はてなキーワード: 本郷とは
浅草橋、池袋、上野、五反田、新宿、渋谷、品川、巣鴨、日本橋、八王子
赤羽、青戸、荻窪、赤羽橋、蒲田、板橋、飯田橋、大森、大原、王子、羽田、日比谷、東中野、本郷、馬込、丸子橋、三宅坂、目白、四谷、目黒、谷原、六本木、信濃町、砂町、千住、瀬田、高井戸、辰巳、高田馬場、戸田橋、等々力、成増、半蔵門、初台、晴海、亀戸、上馬、葛西、亀有、銀座、言問橋、高円寺、桜田門、大崎、三軒茶屋、新橋、四ツ木、西新井、三ノ輪、南砂、芝公園、市川橋、祝田橋、永代橋、恵比寿、大久保、大手町、御徒町、駒形橋、駒沢、笹目橋、水道橋、溜池、豊洲、秋川、五日市、あきる野、青梅、奥多摩、数馬、清瀬、狛江、小平、立川、高尾、西東京、多摩ニュータウン、調布、拝島橋、東村山、檜原、府中、町田、瑞穂、三鷹、福生
気骨のある人に「乗り換え」を敢行してほしいと思って調べたため,徒歩連絡可能な駅のみを対象とし,距離はGoogleマップのルート検索で徒歩を選択した際のものとした。
そのため,交通機関の利用が必須となる「北海道」「本州&九州」「四国(註)」「沖縄県」の相互にまたがるペアは対象外とした。
また同一駅名の基準は漢字表記と読みがともに同じであることとした。
(註) 本四連絡橋のうち,しまなみ海道には橋の部分に自転車歩行者道が併設されている。しかし最も本州よりの尾道大橋は歩道が狭く,渡船(有料)の利用が呼びかけられている。というのもあるが,何よりGoogleマップがこのルートを徒歩ルートとして認識してくれなかったため対象外とした。
駅名 | よみ | 距離(km) | 県1 | 県2 | |
---|---|---|---|---|---|
白沢 | しらさわ | 1766 | 秋田県 | 鹿児島県 | |
黒石 | くろいし | 1591 | 青森県 | 熊本県 | |
藤崎 | ふじさき | 1515 | 青森県 | 福岡県 | |
松山町 | まつやままち | 1486 | 宮城県 | 長崎県 | |
旭ヶ丘 | あさひがおか | 1464 | 宮城県 | 宮崎県 | |
白石 | しろいし | 1441 | 宮城県 | 熊本県 | |
河原町 | かわらまち | 1409 | 宮城県 | 熊本県 | |
大山 | おおやま | 1383 | 東京都 | 鹿児島県 | |
久保田 | くぼた | 1376 | 秋田県 | 佐賀県 | |
市役所前 | しやくしょまえ | 1366 | 千葉県 | 鹿児島県 | |
小林 | こばやし | 1339 | 千葉県 | 宮崎県 | |
運動公園 | うんどうこうえん | 1291 | 群馬県 | 宮崎県 | |
川東 | かわひがし | 1291 | 福島県 | 佐賀県 | |
石橋 | いしばし | 1247 | 栃木県 | 長崎県 | |
市役所前 | しやくしょまえ | 1238 | 長野県 | 鹿児島県 | |
住吉 | すみよし | 1204 | 東京都 | 長崎県 | |
住吉 | すみよし | 1178 | 東京都 | 熊本県 | |
小川 | おがわ | 1170 | 東京都 | 熊本県 | |
松原 | まつばら | 1160 | 東京都 | 長崎県 | |
大町 | おおまち | 1154 | 千葉県 | 佐賀県 | |
祇園 | ぎおん | 1137 | 千葉県 | 福岡県 | |
新町 | しんまち | 1129 | 群馬県 | 熊本県 | |
吉井 | よしい | 1124 | 群馬県 | 長崎県 | |
春日 | かすが | 1074 | 東京都 | 福岡県 | |
高岩 | たかいわ | 1073 | 長野県 | 長崎県 | |
桜台 | さくらだい | 1073 | 東京都 | 福岡県 | |
黒松 | くろまつ | 1068 | 宮城県 | 島根県 | 本州内で最長 |
赤坂 | あかさか | 1068 | 東京都 | 福岡県 | |
北野 | きたの | 1060 | 東京都 | 福岡県 | |
高田 | たかた | 1057 | 神奈川県 | 福岡県 | |
市役所前 | しやくしょまえ | 1053 | 愛知県 | 鹿児島県 | |
白沢 | しらさわ | 1049 | 愛知県 | 鹿児島県 | |
橋本 | はしもと | 1049 | 神奈川県 | 福岡県 | |
一本松 | いっぽんまつ | 1046 | 埼玉県 | 福岡県 | |
赤坂 | あかさか | 1040 | 群馬県 | 福岡県 | |
森下 | もりした | 1026 | 東京都 | 福岡県 | |
玉川 | たまがわ | 1010 | 岩手県 | 大阪府 | |
旭ヶ丘 | あさひがおか | 1008 | 富山県 | 宮崎県 | |
市役所前 | しやくしょまえ | 1006 | 福井県 | 鹿児島県 | |
西山 | にしやま | 1002 | 新潟県 | 福岡県 |
駅名 | よみ | 距離(km) | 県1 | 県2 |
---|---|---|---|---|
赤坂 | あかさか | 1000 | 山梨県 | 福岡県 |
市民病院前 | しみんびょういんまえ | 996 | 富山県 | 長崎県 |
本郷 | ほんごう | 991 | 長野県 | 福岡県 |
桜町 | さくらまち | 990 | 長野県 | 長崎県 |
宮内 | みやうち | 988 | 山形県 | 広島県 |
筒井 | つつい | 979 | 青森県 | 奈良県 |
市役所前 | しやくしょまえ | 970 | 和歌山県 | 鹿児島県 |
愛野 | あいの | 964 | 静岡県 | 長崎県 |
加納 | かのう | 953 | 岐阜県 | 宮崎県 |
大町 | おおまち | 940 | 富山県 | 佐賀県 |
川村 | かわむら | 924 | 愛知県 | 熊本県 |
大久保 | おおくぼ | 876 | 秋田県 | 兵庫県 |
高浜 | たかはま | 872 | 茨城県 | 島根県 |
県庁前 | けんちょうまえ | 853 | 千葉県 | 広島県 |
市役所前 | しやくしょまえ | 851 | 千葉県 | 広島県 |
運動公園前 | うんどうこうえんまえ | 837 | 青森県 | 愛知県 |
本山 | もとやま | 836 | 愛知県 | 長崎県 |
大町 | おおまち | 836 | 千葉県 | 広島県 |
荒井 | あらい | 826 | 宮城県 | 兵庫県 |
宮内 | みやうち | 826 | 新潟県 | 広島県 |
八丁堀 | はっちょうぼり | 815 | 東京都 | 広島県 |
競艇場前 | きょうていじょうまえ | 814 | 東京都 | 広島県 |
南方 | みなみかた | 810 | 大阪府 | 宮崎県 |
吉浜 | よしはま | 799 | 岩手県 | 愛知県 |
白沢 | しらさわ | 798 | 秋田県 | 愛知県 |
大久保 | おおくぼ | 792 | 秋田県 | 京都府 |
新栄町 | しんさかえまち | 790 | 愛知県 | 福岡県 |
青山 | あおやま | 790 | 岩手県 | 愛知県 |
追分 | おいわけ | 769 | 秋田県 | 滋賀県 |
荒尾 | あらお | 768 | 岐阜県 | 熊本県 |
坂本 | さかもと | 765 | 滋賀県 | 熊本県 |
山下 | やました | 763 | 宮城県 | 兵庫県 |
醍醐 | だいご | 762 | 秋田県 | 京都府 |
本郷 | ほんごう | 756 | 愛知県 | 福岡県 |
東大にはよく知られた駒場キャンパスや本郷キャンパスの他に柏キャンパスがあります。
ネット上ではロンダの巣窟だのなんだのと好き放題言われてたり(※1)、本郷から遠いという事でB4の研究室配属では不人気だったりしますが、とても良い環境です。
そんな柏キャンパスの中には新領域創成科学研究科という「学融合」を掲げた学科があり、その中に物質系専攻があります。
物質系は、物理・化学・材料系の人たちが協力して物性を研究しよう!といった感じの専攻です。(※2)
新領域全体に言えることですが、対応する学部がないので外部生が入りやすいです。
〇院試の科目
専門科目400点分、英語(TOEFL ITP)200点分です。
専門科目は物理・化学・材料科学の問題が13題出題され、その中から4問選んで解く形式となっています。
筆記試験後に面接がありますが、これは入学の意思確認のためのもので、出席すれば必ず合格できます(たぶん)。
一応、第一志望の研究室名・志望理由・志望理由中に出てきた専門用語の説明ぐらいは言えるようにしておくと良いでしょう。
ちなみに、だいたいの人はスーツでした。
〇倍率
今年は107人(欠席含む)が受験し、70人が筆記試験を突破し、最終的に61人が合格していました。
筆記試験を突破してから落ちた9人は、おそらく面接に欠席した人たちだと思います。
欠席を除くと、約7割程度が合格している計算になります。倍率は1.4倍程度でしょう。
私は過去問を数年間分とTOEFL ITP模試(本)をやった程度です。
過去問は対策しなくても十分に解けたので、その後は研究してました。(※3)
一方で、ちゃんと合格できるかどうか不安にはなっているようです。
睡眠が不規則になる、吐きまくる、暴食で体重が増える、etc といった症状が出ている人もいました。
私も不安でした。
〇内部生から見た外部生
本郷の場合はどうか分かりませんが、柏の場合は内部生が落ちることがまずありませんので、外部生受けるなよ~とか言ってる人はいません(いたとしてもたぶん冗談です)
どこでもそうでしょうけれども、「自分や周りの人が院死しない程度だったらいくらでも外部生ウェルカム」って感じです。まあ、そりゃそうですよね。
私個人としては、様々な地方・大学・専攻から人が集まってくる柏キャンパスの「ゆるさ」はとても良いと思います。
〇最後に
研究頑張りましょー
(※1)柏に来る内部生は落ちこぼれなどと言っている人をネット上で見かけましたが、ちょっと一言。誰が落ちこぼれやねん!
(※2)本当に学融合してるの……?
(※3)あまり参考にならないですね……。過去問はけっこう簡単なので、2,3年次の演習の問題を解き直したりした方が力がつくかもしれません。
インターネット上に関西の駿台の実情に関する情報がほとんど無いので関西(主に兵庫、大阪、京都、奈良近辺)在住の文系東大志望の方の予備校選びの一助となるように書き残しておきます。理系の方でも多少は参考になるかと思います。
どのクラスをどの講師が担当してるかとか一年の予定みたいな情報は「駿台大阪校wiki」が詳しいのでそちらを参照してください。
1.自己紹介
2016年3月某私立中高一貫校を卒業し東大不合格を経て駿台大阪校LSクラスに入学したのち2017年3月東大文科某類に合格しました。
ゆえに以下の内容は2016年度に大阪校のLSクラスに在籍していた頃の生活に基づくものになります。
特に4の項目は年度次第で実情とは異なる可能性があります。ご了承ください。
2.クラス分けについて
駿台のパンフレットにはコースについての説明はあってもクラスについての説明はほとんど無いと思うので説明しておきます。
まず東大志望が入りうるクラスはLS、LA、校舎によってはLBがあります。
このうちLSは大阪校にのみ設置されているクラスで、東大文系EXコースの生徒は無条件で通年このクラスとなります。
東大文系EXコースは模試か認定テストで相応の成績を取れば入れるコースですが、まあ不合格B以上ならほぼ間違いなく入れるんじゃないでしょうか。
合格率とかクラス平均点みたいな指標を頑なに開示しようとしなかったのでクラスの具体的なレベルは把握しにくいですが、聞いた話と自分の知ってる範囲では合格率は7割ぐらいです。
また生徒は某大寺とか某陽や某(一文字なので伏せようがない)高校の生徒が多く生徒の質はかなり高いです。
次にLAやLBですが、上述のEXコースではない普通の東大コースに入った場合このクラスとなります。
このクラスは東大志望から阪大志望までまとめられるクラスなので、仲間と切磋琢磨出来るかというと微妙と言わざるを得ません。
また往々にしてクラスの人数が多かったり講師の質も落ちるなど待遇面の粗悪さも見られます。
合格率に関してはそもそも東大受験者が少ないのでサンプルが少ないですが、まあお世辞にも高いとは言えないんじゃないかなあと。
以上まとめると、「東大志望は極力大阪校の東大文系EXコースに入ってLSクラスに入るべき」だと言えます。
まずクラスの人数は例年40人~60人だそうです。2016年度は60人弱でした。
男女比は年によってかなり揺れがあるようで2015年度は10%を切っていたそうですが2016年度は20%ぐらいでした。
関東の御茶ノ水のSXでもあるようですし他のクラスもそうなのかもしれませんが上位進学校の生徒が多いので高校ごとにかなり群れます。おまけに男子校が多いので騒ぎます。
そういう進学校の方々は快適なのかもしれませんがそうでない方はあまり快適に感じられないかもしれません。
実際僕が後期から授業にほとんど出ずに自習室に篭っていた一因はそこにあります。
まあ彼らが排他的ってわけじゃないですし他人に直接危害を加えるわけではないですから上手く付き合えば快適には過ごせるんでしょうが。
4.授業について
●国語
現代文は全て中野芳樹師の担当です。やや好き嫌いが分かれます。現役時に林修に帰依していた人々は嫌う人が多かったようですが僕は好きでした。
現役時に現代文をほぼノー勉だったあるいは確固とした解答スタイルを確立出来ていなかった人にはうってつけの講師だと思います。
市販の「現代文読解の基礎講義」を読めば師の授業スタイルが垣間見えるんじゃないでしょうか。
これまた好き嫌いが多少分かれますが古文をフィーリングでなくちゃんと読むことが出来るようになる授業です。
漢文は週1時間しかないですしその1時間もはっきり言って出る価値はない授業だと思います。自習室で句形覚えて赤本解いてる方が有意義でしょう。
●数学
僕は数学を現役時にほぼ完成させていたので授業の大半の時間は解説を聞き流しながらひたすら大数とか過去問を解いていました。
そのためどの講師がいいのかをはっきり述べる自信はありませんが、どの講師もハズレはいなかったように思います。
テキストのレベルは前期→後期にかけてかなりレベルが上がります。
後期の難しい問題は解けなくても何の問題もないと思います。ただ解けなくても問題無いからといって授業を放棄するのは考え物でしょう。
解説をしっかり聞いて考え方のエッセンスを吸収していくことが大事なんじゃないでしょうか。
また週に1回EXLといって大数C~クラスの問題を2問50分で解くテストがあります。
平均点は毎回10点(2割)程度です。出来なくてもしょうがないけど問題は面白いですよ。
●英語
概して京大を意識した講義が多いです。長文英作の授業と普通の英作の授業が1時間ずつありますし精読重視の授業がめちゃくちゃ多い。というか精読重視の授業しかない。
はっきり言って東大が求めている英語力を養成するのは難しいカリキュラムだと思います。4分の1をを占めるリスニングの授業も5分の1ぐらいを占める自由英作の授業も皆無だし。
東大英語という講座は後期からありますけど1週間に1問要約などの過去問を解くだけのゴミみたいな授業です。
英語の授業は自分に合うものを何個か選んでそれ以外の授業の時間は東大に特化した対策に充てるのがいいんじゃないかと思いました。
ただし竹岡師の授業は絶対に出たほうがいいと思います。僕の駿台の学費の7割は竹岡師に払ったつもりです。英語観変わりますよ。
通期授業だけじゃなくて講習の自由英作文のエッセンス、英単語/熟語特講、直前期の差がつく英単語300(正式名称忘れた)もかなりお勧めです。
特に最後の講座は慶應経済でconventional wisdomとか当たりまくってて試験中笑ってました。
●理科基礎
授業に一回も出たことがないので分かりません。東大志望の方なら相当現役時代に理科をサボっていたのでもなければ直前期だけちゃんとやれば満点近く取れるでしょう。
●地歴
平常授業(世界史通史、系統地理)は時間の無駄と判断したのでほとんど出ませんでしたが本試で知識不足が露呈して点数を落としまくったのでちゃんと出た方がいいと思います。
ただテキストの質はあまり良くないと思います。特に世界史のテキストはさっさと捨てて教科書だけ読んでいた方がいいでしょう。地理も絵抜きで白黒の資料集みたいな感じ。
地理論述、東大世界史はぼちぼち出ていましたがまあ質は普通でした。
世界史はテキストに1980~の東大過去問が全て載っているのが素晴らしいです。赤本を買う必要が無くなります。
解答はありませんが赤本程度のレベルの解答があっても特に意味はないのでデメリットにはならないんじゃないでしょうか。
●講習
それ以外に東大志望の方が魅力的に見えるだろうなあと思える講習もあまりありませんでした。
関東の駿台の講習のパンフレットを見ると面白そうな講習がたくさんあって羨ましい限りです。
まあ休暇中にやるべきことは講習のバイキングではなく平常授業の復習なんでしょうけどね。
5.模試について
スカラシップの認定はめちゃくちゃ厳しいです。東大志望内3位でも5万しか貰えなかったらしい。
なので必死にスカラシップ狙いで全部の模試で本気出す必要はないです。駿台全国と東大実戦だけ真面目に受けて後はサボるか肩慣らしでいいんじゃないでしょうか。
ただサボると家に届く成績表が悲惨なことになるので事前にサボる理由を親に説明出来る人だけサボるべきでしょう。あとサボったからにはその日はちゃんと勉強しましょう。
6.総論
僕は関西駿台の東大コースのカリキュラムにはかなり不満があります。
特に英語は全く東大対策には適していません。まあ京大志望が多数派だしリソースは限られているので仕方がないことではあるんですけど。
また上述の通り東大対策の講習はほとんど無く直前期のプレ講座もほぼ全て映像授業とかいう有様でした。
これは河合塾のエクシードでもおそらく似たような事態になっているので(違っていたら申し訳ない)、散々関西駿台について説明した挙句元も子もない話ではありますが、
金銭的な余裕があるなら東大志望の方は駿台御茶ノ水3号館の東大コースとか河合塾本郷校に入学することをお勧めします。
金銭的な余裕があまりないとかそこまでする気がない関西在住の方は河合大阪エクシードとか駿台大阪EXでいいと思います。
なんだかんだ7割は受かるんで予備校の犬にならずに、また予備校から離れて堕落することが無ければまあ大体受かるでしょう。
あと宅浪は全くお勧めしません。概して生活リズムが崩壊しますし鬱になってる人が尋常じゃなく多いような気がします。
予備校代100万は決して安くはないですが東大合格のためならそこまで高い買い物ではないんじゃないかなあと個人的には思います。
好きだったというより好きなままだけれど、好きなことは少しも過去にはならないけれど、たまには思い出話をしよう。
本郷三丁目の交差点の沿いにMitteというお店がある。私はそこが好きだった。頻繁に通ったとは言い難いけれど、お金をきっちり落とす優秀なパトロンだとは言い難いけれど、それでも私はそのお店が好きだった。そのお店は今日が店仕舞いの日だった。だからたまには思い出話をしよう。
もとより古い文具とかそういうものが好きなのだけれど、Mitteのことは他のどこの古い文具を扱うお店よりも好きだった。
どんなに外が寒い日でもお店の中が温められていて好きだった。色々なものが所狭しと並んでいて、ただ眺めるのでなくかきわけるように探していいものを見つけるのが好きだった。それで何かを買おうとするとお店の人が話しかけていろいろ教えてくれるのも好きだった。
私は街中の服屋や電気屋なんかで話しかけられるのは全然好きじゃないけど、Mitteでお店の人の話を聞くのは好きだった。ものを一つ買うにも、そのものが経てきた色々な経路とか歴史がある。私は古いもの固有のそういう遍歴が濃ゆいところが好きなのかもしれない。ものにまつわる話を教えてもらって、共有して、そのお話とものを連れて帰るような、いつもそんな気持ちでお会計をしていた。
買うのでなく連れて帰るのだった、というのが分かってもらえるだろうか。いいものを延々と時間を掛けて選び抜いて、抱える掌の熱で生温かくなってしまったようなのをレジに持っていったとき、お店の人がいいものとの別れを名残惜しむように値付けをしてくれるのが好きだった。
値付けもふつうの古文具の相場に比べてずっと良心的だった。本当にそんな額面でよいのか疑いたくなるくらいだった。なんでもかんでも安いことが素晴らしいと礼讃する気にはなれないが、良心的だったことは間違いのないことだ。
それからこれはとても個人的な話で、これから述べることがMitteを訪れた全ての人へのもてなしだったとは少しも思わないが、私はお店の人が紅茶やコーヒーやお菓子を出してもてなしてくれることも好きだった。その場所に長居して構わないような気分になるのだった。何時間も長居をして結局買うのはほんの千円だとか数千円が関の山なのだが、それでも居心地良く何時間でも吟味をさせてもらえるような場所は、世界広しに古雑貨屋多しといえど、私個人としては、ここ以外には無いと思う。
Mitteはお客さんで混み合うことが少なかった。採算がとれるか否かでいえば勿論悪いことだが、自分勝手なことを述べるのがもし許されるなら、私は自分以外のお客さんがいないMitteでひたすらものを選ぶのが好きだった。
混み合っているようなのはどうも落ち着かなくて苦手だ。繊細なものばかり並んでいる棚の前を人間が往来するのは落ち着かないものだ。その点あの場所はとてもいい場所だったのだ。それで前述のとおりもてなしまでいただくと、ああ自分の部屋もこんな風だったら素晴らしいのにな!と思わずにはいられないほど素敵だった。
Mitteはいいものがどうしてと思うくらいに取り残されている不思議な場所だった。東独の宇宙豆本なんかあまりにも素晴らしいもので一目惚れだったが、私よりかは宇宙好きな人の元に渡った方がよかろうと思い、一度見送って、数ヶ月後まだあって、まだ見送って、それから数ヶ月後の三度目にようやく、こんなに可愛いものを誰もまだ迎えないなら、私がさらって行ってしまおうと思ったものだった。さらわれた豆本は私の狭い部屋の狭い古文具入れの中に収まっている。少し運命が違えば東独博物館のガラスケース入り豆本の仲間だったかもしれないのに、豆本も数奇な運命を辿っているものだ。
それでも私は冒頭に書いたように、自身が優秀なパトロンになれなかったことを悔いている。続いて欲しいものにお金を落とすことの重要さを今までもわかっていたつもりだったが、それでもやはり手を尽くせなかったように思われる。行きたい場所や欲しいものは、それがある内に大切にしなければならない。
重ねて書いておくが、お茶とお茶菓子などの応対についてはされた人もされなかった人もいると思うが、そのことで何人たりともお店に文句を言うようなことはあってはいけない。私以上のもてなしをされた素晴らしいパトロンだって居るであろうし、私はそのことを悪いと全く思わない。逆に初めてそこを訪れた人などは相対的に落としたお金が少ないのであるから、もてなしのないこともあるであろう。もてなしは無償ではないし当たり前のものでもない。それが普通だなんて少しも思わない。それらは身に余るような優しさだったと今も思っている。食べ物は消えてしまうが、もてなしを受けたことは消えないので良い。
私は、そして私を含む古文具収集家や古雑貨好みの人々はみな、永遠などないことを知っている。東独もソヴィエトももう現代にはないものだ。それでも自らが通った場所が現代でなく過去になることは、どうしてこんなに厳しい気持ちになるのだろう。もう終わったもの、過去のもの、二度と戻れないものにこんなにも執着し心惹かれながら、自らにとって現代と思われたものが同様になるのをどうしてこんなに悲しく感じるのだろう。
Mitteには現代の品物も置いてあったことを分かった上で述べるが、古文具趣味や古雑貨趣味というのは、大きく括ってしまうと、使い終わったもの、行き場をなくしたものに、また新しい行き先を見つけていく趣味なのだと思っている。あの場所から幾多のものの新しい行き先を見出した私は、私たちは、私たち自身の行き場をひとつなくして、一体次はどこへ行くのだろうか。
それでも次の行き先をまたひとつ、そのうち見つけられるのだろう。そうやって集めた行き先の中にまだ何らかの形でMitteがあることを、私は知っている。だからなんてことはない。これは別れの挨拶でもなんでもなくただの思い出話だ。またね。
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13253970T20C17A2MM8000/
1657年1月18日は、いまの暦に直すと3月初旬である。江戸の街には2カ月間も雨がなかった。昼すぎ、本郷の寺から出た火は、折からの強風で湯島、神田方面へと広がる。19日未明にいったん収まるが、午前11時ごろになり、今度は小石川辺りから燃え上がった。
(引用終わり)
「1657年1月18日は、いまの暦に直すと3月初旬である」は、誤解を招く表現だと思う。
1657年1月18日は1657年1月18日としか言いようがなく、筆者の言わんとすることは「明暦3年1月18日は、西暦に直すと1657年3月初旬である」だと思う。
レファレンス協同データベース https://goo.gl/U0F4LH
和暦から西暦に変換する際の諸問題 https://goo.gl/l8FpCC
【換暦】暦変換ツール https://goo.gl/4VzJIW
東大女子が特定のマンションにすんだら家賃補助の話について、東大は男子大学生にむけた食事付き格安寮の募集が構内に貼ってあったり、県民寮の募集が男子限定だったりするので、おそらくこの処置で住居環境にまつわる援助の差が対等に近づきます。
東大以外、東大女子と東大男子の住環境の問題に興味がないのである程度は仕方ないんですが、ぶっちゃけてもいいんだからちゃんと実地調査して結果発表した方が納得されたのではないでしょうか。
個人的には、世間や他に楽しみのない男子大学生からのヘイトを考えるとこの制度ができる以前から東大理系への女子学生の入学はあまりお勧めしません。
また、性別関係なく親の収入による補助ですが、すでに学費免除制度はあり、自分の周囲だと、主に地方出身の男子大学生が利用していました。
地方出身の女性については男女で同じ割合の人が利用したとするとごく少数になってしまうせいか、耳に入ってきてないです。
研究内容や成績優秀者に対する奨学金もあり、学科の教務の前に貼り出してあります。
つまり、女性優遇の前にすることがあるだろうと言われていた類の話はすでに結構あります。
大学の教務や教室付近の掲示板にだけ貼ってある(特に大学以外からの団体からの援助)ことも多いので、学部学科によっては東大生でも知らない人もいます。
文系でずっと駒場にいた人とか特にそうです。また、特に理系ですが、そもそも東大生には書類をきちんと整理して揃える、掲示板で情報をこまめに収集するというのが苦手な人が多く、対人的にはいじけてる人もそうでない人もよくよく話を聞いたら素朴に夢と専門分野がロマン思考の人が多いので、気づいてない可能性も高いです。
本郷と駒場の全校舎の張り紙調べてみて定期的にネットへ流すサービスがあると学生全体の福利厚生上がりそうだと素直に思います。これ書いてる人も、今回の件で県民寮に入ってる女子は聞いたことないな、と思ったら男子限定だったらしい、と卒業してから知りました。書類を4種類以上そろえて出せと言われると辛いタイプの人も結構多いです。
さて、東大女子の女子率ですが、自分が出てから数年で大幅に状況が変わっていなければ、農学部や文学部、経済学部は比較的状況がましだったはずです(少なくとも工学部と比べれば桁違いに)。
進学振分の枠の都合で女子に比較的人気の高い学科のうち教育系や不況時に女子学生の志望が増えやすい医学薬学は本当にそこ行きたいならよそへ行った方がよい状況があります。たとえば薬学部薬学科へ進もうと思ったら全校生徒の志望者の中で8人くらいに入る必要があります。
東大に来ない方が良い大学教育が必要な上で資格と結びつくタイプの学科については不景気だと志望者が増える傾向にあるので、景気が悪いんじゃないでしょうか。
極端なのは工学部、特に生物系、化学系でないところで、そういう学科は定員の枠も大きいことが多いです。
その学科の状況やどうしてそうなるかについては、関連しそうな学科のTwitter検索用リストを置いておきますね。
検索結果を見て、これと同じ温度の空気の中で研究室生活の間ずっと過ごしても平気、気にならない、と言い切れる人か、A先生のもとで何々学を勉強したい、という感じに目的意識がはっきりしてる人しか行かないほうが良いと思います。
http://anond.hatelabo.jp/20161115002441
三鷹国際宿舎は女子フロアの数が少ないので新入生の女子の枠は留学生含め30人程度、かつ留学生から優先的に入れるので(当然だが)、実質日本人女子は十名以下の定員だ。これはいくらなんでも少ない。
昔は三鷹に入れなかった場合は白金が受け入れてくれる場合もあるとあったが多くて4,5名、少ない時は1,2名、しかも留学生から優先される(なお現在白金寮はなくなった)。日本人だと地方出身者と親の年収が低い方からになるので、中近距離住まいの一般家庭の女子学生はほとんど寮に入れなかった。かといって駒場付近は家賃が高くしかも民間の女子寮ですら決して安くない。通学時間が片道2~3時間かかったとしても千葉・茨城・埼玉方面からくる女子は通学定期を買って通学したほうが安い。ところが通学だけで一日4~6時間かけてると正直進振りのレースには入れないし、サークルなんてもってのほか、バイトの余裕すらない。
くわえて地方学生には県人会などの奨学金制度や寮制度があるが千葉埼玉茨城(茨城はあるかな?)群馬神奈川栃木あたりの首都圏ではあまりそういうのが盛んではない。東京都内もしくは神奈川に実家のある富裕層(東大女子の多くを占めると言われている)はそもそも寮に入る必要がないし、親だって二年間の補助を受けるよりマンションを買ってやったほうが税金対策やその後の投資の面でも安上がりなのでそうするだろう(東大女子のマジョリティである富裕層というのはそれくらいのレベルの金持ちが多い)。結局本当にこの補助を必要としているのは、決して少なくない数がいる、授業料免除を受けるほど貧しくはない首都圏郊外に住む親がサラリーマンの一般家庭の東大女子なんだよ(年収が300万を切らないと授業料免除も落とされるので実質貧困家庭よりこれくらいの家庭のほうが家計的に厳しい)。
駒場付近で二階以上の1ルームマンションの家賃は安くても五万程度から、女子学生ならセキュリティ的に六万程度はみておきたいところだ。三万円の補助があれば定期代の三万+補助でちょうどそれくらいの物件が借りられる。当事者には大変にありがたいと思う。
ちなみに二年間だけなのは本郷に進学する学生が多いからだと思われる(逆にいえば最初の二年は必ず駒場に通わねばならない)。本郷では本郷の学生課があるのでそちらでなにかやるんでは?
自分は一年の時から本郷周辺に住んでいたが、あのあたりは下町なのでギリギリ3~4万くらいのぼろい女子専用アパートがある。一階に大家が住んでいるという形態のやつ。そういうとこにはたいてい院生が入っていて学部の時から借りてるとだいぶ苦労人の扱いをうけた。北区の方へ行けば家賃も下がるし、千葉・茨城・埼玉あたりからなら自宅から通うという選択肢もある距離だ。その後四年時は柏の葉キャンパスへいく学生もいるので一律補助みたいなやり方はやりにくいのだろう。ちなみに男子の場合は豊島の寮の定員が多いので中近距離でも豊島寮に入れる(追分などは老朽化でなくなった→追分は国際宿舎になったそうです。豊島と追分の国際宿舎は毎年各十名程度女子が入れるようだがやはり少なすぎ)
さらにいえば、首都圏郊外出身者の東大女子が応募できる奨学金(給付・貸与どちらも)が非常に少ないのも問題だ。特に理系の場合は対象が男子のみとなっている場合も多く、女子というだけで奨学金の応募資格がない。特に企業のだしてる奨学金は青田買いの意味合いが強く、そのせいで女子は敬遠される傾向がある。なんとか取れるのが日本学生支援機構の二種くらい。一種ももらいやすいが、学生補助の対象外になるとバイトにかけなきゃならない時間が段違いにふえるし、バイトをしなくてもいい富裕層の子女や留学生にくらべ勉強の時間が削られるので成績上位者にはなりにくいという事情がある。男子しか応募できない奨学金制度は是正するなどの処置をとってほしい。
個人的にはそこらへんの事情をかんがみて後輩に進学の相談をされた場合はお茶の水女子大を推薦しているくらいだ。東大は入るだけなら楽、でも卒業するのは大変。普通に卒業するのも結構大変なのに、理一なら進振りが大変だし進振り後専門課程に進んでからの授業はもっと大変だし、それをこなしつつ生活費を稼いで卒業するのは正直言って困難だ。理系の東大女子の修士進学率が低いのはこの大変さをさらに二年経験するよりは就職したほうが楽だからだろう。博士過程まで進学すれば授業料が免除になるし、東大は学振をとりやすいのでかなり楽になるが。
借り上げの女子寮にしないのはやはりセキュリティの問題だと思いますよ。この建物は女子東大生がすんでいる借り上げ寮となるとそれを狙ってくる変質者が必ず来ますから。白金でも配達員を装って変質者が入り込んだことがあるみたいなことを白金にすんでた人から聞いたことがあるし、御茶ノ水の女子寮もそのあたりを常に警戒していました。女子寮はどこもそういう問題を抱えています。特に一棟全員女子となると誰か一人でもセキュリティホールがいると同じ棟にすむ別の誰かが被害者になる可能性もあるので、一箇所集中で変質者の注意を引きつけるより、大学が紹介できる物件が複数ある方がリスク分散になるのでは。
また、自分は修士までいって計十二回授業料免除の申請をしましたが、東大の授業料免除は基本的に親の収入を評価ベースとし、一定値を引いたのち、各家庭の状況に応じて値を引いていって、最終的にゼロになったら免除がおりるという仕組みになっています。世帯収入が二百万ちょっとだと一定値を引いた段階で値がマイナスになるので必ず免除に、三百万くらいだと一定値をひいてさらに本人が下宿をしている場合の値を引くとだいたいゼロになるので免除がおります。それより上だと、兄弟が高校生もしくは大学生で下宿をしていたり、誰かが入院していたり、おじいさんの介護が必要だったりするとより免除がもらえやすくなります。ただし、同じように高校生の兄弟がいる場合も通っている学校が私立のほうが引かれる値が大きいので、「お金がないので公立に」というほんとうの意味であまり裕福でない家庭には不利な計算になります。これでだいたい400~800万(兄弟の人数にもよりますが)くらいの世帯収入の家庭で免除をもらえる家庭とそうでない家庭に別れるます。ちなみに地元が被災したなどとなると親の年収にかかわらず次の期に授業料免除になります。
自分は修士一年の冬に父親のガンがみつかり、春頃から休職をしていましたが、世帯収入の判断は源泉徴収票で行われるため、卒業まで免除が受けられませんでした。翌年、妹は授業料が免除され寮にも入れましたが、基本的に家庭の収入が激減した場合は一年耐える必要があります。もらい火事で家がなくなった、とか急に介護が必要になって母親が仕事をやめた、父親がリストラや減給されたなどして世帯収入が激減すると、もともと厳しい状況が更に困難な状況になると経済的な理由による休学もやむをえない、現代日本とは思えないような状況になるわけです。このような場合にせめて住居という名目とはいえ三万円が次の期からもらえれば、当事者には大変にありがたいです。またその場合は女子寮よりも現在住んでいる場所そのままで援助してもらえるほうが引越し費用などをすこしでも節約できるので制度として活用しやすいかと思い明日。
東大が年収で区分を設けなかったのは、こういうふうに400~800万ゾーンのもっとも免除がもらいにくく、かつ本当は低所得世帯や留学生よりも補助を必要としている学生を援助するためと思われます。本来なら男子学生もこのような処置があるといいとは思いますが、前述の通り男子は寮に入れる余地が多少なりともありますから、短期的にあいている寮に押し込むことで解決しているのかもしれません(女子の場合その余地もない(なお昔は博士課程で学振をもらってる学生が独立世帯であるとして申請すると、収入が低すぎて独立世帯なわけがないと落とされていたらしい(文科省はもっと金を出せ
あと奨学金の応募資格の件ですが、有名私立高校のOBがやっている女子のみ対象の奨学金もあったりしますので一概に「男子のみだからだめ!」と大学が言うわけには行かないのだろうなと思います。アメリカだと「○月生まれのための奨学金」みたいなのがありますが、それに該当しない月のひとが「差別だ!」と言うのはちょっと変ですよね。問題なのは、定期的に企業の研修へいくとか、卒業後は入社するように縛りをもうけている男子のみ対象の奨学金のようなあきらかな青田買いの奨学金だと思います。でもまぁそれも強くは言えない(そういう方針だと言われてしまえば大学は口を出せない)のでなかから改革するほかないのだと思います。こちらとしてできるのはそういった企業に就職しないとか、商品を買わないとかそういうことになりますが。
なお自分が学部生で奨学金をあさっていたのは就活がバブルなみによくなった2006~2008年より前で企業がかなり学生に対して強気だった時期なので今はちょっと違っているかもしれません。
後奨学金でいえば併願不可のくせに一万ポッキリ給与とかいう奨学金を出している団体は一体何なんだろうかと当時は思ったりしていました…なんなんだろうな、あれ。
こんばんは。
親の年収が400万円を下回りつつも田舎から出させてもらった東大生の僕の立場から、ちょっと書きたい。
勢いに任せて書くから、構成も整っていないし少し読みにくいかもしれないが許してほしい。
およそ8:2。
世界各国のトップ校は、ほとんど1:1であるにもかかわらず、日本のトップ校のみがこのような数値をたたきだしている。
東大も焦っているようで、女子学生を集める努力を必死にしている様子がうかがえる。
http://www.asahi.com/articles/ASJCG4WF3JCGUTIL030.html
東大、女子学生に月3万円の家賃補助 来春に初めて導入:朝日新聞デジタル
「女子学生に限定せず、苦学生を救うのが先だ」という趣旨の意見が散見された。
うーん、まあこれとそれとは分けて考える必要があるのかなというのが私の考え。
女子学生を集めるインセンティブとして、3万円を家賃補助として出すのは、あまり効果がないように思われる。
この2つが大きな原因ではないだろうか。
私より成績のいい女の子はたくさんいたが、彼女らは地元の医学部や旧帝大を志望していた。
男子と比べると、女子の方が圧倒的に地元志向が強く、高望みも少なかった。
もしくは、③家計の問題もあったが、これは別に男女差は少ないと思うので、女子学生が東大に少ない理由としては不適当やろう。
特に①の心理は、以下の増田を読めば何となく納得できるところではないだろうか。
(彼女こそ、地方ではなく都内のいわゆる超一流進学校ではあるものの)
http://anond.hatelabo.jp/20161108222835
女と学歴 - はてな匿名ダイアリー
また、②の心理は、上の朝日新聞の記事によると、今回東大が女子学生に家賃補助を出す理由としているところでもある。
すなわち、地方の女子学生の母親は、治安の意味で娘を東京に出すのが怖い→安全性の高いマンションを東大が提供することで治安の面を解決→女子学生増加、というシナリオを東大は目論んでいるのだ。
別に、娘を上京させるのが怖いっていう心理と、親の年収が低いってことに相関関係はなくないか?
むしろ、東大に通う家庭は裕福な家庭が多いのだから、そういう家庭は多少の金を切り崩せばいくらでも安全な部屋に住める。
さらに、①のような上昇志向がもともと希薄な女子生徒に、3万円の家賃補助を出してもインセンティブになり得るか?
別に女子学生の家庭の方が男子学生の家庭よりも貧しいというわけでもないのに、なぜこのような措置をとるかなさっぱりわからん。
東大に女子学生が少ないのは、それが理由ではなくて、もっと大きな問題が背後に潜んでいるはずだ。
女性に対して機会が開かれていないことではなくて、女性が社会のエリートとして生きていこうとすることに対する違和感が、社会に存在することの問題なのだ。
家賃補助を出すというアフォーマティブアクションは、ほとんど効果を出さず終わるだろう。
私は、東大に女子学生を呼び込む努力には賛同するが、そのやり方が間違っていると主張する。
だが同時に、これはまた別の問題ではあるが、苦学生の支援を充実させてほしい。切実に。
http://www.nenshuu.net/m/sonota/contents/toudai.php
しかし、東大では年収900万円オーバーの家庭がマジョリティであるのは、肌で感じる。
田舎の普通の家庭から出てきた私は、カルチャーショックを受けた。
正直、卑屈になったこともあった。
世帯年収450万円を下回る学生は、このデータによると、約15パーセント。
②宿舎の用意
月に約12,000円で住める駒場生向けの三鷹寮、月に約1万円、36,000円でそれぞれ住める、本郷生向けの豊島寮と追分寮というものがある。
前者の三鷹寮には、ほとんどの苦学生が住めるものの、本郷生向けの2つの寮は、部屋数が少なく、かつ留学生優先のため、苦学生の中でもかなり貧しい学生しか住めない。
私は月に8万円の奨学金を借りて生活し、1、2年の頃は三鷹寮に住んでて何とかやりくりをしていた。
しかし、3年生に上がり本郷に移る際、どちらの寮にも落ち、月3万円台の風呂なしアパートに住むことを余儀なくされた。
辛い。甘えかもしれないが、やはり辛い。
もちろんこれが、私をそこから這い上がらせる原動力にもなっているが、友人との金銭感覚を実感すると、どこか悔しくなる。
どうしようもないやるせなさを感じる。
親にはもちろん感謝しているが、同時に、この社会の不公平さを少しでも改善したいと思う。
私はまだマシな方であるが、もっと厳しい友達になると、3年生から寮に移れず退学したり、せっかくの大学生活のほとんどをバイトに費やしたりしている友達もいる。彼らは、授業料の免除も受けられなかったようだ。
機会の均等をもっと増やしてほしい。
でも、少しでも定年退職間際の親のローンの額を減らしてやりたいし、退学やバイト漬けによって勉強の機会を奪われている友達を減らしたい。
うちは教授が方針たくさん学外から取ってた。俺は学部は東大の工で修士は新領域に行ったんだけど、新領域ってまあ名前の通り新領域なことをやるのが本義なのね。本郷の○○学部でやっていけなかった先生が流れてくる場所じゃいけないんだよ。それ○○学部でできるじゃん、って研究ばっかりな中で尖った研究してたのは外部から入ってきた人たちだった。研究室内でも議論するときにはとてもいい刺激になった。修士くらいってまだまだディシプリン身につけなきゃいけないレベルなことが多くって、やっぱその意味で粗削りすぎるだろって感じになったことは自分の研究についても反省するところだけど、まあその分学んだことも多かったよ。
まさに君が問題を指摘している「研究テーマだけは壮大ですが、その実質は…」というやつだね。要はバランスだと思ってる。分散が大きい中で、良いバランスや相互作用を出すように配分したら、そういう例が出てきて当然だし、その担い手が「ロンダ」っぽい人に偏るのは必然だね。構造的欠陥ってやつだ。
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ある夜、喫煙所で ―君が言うロンダ組は喫煙率もやったら高いんだよね― ひと悶着あったんだ。あんたみたいな人が、そのままそういう内容を本人たちに向かって口にしたわけよ。結局、みんな適当にスルーしたけど。場を離れた後、学部東大出身の先輩がブチ切れてて。「あんなクソみたいなやつらの言葉に耳貸す必要ないわよ!」ってね。他大出身の後輩の中には、萎縮しちゃった人もいたので、迷惑ーって思ったね。
「多様なバックグラウンドを持った学生による、革新的で斬新な分野の研究」という理想の実現はそう簡単じゃない。せっかく賢いなら、その「ロンダ」に対する視線の代わりにもう少し建設的なことをお願いしたい。もし、入ってきた人間が、その研究室に関わりのあることで君が学ぶべきところが全くないとしたら、そもそも十分に研究の議論をするような雰囲気を作れていないとかそういうことを疑って改善すべきで、その研究科の入試が極端に杜撰だとか、君が perfect human だとか仮説立てるのはセンスが悪いと思うよ。もちろん雰囲気とか機会とかの問題は教員の問題も大きいのだろうけれど。
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ロンダがしやすいと言われている場所ってのは、教員たちが既存のディシプリンで一次元的に測れる能力以外の部分をなるべく推し量って、政府流行用語つかえば「イノベーティブ」な研究教育を志向して体制組んでるんだよ。それがロンダと揶揄されるのは、その試みが十分に成功していないという問題でもあるんだろうけれど、少なくとも既存のディシプリンに浸かった上にそれに反省がなさそうな君(「学部の継続で修士に進み」というあたりを自信たっぷりに言ってるあたり)が批判しているのを見ると、君みたいな学生を取ったことの方が間違いだと思う。それは君が無能だという意味ではなく、相性の問題で。別にディシプリンしっかり身に着けているに越したことはないけれど、「多様なバックグラウンドを持った学生による、革新的で斬新な分野の研究」を目指すのに一緒にやっていける学生を取るべきだから。もちろん、冒頭で少し漏らしたように「本郷の○○学部でやっていけなかった先生が流れてくる場所」という側面もあるし、現実はそう単純じゃないけどね。境界めいたことをしてきた大物の先生たちに飲み会でどういう道筋をたどってきたか聞いてみるのも面白いよ、いろんな転換をモノにしてきている先生が多い。
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元増田に批判的な書き方になったけど、学際領域が抱えるあるある問題で、ちょっとその点に関する研究教育の在り方が進歩しなさすぎだよね。もう少し研究室間とかで良い相互作用を起こすための知見とかが共有されるべきだとか、研究科としての改善は必要だと思う。元増田も関係しそうな読者もロンダと言われている人たちへのマウンティングではなく、学際領域での研究教育の問題として捉えなおして考えて欲しい。
いや、理系医学部以外の最高峰の物理学科なんてロンダ率ひどいぞ。
そもそも内部学生70人くらいに対して院の店員が300から400人位だからな、
ただ、特にその辺の学生は一応入るときは結構本気で研究しようと思って外部から来る子も多いんだよね、実際。
だけどその殆どが入ってすぐにムーリーってなって一気にただのロンダモードに入って就活しかしなくなる。
まあ、可哀想なもんなんだよ、東大に入り込んでちょっと有頂天になって地獄に突き落とされてそこから逃げるようなもんだから。
http://d.hatena.ne.jp/saebou/20151221/p1
「非常勤講師」とは雇用契約を結んでいない。1コマいくら、学期単位で委嘱している。たとえばブコメにあるように民間の人に来てもらって講義してもらう場合とか、あと奇妙な話だが内部の教員が本務以外の他学部で講義を持つ場合も非常勤講師扱いになっている。単価には幅があるが概して安い。これはターム制導入以前からはっきり言って安すぎるし、ターム制に移行したための負荷の増加というのも正直あまり考慮されていないだろうと思う。脱線するがターム制は前総長時代に秋入学だなんだでさんざんぐだぐだやったあげく妥協の産物として任期ぎりぎりに制定された間に合わせの制度という印象がある(学部によってタームの時期違ったりする)。ただ準備に充分な時間があったとしても非常勤講師の人件費にお金が回ることはなかっただろうなという気もする。国立大学法人の予算に余裕はないが、中でも教育部門は深刻だ。一番お金を持っている大学でこれだから他は推して知るべし……というところだと思う。
「教職員」の定義は「雇用契約を結んでいる教員および職員」であるので、非常勤講師の多くはそれに該当しない(上にも書いた通り例外はある)。“非常勤講師は東大と雇用契約が無く、「教職員」ではない”というのはその定義の上では全くその通りである。とはいえそれだけ聞いたらわけがわからないのは間違いない——というかともすれば心無い言葉にも聞こえるし、ブログ主にはそう響いたのだろう。説明の際に言葉が足りなかったものと思うが、申し訳ない話だ。非常勤講師の皆様が居なければ大学の講義・授業はとても成立しない。人事制度用語としての「教員」には該当しなくとも、教育を担う重要な方々であるという認識は事務部門として当然に持っている。
ただ、その定義の上では“「教職員」でない人に学生を教えさせてい”ること自体は必ずしも問題とは思わない。学生を教える人と必ず雇用契約を結ばなければならないとしたら、今度は民間の人に講師を引き受けてもらうことが兼業規定とかの兼ね合いで難しくなったりするだろう。
それと、講義を委託するのであっても、すなわち結果さえ伴えばどうやっても自由、ということではなく、やはりある程度やり方についても指示をする、ということ自体は充分あり得る。そこは委託の形態次第だ。しかしブログ主がここにひっかかっているのは本質的には雇用形態の問題ではないと思える。
余談だが、「非常勤」という言葉には別の意味がある。まあ、このブコメにある通りなのだが、
defy1 非常勤講師ってのは職名というよりいわゆる単発バイトの名称であって、国公立大における非常勤教職員(パート教員)とはまったく別。国公立と私学の文化的・制度上のギャップも大きそう。
「教職員」の中にも「常勤」と「非常勤」があるのだ。ただ、学内ではほぼ通じる言葉だが多分正式な用語ではない(逆に「非常勤講師」は正式なタームの筈である)。ざっくりいえば常勤の人は月給で働き、非常勤の人は時給で働く。
と「教職員」にも8通りの形態があると考えていただければよくて、「非常勤講師」はこの中にそもそも入らないというのは上に書いた通り。
ブログのコメント欄で出てくる「東京大学特定有期雇用教職員」「東京大学短時間勤務有期雇用教職員」「東京大学特定短時間勤務有期雇用教職員」という呪文のような職名はそれぞれ「常勤-教員/職員-任期あり」「非常勤-教員/職員-任期あり」「非常勤-教員/職員-任期あり」を指している。あとのふたつがどう違うかは自分にもわからない。
まめちしきとして、職名に「特任」とついている人は任期ありである。報道で「特任教授」とか「特任助教」とかいう職名を目にすることも多いかと思うがあれはそういう意味だ。常勤か非常勤かは区別がつかないので、例えば月に1回だけとか勤務してる特任教授なんてのもいる。
ちなみに非常勤の任期なしというのはもはや存在しないが、国の頃から在籍している人には経過措置でまだ残っている。何十年も同じ研究室にいる秘書さんなんてのは代表的な例だ。
閑話休題。
データベースの話は初見では自分もブコメに書かれていたのとほぼ同じ、データベース(あるいは電子ジャーナル? 具体的にはどのようなものか、元記事のコメント欄で質問もされているが結局ここはあいまいだ)の配信元との契約が関係しているのではないかと推測していた。アクセスできる範囲を非常勤講師にまで広げてしまうと金額が大きくなりすぎるし、それまでは使えていたのは契約違反だった、という話だと“去年までアクセスできていたのは契約違反であり、非常勤講師が勝手にアクセスしていたという扱いになる”という記述と整合する。これは単純にお金の話なので乗り越えるのが難しい。上にも書いた通り教育にかけるお金は厳しい状況だ。
ただ、ブログのほうのコメント欄を見るとそもそも学外からのアクセス権がもらえないという話が出ている。それであれば情報セキュリティポリシーの話になる。コメント欄にある通りポリシー上「教職員」以外には原則として学外アクセス権を与えていない。“去年までアクセスできていた”のであればそれは運用がいいかげんだったということでそれはそれで問題だ。
アクセス権についてはどこかで線は引かなければならないのだから、雇用関係のある/なしの間で線を引くのはそこそこ妥当な線であるようにも思う。しかし非常勤講師に全く学外からのアクセス権が与えられないのは確かに不便が起こりうるし、そこは個別に融通を効かせて欲しいところであるとは個人的には思う。改善されると信じたい。
# 単にアクセス権を得るということであれば週数時間でいいから何かの名目で(非常勤)教員として雇用されるのが多分近道であったと思うのだがその辺りを相談できる先生はいなかったのかな……。データベースの契約の話だとフルタイムにはカウントされないだろうけど。
## もちろんそれでは本質的な解決になっていないし、それこそ本務先との兼ね合いもありそうで、近道ではあっても回答ではない。
情報ヘルプデスクの開始時間についてはターム制導入に際して運用が追いついていない顕著な例で、これも契約の変更が伴うので時間はかかるが改善されると信じたいところではある。が、学内には始業時間が8時30分の部署はこれまでも普通に存在していたのにヘルプデスクはずっと9時からだったので変わらないかも知れない気もする。
UT-roamについてはさすがにその応対をした人がなにか思い違いをされていたと思う……のだが情報部門も常に人数足りてない感じは否めず、各部局の情報担当が汗を流して頑張っている印象はある。その意味で“本郷の誰かがボランティアでやってる”はあまり笑えなかったりする。
取材については詳しいところはわからないが、本部の広報部門の職員数は大学の規模に比すれば信じられないほど少ない。なので本部に問い合わせれば(個別に対応することが不可能なので)全て禁止と言われるのではないかと想像する。しかし部局によっては独自の広報担当があって、現実問題として部局が独自に取材を受けることは妨げようがない——という気がしないでもない。歯切れが悪くて申し訳ない。いずれにしてもこの点については大学全体の問題であるように思う。
意欲的な授業を行ってくれていたらしい先生が去っていくことを残念に思う。大学側に積極的な悪意はないと信じたいのだが、直接の応対がどのようなものであったかは知りようがないし、時給が安いのと広報がうまくいっていないのはまあ事実だし、“非常勤講師が研究・授業用に学外からデータベースを使えるようにするとか、クラスサイズを小さくするとか、そういう教育環境の改善には全く関心が無いようです”と言われたときにそんなことはないと言い切れる材料を自分は持っていない。
あとこの手の記事がホッテントリに入るとだいたい複数の「大学事務ってクソだな」みたいなブコメがつくのでなるほど大学事務というのはこのように見られているのだなと毎度思う。思うし、まあそれがまるっきり的外れでないことも実際あることは認めざるを得ない。自分にできることはクソでない仕事を毎日していくことと確かにクソである仕事を少しでもあらためようと努力することしかない。
来年3月に東大法学部を卒業する俺から、「もっとこうすれば良かった」という話をメインで集めて、教訓を書いたので新入生に贈る。どうせこんなところに書いても誰も見ないだろうが、一人でも見てくれたら…という思いを込めて。対象は文科一類またはその他各類から法学部に進学する予定の東京大学の1年生または受験生。それ以外の人は一切対象にしていない。
まず最初に知っておくべきことは、東大法学部ではお勉強ができる順番が全てということ。成績と資格がすべて。それ以外の諸条件(コミュ力とか課外活動とか部活等)は基本的に考慮する必要が無い。勉強ができれば自分の志望する進路に行くことができるし、勉強ができなければその道は閉ざされる。経済学部等の他の文系学部とはこの点で一切異なることを肝に銘じておいてもらいたい。その上で大切なのは、できるだけ早く進路志望を確定すること。法曹なのか、公務員なのか、民間なのか。大まかに言ってこの3つは勉強のできる順番と考えてもらって構わない。勉強ができる人から順に選択肢が多い。法律の勉強がまったくできない人は民間に行くしかない。ここで言いたいのは法曹が偉くて民間が偉くないということではなく、自分の志望する進路に行くには勉強ができることが大前提だということ。
上記で強調したように、早く進路志望を設定できればそれに向けて動き出すことができる。駒場ではサークルも盛んなのでそれなりに学生生活を楽しみつつ、他の法学部進学者を出し抜くために専門科目が2年次で始まるよりも早く法律の勉強を始めることを強く勧める。そうすれば自分が法律に向いているかどうかも早めに判断できるし、3類(政治コース)を選択するとか、場合によっては進振りで法学部以外に進学することを考慮することも可能になる。どうやって勉強するか、であるが、ダブルスクールか自学自習ということになる。自学自習の場合は各予備校が出している参考書と学者の書いた教科書を、民法・憲法・刑法を中心に勉強すればよい。自律できない人はダブルスクールしかないだろう。
本郷に進学した後は勉強に集中するべき。遊びは駒場で終わりにして(その分駒場でサークルを含めて遊びたいだけ遊んでおくと良い。内向きにならず。)、本郷ではひたすら勉強の日々を過ごすことになる。
法曹志望者は、一刻も早く予備試験に合格して司法試験に合格することを目指す。早ければ早いほど良い。可能ならば東大に入学する前後の春から伊藤塾等のダブルスクールを始めることが望ましい。この場合、法科大学院進学を視野に入れつつ予備試験を受けていく、ということになるだろう。3年までに予備試験に合格すれば法科大学院に行くまでもなく卒業してそのまま司法修習に入ることができる。金銭的にも時間的にもキャリア的にもこのメリットは非常に大きい。このパターンが一番の勝ち組だと考えておけば大丈夫。駒場にいる1年次から準備を始めることが何より大事というのはとにかく知っておいてほしい。
国家公務員総合職の志望者に関して。国家公務員総合職試験は、東大に合格する学力があれば2ヶ月もまともに勉強したら合格自体はさほど難しくない。問題になるのは合格順位。教養区分や経済区分で受ける人もいるかもしれないがここでは最もオーソドックスと思われる法律区分について記す。法律区分で一桁、もしくは低くても50番よりも上の順位で合格していれば、よほどのコミュ障でなければ「どこの省庁にも行けない…」という状況にはならないはず。もしも5大省庁に入りたいとか、省に入ってから出世コースに漏れた状態で社会人生活をスタートしたくない、というのであれば一桁合格を目指すべき。そして一桁合格を目指すならば、司法試験を目指す方針で学生生活を送ることを勧める。滑り止めとして法科大学院を受験するつもり、もしくは3年次の予備試験までに合格するつもりで法律の勉強を進めていれば、かなり有利な状況で公務員試験を受けることができるはずだし、官庁訪問で失敗しても法曹に行けばいい。
法学部進学者が最初から民間志望と言い切ってしまうことはおすすめしない。民間に行くならばわざわざ法学部に進んで大変な試験を大量に乗り越える必要があまりないため、進振りで経済学部等に進めばよい。上にも書いたように、お勉強ができる人が偉いのが法学部の鉄則であり、勉強ができる人から順に進路の選択肢を得る。法律の勉強をした上で、何か民間でやりたいことがあるのであればそちらを志望すればよい。いろいろ意見はあるだろうが、結局のところ、給与や安定性等を考慮すると法曹と公務員を除くすべての民間企業は滑り止めとしての扱いでも構わないのではないかな、と個人的には考える。
もしも予備試験に3年までに合格して4年で司法試験に合格できるほど勉強がよくできる場合は、引く手あまたで就活には困らないだろうからここでは割愛する。まず公務員志望の場合、民間企業を多くて5社程度滑り止め&面接練習のために受けてから官庁訪問するべきであり、可能ならばこれに加えて法科大学院の受験もすべき(適性試験の受験が必要になるので遅くとも2年の時から調べて準備を始めること)。毎年のように滑り止めなしで公務員試験に突入し、官庁訪問に失敗して留年する者が続出している。民間志望の場合、法学部の中だけで過ごしているとロクなところに引っかからず、メガバンに就職する羽目に…というような例が案外よくある。経済学部の経友会に所属するとか、1年または2年の時から有名企業や外資企業のインターン説明会に参加したりOB訪問(東大は就職活動サポートは実質的に何もしてくれないが、OB名簿は本郷のキャリアサポートセンターに行けば学年に関係なく誰でも見られる)するなどの活動を積極的に行うべきではないかと思う。勉強ができる人が評価されるというのが大前提ではあるが、3類進学などでそのコースでは戦わない場合、別の戦い方が求められる。個人的にもよくわからない部分が多いのでここでは詳述しないが、民間就活に関してはネットや書籍でも情報が溢れているし、そちらを参照のこと。
まことしやかに囁かれる、法学部では3割の人が留年するというウワサだが、確かに留年者は多い。しかし、単位が取れなくて留年する者はほとんど皆無であり、進路がなくて留年する者がほぼ全員を占めることは知っておいてほしい。留年は官庁訪問の失敗か、法科大学院不合格かのどちらかだ。東大の法科大学院を既習で受験する場合、舐めていたら東大の学部生でも普通に落ちる。公務員志望の場合に滑り止めを受けるべきことは既に述べた通り。
これも本当。何もしなければ友達は増えない。だからこそ、所属コミュニティを積極的に増やす姿勢が非常に大切。まず、シケタイには必ず入ること、試験対策というのは正直者がバカを見る世界で、情報強者が勝つ。法律相談所なんかもできれば所属すべきで、入って失うものは何もないが得られるものは大きいはず。駒場のサークルで忙しいなどと言って入らないのは愚の骨頂。駒場のコミュニティと本郷のコミュニティは異なるし、進路を決める上で決定的に大切なのは本郷の方。他に緑会の懇親会や三類懇親会などには必ず顔を出すこと、法曹や公務員志望ならば自主ゼミを積極的に作ること、時間との兼ね合いではあるがゼミを2つ以上履修することなどは、心がけとしてあってもいいかなと思う。
読み返すとなんだか仰々しい感じになってしまったが、のんびりしていてもなんとかなる人もいるし、人それぞれのやり方があると思う。他にも何かまた思い出したことなどあれば加筆する予定。
http://anond.hatelabo.jp/20151002003234
の著者が
http://blogs.yahoo.co.jp/ut_kankyo/42274104.html
「当会が問題と考える点」(東大 キャンパス環境の改善を求める有志)を読んだ。
匿名ブログでくだをまくことしかできない私と違い、実際に駒場の学生支援課と駒場図書館と交渉されているそうで、その実行力に敬意を表したい。
その上で、「東大 キャンパス環境の改善を求める有志」の会の方々は、主に駒場キャンパスでの問題に取り組まれているようなので、本郷キャンパスへの「学外者」立ち入りに関する所感を以下で述べてみたい。
というものだ。
本郷キャンパスへはじつに様々な人たちが出入りしている。センター試験と2次試験以外の日に、もっともよく見かける人たちをあげてみるだけでも、これだけいる。
これだけの人たちの立ち入りを制限して、正門でいちいち入構手続きを求めるのはさぞかし大変だろう。
とはいえ、本郷キャンパスが観光地化しているという指摘はあたっている。
毎日のように大型バスが何台も大学前にやってきて、中高生や観光客の団体が列をなしてキャンパス内に入ってくる。日本国内からだけでなく、中国、韓国、台湾といったアジア諸国からやってきたらしい団体もよく見かける。
これらの人々が固まって道を塞いだり、騒ぎながらセルフィー棒で写真をとっているのを見かけて、眉をひそめる東大生がいたとしても全然おかしくないと思う。
しかし、「学外者」の立ち入りを完全にシャットアウトすることは難しいのではないかと思う。本郷へやってくる人たちのなかにはきっと、東大に漠然としたあこがれを持ってやってくる人もいるのだろうし、そうした人たちに対して大学も悪い顔はできないだろう。
キャンパス内を物珍しそうな顔で歩いている中高生が、10年から20年後には、彼らを迷惑そうに見つめる東大生をはるかにしのぐ立派な研究を東大でやり、場合によってはノーベル賞も取ることだってありうるのではないだろうか。
先日話題になった世界大学ランキングでトップ10に入っている大学で、私が訪れたところはいずれも、東大よりはるかに観光地化が進んでおり、観光客でごったがえしていた。大学の主要な建物の周りには土産物屋が立ち並び、大学のロゴが入ったパーカーやTシャツを売っている。その周辺にはカフェやレストランがあり、一つの経済圏を形成している。
大学の方もまたしっかりしたもので、歴史的な建物やカレッジは入場料をとり、一日のうち限定した時間帯に立ち入りを許している。立派な美術館やカテドラルを持っている大学(カレッジ)は、これらの入場料から収入を得ている。
こうした大学で観光客と学生とのあつれきが問題になりにくいとしたら、先のエントリでも述べたように、もともと大学と周辺の街との境界線があいまいだからだろう。
東大の場合、キャンパスの内と外の区別がかなりはっきりとしており、キャンパス内が手狭なので、そこに多数の人が一挙にやってくると、学生はストレスを感じやすいように思う。
本郷キャンパスでは現状で、研究棟に「学外者」が団体で入ってくることはないので、研究室にこもっているかぎりでは、「学外者」との間で問題が生じることはない。
「学外者」が大声で話すことがあったとしても、現状では、研究棟の造成工事や、総合図書館の新設・改築工事の騒音のほうが、はるかにうるさい。
問題が生じるのは、学生と「学外者」が共有するアメニティスペースや、「学外者」の団体立ち入りを許している施設だろう。
まず、キャンパスに立ち入る「学外者」のうち、もっとも人数が多いのは修学旅行の団体であるが、彼らは門の前にしゃがんで集合したり、狭い道で立ち止まったりして完全に通行を遮断することがあり、引率の教員もそのことに気づいていない場合がある。
また、修学旅行生やウオーキングツアーの団体が昼時に中央食堂へいっせいにやってくると、数十分間の間、学生にとっては食堂の機能が完全にフリーズしてしまう。このため、12時から13時までのあいだ、「学外者」の利用は遠慮してもらうよう依頼する貼り紙が入り口にある。しかしこの制限がかかる時間帯の直前にやってくる団体は結局制限時間帯になってもいる場合があり、あきらかに貼り紙を無視している人々も制限時間帯に複数いる。授業の合間や、実験や論文執筆の合間をぬって食堂を利用したい学生にとっては、食堂が一体誰のために、何のために存在しているのかわからないと憤慨する時があっても無理はないように思う。
総合図書館は、現在は工事中で「学外者」の見学を受け入れていないが、それ以前はキャンパス内ツアーの経路に入っていた。中に入る「学外者」は、大きな声で話すということはないものの、多数の人達がドカドカと足音を立てて閲覧室に入ってくる。彼らは勉強中の学生の姿やノートを、好奇心いっぱいで覗きこんでから、無言で立ち去っていく。このようなことを毎日のように繰り返されて、いい気持ちがする人はいないだろう。
医学部前の広場は、日暮れ時は、愛犬家の交流スペースとなっている。犬と人が遊んでいるのを見るのは心和むひとときであるが、一部の人は、人通りが最も多い昼休み時に犬を連れて狭い道を歩きまわっており、さすがに周囲への配慮が足りないのではないかと思われることがある。
キャンパス内でただくつろいだり歩きまわったりしたい人を追い出してしまったら、そこは学生にとってもさぞかし息苦しい場所だろう。
とはいえ、学費を払って真剣に勉強している学生が、配慮が足りない一部の人々の行為に対して黙っている必要はないのではないだろうか。
キャンパスにやってくるさまざまな人が快適にひとときを過ごすことができるように、お互いの存在に気づくことができるように、声を上げることは、全然おかしいことではないと思う。
たとえば、
大学の教職員は、学生が集中して学習できるように、もちろん日々配慮しているだろうが、かれらは幾分年をとっているため、細かいことには気づかない場合がある。
年を取ってくると、10代後半から20代前半の学生は、教職員にとって、生理的に、まったく別の生き物に感じられるようなので、学生の細かい要望に応ずる善意があったとしても、そもそも相手が何を望んでどのように感じているのかわからないのではないか。
また、任期がない教職員は基本的に国家公務員のメンタリティを持ち続けている(彼らは文部科学省の社会保険に加入している)ので、自分がクビになるリスクがない限り、何らかの業務改善をしても得られるインセンティブはそれほど大きくないという認識を持っている。なので、文句をいわれないかぎり、学生の要望を察知して自分から動くということは、あまりない。
Times Higher Educationの世界大学ランキングが今年も出て、東大がアジアの大学トップから陥落した。他の大学も軒並みランキングを下げている。文部科学省は、今後10年間で世界大学ランキングトップ100に我が国の大学10校以上を目指すという目標を掲げて、スーパーグローバル大学創成支援プログラムなどを行ってきた。思惑と完全に逆の結果が出て、明日からいろいろと議論のあることだろう。
しかし、大学内部では、この結果にむしろ安堵している向きもじつは多いのではないかと推察する。
国が大学をいじろうとすると、ろくなことにならないという、大学内部の人々の見解が、外部からの評価によってはっきりと示されたからである。学位を持たない政治家、文部官僚、コンサルティング会社の従業員が作ったエクセルファイルとパワーポイントのスライドが生み出したものは、国外の大学評価者からゴミとみなされてしまったわけである。
ともあれ、今回のランキングでトップ10に入った大学と東大ではとうてい比較にならないということは、教育内容のみならず、キャンパス環境においてもそうであることも記憶しておいてよい。キャンパス環境は研究のパフォーマンスに影響を及ぼすからだ。東大のキャンパス、とくに本郷キャンパスとその周辺環境は劣悪である。
東大の出身者であり、ランキングでトップ10に入った大学のうち、4校を実際に訪れた人間の見解として読んでほしい。いわゆる出羽守である。
本郷キャンパスで学生時代を過ごしたことのある人ならば、独特の「居場所がない感じ」を覚えたことがあるのではないだろうか。たくさんの建物があるはずなのに、授業の合間に本を読んだり、軽く休んだり友達と喋ったりしようとするときに、行くところの選択肢が極端に少ない。キャンパス内に「隙間」的な場所がないのだ。
東大本郷は息苦しい。キャンパス敷地内の建ぺい率が高すぎるのだ。敷地の隙間を埋めるようにして、企業からお金をもらってはビルを建てつづけているうちに、場所がなくなってしまった。かつて東大出版会があった建物は近いうちに壊され、緑地になろうとしているが、これはキャンパス内の建ぺい率が高すぎるため、アリバイのようにして何もない場所を残しておく必要があるためだ。
スペースがあるところすべてに建物を立てるのが合理的だという発想は、大きな子供の考え方である。人間の深い欲求を見ていないからである。敷地にめいっぱい高層ビルを立てた環境の中で、知的能力を極限まで働かせて競うという状況に、人は耐えることができない。「隙間」が必要なのだ。検索すれば、本郷の高層ビルから学生が飛び降りて死んでいることがわかるだろう。
本郷キャンパス内に居場所がないならば、大学の外でゆっくりしようと思っても、なかなか難しい。昔ならいざしらず、本郷はもはや学生街ではなくなっているからだ。
本郷は老人と若いファミリー層の街である。文京区がそのようなまちづくりをしようとしているのである。文京区では25平方メートルより狭いワンルームマンションは新しく作ってはいけないように、条例で決まっている(http://www.j-cast.com/2008/08/05024411.html?p=all)。東大周辺で昔から不動産業を営んでいる人に直接聞いた話によると、規制が敷かれる以前につくられた狭小物件の家賃は、バブル時代の水準で高止まりしている。あまりお金のない東大生にとって、本郷周辺で手頃な部屋を見つけるのはとても難しい。このため、多くの東大生はベッドタウンから通勤してくるサラリーマンのようにして、朝、本郷キャンパスへやってくる。
こうした住宅事情は、本郷界隈のビジネスにも影響を及ぼしている。この10年の間に本郷通りで増えたものといえば、高層マンション、ラーメン屋、カレー屋、中華料理屋、小型スーパーである。飲食店は、主にサラリーマン層の需要を当て込み、食べたらすぐに出て行かなくてはならない高回転率型のビジネスが増えた。あまりお金をかけずにゆっくり本でも読もうとすれば、ドトール、スタバ、サンマルクカフェといった選択肢になろうか。この他にも本郷通ではまだ個人経営の喫茶店が健闘しているが、いかんせん価格帯が高く、老朽化が進んでいるため居心地に問題があるように思う。
北米や英国の大きな大学は、町と大学の境目がないことが多い。両者が融合して美しい町並みを作っている。これが東大本郷との最大の違いである(いわゆるオックスブリッジは、旧市街と伝統的なカレッジ周辺の家賃は高いが、その辺に住まずとも、とりあえず身を隠せるところがそこそこある)。文京区は東大周辺の学生を追い出し、高く売れそうな高層マンションの建設ばかり許している。そのような場所に住む人は、税金を払ってくれるからだ。友達の部屋にちょっと寄り、周辺でご飯を食べてコーヒーを飲みながら話をして、歩いて大学に行ける環境から生まれるものと、そうでない環境から生まれるものは、やはりちがう。
このような議論には、はてなーお得意の、さまざまな「もう一つの視点」からの批判があろうし、そうあってしかるべきだが、東大が本気で研究の生産性を、しかもお金をあまりかけずに上げたいのならば、まちづくりの段階から周辺の人々と協議して、もっと学生が定着しやすい空間を創りだしたほうがよいのではないだろうかと思わざるをえない。
この記事は東大の理科類を志望して関東圏で浪人することを考えている方へ向けた記事です。筆者の経歴の都合上、河合塾のハイパー東大理類コースに関することが主となりますが、予備校やコースの選択について少しでも役に立てば幸いです。
現役時76点差で東京大学理科二類に不合格。河合塾本郷校のハイパー東大理類コースを経て1浪で東京大学理科二類に入学。現役時、東大即応オープンでは第1回、第2回ともに理科二類D判定、東大入試実戦模試では第1回、第2回ともに同E判定をとる。浪人時は、東大入試即応オープンでは第1回理科一類C判定、第2回同A判定、東大入試実戦模試では第1回同B判定、第2回同A判定。全統記述模試の偏差値は第1回、第2回、第3回の順に国理65.0→69.9→71.2、理系67.6→72.1→73.7。
浪人の方法として自宅浪人、仮面受験も考えられますがここでは塾・予備校について筆者の経験を交えつつ書きます。
欲しいもの
・質問に答えてくれる人
・添削
(・現代文の授業)
筆者の場合上記のような感じでした。この時点で自宅浪人の選択肢は消えました。奨学金制度を考えない場合、私立大学で4年間過ごすよりも1年間浪人してから東大で4年過ごす方が安く済みます。また「切磋琢磨することができる友達」の数の点で実績のある大手予備校に絞られました。つまり、低迷している(ように感じられる)代々木ゼミナールとまだ既卒生の事業に参入して間もない東進ハイスクールを選択肢から除外し、駿台予備学校と河合塾から決めることにしました。この2つは学校法人でもあります。以下は駿台予備学校と河合塾の比較になります。※2014年度版
・費用
授業料(年間)
・特徴
50分授業(1日最大8時限)
1日の時間割には「10分休憩」が4回、「20分休憩」が2回、「50分休憩」が1回ある
・費用
入塾金 10,0000円
授業料(年間)
東大理類 680,000円
・特徴
90分授業(1日最大5時限)
休憩時間は各20分で昼の休憩が50分
週に1度ロングホームルームがあるが、ホームルームは存在しない
チューターと講師の間に連携がある(指導する上で重要だと思います)
通常授業は主に基礎シリーズ(4~7月)、完成シリーズ(9~11月)、実戦シリーズ(11月、12月をまたぐ2週間)からなる
駿台予備学校にはティーチングアドバイザー、河合塾にはフェローと呼ばれる「質問に答えてくれる人」(添削指導も頼めば行ってくれる)が講師とは別にいる
自習室には解放教室(授業をする教室を自習用に開放している部屋)と個別ブースがある(ただし駿台はいずれも座席指定制であるのに対し、河合塾では個別ブースは指定制、解放教室は基本的に座席自由である)
塾生寮が存在する
駿台予備学校にはフロンティアホール、河合塾にはスカイラウンジといったような食事の可能なスペースがあり昼食の時間には賑わう(教室でも休み時間は飲食できます)
東大クラスだが、京大、東工大のような国立や医学部を志望する生徒も所属している
おおまかには以上のようになります。次に東大専門校舎における各コースの特徴を見てみます。以下にざっとまとめましたが、筆者は浪人時駿台に在籍していないので「スーパー東大理系」や「駿台東大クラス」等のワードで検索すると駿台のクラスに関するより有益な情報が得られるかと思います。
この2つのコースの授業は合同で行われます。スーパー東大理系コースのコマ数はおよそ31コマで、集中コースの生徒には加えて土曜日にパワーアップセミナーと呼ばれる演習の授業(4コマに相当)があります。4月に実施されるプレースメントテストの出来により上から順にSA,SB,SCとクラスが振り分けられるそうです。1クラスの人数は150~200人だそうです。SAは4割程度、SBは数人が受かり、SCは滅多に受からないと聞きます。
コース名の通り演習を重点的に行うコースです。授業は通常約32コマで土曜日にテストを行うことが数回あるそうです。4月に実施されるプレースメントテストの出来により上から順にSX,SY,SZとクラスが振り分けられるそうです。1クラスの人数は30~40人らしいです。SXはほぼ全員、SYは8~9割、SZは4割程度が受かるそうです。
数学、理科の授業が必修で英語、国語、センター試験対策(社会科目のみ)は自由選択です。数学、理科以外の授業は6つまでの選択では料金が変わらず7つ以上選択すると上で述べた料金に1つ当たり18,000円(記憶が曖昧ですがこれぐらいの値段だったと思います)が加算されます。授業をすべて選択しても東大理類コースよりも安いので非常にお得です。筆者は現代文、センター試験対策以外の計7つの授業を選択しました。すべての授業を選択した場合週18コマです。クラスは1つのみで、1クラス60人程度でした。説明会では7割が受かると聞いていましたがその通りだったように思います。東大即応オープンにおけるクラスの平均点は第1回、第2回ともに理科一類のA判定ラインを超えていました。理三には少なくとも3人受かっていました。
数学がSEG監修のテキストでプレミアム専用です。講師もSEGで教えている先生です。筆者の在籍していた年は物理の講師が苑田先生でした。授業時間の延長が大変多いが高校範囲にとどまらない面白い授業だったと聞いております。週18コマで授業はすべて必修です。クラスは1つのみで、1クラス60人程度でした。説明会では7割が受かると聞きました。東大即応オープンにおけるクラスの平均点は第1回、第2回ともに理科一類のA判定ラインを超えていました。
・東大理類コース
週18コマで授業はすべて必修です。クラスは1つのみで、1クラス70人程度だったような気がします。説明会では3割が受かると聞きました。
「東大理類コース」の授業に加えて土曜日にプラスゼミと呼ばれる演習の授業があります。クラスは1つのみで、1クラス60人程度だったような気がします。説明会では3割が受かると聞きました。
以上の情報と「周囲のレベルが高い方が成績は伸びる」という過去の経験、駿台に通っていて合格は確実と思われていたのに東大に落ちた3人の知り合いの存在(飽く迄個人的なものです)などから筆者は河合塾本郷校のハイパー東大理類コースに決めました。細かく言えば、テストゼミと添削が多いことや授業が自由選択であること、東大の理科、数学の試験時間が150分であるため90分授業の方が都合がよいことやMEPLOの合格実績、自習室が充実していること、本郷校の校舎が綺麗であったこと、何より料金が比較的安いことが理由です。なおハイパー、プレミアムも東大即応オープンでC判定以上をとったことがあるか全統模試の成績がそれなりに良ければ認定が下りますし、認定テストの基準もおそらく緩いので認定が欲しければ臆せず認定テストを受けると良いです。
河合塾理系コースについてより詳しく説明します。生物、現代文、センター試験対策の授業については書けませんがご了承下さい。
専用のテキストを使用します。基礎シリーズでは3週間に2回程90分4題のテストゼミを行います。テキスト、テストの問題のレベルは市販の問題集で言うと「やさしい理系数学」程度だったように思います。完成シリーズでは3つある授業のうち2つがテストゼミのみになります。一方は150分6題の東大型東大レベルのテストを行い、次の週に解説という形式です。つまり2週間に1回東大模試を受けるような感じです。もう一方は毎週分野別の90分4題のテストです。こちらも東大本試験レベルだったように思います。残る1つの授業は演習の授業で、テキストの問題は骨のあるものばかりなのでじっくり考えて授業に臨むと良いと思います。基礎シリーズに積分計算に重点を置いた自習用テキストとハイパー専用の基本事項集が貰えます。基本事項集から学ぶことも多かったので蔑ろにしない方が良いと思います。夏前に分野別で問題が掲載された自習用問題集が貰えますが授業と比べると簡単です。
プレミアムと共用の専用テキストを用います。基礎シリーズは力学、熱、波動を扱います。各分野の確認として基礎シリーズに3回75分3題のテストゼミがあります。問題のレベルは東大と同程度かそれ以上だったと思います。完成シリーズでは電気、磁気、原子を扱います。こちらも各分野の確認として2回75分3題の同様のテストゼミがあります。テキストが終わると4回ほど東大形式の75分3題のテストゼミを行います。実戦シリーズでも同様にテストゼミを行います。テストには東工大や早稲田の問題や東北大後期試験などを用いているので75分で解ききることはほぼ不可能ですが問題を解く順番や記述の仕方を工夫して得点を最大化することを目標に取り組むと良いと思います。ハイパーとプレミアム専用の自習用テキストが貰えるのですがこれはテーマが明確で解答も極めて簡潔なので個人的に「難問題の系統とその解き方」や「名門の森」よりも学習効果が高いように感じました。
こちらもプレミアムと共用の専用テキストです。基礎シリーズでは理論、有機を扱い、完成シリーズでは無機を扱います、基礎シリーズに2回、完成シリーズに1回東大型のテストゼミがあります。そのほかに完成シリーズでは理論、有機のテストを行います。実戦シリーズでは東大型のテストゼミを行います。テキストには自習用の問題も載っているのですべて解くと良いと思います。
通常の「東大理類コース」と同じテキストです。基礎シリーズは文法・語法、英作文、英文解釈、長文読解、いわゆるネイティヴによるリスニングと自由英作文の授業があります。完成シリーズは文法・語法、英作文、英文読解、東大形式の英語、東大形式のリスニング・英作文の授業があります。
古文と漢文
通常の「東大理類コース」と同じテキストです。どちらも非常にわかりやすい授業でした。東大の問題に限定されていませんが、論述に軸を置いた授業で、基礎シリーズ、完成シリーズではそれぞれ4回ずつ添削してもらえます。サブテキストが役立ちました。
上で述べた通りSEG監修のテキストを用います。こちらもハイパーと同様にテストゼミがあるようです。内容についてはよく知りませんがテストは難しく平均点が80点満点で20~30点だと聞いたような気がします。
他の科目はハイパーと変わりませんが物理は苑田先生、化学はSEGでも教えている先生だったそうです。
ハイパーと比べるといくぶんか基本的な内容だったように思います。そのぶんハイパーよりも演習量は多そうです。テストゼミは実戦シリーズのみだったかと思います。
基礎シリーズで全分野を網羅し完成シリーズで応用問題を解くそうです。テストは通常カリキュラムにはなかったような気がします。
他の科目はハイパーと変わりません。
どのクラスも追加料金がかかりますが自然科学系小論文の授業を取ることができます。
夏期講習、冬期講習は生活習慣の維持や自分で進んではやらない科目の演習量確保が主な目的となると思います。通常授業だけでも十分なので特に目的がない、必要を感じないのであれば取る必要はないと思います。通常授業の復習の方が大事だと思います。筆者は夏に英語、冬に英語とセンター地理の要点整理の授業を取りました。多少不満な点でしたがこの講習だけでセンター地理で8割取れたのでやはりセンター対策の通常授業は取らなくても良い気がしました。
直前講習は東大形式のテストゼミが多いのでセンターぼけからの復帰(初めからセンターぼけしなければ何の問題もありませんが)などの目的で受けることを勧めます。早慶対策と東大対策のテストをすべて受けましたが早慶対策は問題形式が早慶と一致しているか怪しかったので効果があったかは疑問です。不安ならば受けると良いと思います。
様々な塾・予備校、コース、クラスに入り浪人した同期の友人を見ていると合否は授業やテキスト以上に環境の影響を受けて決まっているように思われます。ぜひ塾・予備校選びの段階から慎重に考え悔いのない選択をして欲しいと思います。初めに筆者は現役時76点差で落ちたと書きましたがハイパーの友人で現役時に50点差、60点差で落ちている友人は複数人いたので環境が良ければ珍しいことでもないと思います。個人的には「ハイパー東大理類コース」は最高の環境だと考えていますが、環境もまたその内部の人々によって影響を受けるので年によっても異なるでしょう。現役で合格できれば何の問題もありませんが、もし不合格となってしまったならば次で決めればよいだけです。浪人するからには点を伸ばし合格最低点を超えるために必要なことを考え、実行し、第1志望校に合格しましょう。あなたが最後まで油断せず悔いのない浪人生活を送ることを願います。
その日の朝、A部はいつもと同じ時間に目を覚ました。最近は歳のせいか、ずいぶんと早い時間に起きるようになった。
国会が開会中のため、今日の定例閣議は9時からだ。それまでは特に予定は入っていない。朝食を取りながら、昨日見られなかった続きもののドラマを見ることにしよう。
ダイニングに降りると、A恵がすでに朝食の用意を済ませていた。平和な朝だ。週刊誌が文部科学大臣のスキャンダルを騒ぎ立てているようだが、あの内容であれば守りきれるだろう。このタイミングで閣僚をもう一人辞めさせるわけにはいかない。
A部がドラマを見るためにHDDレコーダーのリモコンを手にとったところで、電話が鳴った。どうやら秘書官からのようだ。こんな早い時間に連絡してくるというのは、何かあったのかもしれない。
「私だが」
「そ、総理、大変です!」
受話器越しにも、秘書官が動揺しているのが分かる。
「どうした?」
「S村大臣との連絡が取れません」
「なんだと!自宅に電話はしたのか」
「それが、夫人ともども連絡が取れないのです」
「まさか、あれしきの記事でバカなことをしたわけじゃないだろうな!」
安倍は録画したドラマを諦めて、すぐに官邸に向かうことにした。秘書官には早急に全閣僚を官邸に招集するよう命じた。
いつものリムジンで官邸に向かう途中、電話で官房長官のSを呼び出す。S村の件での対応を相談するためだ。万が一のさいのマスコミ対策などについて話し合う。憲法を改正するまでは、なんとしても私の内閣を終わらせるわけにはいかない。だが、とにかく情報が少なすぎる。
A部がふと窓の外に目をやると、いつもなら通勤途中のサラリーマンでごった返しているはずの道が妙に静かなことに気づく。東京の街はこんなにも人が少なかっただろうか…。
やがて、官房長官のS、財務大臣のA生、防衛大臣のE渡、国家公安委員長のY谷らが慌てて部屋に入ってきた。だが、文部科学大臣のS村は言うまでもなく、外務大臣や厚生労働大臣、国土交通大臣など10人近い閣僚が姿を見せない。
「どういうことだ!」
思わず、A部は立ち上がった。
「K田大臣のご自宅に連絡したところ、奥様が電話にお出になられて、今朝からご主人の行方が分からないそうなのです」
「テロか?」
「強引に連れ去られたといった様子はなく、ただこつ然といなくなったのだそうです」
A部は思わず腰を落とす。
「いったい、何が起きているんだ…」
***
ほとんどの職員が出庁してこないのだ。姿を見せたのは、清掃職員や食堂のおばちゃん、あとはごくわずかのノンキャリア組だけだ。なにせ人がいないのでパニックは起きない。だが、がらんとした庁舎のなかで、出る者のいない電話だけが狂ったように鳴り響いていた。
「いったい、何が起きているんだ…」
***
だが、「何が起きたのか」はすぐに判明した。文京区本郷、左京区吉田、青葉区片平、豊中、北区札幌、千種区東山、東区箱崎、国立、目黒区大岡山、港区三田、そして新宿区早稲田。
いつもなら若者たちの声が響いているはずのキャンパスが廃墟のように静まり返っていた。わずかな数の教職員だけが、人の姿を求めてキャンパスのなかをさまよっていた。
東大、京大、東北大、大阪大、北海道大、名古屋大、一橋大、東工大、慶応大、早稲田大という日本を代表する大学の現役学生およびそのOB/OG全員が突如として姿を消したのだ。
***
「これで日本に残されたエリート大学は上智大とICUだけだな」
「横国を忘れてやいませんかね」
「日・本・の・最・高・学・府 筑波大学ですが何が」
「駅弁の医学部のほうが慶応とか早稲田の文系の連中のほうが偏差値はずっと上だから、その連中が無事だってことは、偏差値が高いから消えたってわけでもなさそうだな」
***
A倍は残された閣僚でとりあえず対応を検討していた。だが、家族がいなくなってしまったという閣僚は早々に退散してしまい、残った閣僚も前代未聞の事態に誰もが言葉を失っている。
A倍はやはりそこが気になる。
「自衛隊は幹部クラスを除けば、大丈夫だと思います。幹部クラスには東大卒が結構いましたが、防大出身者で中核は固めていますので」
防衛大臣のE渡が答えた。
「中央官庁はほとんど消滅に近いようです。大手企業の本社も潰滅状態に近いところが多いようですし、地方自治体も上級職では相当の被害が出ているようです。鉄道や電力などのインフラは現場の判断でなんとか回しているようですが、この事態が長引けばやがて混乱が拡大していくでしょう」
「そうか、やはり日本は学歴エリートなどいなくても回るんだな」
A倍は少し笑みを浮かべた。何よりも嬉しいのは、この事態になってもマスコミの連中がほとんど動いていないことだ。特に高学歴者で占められた大手マスコミは消滅に近い状態になっている。朝○、朝○、朝○。あの偽善者どもが集団でいなくなってくれたのは日本の国益としか言いようがない。
「しかし、情報が流れないと、大きな混乱が生じることになりかねません」
官房長官のSが眉を寄せる。
A部は少し考えて秘書官に命じる。
「よし、私が直接に国民に話そう。テレビカメラさえあればいい。NHKに連絡してくれ。内容については任せる」
いつの間にか、A部は事態を楽しみ始めていた。盟友のS村がいなくなったのは確かに痛手だが、懐刀のSがいるし、なによりもこれで自分の学歴がバカにされることはなくなる。
名ばかり大臣のポストに押し込めたI破や、賢しらな外務大臣のK田が時折自分に向けてくる見下すような眼差し―――。思い返すだけでムカムカしてくるが、それからようやく解放される。もちろん、こんな思いは胸の深いところにしまっておかねばならない。だが、どこかでざまあみろと思う自分がいることも確かなのだ。
「5時から放送ができるようです。NHKでも会長を始めとして、幹部職がほとんど消失したようです」
A部は自分がゴリ押ししたNHK会長の顔を思い浮かべた。まあ、あんなのの代わりはいくらでもいる。
そういえば。
リムジンに乗り込みながらA部は思い出した。今朝見損ねたドラマ。あのドラマの主人公を演じていたのはたしかどこかの有名大学の出身だったような気がする。まあいい、ドラマよりももっと面白いことが、いまこの国には起きているのだ―――。