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2024-02-10

陰湿地域ほど犯罪率が低い

監視社会犯罪なんか起こしたらそりゃもう村八分よ。並大抵の覚悟が無きゃ犯罪出来ない https://i.imgur.com/XNcpTFO.jpeg

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2023-12-29

anond:20231228183853

中国監視社会とか共産党独裁かに比較的言ってるんじゃないか

欧米ジャップが口出しするのはおこがましいか欧米には言えてないけど

2023-12-15

anond:20231215221359

そうじゃなくて、民主党支持者が社員の8割を超える場合に「パヨク」と言う

そしてミンス監視社会を作り上げた張本人

2023-12-09

[] 1人アドベントカレンダ

2015年に開催の1人アドベントカレンダ


日付担当者URL
11/12(木)増田増田アドベントカレンダー2015開催決定!
12/01(火)増田のうりんポスター終了と、ネット経由での政治的正しさ監視社会
12/04(金)増田12/4のマス書いた (削除済)
12/05(土)増田パワージェルボールのプニョプニョ感
12/06(日)増田女は胸を強調した格好できるのに、男はチ○ポ強調した格好できないのは不公平
12/07(月)増田フェイント許さじ
12/08(火)増田コンドームオナニー (削除済)
12/09(水)増田は誰でもウェルカム
12/10(木)増田ゼクシィの名前の由来 (削除済)
12/11(金)増田「コンパクトな増田」の作者さんにお願い
12/12(土)増田まだ便器のフタを手で開閉してるの?
12/13(日)増田ノーベル賞晩餐会のメニューに、トビッコが添えられた
12/14(月)増田宅配便は留守電にメッセージ残して
12/15(火)増田すごい発見をした (削除済)
12/16(水)増田ブクマ家とトラバラーを信じろ
12/17(木)増田♪すいすいすいすいすい~椅子椅子椅子椅子椅子(怪文)
12/18(金)増田ドリヤス工房は水木しげるの代役になる (削除済)
12/18(金)増田貧困ビジネスで行政処分を受けた善弘寺のホームページがウィルス感染してるwww (削除済)
12/18(金)増田「死ぬまで現役」は理想の働き方?
12/19(土)増田TOTO オートボウルは絵餅
12/20(日)増田じゃあU字型便座は何故廃れたの?
12/21(月)増田「シットシットさん、何のアドベントかわからなくなってきただってさ」
12/22(火)増田コバエがホイホイ
12/23(水)増田おそ松さんのビジネスモデルが見えない
12/24(木)増田榎本俊二先生のおすすめ漫画ランキング
12/24(木)増田2015年、増田に現代のローザ・パークスを見た
12/30(水)増田2015年増田について個人的な感想とか

2023-11-22

anond:20231122090114

また教育委員会からの連絡増えてきたな

監視社会は嫌だし望まないけど、こういう輩をどうするか

2023-09-29

anond:20230929190223

事業者番号があるかどうかの確認はいいとして

それが監視社会かと言われると違和感がある

事業者番号をとっていなければ当然検索されないし

番号があっても無くても自宅を拠点仕事していれば

これまでの請求書でも住所書いてたんじゃないのか?

昔の話だが少なくとも自分は書いてたぞ

2023-09-18

anond:20230918070842

Twitterこと現Xって

匿名監視社会と化してるので

もうまともな人がやるべきSNSではない

2023-08-18

anond:20230818141301

そのうちの1%を褒章に回して一般人に渡そうぜ

動画証拠抑えたら罰金うん十万。一般人他人の不幸で数千円ゲット

監視社会捗る

2023-08-12

anond:20230812130556

中国人があらゆる人民の行動にポイント付与して監視社会を作り上げたが、それは共産主義者のやり方であり、日本が真似するべきことではない

権力者悪用され、権利弾圧され続けるだろう

2023-07-01

anond:20230630225338

上はトランス女性への根源的恐怖感はスルーされていいわけ?より

下は「公衆浴場の男女別は身体的特徴で判断を」 LGBT法で厚労省が通知より

takeishi スルーされていいのでは/そもそもトランスジェンダーじゃなくても男性っぽい外見の女性もいるわけで/防犯対策はその場に出入り可能な全員を疑ってかからないと。

takeishi 結局日本は外見から判断する、で行くのかな



aquatofana それは「MtFへの恐怖」ではなく「シスヘテロ男性への恐怖」であり、「適合手術前MtFシステロ男性ではないことを証明する適切な手段の不在」の問題ではないか。切り分けて考えないと、解決するもの解決しないよ。

aquatofana そも誤解されそうなレベルのTがどれだけ公衆浴場を使いたくなるのか。未成年修学旅行とか、災害時に家で入浴できずとか、そういうケースしか思い浮かばない。



by-king 俺も男だけど男湯や男子トイレに女が居たら普通に嫌だぞ

by-king差別』の辞書意味は2つあり、①単なる区別の事を指す場合と、②特に不当なものを指して言う場合がある。この厚労省文章は②だとすると意味は通る。https://sakura-paris.org/dict/%E5%BA%83%E8%BE%9E%E8%8B%91/content/8052_1798



taruhachi 子供の頃、黒人が怖かった。今でも身体がでかいにの横では威圧感を感じる。ただ、だからといって彼らを排除するべきと言う考え方は恥ずべき考え方だと思う。

taruhachi ついでに今こそ混浴を見直すべき。そこに実際に女性が入るかどうかは別としてその存在違法として規制するような文化じゃない。



opnihc 部落差別する人は同和の人は怖いと言うし、黒人差別する人は黒人が怖いという。怖いなどという偏見差別正当化する理由には微塵もならない。増田はこのあからさまな差別を恥ずかしげもなくよくやるなと思うわ

opnihc 風呂はさすがに何らかの証明いるやろ。トップコメのようにそれ以外までごちゃごちゃ言ってるのがTERF



misafusa 後は、身体が男なら性欲も男のものだってのもある。中高生なんかは「風が吹いても勃起する」なんて言われるくらい、男は簡単にその気になるんだよ。性的指向無関係に男相手だって立つときは立つわけよ。

misafusa そう。性自認がどっちでも関係ないという点が重要。これは判別する方法がないからじゃない。100%確実に判別する方法があったとしても変わらないということが大切。



econcon 女なら全員戦っても勝てるから恐怖じゃないって吉田沙保里かなんかなのかお前は

econcon 便宜上マジョリティの都合を通してるだけって事が理解できずにドヤ顔で当然とか言ってる人の多さを見るにマイノリティの生きづらさは相当なものだと思う



marilyn-yasu T女性は男湯に入ることに嫌悪感があったり、T男性は女湯に入ることに嫌悪感がある。入るな我慢しろじゃなくて男湯女湯を半分にしてメインに誰でも湯を作るべき(まず湯浴み着ありでも)。

marilyn-yasu 当面この方針でもいいが、それよりも既存の男湯女湯を削りその分水着湯浴み着湯を作るべき。トランスだけでなくシングル家庭の異性親子も救われる。



timetrain 何か性的ものを「いやだ」と思う気持ちは、最も尊重されるべき性の要素だろうと思う。ほんとに

timetrain 妥当なんだけど当たり前のこれを釘さしておかないとまずいことになってるのがいまの世界なので



beed LGBTとかも大事だろうけどさ。こういう女性気持ち尊重しないならそもそも男女分ける意味がないと思うんだけどね。

beed この判断はこれでいいのだけど、合理的区別差別だよ。国語辞典引いてみなよ。差別は「差をつけて扱うこと、分けること」であって、そもそも男女別自体差別だよ。公共の福祉のためにどこまでやっていいか問題



tokuniimihanai ガタイがいい女性人権が全くなくて草も生えない/単純に認知の歪みを直すしかないのでは。

tokuniimihanai 差別とは不合理な区別ことなのだから合理的区別差別ではない」は自明であり何も問題はないが。問題差別主義者が合理性判断する能力など持ち合わせていないこと。



wildhog マッチョシスレズ女性が入ってきたらどうなの?一番ポリコレなのはやっぱり混浴だね。区別がなければ差別存在できない。

wildhog これは訴訟覚悟の通知だと思うけど、このおかげで銭湯側は負けたとき賠償役所に付け回せるので少し安心できる



WinterMute クズいなー/よりによって「気持ちはわかる」と言いながら違う例を出す奴、区別はできないと言って排除正当化する奴、と最悪のブコメが人気でもうなんか笑える

WinterMute そうじゃなくて、身体的特徴で区分してよい、いずれにせよ区分基準は事前に見える場所提示すること、でいいじゃん。一律に基準を定めずに「これまで通り運用していいよ」ってお墨付きがあればいいでしょ



songe ゲイには公衆浴場に入って欲しく無いという素朴な感情みたいな?

songe 国際的にはこれが差別なんだから狂っている世相だわ。ただ、リベラリズムを通すと自認する性別風呂に入るとなる。



vkara 心が女でもボーイッシュ服装好きな人もいるだろうし、分かりやすいように女らしくしろとも言えない。ただ嘘をついて入ってこれない仕組みはほしい。嘘つき男が入れる隙を作るのは怖い。怖いのは隙を伺う変態だけ

vkara 当たり前なんよ。男女で分かれてる風呂において内心は関係ない。/これを当たり前と思う人がTERFと呼ばれるおかし社会



y-wood 論理マウントし、乗っかったのがトップブコメ。苦しんでる人を理解しない俺様に恐れ入る。人間本音が卑しいなら中国式の総監視社会の方が幸せだと思う。(多くのトランス無用トラブル行動をしないと思われ)

y-wood 当然だな、公衆浴場を無理して使う必要も無いし。



xorzx 男性の肉体に対する恐怖感ならお風呂以外の公共の場所だから恐怖を感じるって事?論点ずれてませんか?

xorzx 江戸時代銭湯混浴だったが風紀を乱す理由で男女別になって今に続いていると思う。施設側の主張として男女の浴場での身体的特徴が異なれば風紀を乱すとの理由なら許容されるのか?

2023-06-20

理想論としては女性ソロキャン不安なくできる社会になってほしいけど

世界の多くの国では男女問わず夜に1人で繁華街出歩くのすら危険だったりするので

人間から暴力性を取り除く手術を全員にでも行わないと不可能な気がする。

もしくはディストピア小説レベルの超監視社会にするか。

何にせよ自分は何のコストも払わず他人要求すれば得られる物ではないと思う。


anond:20230619230120

2023-06-02

上岡龍太郎スマートすぎた

上岡龍太郎漫談を聞いていても分かる通り、普通の人が聞いても「何言ってんだこのおっさんから入らなければならない彼の演芸は、ダイナミックさで矮小さを誤魔化して潜在的世界を侮らせる現代芸能界の風潮とは合わなかったのだろう、と思う。

タモリなどはそこら辺が上手くて、プレイヤーではなくコンダクターだったりバンドマスターとしてたまにチロッと指揮棒を見せたりエセピアノを弾いたりして場の雰囲気コントロールしていた。

上岡龍太郎は話芸に特化していた。

話芸に特化していたからこそ、途中でその限界に達した。結局、緊張と緩和にしろ守破離起承転結しろ、忙しくない読者がいないと役に立たない技術だった。

#Shorts動画がそうであるように、一分以内に型をつけなければならないのが現代エンターテイメントだ。

から、彼が辞めた後に彼の漫談を聞き流しながら作業する方々は多い。

現代芸人とタメを張れるぐらい愉快な言葉を話していた気もするけれど、実は書いてる最中で思い出せなくなるぐらい薄っぺらな話で、だから、それこそがコメディアンとしての彼の話芸の極地なんだろうな、と思った。

いいじゃないかデータなんてその時に見えなくても。

いいじゃないか、その時はナンバーワンだとタメを張れると思えていても。

どうせ、あなたが思い出せないぐらい下らない話を丁寧に丁寧に聞かされて、そして面白かったなぁと思いながら薄ぼらけた意識のまま劇場からバラエティから帰っていくのだから

 

なるほど、なんて小さな豊かさを持って帰らせてくれるのだろう。

現代では監視社会差し掛かっていて、鬱陶しがられてるやつは記録も遡られてそいつ不正を徹底的に否定される状態ではある。

それがいつ発生するかもわからなかったりするのもしんどい部分だ。

こんな時代に、あのハッタリによって作られた小さく記憶も不確かな豊かさがあったことを忘れずに生きるのは大事ことなのかもしれない。

 

結局ここまで書いたこともそれっぽく整えて、それっぽく書いて、それっぽく見せただけのものなのだ

 

合掌

2023-05-31

anond:20230531174135

あらゆる人間の行動を見張る超監視社会になったら可能かもね

2023-04-27

大阪府警・元巡査長水内貴士被告 西川出身女性殺害事件は、上記記事の読み通りの報道です。前者に当たる「警察不祥事」を「警察官の身勝手な犯行」として報道しています

そしてこの報道を見て注目したいことは、「出会い悪」、「浮気悪」の常識明治以降、長い時間をかけて敷設してきた支配者層の目論みを達成していると言ってよい事象です。

たかだか浮気することが、社会的制裁になり、家庭崩壊になることが当たり前であるという、洗脳大衆に対して敷設した、世の中にしてしまったのです。(これは完成しきっていて現代では次の段階に入っています。後述)

それら敷設された常識の逸脱を恐れ、「殺人」をする人まで出てくる時代なのです。

皆が人類生物としての根源を忘れ、一斉に支配者層にとって都合のよい思考を取ることで、皆で同じ方向を向いて自爆している状態です。

それほど常識の敷設とは怖いものです。

この事件が本当の事件かわかりませんが、支配者は、人民支配する為に、このような世の中を目論み、具現化されたような事件です。 これが自然発生的に起きたのなら、支配者層は安泰でしょう。

常識の敷設」とは、核兵器以上に強力な武器なのです。

大衆従順にさせ、自分の為に動かせる為の道具(メディア)なのです。

そもそも、「浮気=悪」という概念を持つことによって、いったい誰が得するのでしょう?

よく、テレビでは男性浮気に困っている女性が出てきたり、「浮気=最低の男」という常識の敷設が盛んにされています。昨日もロンドンハーツナンパに対して、ひたすら無視するのが普通で、下画像のような対応をしたら、最低の女のような番組編成がされていました。2015年09月29日(Tue)21時12分51秒

ナンパに対して、ガン無視して、ひたすら出会いを絶つのを「良し」として、相手に思いやりの気持ちを持って接し、相手を悪い人であると頭から決め付けずに、まずは受け入れる上記画像芸人のような人を「悪」とする常識の敷設したいようですが、この方の方が前者より人間的であり、魅力がある人物であるのは言うまでもありません。

・<靖国神社>「みたままつり」で露店ダメ ナンパ横行で ~7月13~16日、靖国神社又はその周辺で見られたらまずいことが行われるのですか?

実はナンパ悪の概念は、「高槻市中学生殺害容疑者山田浩二」でも出てきました。

・<高槻中1遺体遺棄事件悲鳴や大声確認されず、言葉巧みに誘う ~容疑者を「内向的ロリコンからナンパ師」と言う設定に変えるようです。

人間として魅力がある方を「悪」とする常識の敷設が盛んにされている「良心いじめ」のようなテレビ番組が、多々見受けられます

まり報道のみならず、バラエティー番組も、常識の敷設をするために利用されているのです。

タレント芸人は気付かずに、社会空気を読み振舞うことによって利用されています

しかし、そもそも結婚 = 一夫一婦制」(以下、結婚)という制度があって初めて「浮気」という概念が出てくるわけですから、「結婚」とは何かを考えなくてはいけません。

結婚」とは支配者が、大衆のみならず、手先(為政者など)を縛り付け、コントロールする制度に他なりません。

そしてその始まりは、明治31年一夫一婦制民法で制定されてからです。

まり一夫一婦制は、1898年から現在までたった、117年の歴史しかありません。

結婚起源とは?

結婚歴史

一夫一婦制とは、NWOの為、支配者層が大衆支配やすいように決めたことにすぎません。それは聖書が巧みに大衆支配する為に機能しているという事実が、明治より遥か前の時代から欧州で行われています

監視社会を敷設しようとしている支配者層の手先と、皆様へ ~我々の幸福関係のない「常識の書き換え」を認識しなければいけない

結婚」しようがしまいが、一緒にいる人はいるし、いない人はいないわけで、自由で良いはずです。

一昔前は、大衆を縛るために「結婚していないとおかしい」という世の中にされていましたが、今はその段階は終わりNWOの最終段階の「貧窮化」に入りましたので、今後は「結婚悪」が煽られ、同性愛(少子推進)、独身賛美(個人所得の減少)を重宝がる世の中にされるでしょう。

浮気の話に戻りますと、この手の話をすると、私が男であることから、「お前が浮気したいか正当化したいだけだろ」という人が必ずいますが、浮気に執着することで損をすることは男女関係ありません。

それを考慮した上で、話を分かりやすくするために、「浮気は、男がするもの」という常識に乗っかって、話を進めますと、

男性浮気女性を苦しめているのではなく「浮気=悪」という「概・念・が・」女性を苦しめていることに気付けないでしょうか?

浮気に執着して困るのは男性ではなく「女性自身」なのです。

浮気=有無いわず悪」という概念とは、誰も得しない共倒れ概念です。

まれた時から、「浮気=悪いこと」であるという常識の敷設がされているので、それはいけない事だと、みんながお・も・わ・さ・れ・て・い・る・だけです。

「虫=気持ち悪い」という「反射」と同じことです。

これも団結を恐れ、疑心暗鬼を作り出したい「支配者層都合の常識の書き換え」なのです。

この「浮気」と言う概念も、児童ポルノと同じくらい曖昧概念であり、そこに執着することは、際限なく非建設的な行為であることに気付く人が増えれば、もっと自分人生時間有意義に使えることでしょう。

男女も虫も自然相互関係無しには生きられません。

他者にどうのこうの言う・思う時間を、自分のために使いましょう。

それが今年の夏に言った

「己の幸福追求(高次私欲)」ただそれだけでいいのです。

ということです。 ↓

・<2015年夏>さゆふらっとまうんど支援者の皆様へ 残暑見舞い申し上げます。 ~ 一般大衆傀儡の「勲章」より

そして、浮気と言う概念に執着することは、「他力本願」に他なりません。 ↓

・神と悪魔について さゆふらっとまうんどより

あなたは神を目指すべきです。

これは、己の幸福追求と同じことです。

まり、「己の幸福追求」ができない人が多発するように誘導されている。

それが現代社会です。

2023-04-01

anond:20230401001710

銭湯行かない人?

監視社会みたいになってきてる現代に何も感じないの?

写真クラウドに保存されて全部スキャンされてるんだぜ?キモくないか

今は(一部地域除き)平和時代からいいけど、戦争になったら今まで蓄積された情報がどんな風に悪用されるのか、想像するだけで吐き気がするわ。

2023-03-19

anond:20230319144621

監視社会を目指している人が、本人はリベラル気取りだったりするのが変だと思うだけで。個人の考えなら仕方が無い。

anond:20230319150030

監視社会を目指している人が、本人はリベラル気取りだったりするのが変だと思うだけで。個人の考えなら仕方が無い。

anond:20230319145347

監視社会を目指してるんですよ

おわかりになりませんか

anond:20230315183353

なんて言えばいいかな、そもそも論として性犯罪とか殺人とかは一件でも起きたら駄目でしょってのを分かってんのかという所と、自慢できるほど日本でも痴漢とか少ない訳じゃないだろという所が引っかかると言うか。

個人の感想なら仕方ないけど。実際に殺人が一切ない国なんか無いんだから、想定がおかしいというか、人類に対する大いなる誤解があると思う。万単位になれば絶対にそういう人間が紛れ込むし、それを本当に禁止するとすれば超監視社会でも目指さざるを得ない。

2023-03-18

[] ボブ・ザ・バンブリングエージェント

遠い未来人類は究極の監視社会を構築していた。日常生活から親密な時間まで、人々の生活のあらゆる面が監視され、記録されていた。政府は「公共安全のために必要」と主張するが、多くの市民懐疑的だった。

ある日、ボブという名の不器用政府職員は、監視システムから逃れようとする反抗的市民グループ監視を任された。ボブは熱心だが、どこか抜けていて、ミスをしがちな職員だった。

グループ活動監視していたボブは、誤って監視システム不具合引き起こし、誤動作させてしまう。突然、街中の監視カメラにボブの顔がライブ映像で映し出されるようになり、ボブは恐怖を覚えた。

パニックになったボブは不具合を直そうとしたが、事態さら悪化した。この不具合は他の都市にも波及し、人々は自分プライベートな瞬間が映し出されることに気づき、混乱に陥る。

事態制御不能になるにつれ、ボブは自分の手に負えないことを悟った。監視していた反抗的市民たちと手を組み、監視システムを完全に停止させるため、荒々しい冒険の旅に出る。

監視システムを停止させようとするボブと反乱軍は、さまざまな困難や障害に遭遇する。

まず、監視システムのメインコトロールセンターにたどり着くには、迷路のような官庁街と地下トンネルを通り抜けなければならない。

ところが、そのコントロールセンターは、武装した政府職員巡回する厳重な警備が敷かれていた。

しかし、ボブが誤ってアラーム作動させてしまったため、連鎖的に捜査官たちに気づかれてしまう。

必死脱出で、ボブと反乱軍ハイテク変装、偽の身分証明書さらにはホバークラフトなど、あらゆる種類のガジェットやギズモを駆使して捜査から逃れることを強いられた。

ある時は、監視システムハッキングするための試作品を盗むために、政府研究室侵入しなければならなかった。

そして、その旅の間中、彼らを何としても阻止しようとする政府エージェント・チームが執拗に追いかけてきた。

しかし、ボブと反乱軍たちは、監視システムを停止させ、人々に自由を取り戻すという目標を決して見失うことはなかった。

そして、彼らの努力と決意は実を結んだ。監視システムを停止させ、その背後にいる腐敗した役人を暴くことに成功したのだ。

そして、最初はしがない政府エージェントだったボブは、監視コントロールによって抑圧された世界希望勇気象徴として、人々の目に映るヒーローになった。

そして、監視社会市民は、ボブとその仲間たちの不運にも善意ある努力によって、真のプライバシー自由享受することができたのだ。

塵も積もれば山となるで、ボブと反乱軍国民から英雄として讃えられた。政府はこの事態計画的テロ行為言い逃れようとしたが、圧倒的な証拠があり、市民はそれを受け入れなかった。

監視システム解体され、その実施に関与した政府関係者が裁かれたことで、社会再生し始めた。人々は互いにつながり、社交し、プライバシーを楽しむようになった。

ボブは、ある種の有名人になった。行く先々で人々が彼を呼び止めて自撮りをし、彼の姿がTシャツポスタープリントされ、街中に溢れた。

当初、ボブはその注目度の高さに圧倒され気味だった。しかし、時間が経つにつれて、彼は自分の名声を楽しむようになった。プライバシー自由の大切さを説く講演家として、全国を回るようになった。

監視システムについては、再建されることはなかった。その代わり、政府はより伝統的な法執行情報収集投資するようになり、侵略的な技術ではなく、人間の知性や探偵業に頼るようになった。

結局、監視社会の人々は、プライバシー自由はどんな犠牲を払ってでも大切にし、守るべき貴重なものであるという重要な教訓を得た。そして、すべてはボブという名の不器用政府エージェントの不運から始まったのである

2023-03-14

中華的な監視社会日本にあるんかと疑ってしま

なんか個人行動にスコアをつけて政権にとって都合の良いように、とかあったじゃん?あれって自由に対する驚異そのものだと思うんだが、そういうディストピア実装されてるんかな?

昔の感覚だったら、ネット空間にあらゆる類のユーモアがあった気がするんだが、現代はお前の脳みそ強化学習かなんかで餌付けと罰を与えられて操られてるんじゃねーか?

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