「日販」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 日販とは

2023-09-25

溜池無人書店って日販だったのか

日販だったら傘下に書店取り込んでるんだからセルフレジ会計速度だと雑誌をパッと買ってすぐ出る人」がなかなか足向かないの分かりそうなもんだけど

2023-06-11

グラビア撮影会中止ついでに話すカメコポートレート撮影

グラビア撮影とポートレート撮影の境界線はどこなのか?というエントリ投稿したのだけれど、ポートレート撮影術を語ってるうちに何かカメコ魂が熱を持ってしまってもっと語りたくなったので空気を読まずダラダラとポートレート撮影術を語るわw

個人的にはグラビア撮影禁止とかそういう小難しいの置いといてさ、お前らさ「再現性のある技術」としてのポートレート撮影術って興味ない?

まり、知ればお前らもできる、技術として探求できる、その面白さを楽しめるってわけ。そしてそこからさぁ・・・何で様々な撮影会なんてものがあるのか理解が深まるんじゃないか?って思うのよ。だから取り敢えずグラビア撮影会中止は横に置いておこうか。

グラビア撮影肯定的であれ否定的であれコレは技術の話だ!男女なんて関係無え!赤ん坊から老人まで活かせる!政治社会思想なんて知ったことかよぉ!なぁ?お前ら知識語ろうぜ!英語プログラミングハウツーみたいに無言ブクマしようぜ!wwwww

人間には視界がある、カメラレンズには画角がある

わかりやすく言えば人間が前を向いた時に見える範囲カメラレンズにはシャッターを切った時に写る範囲があるわけだ。

そこから考えると、人間の目で見た範囲カメラレンズでの写る範囲が近似しているとリアリティさが増すと思わないか?この人間の視界の範囲に近似した画角を持つレンズカメラ界隈では「標準レンズ」と呼ぶ。

人間の目で見た範囲カメラレンズでの写る範囲が近似しているので撮影後のイメージがしやすくて標準的に使えるという意味だな。

そして実はこの標準レンズには代表的なモノとして2種類存在するのだ。2種類存在することへ面白さを感じ疑問を持つ人はカメラにハマれる才能あるな。

カメラ界隈には「フルサイズ35mm判換算」という言葉がある。これはフィルム時代カメラで最も使われていたカメラフィルムが35mm判だったこからデジタルカメラとなりイメージセンサ採用されるようになった現在でも相対的基準として採用される。まぁ万人の共通認識を得るための指標だな。

そして素人ちょっと混乱しがちだがレンズ焦点画角ミリメートルで表され、例えばレンズ焦点画角35mmのレンズは「フルサイズ35mm判換算焦点画角35mmレンズ相当」と表現される。長い上にわかりにくいな!このような情報記載する人もタイピングが面倒なので「35mm相当」と省略してしまうことが多い。

iPhone 14 Proで言えばメインカメラは24mm相当、広角カメラは13mm相当、望遠カメラは77mm相当で、数値が小さいほど広い範囲撮影でき、数値が大きいほど望遠が効く感じになっていてフルサイズ35mm判換算焦点画角で表されているためカメラに詳しい連中は大体どんな範囲が写るのか?というのが想像やす共通認識を得られている。

35mm相当と50mm相当

人間の目で見た範囲カメラレンズでの写る範囲が近似している標準レンズには2種類あると前述した。それが見出しになっている35mm相当と50mm相当だ。

なぜ2種類なのか?と言えば人間の視界は2種類存在し、この2種類の視界の言い回しは様々あるが、わかりやす言い回し選択するのであれば「両目視界の35mm相当、片目視界の50mm相当」だ。

そう、人間には眼が2つあって、実は見ている対象物距離によって利用している視界が違う。端的に言えば「遠くのモノは両目で見ていて、近くのモノは片目で見ている」んだな。スポーツをやっていると「利き眼」なんて言葉を耳にすることがあるけれど人間は近くのモノを効き眼で見ている。

さぁポートレートの話だ。アナタたちの前に人が居て撮影する際に人間の視界からリアリティさを追求した場合、選ぶレンズは35mm相当か50mm相当がセオリーだが、どっちを使うか?と言えば再現したいシチュエーションによる。

パーソナルスペース

パーソナルスペースという言葉がある。親密な家族パートナーほど距離が近くなり、そうでない人は遠くなる。

人間は近いモノを片目で見ると言った。片目は50mm相当だ。恋人自分の隣を歩いている、ソファで隣へ座っている、そういったシチュエーション再現する場合は50mm相当のレンズを使うとリアリティが出るってわけだ。すなわち50mm相当は恋人距離レンズと言える。最近言い回しをするならガチ恋距離レンズと言っても良い。

逆に言えば、少しパーソナルスペース距離があるという関係性を再現する場合には35mm相当が良い。両目視界は遠くのモノを見るときに使う視界なので片目視界の50mm相当よりも両目視界の35mm相当は距離演出できるわけだな。

ただコレは35mm相当と50mm相当の使い方の一例にすぎない。旅行先の風光明媚景色に立つ遠くの人を自分の視界をリアリティ高く再現するために撮るのであれば50mmよりも35mmの方が実視界に近くて良いだろう。

前回のエントリでも言及したけれど、フルサイズ35mm判換算焦点画角の数値が小さいほど広い範囲撮影できて歪むので、バストアップさせたいみたいなシチュエーションを求めるのであれば35mm相当や、もっと広角のレンズで近接撮影するというのは決して間違いじゃない。例えば過去に鼻デカ動物写真流行したけれど、これも非常に広角なレンズ動物を近接撮影して実現している。

ポートレートレンズ

実はレンズ種別の中には「ポートレートレンズ」というモノが存在する。別名「中望遠レンズ」とも呼ばれるこのレンズはフルサイズ35mm判換算焦点画角70mmレンズ相当〜100mm相当あたりが大体そのように呼ばれる(絶対的基準ではなく大体そのあたり)。

これまで語った流れからポートレート撮影は35mm相当や50mm相当が向いていると勘違いされそうだが、前提として人間の実視界をリアリティ高く再現する場合は35mm相当や50mm相当が向いていると言うだけで、逆に演出性高くポートレート撮影したい場合には向かない。

写真って何だかんだで芸術カテゴリなので、やはり演出性が高い写真評価されやすく、そういった意味ポートレート撮影に向くと言われるレンズ演出性高いものになるんだな。

演出性高いって結構フワッとした概念だけれど、標準レンズ比較して素人でもわかりやすい違いを言えば背景がボケやすいことが挙げられる。

いわゆる望遠レンズって遠くを拡大できるレンズなわけだが望遠レンズ圧縮効果かい光学的な影響によって背景ボケが強調される傾向にあり、ボケによって被写体人物と背景の分離を作りやすくて被写体人物を目立たせやすくなるんだな。

そして上記バストアップと同様にポートレートレンズ以外がポートレートに向かないというわけではない。フルサイズ35mm判換算焦点画角数値の大きい望遠レンズは広角レンズよりも歪みが少なくバストアップ目的とした演出的な撮影には向かないからだ。得たい結果を求めてレンズ選択するべきなのだ

スマホカメラの多眼レンズ

再びiPhone 14 Proのレンズ構成確認してみよう。メインカメラは24mm相当、広角カメラは13mm相当、望遠カメラは77mm相当で、面白いことに人間の実視界に近い35mm相当付近や50mm相当付近画角を持つレンズが搭載されていない。

しかしながら演出的な撮影、今風の言い回しにするならエモい写真が撮れそうな画角レンズ構成されている。広角カメラの13mmなんて非常に歪んでバストアップ効果が期待できそうだし、望遠カメラの77mmはポートレートレンズ範疇だ。今のiPhoneユーザは実視界的なリアリティある写真は求めておらず演出的なエモい写真を求めているとApple判断しているのかも知れないな。

日販売開始されるSONYXperia 1 Vはカメラ界隈で驚愕を持って受け止められているが、そのレンズ構成はメインカメラは24mm相当、広角カメラは16mm相当、望遠カメラ光学ズーミング機能付き85mm-125mm相当になっていてコチラも標準レンズ存在しないけれど、広角カメラ16mm相当はYoutuberが街歩きで自撮りする際に人気の画角になっている。iPhone 14 Proより広角カメラの数値が大きくて歪みが少ないので太って見えにくいわけだ。望遠カメラiPhone 14 Proより拡大できて背景のボケも大きい。

少なくとも演出的なポートレート撮影において、もちろん最近流行りのTikTokみたいな縦撮り動画も含めて、Xperia 1 VはiPhone 14 Proよりもユーザに求められているポートレート撮影を実現しているレンズ構成だと言える。このあたりは流石カメラメーカーだ。iPhoneイメージセンサ供給しているだけある。

韓流アイドルMVを観よう!

お前らは人間の視界とカメラ画角リアリティ演出性の知識をほんの少しだけ得た。そこでレンズの歪みなどを効果的かつ積極的に使っている映像作品がある、韓流アイドルMVだ。

韓流アイドルMVバラエティ番組などへ出演している際に何か体型が違わね?とツッコミ入れられることがあるけれど、何故かと言えばレンズの歪みを効果的に利用しているから。

少し下から煽り気味に撮影して小顔足長に見せたり、照明と組み合わせて筋骨隆々にみせたり、広角でドーンと近接撮影して胸や太ももをムッチムチに見せたりしてるんだな。

推しメンズグループメンバーの顔がアップに写ってドキッとするのは何故か?まるで隣りに居るかのように映像から感じてしまうのは何故か?は今回のエントリを読むと何となくわかる。

再現性のある技術

これらは再現性のある技術であり知識だ、プロ作品からカメラレンズをどのように効果的な使い方をしているのか?というのを今回のエントリはその表層だけでも理解できるように書いた。

知識を得たアナタたちがこの知識をどのように利用するのかは筆者にわからない。カメラにハマるかも知れないしハマらないかも知れない。

しかしふとした瞬間、友達恋人家族をいい感じで撮りたいなと思いつき、このエントリを思い出してスマホカメラレンズを望遠カメラに切り替えるようになったのならば少しは意味のあるエントリだったのではないか

2023-04-30

セブン日販

2010年 61.0万円

2011 年 64.2万円

2012年 63.8万円

2013年 63.5万円

2014年 62.8万円

2015年 63.3万円

2016年 63.7万円

2017年 63.3万円

2018年 64.3万円

2019年 65.5万円

2020年 63.0万円

2021年 63.6万円

2022年 65.9万円

2022-12-21

俺が12/23から1週間あり殺した数競う大会開いたらお前ら参加してくれる?賞金は百万円出す

アリは世界に1京匹いるらしい

そこで人間がいきなりサイクルをぶっ壊したら生態系が変わるのか実験したい

一位50万円、2位30万、3位15万、4-10位まで1万ずつ賞金を出す予定

まだ検討段階だが、こうしたらいいんじゃない?みたいなアドバイスも欲しい

蟻の死体は燃やして鉛筆の芯として後日販売予定なので一匹も無駄にはしません

2022-09-19

入口結露びっしりコンビニは入りづらい

カラっから清潔感あるセブン-イレブンガラス特殊加工でもしてんのかな

こういうとこが日販の違いにあらわれるんだろな

2021-06-03

手のひらだけ日光浴しても効果あるらしい

手のひらでもビタミンDは合成されます。手のひらだけでも日に当ててください。

かに紫外線はシミの原因になりますが、それは夏の日ざしのような強いもので、冬場の日ざしではさほど問題になりません。ビタミンDが不足するのは日ざしの弱い冬場なので、冬は手だけでも日焼け止めを使わずビタミンDをしっかり作ることをお勧めします。

https://www.nhk.or.jp/kenko/qa/detail_566.html

ほえー知らんかった。

じゃあさ、手のひら限定紫外線照射器とかあったら良いんじゃないの。

紫外線照射器って言うと怖いけど、日焼けマシンの簡易版だよね。

健康に引きこもれて良いと思うなあ。

誰か作って売ってくれよな。


(この増田は<ここに社名を入れる>が後日販売する製品ステマPRです。)

2021-05-05

男女はどこで半々ではなくなるのか?

以下、便宜上、男:女で表現するが、男女差別意図はないことを断っておく。

(そこで突っかかるやつは勝手にしてくれ)

出生 

↓ およそ105:100(1.05)

義務教育期間※卒アルベース地方都市

↓ およそ21:19(1.11

高校進学率

↓ 男:96.3% 女:96.9%

↓ 係数掛けると

↓ 20:18(1.11

高校

↓ ※男子校だったのでデータなし

大学進学率

↓ 男:55.6% 女:48.2%

↓ 係数掛けると

↓ 11.1:8.6(1.29)

大学ヒアリングに基づく

↓ 東大理Ⅰ たぶん10:1(10.00)

↓ 京大経済 感覚的に3.5:1(3.50)

↓ 早大政経 感覚的に7:4(1.75)

↓ 早大教育心理) 他は半々くらになのに4:6で驚いた(0.66)

↓ 上智文学 3:7他も女子多い(0.43)

↓ 明大法学 7:3くらい(2.33

↓ 立命経済 7:3くらい(2.33

↓ 立命産社 3:2くらい(1.5)

↓ 立命文学 4:5だったはず(0.80)

↓ 日大法学 7:3(2.33

↓ 甲南経済 7:3(2.33

社会人ネット調べ

↓ 丸紅 7:3(2.33

↓ NTT東 2:1(2.00)

↓ 関西電力 6.5:3.5(1.86

↓ ベネッセ 4.5:5.5(0.81)

↓ 日販 3:2(1.5)

↓ 楽天 3:2(1.5)

↓ 三井住友銀行 7:3(2.33

大概の企業では女性比率は3割以上をめざす、としているが、その目安の根拠は応募割合が概ねそのあたりであることに依拠している。

大学ボリュームゾーンであろう経済学部の比率を見れば妥当感はあると思うが、ではなぜ経済学部は7:3におさまるのか?

男子はとりあえず進学、女子自己実現志向が強いなどということがあるのか?

2020-10-27

anond:20201026165042

セブンが嫌いだから更に歩いてローソンファミマに行きますか?私は行きません」?

SVからしてこのレベル人材じゃ、ファミマボロボロなのも納得する。

かなりの距離の差があるならともかく、そうでもなければ「セブンが好きだからローソンファミマのほうが近くてもセブンまで行く」って人は一定数いるだろう。自分もその1人だ。確かにコンビニ使用頻度が低くて商品の違いにそこまで拘っていない人や、メーカーのNB商品を中心に買うような人だっていから、そういう人にとっては距離の近さが最重要にはなるんだろう。

ただ、コンビニ利用頻度が多くて、コンビニ弁当やレジ前のホットスナック・各社のPB商品を頻繁に買うような人となると、各社の商品力や商品構成の差には敏感になる。そういう部分で10〜15年前には各社にそれ程の差はないように感じていたけど、今はセブンとそれ以外の差が開いたように感じている人は多いだろう。

本当に「近けりゃいい」だけなら、セブンとそれ以外の日販の差がなぜここまで開いたかを、どう説明するのだろう?

2020-06-15

推しがサ終する:ダンキラ!!!編

https://anond.hatelabo.jp/20200605021641

わたしはこの記事の一行目に挙げられている作品ひとつアプリゲームダンキラ!!!-Boys,be DANCING!-」のプレイヤーをしている。タイムリー記事だと感じたので、ダンキラサ終が決定して自分経験したことを記録として残しておく。

ダンキラはい現在サービス終了へのロードマップの真っただ中にある。オフライン版が実装予定なので、比較円満な部類に入るのだろうが、「ならよかった」とは簡単には思えないのが本音だ。後述するが、新規ガチャ実装されるものの、なぜか有償ダイヤガチャをするとき使用するアイテム)は購入窓口は閉まっている、という奇妙な状況も未だ続いている。結局のところ、プレイヤーが納得するしないに関わらず終わるときは終わる。なんとなく事情は透けて見えるものの、はっきりとしたことはきっと永遠にからない。親とアプリゲーは生きているうちに大事にするに限る。という言葉に尽きるのだろうけれど。

 

ダンキラとは?

2019年5月21日にKONAMIよりリリースされた3Dモデルリズムゲームで、いわゆるデレステみたいな感じ。キャラクターダンスバトルをする中高生で、楽曲ヒップホップバレエジャズインド歌謡曲など多岐にわたる点が特色だ。白泉社コラボしており、泉ジュン子らベテラン作家による短期集中コミカライズが行なわれた(単行本全3巻発売中)。現在月刊LaLaにて番外編を連載中、だった。

  

5月20日18時、定例メンテナンス明けのアナウンスにおいて、ダンキラサービス終了が告知された。8月5日をもってオフライン版へと移行するとのことだった。

売上的にも遅かれ早かれ……という印象だったが、いくつか違和感が残る告知だった。それは以下のような点である

① 時期……リリース一周年前日のサ終告知

課金……有償ダイヤの即日販売終了、にも関わらずガチャは続行

コンテンツ……新規楽曲新規ガチャ新規ウェアの予定が八月まで緻密に組まれている

④ そのほか……アニバーサリー関連グッズのアニメイト特設予約販売が何の気もなしに始まる、LaLa連載版番外編が6月号時点での次号予告では続きそうだった(が内容を急きょ変更し7月号で打ち切り

 

何はさておき、課金窓口を閉めるのはおかしい。サ終するならするで、八月までパァーーーッとプレイヤーガチャを回させて儲ければいいのに(そしてプレイヤーもそれを望んでいる)それをしないのだ。にもかかわらず新規コンテンツの追加は八月までこれまで通り行うのだという。お陰でプレイヤー一同はみみっちい無課金プレイを強いられている。一周年を祝うおめでたいアニバーサリーガチャなのに、ある重課金者は泣く泣くミッション石をかき集め、ある廃課金者はカドスト見たさに副垢リセマラを繰り返す。なんなんだ?これは。

 

というか、コンテンツ、まだまだいっぱいあるじゃんと思う。ウェアの3Dモデルはもう作ってるんだろうし、キラトリック必殺技モーション)も結構作ってあるっぽいし、10~12章のフルボイス本編もおそらく収録済。向こう一年キャラクターバースデーボイスもたぶん収録済で、でもそれをなぜかゲーム内で売るんじゃなくてツイッター動画公開するんだなあ、これが。その辺のコンテンツを全部売りつくして、半年くらい地味~に復刻イベントでジワ稼ぎして、それからサ終でいいじゃない。なんでそんなに急に死ぬのか。

印象としては、「サ終自体はいずれするつもりではあったが、なんらかの外部的要因でその時期を早めざるを得なかった」「なんらかの事情課金窓口継続が困難になった」といったところか。ダンキラ母体はKONAMIであり、KONAMIと言えば今回の新型コロナウイルスによってコナミスポーツジムが大打撃を受けている。そのしわ寄せがゲーム部門にもやってきたのではないかとなんとなく推測する。全ては推測だ。そして真実永遠に明らかになることはない。ただこれだけは確かだ。ダンキラ世界は今閉じようとしてる。

 

オフライン版で個人的に悲しいのは、コンテンツ新規追加が見込めないことだけではない。

たとえば、ログインボイスがないこと。当番(艦これで言う遠征みたいな、放置クエスト)もないこと。オフライン版は時が止まっており、そこには時間は流れない。

たとえば、課金ができないこと。現実いくら稼いでも、それが推しの新しい声や顔や衣装に生まれ変わることは決してない。

現実世界で嫌なことがあっても、ダンキラログインすればそれを忘れられた。ダンキラホーム画面を開けばキャラクターが話しかけてくれた。ほとんど毎日顔を見て声を聴いて、推しというか家族に近いものだったような気さえする。オフライン版であろうとオンライン版であろうとそれが画面の向こうの存在であることに変わりはない、けれど、コンテンツが終了してしまえば、きっといずれ、わたしは彼らに魂を感じられなくなるだろう。

あーあ、と思う。バレンタインランキングイベント推しの生誕ガチャ。楽しかったなあ。合わせてそれなりの額を課金したけど、こんなことなもっとじゃぶじゃぶ課金すればよかった。恒常☆5はいま3凸で、4凸にならないとカドストの後編が読めない。ずっと課金し続けていればいつか読めると思っていたけれど、こんなことなもっとじゃぶじゃぶ課金すればよかった(二度目)。いまやっているイベントスコアアタックランキングなんだけど、現在課金の封鎖された状態過去課金額を競う悲しいイベントと化している。ガチャなんて所詮ギャンブルだけど、課金要素有キャラクターゲームにおける課金とは現実通貨によってキャラクター世界に介入することであり、少なくともそれは、わたしにとっては愛に近いなにかだった。でもそれができないんだっていうね。

 

ホーム画面を開くたびに余命数か月の家族に面会している気分になってしまって(自分にとっては紛れもない事実だ)、最近は会うのもつらい。そんな自分を薄情に感じる。

こんなにハマるつもりなんてなかったし、ダンキラ以外にも面白いゲームなんて山ほどある。ブルゾンちえみじゃないけれど男は三十五億いるしスッパリ辞めりゃいいのだ。でもわたし推しおもしろユカイな華の紅鶴学園生活は、この世でただひとつわたしiPadの中にしかないんだよなあ……

2019-10-14

anond:20191014172202

コンビニは廃棄少ないと本部から指摘されるからなー

日販の何パーセントしろって言われるんだった

加盟研修受けたの15年前だからもう覚えてねえや

確か3-5%だったか

2019-04-15

個人的感覚として日販30万くらいの店で "販売だけに限る" なら無人レジにできると思う

宅配便無人レジで受け付けられるようにするには10年くらいかかる

2018-04-17

anond:20180417122128

日販「さあ、どうしてなんでしょうねえ」

TSUTAYA「僕たちにはさっぱり理解できないよ」

2017-08-20

集合知switch を勝ちとった話

金曜日switch を買う決意をしたが、通販はどこも定価では売り切れ。在庫が出ても一瞬で売り切れる。店頭毎日列が出来ているのに買えないと聞いた。

周りの人たちにはスクリプトを書いて買うことを勧められたが、自分は知らない情報を知っている人を見つけその情報を利用して何かを成し遂げるのが好きなので、そうやって買うことを決めた。

結果買えてあんまりしかったので、何をやったか残しておく。

情報収集

ここ数週間の販売実績を確認。使ったのは主にヤフーリアルタイム検索twitter

先週ぐらいは今までに比べて少し入手しやすくなっていたようだが、今週はお盆で入荷がストップしているのか、全体的にかなり厳しめ。

ネット通販

セブンヨドバシアマゾン楽天ブックスがたまに入荷しているが、数十秒ほどで売り切れている模様。

入荷情報を拾ってつぶやいてくれる twitter bot があるが、そちらが呟いた通知が届いてから HPアクセスしてみても正攻法ではとてもじゃないが買えない。

カゴに入れることはできたりもしたけど、購入までたどり着けない。同じことを数百人(?)がやっているから当然か。

また、平日は在庫復活することもあるが、休日は少なそう。

ということでこちらは早々に諦める。

百貨店、大型 SC

ネットでは穴場と書かれていたので、トライ

7,8 店舗電話をかけてみたけれど、入荷が厳しくなってから再入荷出来たところはなさそうだった。

そんなわけでこっちも諦める。

イオン系列ゲオツタヤ

この状況でも入荷実績はコンスタントに積んでいる模様。

ただし、どの店舗に入ってくるかが全く読めず、また抽選になっていることもかなり多い模様。

抽選では絶対に外れる自信があるため、こちらも諦める。

家電量販店

というわけで最後に残ったのは誰もが行くであろう家電量販店

毎朝毎朝販売されるかどうかもわからないのに並んでいる人たちの列が出来ていて、SNS 上では怨嗟の声が溢れている。

どう考えても厳しい。

とくに今週は在庫ゲットがかなり厳しいようで並んでいた人たちに販売できなかった店舗が多かった。

ただし調べていくと、朝イチでは販売できなくとも11時とか13時とか、中途半端時間販売を開始(ゲリラ販売というらしい)するケースが多いことが見えてきた。

在庫が入ってき次第販売をしているのでそういうことになるらしい。

なのでこちらに目をつけた。

自分が行けそうな店舗のここ数週間のゲリラ販売の実績を確認したところ、新宿のヤマダ東口確率が高く、かつヨドバシにも行きやすいので少しでもゲットできる確率が高まりそうだった。

(注:実際のゲリラ販売の台数や回数はわからないが、ネットに書き込まれることが多かった)

行動開始

これを踏まえて今日午後から行動開始。(ちなみに行動中はずっと"switch 新宿" "swich ヤマダ" "switch 在庫"とかのリアルタイム検索を見っぱなし)

一番可能性が高そうなヤマダ東口に行ったところ、当然のように在庫なし。

次に可能性が高いヨドバシ西口に行ったところ、「今日販売なし」との張り紙

近くまで行ったのでヤマダ西口にも行って店員さんに確認したところ、やはりここ数日販売していないとのこと。

もうこうなるとヤマダ東口一択だな〜でもヨドバシ東口可能性あるのかな?と思いつつ、東口に向けて移動していたところ、twitter で「新宿ヤマダで switch 販売」との情報をつかむ。(14:00)

この時点でかなりヤマダの近くまで来ていたので、そこから店までダッシュ。

店に到着してからは早歩きでゲーム売り場に行き、無事買うことが出来た。(14:02)

15分ぐらいで完売していたようなので、買えて本当に良かった。

というわけで、ネットのみんなのおかげでスプラ同梱版の switch 買えたよ!ありがとー!!!

2017-06-18

それでは計算いたしませう(続・アマゾンの「バックオーダー発注」廃

前回記事こちら。

【再掲】■アマゾンの「バックオーダー発注廃止は、正味戦争宣戦布告である

https://anond.hatelabo.jp/20170601214849

いよいよアマゾンのバックオーダー発注廃止が迫ってきた。

ここまでに集まってきた情報を集約し、どう対応するのが出版社にとって得策なのかを考えたい。前回同様、「僕と契約してe託出版社になってよ」と囁く声に揺れている人に向けてこれを書く。出版社が死に絶えた先に本の未来があると信じる人は、そう行動すればいい。私はそれに賛同しないし、その人たちのために論考を書く気もない。

5月から出版社に向けて五月雨式にアマゾンから説明会」の案内が送られている。内容はここ数年繰り返されてきたのと同じ取次流通への悪口雑言と、「このままでは貴社の流通が危ない! さあe託契約を! 6月中なら特別条件で!」というものだ。

目新しい情報といえば、日販在庫率が出版社の規模によって違う、つまり、「あなたたち中小差別されていますよ」という煽りだ。しかし、先般日経新聞に出ていたアマゾン負担による集荷構想は、小規模出版社には適用されないという。なんのことはない。アマゾンだって差別をやっているのだ。説明会の案内が来ない出版社には特別条件も提示されないし、説明会に参加することも許されない。質問しても答えも来ない。

日販はここに至っても、対応についてなんら説明を始めていない(大手にはしているのかもしれないが)。この沈黙組織としての老朽化を実感させる。なので筆者としては、ことさら日販擁護するつもりもない。ただ、説明会でのアマゾンの弁によれば、今春にヤマト運輸と期を一にして、日販も条件改定交渉を切り出したとのことだ。アマゾンから執拗に「在庫の拡充」を求められ、その原資を求めたのだろう。本件において日販は、愚鈍ではあるが邪悪ではない。むしろ、これまで一般書店そっちのけで利益の低いアマゾン優遇してきた不正な状況を改善しようとしたと言える。

業界紙新文化』5月25日号記事アマゾンジャパン、「日販バックオーダー発注」停止の真意バイスプレジデント村井良二氏、事業企画本部長・種茂正彦氏に聞く」でも、日販在庫要望を繰り返したことは明言されている。

この記事で可笑しいのは、アマゾンが40万点やら200万点やらのアイテムについて「精度の高い需要予測を持っていて、その数量の在庫を持つよう日販に求めたが、応じてもらっていない」と不満を述べているところだ。この主張こそが、アマゾンが求めているものが読者の利益でも流通の速度や確実さでもないことを裏付けている。

それだけ確度の高い予想をもっているのであれば、現在在庫を3~4倍増し、6~8週間の需要予測分を仕入れ在庫すればいい。調達日数は8-10日くらいなのだから需要スパイクほとんどがそこで吸収でき、欠品率は80%以上向上するだろう。アマゾンは「ロングテール」を誇っているのだから、たとえ予測が大きく外れても、100週間くらいのうちにはあらかた消化できる。もちろん経費はかかる。しか駅前ロードサイドの一等地に店舗を構える書店にくらべれば、はるかコストリスクも低い。しかし、その在庫経費を日販に求めようとする。お門違いとしか言いようがない。

から、前回に言ったとおり、アマゾンが求めているのは経費の負担であり、流通改善などではない。これは正味戦争なのだ。(前回のエントリで「正味戦争」という言葉を知らない業界人が多いことを思い知らされた。61年の雑誌戦争、69年のブック戦争総称して正味戦争と呼ぶ。書店による一斉販売拒否などの実力行使を含む激しい闘争であったが、当事者間で情報が共有されオープンな話し合いがもたれただけ、今回の戦争より公正であった。)

さて、戦争の状況を概説したい。アマゾン提示している中小出版社への「特別条件」は65%である個別交渉で時限ながら68%を獲得した社もあり、前述のとおりオープンな条件ではない。アマゾンは各方面で為される「条件切り下げ」の指摘を気にかけているようで、「全アイテム登録・週5日の出荷回答・2か所(+1か所になる場合あり)への納品」の3条件が遵守されるかぎり、この条件を「変えるつもりはない」と語っている。

しかし、条件が遵守されているか判断権はアマゾンが握っているし、「変えるつもりはない」というトークを明文条項に盛り込んで契約できた社はない。なによりe託契約は「完全なる合意」を条項に謳っており、個別の覚書や担当者との口約束等は意味をなさないとされている。

これらの条件を「6月末日までですよ」と決断に期限をかけ、「もうこの条件は出ませんよ。います契約を!」とテレビショッピングのようにプレゼンしているのがアマゾン説明会である。まともなBtoB商売センスではない。

これは商売正味の話だ。だから検討する人は正味の損得を計算するのが最初にやることだ。しかし、この件についてあちこちから相談を持ちかけられるが、自分計算をしている人があまりに少ない。

週5回2~3か所に宅配便で出荷する経費は、送料・梱包手数料・資材費を計算するとかなり大きな割合を占める。60%掛に切り下げられたときに、実正味いくらになるのか。それはアマゾンでのカゴ落ち失注を防ぐ(e託で防げるとも限らないが)ことで割にあうのか。宅配便の追加納品先が突然鳥栖に切り替えられても大丈夫か。冷静に計算してみることが必要だろう。

アマゾンでの失注は、100%が失われる売り上げではない。そのうち、切実な需要の分は、他の身銭を切って在庫をもっていたり、迅速な調達努力していたりする書店にまわるのだ。アマゾン在庫調達に不熱心な書店である事実が広まれば、その率はますます高まるだろう。

当方ではエクセル計算シートでそれらの要素を試算し、パラメータが変わるごとの得失がわかるようにした。より汎用性の高いもの改善でき次第、近日中に本項への追加として公開することにしたい。大して複雑な計算ではないが、自力での計算方法に自信がもてない方は、それまで決断を待ってはどうだろうか。

なお、匿名性の高いspreadsheetの公開方法募集中である

記事ライセンスについて「CC BY 4.0」を宣言します。転載・再配布・翻案自由します。また、はてなによって本記事がまた消去された場合は元記事の掲示が無意味になりますが、その場合もどなたかが再掲載してくださることを希望します。

2017-06-14

同人誌

何かの事件がおきて何かの書籍の著者から話を聞くばあい普通警察はまず出版社に行く。

書籍の内容は著者に責任権利がある。出版社出版流通を取り仕切っててその権利責任がある。

警察が来てから著者を守ろうとするか著者に丸投げして逃げを打つかは出版社編集次第だろうけど。

 

一方で同人は著者=出版責任者だ。

とらメロンだらけなんかは普通出版業界で言うならトーハン日販みたいな立ち位置

多大な影響力があるし実質的に取り仕切ってるような面も多々あるけど、それでもあくまでも取り次ぎであり仲介

 

いきなり自宅に警察が来るとか脅しだろみたいなこと言う人もブコメで見かけるけど

不特定多数に向けて代理店を通じて広く「販売」してるんだから

自宅であってもそこは個人事務所みたいなもんじゃねえの?

著者であり出版責任者でもあるんだから

2017-06-01

【再掲】■アマゾンの「バックオーダー発注廃止は、正味戦争の宣戦

元増田です。なぜか消えてしまってオダミツオさんとかに心配していただいているみたいなんで再掲します。

まあ、私が元増田かどうかも、どうでもいいじゃないですか。「CC BY 4.0」宣言しているんだし。

5/20の再掲が字数オーバーだったのかもしれませんし、捨てアドアカウントとられたのを、はてなさんが怒っているのかも。

とりあえずキャッシュからテキストを復元します。

結論

 アマゾンの「バックオーダー発注」廃止は、流通改善名目を借りた正味戦争の宣戦布告である。この戦争に敗北し、多くの出版社個別直接取引(e託)に応じてアマゾンのみに特恵条件を与えることは、破壊的な状況をもたらす。

 また、直接取引をしたところで流通改善するという保証はない。アマゾン依存度が上がるほどに、苛烈な「ご提案」に逆らえない状態となる。

 在庫ステータス管理の問題は、業界が抱えつづける課題ではあるが、このアマゾンの施策とはほぼ関係ない。

 長くなってしまったので、結論を先に書いた。これに納得できた人は、この先は読まなくてもいい。そうでない人、「僕と契約してe託出版社になってよ」と囁く声に揺れている人に向けてこれを書く。

 その提案書には、いくつもの重要な点が省かれているからだ。

取引正味の現状

 現在、出版業界の正味標準は以下のようになっている。

 出版社から取次への引渡 69%(-2~+10数%)

 取次から書店への引渡  77%(-5~+数%)

 一般に、老舗ほどよい条件を持っている。(大手がすごくいいというわけでもなく、特に正味が高いのは法学・医学などの高額専門書出版社である

 正味以外にも新興出版社は上記条件のほかに歩戻し(新刊委託手数料)を支払い、新刊の代金支払いは納入の7か月後、さらに3か月から1年の支払い保留を課されるケースもある。

 一方で、老舗出版社は新刊でも搬入翌月に代金の半額の内払いを受けるなど有利な取引条件を有している。

 かつては出版社ごとの正味の違いは書店への卸正味に反映されていたが、取次間の書店獲得競争の結果「一本正味」が増えている。その結果、老舗出版社の高額商品を卸すと取次が赤字になるという「逆ザヤ」も生じている。

 大手出版社が取次の株式を保有しているという背景もあり、こうした取引条件が改定されることはめったにない。

 アマゾン直接取引(e託)は、これを年会費9000円、正味60%の直接取引に一本化しようという提案である

https://www.amazon.co.jp/gp/seller-account/mm-product-page.html?topic=201463220

 ある意味で平等に見えるが、背面では個別に違った取引条件が出版社に持ちかけられている。漏れ聞いたところでは66%の提示までは確認したし、中堅以上からはそれ以上の条件で取引しているという示唆も受けた。

 しかし公式以外の取引条件はあくまで特約であり、アマゾンの提示する「条件」が守られなかったと判断された場合は一方的に破棄される。また、契約書をよく読んだ人は、その条件が数年間の時限であることに気づいたはずだ。

 アマゾンはこれまで(おそらく)73%くらいで仕入れていた本を、60%で仕入れるようにしたい。まずのところ、「取次に在庫を置いてもらえていない本」から。いきなり60%と言っても受け入れてもらえないから、短期的には優遇条件や集荷などのエサを出す。

 これが今回の提案の一番の眼目である

なぜこのタイミングで言ってきたのか

 アマゾンアフィリエイトにしてもマーケットプレイスにしても、市場占有率が上がるにつれ、取引条件を何度も改定してきた。取次からの卸を「73%」と推察したのも、天秤をかけられている取次がギリギリ呑めるラインを推察しての話だ。日本上陸時の大阪屋との取引正味が75%で、そこからコンマ5%刻みで4回、計2%下げただろうというのが筆者の読みである。取次のアマゾンに対する態度が「あんな条件では積極的には欲しくない」に年々変わってきたというのが傍証となっている。

 それにしても今回の「バックオーダー発注廃止」は急で乱暴な施策に見える。通告メールの文面にも焦りが垣間見え、「3月期の利益が取次対応の遅れによる売り逃しで毀損された」からだと主張している。

 3月は新刊が多く、セット搬入等も含めラインは輻輳する。アマゾン日販の蜜月が終わり、日販が「こんな粗利のところに便宜を図っていられない」と気づいたのもあるかもしれないが、今日に始まったことではない。

 より説得的な答えは、「配送料の値上げにより利益が圧迫されるので、別途利益を上げる見込みを立てて早急に本社に報告しないと、日本法人評価が下がるから」だろう。

 アマゾンは、租税回避や配送・資材・仕分の業者を徹底して継続的に買い叩くことに不断の努力を払い、設備投資の源泉を得てきた。そうした抜け道は徐々に塞がれてきたが、その間に無視できないシェアを得た。その買い叩きの対象が、いよいよ本格的に出版社にまわってきたということだ。

アマゾンで品切が頻発する理由

 さて、「話題になった本がアマゾンに行ったら品切になっていた」が、なぜ頻発するかの考察に移る。

 アマゾンの発注の仕組みは以下の記事に詳しい。

アマゾンのバックオーダー発注の件について小零細出版社が考えるべきこと

 このバックオーダーの発生してからのこれまでの流れについては、以下の5年前の記事が(ちょっと出版社が鈍すぎだが)おおむね正しい。そして、この流れは一般書店も変わらない。

amazonの本の補充はなぜ遅いのか

 精力的な書店は、発注を出版社に直接行ない入庫処理も迅速なので、出版社に在庫があるもののバックオーダー後の入荷はアマゾンより4営業日以上早い。

 このバックオーダー発注を7月1日から「取次を介してやらない。e託しない出版社の取次に在庫のない商品は扱いを中止する」というのが今回の通告である

 そして、高島氏の言うように在庫状態を開示して搬入を早くしても、問題は解決されない。

 ベンダーセントラル(VC)でチェックするとわかるのだが、アマゾンの発注は間歇的になされる。たとえば、週に10冊需要のある本は、2か月に1度、100冊の注文が来る。

 その冊数の在庫を日販が準備していなければ、大阪屋栗田の在庫を見に行って、それでなければ翌日繰り返す。そんなことをされたところで、それに対応して発注される可能性のある品目を網羅的に取次が在庫することは不可能である日販にしてみれば、その照会は大阪屋栗田で充足されたかもしれず、明日発注されるかもわからないのに、その数を即仕入れろというのも無理な話だ。

 なぜコンスタントに補充をやらないのかという疑問が起こるだろう。在庫が少ないタイミングで受注の波が来たら、アマゾンにしても機会損失になるからだ。

 しかし、実際にこの十数年、定番書であっても同じアイテムの「バックオーダー発注」の短冊が数週間に一度、同じ日に何枚も「市川13,6,4、小田原9,5,2、堺20,7、鳥栖6,5,2」というようにまわってきて、その前後でアマゾンで品切になり、回復まで10日間というような事態が繰り返されてきた。

 ベンダーセントラルを見ると、受注は多少の波はあれどコンスタントであり、アマゾン自身の「需要予測」もおおむね頷ける値になっている。しかし、発注だけがすさまじく間歇的なのだ

 最初倉庫の入荷オペレーションのためかと考えていた。しかし、倉庫が各地に増えた現在では、各倉庫の発注時期をずらせば、品切を回避できるはず。アマゾンの優秀な人たちがそれに気づかないはずはないが、折に触れてその点は提案してきた。

「発注時期を倉庫毎にずらせませんか」「バックオーダーの発注を版元に直接送りませんか」

 しかし、そのたびに返ってくる返事は「当社独自の計算にもとづき、在庫量・発注時期は最適なかたちでおこなわれています」「流通にご不満がある場合は、e託契約をご検討ください」だった。

 いま筆者が持っている仮説は2つ。

倉庫ごとに時期をずらすと、北海道の発注が佐賀に飛ぶような高コスト事例が頻発しかねないので、各倉庫の在庫を平準化したい」

「在庫についてつねに不安定にすることで、出版社と取次に対して取引カードにしている」

 それが穿ちすぎであるにしても、アマゾンの在庫が過小であり、それを解消する意思がないのはあきらかだ。

過少な在庫量と倉庫の人手、発注遅延、そして入荷時期への過大な要求

アマゾンの在庫が過小だ」と指摘すると、返ってくるのは「市川小田原川崎に、あんなに巨大な倉庫を持っているのに、あれ以上投資しろというのは無理」という反応だ。

 しかし、あの倉庫流通のためのスペースが大きく、書籍以外のものも大量に扱っている。書籍の在庫量が売上に対してひどく少ないのは、厳然たる事実である

 業界紙新文化』 の2017年1月12日号に成毛眞氏がアマゾンキャッシュフローについて述べている(以下リンク小田光雄氏の要約)。

http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/20170201/1485874803]

 それによれば、顧客から代金を回収し、納入業者たちに支払う期間のキャッシュコンバージョンサイクルはマイナス18・86日だという。仕入は月締め翌月払いの平均45日サイクルとみて、顧客回収サイクルはどんなに短くみても10日あるだろうから、平均在庫期間は17日、年間在庫回転数21強ということになる。この値は、筆者が複数出版社から確認しているVC上の在庫/売上比とも整合する。

 これは、書店としては驚異的な値で、駅売り雑誌スタンドかと見紛うばかり。ちょっと話題になるだけで「品切御免」となるのも、致し方ないことだ。

 話題の週刊文春が売り切れだからとスタンドを責める人は、まあどうかしている。アマゾンは、そういう在庫量でやっていくことを選択しているということだ。

 そして、取次から入荷後に出荷可能になるまでの期日も遅い。通常の書店でも、入荷後に配架担当者がいなくて1~2日寝る場合はあるが、アマゾンは入荷から出荷まで3日寝るのがデフォルトである。これは、現場の人員と設備を慢性的に不足させて、100%以上の稼働率を維持しているからだろう。そのため、繁忙期や天候不良時には業務さらに停滞する。

 アマゾンの発注判断は遅い。判断に人間を介さないため、需要が急激に伸びた場合にもその要因がパブリシティなのか、ネットのバズりなのか、その需要はいつまで続くのかという読みを外部情報に求めることをしていない。したがって、自サイトでの顧客の行動を見て、「売り逃し」が続いてから発注を増やすという行動になる。

 この入荷遅れと発注遅延という行動様式は、e託を導入しても基本的に解決しない。

「いま寄越せすぐ寄越せ、寄越さないならペナルティだ」とクレームする先が、取次から出版社になるだけである

 在庫ステータス22(重版中)のものも、アマゾンは同様の行動様式で発注する。即出荷できないものは発注せず、11になったら最前列に割り込ませろと言う。割り込ませなかったら、特恵条件は破棄される。

新刊については改善しつつある

 問題がここ1年で飛躍的に改善したのが新刊である。新刊については、情報が出てから発売までに時間があるので、アマゾンの遅い発注判断でも、じゅうぶんな量の入手が可能になる。そのうえ、アマゾンも「新刊の追っかけ発注は入手しにくい」ということを学習したのか、発注量も多くなった。

 新刊委託配本をしない出版社でも、取次とコミュニケーションを密にとれば発売即品切れを回避しやすくなった。

 とはいえ、発注タイミングはやはり遅い。「発売前重版」になるような本がアマゾンで入手できず、一般書店には平積みになるようなことは多い。それは、書店としてのアマゾンの能力が低いということの証左だ。発売4週間前に発注しても入手できない個人書店の事情とは問題のレベルが違う。

現在のアマゾン情報弱者相手の草刈場

 一方で、アマゾンの利用はどんどん広がっているし、検索順位は高い。話題書をスマホで検索して即注文しようとすると、アマゾントップに出てきて「2~3週間後出荷」となっている。そういうときに出てくるのが転売業者だ。

 マーケットプレイスで3倍程度の価格をつけ、「希少品につきプレミアム価格です」と説明している。そして、その業者のページを見ると、数十万点の出品物がある。もちろん商品仕入れているわけではない。受注があってから、honto紀伊國屋ヨドバシに発注し、届いたもの転送するのだ。

 商品登録から値付けまですべてbotを活用した、「他の書店を探すのが面倒な人」から無知税を搾り取るためのビジネスモデルである

 転売業者も栄枯盛衰が激しいが、いまは「ブックマーケティング」や「メディアフロント」が勢いがあるようだ。関心ある人は探してみてほしい。

 彼らの最大利益を追求する商魂や、ネガティブコメントを即流しにかかる熱意など、学ぶところは多い。

 トップ企業であるということは、いちばん情報に疎い人がやってくる場だということでもある。だからアマゾン偏愛する利用者は他の書店利用者より平均的に無知で、流行に流されやすく、堪え性がない。したがって配送関係でトラブルを起こすことも多い。発送に時間がかかれば、カジュアルキャンセルしてくる。この層を相手にするのはコストがかかる。だから、アマゾンはそのコスト負担を要求しているのである

 そういう人へ売り伸ばすのは商売の勘所でもある。

 だから、アマゾン提案に乗るという判断もありうるだろう。

どこまでやればいいのか

 アマゾンの要求は単純だ。「扱ってほしければ情報を出せ。情報を出したらカネを出せ。カネを出したらもっと出せ」ということだ。

 出版社ディスカバー21の干場社長の証言がある。2014年10月のものだ。

>https://newspicks.com/news/654047>

「これまでは大型パブや広告がある場合、前持って出版社の方で手動で在庫を増やすように指示できたのですが、10月1日より、今後、全てそれまでの平均売り上げによる自動補充にするという通知が10月を過ぎてからただ1通ポーンと送られてきました。

それが嫌なら、去年からアマゾン出版社に持ちかけているパートナー契約を結べと。つまり年間600万円以上の契約料を払えと。

それはアマゾンによる一方的評価基準により価格が決まるもので、売り上げに準じたものではない。今回の処置は、パートナー契約を結ばない出版社への締め付けとも受け取れます。」

<<

 この書きぶりからすると、ディスカバー21はおそらくe託を利用しているのだろう。というか、取次を利用せず書店直接取引するのが、柳原書店破綻以降の同社のスタンスである。「在庫を増やすように指示」などが出来たところからすると、導入当初はあるていど優遇されていたようだ。

 しかし、依存度が高くなったとみると掌を返す。大変合理的な行動だ。e託の正味60%もいつまでも固定されるとも限らない。

 こうした「パートナー契約」によってサイト内の表示順序も左右されているのが現在の状況だ。

都合が悪くなったら出口があるのか?

「e託で条件が切り下げられたら、取次取引に戻せばいい」。そういう意見もあるだろう。

「みんながそうやったあと、取次は数年後も残っているのか」という問題はまず措く。

 それにしても、アマゾン裏切り者を許さない。海外での事例は、反目した出版社商品に対して注文ボタンの撤去や検索結果への非表示など、アマゾンが自社サイトの優位性を最大限に活用した実力行使を辞さず、読者の利益を損ねることをものともしないことを我々に教えてくれる。

「e託やってたんだけどさ、不利になってきたからやめたよ。e託しなくてもそんなに不都合ないよ」などと公言する出版社の存在が、アマゾン戦略にとってどれだけ目障りかを考えてみよう。個別取引の合理性などかなぐり捨てて「アマゾンから離れた出版社は倒産した」という事例をつくりにくることは覚悟しなければならない。

 複数出版社でこの問題を訴えようにも「e託契約」も「パートナー契約」も、すべて明細は秘密保持契約(NDA)の向こう側にあり、その訴訟リスク情報共有と連帯を阻む。今回、筆者が匿名で書かざるを得ないのもそのためだ。

 現在でもアマゾンは不定期にポイント付与率の上げ下げを実施している。対抗馬のhontoもっと派手にポイントをバラまいているので、日本の出版界はそれを非難することもできない。

 現在のe託では販売価格の主導権は出版社にあるが、市場を更に占有したところで契約更改は再販廃止が条件となり、「プロモーション」「正味下げ」「値下げ」の3点セットの「ご提案」がつぎつぎに舞い込むことになるだろう。

 アマゾンで買えばほかより安いとなれば、消費者はなお雪崩を打ち、発言力はさら高まる

 電子書籍では、入金額分配契約出版社の場合、「アマゾンで本を買うと、他の手段より著者への支払いが少ない」という事態は、すでに起きている。これから紙の本にも普及してくる可能性が高い。

 アマゾン1社を優遇するなら、出版社縮小均衡の果てに「アマゾン制作部門の下請け」となる道を選ぶしかなくなるだろう。

 もうひとつの解は、アマゾンの条件を呑むのなら、その条件をオープンにし、他の書店にも同様の扱いをするということではないだろうか。60%条件ならば書店を起こせる人は多くなる。1社独占になりさえしなければ、安すぎる正味だとは思わない。本の価格は上がるだろうが、この正味戦争に建設的な出口を探すとすれば、そういう方向しかない気もする。

アマゾン破壊イノベーター

 アマゾンがやっていることは、「すべてのお客様のために」ある。アマゾンが考えるお客様希望は「手軽で安価な入手」だ。だから、「手軽で安価」な入手に協力する者は優先するし、それに協力しない者を悪く見せるために努力をいとわない。

「ほかの書店はともかくアマゾンで品切れするなんて」「売っていないなんて」という読者と著者の態度が、それを後押しする。

「業界が絶望相転移するときエネルギーを利益に変えている」と言ってもいい。

 だから、折りに触れ現れ、「僕と契約してe託出版社になってよ」と囁くあの提案書を追いかけまわして、「そいつの言うことに耳を貸さないで!」と叫ぶ。

 あなたが、すべての絶望希望に変える奇跡の道を見つけるまでは、契約してはいけない。

2017.5.20--追記

思いのほかたくさんの反響をいただきました。

ありがとうございます

匿名の身ですので、本記事は「CC BY 4.0」転載・再配布・翻案自由とします。

とだけ宣言しに舞い戻ってきたのですが、せっかくなのでもう少し蛇足を。

取次の擁護ウザい。

→擁護していない。取次が硬直的な差別取引で出版社が新しく出てくる芽を潰していることは既述の通り。

資本主義消費者利益なので残当

→まっぱだかの資本主義が野蛮で不合理な結果をもたらしてきたということくらいは、10代のうちに学んでおこう。消費者利益もエシカルでなければ持続可能にならない。いいかパンツくらい穿け。見ているこっちが恥ずかしい。

独禁法と公取は仕事するべき。

アマゾンは公取と密接に連絡を取って、アウトにならないギリギリの線を見極めて活動している。そして、紙の本はもちろん、電子書籍においてさえアマゾンは圧倒的な独占を未だ手にしてはいないので、公取は様子見。まあ、ケータイ相手のコミック商売をしている国内勢がまだ大きいかなのだが。

パトレイバー後藤隊長みたいな言いかたになるけど、役所が動くのは常に手遅れで犠牲が多数出てからだし、そうでなくてはならない。文化的公害のおそれには予防原則を持ち込むべきではない。

国内勢力を糾合して対抗するべき。

→それこそ公取の出番になる。出版界は笛吹けど踊らない者が多様にいるからこそ、自由でいられる場。そのメリットを手放すのは下策。テーマは変わるが、軽減税率ほしさに政府に嘆願する業界団体は恥を知れ。おまえら出版界全体を代表してなんかいない。業界が一丸になどなったらあっという間に規制され、規制団体天下りを送り込まれる。

流通改善しないで吠えるな。正面から戦え。

流通改善している。アマゾンで入手できるような本なら、たいがいの書店でさほど待たずに注文できる。アマゾンが1週間以上になっているならば、多くのケースで書店コンビニのほうが早い。というか、ド田舎以外で入手を急ぐならまずはhonto withでチェックするべき。

書店で取り寄せできないと書店のせい、アマゾンで取り寄せできないと出版社のせいにする読者をネット上で散見するが、実際は逆。アマゾン出版社に連絡をする労すら惜しむ。

とはいえ、取り寄せを渋ったり、TONETSやNOCSの在庫情報の見方を教育されていなくて「この本は取り寄せできません」とウソをついたりする書店員も、たしかにいる

ーーーーー

googleから拾ったキャッシュここで切れてます。

なんて書いたんだっけ。

「。社員に流通教育もできない書店はつぶれればいいのに。」までは確かなんだけど。

ラストガンジーの糸車と塩の行進にからめてなんか書いた記憶がある。だれかとっといてくれてないかなあ。

今日のところはここまでで。

2017.6.18 続きを書きました。

それでは計算いたしませう

https://anond.hatelabo.jp/20170618203827

2017-04-13

本を買いたければ秋葉原に行け田舎者死ねってことか

私が敬愛して止まない、ふみふみこさんという漫画家さんがいる。

その方が本日twitterで下記のような事をおっしゃっていた。



本日はこの

書店にあまりおいてない上、Amazon楽天もずっと欠品状態ですが、重版からないと打ち切りという謎の状況」

について解説をしようと思います

脱線めだからゆるしてね。


漫画家作家)が本を作って中身が完成してそれが世に出る事になった時、

同時進行で出版社内で行われているのが「部数の決定」です。

この本はどれだけ売れるだろう。

我が社の本はどれくらい売れるだろう。

この作者にファンはどれくらいいるだろう。

類書はどれくらい売れているだろう。

カバーの出来はどうだろう。

中身の出来はどうだろう。

事前の評判はどうだろう。

どんな人が買うだろう。

などなどなどなど、

まあ、いろいろ考えるわけですよ。

誰がって?営業部人間が。

営業部だってまあ、プロです。

毎月たくさんの本を扱っているから、

数字のことはおおよそ分かる。

でも、作品のことは実はそんなに詳しくない。

当然だ。毎月かなりの量の本が出ているんだから

全部を読むことなんて無理無理かたつむり

そんなわけで部数はだいたい

出版社ポテンシャル

・同一作者の過去実績

・類書の実績

の3要素でジャッジします。

うさんくさいね。夢がないね

さて、部数が決まったら営業

「どこの書店に何部送るか」を決めます

これを「配本」って言います

ごめんなさい、ちょっと嘘ついてます

これを決めるのは営業部だったり、

他の個別部署だったり、

日販トーハンやその他取次だったりします。

でもわかりにくいのでその辺はスルーしてね。

全国で書店はだいたい13,000店くらいあるので、

うーん、じゃあ、いまから例えばの話をします。

とある出版社で出す本の部決が終わり、

初版の部数が偶然にも13,000部だったとしましょう。

この部数が多いのか少ないのかは、なんとも言えないですね。

ケースバイケース。分かりやすくするための数なので気にしないでね。



さーて、ではここで配本をするわけですが、

めちゃくちゃざっくり言って、

配本の方法は3種類くらいあります

・実績配本

・均等配本

・傾斜配本

名前の付け方は仮です。



【実績配本】

その名の通り、実績で配本します。

シリーズ続刊だったら

「前の本が何冊売れたか

というデータがあるので、それを元にかけ算します。

とある本屋さんで

4巻が2冊しか売れなかったのに、

5巻で50冊の注文を出しても2冊しかくれないよ。

という簡単お話です。

読んで字の如く実績で配本するので、

続刊の時がだいたいこれです。



【均等配本】

全部のお店に均等に入れよう。という配本です。

今回のケースで言えば、

13,000店で13,000なので、

全部のお店に1冊ずつ送ろう!

という単純明快お話です。

恐らく普通の人はこのやりかたが普通だと思ってるのでは。

でも、こんなやり方、ほぼ絶対にやりません。

秋葉原新橋新百合ヶ丘四国田舎の古びた本屋で、

売れる本が同じだなんてことは無いでしょう。

オタク向けの本なら秋葉原に、

ビジネスマン向けの本なら新橋に、

セレブ母親向けの本なら新百合ヶ丘に、

NHKラジオ教材なら四国田舎の古びた本屋に。

それぞれ得意不得意があるわけです。

じゃあ、得意なところにたくさん入れて、

不得意なところに入れるのやめようぜ。

というのが、三つ目です。



【傾斜配本】

もう、さっきほとんど全部書いちゃいました。

要するに、お店や地域によって配本数を変えるのです。

13,000部の本だけど、秋葉原めっちゃ人気ある人の本だから

秋葉原オタク向けのお店4店舗にそれぞれ100冊ずつ置いてもらおう。

他の秋葉原のお店にも20冊ずつは置いてもらおう。

オタク向けのお店は全国展開していて、

それぞれ地方オタクにも届けたいから、

それぞれのお店には15冊ずつ送ろう。

その代わりに、漫画売れない地域のお店には、

1冊か、送らなくてもいいや。仕方ないよね。

的なことをするわけです。

買いたい人と売りたい人のマッチングを考えるとこれがベターですね。



ん?

売れないって最初から決めつけるな?

四国田舎でも売れるかもしれないだろ?

全部のお店に最低2冊は入れて、その上で秋葉原とかの量を増やせ?

残念ながら、出版って慈善事業じゃなくて営利目的なの。

刷って売れなきゃ赤字

売れても刷った部数の5割は売れなきゃ赤字

5割売れても5割じゃ続刊も無理。

って話だから、諦めてね?



さーて、そんなわけでいよいよ発売になった本。

当初の予想と少し違って、売ってみたら一般店で売れました。

なんかね、イオンの中に入ってる本屋さんで主婦が買ってるんだって

オタクよりもそっちだったみたい。想定外だわ。

ということは往々にしてあります

でも、配本した時は秋葉原に傾斜をかけていたせいで、

イオンの中の本屋さんには2~4冊くらいしか入ってなくて、どこも完売

「どこにも売ってないよー」の声があがりはじめます

作家さんも思います

「売れてるし買えない人がいる。重版して!」

ところがどっこい。重版はできないのです。

なぜなら本はまだたくさん本屋さんにあるから

これを「市場在庫」って言います

読んで字の如く「市場に出回っているまだ買われていない在庫」です。

秋葉原オタク向けのお店に入れた数を数えると、

実は2,000部くらいになっていました。

他にもオタクがよく行く地域

池袋とか、大阪日本橋とか、そのほか色々にも多めに送っているので、

市場にはそれだけで4,000部くらい本が置かれています

13,000部のうち4,000部がそれらのお店に置いてあるのです。

もちろん、他にも置いているけれど売れていないお店はたくさんあります

全部合わせて、2,000部くらい売れ残っているとしましょう。

するとどうでしょう

世の中には「まだ6,000部の売れていない本がある」のです。

んで、これは「売れずに出版社に戻ってくるかもしれない本」なのです。

その状況で追加の重版はできないですよね……。

これが

発行部数が少なく、書店にあまりおいてない上、Amazon楽天もずっと欠品状態ですが、重版からないと打ち切りという謎の状況」

の正体です。





では傾向と対策

このミスマッチングを解消するにはどうすればいいでしょうか。

一番簡単なのは「たくさん置く予定のお店」を

出版社公言することだと思います

「この本は秋葉原でいっぱい売るから買いに来てね!」

「他の地域ではあまり買えないかも!」

と言ってしまえば、みんな秋葉原に行くのです。

そんなこと、言えるはずがないですよね。

他の地域から怒られますよね。

そこで行われていることが「店舗特典」商法なのです。

「このお店で買うと栞がもらえるよ」

「このお店で買うと描きおろし冊子がもらえるよ」

「このお店で買うとサイン色紙がもらえるよ」

というのは、要するに

「このお店にたくさん本置いてもらうからそのお礼にいいものを付けるよ」

ということなのです。つまり

特典が付くお店には他のお店よりたくさん置いてある

=そのお店に行けば本を買える可能性が高い

のです。

ただの善意じゃなく、きちんと意味があるのです。

この事実を知ってもらって、

店舗特典情報をきちんと出してもらうことがいちばん効果的です。



あと、例えば

イオンに入れた4冊が1週間で3冊売れた」

秋葉原入れた100冊が1週間で75冊売れた」

では、出版社の印象はまったく違います

やばいです。100冊入れて75冊売れたら、即重版検討案件です。

というか、なんでもっと入れなかったのかと怒られます

しかも、秋葉原で売れたのであれば他のオタク街でも売れるのでは。

と推測ができて、さらに売れる可能性を模索できます

なので、オタク向けの本を描いていて、それを売りたいのであれば、

是が非でも「秋葉原で買え」というのがいちばん効果を生むのです。

うわー。ユーザーフレンドリーじゃないー。

そうなんですよね。

読者にそこまで負担を強いるの、下の下ですよね。

買ってくれる人になぜ負担を強いるのか。ぷんぷん。





次善の策として、よく言われるのが「予約」です。

でも、予約には落とし穴があります

効果的な予約は、発売1ヶ月以上前にしないと、ほぼ無意味なのです。

本屋さんで売り切れてる本を予約して

「2ヶ月待ち」と言われたことありませんか?

あれ要するに

出版社の手元に在庫いか重版するか売れ残ったのが戻ってきたら送るね」

という状況なんです。

市場在庫」が減らない限り重版はかからないんです。

発売前の予約だと、配本時にその分の冊数が優先されます

重版には繋がりませんが、確実に入手できます



ちなみにAmazonほかネット書店ですが、

実は思われているほど冊数が極端に売れるわけではありません。

新刊で1000冊いったら化け物みたいなもので、

300とか500冊くらいで売れている方だと思われます

なので、在庫切れは頻繁に起こるんですよね……。

Amazonで買うよりも、秋葉原で買うのがいちばんです。

みんなで秋葉原に行こう!



ちなみに重版については

http://anond.hatelabo.jp/20161218163305

を参考にするといいんじゃないかな。

2016-12-05

東京コミコン2016でイラっとした話

2016、東京で初開催のコミコンに行ってきた。

その時の愚痴です。

まず開場までの話。

一般入場口と撮影会/サイン会入場口は別になっていて、開場は10時。

サイン会も同じく10時開始だったので、一般入場口とサイン会入場口それぞれに行列ができていた。

撮影会/サイン会入場口はさらに二手に分かれていて、スタンリー列とジェレミー・レナー列があった。

タンリー列/ジェレミー・レナーは、それぞれ200~300人くらいが並んでいた。おそらく一般入場列も同じくらい並んでいたんだろうと推測。

そして入場からの話。

撮影会/サイン会列は、スタンリー/ジェレミーともに10時を15分くらい過ぎたところでようやく開場され、みんなお行儀よく並んだまま入場する。

荷物検査を終えていざ会場に入ってみるが、サイン会エリアまでは若干離れていて、既に列もなくなり、早くもどこに行けばわからなくなる。

手近な警備員さんに聞いてみると、あそこにロープが張ってあるから、その通りに進んでくれとのこと。警備員が指し示した方を見ると、10mくらい先の仕切り板に沿ってロープが張ってあり、数名が並んでいる様子。近づいて並んでみるも、どうも様子がおかしい。ふと上を見上げると、この列はサイン会の当日販チケット売り場の列ですね。

なんだよ違うじゃんと思ってそこを抜けると、チケット売り場の横が撮影会/サイン会エリア入り口になっており、ものすごい人だかり。

おやおやと思いながらエリアの中を見ると、1000人は下らない数の行列がうねうねと続いており、エリアの入場規制のため出るも入るもできない状態

あれあれ、これは一般入場で当日サイン券を買った人が既に入っていますね。

そりゃそうだよね、だって撮影会/サイン会列に並んで入ってきたけど、誘導は会場の入り口までで、そこから撮影会/サイン会エリアの入場口までまったくのフリーダムだったし。

これなら一般入場口から入って撮影会/サイン会エリア直行すれば、もっと早く入れましたよね。

運営の人がメガホンで何か怒鳴ってるけど、「サインは次回13時からになるんで、一回解散しましょうか!ね!」と言ったと思ったら、「スタ…じ、じぇれ…ジェレミー・レナーさんのサイン会…じゃないや、撮影会チケット持ってる人いるー!?あ、いた、じゃあね、こっち回ってきて!もう入っちゃいましょう!」ってな感じで、まずカミカミで誰の何なのかわからない、いつ入れてもらえるかわからいか解散もできない、さらタメ口イライラ感の追い打ち。

誰もその場を動かないまま粘ってたら、とりあえず撮影会は200人ずつ入場させるとのこと。撮影会チケットを持っていたので何とか入ることはできたけど、どう考えても前のサイン会が終わってないか撮影会に入れるわけがない。撮影会を優先させればサイン会に並んでいる人を待たせるだけ。このスケジュール組んだの誰?どうするつもりだったの??

さらさらに、並んでいる間にも「サイン会チケット日販売分追加のお知らせです。」って放送が流れてくる。

いやいやいや、この状況見てる?大丈夫なの??

結局撮影会に3時間超、サイン会に1時間超並んで、どうにか合計28,000円をドブに捨てずに済んだけど、他のステージイベント限定商品などなどはゲットできず。コミコンを楽しんだって気分にはなれなかった。

ただ、ハナから撮影会/サイン会に興味なかった人は結構楽しんでたみたいでよかったです。

でも運営は猛省してほしいところ。公式サイト情報全然載ってなかったし、当日配布のパンフTBD文字があちこちに踊ってたし、まったくもってやる気が感じられなかったな…。

来年は…どうしようか。運営が変わるならまた行ってみたいな。

2015-10-09

本屋で本を買う理由なんてほとんどない

こんなサイトにいても楽しくないし、大学サークルにいたら、おそらく自分大学生の顔によるセックス格差に嫌気がさすだろうし、街へ行っても左京区人を見ると死ぬし、美男美女を見たら苦しくなるので仕方なく家で本を読むのがエブリデイだ。

決して好きで本を読んでいるわけではない。

大学で顔と学歴イライラしている以外の時間 つまり家ではオナニーと飯がなくてイラついている時間以外は本を読んでいる。

からの送金12万円(家賃抜き)の内の2万円は本代で消える。

本というのは買う場所によって著しく値段が変わる。

日販サイトで注文をして、大学生協で受け取れば10%引きだ。

ただ、本が手元に届くまで遅いし在庫切れも嫌になる程ある。ただ、漫画対象になるのは素晴らしい。

自分年会費1900円のAmazonStudentに入っているので、漫画以外の本は10%のポイントがつく。ヨドバシと違ってそのポイントさらに本を買っても、10%のポイントがつく。しかも、お急ぎ便が使い放題なので、真夜中は事後の馬鹿大学カップルしか歩いていないようなところにある自分オナニーしている京都の部屋に直接届けてくれるのはとても助かる。

本屋で本を買う理由なんてあるのだろうか。

選択肢大学生から大量にあるから本屋がいらないのか。いや、違う。大学生でなくても本をhontoで安く買える時がある。yodobahsiで3%ポイントをつけてもらえる。

僕が京都丸善美男美女京大生にビクビクしながら本を読んでいたら、メールが来た。hontoから10%引きのクーポンである通販しか使えない。

わざわざ、金閣寺の近くから三条まで自転車に乗って、辛い思いをして、1%しかポイントがつかないのに、手垢がついた本を買う必要があるだろうか。

メールが届いた時、丸善で本を読んでウェブで注文すると少し申し訳がないので、とりあえず1000円のちくま学芸文庫を買った。

Amazonなら100ポイントつく。しかし、ここでは使い勝手が大変よくない10ポイントしかつかない。

それしかつかないのに、街で美男美女を見なければいけないのだ。

2014-09-01

http://anond.hatelabo.jp/20140901223106

仮にAmazon撤退したら、東販・日販談合体制みたいなものに戻って電子書籍化がヘタすれば白紙に戻るとか、そんな世界だと思う。

宅配便も当日配送はコスト高だから辞めましょうって話になって、2−3日後に届くがデフォルトになるんじゃないかな。

http://anond.hatelabo.jp/20140901114038

え?散々あったじゃん。もともとAmazonの方が弱くて逆転されただけでしょ。

しろ個人商店がある場合Amazon楽天で調べて個人商店があるなら個人商店で買ってもいいよ。

セキュリティーが心配だけど、結構 個人商店級でも買うことがある。

でもヨドバシや東版・日販音楽業界は違うだろ。

 

大規模書店が滅ぶのは、自分たち責任だろ。もともと大手だったんだから

しかも、大規模書店でこの超低金利時代に何言ってるの?って言っていい?

2014-02-25

拝啓 アマゾンジャパン様』を、レッツ添削赤ペン先生

http://b.hatena.ne.jp/entry/shuppankyo.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-9ba7.html

で判り難いと話題沸騰中で、仮にも良い大人が書いた文章だからそんなわけねえだろと思っていた時期が俺にもありました

ゼンテー!!

http://shuppankyo.cocolog-nifty.com/blog/files/01-1402.pdf

これは『出版協 FAX新刊選』の「ほんのひとこと」の転載。つまりコラム

出版副会長竹内さんは『「アベノミクス」の裏側で……。』や『「日本を取り戻す!」安倍自民党政権は「物言えぬ社会」を目指すのだ!“何が秘密? それは秘密”』等を書く人で、つまりスベったギャグという評価が適切。

なお、赤ペンしたら真っ赤になってどうしようも無くなったので、各文毎には解説していない。

全体概要

冗長な上に、内容が散漫です。要件は簡潔に伝えましょう。

書きたい内容をまず箇条書きにしてみて、不必要な部分は取り除きましょう。

箇条書きにすると、構成の不明点や、つじつまの合わない点が判るようになります

要求なのか、質問なのか、お話なのか、それぞれが判るように区別しましょう。

構成要素

(可能な限り基の文章の順序を守ったが、一部意味を通すために前後している)

赤ペン先生からのお便り

書きたい内容、つまり、言いたいことが沢山あるのは、とても良いことですね。

しかし、本当に言いたいことを1つか2つに絞らないと、何を言いたいのかわからなくなってしまます

竹内さんの書きたいことは、もしかしたら次のようなことではないですか?

言いたいことが絞れたら、まずはそれを最初に伝えるようにしましょう。

その理由や、周辺情報は、出来る限り簡潔に書いてみましょう。

また、「わたし」が指す人(会社)がいくつもあると、読み手を混乱させてしまます

出版協、彩流社竹内さん、読み手書き手を含んだ全体など、いくつもありました。注意しましょう)

例を2つ書いておきますので、参考にしてみてくださいね

例1

Amazon Studentプログラム中止要請の件

拝啓

貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます

この度、彩流社(以下、当社)は、Amazon Studentプログラムの中止をアマゾンジャパン社(以下、貴社)に要請いたします。貴社のAmazon Studentプログラムは、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の第二十三条において適用除外を認められた書籍再販売価格を維持する為の正当な行為を阻害するものです。

つきましては、即時の中止、もしくは、当社の商品Amazon Studentプログラムから除外して下さい。

詳細は、下記に記載いたします。

今後とも、ご愛顧賜りますようお願い申し上げます

敬具

 記

Amazon Studentプログラムを即時中止して下さい。

Amazon Studentプログラム中止に伴うクレームは、当社カスタマーセンターをご案内下さい。

・即時中止出来ない場合は、当社の商品Amazon Studentプログラムから除外して下さい。

要請は、再販制度を維持する為のものです。

裁判意志はありません。話し合いで解決したいと考えています

・貴社には、当社の商品提供を続けたいと考えています

・なお、当社と直接の再販契約である取次を訴えるつもりはありません。

以上

宛名や、カスタマーセンター連絡先等は省略しました)

例2

拝啓 アマゾンジャパン

霞たつ今日このごろ、いかがお過ごしですか?いつも我々彩流社書籍販売にお力添えいただきありがとうございます

我々彩流社は、人文書や文学系の専門書を多く出しているので、大型書店以外では店頭販売機会も少なく、月の売上の15%は、アマゾンジャパンさんによるものです。大変お世話になっております

さて、実は本日彩流社代表としてではなく、出版協の代表としてお願いがあります

書籍市場の発掘と拡大、文化の発展という大義を再確認しませんか?

以前に一度お願いし、「再販契約者の当事者でないので、回答する立場にない」とお返事を頂いた、〈Amazon Student〉プログラム中止の件です。

アマゾンジャパンさんの〈Amazon Student〉プログラムは、再販制度の維持を妨げていると出版協は考えています。その為、すぐに〈Amazon Student〉プログラムを止めていただけないでしょうか?もしもすぐに止めることが難しい場合は、出版協に加盟している出版社商品をそのプログラム適用から除外していただけないでしょうか?

文化の一翼を担う一員として、裁判のような手段はとりたくないのです。また、出版協に加盟している出版社再販契約を結んでいるのは取次店ですが、そちらに賠償を求めたくもありません。

最初にお伝えしたように、アマゾンジャパンさんの売上に占める比率出版協に加盟している出版社にとって大きいので、できれば商品提供は拒否したくありません。

割引価格で買えなくなってしま学生さんたちからの批判は、出版協が負う覚悟です。ですが、現在の定価設定は決して不当に高いものではないと思っていますし、もしも再販制度崩壊してしまえば、書籍価格は上昇してしまい、結果的には学生さん不利益になってしまうと考えています

先日、「作業中や運送中の破損・汚損本の処分」という理由による書籍アウトレット販売に関して、「全て返品入帳する」として、話し合いで解決することが出来ました。同じように、この件も話し合いで解決できると思っています

わたしたちは、(スタンスの違いはあっても)文化財ともいうべき書籍を、読者に手渡していく同じ仲間だと信じています

消費税に関することなどまだまだ聞きたいこともありますが、それはまた別の機会にしたいと思います

梅香る季節ではありますが、まだまだ寒い日が続きます。お体を大切に、ますますのご活躍を願っています

敬具

赤ペン先生裏話

なんつうか全体的にダセエ

まず、小社、わが社、わが国、わが業界、私、当時の流対協、私たち出版協、自分たち、われわれ、とか

自分がどこの立場からモノ言ってるかがブレブレで、一貫性がねえ

せめて自分個人なのか、自分会社なのか、自分所属する出版協なのかくらいは判るように書けよ

あと、愚痴が長え

送料無料はいいけど、他の直販商品が影響されて値上がりしたとか

書店ポイントサービスも1%なら「お楽しみ」だが、3%が横行してるとか

取次店(日販大阪屋)に契約遵守指導を求めてるけど明確な回答が無いとか

知らねえよ。カンケーねぇだろ。

ポイントサービス商品単価は低下せずに寧ろ上がってるから良いんだとか、既存書店に媚びうるから論旨がブレるんだよ。

ポイントサービスは全部爆発しろ!ぐらい言えよ

例1も例2もよ、基の論旨がグチャグチャで根拠も書いて無えからエスパーにも限界があんだよ

そもそもよ、手紙の形で周りに経緯と現状を伝えたいんだったらよ、メインで言うべきは再販制度崩壊したら価格が上がる理由とかプロセスとか、再販契約の内容とか、取次訴えない理由とか、商品引き上げない理由とか、そのへんだろうがよ。

自分に都合の悪いことは一切書かねえからワケワカンねえ上にダッセえ愚痴ばっかりになんだよ

なんつーか「裁判にはしないでやってんだから、折れろよ?ん?裁判嫌だろ?」みたいな上から目線だけどよ、

自分契約社会アメリカ会社とか書いといてよ「契約の相手は取次店だけど、販売会社契約守ってくれ」とか言って聞いて貰えるワケねーだろ

再販契約違反しているか否かについては平行線のまま」とか書くなよ恥ずかしい

契約違反してるかどうかなんて裁判したら一発で判るだろ。そんな解釈難しいのか?出版協にも顧問弁護士ぐらいいるだろ

信念があるから学生からの批判上等っていうなら、さっさと商品提供拒否しろって

事を構える気概もないくせに、矜持とか言ってて臍で茶が沸くぜ

とか、さっき席を立った隣の赤ペン先生が言ってたけど、ちょっと言い過ぎだし口が悪いよねー

出版協の益々の発展と出版業界のご多幸をお祈りして、結びに代えさせていただきます

2013-10-24

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1778341.html

指摘されて初めてわかったんだけど

Amazonは1日で本が届くのに、書店で取り寄せると届かない(書店も有る)。

ようするに東販・日販物流体制がAmazonに劣っているという事なのか?

古くから流通に特化している2社がAmazonに負けている?

 

ようするに、負けているのは小売じゃなくて卸?

2013-07-04

電子出版の話で、出版業界という大きな単語Disること

電子書籍の話題で、既存出版社Disったりするブコメを見るたびに、違和感がある。

正確には、出版社Disに見える、日本出版業界Disったりするブコメを見るたびに、だ。

僕は書店女性が好きだ。

白状しよう、書店員と付き合っていた事がある。

から彼女を見て書店員を好きになったのか、書店員が好きだから彼女を好きになったのかは正直判らない。

本屋に立ち寄って、上の棚に本を入れようと少し背伸びする女性をつい目で追ってしまうのは、

から、街でベージュコートをつい目で追うような、そういうことかもしれない。

それで、書店員と付き合っていたから、色んな話を聞くことが出来た。

本屋が売ってくれるから、手元に本がある。

アタリマエのことだけど、その本代の20%が書店利益になってるという意識は正直なかった。

彼女が働いていた本屋では、たしか20%ぐらいだったと思う。

大きな本屋になると、単に大きいというだけで25%ぐらいになる、らしい。

普通、仕入れが5%も違ったら、まあ勝負にはならないように思う。

でも、本の場合は売値が固定だから、安く仕入れて安く売る、という競争にならないので、なんとか住み分けができる、らしい。

合ってるかどうかはわからないけど、そんなものかな、と思っていた。

店長だったかオーナーだったかは、返本とか支払い?とかで、よく頭を抱えている、みたいな話も聞いた。

そういう話を彼女から聞いているうちに、アタリマエなんだけど判ってなかったことで、漠然と判ったことがある。

出版業界、というくくりをした時に、その末端に居るのは、たぶん彼女なんだ。

「なぜ固執するのか」とか「音楽業界の教訓を活かしていない」とか「既得権益が」って言われるたびに違和感があるのは、彼女Disられているように聞こえるからだ。

エプロンを外して、お待たせ、とはにかむ彼女とか、

猫がいるとちょっと遊んでから帰る日販の人とか、

いつも重そうなカバンを持ってた営業の人とか

良く勝手口で煙草をふかしていた店長とか、

いつも立ち読みをしてる爺さんとか、

そういった、本屋の周りに見えている人達は、たぶん、みんな居なくなってしま人達なんだろうとは思う。

HMVだって閉店が話題にならないくらい、店は減ってる。

レコードを売る店なんて、もう見ない。

から、同じように、きっと彼女が働いていた本屋も遠からず無くなるんだろうとは思う。

でも、それは「他の業界での教訓を活かしていない」からじゃないと思う。

活かしても活かさなくても、彼らは居なくなるんだ。

爺さんは、たぶんkindle漫画は読まないだろうし、

店長はきっと、電子書籍サイトWebマスターにはなれないだろうし、

日販の人も、既存書籍電子書籍スキャンする係にはならないと思うし、

あの営業の人は、たぶん営業をかける先がぐっと減って、楽になるのかもしれないけど、

間違い無く彼女は、電子書籍サイトクレーム受付係として、小さなキュービクルの中で働いたりは、しない。

しないで欲しい。

出版社の人が表に出てくることが多いけど、そうじゃない人達沢山で、出版業界書籍業界は成り立ってる。

もちろん、そういう人達雇用を維持しようとして、出版社が動くのが遅いってわけじゃないと思う。

ゲームの小売なんかと違って、正直、街の本屋さんが大手出版社意見したりは、たぶんできないわけだし。

何が入っているのかわからないけど重そうなカバンを持ち歩いてた営業の人が、ある時僕に携帯を見せてくれながら教えてくれたことがある。

僕は実は女性向けの(エロじゃなかったみたいなんだけど、僕には違いが判らなかった)ケータイ漫画担当もしてる。

小さな画面なのに、電子書籍でも結構売れてる。

これはでも、書籍じゃないよなあ、そういって笑っていた。

その電子書籍は、きっと、読む人に喜ばれてるから結構売れてるんだと思う。

から、商売としては正しいし、顧客ニーズにもあってるし、評価されるようなことなんだと思う。

でも、あの画面の本を「売る」流れの中には、猫好きのお兄さんも、愚痴り気味のおじさんも、髪をかきあげるたびに少しいい匂いがした女の子も、出てこない。

から出版社電子書籍に舵を切るっていうのは、つまり既存出版業界を全て切り捨てて、生き残るってことだと思う。

出版業界は動きが遅い、じゃないんだ。一回店を畳んで、新しい場所で商売を始めようとしてるだけなんだ。

仕入先は掴んだまま、今までの取引先を、全て切り捨てて。

悪いとは言わない。

商売だし、世の中の流れは止められないんだろうし、顧客はいつもわがままで新しいものを求めてる。

でも、ほんの少しでも良い。

出版業界は、音楽業界の二の轍を踏まないように変わるべきだ、とコメントしたくなったら

それは変わるんじゃなくて、既存メンバーを全て解散させて、新しいメンバーで始められるように、

今の業界は、早く死に絶えるべきだ、そうコメントするのと同じ事なんだな、と思い出して欲しい。

小さな本屋なんてさっさと無くなって全部電子書籍にすれば便利になるのに、

そういうコメントに見えてしまうたびに、僕はいつも違和感を覚えて、彼女を思い出して、悲しくなる。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん