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2024-03-21

在野研究者として納得できている

在野研究者として生きるということーお金についての真面目な話 | 磯野真穂ブログ

「在野研究者として生きるということ」を読んだので自分の経歴を振り返って感じたところを書いてみる。40代おっさん自分語り。

地方私立大学理系入学したが、単位が壊滅的に取れなかった。また理系に進学したのは就職率が良いから、というだけの理由だった。そのため元から興味のあった分野を学びたいと、卒業を待たずに地方公立大学文系学部に転学し、言語学を学んだ。

良い師に恵まれ良い学びを得たが、地方公立大学就職は壊滅的に悪かった。同じ学部卒業生の就職先は地方のよく知らない会社(その地方に住んでいた親戚でも知らないようだった)か、当時有名だったブラック企業しかなかった。

これはまずいぞ、と思って大学院進学を決めた。だけど学部新卒カードを使わない手はないと思ったので就職活動もしてみた。全国区マスコミ二次面接とか最終面接まで進んだぐらいで、大学院進学を蹴るほど行きたい企業から内定はもらえなかった。同級生と話したら、彼ら彼女らは全国区企業を受けるという発想が無かったり、都市部学生よりも明らかに就職活動開始時期が遅かった。場数を踏んだ方が有利になる、と思っていた自分はひどく驚いたのを覚えている。

就職活動で知り合った友人に『貧乏父さん金持ち父さん』を勧められて読んだ。資本家のために働くのは嫌だな、と思った。友人もそう思ったのか、彼は起業して成功し、資本家になった。

閑話休題大学院については学部の師の退職も近かったし、そのまま上に進んでも就職は有利にならないだろうと考え、別の大学に行くことにした。なんとなくどこかには行けるだろうという気がしていたので焦らなかった。でも、旧帝国大学大学院に受かったときはうれしかった。そこに進んだ。

そこでも良い師に出会い、厳しく指導を受けた。人文科学を学ぶ者は哲学も学ぶべし、との方針の下、マルクス資本論』なども読んだ。やっぱり資本家のために働くのは嫌だな、と思った。『貧乏父さん金持ち父さん』は『資本論』の焼き直しだとも思った。

別の教員からは「国立大学学生私立大学学費と比べたらわかる通り、毎年数十万円の補助を国からもらっている。そのお金を出すだけの価値あなた研究にあるかどうか、考えなさい」と言われた。修士ではその言葉を肝に銘じて研究をしたつもりではある。

ある日、大学院の師から研究者に向いていないと思う」と言われた。あっさりと、そうなのかな、と思ってしまったので、そうなのだろうと思う。アウトプットが下手な自覚はあった。研究者としては致命的である。別の教授からは夕食を奢られて「博士に進学した方がいい」と言われた。でも、就職については「運だね」とも言われたので、決意は揺るがなかった。

大学院時代就職活動の結果、インフラ関係会社からと、その旧帝大事務職から内定をもらった。インプットは嫌いではなかったので、給料がそこそこよくて地方勤務のある前者より、給料月並みでも図書館等の設備があって都市部アクセスやす後者を選んだ。学部時代経験で、地方より都市部の方が学問やすそうな気がしていた。

アカデミアから抜けて後悔はないかと言われたら、少しは後悔はある。明らかに自分より勉強もしていないし、年間数十万の価値がある研究をしていたと思えない先輩、後輩、同級生らが大学教員になっているのを見ると、もやもやはする。彼ら研究が少なくとも私学助成金分に値するのか疑問に思うことだってある。だけど独立系大学院の悲しさか、教員としての就職状況は良くない。MARCH以上のレベル大学教員として採用された例はほとんど知らず、知る範囲では数十年で2人しかいない。経営状況もあまりよくなさそうな大学語学教育とやらを看板にして語学を教えるのは大変だと思う。それでも教育研究ができて幸せならそれでいい。好きなことを仕事にできるのは幸運からだ。私には、そこまでの熱意はなかった。

大学院に行ってよかったかといえばよかったと答えるし、就職してよかったかと言われたらよかったと答える。大学院に行ってよかったことは、学んだ分、世の中を見るときの精度が高くなったことだ。認識論経験論、存在論などいろんな考え方があるし、新自由主義社会民主主義など、さまざまな主義主張がある。世の中の人たちの考え方をとらえる力はついたと思う。アカデミアに残らず、安定を取って就職したが、私の能力だと生涯賃金は今の選択肢のほうが多かったと思う。

仕事をしながらアウトプットを続けて、専門とは少し違う分野ではあるが財や研究者として、本の一章も書かせてもらった。仕事では出世コースからは外れてしまったが結婚もして子どももいる。幸せだ。アカデミアに絞らなくても幸せは手に入れられる。

2022-05-21

anond:20220521213241

憲法改正 論点」とかでググってみたんだけど、他にも実情に合ってない項目はあるみたいじゃん。

「第八十九条 公金その他の公の財産は(略)公の支配に属しない慈善教育若しくは博愛事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。」

ってあるのに私学助成金があるのはおかしいんじゃないの、みたいな議論はあるようだ。

この際全部棚卸ししたらいいと思うけどなぁ。

2020-12-10

anond:20201210034857

それって長期的には教育費の限りない高騰を招くだけで、誰も幸せにならないよね。

結局は公的教育機関のレベルアップ(税金投下)&私的教育機関については自己負担化(私学助成金削減&高校無償化対象からの除外)を行うしかないとは思うけど。

2020-06-30

anond:20200630205850

税金が入っていない私大は無いので

次回の創作増田にお役立てください

私立大学等経常費補助金

私立大学高等専門学校などの教育研究条件の維持向上、学生経済負担の軽減、経営健全化を目的交付される、国から補助金教職員給与教育研究の経費に当てる一般補助と、生涯学習時代社会人教育学習方法多様化などの特定の分野や課程に対応する特別補助とがある。私学助成金

私学助成の充実:文部科学省

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002.htm

Fラン問題

奨学金が支える「Fラン大学」の葛藤不安1300万円のハンデを負って通う価値はあるか:東洋経済
https://toyokeizai.net/articles/-/115203?display=b

日本大学経営が、奨学金という名の借金で支えられていることは、まぎれもない真実パチンコホールサラ金ATMが設置されて批判を浴びましたが、今の大学はこの状況と重なる部分がある。大学に進学したかったら奨学金を借りてこい、というのですから。何とも気が重いことです」

日本学生支援機構の遠藤理事長が言う、「奨学金の貸与にふさわしい教育サービス提供すること」の必要性もっとも実感しているのが、われわれFランクの大学です。「少人数で、面倒見がいい」ことを大学としても掲げているけど、こんなことは経営大前提なんですよね。

学生には「勉強する意味から教える必要がある など高等教育として意味をなしていない


大学教授教員大学専門家を育成するところ

1. 高等教育と呼べる質がないことは明白なのに税金が投入されている大学存在問題 anond:20190216104925


2. 研究拠点としては機能していて、研究結果をちゃんと発表していたり、企業と協業してたりはするが、教員としての自覚がなさそうな先生方が多い。潰して研究開発法人にしたら?

大学教員研究するついでに授業してるだけです

大学教授教員です

学校教育法 第3条、第8条及び第142条の規定に基づく大学設置基準


(教授資格)

十四条 教授となることのできる者は、次の各号のいずれかに該当し、かつ、大学における育を担当するにふさわしい教育上の能を有すると認められる者とする。

学ぶ意味から理解する必要がある高等教育に適さな学生存在問題ではあるが、教育放棄する教員存在も同じくらい重大な問題

大学以外のどこで専門家をつくるつもりなのか?

あと、SNSメディアで大暴れしている方々とか、専門外に言及してる方々とか、いい加減なんとかしませんか?

なお日本研究者数は主要国中第3位

平成282016)年の日本研究者数は84万7100人

企業研究者数全体に占める割合57.4%、大学等が38.0%、非営利団体公的機関が4.6%と、企業が約6割

人口当たりの研究者数は、日本が52.2人(2016年)で、韓国が70.5人、ドイツが48.7人、英国が44.4人、米国が43.0人(2015年)、フランスが41.7人(2015年)、中国12.2人である


大学等の研究者数 を人口比で算出した場合は、英国を下回り、ドイツフランスと大差のない状況


https://www.stat.go.jp/info/today/119.html

https://www.nistep.go.jp/sti_indicator/2018/RM274_22.html

研究開発法人とは

国立研究開発法人とは、日本独立行政法人のうち主に研究開発を行う法人で、個別法によって定められたもの

独立行政法人通則法の一部を改正する法律平成26年法律第66号)によるもので、2015年平成27年)4月1日より施行された。

科学技術に関する試験研究・開発にかかわる業務を5~7年の中期的な目標計画に基づいて行う。 https://www.jst.go.jp/link/agency.html


改正前の研究開発法人はこうだったら良いよね懇談会(平成22年) :文部科学省

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/015/gaiyo/1292055.htm


大学にはないような独創性、国際性、自由度を強く保障する研究体制を構築し、人材の厳格な評価、国際公募実施を行うべき。一方、若手人材に対する助言機能の充実、また彼らに雑務をさせないことなど、研究開発法人には優秀な次世代エリート研究者を育成するシステム科学技術振興国との差別化観点必要


研究開発法人は、民間企業研修員を受け入れることなどにより、研究開発関係者の育成に対して積極的に貢献するべき。


研究開発法人には、科学技術国民につないでいくこと等の重要機能がある。


○若手研究者がいきたがるような、輝くような研究開発法人必要。輝いているところには資金も集まる。いい人材を引っ張り合うような競争、売りを作り出すようにすることが必要

なおそれなりの給与は貰っているように見えます

順位 職業        平均年収

1.  医師        1237🌟

2.  航空機操縦士    1192

3 .  大学教授     1051 🌟    

4 .  公認会計士税理士    1042

5 .  弁護士    1029

6 .  大学准教授    861 🌟

7 .  記者    822

8 .  不動産鑑定士    777

9 .  歯科医師    757

10 .  大学講師    708 🌟

11 .  自然科学研究員  674 🌟

12 .   高等学校教師    662

13 .  電車運転士     643

14 .  一般建築士    642

15 .  電車車掌    584

16.  技術士        572

17.  堀削・発破工      571

18.  システムエンジニア  550

19.  航空機客室乗務員   544

20.  薬剤師         543

就職四季報プラスワン(厚生労働省 平成29年 賃金構造基本統計調査)

https://toyokeizai.net/articles/amp/212579?page=3

2019-09-14

anond:20190914185529

研究自体は増えてるゾウ。

それ以上に運営費交付金私学助成金が減らされてるけど。

2019-08-04

公金を投じた美術館で展示するなって言うけど

え、じゃあ公金バリバリ投入されてる国公立私立私学助成金あるから大学教授政権批判的だったらダメじゃん。おっかねー国だべ

2019-03-29

高校卒業予定者へ、当社で4年働き大卒資格をとろう

 タイトル名は釣りです。嘘書いて申し訳ございません。でも、こんな制度があればいいなぁと考えてみました。

制度概要

 私立大学民間企業提携し、大学入学した学生民間企業にも同時に入社させるという制度である学生基本的企業で勤務し、勤務日数に応じて単位を取得できるものとする。4年間勤務すれば単位を満期取得したことになり、大学卒業学士号の取得)ができる。卒業後は次の3通りの進路が選べる。

  1. そのまま同じ企業で働き続ける
  2. 別の民間企業公務員などを目指して就職活動をする
  3. 大学入試をする

メリット

 この制度メリットを様々な立場から考えてみた。

私立大学

教育コストを全て企業に丸投げし、私学助成金を丸儲けできる。

民間企業

大卒資格をエサに、高卒者を4年間囲い込むことができる。また、大学で4年間怠けていた人を新卒者として雇わずとも、自社で4年間鍛えた社員大学新卒として雇用継続ができる。

学生

民間企業から給料をもらえるし、大学授業料もないので、金銭面で心配することはない。そして、就職活動をする必要がないので学生活動に専念できる。仮に就職活動転職活動?)を選択したとしても、「4年間正社員として働きました」というアルバイト歴やサークル活動より強烈な自己アピールをすることができる。

高卒者を大学で4年間も怠けさせることなく、働かせて税収を得られる。

実現可能性について

 大学勉強せずに学士号を取るというこの制度は、文部科学省はもちろん世間も到底納得できるものではないでしょう。これを実現するには、「産学連携単位互助制度」などともっともらしい名前をつけて、民間企業での勤務を大学単位として認められるようにするべきでしょう。オリンピックボランティア単位として認められるのだから民間での労働単位として認められるべきでしょう。

2019-02-16

anond:20190216103513

私立大学等経常費補助金

私立大学高等専門学校などの教育研究条件の維持向上、学生経済負担の軽減、経営健全化を目的交付される、国から補助金教職員給与教育研究の経費に当てる一般補助と、生涯学習時代社会人教育学習方法多様化などの特定の分野や課程に対応する特別補助とがある。私学助成金

私学助成の充実:文部科学省

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002.htm

Fラン問題

奨学金が支える「Fラン大学」の葛藤不安1300万円のハンデを負って通う価値はあるか:東洋経済
https://toyokeizai.net/articles/-/115203?display=b

日本大学経営が、奨学金という名の借金で支えられていることは、まぎれもない真実パチンコホールサラ金ATMが設置されて批判を浴びましたが、今の大学はこの状況と重なる部分がある。大学に進学したかったら奨学金を借りてこい、というのですから。何とも気が重いことです」

日本学生支援機構の遠藤理事長が言う、「奨学金の貸与にふさわしい教育サービス提供すること」の必要性もっとも実感しているのが、われわれFランクの大学です。「少人数で、面倒見がいい」ことを大学としても掲げているけど、こんなことは経営大前提なんですよね。

学生には「勉強する意味から教える必要がある など高等教育として意味をなしていない

2018-10-24

日本

ある大学は、私学助成金支給停止保留が決定された10月23日企業との就職懇談会を開催していた。

その場で挨拶した学長は「春先からお騒がせしているが、この場に集まった企業から応援されているように感じる」と、さすがの前向きさを見せた。

そして乾杯に先立ち壇上の理事長は、「傘下のアメリカンフットボール部の、ただの反則ですよ。反則が話題になるのはおかしいが、話題になったからには仕方ない。名誉回復を図っていく」と言い放った。

唖然とした。

2018-08-03

anond:20180803191117

私はアファーマティブアクション全般に一貫して反対する。

学力無関係な要素で加点するのはナンセンス

男性への加点も女性への加点も、その逆も全てNGだ。

能力がある者は正当な評価を受けるべき。

その結果、性差またはその他の属性構成比が等分とならなくとも、正当な評価の結果であれば何ら問題はないはずだ。

フェミニストの言う通り、もし女性男性より優秀な生徒ばかりであるのが事実であれば、女性割合が極めて高くなっても問題ない。

それを歪めることの方がよほど害悪だ。

したがって、東京医科大のやったことは言語道断だ。

私学助成金を全部返還すべき。

欧米出羽守アメリカの事例を持ち出すかもしれないが、そのアメリカですらアファーマティブアクション見直しの段階に入っている。

2018-01-26

日本の優秀な研究者海外研究すればいいのではないか

ものすごく失礼なことを言ってしまうかもしれません。

が、山中研究室不正問題議論が起こっているのをみていると、途轍もなく言いたいことが湧き上がってしまます

日本の優秀な研究者海外に行って研究すればいいのではないか

マーケティング的に考えて。

 

ちなみに私は国立大学卒の理系です。学部卒ですけど。

先輩にも友人にも、大学院研究をしている方が数多くいますし、私はその方々を本当に尊敬しています

し、研究者もっと研究に専念できる環境研究すべきだと本気で思っています

その前提でお読みいただけると幸いです。

 

また、以下の文章は全て、「日本ローカルでないと研究できない領域研究者」は対象外です。

史学考古学人文科学などの領域対象日本列島のいずれかと密接に関わるやつ。

雑に行ってしまえば、「設備とか環境さえ整ってればぶっちゃけどこでも研究できるやつ」についての話だと思ってください。

  

 

日本人は、マスコミは、バカなのか?

 

山中研究室を取り巻く諸問題に関する議論を見ていてとても悲しく思うのは、

 

バカマスコミとその先にいるとにかく不正を叩きたいバカ日本人、そして学問研究価値理解しない日本政府

VS

学問研究人類・ひいては日本のために絶対必要かつ有益、なのに理解されない、だから日本では優秀な研究者が育たないんだ系研究クラスタ

 

になってしまっているように見えること。

実際 http://blogos.com/article/273575/ こう言う記事とか https://togetter.com/li/1193209 こう言うまとめとかバンバン出てます

 

ただ、上の対立構造になっている以上、議論平行線を辿る一方だと思うんです。

だって日本研究者資金面設備面・雇用環境の面で生きづらいのって、

マーケティング的に考えると、「日本人バカから」じゃなくて、

 

日本では学問研究価値相対的に低いから」ですよね?

 

じゃあ「日本での学問研究価値相対的に低い」原因って「日本人バカから」なんでしょうか?

ちょっと政治上予算配分の話で考えて見たいと思います

 

  

大学予算削減問題に見る日本の大問題

  

筑波大学公式サイトにこんなページがあります

タイトル日本高等教育行方 ――削減される国立大学予算

http://www.tsukuba.ac.jp/students/campus/184/1.html

ものすごくざっくり言うと「国立大学予算の削減が著しい。このままだと高等教育の質が担保できない。」と言う内容です。

  

大学社会的機能は、おおざっぱに分けると「研究」と「教育」の2つ。

まり予算が削減されると、大学運営上はどちらも厳しくなります

ただ、国立大学の収支を考えると、国から予算だけで運営されているわけではありません。

例えば「研究」だったら科研費とか、「教育」だったら授業料とか、収入を得る方法はありますよね。

ただ、筑波大学によれば、予算が厳しいからと言って授業料を上げるとなると、「どんな地域のどんな人にも均等に教育の機会を与えるためにある」と言う国立大学存在意義の一つを失いかねない、と言うのです。

これはとても合理的視点かつ重要な指摘だと思います

  

ただ、国家予算という側面で見るといかがでしょうか?

国家収入源は基本的には税金

これを必要なところに振り分けることで予算が決まります

 

ここで、「日本必要なのは質の高い高等教育なのか?」という命題について考えて見ましょう。

ご存知の通り日本では急速な勢いで少子高齢化が進んでいますね。

現在と同一水準の質を担保しようとすれば、福祉社会保障にかかるお金は今後増していくことでしょう。

また、中国新興国の急速な台頭によって日本産業構造も大きく変わっています

日本貿易が今どう言った状況にあるのか詳しくはわかりませんが、普通に考えたら競合が増えてますので、貿易利益(とそれからくる法人税)は減る一方でしょうね。

中国関連でいうと、領土問題もありますね。

尖閣諸島への積極的アプローチを見ていると、防衛費過去最高額を更新し続けるのもうなずける一面はあります

(これはこれで議論を呼びそうな意見ですが。)

 

ざっとこれだけ考えても、日本という国の先行きは非常に厳しい。

果たしてこの状況で「日本必要なのは質の高い高等教育なのか?」

とても乱暴意見であることを承知で言うならば、

高齢者社会保障犠牲にして頭のいい学生のためだけの学びの場を提供すべきなのか?」

 

少子化教育全体の受益者が減少し続ける中で、

日本政府意思決定果たして論理的破綻している「バカな」ものなのでしょうか?

私には非常に合理的で止むを得ない決断だと思われてならない。

 

 

■”質の高い高等教育”は他の教育犠牲にしてまで優先されるべきものなのか?

 

教育にかけられる予算が限られているのであれば、他の教育にかかる予算を削減してでも高等教育研究予算を割り振るべきだ。」

と言う意見もあることでしょう。

文部科学省データを超ざっくり見ると、私学助成金と国公立助成金の配分はおよそ1:3。(ソースは以下のP.31から。超ざっくりです。)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/031/siryo/__icsFiles/afieldfile/2010/04/22/1292935_2.pdf

この配分を変えるべき!と言う意見もあるかもしれません。

 

これ、ものすごく乱暴かつ危険な考えだと思います

 

実は日本大学進学率は51%らしいです。OECD加盟国で見ると低いらしいです。(ソースは以下のP.24から。)

日本大学生のうち73%が私立大学生。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/002/002b/19/082.pdf

大学生のうち、大学院に進学する/しないで比率をとったら圧倒的にしない人の方が多いでしょう。

純粋に「最大多数の最大幸福」の原理に立つならば、「私立大学教育費を削って、国公立教育費や研究費を捻出しよう」などと言う考えがいかに暴論か。

 

日本人の豊かさって、「普通にしてれば大学を出れるし、仕事もある」ことに集約されてると思うんです。

日本ってそこを優先してきたと思うんですよ。みんな幸せ的な。

飛び抜けて優秀な人が幸せって方向に振らなかったからこそみんな幸せ的な日本があると思うんです。

 

ここまで考えると、「日本において高等教育学問研究価値相対的に低いのは日本人バカから」って思えないんですよね。

残念ながら、日本研究者にとっていい環境でないことは、しょうがないんじゃないかと思うんです。

頭のいい人間投資しろなんて、この分断の時代にあってはとても危険思想と受け取られかねないじゃないですか

 

 

日本の優秀な研究者海外に行って研究すればいいのではないか

 

ここまで来てようやく本題です。

日本の優秀な研究者海外に行って研究すればいいのではないか

 

 

日本では研究高等教育価値になりにくいみたいです。さてどうしよう。

 

日本の優秀な研究者に残された道は2つです。日本研究するか、海外研究するか。

日本研究するためには3つの選択肢があります

「1.学問研究価値自体底上げする」か「2.自分研究価値化する」か「3.ひもじいのを我慢して努力する」か。

 

1. ってこれまでずっと研究者が言って来たことだと思うんです。

学問研究は将来の豊かさにつながる的な。実際本当にそうだと思うんです。

ただ、です。それが日本人全体の価値になるのか?は確かなのか?

 

極論を言えば、10年後の豊かさための研究明日死ぬ人にとって何の意味もない。

日本人全体の価値になるかどうか?の確からしさってどうなんでしょう?

少なくとも日本では半分以上の人は確からしさを感じていないのでは?

 

 

そうなったらそれって所詮思想であって、「正義」ですよね。日本人のために!ってやつ。

それって、「不正はいけない!」って言う「正義」と何が違うんでしょう?

正義」の正しさを判断するのは誰なんでしょうね?

少なくとも「正義」の強さ(≒正しさ)が民主主義的な数の暴力的プロセス承認(≠証明)されるのであれば、「不正はいけない!」って言う正義の方が強そう。

 

マスコミは強い「正義」側に立つでしょう。彼らは営利組織だ。

弱い「正義」は残念ながら資本主義社会では利益を生みにくいんです。

マスコミバカなのではなく、ビジネスマン

 

正義」対「正義」はどちらかが屈服するまで終わることはありません。

から私はこの対立構造が本当に勿体無いと思います

少なくともこの対立構造の中で議論することに、研究者メリットは全くない。

 

 

となれば2.でしょうね。実際このタイプの方は成功を収めているパターンが多いと思います

話題落合陽一准教授とか。本当にすごいと思います。後は尾木ママとかね。

 

 

3.は本当にないと思います

研究目的とするのに、研究環境を悪くするって何なんでしょう?

研究環境がプアなら、秀逸な成果に辿り着く可能性もプアになるでしょうね。

そんな頑張りに意味があるのか?

研究者として頑張る自分」に酔いたいなら。

 

 

そう考えると、本当に研究がしたい研究者にとって残された道って、

日本自分研究価値化する」か「海外に行って研究をするか」しかないと思うんです。

どっちの方がハードル低いですかね?

 

研究価値化する」ために、「価値になりにくい環境価値を探す」のと「価値になる環境に行く」の。

後者の方が圧倒的に合理的じゃないですか?

 

 

もうね、「日本のため」とか考えなくていいと思いますよ。

それはとても弱い「正義」です。

後進のために少しでも良い環境を!という思いを抱いて頑張ってらっしゃる方もいるでしょう。

それも結局「正義」でしかないと思うんです。弱いんです。

と言うか、海外で「日本研究者は優秀だ!」って言う評判を作ってくれた方がよっぽど後進のためだと思います

 

 

自分研究をどう価値化するか?」

これってマーケティングだと思うんです。

研究者にもマーケティング発想が必要なんです。

そして優秀な研究者なら絶対できます

 

世界資本主義を中心として動いている以上、一番強い「正義」は多分資本主義です。

資本主義の中で強そうな武器方法論)として採用されているのはマーケティングです。

そのマーケティングで有名な概念が”競争優位”です。

 

 

強いところで戦いましょうよ。

優秀な研究者であればこそ。

 

 

日本では、優秀な研究者が自らの研究武器にして、国防高齢者福祉に勝つのはとてもとても難しいと思います

2017-06-28

規制緩和犠牲となる動物たち

加計学園問題を巡り、獣医学部規制が、国民のためなのか、獣医師会のためなのか?という議論が交わされています

規制が緩和され獣医師の数が増えれば、競争原理が働き、動物治療費が安くなるかもしれません。

また、腕の悪い獣医師競争過程で淘汰されてしまうのを恐れているのかもしれません。

その他にも、新設の結果、獣医学部法科大学院のように潰れてしまい、私学助成金などの我々の税金が、結果として無駄なってしまうかもしれないという問題点があります

しかし、ここには、重大な視点が欠落しています。それは、動物視点です。

「国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る。」とはマハトマ・ガンジーが残したとされる言葉です。

獣医師になるためには多くの動物犠牲必要であることは、言うまでもありません。

解剖、手術、動物実験等様々な用途で、動物使用されます使用される動物としては、マウス、犬、豚、馬、牛などが挙げられます

獣医学部が新設されれば、当然使用される動物も増えるでしょう。

確かに獣医師の数が増えれば犠牲になった動物の数よりも多くの動物を救うことができるかもしれません。

しかし、需要を上回る獣医師養成し、人手が余ってしまったとしたら、その時犠牲となった動物の命は無駄になってしまうのではないでしょうか?

獣医師が余るなら、獣医師としては食べていけないなら、獣医師免許不要職種活躍していけばいいじゃないかという意見もあります

しかし、本当にそれで動物たちは浮かばれるのでしょうか?市場原理に目がくらみ本当に大切なことを忘れていないでしょうか?

獣医師は、 人間ではなく動物の命を預かるという点で、医師歯科医師薬剤師とは根本的に異なります

人間なら医学および歯学の発展のため献体を行うような教育における犠牲合意形成可能ですが物言わぬ動物たちはそれができません。

獣医学部新設の認可は文部科学省利権といわれていますが、結果的にこの規制動物のためにもなっていたと思います

市場原理に任せやみくもに獣医学部獣医師を増やしてはいけません。不足している分野の獣医師待遇改善など動物の命を犠牲にしない方法検討するべきです。

今こそ「命を守る政治」が求められているのではないでしょうか?

規制緩和犠牲となる動物たち

加計学園問題を巡り、獣医学部規制が、国民のためなのか、獣医師会のためなのか?という議論が交わされています

規制が緩和され獣医師の数が増えれば、競争原理が働き、動物治療費が安くなるかもしれません。

また、腕の悪い獣医師競争過程で淘汰されてしまうのを恐れているのかもしれません。

その他にも、新設の結果、獣医学部法科大学院のように潰れてしまい、私学助成金などの我々の税金が、結果として無駄なってしまうかもしれないという問題点があります

しかし、ここには、重大な視点が欠落しています。それは、動物視点です。

「国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る。」とはマハトマ・ガンジーが残したとされる言葉です。

獣医師になるためには多くの動物犠牲必要であることは、言うまでもありません。

解剖、手術、動物実験等様々な用途で、動物使用されます使用される動物としては、マウス、犬、豚、馬、牛などが挙げられます

獣医学部が新設されれば、当然使用される動物も増えるでしょう。

確かに獣医師の数が増えれば犠牲になった動物の数よりも多くの動物を救うことができるかもしれません。

しかし、需要を上回る獣医師養成し、人手が余ってしまったとしたら、その時犠牲となった動物の命は無駄になってしまうのではないでしょうか?

獣医師が余るなら、獣医師としては食べていけないなら、獣医師免許不要職種活躍していけばいいじゃないかという意見もあります

しかし、本当にそれで動物たちは浮かばれるのでしょうか?市場原理に目がくらみ本当に大切なことを忘れていないでしょうか?

獣医師は、 人間ではなく動物の命を預かるという点で、医師歯科医師薬剤師とは根本的に異なります

人間なら医学および歯学の発展のため献体を行うような教育における犠牲合意形成可能ですが物言わぬ動物たちはそれができません。

獣医学部新設の認可は文部科学省利権といわれていますが、結果的にこの規制動物のためにもなっていたと思います

市場原理に任せやみくもに獣医学部獣医師を増やしてはいけません。不足している分野の獣医師待遇改善など動物の命を犠牲にしない方法検討するべきです。

今こそ「命を守る政治」が求められているのではないでしょうか?

2017-05-05

http://anond.hatelabo.jp/20170505230812

俺はむしろ国立大学予算私学助成金も大幅カットして、教育予算は全部奨学金に振っちゃえばいいと思う。

賢いやつは安く学問を身に着けられる。

学びたい学科の学びたい分野の最先端が、国立大学にあろうが私立大学にあろうがそれなら大丈夫

2017-02-15

日本民主青年同盟所属してた

日本共産党事実上下部組織

年齢は15~25歳 (だけど普通に30超えも多かった)

週一で数名の班とかい単位で集まって

綱領の読み合わせやらデモ計画とかやってた

高校生が堅苦しい文面の綱領とか読んでも理解できるはずもなく

意味がわからなかった

当時盛り上がってたのは私学助成金廃止への反対

特殊学校かなってレベルの低偏差値私学に通ってる人が多かったので

助成金廃止されると困るからというのがエネルギーだったんだと思う

最初から公立行っときゃいいのにって考えの自分には

よくわからん主張だった

あとは戦争反対平和平和憲法9条云々

別にそれ自体はいいと思うけど

ヒステリック戦争反対を叫ぶだけで生産性0だなとシラけた目で見ていた

民青職員みたいな人(専従)もいていくらもらってるのか知らんけど

どう考えても働いてる時間に見合った給料をもらってるようには見えない人ばかりだったブラック反対を叫ぶ団体ブラックだなとか笑えないなと思ってた

組織としてはとにかく金が無かったのが傍から見てもよくわかった

人数は多かったのか少なかったのかよくわからん

偏差値で半分より上の学歴を持ってるやつはホント少なかった

でもごく一部意識の高いエリートみたいなやつもいた

多分そういうのが議員になるんだと思う

公安に気をつけろとよく言われてた

どう気をつけろっていうんだよと思ってた

公明党創価学会特に話にでてきたことは無いと思う

日本共産党に入らないか勧誘もあったけど断った

結構しつこく勧誘された

長らく幽霊状態のまま民青に籍が残ってたからだいぶ前に抜いてもらった

別に悪い人がいたわけではなく基本的はいい人ばかりだったが

効率が悪く生産性がない組織だったという印象しか残ってない

ひたすら反対を叫ぶばかりで代替提案をしない組織だった

そういうのが好きな人は入ればいいし好きに活動をすればいいとおもうけど

若い人は寄り付かないんじゃないか

まあ自分がいたのは昔なので

今はどうなってるのかまるで知らないけど

2014-07-29

http://anond.hatelabo.jp/20140729131415

で、その優秀になるための競争に機会が平等に確保されておらず、親の財力や出身地といった本人の努力以外の要素が占めるウェイトが高いまま放置しているか

人間嫉妬管理というものが出来ずに精神的にドロドロとした社会になってしまう。

親の財力が低くても公立校には通える機会平等担保されてるし、そういう公立校が荒れてたり勉強に対するモチベーションが低い連中ばかりいるような学校だったとして、

それに流されるような生活してた本人が悪いんでしょ。

とにかく、こういうムラのある不安定なシステムしか作れないのが韓国人と大差ない。

カネに左右されずに能力を出しきることが出来るシステムというのは必要だと思うね。。。

相続税100%論者キタコレ。個人が努力して積み上げた文化資本をブチ砕く嫉妬の塊www

私立大学崩壊していくけど、仕組み的に世の中の主流になるべき教育機関ではないしね。

私学助成金を止められないなら、もう一思いに全部国有化するか廃学するしかないんだろうな。

早稲田MARCH以下は潰して、余った労働力建設介護にブチ込めばいいのにねw

2013-07-13

公教育無償化

たぶん、大学教育無償化していくんだろう。

財源はどうするんだ?なんていう野暮な話はなしで。

そりゃ最初iTunesUとかYoutubeでの講義だろうよ。

「一般向けじゃあ高度な講義は出来ない」

「討論はどうなる?」

そういうのもとりあえず置いておこう。

技術的な問題は、想像している以上のスピードで解決する。

技術的な問題が解決されれば、その次の問題である

おそらく、学生の質の担保が次の問題になるよな。

それだって、評価方法効率化、正確化によって解決される技術的な問題にすぎない。

そもそも、なんのために学生の質を維持する必要があるのか。

一つは、質の高い学生を集めることによって、質の高い講義を行えるということだと思う。

しかし、入学試験学生の数を絞ることによって学生の質を保つよりも、入学者を増やし、いや、実質的入学などという制度はなくし、無限に聴講生を増やしたほうが、質の高い学生の頭数は増やせるはずである

もちろん、活発な討論を期待したかったら、それは有害だと言わざるを得ない。

無数の駄馬の中にG1馬が何馬いたって、いいレースになるわけがない。

しかし、そんな問題も、結局は技術的な問題に過ぎない。

もう一つは、大学ブランディングという意味でであろう。

でも、それだって技術的になんとかなるはずだ。

無限の聴講生を受け入れたところで、成績によって学士資格を絞ることは可能なはずだからだ。

ここで、考えを切り替えたい。

古今の大学が、学生を絞っている本質的な理由は、技術的な問題で絞らざるを得なかったからだと思う。

そもそも、土地建物必要で、一つの教室に座れる学生の数は物理的に限られる。

声が届く範囲も限られる。

定員に対して希望者が多い場合、なんらかの方法で選抜を加えなければならない。

ただそれだけの理由が第一なんじゃないだろうか。

第一、大学講義は、入学者だけしか知ることが出来ない、隠された真実を教えているわけではない。

普通に出版されてた書籍論文学会発表という形で世間に発表された内容を講義しているにすぎない。

もちろん、研究室での活動はそうではない。

研究の内容は、実験データから推論まで、基本的に発表されるまでは秘匿事項で、他言無用だ。

(個人的には、それは修士博士やらせればいいんじゃないかって思う。だって研究ってつまるところビジネスじゃないか。どんな基礎研究だろうと、哲学研究だろうと、どっから予算を引っ張ってくる飯にするわけで。学生をタダで使えればそりゃ安くあがりはするが、タダほど高くつくものはない。)

でも、それ以外は、基本的には開かれた知識を伝えてるに過ぎない。

大学根底には、知識を外に外に伝えたい、という思いがある。

ハード面の制約と、財源が許す限り、イデオロギーを広めたい、そう思って開学してるわけじゃん。

私学助成金なんかない時代になんとか塾、かんとか塾っていう具合に。

そんなわけでね、技術的な問題さえクリアすれば、高等教育もっともっと開かれ、低コストになれば低価格化、ゆくゆくは無償化していく。

急激に進んだり、揺り戻しで逆行したりはあるだろうけど、長い目で見れば確実に。

たぶん、歴史のある大学レベルの高い教育ほど、その波が早く来る。

イデオロギーを広めることが出来るってことは、教育を施す側にだってメリットだ。

金がなくたって、借金したって、それを行う価値がある。

極端な話、タリバンとか無償教育を施してるでしょ?

あれで立派な神の兵隊になるわけだけど、それって、途上国から留学生を受け入れて、その留学生が国に戻って革命を起こしてきた20世紀大学の在り方と、つまりは同じでしょ。

繰り返しになるけど、教育を広めることは、教育を通じてイデオロギーを広めることこそが、大学の本懐。

大学全入時代学生の質の低下が、なんていう問題は、無償化の大きな波のなかのほんの一部でしかない。

追記

ブコメを見る限り、伝えたかったことが伝わってない。

文章力がなくて申し訳ないが、補足説明として追記する。

知識、イデオロギーというのは、自己増殖する性質がある。

資本主義経済と似ている。

例えば、知識の積み重ねがなかったら、偶然の発見は、ただ一つの発見にすぎない。

知識の積み重ねがあるので、偶然の発見は、過去に累積した情報と照らし合わせて、さらにもう一つの発見、時には、二つ、三つの発見につながる。

知の再生産のためには、過去の知を多くの人に与えることが重要だ。

ただし、知を伝えることは、大きなコストだった。

Aという知を伝えるために、コスト100かかり、財源が1000しかなかったら、10人にしか伝えることが出来ない。

大半の人間に、Aという知を与えても、あらたにBという知見を返してくることはなく、ノイズばかりが返ってくる。

ならば、希望者の中からなんらかの方法で、新たな知見を返してくる可能性が高そうな人間10人選抜して、そのものにAという知を伝える。

じゃあ、知を伝えるコストが劇的に下がったら、ノイズの中から知を拾うコストが劇的に下がったら、どうなるか?

という話が一つ。

もう一つ、アメリカ途上国から研究者の卵を招き入れて、Ph.Dとらせて国に帰しているのはなんのためか。

外国人MBAとらせて帰らせていたのはなぜか。

そんな馬鹿なと言われそうだけど、思想というのは、生活スタイル社会制度に相当に影響される。

資格や規格はすべてアメリカのものになれば、思想だってアメリカに近づく。

資格にも規格にも設計思想が生きていて、使う人は思想にも、その根底の思想にも影響されるからだ。

実際、イヤホンは白くなり、ジョブズ信者は増えた。

知であったり思想であったり、製品であったり、人であったり、そういうものに乗せてイデオロギーは発信される。

発信することは、発信者にとって大きなメリットだ。

たとえそれが、アラブ諸国親米政権崩壊させることになっても、民主主義と自由を広めつづけたように。

そんなわけで、大学はこぞって無償化していく。

おそらく、レベルの高い大学から

2012-10-24

馬鹿は目先の現金のことしか考えられないんだよな

ナマポで騒いでる奴らがいい例だ

ニートの中には「働いてないけど税金ナマポもらってる訳じゃないか迷惑かけてないか別にいいだろ!」みたいな考えの奴がいる。

それを見て「ナマポを受け取ってるわけじゃないなら個人の自由だしまぁいいか」みたいに考える奴もいる。

こういう自分の低能を晒すようなことを言うのは止めとけよ

お前が無償で受けた義務教育を支えるためにどれだけの税金が使われたのか考えたことあるか?

私立の学校に通ったんだとしても私学助成金としてたっぷり税金が使われてる。

生まれる時の産科から予防接種のような必須医療費社会インフラにも当然大量の税金が投入されてる。

それらをもらうだけもらっておきながら働きもせず国家への税金として社会還元しないのはそれだけで税金泥棒の国賊と言われても仕方ない悪行なんだよ

それなのにナマポで「現金」をもらってるかどうかでしか税金無駄遣いを判断できない低能の多いこと多いこと。

朝三暮四の猿じゃないんだから、目先の現金のこと以外も考えられるように最低限人間としての知能はもっておけよ。

ついでに、「税金から受けた恩恵>>納税額」の低所得者自分国家にとってお荷物だっていう自覚は持っておけよ、納税者ヅラしてふんぞり返ってるのは滑稽だから

2011-06-05

http://anond.hatelabo.jp/20110605171555

医学部に限らず、国立大学全般に言えるんじゃないのかなって思う。

私立大学だって私学助成金を貰ってるから程度の差はあれってことだけど。

奨学金みたいに回収を前提とした資金投入じゃないとダメなんじゃね?

欧州みたいに大学の学費をもっと安くしろっていう人たちはどう考えてるんだろう?

高学歴ニートだって本人はいいかもしれんけどさ、投資する側としちゃ、投資効果がないと判断せざるをえないでしょ。

まあ本人がそれでいいならいいと今書いたばかりだけど、好きで選んだ道なのに、もっと(博士の)仕事が溢れてるべきだとか、もっと高い報酬が得られるべきだとか、そういう文句まで社会に垂れ流してるわけでしょ。

そりゃ科学技術立国には高等教育重要だと思うけどさ、なんとなく予算を垂れ流すだけじゃ還元されていかんわ。

教育現場は思想の中立って建前で、社会のために生きるとかはタブーだもん。

中立どころか寧ろ左寄り

資本家の犬になるくらいなら学問の徒でありたい!」

みたいなことを言う教員ゴロゴロしてる。

社会不適格者養成所としての役割をになってる。

2010-03-05

http://anond.hatelabo.jp/20100304211518

若者労働力を有用に活用する政策が必要なのは間違いないだろう。

ただ、それが軍事なのかというと、それは違うというのが自分の考えだ。

定員割れ引き起こしてる地方私立大学をそのまま放置して潰しまくるだけでいいんじゃないかと思う。

減った大学の分だけ18歳人口就職するわけだし、大学が減れば私学助成金節約できるし。

そもそも私学へ税金投入するのって憲法上色々問題あるわけでしょ。

第89条 公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。

これを厳格適用して、私立大学を淘汰させまくればいいんじゃね?

2009-10-15

http://anond.hatelabo.jp/20091015210929

あのさ、第89条立法趣旨をどう考えてる? 「公の支配に属さない」組織への公金支出を禁じているのは、ドラテレの例を待つまでもなく、慈善や教育隠れ蓑に好き勝手する連中がいるからだろう。税金の使途については国民コントロールが働かなければならない。租税法律主義や予算国会承認と同じ、財政民主主義のあらわれだよ。法人設立時の許認可だけで十分なコントロールがあると言えるか? 事業内容に踏み込まなくていいのか?

認可取り消される前ならば、仮に当該NPO法人に公金を支出するような法令ができたとしても、最高裁違憲判決は出さないし出せないな。立法府裁量の範囲になる。当然だろう。

私学助成金の可否についてさえ最高裁まで争ったケースはないよね? なぜ「当然」と言える?

教育内容について考えるなんて憲法に書いてないからだが

なら学校法人格があれば良いとも書いてないな。

http://anond.hatelabo.jp/20091015210442

私学助成金憲法違反のおそれありっていう議論は昔からあるわけで。

本当は憲法議論もこういうところからやって行く必要があると思うんだけどな。

2009-09-02

http://anond.hatelabo.jp/20090902145132

なるほど。じゃあ公明党与党にいる時に公明党政党助成金を出したり、創価大学創価高校関西創価高校私学助成金を出すのはどうなんだろう。

そう言えば幸福の科学中高一貫校作ろうとしてるね。

2009-05-06

http://anond.hatelabo.jp/20090506070522

増田の言いたいことへの直接レスではないんだけど、

最近

「他人に嫌われることは覚悟している。批判や文句は、どんなに理不尽な物でも甘んじて受け止める」

という姿勢を“高圧的に”表明する人って、反日認定されるらしいな。増田のことじゃないよ、全然。

ここの

http://d.hatena.ne.jp/mujin/20090501/p1

コメント欄見て、総理大臣はともかく天皇まで反日認定している連中がいるって読んで、思ったんよ。

従来は、現実には百パーセント人に好かれることは不可能なんだけど、それでも

「ご理解いただきたい」って説得する発言や体裁、低姿勢が必要だったんだよな。

そして努力を最後の最後までやっても反対する人には、無視するのが当然だった。

小泉元総理が叩かれたんだって、政策への反対もあったろうけど、無情な姿勢が従来の日本的なものとは

かけ離れていたってのも、あるだろう。

まぁ天皇は高飛車な態度とらないけどさ、ウヨからもサヨからも、これほど影響されない人もいないし。

増田の書いている私学助成金削減のことは俺には難しいくて賛成も反対も出来ないんだけど、

橋本知事の姿勢が気にくわないって文脈は読めた。

高校生にも非はあるが、橋下知事も卑怯だ

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1259384.html

橋下知事私学助成金を打ち切った話。確かに、高校生にも、公立に行かず、安易に私学に行った責任はある。ただ、論点は、あくまで、「私学助成金」を削減するのが妥当かどうか、どうしても削減しなければやっていけないのであれば、どうやったら公平に削減できるか、というところにあるわけでしょ。論点が思いっきりずれまくっている。弁護士で、弁論のプロである橋下知事が、ずれていることに気づいていないはずがない。たぶん、ずれていることを分かってやっているのだろう。それって、ボクサー一般人殴って遊んでいるのと同じじゃね?

確かに、彼らが高校に進学するときに、公立に行けばよかったのかもしれない。でも、中学先生に「私立に行くしかしかない」っていわれたんでしょ。本当はそんなことないはずだよね。通信制高校とか、高卒認定試験とか、色々オプションがあるはずだよね。中学先生が、そういうオプションを知らないはずがない。それらを知っておきながら、中学生に「市立しかない」って言ったのは、(私立高校でも、お金のことについては何とかなるだろう)っていう推測があったからでしょ。私学助成が削減されるかも、みたいな情報を流さないで、中学先生に(何とかなるだろう)と判断させたのは、府の責任でしょ。それに、府立中学に通っていたら、府の先生学生に間違った流したことの責任はどこにあるわけ?

だから、この話は、極論を言ってしまえば、「絶対大丈夫です」って言って買わせた株が吹っ飛んだ、というような、そういう類の話なんだよ。私学助成金を削減するにしても、「私学助成金が削減されるので、経済的困難のある学生の指導を再考してください」みたいな通知を、中学校向けに前から出しておけば、間違って私学に進む高校生はいなかったかもしれないじゃないか。

それに、私学助成金を削減することと、学生の負担が増加することは、本来別問題のはず。高校は、基本的に、入学時に提示した条件で3年間通えなかったらまずいだろ。学科の再編や統廃合の激しい大学でさえ、入学時の要綱と同じ条件で4年間過ごさせるのに。せめて、高校向けに、「今の学生が不利になることのないようお願いいたします」ぐらいの通知は出したらどうだ。

本来なら、「皆様の苦しみはよく分かった。ただ、大阪府財政も逼迫していて、何度も考えたが、やはり、これしか方法がなかった。学生の負担が増加しないように善処してみる。」ぐらいのことを言うべきでしょ。何を言うべきかは、弁護士なら分かるはずだよ。プロなんだから。何、学生相手にムキになって、「公立に行かなかったのが悪い」だの、「自己責任だ」だの言ってんの?高校中退者がたくさん出て、就職できないまま、生活保護大阪に居座られたら困るのは大阪だよ。生活保護は国からお金が出るから、大阪府は出さなくてよくてラッキー、とか思っているのか?それは、あまりにも近視眼的な見方だと思うけど。

弁論のプロが、高校生相手に、自己責任論を主張してボコボコにして、してやったりという顔をする。それって、詐欺師高校生相手に詐欺を働いて「だまされたのが悪い」とか、ボクサー高校生をぶん殴って、「鍛えていれば避けられたはずだ」とかいうのと、どうレベルだと思います。

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