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2023-01-26

人気飲食店新装開店したあとに真の試練を迎えるのか?

何時行っても繁盛している飲食店は、手狭で小汚い店舗改装したり

あるいはその近隣の場所新規店舗オープンしたりするときがある。

自分がよく目にするのは、そのあとで潰れてしまう事例だ。

だいたいにおいて人気のある飲食というのは当然だが旨いものを出す店だ。

しかし、どういうわけかその旨さで人気になった店が新規改装して店構えが新しくなると味が落ちる。

たちが悪いのはその味が落ちた状態ときに、その店は人気の絶頂を迎えるという点だ。

それまでの狭かった店がより広くきれいになり、それまでよりも更に集客が良くなり、広くなった店舗にも人があふれるほどになる。

だが、味は確実に落ちている。

なのにフロアは満員だ。

そりゃ潰れるのは当然だ。

その理由は定かではないが、

自分経験したケース①はそれまで昼から深夜まで店に住んでいるのかと思うほど常駐していた店の大将

ときに自ら料理し、

ときに店の若いものに任せて店の奥で鎮座していた店の大将の姿をとんと見かけなくなることから異変が起こったように思う。

ケース②では明らかに店長が絵に描いたような驕り方をしていた。

客に対してのきめ細やかさがなくなり、料理の出来がだんだんと荒くになっていく。

どちらのパターンも最終的にはよくわからない昨日今日入ったようなアルバイトあんちゃん料理するようになっていた。

もちろん出てくる料理は出鱈目だ。

それでも、驚異的なことに人はまだ来るんだ。

え?って思うような味の店に人が集まってくるんだ。

とはいえもちろん終わりは来る。

ある日、突然潰れているのに気づく。

そんな店には俺も通うことがなくなっているか存在も忘れ始めた頃に、ありゃ?潰れてるなとなる。

まあ当然の結末だ。

なんでこうなるんだろうか?

やっぱり料理人として成功したはずの人が自分経営者としての才能に酔い始めるとおかしくなるんだろうか?

規模は違うけれど、いきなりステーキとかと同じようなことなのだろうか。

2023-01-04

2021年に読んだ本

1月12冊)

前半では美術知的にとらえようとした。後半は生物学テーマ

2月10冊)

脳科学生物学が中心。小説ゼロ

3月12冊)

SFと平安文学

4月12冊)

平安文学マイブームが続き、続いて神林長平ヴォネガットを読み始める。

5月17冊)

英国貴族執事メイドテーマ。なぜか田中啓文も読みだす。疲れたので脱力系を。

6月10冊)

空想法律読本シリーズ経済学、それと奇妙な味短編集。

7月(16冊)

シオドア・スタージョン一角獣・多角獣」

奇妙な味シリーズがしばらく続く。たまに古いSFが読みたくなる。

8月(7冊)

ブラウン神父シリーズは途中で飽きる。「聊斎志異」を読みだす。

冊数が少ないのは、中島敦全集がぶ厚いからだ。ページ数では一冊で実質三冊ほど読んでいる勘定だ。

9月(9冊)

ひたすら中国古典を読む。物語としては読みやすいが、脚注について調べていると意外と時間がとられる。

中島敦全集手紙手帳メモ書きまで収録。

10月(10冊)

アーネスト・サトウを除いて中国文学が続く。明治維新が一日単位で記録されていると見落としていた事実が多いとわかるし、刻一刻と情勢が変わっていったのも感じられる。。

11月12冊)

歴史に関心が移る。アイヌ民族について知りたくなる。

12月(13冊)

アイヌ民族から琉球視点を移す。

漫画(19冊)

やっと森薫を読み始める。ハルタコミックス(旧fellows!)ばっかり。

美術展など

コロナで回数は少なめ。

映画

プーと大人になった僕

パディントン

「イェスタディ

JUNK HEAD」★★

「シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版」★★★

雑感

生物学脳科学歴史SF海外文学が多い傾向は昨年から変わっていない。

一方で、日本古典文学にも少し手を出した。

また、「聊斎志異」「西遊記」「三国志演義」と長めの中国古典に取り組めたのは良かった。

2022年に読んだ本

今更だけど2020年に読んだ本

2022-12-31

はてブって平気で嘘つくやつばっかになったな

防衛費をいきなり2倍にした時に起きること

この人は間違いなく嘘つきだわ。

「いきなり防衛費2倍」に防衛省OBとか身内から疑念が出ている

実は増田は「防衛省官製談合」の現場に居た事がある。

ここでさも「僕は防衛省関係者ですよ」みたいな事を言っているが、それならばそもそも防衛費をいきなり2倍」とは言わないはずだ。

「5年間かけての2倍」は全くもっていきなりでないからだ。

何も知らない人であるならば「それでもたった5年で2倍だぞ!消化しきれない!」となるだろうが、防衛省の中にいる人間だったら「いや。5年もあるなら2倍は消化しきれる」という結論になるだろう。

何故なら現状において防衛省赤字を繰越で無理やり誤魔化している状態なのだから

まず何よりも装備費が終わっている。

お偉いさんは新装備をジャンジャン作ろうとするが、それを修理するのに回す金のことは考えていない。

たとえば戦闘機ミサイルなんかは内部の部品であってもアメリカから購入することになることが多いが、日本海外経済成長の差を考えれば分かる通り、国内部品よりも滅茶苦茶割高になる。

一部国内企業国内部品への切り替えを努力するるが、逆に一部企業は儲けが出ない上に担当者親方日の丸でえばり散らす防衛産業から足を洗うため昔は国内製だった部品海外製に変わり、その上がり幅が凄いわけで気づけば修理費は割高になる。

カツカツの装備費は最終的には部品不足を生み、壊れているが修理できない兵器まで生まれる。

ならばどうするか、答は簡単だ。

「殺す」と割り切った戦車戦闘機を決めて、そこから部品取りをするのだ。

10機のうち1機を殺せば他の9機を健全状態にするのは難しくない。

滅茶苦茶な話だがこれが日本国防の現状だ。

施設についてもボロボロで、昔作られた耐震基準の満たされていない建物必死に補強しようとしているがそれも追いついておらず、大地震に対して派遣に出なければならないはずの自衛隊がいざ地震が直撃したら施設倒壊で機能麻痺に陥るような状態である

雨漏りをしたり自動化設備の壊れた倉庫ビニールシートやなんちゃって効率化で必死に誤魔化したり、そもそも装備の拡充に対してスペースが足りていないので一部の物品は野晒しにしている。

弾?もちろん足りてないが?それが?いつものことでは?

ロシア北方領土から攻めてきたら速攻で負けるか弾切れで負けるかの二択なのは偉い人同士のTRPGにおける永遠テーマである

人件費最近やっと「若手に対して魅力がなさすぎるのでちょっとだけ給料増やそう」で雀の涙ほど増えただけであり、自衛官扱いでない人間給料残業代定額制でない職員)に対しての残業代は相変わらず半分ほどしかさな状態が続いている。

とにかくケチ臭い上にパワハラ体質も相変わらずな自衛隊を嫌って若手が入ってこないので最近は一度辞めた人間再雇用しているが、それでも足りないので業務の外部委託OS化)が進んでいる。

備品の拡充に対しての人材不足をどうにかしようとすれば、自然と外部委託の流れは進むだろうとされている。

外部委託をするということは、当然のように内側で済ませるよりも総合的なコストパフォーマンス悪化する。

業務効率的にまとめあげて必要な部分だけを抽出できればいいが、自衛隊仕事防衛上の機密に関わる部分も多く一括で他所に渡すことが出来ない。

結果として、今ある業務のうち機密情報を漏らさないような部分だけを一度吸い出す作業を行い、そこで渡して帰ってきた仕事自分たちがやった機密にかかわる部分の仕事をあとで重ね合わせる二度手間のような状態生まれる。

そうして生まれた新たな業務を補うために更に外部委託を増やすという悪循環に陥る一歩手前まで来ている。

そもそもなぜ自衛隊人間仕事が遅いのかは、業務効率化するという意識が少なかったかである

意思決定者の年齢が高くなりがちな組織では未だに「手作業こそが最も正しい。機械は信用できない。何故なら怒鳴っても治ることがない。人間は怒鳴り散らせばソイツが責任を持って100%の仕事を完成させるようになる」という手作業至上主義蔓延していたからだ。

流石にいよいよピンチになって慌ててOA化を進めようという動きはあるが、そもそもの「業務効率化に投資するなんてサボりじゃん。頑張ればいいだけ。根性だよ」の意識が抜けておらず、それらは常に最低限のクオリティ格下げされる。

事務作業をする人間必要なら1人につき1台のパソコン」ということさえ昔は成立していなかったし、今でも支給されるコンピューターの性能は滅茶苦茶に遅くまともじゃない。

それについては防衛省に限った話ではないではないかと思うだろう?

くそのとおりだが、経済産業省とかでさえゴミのようなパソコンを使っているなら、自衛隊の使っているパソコンがそれよりマシなんて話があると思うか?

これら数々の負の遺産とも呼べる予算不足によって生み出されたツケは確実に自衛隊の内部に隅々まで広がっている。

壊れかけたシステム、壊れているのを誤魔化している装備、それらを現場レベルでなんとか無理やり回すために繰り返される土日出勤やサービス残業、それについていけず辞めていく新人

無数の赤字を積み上げながら限界で回しているのが現状だ。

現状としては「予算が倍あってもいい(取引先が対応できるかは置いておいて)」というのが防衛省における多くの現場における現状だろう。

実際に2027年度において倍になったとしても、その年度の予算は「元々想定していた効率組織を回す」+「今まで誤魔化したことで溜まってきた負債の解消」で使い切れるだろう。

もしも2倍の予算がそのまま次の5年も続くとなると苦しい……ということもなく、防衛省トップが考える夢いっぱいの戦力拡充計画を実現させようとすれば全然使い切れてしまえるはずだ。

彼らは日本アメリカ中国なみの軍隊を手に入れて自分たちがそれを悠々自適に操り太平洋沿岸治安維持大日本国様々に依存する世界世界中のVIP自分たちに傅く日を夢見ているのだから……ほーんまなんなん?


みたいな話を前に飲み会で知り合いの自衛隊が延々と愚痴ってました。

んで、この元増田の話とぜんぜん違うんだけど?

お前何者なの?

なんか妄想適当言ってない?

なんやっけ……えーっと……「所属階級を述べよ!」であってるっけ?

俺は自衛隊に知り合いがいる普通の人。

2022-11-07

あなたタイムトラベルタイムリープネタの初めてを教えてください

小説以外にも、漫画アニメゲーム映画演劇なんでもOK

高畑京一郎タイムリープが、新装版で発売されたのを知った記念。クリスクロス新装版も、いつでも発売してくれてもいいのよ。

2022-09-21

anond:20220917233739

■息子と、飲む。

いつかプリキュアキュアレモネードが変身した日にパニエを履いていた話を思い出す。

栄町コンビニは華やかはあれど、明治香りが煙たく漂う古臭い場所だった。

まるで、よっちゃんいかのような。甘酢の強さが強調された力強い雰囲気がある。私が過ごした40年前と大して変わらない空気

するめいかが持つ甘さは、そこに一切存在しない。うまい棒コンポタの煙たい臭い。それが好きな人しか受け入れられない古臭い匂いお菓子売り場に連れられた私はそんな妄言を考えていた。

カップ麺売り場の棚が、かつて持っていた世界初乾麺の威厳が薄れゆく中で、往時の輝きをあいも変わらず放つのは袋麺なのだろうか。

私と息子は行きつけの総菜コーナーに向かう最中に味は変わらないとの言葉を仕切りに話していた。

どの味も変わらないと。

目印的存在であった切り身魚の真空パックが売り切れてしまっても、私らは何喰っても変わらないと口にする。

おにぎりコーナーを抜けて、すぐの総菜パンデザートの棚は永遠と広がる夢のファンタジーである

私が過ごした約10余年は、まだほんの入口付近にあった。

今では5段重ねの立派なミルフィーユに生まれ変わっていたチーズケーキ。されど、心の中は小学校当時のままだという。

あぁ、中学一年生の頃に、ここの小学校プールによく入っていたなぁ。そう話す私は立派な犯罪者だった。

それでも紅潮する息子の顔はとても粋だ。私は新装の日にホットスナックを頼んで、仲良くなった店員今日一緒に飲む友人なんだ。

キザすぎるセリフ真実として話す私は最高にかっこつけで、かっこよく見える。

腹が出ていて、癇癪持ちに見えて、陰謀論者の私も、今日ばかりはトップガンマーヴェリックトム・クルーズよりもはるかにカッコよく見えることだろう。

普段は、近くにいたくもないと思える私も、なんだかきっと息子の憧れだろう。

息子が私に連れられたレジは、ホットスナックの棚に何が残っているのかもよくわからない場所だった。

入店から歩いて8分程度。大型冷凍庫の横にある、普通なら人が寄りつかないような小さなところ。

私と友人はここに100回以上来ているんだ。詭弁に思えるセリフも、今日不思議説得力を持って聞こえた。

どうしても話したかった話があるという。

私が引退した時にどうしてしたかった話なんだ。

息子が中学進学してようやく話す時がやってきた。

それは隣にいる友人の父親の話で10年以上温めておいた逸話なんだ。

自信を身に宿して、私は満を持すを体現するように話を切り出した。

「私は友人の父親の話に昔、もの凄く感銘を受けたんだ。

その話は友人の結婚式でも話して、今日お前に話すために温めておいたと言っても過言ではない。

それを話したいか今日お前をここに連れてきてるんだ。

じゃあ今から話すぞ。友人の父親は有名な証券会社役員だったんだ。ちょうどバブル期の頃、ボーナスが数百万円って世界で随分金回りが良かった。

から友人は成人した時に、父親銀座キャバクラに連れられてったらしい。

酔っ払った父親に友人は何を言われたと思う?

俺の奥さん美人だろう?そう言われたんだ。

その時に俺は、コイツはなんで人生成功者なんだって思ったんだ。友人の父親がだよ。

友人は自分父親自分マザコンであることを突き付けられたと感じたらしいんだが、俺はとにかく感銘を受けた。

これが人生成功者なんだって。以来、私は母さんを俺の中の一部だと尊敬している。だからこそ決して母さんの悪口を私は一切言ったことがない」

その言葉を受け止める息子の瞳は、普段とは違った熱がこもっていて、80年間生きてきた中で、私が一度も見たことがない息子の姿。

振り返れば、完全に惚気にしか聞こえないよね。カッコつけられて、かっこいいと思わされちゃったかな。

そんな私が、私はなぜだか愛おしかった。

2022-08-10

子供達を連れて少女漫画を買いにゆく。

 お買い物の練習と称して、小学生の娘らとともに、地元いちばんデカTSUTAYAに行った。子供を口実にして、私自身が少女漫画コーナーをうろつきたいだけだったのだが。

 先週だかもっと前だかに増田恋愛をしていない少女漫画ってある? 的な事を書いてたエントリがあったじゃん。それを見て、現実にはどうなんだろうと思って見に行った次第。

 どうだったか? ほぼ恋愛ものやね。パッと見で恋愛がメインテーマではないと分かるものは『ちはやふる』と『群青にサイレン』と『東京ミュウミュウ』だけだった。

 出版社関係なく、どれもこれも恋愛してるし、あと結婚する話が多いみたいだなーという印象。ラノベで嫁入りもの流行った影響だろうか。

 恋愛をする女の子がメインの話というより、主人公に絡んでくるイケメンがメインみたいな話が多いのか、それとも単にイケメン特集だか推し特集だかっていうコンセプトで本が陳列されているだけなのか……。『蝶か犯か』がその特集本棚に陳列されていた。うちの上の娘が好きなやつ。本にイケメンプロフィールが同梱されている。

 『蝶か犯か』もだけどヤクザ物も人気があるらしい。タイトルは忘れたけどヤクザお嬢さん付き人の話とか……それは組長にバレたら付き人は小指を詰めるどころじゃ済まないやつではw

 現実にあったらヤバそうなものといえば『弁護士17歳』というタイトルを見かけた。イリーガルラブ……ものは言い様だ。

 ヤンキーものも人気。極道やらヤンキーやら、裏社会人間裏社会に片足突っ込んでるような人間はもはや空想上の珍獣のようなものなのかな。

 少女漫画領域がうっすらBL侵食されている。『消えた初恋』はシーモアかどこかで1巻無料の時に読んだがすごく面白かったんだけど、娘にこれ超おもしろいよって勧めたら男だらけの表紙がウケず「いらなーい」と一蹴された。KADOKAWAの出してるBLボーイズライフ漫画少女漫画の棚に。

 ガチBL棚もちょっと見てきた(一人で)。おすすめ本のコーナーに『春と夏となっちゃんと秋と冬と僕』がある! それは名作なのでいいけど、発売からけっこう年数経っているような。4コマ漫画で、確か修正の入るほどのやつではないが、ガッツリBL文化作品なので、取っ付きはよくないだろう。それより『じじいの恋――命短し恋せよ老人』はないのか……面白いのに。

 少女漫画・レディコミ・TL・BLとは別に大人女子向けというコーナーが一列ぶんくらいあった。『異国日記』『さんかく窓の外側は夜』が目立つ感じに平積みされていた。

 あとタイトルは忘れたけど捜一の刑事主人公っぽいグロそうなやつが、けっこうなスペースを占有していた。よほど人気があるのかな。他に目に留まったのは、ウサギ飼育する漫画と、猫と暮らす人の漫画。癒されそうー。昔『ぴくぴく仙太郎』が好きだったなぁ、と思い出に浸るなど。

 各自買いたい本を手に取り、会計に向かう途中に漫画コーナーの手前のところに『ときめきトゥナイト』が陳列されているのが見えたんだが、新装版でも出たのか?

 長女は『千紘くんは、あたし中毒』(伊藤里)、次女は『新婚だけど片想い』(雪森さくら)、私は『山口くんはワルくない』(斉木優)を購入――☆

『千紘くんは、あたし中毒』―pixivコミック

https://comic.pixiv.net/works/6558

『新婚だけど片想い』―pixivコミック

https://comic.pixiv.net/works/7351

山口くんはワルくない』(斉木優)―コミックシーモア

https://www.cmoa.jp/title/189816/?adme1014=11451_Cj0KCQjwrs2XBhDjARIsAHVymmR5wpxagyVBS6f_D-MVdnaxHEsgVkjDJfHBtY9TTYFXmJ7GEdViHqkaApPDEALw_wcB&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=4_new_sp_dsa_202107&utm_term=adme1014&utm_content=tittle&gclid=Cj0KCQjwrs2XBhDjARIsAHVymmR5wpxagyVBS6f_D-MVdnaxHEsgVkjDJfHBtY9TTYFXmJ7GEdViHqkaApPDEALw_wcB&cmoa=lp&lp_fol=fld04

2022-07-31

ラノベおもろい

人生で初めて読んだライトノベルデュラララ!!なんだ。ちなみにその頃は3巻くらいまでしか出てなかったということで年齢を察してほしい。

ギリギリオタク腐女子市民権を得始めた(キモオタの声がデカかっただけというのもある)中、その頃流行ったラノベは何も考えず読んでいた。自然と手元に持っていたのでわざわざ考えて選んだりしなくとも同系統面白いものを嗅ぎ分けていたわけだ。(脳死で買ってた節もある)

親がラノベでも活字活字だろ、と思うタイプだったのもあり書籍だけは沢山買って貰えたので余計そうだったかもしれない。

当時、ハルヒ派はスニーカーバカテス派はファミ通えむえむっ!派はMF、人退派はガガガみたいなゆるく好きなレーベルが偏っていた。GOSICK富士見ファンタジアで読んだやつはガチみたいなところあったし。

西尾維新が好きと公言してるとややディープオタクって感じだった。化物語からハマった奴はニワカ扱い。戯言シリーズこそ至高、みたいな。

大学生くらいになるともうレポートやら論文やらで正直娯楽の本はそんなに読んでなかった。文献漁るほうが楽しかたからというのもあるけど、要領悪いから単純に本読む時間とれなくて。

そんなわけで幼女戦記オーバーロードかに首突っ込んだのは社会人になってからもっと早く読んどきゃよかったものを!って思った。超好き。

最近ようやっとまたラノベに戻ってきた。ノゲラ読み直すぞ、SAO読み直すぞ、アルファポリス女性向けに手を伸ばすぞ、異世界放浪メシ連載版を最新話まで追い、異世界居酒屋のぶをアニメで履修して、映画をやるからと夏トンを手に入れ、同作者のシリーズからミモザ告白を買った。取次のランキングにずーっといるか異世界ウォーキングも買った。ミミズクと夜の王メディアワークスから新装版になったので買った。豚のレバーは加熱しろ、がアニメ化するらしいので買った。

おもろい。誰だ最近ラノベはつまらんとか言ってた同輩は。つまんねーのは我々の頭じゃねーか。

ただ売れ筋雰囲気が変わったのは事実なので最近現代学園異能バトルの新刊にお目にかかることはあまりない。シャナ上条さん青春をともにしたオタクはやや寂しく思っている。

2022-07-18

三大「絵柄の変化がキツくて脱落したマンガ

ハンター×ハンター

あずまんが大王新装

 

あと一つは?

2022-07-02

三大ガッカリ新装開店

オシャレなカフェかな? → 美容室

お、コンビニの跡地に居抜きで何か入るやん! → デイケア

あと一つは?

(7月4日 追記)

ブクマについて。

セレモニーホール → あるある。そこそこデカいだけに、ガッカリ感も大きい。

・変な名前の高級パン屋 → 一時期多かった。最近下火になってきたけど

パチンコ → むしろ潰れて減ってきてない?

2022-05-30

[]5月29日

ご飯

朝:なし。昼:麻婆豆腐定食。夜:弁当目玉焼きワカメスープ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

グランブルーファンタジー

月末シナリオの箱開けを少しだけ。

ワールドリッパー

アビ獣の新装備が来るのでオロチを久々に周回。

シャドウバース

プロ試合を観戦しながらラスワネクロランクマ。

ながらが良くなかったのか、MPを1000ぐらい溶かした。

やっば……

2022-05-12

anond:20220512144717

150億年前の最新装置の仕様に合わせて世界設計してしまったのでボトルネックが解消できないんです

2022-05-04

スガキヤラーメンの思い出

あれは俺がまだ小学生の頃だから1980年代だと思う。埼玉県南部とある国鉄高崎線駅前に、大きなショッピングモールが完成した。

それ以前から駅前には「西友」とか「キンカ堂」といった「スーパー以上デパート未満」な存在があったが、駅の反対側の再開発で生まれたそのショッピングモールは、より大きく都会的で垢抜けた商業施設だった。

小学生だった俺は親にもらった小遣いを握りしめ、悪友と一緒に胸を高鳴らせ瞳を輝かせ新装開店ショッピングモール突撃した。

西友キンカ堂よりもはるか現代的で清潔感あふれる店内に俺たちクソガキは驚嘆した。新しい時代感性がどんどん押し寄せてくる、バブル崩壊以前の日本猪突猛進空気を全身で感じた。

店内をあちこち見物した後、俺たちはフードコートへ行った。そして俺はこの時こそ親にもらった小遣いを使うべきだと判断し、フードコートラーメンを食うことにしたのだ。

一体どんなラーメンが食えるのか?このような進歩的未来的な施設で供されるラーメンは、来るべき21世紀未来社会を感じさせるようなすごいラーメンに違いない!と期待に胸は高まった。そのフードコートラーメンを出しているのはスガキヤであった。

果たして提供された「ラーメン」は、見た目からして異様なものであった。スープは何故か白濁しており、また見たことの無い奇妙なスプーンが添えられていた。関東地方で単に「ラーメン」といった場合は、醤油ラーメンを指す。これは今も昔も変わらない。2022年ともなった現在では、関東地方住民の間でも全国各地にざまざまな種類のラーメンがあることは知られている。しかし当時1980年代において、このスガキヤラーメン関東地方に住む小学生の私には全く「ラーメン」とは呼び得ない得体の知れない代物であった。

買ったからには食べなければ勿体ない。勇気を出して一口食してみた。

何だこれは?

不味くはないが、美味しくもない。それ以上に、これは「ラーメン」ではない!

せっかくお金を払って「ラーメン」を注文したのに、ラーメンではない何かを食わされるなんて…俺はただただ悲しかった。

その後スガキヤ撤退し、フードコート普通醤油ラーメンを出すようになった。

2022-05-02

アニメーションを作る仕事をしていた【前編】

プリキュア」「ワンピース」など、東映アニメーション4作品の通常放送再開が発表 「お待たせをして申し訳ございません」

https://animeanime.jp/article/2022/04/06/68680.html

約十年前、曇りだったあの日新卒で入った会社人材営業をする日々に疲弊していた頃、新宿駅構内で、あるエンタメ企業求人ポスターを見かけた。

アニメを作る仕事したことはなかったが、興味を感じて応募したところ、あれよあれよという間に内定をいただいた。役員面接パスだった。

それからの私は、『アニメを作る仕事』に邁進する日々を過ごすことになる。長い時間だった。毎日が修業だった。

数年前、無理がたたって病院送りになった。心も体も限界だったのだ。大したレベルではないが後遺症も残った。退院後も結局、心身の調子回復しなかった。

それで、退職を申し出て、東京から遠く離れた田舎に帰った(のんのんびより聖地が近くにある)。今はお堅い仕事に就いている。

十分な時間が過ぎた。そろそろ、当時を振り返ってもよいのではないかあの日々への整理を付けられるはずだ。今からエンタメ企業アニメ部門で○年の時を過ごした男の話をする。

この記事で述べたいのは、シンプルに2点(5/4 以前はシンプリーでした。ブクマでご指摘いただきありがとうございます)。エンターテイメント業界で働いて面白かったことと、つまらなかったことだ。直情的に言うと、『心と体の奥底から感動できたこと』と、『エンタメ業界のほの暗いところ(要するに、こいつらマジでクソだなと思ったこと)』だ。どちらもけっこうな数がある。

それでは、さっそく説明していく。



― 心と体の奥底から感動できたこと ―

子どもの頃はアニメが好きだった。一番ハマったのは、『魔法陣グルグル』だった気がする。衛星放送では『白鯨伝説』やCLAMP作品を見ていた。

だが、小学校生活の終わり頃から学習塾に通うようになり、夕方以降にやっているアニメを見れなくなった。中学勉強漬けの日々を過ごしていた私は、いつの間にやらアニメのことを一切忘れてしまった。

中学時代も、高校時代も、大学時代もそうだった。変わらない。

いや、違う。大学の時は、深夜にやっているアニメをたまに見ていた。「コードギアス」「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」「蟲師」「夏目友人帳」あたりは確実に見ていた。

人材営業会社で働くようになってからは、金曜日の深夜に自宅に帰った時、疲れ切った頭でテレビを点けて「こんなアニメあったっけ」と、ボンヤリした気分で視聴することがあった。

私はたぶん、アニメが好きだったんだろう。なぜ見なくなったのかと言えば、十分楽しめるだけの精神的余裕がなかったからだ。ならばいっそ、見ない方がいい。中途半端に楽しむのは嫌だ。中学生になった時も、そんな動機アニメを一切見なくなったのだ。きっと。

そんな私が、アニメーション作品などを作る会社(以下「弊社」という。)に入社した後は、これまたどっぷりと『世界』に浸かることになった。入社から退職まで人事異動はなく、ずっとアニメ製作部門だった。

最初の頃は、アニメ雑誌のインタビュー記事に出るようなプロデューサーその他の足もとで働いた。雑用はもちろんのこと、小さい企画を考案したり、経理その他の事務や、各関係者とのスケジュール調整などを担っていた。ホワイトカラーに毛が生えたような業務内容だ。

ところで、人生で一番最初に携わったアニメは、某少女コミックでそこそこ人気を博した作品だった。タイトルは言わないが、雰囲気は『隣の怪物くん』に似ている。私が入社する半年から企画が始まっており、当初の担当者から引継ぎを受けた。携わったといっても、スタッフロール名前が載るわけでもない端役としてだが。実際、大したことはしなかった。やはりホワイトカラーの枠内に納まる仕事だ。

しかし、これは実際に私の世界を拡げてくれた。方々の兵が集まる企画会議に、必要とあらば関係各所を訪問して説得交渉にあたり、お金の雲行きが怪しくなればどうにかやり繰りをする(ダメなら追加出資企画削減)。ごく稀に、スタジオ等の収録現場では声優の本気と、半面その悲哀を目の当たりにし(ここらへんは後述)、成功した作品打ち上げ会では、自分達が作った数字を眺めて溜飲を下げる。

長い月日が経って、エンタメ業界に慣れてきた頃だと、新作の立ち上げに、利害関係者間の調整(交渉)に、プロジェクト全体の損益見通しの皮算用に、イベント企画運営に、ホームページ管理に……とにかく、アニメを見ない日はなかった。

面白かったのは、いろんな業界の人に会えることだ。クリエイターには当然会えるし、経営者にも会えるし、事務屋とも話をするし、現場労働で身を焦がす人も間近で観られる。特に印象に残っているのは、漫画家声優だ。アニメーターとは、あまり交流の機会がなかった……。

とあるアニメ原作者が一番印象に残っている。つまり作品の神だ。例の人と呼ばせていただく。

例の人は、ほかの漫画家とは一線を画していた。私がいっぱしに携わったと公言できるアニメは計20本近くになるのだが、その半数は漫画原作である。私達は、最低でも一度は彼ら彼女ら(作品の神)の姿を拝むことになる。機会は少ないが。

原作シナリオを変える時には事前に伺いを立てるし(ex.某鬼狩りアニメ敵役台詞である「禍福は糾える縄の如しだろ~」は改変が検討されたらしい。彼が難しい言葉を知っている境遇ではないため)、重要放送回だと制作現場に来てもらうし、打ち上げその他のパーティーがあれば楽しんでもらえるように最大限配慮する。

自作アニメ化されるレベル漫画家小説家というのは、揃いも揃って個性派だ。めちゃくちゃに大騒ぎをする人もいれば、ひたすら黙って沈思黙考の人もいれば、なんかもう色々とはっちゃける人もいれば、欲望丸出しで悪い意味子どもみたいな人もいれば、一般企業でも通用しそうな思考や行動の持ち主もいる。

例の人は、漫画家として優れているだけでなく、人格も見識も申し分なかった。落ち着いた性格で、人柄がよくて、教養もあった。話のやり取りすべてが学びに繋がり、励みになった。初めて会った時の吾峠呼世晴さんは、とにかく、これまで出会った数多の創造者の中で抜きん出ていた。

普通ラスボス人格根底太平洋戦争末期の日本の政治指導者所謂ファシスト)に置くなど、誰が考えつくだろうか。私は、鬼舞辻無惨の例の粛清の場面を読んだ時、丸山真男の「現代政治思想と行動」が真っ先に頭に浮かんだ。あの時、脳に痺れを感じたのを覚えている。

この類の書物を読んで、無惨様のキャラクターを作ったのは間違いないのだ。自らを善とするためであれば、どんな言辞をも取り入れ、どんな諫言も亡きものにする。

例として、あの粛清の時に魘夢が助かったのは、「無惨様を肯定たから」だ。「下弦の鬼を解体する」というトップが決めた戦略方針が、たったの一言撤回された――常なる無謬性がファシズムの基本である

あの時、「無惨様のキャラ付け旧日本軍意識したのですか」と聞いておけばよかった。残りの人生で聞くことができる機会は二度とない。無念だ。

 しかも彼等はみな、何物か見えざる力に駆り立てられ、失敗の恐しさにわななきながら目をつぶって突き進んだのである。彼等は戦争を欲したかといえば然りであり、彼等は戦争を避けようとしたかといえばこれまた然りということになる。戦争を欲したにも拘らず戦争を避けようとし、戦争を避けようとしたにも拘らず戦争の道を敢て選んだのが事の実相であった。政治権力のあらゆる非計画性と非組織性にも拘らずそれはまぎれもなく戦争へと方向づけられていた。

新装版〕現代政治思想と行動 (2006)丸山真男 P.91~P.92



エンタメ業界のほの暗いところ ―

この業界で働いていて、「この感じ、苦手だな」「マジでクソだな」と感じたことは当然ある。字数関係もあるが、何点かに分けて述べていく。声優の悲哀とか、人間嫉妬やねたみの話になる。

TVアニメCUE!」 [Amazon prime video]

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声優アニメ。一応付言するが、私が携わった作品ではない。

まだ新人だった頃、先輩(兼上司)に連れられて現場を見ることがあった。現場というのは、アニメ制作会社とか、編集スタジオとか、音声の収録現場などだ。

そのためだけに現場に行くのではなく、何かの機会のついでに現場作業見学を申し出るのだ。それで、不思議に思って聞いたことがある。

「(私達は)技術的なことはわからないのに、どうして現場に行くんですか?」

と。それに対して、彼はこう言っていたはずだ。

「確かにからない。仮に、目の前で手抜きをされたとしても見抜けないだろう。でも、企画である俺達が現場に行くことで、『あなた仕事を見ている』というメッセージを伝えることができる。俺達はこの作品に熱をもっていて、いいコンテンツを作れる未来を目指してる。そういう想いを行動で伝えるんだ」

みたいな回答だった。

これは今の私が大事にしていることでもある。要は、発注側が受注側の実仕事をどこまで見るべきかという話だ。今現在の私は、受注側の失敗が社会的に許されない類の仕事をしている。転職後に大きな失敗をしでかさなかったのは、あの先輩のお陰だ。

さて。私が二十代後半の頃だ。例の先輩と一緒に、声優がいる収録現場に初めて音連れたのは。スタジオに入ってしばらく進むと、小ホールみたいな広い空間座椅子が並んでいる待合スペース。十数人はいた。ほぼ声優マネージャー)に出た。その奥に、マイクが並んでいる部屋が映った。木目調で温もりを感じる、しっとりとした空間なのだが、当時の私に予想できるはずもなく。カラオケみたいだなー、とテキトー想念していた。

私と先輩が小ホールに入るなり、セミフォーマル恰好の何人かが寄ってきて、隣にいる先輩に挨拶していた。私も混ぜてもらい、名刺を交換した。

雑談が終わって斜め後ろを振り向くと、女の子と淑女が1人ずつ、あとは男の子が1人、まごつくように並んで私を見ていた――人生で初めて見た声優だった。後で知ったが、攻めのある挨拶活動で知られる声優事務所だった。

ひとりずつ私達の前に出てきて、「~~と申します。(簡単自己紹介よろしくお願いいたします!」と、ハキハキした声でアピールをやってのけた。そのうちの淑女は、私の着ていた衣服お気に入りのやつ)と指輪を褒めるとともに、香水をつけていることを見抜いた(やるな……と感じた)。男の子は謎の一発ギャグを仕掛けてきたのを覚えている。

※かなり昔のことだが、内容は一応伏せる。当日記では、声優個人名前を出すことはない。

私も「よろしくお願いします」と返したものの、微妙な気分になった。たとえ私がどれだけ昇進しようと、彼女たちのキャスティングに関わる可能性は皆無だからだ。まったくゼロではないが……。

例えば、アナウンサーになりたい女子大生は、いろんなイベントコンパニオンとして参加することで武者修行をするわけだろう。それらのイベントでは、今後関わり合いになる人だろうと、これっきりの人だろうと、あの子達は全力で挨拶活動をしていた。熱意は感じるのだが、やはり私には引っかかるものがある。

こんなことを思っている時点で、私はそういう職業には縁がないのかもしれない。今、私は『効率』という観点で物を考えた。あの声優の子が私に挨拶をしても報われる可能性はないのに、と考えた。夢中になっている人間効率のことは考えない。やれることをすべてやる。それだけだ。

かに心をとらえられ、たちまち熱中してしまうのは、謎にみちた不思議なことだが、それは子どももおとなと変わらない。そういう情熱のとりこになってしまった者にはどうしてなのか説明することができないし、そういう経験したことのない者には理解することができない。山の頂を征服することに命を賭ける者がいるが、なぜそんなことをするのか、だれ一人、その当人さえもほんとうに説明することはできないものだ。

はてしない物語(1982) 上田 真而子 (翻訳), 佐藤 真理子 (翻訳), Michael Ende (原著) P.17



の子達は本気だった。報われようが報われまいが、声優として活躍すると決めたからには、生き残るために何でもやる。上でURLを貼ったアマゾンのレビューにもあるが、声優は堅気の仕事ではない。勝った負けたで全部決まる。精一杯頑張っても生き残れる保証はない。選ばれた者だけが生き残る――余談だが、あの時の淑女と男の子は今でも活躍している。女の子はだめだった。

さて。淑女と男の子は、実力があるうえに、礼儀正しく、サービス精神豊富だった。それが生き残った理由だ。しかし、声優全般が行う営業活動には後ろ暗いものも当然ある。5ちゃんねるとかで、たまにアニメ業界出身者がスレッドを立てて降臨することがあるだろう。

それで、やり取りの中で、誰かが「枕営業ってあるの?」と質問をする。スレ主は「そんなのないよ」「聞いたことない」と応えるのが定番だ。

これは、私個人日記だ。この際だからはっきり言う。枕営業をしている声優はいるし、やらさせている声優もいる。重要フォローをさせてもらうが、芸能界の表舞台――ひとつ契約で何百万もの金が動く――に比べれば圧倒的に数は少ない。声優関係のギャラというのは、例えば女性タレントが出るCM撮影や、青年誌グラビアや、全国各所での公演活動と比べても相当に廉価だ。1回の収録につき数万円以内で呼べてしまう。表舞台に比べると利権は少ない。

それでも、そういうことはある。パターン簡単に分けて2つ。いっぱしの声優になりたい、もしくは声優であり続けたい者が、キャスティング権がありそうな人に近づいて配役を得ようとする。

スタジオでの雑談や、小さい贈り物や、二人きりでの食事くらいで留めておけばいいものを、一線を超えてしま場合もある。私が30才を過ぎた頃、例の収録現場で、声優に「よかったらご飯行きましょう」などと声をかけられたことがある(最終的な内訳:男性が2人、女性が5人)。

その際、はっきりと「ごめんね。私にキャスティング権はないんだ」と答えた場合、彼ら彼女らを傷つけてしま可能性が高い。いや、はっきりいって『侮辱である。なので断り方が難しかった。「帰って社内会議があるので」みたいな返答をしていた。

これはまだいい。声優個人or事務所の意思問題だ。「あの役がほしい」とどうしても思っていて、そのためなら何でもやるという覚悟責任さえあれば、枕営業は罪ではないと私個人は感じる。「この業界は堅気じゃない」とはそういうことだ。

追記)正直に言うと、私の妻が声優だった頃に食事に行ったことがある。私から誘ったので上の内訳には入れていない。



以上、「この感じ、苦手だな」と思ったことを述べた。以下に語るのは「マジでクソだな」と思ったことになる。すなわち、個人が望んでいる保証のない枕営業のことだ。アニメ業界に限ったことではなく、エンタメ業界には先日話題になった映画監督のような『畜生』が何人もいる。結果を出している人間の一部がやりたい放題やっているのだ。

まだエンタメ業界にいた頃、そんな人間に捕まったと思われる(主に女性声優の話を聞くたびに胸が痛くなった。このような話題が、どうして私などの塵芥の耳に届いているのか……? そう考えると、さらに心が抉られる思いがした。

おそらくは、やった本人または関係者面白がって吹聴している。私のところまで噂が届くということは、そういうことだ。いろんな声優の姿が脳裏をよぎった。「あの子大丈夫だろうか」といらぬ心配をしてしまうほど、当時の私には『噂』がグッサリと刺さった。

さて。エンタメ業界に恩があるのも事実だ。下種な話題はこれくらいに留めておこう。気が付けば字数がない。前後に分けることにする。

【後編】

https://anond.hatelabo.jp/20220502223252

2022-04-14

変化に対応できない人たち

レコードからCDへ、さらには配信形態が変わるたびに

何とか今の旧態依然の現状を肯定するメリットを出そうとするけど

自分がとどまるのはともかく、周りの変化は止められないよ?


配信以外にも、電子書籍しかり、完全無線ヘッドフォンしか

問題は移行を妨げようとする行動


サンプル)

> 改訂した時、電子書籍自動で最新版ダウンロードされてしまうので、改訂のものが二度と参照できなくなるのが問題

必要があるから改訂してんのよ、改訂前が読みたいのは読者の勝手理屈問題になんかならない。

そんなことより新装版とか電書でも出てるけどどんな整理?

2022-02-25

女性向けの漫画セクハラ肯定的に書かれるのが理解できない

のだめカンタービレ新装版でのだめセクハラを受けるシーンがマイルドに変更されたそうで、それ自体時代に合わせて変えたんですね。って感じで別に良いんだけど

そもそもなんで女性が書いて主に女性が読むであろう漫画あんな激しいセクハラ批判的な文脈でなくギャグとして描かれてるのかが理解できない。

男性向けの漫画ラッキースケベ的な描写があるのはまあ需要あるよね、ってわかる。あかんけど。

七つの大罪とかキッツいよね。はてぶでも叩かれてた記憶があるけど

普段女性向けの漫画は読まないんだけどのだめちはやふるだけは超大ヒット作ということで読んで大変面白かったんだけど、そういえばちはやふるもなかなかアレなセクハラ描写がでてきたよねたしか

あれも、なんかギャグとして処理されてたけど

あいうのって女性はどんな感情で読んでるんだろう

2022-02-24

https://news.yahoo.co.jp/articles/465aa8bc12bb68ea57f0d33e34ad707755734060

のだめ新装版ではシュトレーゼマン主人公の胸に触る描写が変更されているらしいけれど、

これって本当に良いことなの?

個人的には賞賛どころかその反対で卑怯行為しか思えないんだけど。

一度世に出た作品を後から修正し、まるで最初からそうだったかのように出版するって歴史修正じゃないか

当時描かれたものは当時の社会規範が反映されているだろうしそれは後の世で歴史研究する資料になったりもするだろうに後から変えるのってどうかと思う。

本当に意識を「アップデート」したのだとしたらそれは過去を都合良く修正するんじゃなくて新作に生かすべきじゃない?

作者さんは新作も描いてるみたいだけどそっちはいまいちで過去の栄光に頼るしかいからこうやって話題さらおうとするの?

まあ、のだめ新装版の改変を賞賛するってだけならまだいいんだけど

それをやってる人達って大体がポケモンの昔の歌詞で「スカートの中」って言ってたのはスカートめくりの肯定新しい歌詞では「スカートの中」が削除されている事から明白だ!

って言って、いつまでも責め続けているし。

一度間違えたらその後改めてもけして許される事なくいつまでも責める続けるべきって発想を披露してるんだよね。

で、その理屈で言うならのだめの方も一度間違った描写をしたんだから未来永劫責め続けないとおかしいんだけど

自分達好みの作品に対してはえらいダブスタぶりを発揮して無条件で全肯定するよね。

2022-02-23

そろそろ萌え絵が表紙・挿絵新装版「指輪物語」とか「ホビットの冒険」が出てきてもおかしくない頃だよな。

10年くらい前から思ってんだけど、いっこうに出版される気配がないのは流石に誰か止めるやつがいるってことかなのかな。

2021-12-20

[]12月20日

ご飯

朝:なし。昼:ステーキ。夜:弁当

お菓子禁止継続中。

調子

むきゅーはややー。お仕事は…… 怒りのあまり暴れそうになるぐらい腹立たしかった。

必死我慢した。

僕はこうなんというか、被害者意識が強いところがあって、ついつい「自分が先に攻撃された」と思いがちなので、今回も客観的に見たときどうなのかはわかんない。

けど、僕の中の理屈では先に攻撃された感がすごくあってシンドイ。

ワールドリッパー

色々と新加入キャラ新装備が増えてきたので編成を全般的見直してた。

こうして整理すると、恒常ボス武器、絆武器勲章武器、ハニワ武器、アビ獣武器などなど、武器も増えてきたなあ。

グラブルの「マグナシリーズ」みたいな感じで、ゲーム内でもシリーズの括りで絞り込みしたいなあ。

2021-12-06

[]12月5日

ご飯

朝:なし。昼:グリーンサラダたまねぎズッパミニフィセル、香味チキンミラノ風ドリア。夜:タコライス唐揚げ長野りんご

お菓子禁止継続中。

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

ワールドリッパー

ワールドリッパー2周年記念となるイベントストーリー「歩め、闇の夢人達よ」を読んだので感想を書くぜ。

率直に最高だった。

まず目を引くのが登場人物の多さ。メインストリーは勿論、今までのイベントストーリーのメインキャラがネイトまで、更にガチャキャラたちも何人かと、めちゃめちゃ多くのキャラが登場するのがよき。

大海遺産」や「願え、光の継人達よ」もキャラの登場は多かったけど、割と「ガチャキャラの紹介」の側面が大きくて、色々なキャラストーリー的な魅力や進歩みたいなところは薄かったかと思う。

勿論、これは良い悪いじゃなく、それらではガチャキャラの魅力的な戦闘シーンアニメが格好良くてそれはそれで楽しかった。

ところが今回のシナリオでは、絵を描くことに前向きになったクグイ、創造の力を使いこなすリカヒーローとして働くネイトなど、先を感じさせてくれる展開が多くあって、今までワーフリを好きでよかったと思わせられた。

次に、それら数多くのキャラ達が力を貸す、今回の主役クエットちゃんの魅力的さが良かった。

キャラ造形的には捻りのない「巨大な力を持ったナニカの残滓友達になった無垢少女」と言ってしまえば、まあテンプレ的ななのは確かなんだけど、テンプレ的だからこそ、色売りなキャラが助けようとするのに理屈が要らず、話の展開がスムーズでよかった。

それとなんといっても、今回の裏主役ポジションであろうマリーナもよかった。

アルクと同じ新宿出身であることから狭間世界関係者クエットとの絡みが気になる…… みたいな考察勢の頭をはたいて、海賊らしい豪快で痛快なセリフや行動でシナリオを引っ張ってくれて非常に楽しかった。

海賊ならぬ空賊になっての襲撃シーン、悩むクエットを力押しながらの勇気付けるシーン、新装備で空中戦をこなすシーンと、どのシーンもアニメーション、セリフともに気合ばちばちに入ってて読んでて見てて最高だった。

そして最後最後に満を辞しての登場となるワールドリッパー界一のチートキャラ狭間魔女ベルティア。

ここは次回以降への伏線となるのだろうけど、どうやら彼女ワールドリッパー女子らしく、強烈な矢印が向いているようで、今後が気になる。

そんな感じで、ワールドリッパー過去となる今までのキャラ達の成長、未来となる上位者や星詠み達との戦いへの伏線、そして何より今この瞬間、今回のイベントストーリーが熱くて泣けてアニメが格好良くて、最高だった。

やっぱワールドリッパーストーリーなんすよ! 最高だぜ!!!

2021-10-03

(2箱目)2000年代前半のラノベ実家で見つけたかコメントする

https://anond.hatelabo.jp/20211003032638

の続き。

実家の片づけをしていると母親から「この変なのもあんたのでしょ」と言われ、もう数冊ラノベが出てきたのでこれも浅くコメントする。

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Dクラッカーズ

ドラッグをいっぱい飲んでスタンドみたいなの(悪魔)を出して戦う話。

あれ、こんな今風な絵だったっけ・・・?と思ったら数年後に新装版が出てた。

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■デュララ

今や言わずと知れた池袋舞台青春(?)群像劇

それまで池袋ドラマIWGPニュース流れるカラーギャングの影響も相まって

「暗くて怖い街」のイメージが強かったけど、これを読んで初めて行ってみたくなった。

あと当時はチャットで知らない人と待ち合せてだべるのが立派な趣味(立派ではないか

だったので、デュララチャットリリースされた時は震えた思い出。

ちなみに後年アニメ化して、飲み会の場で今時オシャレオタクみたいな女子

「デュラララにはまってます~」と言うので、酔っていた俺は思わず

「中坊の時から初版で読んでた!」とワシが育てた感を出して引かれた。

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■バウワウ

デュラララと世界観を同じくしていたような気がする作品

内容がうまく思い出せない。

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半分の月がのぼる空

病院舞台恋愛もの

実写化もされて思った以上に有名になっていって驚いた。

後に三重かどっかで起きた少女殺害事件に関連付けられる形で

ニュースに出ていてなんともいえない気持ちになった。

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かしまし ガール・ミーツ・ガール

これはアニメ原作かもしれない。

主人公女子になって女子だけの三角関係が生まれるほんわかストーリー

アニメ版の声優がすごい豪華。

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ゼロの使い魔

今朝私の母親が「この変なの」と言いながらハンペンか何かのように手渡してきた作品である

自分が購入していた作品の作者が亡くなるという事が初めての経験で、

創作世界の終わりというものを初めて突き付けられたような気持ちがした。

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2021-09-11

鴻巣友季子の時評は何が問題だったのか

 『文學界2021年9月号に掲載された桜庭一樹少女を埋める」を取り上げた、鴻巣友季子による朝日新聞文芸時評に対して、桜庭が抗議の声をあげ、記事の訂正などを求めた(文中敬称略)。

 この問題に関して筆者は「鴻巣友季子の時評は何が問題なのか」に始まる3本の文章投稿した。その後、桜庭の求めに沿う形で、9月1日に朝日新聞デジタル版の時評で文面が修正され、9月7日付朝日新聞本紙および朝日新聞デジタルに、両者と時評担当者見解掲載された。

 この記事では総括として、両者の見解検討するとともに、時評担当者が「期待」しているという「文学についての前向きな議論」のために、この一件にまつわる諸論点を、桜庭鴻巣が直接言及していない点も含めて挙げる。なお、はてな匿名ダイアリー仕様URL掲載可能数に制限があるようなので、最小限に留めている。

見解検討

 両者の主張は、以下のように整理できるだろう。

桜庭文芸時評の評者の主観的な読みは、その読みが合理的であるか否かによらず、実際に作品にそう書かれていたかのようにあらすじとして書いてはならない。

鴻巣文芸時評の評者の主観的な読みは、その読みが合理的であるならば、あらすじとして書いてもよい。

 桜庭は主張の根拠として、そのようなあらすじの書き方が「これから小説を読む方の多様な読みを阻害」し、「〝読者の解釈自由〟を奪」うことを挙げている。

 一方で鴻巣自身の主張を、「あらすじも批評の一部なので、作者が直接描写したものしか書かない等の不文律を作ってしまう事の影響は甚大」であり、「読み方の自由ひいては小説可能性を制限しないか」という懸念により根拠づけている。

 では鴻巣は「あらすじも批評の一部」であるという主張をどのように根拠づけているか。これが不明瞭なのである

 鴻巣は「あらすじと評者の解釈は分けて書いてほしいと要請があったが、これらを分けるのは簡単そうで難しい」と書くが、その後に続くのは、作品創造的な余白を読者が埋めるという、読解についての文章である文学解釈にそのような性質があったとして、それがあらすじと解釈の分離の困難とどう関わるのか、説明されていない(まさかテクストに書いてあることと、書いていない部分から自分想像したこととが融合してしまって分離できないというのだろうか。テクストは目の前にあるのに)。つまり鴻巣は、「書く」ことについて言及していないである解釈批評の一部でしかない。当然ながら、読んだ=解釈しただけでは批評は成立せず、「書く」ことが必要不可欠である。だからこそ桜庭の主張は鴻巣の読みの否定ではなく、「分けて書いてほしい」というものだったのだ。分けて「書く」ことが「読み方の自由」を否定することにはなるまい。そして実際にデジタル版の時評の文面を「修正」できたのだから、分けて書くことはさほど難しくはないはずである

 鴻巣は「合理性」や「妥当性」にこだわりを見せるが、この見解文章がそれらを備えているとは言い難い。また、鴻巣見解を発表する段になっても、そもそも桜庭に何を問われているのか理解していないふりをしている、あるいは単に理解できていない。

 繰り返しになるが、問題は「書く」ことなのだ私小説フィクションからどのように読んでもいいとか、誤読される覚悟もなしに私小説など書くなとか、私は鴻巣評のように読んだとか、信用できない過去語りだとか、あるいは鴻巣誤読しなければこんな事態にはならなかったとか、そんなことは関係ない。どう読んだっていい。批評家が誤読することもあるだろう。批評家が作者の意図しない優れた読解をすることもあるだろう。ただし、自分の読解が生み出しただけの出来事を、実際に作品にそう書かれていたかのようにあらすじとして断定で書くべきではない。

 ただそれだけのことを、桜庭は何度も何度も直接本人に訴えかけた。にもかかわらず、鴻巣がその声が受け止め、真摯に答えたとは思えない。

 この文章を書いている最中に、『現代ビジネス』上に、飯田一史による記事「「少女を埋める」論争が文学史上「奇妙」と言える“3つのワケ”」が掲載された。そこで名古屋大学大学院教授日比嘉高モデル小説研究フロントランナーと言ってよいだろう)は、「作家である桜庭さんの方がTwitter上で『私小説』『実在人物モデルに』と事実立脚している点を強調している」と述べているが、桜庭は慎重に「テクストという事実」と「現実事実」の問題を切り分けている。

(強調は引用者。これは桜庭が声をあげた最初ツイートだ)

(強調は引用者)

 桜庭実存にとって「現実事実」がいかに重大なものであったとしても、桜庭あくまでそれを「テクスト(に書いてあるか否か)という事実」と「あらすじの書き方」との問題の下位に位置付けている。主張の動機と主張の根拠を分けるべきである飯田は、「作家が「トラブルを予防する」ために「事実の側に立つ」点でまず「少女を埋める」はきわめて珍しい事例なのだ」と書いているが、「トラブルを予防する」のは主張の根拠ではなく動機である。この一件を「論争」と表現するのであれば、作家動機ではなく、作家根拠フォーカスするべきであるこの記事のまとめ方に〝私は〟断固抗議する。

 とはいえ桜庭見解にも問題点が指摘できる。それも踏まえて、以下、「文学についての前向きな議論」のための論点を、差し当たり三つ挙げる。 

文芸時評というジャンル

 今回の一件に際して、文芸時評不要説や批評の死が取り沙汰されもした。桜庭ツイートで「批評ではない未熟な文章」などの表現を使い、鴻巣見解において「批評」という言葉を用いている。

 だが、文芸時評批評しかないのだろうか? 文芸時評英語ならliterary review(あるいはbook review)やliterary commentary、フランス語でならchronique littéraireなどと言うだろう。批評critiqueと時評は同一視してよいのか? 批評の要素を備えているとしても、時評には時評に固有のジャンル特性があるのではないか

新聞というメディア

 文芸時評新聞という巨大メディア掲載されている点をどう捉えるか? 桜庭見解において朝日新聞の「影響力は甚大」としている。また桜庭は「これから小説を読む方の多様な読み」について言及するが、「これから小説を読まない方」が時評だけを読む可能性も大いにありうるだろう。あるいは前項と関連づければ、文芸誌などの批評は全く読まないが時評は読むという新聞読者はいるだろう。つまり文学の読者と時評の読者は必ずしも重ならない。

 文学の読者であれば私小説で描かれたことが現実でもその通りに起きたと断定できないと承知しているが(あるいは、そのような認識の者を文学の読者と呼ぼう)、時評の読者がそのような前提を共有しているとは限らない。桜庭新聞の影響力への言及の直後に「私は故郷鳥取で一人暮らす実在老いた母にいわれなき誤解、中/傷が及ぶことをも心配し」たと述べている(繰り返すが「をも」という表記に注意。その一点だけで抗議しているのではない)。今回の問題(ここでは主張の論理ではない、現実現象レベルである)はそもそも、「文学についての」「議論」だけに収まらないものをも含んでいるのではなかったか

 以上の論点を踏まえて、時評担当者見解検討することもできるだろう。

書いてあればよいのか

 桜庭見解は冒頭、「私の自伝的な小説少女を埋める』には、主人公の母が病に伏せる父を献身的に看病し、夫婦が深く愛し合っていたことが描かれています」と書く。鴻巣評の印象を覆すためにあえて母の献身夫婦の愛を強調したのだろうが、このまとめ方については異議もあった。文芸評論家藤田直哉が端的に指摘しているのでツイート引用しよう。

 つまりあらすじに書いてよいのは、「作中の事実であるべきではないか 今回であれば、あくまで一人の人物視点に立って、「私の自伝的な小説少女を埋める』では、病に伏せる父と、献身的に看病した母とが深く愛し合っていたことを、主人公が見て取ります」くらいが妥当なのではないか言うなれば、「夫婦が深く愛し合っていた」というのも、「愛しあっていたのだな」という文字列テクストに書いてあるとはいえ中人物の「主観的解釈なのだから、〈そのような解釈が書いてある〉という形であらすじを書くべきではないか

 あるいは、そもそも事実」と相容れない表現というものもある。極端な例を挙げれば、自分幸せだと信じ込みながらオンラインサロン主宰者に投資し続ける人物のことを「幸せ生活を送り」などと書くのは、たとえ作中に「幸せである」と書かれていたとしても、おかしいだろう。幸せ事実ではなく評価からだ。書かれていないことを想像するとともに、読者は書かれていることについても想像し、評価する以上、書いてあれば何でもあらすじに含めてよいとは限らないのではないか

参考になりそうな文献

 最後に、「文学についての前向きな議論」に役立ちそうな文献を、備忘録も兼ねてリストアップしておく。

2021-08-27

anond:20210827202309

誰も応募してない懸賞なんてネットリテラシがなくても逆に怖いだろ

頑張って人がいるように見せてるんだよ

電気屋夫婦新装開店焼きそばサービス必要だったのはサクラ客だ

2021-08-20

anond:20210820092211

京都の老舗なんか1400年代創業だったりするぞ。もちろん引っ越すこともあれば新装開店することもある。ホントだよ。

2021-07-22

anond:20210722014640

表現の自由批判も認められるべき」という中立的意見が幾つも出てきているけど、そういう意見人達はどこに落とし所を想定しているのだろう?

いろいろあるんじゃない? 白黒はっきりさせようとすると一切規制しか一切禁止かの不毛な話になるので、そういうので折り合いつけるよりないかと思う。

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