はてなキーワード: 白髪とは
おつかれ。
何年か前、近所のスーパーのレジに新人のおばさんが入った。おばさんとおばあさんの間ぐらいの人。オドオドして、働くのに慣れてない感じ。小さな声で「いらっしゃいませ…、ええっと、あれ?」とかしょっちゅう戸惑ってて、「ポイントカードはお持ちですか」みたいな決まり文句もスラスラとは出てこなかった。指導してる店員さんが割と厳しい口調の人で、「さっきも教えましたよね?!」とか言われてた。
仕事続くかなあ、やめちゃうかなあ、もう年も行ってるし、新しい事を覚えるのは難しいんじゃないかなと思ってた。
だけどその人はやめなかった。レジの操作も接客も、だんだん普通並みになって、オドオドしなくなった。
はじめは白髪混じりのひっつめ髪で化粧もしてなかったけど、ある時から栗色に染めた。化粧もするようになった。1年くらいで、どこにでもいるレジのおばさんになった。
そして、去年。
そのスーパーはなくなって、別のスーパーが跡地に入った。顔を覚えている何人かの店員さんはみんないなくなった。多分、店員さんは総入れ替えで、元のスーパーで雇われてた人は首になっちゃったんだろうと思う。
あの、はじめオドオドしてた店員さんも首になったなら、またどこかほかのスーパーでパート探さないといけないんだろうな。でも、もうオドオドしてないし、普通にレジできるようになったてたから、きっとすぐ採用されるんじゃないかな…。とか思ってた。
そしたら、先週スーパーに行ったらあの店員さんがいた。約1年ぶりだ。別のスーパーになって、レジはクレカが使えるようになったりポイントカードも対応が増えたりしたんだけど、特にまごつかず普通にレジしてた。何か勝手に嬉しくなった。
ただそれだけの話。
私はまだ三十にもならぬに、濃い髪の毛が、一本も残らず真白まっしろになっている。この様ような不思議な人間が外ほかにあろうか。嘗かつて白頭宰相はくとうさいしょうと云いわれた人にも劣らぬ見事な綿帽子が、若い私の頭上にかぶさっているのだ。私の身の上を知らぬ人は、私に会うと第一に私の頭に不審の目を向ける。無遠慮な人は、挨拶あいさつがすむかすまぬに、先まず私の白頭についていぶかしげに質問する。これは男女に拘かかわらず私を悩ます所の質問であるが、その外にもう一つ、私の家内かないと極ごく親しい婦人丈だけがそっと私に聞きに来る疑問がある。少々無躾ぶしつけに亙わたるが、それは私の妻の腰の左側の腿ももの上部の所にある、恐ろしく大きな傷の痕あとについてである。そこには不規則な円形の、大手術の跡あとかと見える、むごたらしい赤あざがあるのだ。
この二つの異様な事柄は、併しかし、別段私達の秘密だと云う訳わけではないし、私は殊更ことさらにそれらのものの原因について語ることを拒こばむ訳でもない。ただ、私の話を相手に分わからせることが非常に面倒なのだ。それについては実に長々しい物語があるのだし、又仮令たとえその煩わずらわしさを我慢して話をして見た所で、私の話のし方が下手なせいもあろうけれど、聞手ききては私の話を容易に信じてはくれない。大抵の人は「まさかそんなことが」と頭から相手にしない。私が大法螺吹おおぼらふきか何ぞの様に云いう。私の白頭と、妻の傷痕という、れっきとした証拠物があるにも拘らず、人々は信用しない。それ程私達の経験した事柄というのは奇怪至極しごくなものであったのだ。
私は、嘗て「白髪鬼」という小説を読んだことがある。それには、ある貴族が早過ぎた埋葬に会って、出るに出られぬ墓場の中で死の苦しみを嘗なめた為ため、一夜にして漆黒しっこくの頭髪が、悉ことごとく白毛しらがと化した事が書いてあった。又、鉄製の樽たるの中へ入ってナイヤガラの滝たきへ飛込とびこんだ男の話を聞いたことがある。その男は仕合しあわせにも大した怪我けがもせず、瀑布ばくふを下ることが出来たけれど、その一刹那せつなに、頭髪がすっかり白くなってしまった由よしである。凡およそ、人間の頭髪を真白にしてしまう程ほどの出来事は、この様に、世にためしのない大恐怖か、大苦痛を伴っているものだ。三十にもならぬ私のこの白頭も、人々が信用し兼かねる程の異常事を、私が経験した証拠にはならないだろうか。妻の傷痕にしても同じことが云える。あの傷痕を外科医に見せたならば、彼はきっと、それが何故なにゆえの傷であるかを判断するに苦しむに相違ない。あんな大きな腫物はれもののあとなんてある筈はずがないし、筋肉の内部の病気にしても、これ程大きな切口を残す様な藪やぶ医者は何所どこにもないのだ。焼やけどにしては、治癒ちゆのあとが違うし、生れつきのあざでもない。それは丁度ちょうどそこからもう一本足が生えていて、それを切り取ったら定さだめしこんな傷痕が残るであろうと思われる様な、何かそんな風な変てこな感じを与える傷口なのだ。これとても亦また、並大抵の異変で生じるものではないのである。
そんな訳で、私は、このことを逢あう人毎ごとに聞かれるのが煩しいばかりでなく、折角せっかく身の上話をしても、相手が信用してくれない歯痒はがゆさもあるし、それに実を云うと私は、世人せじんが嘗かつて想像もしなかった様な、あの奇怪事を、――私達の経験した人外境じんがいきょうを、この世にはこんな恐ろしい事実もあるのだぞと、ハッキリと人々に告げ知らせ度たい慾望もある。そこで、例の質問をあびせられた時には、「それについては、私の著書に詳しく書いてあります。どうかこれを読んで御疑いをはらして下さい」と云って、その人の前に差出すことの出来る様な、一冊の書物に、私の経験談を書き上げて見ようと、思立おもいたった訳である。
だが、何を云うにも、私には文章の素養がない。小説が好きで読む方は随分ずいぶん読んでいるけれど、実業学校の初年級で作文を教わった以来、事務的な手紙の文章などの外ほかには、文章というものを書いたことがないのだ。なに、今の小説を見るのに、ただ思ったことをダラダラと書いて行けばいいらしいのだから、私にだってあの位の真似まねは出来よう。それに私のは作り話でなく、身を以もって経験した事柄なのだから、一層いっそう書き易やすいと云うものだ、などと、たかを括くくって、さて書き出して見た所が、仲々なかなかそんな楽なものでないことが分って来た。第一予想とは正反対に、物語が実際の出来事である為ために、却かえって非常に骨が折れる。文章に不馴ふなれな私は、文章を駆使くしするのでなくて文章に駆使されて、つい余計よけいなことを書いてしまったり、必要なことが書けなかったりして、折角の事実が、世のつまらない小説よりも、一層作り話みたいになってしまう。本当のことを本当らしく書くことさえ、どんなに難しいかということを、今更いまさらの様に感じたのである。
物語の発端ほったん丈だけでも、私は二十回も、書いては破り書いては破りした。そして、結局、私と木崎初代きざきはつよとの恋物語から始めるのが一番穏当だと思う様になった。実を云うと、自分の恋の打開うちあけ話を、書物にして衆人の目にさらすというのは、小説家でない私には、妙に恥しく、苦痛でさえあるのだが、どう考えて見ても、それを書かないでは、物語の筋道すじみちを失うので、初代との関係ばかりではなく、その外の同じ様な事実をも、甚はなはだしいのは、一人物との間に醸かもされた同性恋愛的な事件までをも、恥を忍んで、私は暴露ばくろしなければなるまいかと思う。
際立きわだった事件の方から云うと、この物語は二月ふたつきばかり間あいだを置いて起おこった二人の人物の変死事件――殺人事件を発端とするので、この話が世の探偵小説、怪奇小説という様なものに類似るいじしていながら、その実甚だしく風変りであることは、全体としての事件が、まだ本筋に入らぬ内に、主人公(或あるいは副主人公)である私の恋人木崎初代が殺されてしまい、もう一人は、私の尊敬する素人しろうと探偵で、私が初代変死事件の解決を依頼した深山木幸吉みやまぎこうきちが、早くも殺されてしまうのである。しかも私の語ろうとする怪異談は、この二人物の変死事件を単に発端とするばかりで、本筋は、もっともっと驚嘆すべく、戦慄せんりつすべき大規模な邪悪、未いまだ嘗かつて何人なんぴとも想像しなかった罪業ざいごうに関する、私の経験談なのである。
素人の悲しさに、大袈裟おおげさな前ぶればかりしていて、一向いっこう読者に迫る所がない様であるから、(だが、この前ぶれが少しも誇張でないことは、後々あとあとに至って読者に合点がってんが行くであろう)前置きはこの位に止とどめて、さて、私の拙つたない物語を始めることにしよう。
元ブログ→https://otoko-shine.hatenablog.com/entry/otaku-otoko-is-stupid
私(女)が知る限り、はてな匿名ダイアリーにいるネット民(男)は一等キモいです。
ネットに巣食う気色悪いオタクたちは、定期的にチー牛やらこどおじやら、お互いを貶すための蔑称を作って同種同士で攻撃し合っています。
もしくは、直接そういった言葉を使わずとも、はてな匿名ダイアリーでは謎の上から目線でそういった非モテや社会的弱者を罵倒して優越感に浸っている利用者が見られます。
いやいや、女性から見ればそんな場末の匿名掲示板に居着いてる時点で、お前も"チー牛 or 低収入の平均未満の顔面したキモ男"ですからw
どうして自分は違うと思っているのでしょうか?
ほら、今もそのパッとしない一重まぶたの目でディスプレイ眺めちゃってるんですよね?(ついでに鼻も低そう)
女だったら出産の方面に価値があり、なかんずく今の私のように「若さ」という特権があれば、ほぼ誰でもパートナーが作れる。
一方、男でも君たちのような、匿名掲示板に齧り付くしか能の無い陰キャでさえなければ5人に4人は恋愛して結婚できる。
どちらからもあぶれた 君たち"こどおじ"
「子供部屋おじさん」ならぬ「孤独なおじさん」とその一歩手前の予備軍たち。
来週も来月も来年も変わらず、徐々に白髪と小ジワを増やし続けるだけの人生を送るんでしょう、つくづく不憫ですね・・・
一番自由に時間を使えるであろう学生生活で、自分は何も成す事が出来なかった。友達は出来なかった。誰かと話して、自分を知られるのが怖かった。彼女も勿論出来なかった。良い歳して惨めな童貞だ。かといって、勉学やサークルやアルバイトに熱中していたわけでも無い。趣味も無い。ただ、学校から出されるレポートや最低限の研究活動以外は、SNSを眺めるか寝ていただけ。
若く貴重な時期を無駄に食い潰しただけ。得たものいえば、近視乱視と虫歯と皺と白髪と鬱と怠惰くらい。唯一の救いは、何とか大手企業に滑り込めた事だろうか。コロナのお陰で、会社を乱れ打ちで受ける事が出来、かつリモート面接ばかりだった事が功を奏した。100社近く落ちたけど。「たくさん金が貰えるなら・・・」と適当に選んで、志望動機もネットから適当に拾い、これまで学んできた事とは何も関係が無い会社だ。自分が活躍できる未来は、当然ながら見えない。
本当に何のための学生生活だったのか。学費を無駄に食い潰しただけ。親に申し訳ない。
分かっていはいたが、改めて文章にまとめると自業自得だ。しかし、だからこそ、そう思う度に青春コンプレックスが加速していく。何者かになりたいと憧れ、しかし研鑽を怠り、結局何者にもなれなかった自分。これから一生付き合っていかなければならない。苦しい。
ふと思い立ってまた髪を染めてみた。社会人4年目。
学生時代は染めてたけど、就活とか就職とか、そんなイベントがあったからしばらくは黒に戻してた。
会社は堅い。最近の流行りなのか制度だけはやたらと現代的なものになって、けど働いている人たちが真面目なので結局有名無実化しちゃうような、そんな感じの組織。
けどコロナ云々で在宅が基本になって会社の人にも面と向かって会う機会が減ったのと、
せっかく用意された多様性が形骸化するのもなんか癪なんで、その防止に一肌脱ぎたいというささやかな抵抗心もあって染めたというのが正直なところ。
そんな訳で染めた。たぶんだけど結構明るい。*軽いグリーン系の茶色。
今週出社する機会があったんだけど、正直ちょっとだけ「大丈夫かな」みたいなとこはあった。
「今すぐ黒に戻せ」とか「社会人とは〜」みたいなこと言われんのかな、みたいな。(仕事はめっちゃきちんとやってるしちょっと多めに見てほしい、そんな気持ちはあるけど)
幸いにも実際はそんなことなくて、「染めたんだね!似合ってる!」とか「結構明るくしたんだね!」とか、好意的な反応。よかったね。
けど一番言われたのがこれ。「え!男なのに髪染めたの⁉」
老若男女問わず。ポジティブな意味でも、きっとネガティブな意味でも。えっ。
一応意見を聞いてみる。否定的な意見を総合すると、①若い②男が、しかも③サラリーマンが、髪を染めるというのはよろしくないんだとか。
そうなんですか、と聞くとポリコレの花が咲くので「今はそうなのかな」。思ってないよねえ、それ。
ええ、やっぱ俺染めちゃいけなかったのかな。