜひ取り消して頂きたい。この取っちゃってください。

池田:(何か言おうとして息をして、一瞬呼吸を止めた後、早口で)じゃあ、いいよ、じゃあそれは取り消します。それは取り消すとして、問題はその今の狭い意味でのリークが現に存在するかどうかなんですよね。まあいま非常にスペシビフィック(?)に検事総長情報ばらまいているって話がありましたよね。えー、そういう話っていうのはなんか具体的にちゃんと裏が取れた話なんですか。

上杉検事総長、特に検事…、えー、特捜部長ですね。東京地検特捜部長の、基本的にこれは体験という形の、内輪のインナーサークルだけのまあ、いわゆる発表をやっているんです。そこにはカメラも入れられない。

池田:この間の記者会見の時ですか。

上杉:いや毎回やっています。ほぼ毎日のように。

池田記者コンじゃなくて?

上杉記者コンもそうですし、そのいわゆる懇談も含めて。それは基本的には一部そこで情報を投げるという時に。正式な記者会見じゃないですよね、当然ながらそれは。クローズド、で、しかも検察名前も出さない、佐久間特捜部長、佐久間達也特捜部長という名前どころか、検察という名前も書いてはいけないということは、形を変えたらリークですよね、それは。堂々と発表してない。

池田:じゃあ、そこんところは僕は確認してみたけれど、昔に比べてね、激しくなったというふうに、今の上杉さんがおっしゃったように、検事総長特捜部長が○△□なんかと記者が言ってるようですね、って言ったら、まあ、最近の人からみたらそうかもしれないけれど、昔はもっとひどかったよ、と言ってましたよ。

上杉:でも現時点ではあるってことですよね。そういう形で。

池田:まあ、ようするにその、最近特にひどくなったということではない。彼の言い方だとね。

上杉:私は別に、最近過去もないとは言っていないですし、特に先程言ったのは別の意味での話ですね。非公式な形、懇談がやや公式だとしたら、もっと非公式な形、いわゆる夜討ち、朝がけ、夜回りだとかで、かつてどんなにいってもやっぱり検事は口を割らないわけですよ。当然文部省法務官も口堅いですし。ところが相手側から今回の小沢の一連の流れでいうと、途中からこういうの書けと、特に5月の天の声報道以降は特に激しさを増してきたと。

池田:だから、そういう話もね、色々週刊誌業界ではとんでるみたいですけど、僕が聞いた感じでは、そんなに激しくリークしてるっていうふうには聞いてないよ。

上杉:まあそれは、リークされてるっていうのを認めると困る人ですよね。それは新聞社テレビ記者とかですよね。それはだって自分たちが仕事をしたってことがいいたいわけですから。当然ながら、やー、お気楽に優先的にそれをもらったとか、そんなことは言えないわけですから。脚で稼いだ、どうのこうのって言いたいわけですよ。脚で稼いでないにしろ、なんにしろ、懇談会形式の記者会見匿名性の中に隠れた記者会見にしろ、情報が出ていることは間違いないんで。

池田:出てることは間違いないよ。

上杉:それをまったく検察の、広義の意味のリークはないっていうその方針は全然違う。その考えは違うって意味ですよね。

池田:いや、広義のリークはあるっていうふうに僕は思う。それはね、そこんところは若干各社の公式見解は違ってて、まあ例えばNHKなんかね、リークはあるっていった視聴室センターのおじさんをクビにしたとかね。あれっておそらくは狭義のリークも広義のリークもないっていう公式見解ですね。つまり捜査官からいっさい情報漏れていないという。

上杉:リークないってどうやって取材してるんですかね。

池田:そんな、それはありえない。まったく間違ってる。それはリークがないと明らかに知り得ない情報ってあるわけで、それは僕はあると思うんですよ。で、東京新聞社会部長、まあ暗に認めていますよね。僕はそれは正直だと思いますよ。

上杉毎日新聞でしたっけ?リークはないと。阿吽の呼吸と壁の向こう側で話した、あーとか、うーとか、そういう呼吸をとって記事にしたっていうなら、それって記事の捏造じゃないですか。

池田:それはありえる。で、それはおかしい。

上杉:例えば鈴木宗男さんが、(以下略、てか「広義」「狭義」言ってループ

疲れたから終わりにする。このあとも名シーンたくさんあるんだけど、おなかいっぱい。要するに、ぐだぐだだった。

2009-03-27

補記:そろそろ WBC について一言いっとくか

http://anond.hatelabo.jp/20090326120258

 

コメント欄で一部勘違いしている方がいますが、

サッカーでも議論がありましたが、マリーシアってのは、

隠し球とか、捕球時のミット動かしのような誰が見てもわかるような、

ずるい行為だけじゃないですよ。

 

捕手は体の近くで捕球してミットを審判から見えないようにしたりとか、

セカンドランナーの手の位置が微妙に違うとか、

(そもそもセカンドにランナーがいるときは捕手サインは変わる)

セカンド、ショート外野に球種を伝えているとか、

観客からは見えないところで、情報戦が行われているわけですよ。

サッカーでも「オフ・ザ・ボール」というでしょう?

団体競技は基本的にそうでしょう?

力と力のぶつかり合いといった目に見える要素以外の

情報戦のような戦いがあるんですよ。

 

野球の場合は、一球一球ごとに状況がぶつ切りになるし、

確率論に支配される場面が多いので、

他の競技に比べて、情報が有効に使えるだけであって、

情報戦が必要なのは

サッカーラグビーだって同じだと思う。

ただ、野球の場合はアマチュア野球歴史でもって、

そういった知恵継承が行われているし、

観客側の野球リテラシーも高い。

その意味では、高校野球は、ブラックなところがたくさんあるけど、

日本球界に一番貢献していると思う。

 

で、高校野球の話ついでで、なんだけど、

アマ野球愛好家としては一つ話題を提供したい。

 

今の野球界で問題になっているのは、

15才以下の競技人口サッカーに抜かれたことなんだ。

これは野球が長時間競技であるのが原因だと思っている。

野球は平気で土日を丸々潰す。

確かにトップレベルの子は、どの競技でも長時間の練習をしているけど、

野球に関して言えば、一通りの練習をしようと思ったら、

一日潰れることになる。

拘束時間のわりに暇な競技なのだ。

 

時間競技である野球は、

テレビ視聴でも避けられてきているし、

何より少年スポーツに関しては、

親がこれを忌避する傾向がある。

勉強する時間がなくなるからだ。

野球にはお金がかかるという話もあるが、

競技人口が少なくなっているのは、

拘束時間の影響が大きいと私は考えている。

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