「異体字」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 異体字とは

2024-02-21

変な異体字を使う苗字はいいかげん消滅してほしい

圡屋(つちや)とかどうやってその字出すんだよみたいな字を使う苗字常用漢字に吸収されてほしい

こういうクソマイナー苗字の奴に限って苗字に変なアイデンティティー持ってて「システム上この字出ません」って言うと激怒するしクソめんどくさい

2024-01-02

癌 cancer

やまいだれの中の「嵒」は「岩」の異体字

ガンの症状が岩のようだったか

cancerカニ意味

ガンの症状が蟹のように見えたか

2023-05-11

「斉」「斎」は同じ字ではない

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.taro.org/2023/05/%E6%96%87%E5%AD%97%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89.php

このブコメ異体字は「斉斎などの異体字統合すべきだ」というようなブコメがいくつかある。異体字への認識根本的に欠けていると言わざるをえない。

この日経新聞校閲アカウント説明が簡潔にまとまっているが、「斉」「斎」ともに常用漢字表にある別字なのだから斎を斉にしろという主張はめちゃくちゃなのである

「『希ガス』が『貴ガス』に変更されたし『貴重品』も『希少品』も似たようなものから貴族』を『希族』と書き換えても問題ないだろう」とか主張したらめちゃくちゃ言うなと思うだろう。「斎の字を斉に統合しろ」というのはそのくらい無茶苦茶な主張だ。

同じにするべきだと主張するならば、ひとまず「斎場」「書斎」を「斉場」「書斉」などと表記するようにして広く一般に同じ字だとみなされる状況を作るところから始めるべきだ。

2022-10-07

anond:20221007015930

増田人間から同じように見えるかもだが

向こうは異体字セレクタを駆使して巧妙にすり抜けてるやで

2022-03-31

痴漢」になってしまった性依存症患者たちについて思うことなど徒然

https://anond.hatelabo.jp/20220317162935

https://anond.hatelabo.jp/20220318013755

少し前に痴漢被害に遭ったよという話をした増田です。進捗と引き続き思うこと徒然を書きたいと思います

事件後に被害者が辿る流れ(当日~その後)

過去にあった痴漢加害者たちの様子と性依存症

大体この二点になるかと思う。

私が体験したことを通して知りうる限りの実情、痴漢加害者ってどんな感じなの?というあたりの話。

追記ここから

私感でいろいろ述べるのは危ないと指摘してくださった方、ありがとう増田からとつい気を抜きました。

あくまで私の体験とそれにまつわる感想範囲に過ぎない、専門性は低い私感です。

詳しい見解ブコメ等でも指摘されている本や専門知識のある方に委ねるものとなるます

ここでは専門家ではない一般人の受けた印象と、並びに看過されがちな問題点があるのではないかという指摘及び前提になりうる情報の共有に留めたいと思います

あとなぜか民事異体字になっている……その前まで作っていた書類のせいですね、深い意味はないです。

ブコメ等での補足、私もとても勉強になりました。

追記ここまで


痴漢被害後の流れ

まず、痴漢に遭った当日、どこかの駅で被疑者と一緒に降りる。

・駅員に報告→鉄道警察登場→その場でおおまかな流れを聞き取りパトカーを待つ

パトカーに乗って警察署へ(この段階までには被疑者と別れて以後顔を合わせることはない)

・調書を取ったり、状況再現写真撮影したり、場合によってはDNA鑑定をしたりする

解放(この後、事件調査にあたる組織検察うつる、のかな?)

所要時間はそのときどきによってまちまち。3-5時間といったところ。

これで全部が終わりのこともある。

被疑者証拠不十分で釈放されたり、あるいは初犯だとかさっさと認めただとかで軽い処罰を受けたりする場合ね。



そして後日、検察から連絡が来ることがある。おおまかに2パターンだと思う。

・「相手方弁護士に連絡先を伝えてもいいですか」→示談交渉を持ちかけられるパターン。この段階で断ってもよい。

・「検察庁まで来てくれませんか」→引き続き取り調べパターン!!!

ちなみに、示談交渉民事検察庁は刑事のため、両方を同時に行うこともある。検察に行ったあとに弁護士に会う、みたいな。

というわけで検察にいってきたよという体験談を書きにきたよ!

まり、要するに相手否認をしているだとか、事件性が高いなんていう理由捜査が続いているという状況。


検察(数ヶ月ぶり二度目)(別の痴漢事件の際)

霞ヶ関にインしてから検察庁を出るまで3時間

取り調べ自体警察説明したこと、もしくはそのとき聞かれなかったことまで聞かれる。

私は覚えてないことは覚えていないと素直に言いました。たぶんこうだけど自信がない、とか。

警察作成した調書を元に深掘りしていく感じ。

調書って味気ないものだし、当日警察に伝えた情報検察に来てないということもあったので、二度取り調べを受ける意味はなくはない。


今回の相手否認しているということだけれど、幸い乗っていた車両には防犯カメラがあったらしい。

まだ映像は入手出来ていない(めっちゃ時間かかるね!?)とのことで、一旦保留。DNA鑑定も結果待ち。

そういった状況証拠が先に揃えばいいんだけどね……。

また、このまま否認が続けば出廷をお願いする可能性も高いという説明を受けた。したことない。

状況証拠が揃えば出廷しなくて済むかもしれないし、起訴の段階で容疑を認めたり弁護士をつける可能性も、という話もあった。



出廷、出廷が視野に入ってきたのかあ~~~

ちなみに、出廷するしないに関わらず有罪判定が出たら民亊裁判視野にいれようかな。

弁護士費用っていくらかかるんだろう…慰謝料取れたとして割に合うんだろうか……。

そんなこと考えながら駅に向かってひとりで歩きながら泣いた。毎度毎度精神的にキツい。


痴漢に思うこと

今まで何人かの痴漢を捕まえてきて、それぞれの状況を聞くこともあった。

個々の話をするとプライバシー的に問題がありそうなので、複数人痴漢の諸々をリミックスしてお届けするね。


めちゃくちゃ繰り返すやつ

これに関していえば体感8割です。体感です。

追記再犯率データで言うと違うという指摘もあったので、ただ単に運の話なのかもしれない。極端な書き方をしてごめんね)

有罪判決という前科持ちだったり刑務所に行っていたりする人々、それも10回以上だったりする。

最初は「性依存症って病気なんだな、犯人も大変なんだな」って被害感情をどこに向けていいのか悩んだけれど、

なんせ常習犯から否認をどこまで引っ張るかとか独自ノウハウがあるっぽい。

状況証拠が揃っても被害者が折れるの待ちで頑なに否認するとか、示談金の提示額が極端に低いとか。


捕まえても捕まえても繰り返す。

これまでずっと俯いて我慢してきたのってなんだったんだろうって思って一回精神崩壊した。

このひとの人生壊すの怖い、そのためなら自分くらい……とか思ってたけど違った。もう人生壊れてるひとも多かった。

逮捕是正の機会になりうる、このひとのためでもある、と思って声をあげるしかない…もうやだ……。


なぜ電車に?

取り調べが進むうちに無職であることが発覚したひとも。ではなぜ朝の満員の通勤電車に?

……痴漢のもの目的なのでは、と勘繰るのは致し方がないことですね。


田舎に帰ります

職もないしそういえば東京にいる理由もなかったので両親のいる地方都市に帰る、と弁護士を介して伝えてきたひと。

うん、しらねーよ。っていうかその地方都市、私の出生地にわりと近いかもっと遠くに行ってくれ。

そのひとの経済状況(ちょっと話を聞いた)を鑑みるに、示談金もその後の罰金刑も全部親が出したのでしょう。

なんだかな、なんだかなあだよ。


逃亡

一緒にホームに降りて駅員さんに押さえていてもらったはいいけど全部振り払って逃亡した還暦以上の男性

大の大人の全力ダッシュを間近で見たのは本当に怖かった。

そのときの勢いを見て痴漢線路上に逃げるのって全然ありうるって理解した。捨て身。


依存症

さっきから全然リミックスできてなくて思いついた順につらつら書いてるだけって気づいてる。ごめん。

そう、痴漢には性依存症患者がとても多いんじゃないかという風に思うようになった。

ちょっと女性と密着しちゃった!かわいいなあデヘヘ、ヒップタッチ!みたいな軽いノリ、出来心ばかりとは思わない。

あいつらなんかみんなマジ感がすごいの。

万引きGメンものでみる「うわ、こいつ常習犯だ」のヤバさってあるじゃん

お金がないわけじゃないんですけど…なんでだろう……」って言いながら机の上にえげつないのもの並べられて、首を傾げてる感じの。あとから常習だと聞かされた遭遇してきた痴漢が持ってるのってそれ。

ちょっと買えなくて、新商品で気になってつい、みたいな出来心万引きとは訳が違う。格も違う。

生活力がないか刑務所に入りたいのでは?」と指摘されたこともあったけれど、だったらないお金搔き集めて示談なんて申し出ないんだよ、実刑は受けたくないんだあのひとら。



痴漢エントリについてたトラバコメントとかをみて、まずはそれを共有したほうがいいんじゃないかと思った。

男性vs女性問題に収まる領域にない。だからそこで殴り合ってる場合じゃない、というのが私の個人的意見です。

― ― ―

以前こんな増田があった。これが創作かどうかの判断はできないけれど、限りなくリアルで実話ベース増田だと感じる。

痴漢OK娘の影響で認知が歪んで痴漢してた - https://anond.hatelabo.jp/20200526191623

こういう認知の歪み、すごく伝わってくるんだよ。

「ちっ、見つかっちまったぜ」なリアクションじゃなくて「なんで?」って顔をされたり、なんか…伝わってくるんだよ……。

自分いま何してた?あれ??」みたいに青くなってフリーズしたひともいた。

経済状況的に継続した通院はできていなさそうだったけれど、性依存症で通院経験のあるひとだった。

上記増田も、ようやく認知の歪みを自覚できたけれど矯正には至っていないと感じる。「頭ではわかってる」という状態

この増田再犯していないといいなって読むたびに胸糞悪くなりながら願ってる。



個人的に「軽犯罪を繰り返す病理の持ち主をどう隔離するか」というのは痴漢問題のかなり重要な要素だと思う。

痴漢問題に限らず、病理に基づいた犯罪全般適応されうる問題でもあるけれど。

追記隔離という言葉は強いな。哀しいバッティングを防ぐにはどうするか、くらいのニュアンスで捉えて欲しいです)


司法人間に言われたのは「そういったタイプのひとは、現状とにかく捕まえて刑務所に入れておくしかない」という言葉

外に出ると再犯してしまう者が多い、そして結局また捕まってくる。もう少しでも長く刑務所に置くしかない、と。

以前の増田にも書いたけれど、罪を認めて釈放して自宅に戻ってからすぐ違う性犯罪を行ってそっちで捕まったひともいた。

なんだかあらゆる依存症と同じ。アルコール飲んで暴力振って正気に戻って愕然として、なんてのと似ている。

なのに男女の身体の仕組みによって均衡がとれないから男女問題に片足突っ込みがちで、なんだろうな…このしっくりこない感……。

それは問題解決に向けての要素としての重要度が高くないよっていう感じなのかな。ごめん、言語化できない。

追記:指摘の通り多くの加害者の大半が男性であるのが痴漢だけれど、逆はどうなんだろうね。

潜在的男性被害者ってもっと多い気はする、女性被害者以上に何も言えないだろうし深層心理で認めるのが難しそう。

でも絶対にいるだろうし、とはいえ性犯罪に遭いましたっていうのはとても怖いことだから……。


私がたまたま常習犯を引きがちなのか、痴漢一般がそうなのかは正直わからない。

でもこういう実情を体感してしまうと「男だから」でくくろうという気に到底ならないのよ、土台別物だよ。

通り魔放火オタク引きこもりはみんな犯罪者予備軍!!って本気で思っているひとを見ている気持ちになる。

といいつつ男性不信に片膝突っ込んでて立派なダブスタです。男が憎いわけじゃないんだけど、不本意なひとに向けられる一方的な性欲が怖いというのが正しい。これは余談です。


また長くなってしまったけれど、ここまで読んでくださった方はどうも有難うございました。

もちろん、出来心痴漢して初犯で捕まるひともそりゃあいる。それももちろん悪質な犯罪だ。

依存症のひとだとしても悪質な犯罪であることには変わりなくて、許せなくて、でも……なんか、やっぱり気持ちのやり場がわからない。何と戦っているのかわからない。私が戦っている相手はひとですか、ひとと戦っていいんですか?

とりあえず、実際に捕まるひとたちの多くはこうじゃないかと感じていますっていう視点存在していることを匿名の海に流しそして私は親指を立てて溶鉱炉に沈む。

2021-08-14

anond:20210814164915

「僭」の異体字に「僣」があり、「潜」と部首が違うだけだから「せん」と読むだろう、という推測はつくだろ

2021-03-21

anond:20210320161933

その異体字存在するという事実をどうやって証明できる?

とにかく俺が調べ尽くした結果では、鬼にょうに禀という漢字存在しない。

ウィクショナリーの部首鬼リストの鬼+13画を見てもそんな字はない。

異体字からフォントで表示できないと言うなら、異体字検索・表示できるIPA文字情報基盤データベースあたっみても魑にそんなグリフはない。

ムの部分が虫みたいな書き方になるバージョンが出るだけだ。

意外に詳しいニコニコ大百科や、グリフウィキというもっと広範な異体字・関連字を表示できるサイトで見ても、鬼+禀は見当たらない。

思い違いや妄想でなく実在するのなら、写真等で示してほしいんだが。

そもそも

凛と漓のそれぞれ右側の部分は字体のゆれでしかなかったんじゃなかったか

これが問題元凶だ。

禾の方の凜の俗字・異体字として示の方の凛があるが、この禾の方の凜の異体字として右側が禽になったグリフは存在する(凛・禀・漓にはそのようなバリエーションはない)。

これをもって禀≒稟≒禽とつなげてどんな漢字においても置換してしまえると思い込んだのかもしれないが、そんなことはなく、そもそも標準的な魑の鬼にょうに乗っかっているのは禽ではなく离だ。

离は山の神である大蛇を象った字であり、禽は網にかかった動物(鳥)を象った字、禀・稟は米倉を象った字なので、字源からしても異なる。

どこかに离→禀となるソースがあるなら教えてほしいが、俺が見つけられた類似現象は先述の凜→冫禽の一例だけだ。

もとから疑問に思っていたのだが、なぜ標準的な魑の字体に基づかず、仮に実在したとしても非標準な字体の方で覚えさせようとしているのか。俺には悪戯デマの類のように思えてならない。悪意がないのだとしたら、衒学者がその傲慢からいい加減なことを嘯いているようにしか見えない。俺が瑠璃の例を出しているのに淋漓にしか使われないなどと言うし、だいいち義務教育で習う漢字、離のパーツにあるのだから、离の書き取り自体は疎んじるほどのものではないはずだ。むしろ禀より書き慣れていると言ってもいい。

2020-10-08

「巴」という漢字が苦手だった話

まあ今でも怖いんですが


まりフォビックな話が(描写力の拙劣さが災いして)上手ではないが、どこかでこれを言語化しないといけない予感がしていたので。

https://glyphwiki.org/wiki/u2ba4f-jv

四角の中に縦線が一本、とまあこのような構造が得意でない。

ふと傍目をやった時に、中の縦線が左右に動き始めるのではないかという恐怖。あるいは一度視線が合うジッとこちらを見てくるのではないかという不安感。巴という字の上部は、それだけで一つの目にも二つの目にも見える特異的な不気味さがある。下部はさながらデーモンコアくんのように間抜けた口を開いているのでそれほど怖くはない。

「目が合う」「目線を感じる」という点において、「口」のパーツが横に二つ連なった構造はきわだっている。咢とかも好きではないし、その異体字の噩も当然目を合わせたくない。当用漢字の中では、器という字なんかもあまり見続けたくはない。

インターネットの皆さんの中にも、こういう体験したことのある方がいるのではないだろうか。いたらブクマをしてください。

この文章を打っている間も、自分はなんだか厭な汗をかいしまった。

追記

人の目を見る→OKです むしろ見るの好き

円、色→OKです あまりにも見慣れすぎている

2020-09-19

デジタル相にお願いしたいこと

ユニコードに割り当てられていない文字人名として使えないようにしてください。

明治役人が字を間違えたとか、出生届出した当時の人が字に対する正しい知識がなかったとか、しょうもない理由異体字が増えたんだから責任持ってまとめてよ。

窓口がよくわかんないけど、河野太郎さんの個人サイトに頼めばいいの?

2020-09-16

漢字にまつわるあれこれにイライラする理由に気付いた。

俺に無断で俺を含めたみんなの物事勝手に決めるんじゃない______。

学校でよくある話だが、声のデカい奴らの意見クラスの総意のように扱われることがある。

わかったわかった。お前らが団結したのはわかった。B組の絆もわかった。だけど、それを俺にも押し付けるな。

そんな感覚。あ、ちょっと違うかも。

とにかく、私には嫌いなことがある。

1つは、花言葉を“語られる”こと。

もう1つは、今日は〇〇の日だという“話題を振られる”ことだ。

花言葉は嫌いじゃない。〇〇の日という記念日も嫌いじゃない。

だが、さも当然、私もそれに納得するものだという前提を持ったまま、その話題を振られるのがなによりも嫌いだ。

当然だが、花は誰のものではないと同時に、誰のものでもある。

例えば、日本園芸協会みたいな、とにかく花言葉管理している団体(知らんけど)が、バラ花言葉が“愛”や“美”であると決める。そうか。勝手にやっていてくれ。

だが、誰かが私に対して「バラ花言葉は“愛”なんだよ」と話しかけてくる。

私はそれに同意していないし、私がバラに対して持っている権利、否、すべての人間バラに対して等しく持っている権利を、団体という一部の人間によって侵害された気分になる。

私にそれを押し付けるな。

〇〇の日も同様だ。例えば2月22日ネコの日として盛り上がる。いいじゃないか

だが、私に対して「今日ネコの日なんだよ」と2月22日に話しかけてくる。馬鹿言え。私がネコに対して持っている権利侵害するな。私はそれを認めていない。

「みんなのもの」に対して「一部」が定めたルールを「みんな」に適用することが、非常に苦手なのである

前置きが長かった。本題に入る。

私は塾でアルバイト講師をしていたことがあった。基本的になんでも教えるのだが、特に国語の授業を担当することが多かった。

そうすると生徒に漢字に関するアレコレを言われることがある。

「ねぇ先生、一番読み方が多い漢字って知ってる?」

答えは、“生”もしくは“下”だ。純粋質問なら答えるし、自慢したい風ならば、わざと知らないふりをして生徒に言わせる。

だが、それは限定的な話だ。

これは「常用漢字表」に載っている漢字の話である

そして常用漢字表の“生”の音読みは「ショウ」と「セイ」が、“下”の音読みは「カ」と「ゲ」が載っているだけであり、ほかの漢字と大差ない。

まり、こいつらは「訓読みで読みの数を稼いでいる」のである

例えば“生”は、「苔生(む)す」と読めるが、これは常用漢字表にはないし、“下”は「ひく(し)」など、おおよそ“低”のような感じで読むことがしばしばある。

そして“生”や“下”以外にもそのように色々な読み方(特に訓読み)をできる漢字は無数にあるわけである

訓読みは「漢字日本語での意味」を出発点としているから、どこまでが訓読みでどこからが意読かは判然としない。

したがって、どの字が一番読み方が多いか、などというのは、そもそも成立しない質問なのである

多様な読み方ができるはずの漢字に対して、「文科省が設定した常用漢字」が、唯一絶対真実かのように、私に向かってくる。

これが嫌なのである

また、筆順の話もしておきたい。

筆順なんてもの文部省(当時)が設定したものであり、しかも、文部省ですら、参考であって絶対基準でないと明言している。

そもそも現代の筆順があるのは、単に「そういう順番で書くと伝わってきた」からである

字というよりも図のニュアンスが強い甲骨文や金文などから当時の筆順を判別することは難しく、また、仮に史料から筆順を解析できたとしても、一定基準があったかもわからない。

完全に推測なので根拠はないが、当時の人は特定の筆順を持たずに、その場その場で書き(描き)やすい順番で書いていたのではなかろうか。

日本において文部省(当時)が国語を教える上での筆順を策定する際には、流派によって筆順が違う字も多く論争があったというし、日中で筆順が違う漢字も多い。

また、常用漢字以外には筆順が設定されていないという現実もある。

もちろん、私は筆順が不要という論者ではない。

漢字を書く際の大原則(上から下、左から右、など)を理論でなく体で体得することは非常に重要で、それこそ教育漢字の筆順を習得することでその後の漢字自然な筆順で書くようになることができると思うし、

整った漢字を書く際には筆順は非常に重要な要素となってくる。

しかし、筆順の問題を出題するような学校や塾のテスト特にテレビクイズ番組本末転倒であり、無意味と言わざるを得ない。

多様であるはずの筆順に対して、「文科省が設定した基準」が、唯一絶対真実かのように、私に向かってくる。

これが嫌なのである

他、おまけのような話だが、字形問題もある。

漢字字形は思っているよりもはるかに“揺れる”。

いわゆる異体字というやつで、現代活字文化で目にすることは少なくなってしまったが、手書きではよく見られるものである

当然だが、文字絶対的に必要要件は、“意味を伝えること”である私たち本質的意味を伝えたくて文字を紡いでいるはずである

したがって、字形も当然“同じ字として認識できる範囲で”揺れていいはずである

もちろん、学校漢字の書き取りで異体字を書くのは勘弁してほしい。そこは国の定めた基準に従ってほしい。しかし、それ以外の場面で漢字基準と違ったとしても、とやかく言うのはどうにかしてほしい。

伝わることに意義があり、伝わったから正しい字形を指摘できるのだろう。じゃあいいじゃないか

文科省(ry

当然だが漢字漢字を使う皆のものであり、文科省が完全に管轄できる存在ではない。

しかし、子供たち(否、塾で対面するのが子供というだけで、大人の大部分もそうだろう)はそれを唯一絶対の真理として内面化している。

子供のうちはそれでいいだろう。一度型に嵌めて教えたほうが色々考えやすい(それでも筆順を徒に問うようなテストには反対だが)。

しょーもない漢字雑学本やら、漢字クイズやら、最近だと特にバラエティ系Youtuberクイズ企画/学力テスト企画に顕著だが、大人たちが無意識的にこの基準を唯一絶対の真理かのように誤解しているさまは、見ていて虫唾が走る

11月11日ポッキーの日これはいいポッキーグリコが完全に管轄しているから。

ながらくイライラしてるだけで理由について考えたことなかったけど、花言葉とか〇〇の日と同じなんだなって気づいた、だいたいそういうお話

ーーー追記あれこれーーー

〇その1

当たり前だが私は瞬間湯沸かし器ではないので、他人花言葉/〇〇の日の話題を振られたからと言ってブチ切れるわけがないし、たぶん不愉快な表情一つせず、無難な会話を続けることができる。

日常生活思想は別の問題

〇その2

誤読してほしくないが、常用漢字教育漢字否定をしたいわけではない。それが必要から存在していることはわかっている。ただ、それを“ただ一つの真実”かのようにすること、

まり“それ以外を誤りである”とするような態度に対して非常にイラついているのである。多数の正解を認められないことにうんざりしているのだ。

〇その3

花言葉は例が悪かった。バラが美の象徴であることは(記事矛盾しているが)私は実は了承している。漢字という伝統を受け継ごうという意欲を見せている私がバラ花言葉(というか花のもつイメージ)に反対しているわけがない。

もっとこう、バラがn本の時はこれこれこういう意味で~、とか、〇〇は色によって意味が変わってX色では~、とか、明らかにその品種伝統”がないよな?みたいな花とか、そういうタイプ花言葉を私は了承していないのである

了承していないだけなら問題がないが、そうした“話題を振ってくる”のが苦手なのだ

〇その4

この話題は、誰もが経験したことがある「お前の普通を俺に押し付けるな」という話題に決着する。

子供に顕著だが、自分常識他人にとっても常識だと思ってしまうことがある。子供は平気で友達名前代表される固有名詞説明なしに会話にぶち込んでくる。

これには理由がある。ピアジェの発達理論に従えば2~7歳の子供は自他の認識区別がつかないらしい。

からかくれんぼで目をつむれば他人から自分の姿が見えていないと思うし、自分の知っている友達は当然会話の相手も知っていると思っている。

子供ならかわいらしいが、大人にこれをやられると「自分への配慮蔑ろにされた」気がして腹が立つだろう。

界隈のスラングをさも当然かのように使ってくる奴にイラつくのと同じだ。

それと同じかもしれないし、漢字話題はまたちょっと別の話題かもしれない。

2020-02-20

anond:20200220012929

正字正かな遣いクラスタの用いる言葉バーチャルすぎて半笑いになる。

本人は格好つけている、あるいは意義があってそうしていると思っているのだろうが、例えるなら日本語文法おかしい人が一生懸命頑張ってるみたいに見える。

まずほとんどの彼らの用語には底本というか、基準がない。

正字正かなといっても

A時代明治大正末だとだいぶ違う。昭和戦前が一番イメージやすいだろう。江戸時代でも鎌倉時代でもいい)で異なるし、

B書かれる媒体新聞なのか随筆なのか、個人日記なのか)で異なる

今でもそうでしょう。

1999年頃の、ギリギリまだ怪しい雑誌に怪しいライターがひしめいていた時代のあの文章。思い出して欲しい。

ちょっとカタカナ混ぜたり、トカ? ゲーム批評のガップ獅子丸みたいな文章。今だいぶ雰囲気変わったでしょう。

逆にいうと、今風の? 切込隊長やよっぴ〜みたいな文章も、ネットで見られる時代象徴的な文章としてのちに振り返られるかもしれない。

20年でだいぶ違う。

そして、これらの文章ビジネス文章国会の答弁、ニコニコ動画コメントなんかとはまた質的ことなる。

当然、歴史のどこかの時期にもこうした現象は発生していて、ほとんどの正字正かな遣いクラスタはその事態対応できていない。いつどこの文章か定めていない。

自分の、なんとなく知っている文字用語だけを用いてネットに書き込んでいる。

本人たちは別に自分用語を選んでいるんだからいいだろ、という認識のようだ。それは別に選択からいい。正字正かな遣いクラスタをやるのはなんらも問題ではない。

だが、その用語選択はとても格好が悪い、あるいは選択センスが低いということだ。何回も言うけど、任意日本語のあるバージョン選択すること自体別に問題ではない。選び方のセンスダメ。全くダメ

新しいジャンルならセンスも何もないのだが、日本語表現なんていういつもいろんな人間が手を染めてきた分野だから、やってることの格好の悪さが際立つということだ。

例えるなら小学校高学年くらいの時に50音にそれぞれ謎の記号をつけて、オリジナル暗号を書いていた人はいるのではないだろうか。

正字正かな遣いクラスタのやっていることはこれに近い。大人オリジナル暗号やってるみたいな。

周りの人は「大人」だから読めるし付き合ってやってる。これくらいの格好の悪さ。格好の悪さの格調が低い。

さてどうすればいいのか。私案。

自分のお好みの時代媒体文章を徹底して模倣することだ。

ネットに書く時には様々な制約がある。異体字縦書き横書きの制約。「つんぼ」とか差別的意味合いが深まった表現とどう対峙するか。

俺だったら明治大正時代行政文書、あるいは室町時代日記あたりで挑戦してみたい。

相当原典にあたり言葉に詳しくならないとならない。「正字正かな」を用いると言うことはそういうことが必要だと思う。

要するに、正字正かな遣いクラスタは、言語用語にこだわっているように見えて、実態のところ非常に個人的で恣意的操作をしている。

このアンバランスが最高に格好悪いということ。

いわば言語オナニーしているようなもんなのだ

2019-11-12

口頭で名前説明されるのが好き

特に電話口で、自分名前漢字でどう書くか説明する場面あるじゃん

「増えるに田んぼで『ますだ』、利益の益、荒川の荒に男で『ますらお』です」みたいなやつ

あれ聞くのが好きなんだよね

当たり前だけどみんな説明する口調が滑らかで、その名前で何十年とやってきた結果、最適化された定型句なんだな~という感があって良い

上の例のように一文字ずつ説明するのも親切だし、「近藤勇の『近藤』です」と有名人を引き合いに出すのも味わい深い

はしごだか」「土の吉」みたいな異体字もたまら

ワタナベさんのナベの字なんかバリエーションいか説明がどんどんこなれていきそう

実務上は直接本人に記入してもらうのが楽なんだけど、たまに聞く機会があるとちょっとうれしい

2019-10-29

から言っとくけど絆の右側は上が開く半でもいいからな!

どっちかが正しくてもう一つは許容とかじゃなくてどっちも正しいからな!

異体字とかじゃなくて書き方の違いでしかいからな!

2018-08-27

「凬」「罧」「愆」…何て読む? 難読社名増加、検索社会を反映



http://kyoko-np.net/2018082701.html


ttps://ja.wiktionary.org/wiki/%E8%85%AE

漢字

日本語

発音


ttps://ja.wiktionary.org/wiki/%E5%A2%B2

漢字

字源
  • 会意形声。「土」+音符「無」、「無」は舞い踊る姿で、「蕪」等に見られるように物が隠れる・物を隠すの意を有する、音も「莫」「暮」「墓」等に近い。
字義
  1. 墓地
  2. 墓に適した土地を測り定める

日本語

発音


ttps://ja.wiktionary.org/wiki/%E6%82%9A

漢字

日本語

発音


ttps://zh.wiktionary.org/wiki/%E5%87%AC

(※『風』の古字。日本語ウィクショナリー記事存在しないため中国語版)

漢字

  • 总笔画:7画
  • 部首:几 + 5 畫
  • 異體字:風|𠙊|凬|凮|凨|𠙈|飌|檒|瘋


ttps://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%BD%A7

漢字

  • 部首: 网 + 8 画
  • 総画: 13画

日本語

発音


ttps://ja.wiktionary.org/wiki/%E6%84%86

漢字

  • 部首: 心 + 9 画
  • 総画: 13画

日本語

発音


ttps://ja.wiktionary.org/wiki/%E9%9B%8E

漢字

  • 部首: 隹 + 5 画
  • 総画: 13画

日本語

発音

熟語

  • 関関雎鳩
    • 読み方:かんかんしょきゅう
    • 意味夫婦の仲がよいこと。「関関」は鳥がむつまじく鳴く声のたとえ。「雎鳩」は水鳥のみさごの別名。みさごのつがいが、仲良く和らいで鳴き交わしているということから
    • 出典:『詩経』「周南・関雎」
    • ttps://yoji.jitenon.jp/yojie/2295.html
  • 暴戻恣雎


ttps://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%AB%AD

漢字

  • 部首: 立 + 9 画
  • 総画: 14画

日本語

発音


ttps://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%AB%87

漢字

日本語

発音


ttps://zh.wiktionary.org/wiki/%E6%AB%A2

(※日本語ウィクショナリー記事存在しないため中国語版)

漢字

  • 总笔画:19画
  • 部首:木 + 15 畫

2018-07-30

anond:20180730205021

マジかい

稀に本当に右側にも「山」を使う異体字の姓もあるらしいけどな

2018-07-23

觔斗雲(筋斗雲)に関する誤りの訂正

筋斗雲に関して、おそらくWikipedia経由で二つの誤解が広まっている。

「筋」は「觔」の単なる異体字である

http://tool.httpcn.com/Html/Zi/36/KOUYPWXVILXVRNDIL.shtml

jīn

同“筋”。

同“斤”①。

「斤斗雲」も日本人による当て字とされることがあるが、やはり「觔」の異体字であるらしい。

百度百科でも「筋斗雲表記であり、特に「觔斗雲」と区別されていないことがわかる。

https://baike.baidu.com/item/%E7%AD%8B%E6%96%97%E4%BA%91/32470

よって「本来は觔斗雲が正しく、筋斗雲ドラゴンボール造語である」というのは誤りである

これについて悟空筋斗雲の術を授かる場面を読んでみよう。

https://zh.wikisource.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%81%8A%E8%A8%98/%E7%AC%AC002%E5%9B%9E

忽一日,祖師與眾門人在三星洞前戲玩晚景。祖師道:「悟空,事成了未曾?」悟空道:「多蒙師父海恩,弟子功果完備,已能霞舉飛昇也。」祖師道:「你試飛舉我看。」悟空弄本事,將身一聳,打了個連扯跟頭,跳離地有五六丈,踏雲霞去勾有頓飯之時,返復不上三里遠近,落在面前,扠手道:「師父,這就是飛舉騰雲了。」

(中略)

祖師道:「凡諸仙騰雲,皆跌足而起,你卻不是這般。我才見你去,連扯方才跳上。我今只就你這個勢,傳你個觔斗雲罷。」悟空又禮拜懇求,祖師卻又傳個口訣道:「這朵雲,捻著訣,念動真言,攢緊了拳,將身一抖,跳將起來,一觔斗就有十萬八千里路哩。」

ある日、祖師は門人たちと共に、三星洞のまえで夕暮れを眺めていた。「悟空修行はどうかな?」と祖師が言った。「師父の深い恩を受けて、この弟子修行を全うし、天高く飛ぶこともできます」と悟空が言うので、祖師は「試しに飛んでみせてくれ」と言った。悟空は待ってましたと立ち上がり、続けざまにトンボ返りをして、五・六丈も跳び上がって雲を踏むと、食事をするほどの時間三里距離を往復し、祖師の前に降りてきて一礼し、「師父、これが飛挙騰雲の術です」と言った。

(中略)

祖師は「仙人たちは皆、足を踏み鳴らして跳び上がるが、おまえはそうではない。私が見たところ、連続トンボ返りをして跳び上がっていた。その癖を踏まえて、おまえに筋斗雲の術を伝えよう」と言った。悟空がまた感謝し、教えを求めると、祖師は口訣を伝えて、「印を結び、呪文を唱え、拳を握り、身を震わせて跳び上がれば、トンボ返りひとつで十万八千里の道を行く」と言った。

翻訳適当申し訳ないが、この箇所からは「トンボ返りをしてから雲に乗る」ことが分かる。

決して「雲に乗ってからトンボ返りをしている」わけではない。

作中の他の箇所でもそのような描写はなかったはず。

よって「術者は雲の上でトンボ返りを切り続ける」というのは誤りである

誰か、せめてWikipediaに「要出典」を付けてきてほしい。

2018-06-24

遺書」としての刺青について

刺青身体媒体にした情報記録

〇不可逆的。一度記録するとほぼ消せない。普段よりもより長期的な視野で記録する情報を選別しなければならない。より適切に。より美しく。

毎日目に入る。一日に一度は裸になり、シャワーを浴びる。情報を選別した記憶を思い起こす。

ゾーニング理由が何であれ現代日本社会の大部分にとっては忌むべきものである自覚を持つ。刺青を見せない。家族や勤務先など必要最小限の関係者には刺青があることを必ず伝える。必要手続き以外は公にしない。

 

媒体としての身体

 

 

時間を切り取る。自身情報化する。

 

※特異な風習としての刺青

2018-06-13

anond:20180613174104

「陣」は「陳」から作られた異体字

「陳」には「並べる」という意味があって(陳列とか)、兵士を並べる「陣」に通じている。

ということらしいよ。

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