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はてなキーワード: 欠缺とは

2023-10-01

anond:20230930230204

数日前に読んだ本に、旧字が新字に置き換えられた結果同じ字が連続してる語句は割とあるとあった

例示されてたのは、欠欠(けんけつ。欠缺とも)とか

2022-07-03

続・表現の自由についてのメモanond:20220702054142追記

anond:20220702054142追記。基本引用元は元記事ブコメhttps://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20220702054142)。

1. 表現の自由私人間で問題となる場合はどんなものがあるか

frothmouth 公権力でないか規制でない、ってのも今の時代実態にそぐわない気がするなあ。キャンセルカルチャー批判とか考えるとね/真面目に書いた増田に「精液で全身ドロドロ〜」みたいなブコメ付けられて気の毒

 ここで問題にしているのは一般人の抗議運動ボイコットのことで、その手のものは「規制」と考えることは不適切だということである公権力でないか規制ではないとは言っていない(私人間効力の論点はもう半世紀以上前からある)。せっかくだから書いておこう。

 2022年現在公権力以外の「規制」を論じる意味があるとすれば、デジタルプラットフォーマー問題だろう。我々の言論はあまりにも出版放送通信インフラ依存している。たとえばツイッターフェイスブック、「マンガアニメ」の類を配信しているプラットフォームpixivなんかの同人投稿サイト。こうしたプラットフォーム言論依存しているので、もはや作者の書く自由擁護するだけでは何の意味もない。その手のプラットフォーマー恣意的管理をすれば言論は生き残れない。一方で、こうしたプラットフォーマーもまた出版自由を有するから、「持ち込まれ言論絶対出版しなければならない」義務政府が課すことは許されない。そして実例として、SNS各社はプラットフォーム内でのヘイトスピーチ禁止しているし、pixivも同様である。みんなプラットフォーマーというとGAFAしかイメージしないが、もっと小規模なレベルプラットフォーマーに目を向けるのが大事だ。

ピクシブ株式会社サービス利用規約14条

23 極端な思想反社会的行為を賛美・助長する表現投稿または編集する行為

24 人種信条職業性別宗教などの差別を賛美・助長する表現投稿または編集する行為

言論流通過程全体を保護するためには―わかりやすく言えば2chの削ジェンヌみたいな滅茶苦茶な「管理」をされないようにしないとけない―プラットフォーマー私人はいっても、その行動を公権力によって規制する必要が出てくる。そしてプラットフォーマーもつ出版自由との慎重な調整が必要となる。その繊細な調整が表現の自由論の課題ますますなっていくだろう。

 なぜ繊細慎重な調整と必要となるか。DPへの介入は、プライバシー名誉毀損にあたる言論裁判所差止めるのと同じ構図だし、言論の分野ではないが、旅館業法が、ホテル旅館(これも私人だ)に宿泊者を原則として拒否できないとする義務を課すのと同じ構図がある。似たような調整はこれまでも行われてきたわけである。ただ、後者営業自由は、もともと社会権保障したり公平な自由を確保するために制限することが幅広く認められると観念されているのと違って、前者は、差止めの要件がかなり厳しく設定されている(『宴のあと事件などを見れば明らか)。それは表現の自由がそれだけ「重い」権利だという観念があることによる。プライバシー名誉毀損営業に対する介入を比較すれば分かるように、表現の自由就中送り手の自由)を重視すればするほど、プラットフォーマーもつ表現の自由」へ介入するのは困難となる。ブコメした多くの人が「表現の自由」はとにかく大事なんだという観念を持っているようだが、果たして一般論として表現の自由称揚すればするほど、プラットフォーマー地位が向上していき、利用者立場は低下していく関係にある。DPに限らず、出版社も独自ポリシーを持っていて、刑法175条の要求とは別に原稿に対していろいろな要求をして、修正しないなら出版拒否する。表現の自由称揚し、表現の自由地位を向上させればさせるほど、出版拒否に対して裁判所が介入するのは困難となっていく。皮肉な話である。「表現の自由」を称揚すればするほど、公権力以外の「規制」はつよくなりうる。私人間同士の対立場面で「表現の自由」を登場させないことには、それなりの理由がある。

 なお、私は一般人の抗議運動を「規制」と言っているような人に調整作業やらせたいと直感的に思えないところがある。その人こそが削ジェンヌになるのではないか

2. 規制とはなにか

minominofx66 まずは宇崎ちゃんしろたわわにしろ萌え絵アニメ規制されるべき「エロ」なのか、健全表現範囲内なのか、この際だから徹底的に議論して白黒はっきりさせるべきだと思う。

 第一に、さしあたって規制されるのは「わいせつ」(刑法175条)である。「エロ」ではない。そして「エロ」とか「健全」かそうでないかという問題は、表現の自由擁護する上でどうでもいいことである重要なのは「不健全」でも公権力によって規制されないということではないか。「不健全」なら規制しても良いという観念が前提にあるように見えるのは驚くほかない。アニメマンガの類の少なくない作品が不健全とか不道徳とか退廃的とか言わざるを得ないのは確かだろう(少なくともハード・コア・ポルノ的なものなら、だいたいどれかには当てはまるだろう)が、だからといって公権力刑罰をもって発売頒布禁止することは許されない。それが表現の自由論ではないの。

 第二に、「規制」がどんな規制かも考えなければならない。仮に刑法175条が廃止されたとする。そうすると性器修正処理などは全廃されるだろうが、成人向けの書籍ビデオ等は依然として年齢制限が課せられる(公権力法律条例をもって年齢制限を課すこともあれば、出版業界の内部協定として行うこともある)。販売頒布禁止されなくても、流通過程制限されることがある。それは言論の内容に着目したものではなく、付随的害悪(たとえば見たくない人の目に偶然触れるのを防ぐため)の阻止するための規制(内容中立規制というやつだ)である一般論としてそのような規制は認められなければならないだろう※。付随的害悪を阻止するための規制もいっさい認められず、街路に成人向け書籍広告を出したり、街頭モニタービデオを上演したりすることも制限なく認められなければならないというのなら、もはや見解の相違としか言えないが。

 第三に、宇崎ちゃん欠缺ポスターやたわわのポスターに対する抗議や批判は、いかなる意味でも規制ではない(国連からという声もあるが、それは「日本の」公権力ではないし、日本国に対して強制力を持ったなにものでもない)。批判や抗議は、表現の自由がもともと予定するものであろう。「不健全表現規制せよ」と主張することすら(私はそうは思わないが)、表現の自由である。それに反論するのも自由だが、そういう主張自体が「規制」と言うのは馬鹿げている。

 とはいってもこれがかなり厄介で、そのような規制によって出版社に過剰な経済的負担を課し、実質的に内容規制をしていこうという方法がないではない。しかし、付随的害悪の阻止のために合理的規制を行うことは、一般論としては認めなければならないだろう。あとは個別事例による。

3. 雑多に。

(1)

daydollarbotch 用語はそれっぽいが内容が所々おかしい。嫌がらせがあるなら不法行為たり得るし、間接適用説の下で表現の自由考慮され得る。判決引用部分では特にわいせつ表現表現の自由保護範囲外とは読み取れない(2階へ

①「わいせつ」に該当してもただちに保護範囲外にならないと最高裁認定しているという趣旨か。だったら以下は何なのだろうか。なお、これはわたしあなたが考えているところのあるべき「わいせつ概念ではなく、最高裁判例法理では「わいせつ」がどういう扱いを受けているかという問題である

ところが猥褻文書は性欲を興奮、刺戟し、人間をしてその動物存在の面を明瞭に意識させるから羞恥感情をいだかしめる。そしてそれは人間の性に関する良心麻痺させ、理性による制限度外視し、奔放、無制限に振舞い、性道徳、性秩序を無視することを誘発する危険を包蔵している。もちろん法はすべての道徳や善良の風俗を維持する任務を負わされているものではない。かような任務教育宗教の分野に属し、法は単に社会秩序の維持に関し重要な意義をもつ道徳すなわち「最少限度の道徳」だけを自己の中に取り入れ、それが実現を企図するのである刑法各本条が犯罪として掲げているところのものは要するにかような最少限度の道徳違反した行為だと認められる種類のものである。性道徳に関しても法はその最少限度を維持することを任務とする。そして刑法一七五条猥褻文書頒布販売犯罪として禁止しているのも、かような趣旨に出ているのである

チャタレイ夫人の恋人事件最大判

②間接適用説のもとで「誰の」表現の自由考慮するかが問題である。抗議者の言動裁判所差止めれば、それこそが表現の自由制限となるから裁判所差止権限行使するにあたっては、表現の自由趣旨を取り込んで適用しなければならない、というのが間接適用説だろう(ドイツリュート判決はこれとそっくりな構図だった)。表現の自由私人間効力は、抗議者に対して、一般論として相手表現を一切抑制しないように注意する義務を課すものではない。もしそうだとすれば、あらゆる抗議の類が不法行為になるはずである

嫌がらせがあるなら不法行為なのは違いない。それは個別事例による。

関連して。

type-100 175条にしても猥褻物の作成・所持を禁じているわけではない。猥褻性を持つもの表現言論自由保護を受け、他の権利との綱引き規制されている。

 確かに刑法175条はわいせつ文書・図画等の作成・所持を禁じていない。その限りであなたのいうとおり、「保護を受け」ると考えてみよう。しかし、販売頒布禁止される。警察刑法175条の取締り方針を変更して、性器露出したり、性行為描写するあらゆる作品を取り締まったとする。そこで作成・所持だけが保護されたとして、何の意味があるのか。「保護されない」という言い回しが気に入らないなら、「保護レベルが著しく低い」という風に言い換えた上で読んでいただきたい。加えて、最高裁作成・所持の禁止まですれば違憲となる、とも言っていない(アメリカなら、Stanley v. Georgia, 394 U.S. 557 (1969) 判決がそう言っているが)。

(2)

CocoA "一般に「エロ」の表現の自由を目指していきたいのであれば、少なくとも刑法175条を廃止しなければならないはずである"<-えっ、廃止に賛成している表現の自由戦士たちを知らない・・・

 「戦士」なら刑法175条を廃止する署名運動なり政治運動なりをやるべきであろう。あるいは「戦士」とはただのネット弁慶か。廃止提案されたら賛成するが、そうでなければ特に何かしないのか。

(3)

hom_functor これだけ長文書いても表現規制する合理的理由絶対説明しないんだよな。「抗議をやめる~ように請求する法的資格を有する」なんて見かけない主張を創作したり反論やすブコメチェリーピッキングするだけ

 「規制」なのかという問題か否かを読み取っていただけてないらしい。上記で書いたように、抗議運動なりボイコットなりは「規制」ではない。政治道徳的な観点からそれに理由があれば正当だし、理由がなければ不当だというだけのことである。むろん嫌がらせの類は、不法行為である。抗議運動なりボイコット理由があるかという部分はともかく、「規制」というおかし問題設定をしていることが馬鹿げているということだけはくみ取っていただきたいのだが。

(4)

sirobu 表現不自由展に対する街宣カーも自由制限する不当な圧力だと思ってるんだけど、増田はそう思わないってことかな?

 あなたが街宣カーで街宣される時点で表現の抑圧だと考えていることはよく分かった。そういうレベルから見解が異なるのなら、議論がかみ合うことはないだろう。以下は参考まで。街宣カーで道路を走りながら何か言うだけなら、それは自由である馬鹿なことを言っているなとは思うが)。問題は街宣カーそれ自体ではなく、殺害予告だったり大量電話のような嫌がらせだろう。また、名古屋市長支出拒否しかり、大阪府知事の会場施設利用許可しかり、公権力規制に乗り出していることを考えれば、表現不自由展では「不当な圧力」どころか、ズバリ規制」が問題だった。公権力嫌がらせを煽っていることも見逃せない(特に名古屋市長愛知県知事リコール運動)。

(5)

thesecret3 憲法法律ではないので専門家判決がどうでも各自独自解釈で主張してもいいと思う。自由保障すると言ったら基本は保障されなければならないのであって政府邪魔しなければいいってもんではないと私は思う。

 それは畢竟独自見解ですね。

 なんか進次郎構文っぽいトートロジーが・・・。

2022-07-02

表現の自由」についてのメモ的なもの

 下記のエントリーanond:20220701074807)で色々と書いてある点について。目下話題になっている「表現の自由」について。自分用の整理として。

1. 表現の自由とはなにか?

 目下話題の「表現の自由」は、いかなる意味表現の自由なのだろうか。それは憲法21条1項に見られるような法的なそれだろうか。それとも、憲法21条1項のようなものとは異なった何かなのだろうか。たとえば、JAなんすんが制作した『ラブライブ! サンシャイン!!』のキャラクターを利用したポスターについて、絵の内容がが性的である※1という批判があった(なお、これや宇崎ちゃん欠缺ポスター事件の余波で、赤木氏らツイッター凍結騒動があったりした。覚えているだろうか?)。

 ここで、抗議をJAなんすんが考慮して、ポスター撤回したとする。すると、「誰の」自由が「誰によって」侵害されているのだろうか。侵害者をざっくりと抗議する者として捉え(本来ツイッター批判的な言葉を言っている者、電話をかけて意見を伝える者、付和雷同していたずら電話をする者、大量の手紙を送りつける等のいやがらせをする者等を十把一絡げに全部抗議者として捉えるのは適切ではあるまいが)、被侵害者をさしあたってJAなんすんとして、JAなんすんが抗議者に対して抗議をやめる(たとえば、ツイッターで「ポスター撤回すべし」等の意見つぶやくのをやめさせる)ように請求する法的資格を有する、というのが表現の自由主張の趣旨か。

 はっきりいえば、そのような主張は法的には認められない。私人間効力の論点を見直すべきであるしか言い様がない。ここで、抗議をやめるように要求する資格があると裁判所肯定すれば、抗議者の表現裁判所(=国家機関!)が介入することになり、それこそが表現の自由侵害である。この構図において、憲法21条1項が保障する表現の自由恩恵に浴するのは抗議者の側となるだろう。目下話題の「表現の自由」は、憲法21条1項とは異なる問題であると解するのが相当である・・・のだろう。

2. 規制概念

 元々のエントリーでは次のような言明がある。

言いたかったのは、フェミニストあくまで「女性実質的表現言論の自由を高めるための環境づくり」を目指しているのであって、「表現規制派」というレッテル貼りは間違いだということ。フェミニストリベラル派が目指すのは、あらゆる階級属性の人が等しく表現の自由行使できる社会だ。

 これに対するブコメはこう言っている。

preciar おまえ等がぶっ叩いてきた作品ほとんどが女性の手になる物である時点で、ただの妄想というか開き直りしかない/そもそも平等のために表現規制しろと言う主張が「規制派」でなくてなんだ?恥に加えて知恵も無い

 後段の「そもそも平等のために表現規制しろと言う主張が「規制派」でなくてなんだ」という部分に注目したい。再びポスターを題材とする。「規制」という言葉を使うのは公権力ではないか不適切のように思うけれども、例のポスターに対する抗議は、ポスター掲示することを抑制しようとする意図を有し、ある一つの表現を抑圧する行動である、という部分を問題として切り出すことにしよう。ここで想起するべきなのは表現すべてがまったく自由(というより、放縦のまま)とされることなどあり得ないということである。たとえば名誉毀損的な言動は認められない。名誉毀損言動をしている者を叱りつければ、それは一つの表現の抑圧には違いない。しかし、名誉毀損をされないというのも重要利益であり、自己表現利益と考量される対象となる(そうならないという人はいないだろう)。プライバシーも同様であるノンフィクション『逆転』事件を想起すれば良い。前科実名暴露されない利益を重視する見地から、『逆転』における表現抑制されている(この事件では、慰謝料請求裁判所が認めているから、公権力による「規制」ですらある!)。プライバシー保護のために表現抑制するべきであるという主張は「規制派」であろうか。

 名誉毀損プライバシーは具体的な個人利益問題となっているが、女性蔑視の問題はそうではないと思うかもしれない。しかし、番組準則のように、社会に薄く広く広がる利益保護(たとえば、放送番組政治的公平性)を保護するために、表現抑制する(番組編集準則であれば、放送局の自由)ということは、そうおかしな話ではない(なお、憲法学では、番組準則は、それへの違反総務大臣による放送免許の取消原因になり得る等の効果もつ限りで違憲であるとしている。)。たとえば、大阪府知事大阪市長橋下徹トーク番組に対して、政治的に公平ではないという批判は、無論番組作りを抑制する可能性がある。実際、激しい批判を浴びて、大阪毎日放送社内調査を行って検証したのである。これも「平等のために表現規制しろと言う主張」だから規制派」となるのだろうか?それはそれで一貫した立場ではある。それこそ「知恵も無い」と思うが。

 なお、念のためにいえば、プライバシー名誉権も日本国憲法は明文で保障していない。そのような利益であっても、憲法21条保障する表現の自由にとっての対抗利益となることができる。憲法の明文で保障されていない権利表現の自由の対抗利益になり得ないという考え方は、畢竟独自見解に過ぎない。

3. 「表現の自由」は個別的特殊的な権益なのか?

 ここからは元のエントリーとの関連性は薄くなる。

 選挙において「表現の自由」を掲げる政治家がいる。彼らの問題意識は極めて偏頗ではないか日本表現の自由をめぐる問題状況は深刻なものがある。ところが、こと選挙で「表現の自由」を旗印にする者の言動を見ていると、選挙運動の規制公務員政治的意見表明やストの広範な禁止放送資源の分配問題政府情報保全・公開等々、様々な形で存在しているはずの問題状況が捨象されて、取り上げられているのは「マンガアニメ」の自由ということになっている。また、「アニメマンガ」だけを対象にしても、取り組む分野が偏っているのではないか。たとえば、これ(https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1542366137979400193)には『国が燃える事件が入っていないが、右翼の抗議は免罪されているのか。あるいは、最近の『「神様」のいる家で育ちました』も入っていないが、宗教団体からの抗議は免罪されているのか。上記は、批判としてはマージナルかもしれない(忘れていただけかもしれない)が、刑法175条の廃止等(ポルノ合法化;「有害図書販売規制廃止ないし合理化)を公約に入れていないのはどうしたことか。

 「表現の自由」を掲げる政治家言動を観察していると、一つ気づくことがある。彼らは、表現の自由抑制している制定法を改廃するのではなく、規制対象外となるように関係機関に働きかけを行って「免除」(制定法の外部で活動しているのだからお目こぼしに近い)するという活動に主眼を置いているようである。念のためにいえば、そういった活動政治家が行うこと自体は奇妙なことではない。問題は、「表現の自由」といった一般的普遍的権利を掲げながら、規制廃止を唱えるよりも、特定表現に限って規制免除するように(制定法の改廃ではなく)法執行機関に働きかけをしていることである※4。取締当局に働きかけをして有利な方針を引き出すという方向性は、自由にとって脅威であることに変わりはない。結局、働きかけをする人物意向によって「自由」の内実が左右されることになるからである。「免除」の仕組みを動かす人物特定出版社特定作品群を代表している場合、その他の出版社表現には「免除」を拒否するという形で脅威となる可能性が存在し続ける。政治家言動ナイーブに受け止めてはいけない。

 なお、私は実は「アニメマンガ」の中の特定作品群のみを対象とした偏頗な政治運動自体けしからんというつもりはない※5。しかし、「表現の自由」という看板は下ろしてもらいたい。

4. 「エロ」の規制をめぐって

 「表現の自由」を掲げる政治家ないしツイッターアカウントを見ていると、「エロ(・グロナンセンス)」の自由を重視しているような印象がある。こういった表現一般について、公権力の介入を排除する防御権があるのは当然だ、という前提があるような気がする。しかし、「わいせつ(obscenity)」にあたる言論憲法上の権利として保護されないはずである憲法上の権利として保護されないということは、内容規制をしても合憲であるということになる。日本最高裁の考え方もそうであろう:

なお性一般に関する社会通念が時と所とによつて同一でなく、同一の社会においても変遷があることである現代社会においては例えば以前には展覧が許されなかつたような絵画彫刻のごときものも陳列され、また出版が認められなかつたような小説も公刊されて一般に異とされないのである。また現在男女の交際男女共学について広く自由が認められるようになり、その結果両性に関する伝統観念修正要求されるにいたつた。つまり往昔存在していたタブー漸次姿を消しつつあることは事実であるしかし性に関するかような社会通念の変化が存在しま現在かような変化が行われつつあるにかかわらず、超ゆべからざる限界としていずれの社会においても認められまた一般的に守られている規範存在することも否定できない。それは前に述べた性行為非公然性の原則である。この点に関する限り、以前に猥褻とされていたもの今日ではもはや一般猥褻と認められなくなつたといえるほど著るしい社会通念の変化は認められないのである。かりに一歩譲つて相当多数の国民層の倫理的感覚麻痺しており、真に猥褻もの猥褻と認めないとしても、裁判所良識をそなえた健全人間観念である社会通念の規範に従つて、社会道徳的頽廃から守らなければならない。けだし法と裁判とは社会現実を必ずしも常に肯定するものではなく、病弊堕落に対して批判的態度を以て臨み、臨床医役割を演じなければならぬのである

最大判1957(昭和32)年3月13日 刑集11巻3号997頁:チャタレイ夫人の恋人事件

エロ」の自由擁護していくとなると、「保護されない言論」の判例法理桎梏いかに除去していくかを考えるべきであろう。スウェーデンではポルノ出版自由対象とされていることに注意する必要がある。スウェーデン憲法典の一部を構成する出版自由に関する法律は、出版自由制限できる場合限定列挙する。児童ポルノ出版自由制限できる場合に挙げられている※6が、ポルノ一般は挙げられていない。他方で日本の状況を考えてみよう。もはや何の修正もなく『チャタレイ夫人の恋人』は出版されているが、刑法175条自体は生きている。最高裁判例を変更していない。捜査機関取締り方針を変更すれば、刑法175条でもって再び刑事罰が科されるであろう。他の成人向けのアダルトビデオにしても、マンガにしてもアニメにしても同様である一般に「エロ」の表現の自由を目指していきたいのであれば、少なくとも刑法175条を廃止しなければならないはずであるしかし、この最大の桎梏存在認識していない者も少なくないように思う。もしかすると、このような規制状況はもはや動かしがたいので、所与としなければならないと考え、より低い脅威度のものを優先しているのかもしれない。あるいは、彼らが取り組んでいる「マンガアニメ」は実は「わいせつ」にあたらない物件のみで、ハード・コア・ポルノ的な「マンガアニメ」は眼中にないのかもしれない。しかし、それでは『チャタレイ夫人の恋人』や『悪徳の栄え』、あるいは『蜜室』に取り組んだ人々と比べてあまりにチャチな取り組みだと思う。

 丸山眞男を引き合いに出すまでもなく、日本人は既成事実に弱いと指摘される。いったん規制されると大変だから規制される前に対処する政治家必要であるという言い分を聞くが、既成事実に屈服して「一端規制されると大変」な状況を強化しているのは誰なのだろうか。

※1 ここで「性的」として批判されているのは、単に裸体だとか性器描写されているという意味ではなく、ほぼ女性蔑視的という意味に等しいことに注意するべきである

※2 書いているうちに思ったが、リュート判決の構図に似ている。

※3 スウェーデンなどの欧州諸国ではポルノ合法化されている。スウェーデン等で購入したヌード写真集日本に輸入して税関検閲に引っかかる、というのが税関検閲事件の流れだ。

※4 なお、児童ポルノ禁止から創作物を除去せよとの主張は、一般的規制問題として評価できよう。

※5 むしろ出版社利益を守るためと考えれば、個別出版について規制お目こぼししてもらう活動大事だろう。だが、あくま出版社権益であり、表現の自由という共通財の問題ではない。

※6 日本出版されている成人向けマンガイラスト児童ポルノにあたるかと言った事件があったのだが、スウェーデン最高裁マンガ表現形態に十分配慮した判断を行っている(NJA 2012 s. 400. 翻訳もある。外国立法255号[2013年]223頁)。このような判断日本最高裁がするかというと、全然しないだろう。

2021-09-21

anond:20210921011709

2行目と3行目あんまりつながってなくない?

立法欠缺があるかもしれない論には一定の理があると思うけど、それは「立法」と「司法」の話であって、

その2つと同じ程度行政に絡む話ではあまりないと思うんだけど。

2019-06-18

anond:20190618112130

法を破ってないってのは「悪くない人」である可能性もあるけど、

法の欠缺によって正しく取り締まられてない人って可能性もあるんだよ

こないだの性犯罪への判決はそっち方面から批判があるわけで。

2017-01-03

AV強要】HRNとPAPSの驚愕大芝居 ニューゲート疑惑の全貌(長文すいません)

ブログ記事目的

 このブログではこのニューゲートの裁判ネットに転がる資料の調査であるが、これを調査した結果極めて重大な疑惑存在することが判明したのでこれを報告して広めるために記述した

ニューゲート疑惑の内容を整理して定義する

 ニューゲート事件は2014年5月にSOD専属女優としてデビューした香川ルリカは実は前月に藍原佐理衣として二重にデビューしていた。これに怒った事務所ニューゲートが違約金を求めて訴えた裁判を、PAPSとHRNが拾い、AV出演の強要というありもしないでたらめをでっち上げて勝訴した。ところがHRNはこの裁判ででたらめな事実でっち上げて吹聴し、これを法整備に利用しようと政界ねじ込み、不当な判決(どうみても業界差別)を正当化するために大々的にメディアスクラムをかけた。おそらく2chにも工作し、関係者の住所をさらした。さらにツィッターでも嘘の事実の扇動を行った。これらの疑惑を含む巨大な人権侵害疑惑総称である。これをこともあろうにフェミニズム人権看板に掲げるヒューマンライツナウが行ったところに真の闇がある。現時点では疑惑としておく。

ニューゲート疑惑の背景

 HRNやPAPSはすべての性行為女性へのレイプという極めて歪んだラジカルフミニズムを信奉している。後藤弘子とかがそうだ。このため、刑法改正にもそれをねじ込むためにもこの事件を利用した。ことごとく歪んだ性概念にもとづくカルトな行動原理でありにより今回のようなことを起こしていると考えられる。本来政治は近づいてはならないレベルだが、現在近づいている。

 残念ながらストーカー禁止法でもSNSのストーカー行為というでっち上げられた事実法改正がなされており、刑法でっち上げでなされるのではないだろうか。法改正以前に警察が何をしていたのかの分析が欠けている。ところがラジカルフミニズムは全く事実事実としてとらえるという基本的現状認識が欠落しており、こうしたバカげた法律を肯定してしまう。

 繰り返し言うが、PAPSはフェミニストと思ってはいけない。それはラジカルで極めて歪んでおり、むしろアンチフェミと同じレベルだ。なぜならミサンドリー男性嫌悪主義)が入っているからだ。これがログミー香川ルリカの告白に影響している。男性は理解できない、そういう風に書いているが、女性でも理解できないという発想ができない。HRNもそうだがPAPSは自分たちの考えに合わない女性排除する(ろくでなし子に対するツィートをみればわかる)極めてカルトだ。一方HRNの伊藤和子も中見里を紹介するほどラジカルに傾倒しており、PAPSと心情は同じだとみることができる。彼女はAVに出演することをそもそも「恥ずかしいこと」と考えている。(クローズアップ現代のツィートで判明)

 このように女性人権など口先にしか過ぎないというのが残念ながら分析した結果だ。

存在しないことが明らかになってきたAV強要

 さて、AV強要はいくつかの事例がでてきている。香西咲くるみんアロマ、ほしのあすかしかくるみんアロマを除いてはAV出演を強要されたかもしれないが、実際出演してファンを獲得し、ビデオ一定の売り上げをを収めている。

 そして彼女たちの主張は香西咲を除き、ギャラが払われていないから強要になっているというロジックになっている。これに占い師等の洗脳が加わりいかにも強要のようであるしかし、基本的には強要とはいいがたい。なぜならまず民事訴訟してもいないし、刑事事件にもなっていないからだ。これが法の欠缺というのなら、そもそもAVに派遣することが有害業務にあたり、派遣を偽装しているという主張ならば、ギャラの請求もできなくなってしまう。マスコミはこのおかしさを平気で主張しているので、全く法律が理解できていないのではないか。個人事業主派遣できない。

現在のトラブルは強要ではなくギャラの問題

 整理すると香西のケースを含めいまだに不明な点があるが、共通する背景はギャラを不払いという主張だ。しかしこれはAV業界だけではなく、どの業界にもあり得ることだ。これをとりたてて出演を強要されたというのなら、どの業態でも強制労働になる。つまりそうした意味ではどこにでもあるギャラの不払いであり、AV業界だけを出演強要というのは完全な差別であり、人権侵害である。これが理解できない人はレイシストである。つまりAV強要とは架空概念に過ぎないのだ。

 もう一つうがった見方をすると強要という表現をすることで、伊藤和子やHRNはあくまでもAV女優という独立した人格個人事業主ではなく、ただの労働者というモノとしてしかみていないし、そうなるように仕向けている。このマジックワードが強要なのだ

奴隷禁止法が目的の一つ

 この不自然ロジックはHRNの伊藤和子奴隷労働禁止法を取り入れるという願望をもっており(これは本人がツィートしている)AVはその踏み台なのである

その法律は過払い金後の業界のネタ

 もう奴隷労働禁止法の目的はAV業界だけではなく、もっと広く不払い賃金を過払い金と同じく過去にさかのぼって請求できるようにすることだと考えられる。この根拠は伊藤和子が何が何でもAV女優を「プロダクション所属する(奴隷)労働者)」に従っているところからもわかる。リベンジポルノのように扱えというのも損害の算定がしやすいからだ。彼女は共産党と仲がいいが、こんなめちゃくちゃな制度に耐えられるのは大企業だけで、彼女は国家社会主義独占資本主義をどうも理想としているだけに不思議だ。

 いずれにせよ伊藤和子人権尊重しているとかいうことは全くない。なぜなら彼女のいうとおりにすれば業界が崩壊してもっとAV女優悲惨運命になるからだ。しかし彼女はAV女優はその辺のゴミしか思っていないので全く気にしない。彼女が「人間」として扱っているのは弁護士芸能人、自分に都合がいい記事を書いてくれるメディアだけだ。

 したがって、今回の件はAV女優ヘイトビジネスが完全に目的となっている。

 HRNが非営利?法律さえ作れば事務所の別の弁護士がやればいいだけで非営利とか手弁当などということばにだまされてはいけない。政府の代わりにAV業界を調査しているのだから、ボランティアだろうと何だろうと正当な批判や疑問に答えないというのは許されない。

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ニューゲート疑惑がなぜあるのか

 さて、この問題の原点となったのは東京地裁判決だ。これは香川ルリカをニューゲートが違約金を求めて裁判をした。ニューゲートは敗訴した。

 この裁判はいくつかの疑問点がある。

 まず第一になぜニューゲートが香川ルリカに違約金を求めたか。この理由がわからない。

 伊藤和子洗脳に染まった人には理解できないかもしれないが、AV女優の連絡先をプロダクションは把握していない。携帯を変えてしまえば連絡が通じなくなる。そんな世界である

 したがって基本的に違約金を取ろうとしたら逃げられてしまうのである香川はなぜ逃げられなかったのか。

 第二に香川ルリカは判決文によるとギャラが支払われていないと主張している。

 しかし、ギャラを請求した気配がない。あくまでも違約金のことしか述べていない。

 なぜ香川ルリカは未払いのギャラを請求しなかったのか。

ニューゲート事件の驚愕すべき点

 ここで驚愕の説がある。香川ルリカは同時期にデビューした藍原佐理衣だというのだ。

| 女優名 | 藍原佐理衣   |* 香川ルリカ |

女優 藍原佐理衣  香川ルリカ 
生年月日 1994年10月18日 1994年2月10日 
血液型   O型   A型  
出身地   東京都   神奈川県  
身 長   158cm   155cm  
サイズ  B85 W58 H82 B88 W60 H86  
趣 味  - ヨガ、食べること(笑)  
特 技  - ピアノ  
メーカーアリスJAPAN SOD(専属)  
プロダクションプライムエージェンシー ニューゲート 
その後 契約切れも販売発売中止 

比較してみると、血液型以外はスリーサイズ、身長、出身地とも似通っている。

ついでに言うとデビューしたビデオ構成までよく似ている。

しかし藍原はスリムな体系だが、香川ルリカはそうではない。

以下のブログから2014/05当時藍原になった時点で香川は相当やせていたことがわかっている。

http://ameblo.jp/maru4524gt/entry-11842577002.html

香川→藍原の変化はどうやって起きたのか

 するとAVの撮影からデビューまでは次のような時系列であることがわかる。

香川ルリカとして撮影

何らかの原因で痩せる

藍原佐理衣として撮影

2014/5/9 藍原デビュー(この時痩せているのは上記ブログの写真で明らかである

2014/6/5 香川ルリカデビュー同月発売中止

そして藍原も3作品をだして引退したようになっているようだ。

こちらについてはAVに出るのがいやだったという主張は全くない。しか香川デビューイベントをすべてキャンセルしているため、2014/05に彼女が痩せていたかそうでないかはだれもわからない。そう、香川ルリカ=藍原佐理衣は2014年5月を最後行方不明になっているのだ。

「崩れる」PAPSの主張

そうなると、

PAPSJPの香川ルリカの手記

http://logmi.jp/93713

はやはりPAPSのメンバー勝手に書いたもので、完全なでたらめだということになる。もっとも「口述したものをメンバーが文書化した」ものであるから、香川ルリカが自由意志でしゃべったという保証は全くないので、いくらデタラメを書いてもそういう意味では嘘がない。ただしこれらの文章は全て信用もできない。

>>プロダクション強制されたAV出演と違約金<<

>>そして私の場合は、出演する毎に、違約金がとんでもない額になっていきました。それを支払わなければ裁判で負けて本当に支払う羽目になると追い詰められ、最後はAVに出演せざる

>>を得なくなったのです。 撮影のときは、子宮(膣のこと)や性器の痛みを訴えても、メーカープロダクションはもちろん監督女性メイクさんからも、みんなで白い目でみら

>>れ、「君はやるしかないよ」と言われました。<<

 などと書いているが、その後藍原として撮影してAVデビューしているのだからこの辺の記述はまるで信用ができない。また強要したのは誰か。これも曖昧である。彼女はSOD専属女優としてデビューしているだけではなく、さらにアリスジャパンからもデビューしているからだ。しかも内容は似たものが多く、どちらかが特にハードな撮影だったとはいえない。最初がつらければどうして藍原名義で出演したのか。さらに藍原名義の方はなぜ強制されたと言わないのか。この時点でPAPSとHRNの主張は根底から崩れることになる。

違約金をなぜ請求たかは単純

 違約金をなぜ請求たかは単純で、SODから専属デビューのはずなのに勝手に別名義でAVに出たから以外には考えられないだろう。

 というか普通に違約金を取ってもおかしくないが、AVであるがゆえに裁判を打つと負けて取れないのである理不尽まりない。

 芸能界でいえば、SMAPとしてジャニーズからデビューした中居くん福山雅治として翌月デビューしたようなもので、通常ありえないことがわかる。

 そして香川ルリカがPAPSの被害女性なのは、その前に撮ったDVDの本数、年齢、デビューして販売が即中止になったAV女優がほかにいないからだ。しかもこの2400万円という金額はSOD専属ならうなづけるだろう。

 また藍原は確かに痩せているが、ビデオを解析してみると、腹部には太った時に現れる肉が割れた線が入っており、彼女が直近まで太っていたことが分かった。

 以上からPAPSの言う被害女性香川ルリカであり、香川ルリカは藍原佐理衣なのだ

 そうすると、裁判をしてまでもなぜ違約金を要求し、かつ香川ルリカははギャラを要求しなかったかがわかる。SOD専属契約違反だからだ。なるほど、たしか香川がPAPSにでも泣きつく以外方法がなかったのもうなづける。

 警察も取り合ってくれないという主張もそれはやむを得ない。なぜなら契約違反だからである。むしろビデオに出たらと言われたと言っているが、たしかにそうだろう。専属契約をして別のところではAVに出ているのだから。お詫びにちゃんと専属デビューするのが筋だと言えるからだ。

 また伊藤和子がSODが販売中止にしたにも名指しで批判するのも香川専属デビュー予定だったからとするとつじつまが合う。

 警察にとりあってもらえずAVに出演すれば、と言われたのも当然だ。藍原として出演しているのだから。それにSODに専属契約している。しかし、伊藤和子はこれらの事実を伏せて警察がひどい発表している。しかし、これは女性差別でもなんでもない。

 また業界の動きが鈍いのもわかるだろう。いくらAV業界でも前代未聞の珍事であり、そんなめちゃくちゃなことは通常起きないからだ。

 このように藍原=香川とすると冒頭にあげた謎を含め、すべてのつじつまが一気にあう。

残された問題

 このように疑惑を考えていくと残る謎はなぜ香川ルリカは藍原に変身したのか。この点である。これは事務所のせいであって彼女のせいではないという説もある。たしかに上の表のとおり事務所が違っている。香川本人としては何らかのトラブル事務所を変更したつもりになっていたのかもしれない。

 いずれにせよ、PAPSとHRNは香川ルリカに対するめちゃくちゃな判決を引き出したうえでAV業界に殴り込んでいるが、この2つの団体はあきらかにAV女優に対するヘイトを行ってる。在日韓国人暮らしている街に在特会の街宣を入れているようなもので極めて不当だ。なぜならラジカルフミニズムはセックスワーカー女性自由意志、性的自己決定権を認めないからだ。若い女性だから保護する、一見いいように見えるのなら、あなた女性差別主義者だ。若いからと言ってなぜ女性けが保護されるのか、これが進のフェミニストでありリーガルマインドである。なぜなら若いから保護されるとは、たんなる人形で人間扱いされないということであり、人権否定されているからだ。(これに対していかなる反論も無用

 また、フェミ団体や人権団体がうそをついた例はたくさんあり、このような団体が本当のことを言っていると思ってはいけない。とくに今回の件は裁判の結果を歪曲して利用しているのであり、極めて不当と言えるだろう。こんなことをしなくても香川に何か理由があれば、違約金を蹴ってもだれも何も言わなかったかもしれない。いずれにせよ香川も大変なことをしてしまった。

香川ルリカの意思は?

いくつか自分とは異なる考えを見つめるために2chをみてみる。

http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/company/1444425987/45

45 :名無しさん:2015/10/12(月) 17:53:47.83 ID:K6j1vqRF0.net

藍原佐理衣=香川ルリカだという前提で。

せっかく撮ったのにSODからの作品が即発売中止にされ、

事務所の命で必死で痩せたのに藍原佐理衣名義で専属?のアリスからの契約も切られた香川ルリカ。

自分のせいにされAV業界での居場所を無くした彼女はニューゲートに対しぶち切れ飛び出す。

ニューゲートは香川ルリカに後の仕事の当てがあったかどうか知らないけど、

AV二社に対しての悪事発覚を恐れ口止めで引き留めようとするが、彼女は頑として聞き入れない。

事務所逆切れ香川ルリカに巨額の違約金請求裁判を起こし追い詰めようとする。

が、彼女はどこからか徹底抗戦の構えで左翼系反ポルノ団体PAPSがバックにつく。

弁護士探して相談しているうちにPAPSが声をかけたのかもしれない。

左翼系の連中は香川ルリカを悪の巣窟AV業界に追い込まれた若い被害者の女として、

朝日系の日本外国特派員協会で会見させ、新たな慰安婦問題の代表にして

世界ジャパンディスカウントとして大々的に発信したいと目論んでいそうだが…

香川ルリカは、事務所悪事非道を世間に大々的に訴え、

自らの潔白を証明したいというのはよくわかる。

ただ皮肉な事に、香川ルリカは発売中止したSODは恨んでいるが、アリスやAV業界は恨んでいるのかどうか?

藍原佐理衣より元々の芸名香川ルリカ名義の物を発売中止だからSODにお怒りなのでは?

香川ルリカの本当の狙いとしては、事務所悪事告発と自らの潔白証明だけでなく、

騒動を終わらせたら着エロ時代から慣れ親しんだ「香川ルリカ」名義一本化での

AV業界復帰で本格始動を望んでいるの意図があるのかもしれないね。

AV業界に未練があるのか二度と関わりたくないのかやや不明な所はあるが。

  

 この書き込みだと事務所が悪いようになっているが、誰が悪いのかは謎だ。だが藍原と香川は同一人物であり、無理やりAVに出ていたわけではない。

 いずれにせよ、いつまでもPAPSの匿名のビデオの人をやるというのも限界があるだろう。PAPSに飼い殺しにされるのが香川の意思なのだろうか?

http://hayabusa8.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1469456631

587 :

名無しさん@恐縮です@無断転載禁止

2016/07/26(火) 15:39:49.11 ID:kIJ8Qxjc0

各所にちゃんと綿密に調査した上で何が起きたのかを公表すれば?

というとそれは絶対に行わず強制出演があったのみだけ大々的に発表するというw

従事者の為なんて考えた事ないだろうにw

まずは香川ルリカの件から全部客観的に何が起きたか公表すればいいのにね。

720 :

名無しさん@恐縮です@無断転載禁止

2016/07/29(金) 12:57:40.06 ID:VjbY7b/00

何故不当な巨額違約金請求だったのか

そこに至るまでに何が起きていたのか、香川ルリカが事務所と揉めて

「契約解除」を言い出し弁護士に頼るまでになったのか。

デビューに際してブログツイッター開始するまでやる気満々だったのに。

ニューゲートが監視付きまでさせて「強制痩身」させ、何故か香川ルリカが痩せただけと評され

同一人物と言われるのが別メーカーから短期間だけ発売で

SODのデビュー作が急遽発売中止に至ったのか。

このあたりまでメーカーとかにもちゃんと調査が行われて真相解明になればよかったんだけどね。

ニューゲートとの契約解除で揉めたという内容を、一切調査せずに「強制出演」とのみ断じて

反AVキャンペーンやりたいだけと捻じ曲げてるのが問題なのでありw

マスコミの皆様へ

 HRNやPAPSのような人権団体フェミ団体がうその情報を言うのはたいして珍しいことではなく、前例はいくつかある。それは責めないが、正しければ、善意なら、正義なら、いくら嘘を言ってもだまされる方が悪いと思っている集団なのは間違いない。

 マスコミの皆さんはこれを見たら、ぜひ藍原と香川ルリカを洗ってほしい。そうするとPAPSとHRNがいかにでたらめを言っていたかがわかるだろう。違約金を請求したのはむしろ例外的だし、そうしたくなるのもあたりまえな背景がわかるはずだ。これをあらわずしてニューゲートを悪者扱いするネット民フェミニスト、PAPS、人権団体は叩き潰される以外のなにものでもない。 Permalink | 記事への反応(1) | 22:30

AV強要驚愕真実 ニューゲート事件

存在しないことが明らかになってきたAV強要

 さて、AV強要はいくつかの事例がある。香西咲くるみんロマほしのあすかしかくるみんロマを除いてはAV出演を強要されたかもしれないが、実際出演してファンを獲得し、ビデオ一定の売り上げをを収めている。そして彼女たちの主張は香西咲を除き、ギャラが払われていないか強要になっているということである。これに占い師等の洗脳が加わっているが、基本的には強要はいいがたい。なぜならまず民事訴訟してもいないし、刑事事件にもなっていないからだ。これが法の欠缺というのなら、そもそもAV派遣することが有害業務にあたり、派遣偽装しているという主張が問題なのであるマスコミはこのおかしさを平気で主張しているので、全く法律理解できていないのではないか個人事業主派遣できない。偽装と言えばなんでも偽装になる。

ニューゲート事件の謎

 さて、この問題の原点となったのは東京地裁判決だ。これは香川リカをニューゲートが違約金を求めて裁判をした。ニューゲートは敗訴した。これをニューゲート事件と呼ぼう。

 ところが、この裁判はいくつかの疑問点がある。

 まず第一になぜニューゲートが香川リカに違約金を求めたか。この理由がわからない。

 伊藤和子洗脳に染まった人には理解できないかもしれないが、AV女優の連絡先をプロダクションは把握していない。携帯を変えてしまえば連絡が通じなくなる。そんな世界である

 したがって基本的に違約金を取ろうとしたら逃げられてしまうのである

 第二に香川リカ判決文によるとギャラが支払われていないと主張している。

 しかし、ギャラを請求した気配がない。あくまでも違約金のことしか述べていない。

 なぜ香川リカは未払いのギャラを請求しなかったのか。

ニューゲート事件驚愕すべき点

 ここで驚愕の説がある。香川リカは同時期にデビューした藍原佐理衣だというのだ。

 比較してみると

| 女優名 | 藍原佐理衣   |* 香川リカ |

生年月日 1994年10月18日 1994年2月10日 
血液型   O型   A型  
出身地   東京都   神奈川県  
身 長   158cm   155cm  

| サイズ  | B85 W58 H82 |* B88 W60 H86  | B93 W60 H88 (AVデビュー時)

趣 味  - ヨガ、食べること(笑)  
特 技  - ピアノ  
メーカーアリスJAPAN SOD(専属)  
プロダクションプライムエージェンシー ニューゲート 
その後 契約切れも販売発売中止 

血液型以外はスリーサイズ身長出身地とも似通っている。

ついでに言うとデビュービデオ構成までよく似ている。

しかし藍原はスリムな体系だが、香川リカはそうではない。

以下のブログから2014/05当時藍原になった時点で香川は相当やせていたことがわかっている。

http://ameblo.jp/maru4524gt/entry-11842577002.html

香川→藍原の変化はどうやって起きたのか

するとAV撮影

香川リカとして撮影

痩せる

藍原佐理衣として撮影

2014/5/9 藍原デビュー

2014/6/5 香川リカデビュー同月発売中止

そして藍原も3作品をだして引退したようになっているようだ。

こちらについてはAVに出るのがいやだったという主張は全くない

「崩れた」PAPSの主張

そうなると、

PAPSJPの香川リカの手記

http://logmi.jp/93713

はやはりPAPSのメンバー勝手に書いたもので、完全なでたらめだということになる。もっとも「口述したものメンバー文書化した」のだが、香川リカ自由意志でしゃべったという保証は全くないので、いくらデタラメを書いてもそういう意味では嘘がないが。全く信用ができないことがわかるだろう。

&gt;&gt;プロダクション強制されたAV出演と違約金&lt;&lt;

&gt;&gt;そして私の場合は、出演する毎に、違約金がとんでもない額になっていきました。それを支払わなければ裁判で負けて本当に支払う羽目になると追い詰められ、最後AVに出演せざるを得なくなったのです。 撮影ときは、子宮(膣のこと)や性器の痛みを訴えても、メーカープロダクションはもちろん監督女性メイクさんからも、みんなで白い目でみられ、「君はやるしかないよ」と言われました。&lt;&lt;

 などと書いているが、その後藍原としてデビューしているのだからこの辺の記述はまるで信用ができない。

違約金をなぜ請求たかは単純

 SODから専属デビューのはずなのに勝手に別名義でAVに出たか

 以外にはありえない。普通に違約金を取ってもおかしくないが、AVであるがゆえに取れないのである理不尽まりない。

 芸能界でいえば、SMAPとしてジャニーズからデビューした中井くんが福山雅治として翌月デビューしたようなもので、通常ありえないことがわかる。

 そして香川リカがPAPSに拉致されている本人なのは、その前に撮ったDVDの本数、デビューして販売が即中止になったAV女優がほかにいないからだ。しかもこの金額はSOD専属ならうなづけるだろう。

 また藍原は確かに痩せているが、ビデオを解析してみると、腹部には太った時に現れる肉が割れた線が入っており、彼女が直近まで太っていたことが分かった。

 以上から藍原佐理衣は香川リカなのだ

 そうすると、裁判でまでなぜ違約金を要求し、かつ香川リカははギャラを要求しなかったかがわかる。SOD専属契約違反からだ。なるほど、たしか香川がPAPSにでも泣きつく以外方法がなかったのもうなづける。普通警察も取り合ってくれない(契約違反からあたりまえ)むしろビデオに出たらと言われたと言っているが、たしかにそうだろう。専属契約をして別のところではAVに出ているのだから

 また伊藤和子がSODを名指しで批判するのも香川専属だったからとするとつじつまが合う。

 警察にとりあってもらえずAVに出演すれば、と言われたのも当然だ。藍原として出演しているのだから。それに専属契約しているではないか

 また業界の動きが鈍いのもわかる。いくらAV業界でも前代未聞の珍事であり、そんなめちゃくちゃなことは通常起きないからだ。

 このように藍原=香川とするとすべてのつじつまが一気にあう。

残された問題

 このように推理すると不可解なのはなぜ香川リカは藍原に変身したのか。この点である。これは事務所のせいであって彼女のせいではないという説もある。たしか事務所が違っている。香川本人としては何らかのトラブル事務所を変更したつもりになっていたのかもしれない。

 いずれにせよ、PAPSとHRNは香川リカに対するめちゃくちゃな判決を引き出したうえでAV業界に殴り込んでいるが、この2つはAV女優に対するヘイトであり、在日韓国人暮らしている街に在特会の街宣を入れているようなもので極めて不当だ。

 フェミ団体人権団体うそをついた例はたくさんあり、このような団体が本当のことを言っていると思ってはいけない。とくに今回の件は裁判の結果を歪曲して利用しているのであり、極めて不当と言えるだろう。こんなことをしなくても香川に何か理由があれば、違約金を蹴ってもだれも何も言わなかったかもしれない。

香川リカ意思は?

http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/company/1444425987/45

45 :名無しさん:2015/10/12(月) 17:53:47.83 ID:K6j1vqRF0.net

藍原佐理衣=香川リカだという前提で。

せっかく撮ったのにSODから作品が即発売中止にされ、

事務所の命で必死で痩せたのに藍原佐理衣名義で専属?のアリスから契約も切られた香川リカ

自分のせいにされAV業界での居場所を無くした彼女はニューゲートに対しぶち切れ飛び出す。

ニューゲートは香川リカに後の仕事の当てがあったかどうか知らないけど、

AV二社に対しての悪事発覚を恐れ口止めで引き留めようとするが、彼女は頑として聞き入れない。

事務所逆切れ香川リカに巨額の違約金請求裁判を起こし追い詰めようとする。

が、彼女はどこから徹底抗戦の構えで左翼系反ポルノ団体PAPSがバックにつく。

弁護士探して相談しているうちにPAPSが声をかけたのかもしれない。

左翼系の連中は香川リカを悪の巣窟AV業界に追い込まれ若い被害者の女として、

朝日系の日本外国特派員協会で会見させ、新たな慰安婦問題代表にして

世界ジャパンディスカウントとして大々的に発信したいと目論んでいそうだが…

香川リカは、事務所悪事非道世間に大々的に訴え、

自らの潔白を証明したいというのはよくわかる。

ただ皮肉な事に、香川リカ発売中止したSODは恨んでいるが、アリスAV業界は恨んでいるのかどうか?

藍原佐理衣より元々の芸名香川リカ名義の物を発売中止からSODにお怒りなのでは?

香川リカの本当の狙いとしては、事務所悪事告発と自らの潔白証明だけでなく、

騒動を終わらせたら着エロ時代から慣れ親しんだ「香川リカ」名義一本化での

AV業界復帰で本格始動を望んでいるの意図があるのかもしれないね

AV業界に未練があるのか二度と関わりたくないのかやや不明な所はあるが。

  

 この書き込みだと事務所が悪いようになっているが、誰が悪いのかは謎だ。だが藍原と香川は同一人物であり、無理やりAVに出ていたわけではない。

 いずれにせよ、いつまでもPAPSの匿名ビデオの人をやるというのも限界があるだろう。PAPSに飼い殺しにされるのが香川意思なのだろうか?

 HRNやPAPSのような人権団体フェミ団体うそ情報を言うのはたいして珍しいことではなく、前例はいくつかある。それは責めないが、いくら嘘を言ってもだまされる方が悪いと思っている集団なのは間違いない。

 マスコミの皆さんはこれを見たら、ぜひ藍原と香川リカを洗ってほしい。そうするとPAPSとHRNがいかにでたらめを言っていたかがわかるだろう。違約金を請求したのはむしろ例外的だし、そうしたくなるのもあたりまえな背景がわかるはずだ。これをあらわずしてニューゲートを悪者扱いするネット民フェミニスト、PAPS、人権団体は叩き潰される以外のなにものでもない。人権を利用したただのビジネスであり、人権尊重していないからだ。

 またこの事件はニューゲート事件として世界史に刻み、人権団体フェミニストの悪行として刻まれるべきだ。でなければPAPSやHRNは容易に全体主義に取り込まれてそのお先棒を担ぐからだ。

 

2011-05-26

あの馬鹿にこれ以上喋らせるな。

民間企業ならば、地方に飛ばすとか、子会社に押し出すといった温厚な手段からリストラって放り出すといった手段まで、いろいろとあるが、そういった手段が無いのが国会議員である

喋れば喋るほど、馬脚をあらわし、嘘の上塗り、恥の重ね塗りをやっている状態になっているという事を自覚できないほど馬鹿から、止まらないのであろう。

本人は精一杯やっているつもりなのだろうが、根本で捻じ曲がっている為に、全部が無駄努力となってしまっているのである

職業選択の自由という建前を鵜呑みにして報酬名誉に釣られた人が、適性が無いのに職についてしまうと、劣化が始まる。個人の劣化であれば、その個人を排除すればよいが、社会の劣化だと、劣化している事が、その社会では日常化してしまい、修正が効かなくなる。

以前、同じような事を書いたが、数学の問題文を聞いている間に答えにたどり着いてしまう人も居れば、3ヶ月考えても答えにたどり着かない人も居る。適性とは、そういうレベルのモノで、努力でどうにかなるようなモノではない。絶対音感は幼少期の音楽教育で身につくが、音楽を生み出す能力教育では身につかない。デッサンは量を描けばそこそこのレベルにまでは行くが、描いたモノで人を感動させる能力は、教育では身につかないのである

本人は努力でこうなったと主張する。それは、電力会社原発は安全だと言い続けているうちに、安全なんだから、安全の為にこれ以上投資するのは無意味である自己欺瞞を本気にしてしまったようなモノで、建前として主張していた事が、いつしか真実になってしまうという、プロパガンダの悪影響と言える現象のせいである。

努力さえすれば適性は補えるというのは、努力ではどうにもならない適性の差を否定するという結果に繋がっている。

馬鹿無駄努力を続ける姿を目の当たりにしている現状は、反面教師として最高の教材となっているが、それが日本に与える国益の損失という点で、許容できない損害となっているのである

馬鹿なのに頭脳労働者を目指したり、テンカンなのに重機自動車オペレーターになったり、食品事業においては衛生管理は最低限度のサービスという意識が無いのに焼肉屋をやっちゃったりといった、適性の欠缺放置されるというのは、人的資源の有効利用という観点からは、不適切となる。

ドイツのように、本人の適性に応じた教育制度という、根本的な改革が必要なのかもしれない。全員に同じ教育というのは、一般常識教養レベルでのみ通用することで、生きていく上で必要となる能力技術については、個人のレベルにおいて平等という基準が変わっていく。

政治家として適性が無いのに政治家を目指した馬鹿でも、万年野党の末、敵失によって政権が転がり込むという盲亀浮木の如き偶然で首相大臣官房長官副長官といった要職についてしまう事が実現してしまった以上、適性に応じた職業訓練教育課程に取り込んでいくべきなのかもしれない。

2009-08-11

裁判リテラシー講座 起訴猶予ってなに? ~段階的処遇について~

お久しぶりです。相変わらずの長文ですが、おつきあい下さい。

のりPが逮捕されました。今日ワイドショーによりますと、酒井法子容疑者起訴猶予の可能性が出てきたとのことです。

ですが、この聞き慣れない「起訴猶予」って、いったい何でしょうか。

検察官起訴便宜主義

起訴猶予のことを勉強する前に、検察官お仕事についておさらいしておきましょう。

昨日付けで、酒井容疑者は送検されました。つまり、身柄が警察から検察へと移されたことになります。

検察庁には検察官がいて、警察から送られてきた容疑者法律用語では被疑者といいます)に対して、

法的な視点を重視してさらに捜査を遂げ、被疑者に対する処分を決定します。

警察捜査官・取調官(現場刑事さんですね)は、法律の適用についてポカをやることがあるので、検察官がさらに検査している、というイメージでしょうか。

(後述の「罪とならず」なんて場合がたまにあることを考えると、非常に重要な役割です)

さて、検察官被疑者に対してする処分には、起訴処分と不起訴処分とがあります。

起訴処分とは、そのまんま、裁判所被告人起訴して、裁判を請求することです。

一方で、不起訴処分というのは、次のような事情により、起訴しないことをいいます。

1.訴訟条件欠缺親告罪なのに告訴がない、時効が成立している、など)

2.罪とならず(被疑事実が何らの犯罪をも構成しない)

3.嫌疑なし(被疑者に、犯罪の嫌疑が認められない)

4.嫌疑不十分(被疑者犯罪の嫌疑はあるが、公判を維持できるものではない)

5.起訴猶予起訴するのが相当でない事案である)

起訴猶予は、起訴が相当でないと検察官が考えた場合に下される処分です。

この「起訴猶予」を検察官に認めた条文があります。それは刑事訴訟法248条です。

刑事訴訟法

248条 犯人性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときは、公訴を提起しないことができる。

このように、検察官には、起訴するかどうかを、事案に応じて判断することが可能です。

このことを、「起訴便宜主義」といいます。

段階的処遇

起訴便宜主義が認められている理由のひとつには、「段階的処遇」という考え方があります。

刑法刑事訴訟法杓子定規解釈すれば、覚せい剤を所持してさえいれば、所持の罪に罰金刑はないので、即ブタ箱行きです。

ですが、これがあまりに不当なのはみなさんもおわかりになるかと思います。

法律世界でも、「短期自由刑の弊害」という言葉で議論されています。

つまり、犯罪傾向の少ない人が、留置施設や刑務所で、他の犯罪傾向の強い人から影響を受けてしまい、

出てくる頃にはすっかり犯罪傾向が進んでいた、なんてことでは困ってしまうというわけです。

このように、犯罪を行った人の犯罪傾向に応じた、適正な処分をしよう、というのが「段階的処遇」というものです。

段階的処遇の例は起訴猶予の他にもあります。

たとえば、スーパーで食料品を万引きしたのを警備員が取り押さえて事務所まで連行したという事例で考えてみましょう。

 まず、店長警察に通報するかどうかを判断します。

常習犯や被害額が大量なら間違いなく通報しますが、少年だったり被害額が僅少だったりすればここで釈放しますよね。

 次に、警察が事件として立件するかどうかを決めます。

事件と呼ぶにはあまりもアホくさい事件なら、事務所警察官が来た段階で、帰っていい、ってことになりましょう。

 また、警察が事件として取り上げた後は、検察官送致するかしないかを決めます。

前科前歴が無かったり、素直に犯行を認めていて反省が深まった場合には、これ以上の処分が不必要ということになります。

警察官にはこの「検察官送致便宜主義」とでもいうものが認められていますが、これを「微罪処分」といいます。

刑事訴訟法246条ただし書を根拠とするもので、検察庁が指定した一定の罪について認められています。

 そして、検察官送致された後も、起訴するか起訴猶予とするかが認められているのは先ほど見てきたとおりです。

 さらに、窃盗罪の場合は罰金刑がありますので、起訴されたとしても、公判請求するか、略式請求(罰金をさっさと払ってもらう手続)するか、の裁量があります。

 裁判官は、公判請求、つまり、通常の裁判の手続になったとしても、3年以下の懲役にする場合には執行猶予を選択できます。

 また、裁判官は、再犯者については刑の長期を引き上げることができますし、検察官は短期間で窃盗罪でブタ箱に何度も行ってる場合には、常習累犯窃盗罪という罪で起訴することができます。

このように、犯罪傾向の少ない者を早く刑事手続から解放し、犯罪傾向の進んでいる者に適正な処罰を与える仕組みができあがっているのです。

蛇足ながら、微罪処分不起訴処分を受けたことは「前歴」といい、裁判を請求されて有罪判決を受けたことを「前科」といいます。

執行猶予判決も有罪判決ですので「前科」です。

刑法上、有罪判決を受けたことによる不利益は、時間の経過や恩赦で消滅しますが、警察検察データベースでは消えません。

本件で起訴猶予かどうかの判断要素

本件で、積極事情はいくつかありますので、挙げてみましょう。

有名人であり、大きく報道されることによりすでに社会的制裁を受けていること(犯人の境遇)

・使用の事実は証拠が不十分で、公判を維持できない可能性がある(=公判で否認されると立証が困難)(犯罪の情状)

・所持していた覚せい剤の量が0.008グラムと微量であること(犯罪の情状)

・これまでに前科前歴のないこと(ですよね?多分)(犯人の境遇)

・まだ10歳の子がいること(犯人の境遇)

逆に、消極事情もあります。計画的に逃亡していたこと(犯行後の情状)です。

酒井容疑者弁護人は、酒井容疑者に、これをなんとか崩すべく指示しているはずです。

「気が動転してしまって」という主張はまさにそれでしょう。

追記 不起訴処分後の処遇について

ブクマコメで指摘がありましたので、加筆しておきます。

起訴猶予をはじめとする不起訴処分は、終局的な処分です。

しかしながら、「再起」といって、再び事件を掘り起こして、新たに処分をする可能性もあります。

たとえば、窃盗の例に引き直すと、

起訴猶予後に再び窃盗を繰り返した場合、起訴猶予になった窃盗時効に掛かっていなければ、これも再起して起訴したりします。

そこらへんは執行猶予と似ている部分があるかも知れませんね。

2007-03-15

女優位の社会における、喪が感じる欺瞞

女の慰め方はもの凄く不健全

事実に直面した時、

精神的に「崩壊」レベルにまで達してしまうほど、現実を無視し続け過ぎている

そのため、だからこそ、

彼女らは事実と向き合うことを凄まじい勢いで拒否することになる

絶望的なチキンレース―――

誰の目から見てもブサイクな女Aを、

「そんなことないよ、かわいいよ」と瑕を舐める女たち。

利害が絡まない限りは女たちは協調し続けるが―――


ある日、ブサイク女Aを慰めていた女集団の一人Bが、

男Cを好きになるとする。

ブサイクAも男Cを好きになる。

女Bは女Aを応援する。

「Aちゃん頑張りなよーあたしも応援するからー」

Bには、誰の目から見てもブサイクなAに勝算があるわけないと踏んでいるから、

Cへのアタックチャンスを十分確保しながら、

さらにAに対する優しさポイントの獲得の一石二鳥をもくろむ。

しかし、ここで大どんでん返し

Cはブサイクでも、不器用でも、凄く真面目で朴訥で純粋なAの内面に惹かれるようになる。

CとAの仲が、次第に良くなっていく。

Aは、自分の外面にコンプレックスを抱きながらも、

Cとの仲が少しずつ良くなっていることに、戸惑いながらも心底からの喜びを感じている。

Aは無邪気に、Cとの仲が進展していることを、Bに嬉々として逐一報告する。

Aはまた、Cに「私の大親友」と、Bを紹介する。

そりゃそうだ、私(A)がコンプレックスに思っていた外見のことも「全然いいよ」ってフォローしてくれたし、

さらにCとの仲を心から応援してくれている人なんだから、

大親友と紹介するのも無理はない。

―――。

ここでBが次にどういう行動に出るかは、想像に難くない。

「お前はブサイクだ」という事実を、事ここに至って伝えること

さらには、Cが私に内々に言ってきたことなんだけど、という脚色もあるかもしれない

「本当は言い寄られて迷惑なんだと言っていた」みたいな

最終カードの発動―――

戦いに勝利はするが、

交友関係の一切を完全に破壊する禁断のカード

Bは

カードとして切ってしまった

原因は二つ。

一つは、もちろんBのえげつなさ。

もう一つは、自身のコンプレックスの解決を、Bに委ねてしまったAの依存

コンプレックスを自分で解決していれば、こんなことは起こらなかった。

Aは、「自分がブサイクで、でもブサイクな自分でもCは私のことを好きになってくれた」

という事実を見つめることができなかった―――。

Aは、「私はブサイクじゃないよね」という慰めの誘惑に勝てなかった。

事実を見つめることのできない依存は、

必ず致命的な欠缺を自身の精神に内包する。

――――――――――

女の、事実を見つめようとしない集団慰撫の性質は、

果たして人の、女の心を本当に安らがせるに資するものなのか。

他人事の男の言い分だけれど、

事実から目を背けるやり方が、正しいとはどうしても思えない。

女性優位の社会になりつつある現在

その思いはますますぼくの心の中で強くなりつつある。

 
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