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2023-07-18

諸星大次郎の良さを読むために

面白い増田だった。自分諸星大次郎(敬称略)は好きなほうだけれど、増田の言わんとしていることもわかる。

anond:20230717174144

自分諸星大次郎を人に薦められた時はそうだった。とりあえず栞と紙魚子1巻を読んだが、増田と似たような感想を持った。

しかし、その後、「薦められた」ことなんてすっかり自分の印象から消えた時に、そういえばこんな漫画あったな……と、ふともう一度手に取って一人で読んだ。見事にはまった。

複数ブコメが指摘しているが、諸星大次郎は人の心の夢や無意識のような曖昧場所ダイレクト描写する作家だ。そういう場所に己の精神の波長が合わないと全ての要素が何も面白くない。そして一度波長が合ってしまうとずっと楽しめる。

現代において諸星大次郎を読む我々が波長を合わせるには、自らを静かな一人の場所に置くことが一つの手段だと思う。自分にとっては他者からレコメンドそれ自体も雑音だった。夜寝る前のぼんやりした頭とか、夜中に起きた時にふと読んでみても良いかもしれんね。


なお、増田五十嵐大介比較しているけれども、五十嵐大介生命を描く作家だ。多摩美卒。躍動して死ぬ生命を描くための洗練されたテクニックが画面に入っている。

対比すると、諸星大次郎の描く人間エロくない……と評した人がいたらしい。非常によくわかる。自分諸星大次郎の漫画は躍動感のないあの絵が成立させると思っている。だってあの手の夢にエロスは無いだろう。


高名なクリエイターはおそらく作品に対する波長合わせが上手いであろうことは否定しない。が、趣味に合わないなら合わないで別に構わないと思う。

増田の中に諸星大次郎に合うものが無くとも、増田表現したいものによっては全く構わないケースも多いと思うので。自分の知り合いで美的感覚が優れた人の中にも、五十嵐大介系統は読むが、諸星大次郎系統は受け付けない人がいる。

プロ作家から見た凄さを知りたいなら、

浦沢直樹諸星大次郎を取材するテレビ番組や、

https://www.nhk.jp/p/manben/ts/7W327R2Y4N/episode/te/KZ98YK6V5J/

文藝別冊 諸星大二郎」

https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309979441/

なんかをどこかで手に取ってみても良いかもしれない。萩尾望都高橋留美子藤田和日郎含め錚々たるメンツ

2023-04-04

趣味は二種類ある。気晴らしの趣味生き甲斐趣味だ。

フェイブルマンズ』で「芸術」と言われていたもの後者の類と言える。仕事や、家庭を持ち人を愛し愛されるという事がそれに取って代わる、ないし併存するという人も多数だろう。

生き甲斐とは現実に即した、社会と密着したものでなければならないというボンクラも世の中には少なくない。そんな人間達の目を憚って、社会性として「趣味」という言葉カモフラージュされた生き甲斐なのかもしれない。

なぜ趣味に留めるのか、仕事にしないのか、と言えば、それに越したことはない。好きな事で生きていけたらどれだけ良いだろう。しかし当然、また残念ながら、好きや憧れが人の役に立つとは限らない。要求される水準の技量があるとも限らない。いや、役に立たないからこその趣味なのではないかと思う。

総じて気晴らしの趣味は消費的、生き甲斐のそれは生産的とでも言われるようなものだろう。

前者であれば、生活の延長にあるものが多い。着飾って出掛けて美味しいものを食べ、温泉に浸かりスッキリして、思い思いの快適な部屋でゆっくりと過ごす。刹那的快楽を得て、日々の生活の活力を補充する。

対して後者は、表現にまつわるものが最たるものだろう。音楽美術文藝写真映画、……etc. 美や善なるもの存在を信じ、それを描き出す。自身人生固有性真摯に向き合い追い求める。他者に何かを訴えかける。あるいは、ただ純粋に好きや憧れを追求する。その中で、たった一度の人生に意義を見出す。たとえそれが自己満足に終始するものであったとしても。

無論、衣食住が必要十分の域を超えて、また低俗な娯楽と軽んじられるようなものの中でも、生き甲斐見出し得る領域に及ぶ事はあるだろう。芸術作品もまた、鑑賞してただ「あー良かった」で終わる満足であれば消費的と言えるだろう。

生き甲斐を求める趣味においては、時に義務感を抱き、疲れてしまうような事もある。趣味なのにイヤイヤやるだなんてナンセンスだと思う人もいるかもしれない。しかし人を納得させ得るような「意味」など問題ではない。胸の内の無根拠確信と納得、それだけで突き動かされ、追い求めずにはいられないのが生き甲斐というものだ。

世の中には、気晴らしの類の趣味のみを糧に生きる人もいるようだ。人生の意義やアイデンティティなどといったナイーブな考えは捨て、日々の些細な満足を拾い集め続ける事に重きを置く人も、むしろそういった人の方が多いだろう。それが納得を伴っているのなら、いや伴っていなくとも、それに口出しする道理は無い。

が、根本的な人生観において異なる価値観を持った両者は分かり合えないのではないかと思う。私は生き甲斐のない人間理解できないが、彼らもまた全く同じ気持ちこちらに抱く事もあるだろう。

しかし、双方が子供じみたナイーブな考えだ、凡庸さに屈した気晴らしにかまけるだけの生き方だ、などと互いに罵り合わないようあって欲しいものだ。

2022-10-22

文芸オワコンなのか

文芸誌に興味を持ったので地元の少し大きな本屋に行ったのだが、驚いたことに文芸コーナー自体が無かった。

文芸春秋や中央公論は置いてるし、HanadaやWill正論の類も置いているが、文藝文學界オール読物ミステリマガジンユリイカとかが無いわけよ。

金持ちが多くて美術館も近い文化的地域書店なのに、なんでこんなことになってるんだ……。

2021-06-18

純文学新人賞についての解説

純文学とは

純文学とは制度的には文芸誌に載っている小説作品のこと。芥川賞はこの文芸誌掲載から選ばれることがほとんど。

その文芸誌とは下の5つしかない。

まれ早稲田文学やその他のインディーズ雑誌から芥川賞候補に選ばれることはある。

純文学新人賞について

上記文芸誌5誌はそれぞれ新人賞主催している。

最終候補に残ると編集部から電話がかかってくる。いつその電話があるのか、公式には明らかになっていないが、過去経験者がブログTwitterでほのめかしており、5chの文芸創作板を見れば、だいたいの情報が集まっている。

9月末締め切り。最終候補の連絡は1月? 選考会は3月。受賞作は4月発売の文學界5月号。

10月末締め切り。最終候補の連絡は2月? 選考会は4月。受賞作は5月発売の群像6月号。

3月末締め切り。最終候補の連絡は7月? 選考会は9月。受賞作は10月発売の新潮11月号。

3月末締め切り。最終候補の連絡は7月? 選考会は9月。受賞作は10月発売のすばる11月号。

3月末締め切り。最終候補の連絡は7月? 選考会は8月。受賞作は10月発売の文藝冬号。

七年ラノベの賞に一次落ちし続けてたんだけど、やけになって純文学の賞に応募したらなぜか最終選考まで行った

https://anond.hatelabo.jp/20200519161343

この増田を読んだが、私はワナビとして、過去数年分の最終選考に残った作品の選評を読んでいるが、「書きたいことや日頃の鬱憤をごちゃ混ぜにして書き殴った」作品ひとつもなかったように思う。

あと5月の段階で、最終に残っているが、選考会がまだだという新人賞はない。

ちなみに小説新人賞については、優れたデータベースがある。

文学賞世界

https://prizesworld.com/prizes/

追記

上記の5大新人賞は、プロ純文学作家になるための賞である

プロ純文学作家とは、出版社から仕事を依頼され、原稿料の出る仕事をする物書きのこと。必ずしも物書き仕事だけで生活できるとは限らず(いやほとんどの作家はできず)会社員をしながら作品を発表しつづける人もいる。

ただ芥川賞を取って10年くらい生き残れば、どこかの私立大学創作学科教員になれたりすることが多い。

小説新人賞は、出版社主催する新人賞以外にも、地方自治体新聞社主催する、「地方文学賞」というのものがある。

地方文学賞は受賞しても、賞金がもらえるだけで(ただし上記の5大新人賞より賞金が高かったりする)、本も刊行されない。それはデビューとは言えないし、たぶん受賞した人もデビューだとは思っていない。当然、仕事の依頼とかは来ない。

(ただ地方文学賞でも本が出版社から刊行される太宰治賞という例外はある)

2020-10-01

ネタバレ注意】『ラッシュライフ』の章題「最高時速240キロ場所から物語が始まる」考察

※※ご注意!※※

伊坂幸太郎著『ラッシュライフ』(新潮社刊)の伏線考察であり、トリック的な部分に深く触れています。未読の方はこの記事を閲覧しないことをお薦めします。

作家伊坂幸太郎さんの人気作『ラッシュライフ』。

画商と画家プロ泥棒新興宗教信者精神科医サッカー選手失業した男・・・つのストーリーが併走する、巧緻な群像劇ミステリーで、とても好きな作品である

先日、書店に行ったところ、作家生活20周年を迎えた伊坂さんのフェアがスタートしていて、伊坂さんのインタビューが載った特別記念冊子も置かれていた。このインタビューの中で「二十周年だから明かせる、作品に関する秘密」はあるかと質問された伊坂さんは、『ラッシュライフ』について興味深い発言をされていた。

ここに引用してみる。

ラッシュライフ』の冒頭の章扉に、「最高時速240キロ場所から~」と書いてまして、ある機会に一度話したことがあるんですが、あれって物語構成示唆している伏線なんですよね。その分野に詳しい人が、「あれ?」と違和感を覚えて、読み終えた後に、「そういうことだったのか!」と喜んでくれるんじゃないか、と期待していたんです。ただ、意外にそういった声は聞こえてこなくて、独りよがりだったかなあ、と少し反省しています(笑)。当時、最初の一行目にヒントがある、というのをやってみたかったのかな。


この「物語構成示唆している伏線」というのが気になってしまった。

引用文では「最高時速240キロ場所から~」と省略されているが、正しくは「最高時速240キロ場所から物語が始まる」。伊坂さんが話しているように、章扉に書かれている一文なので「章題」と呼ぶべきものだろう。

自分は『ラッシュライフ』は複数回読んでいるが、そういえば、この章題をさほど気に留めたことはなかった。

章扉の次ページからラッシュライフ』の本文になる訳だが、その始まりは「画商と画家」のパートだ。画商の戸田画家の志奈子は得意先回りのために「のぞみ500系」に乗車している。

から当然、「最高時速240キロ場所」とは、この「のぞみ500系」のことだろう。今まで単純にそう思いながら読んでいた。

これの何が「伏線なのだろうか?

1人でただ考えていても見当がつかず、何か手掛かりはないかと「のぞみ500系」でネット検索してみた。

すると、あれっ?と思う結果が出たのだ。

のぞみ500系」は2010年に引退し今は走ってはいないが、運行していた時の最高時速は「300キロ」だというのである

「240キロ」ではない。

では、この章題は、間違っている・・・

まさか「間違っていること」が「伏線」なのか?

やはり考えても分からなかったので、さらに『ラッシュライフ』の再読を進めることにした。

すぐに、あることに気づいた。

のぞみ500系」ではない、新幹線名前が登場するのだ。

文庫版(初版)だとp.21、ここから新興宗教信者」のパートが始まる。仙台駅近くの喫茶店で、信者河原崎がコーヒーを飲んでいるシーンだ。

河原崎がぼんやりと窓から眺めているのが、ホームに入ってくる「MaxやまびこE4系である

そこで、「MaxやまびこE4系」も検索してみた。

この車両2012年に引退しているそうだが、それはともかく。

その最高時速。

「240キロ」だった。

これはいったい、どういうことなのか。

重大なネタバラシをしてしまうと、『ラッシュライフ』は数日間の物語だが、時間的に古いエピソードから順に書かれている訳ではない。作者は5つのパート時系列を崩して配置しているのだ。その配置によって、異なるパート登場人物たちが接近しているように見えたり、時間を隔てたエピソード連続して起きているように見えたりする。そう見えることがさらに謎を生み、ストーリー錯綜しているように読者は錯覚してしまう。本書の読みどころは、その「騙し絵」のごとき、巧みな構成だ。

具体的に言えば、前述の戸田と志奈子の「のぞみ500系」乗車シーンは、冒頭ではあるが、実は物語の「いちばん古いエピソード」ではない。

では、時系列としての「ファースト・シーン」はどこなのか。

それがはっきり分かるのが、p.450からの本文。仙台駅前に白人女性が立っている。彼女スケッチブックを手にし、街行く人に声をかけて「好きな日本語」を書き込んでもらっている。登場人物たちがスケッチブックに書き込んだ順番がここで明かされることで、物語の正しい時系列が判明するのだ(本書には、このスケッチブックエピソード以外にも、読者が正しい時系列を把握するための描写が随所に散りばめられている)。

さて、スケッチブック最初に書いたのは、誰だっただろう。

それは「新興宗教信者」の河原崎だった。

時間的には、『ラッシュライフ』は河原崎のパートからスタートするのである

河原崎は喫茶店から、最高時速240キロの「MaxやまびこE4系」を眺めている。

最高時速240キロ場所から物語が始まる――

この章題は、「間違い」などではない。 

これは「MaxやまびこE4系描写されているシーンから物語が始まる」という意味だ。

物語の真のスタート地点」を暗に示した「伏線」だったのだ。

伊坂さんはインタビューで正解を語っていないので断定はできないのだが、「物語構成示唆している」とは、こういうことだろうと推測する。

インタビュー中の「その分野に詳しい人」とは、鉄道マニアのことだろう。

かに鉄道に詳しくないと、自力でここが「伏線」だと発見するのはかなり難しい。

鉄道が話の筋にに大きく関わる訳でもないのに、「500系」「E4系」と車両形式まで書かれていることにまず疑問を持つべきだったのだが、残念ながら今までまったく気にせずに読んでいた(戸田と志奈子は「のぞみ500系」を降りた後、東京食事をし、仙台へ向かうためにまた新幹線に乗るのだが、その場面では、ただ「東北新幹線」と書かれているだけ。愛称車両形式も記されていない。問題伏線とは関係ない新幹線なので描写する必要がなかったのだろう)。

それでも、伊坂さんからのヒントによって、こうして『ラッシュライフ』に秘められた、伊坂さんの洒落っ気、遊び心を知ることができて嬉しい。この作品がより好きになった。

最後に、『ラッシュライフ』の5つのパート構成については、『文藝別冊 総特集 伊坂幸太郎』(河出書房新社刊)に、詳細な「時間事件相関図」が掲載されているので参照するといい。

2020-07-17

漢字検定って意味ないだろ

もちろん、趣味でやってる人はその道を極めればいいと思う。そこは否定しない。

だが、「漢検 メリット」とかでググると、はっきりと「進学や就職の役に立つ」と言っているものから、やや控えめに「大学就職先によっては役に立つ場合もある」というものまで、結構ヒットする。

いやいや、断言するが何の役にも立たねーよ。そりゃ、すげー極端な事例には当てはまるかも知れないが、普通に生きてて漢検実用的なメリットを感じる瞬間なんか無いって。

漢字知識ってのは、そりゃ重要だ。たとえば、「有終の美」の「ユウシュウ」は優れているという意味の「優秀」ではない。そういうことは日本語を使う上で知っておいた方がいい。しかし、「齟齬(ソゴ。意見事柄が食い違うこと)」とか「髣髴(ホウフツ。よく似ているものを見て、そのものを思い浮かべること)」なんて字を手書きで書けるかどうかは、全く重要ではない。意味は知ってる方がいいが。

今はコンピュータがあるから漢字が書ける必要は無いという意見がある(勿論、山とか水とか木とか、そのレベルは書けないと困るだろうが)。これは正論だが、コンピュータの無かった時代も、複雑な字や使用頻度の低い字を書ける必要は無かったんじゃないのか。「彼の振る舞いは、政治家であった彼の父をホウフツとさせる」などの用例は、今も昔もよくあると思うが、昔はこの「ホウフツ」を調べずに書けなければいけなかったかどうかは、非常に疑わしい。

今も昔も重要なのは、「漢字を知っているかどうか」ではなく、「内容のある文章口述等の中で正しく使えるかどうか」だ。その意味では、漢字検定はほとんど役に立たない。漢字検定の問題は読みと漢字対応を暗記させるだけであり、具体的な文脈からは切り離されている。また、出題される漢字は、単に使用頻度に基づいて分類されているだけであり、政治経済に関するもの文藝で用いられるもののような実用的な分類がされている訳でもない。

また、知的好奇心を満たすために漢検勉強をする人もいる。これは異論ある人もいると思うが、上に述べたような理由から漢検勉強がそういう目的に則するかどうかは微妙だと思う。本当に生き生きとした漢字知識を得たいのであれば、近代以前に書かれた文学作品とか、漢籍などを読んだ方が有意義であると思う。

2020-07-14

推し、燃ゆ」を読んだ

作品を読み進めたいのに、どうしても気になって読み進められない。

野暮な人間自覚はあるのだが、書かせてもらう。

この度話題になっている河出書房文藝文藝受賞作品の「推し、燃ゆ」についてである

この作品主人公推している「推し」の「真幸くん」のモデルが、ほぼ確実に3月下旬謹慎処分を受け、7月1日付で仕事に復帰した、ジャニーズグループSnow Man」の「岩本照」がモデルなのでは、と感じさせる描写が多く、そちらばかり気になってしまっている。

物語主人公推しているアイドル「真幸くん」がファンを殴り謹慎処分が下るところから始まる。

先述の岩本照の謹慎2017年ごろの未成年とのホテルでの飲酒を文春に報道されたためであった。

しかし、彼は2014年ごろに、粘着質なファン(所謂ヤラカシ」と呼ばれる迷惑行為を行うジャニオタ)を殴って謹慎している。

当時はあまり話題にならなかったが、一部ジャニーズファンの間では帰ってこないのでは、と言われていたりした。(また、この度の謹慎は2度目であることから、今度こそ帰ってこない可能性もあるのではと一部で話題にもなった。ファンの皆さんは帰ってきて良かったですね。)

また、子供時代に「ピーターパンミュージカル」に「ピーターパン役」で出演していた「推し」と言う描写がある。

そして、岩本照も子役時代ピーターパン役ではないものの「ピーターパンミュージカル」に「ジョン(ウェンディの弟役。演出により変わるかもしれないがフライングするシーンがある)役」で出演しているのだ。

もちろん様々なアイドルを調べた上で(もしくは作者自体アイドルファンである可能性も十分あるだろうが。)、さらに読者に伝えたいことは別のことだと言うのは重々理解しているつもりなのだが、あまり自分人生の近くにこの物語が横たわりすぎている。

岩本照のファンではないが、青春時代岩本照周辺にいた、もしかしたら炎上するかもしれなかった推しのいちファンとして、誰かとこの想いを共有したくなってしまったのだ。

みなさんの「推し(およびその周辺)、燃ゆ」エピソードは何かも気になる。

なんの脈絡もなく、役にも立たず、面白くもない文章を書いてしま申し訳ない。

書いて満足したので本編に戻る。

2019-09-10

[]文学賞メモ

 私用メモ

文学賞締切400字詰め原稿用紙賞金応募総数発表
創元SF短編賞1月10日前後40字×40行換算で10~25枚(原稿用紙ではない)規定印税500編前後4月下旬
文藝賞3月31日100枚以上400枚以内50万円1800編前後雑誌文藝2020年冬季
すばる文学賞3月31日100枚程度から300枚まで100万円1400編前後すばる11月
新潮新人賞3月31日250枚以内(短篇可)50万円2100編前後新潮11月
ハヤカワSFコンテスト3月31日100~800枚程度100万円400編~500編SFマガジン」(10月号?)
日本ファンタジーノベル大賞6月30日300枚以上500枚以下300万円700編前後小説新潮2019年12月
文學界新人賞9月30日70枚以上150枚以下50万円2700編以上文學界5月
星新一賞9月30日10,000文字以内100万円1500編前後日本経済新聞紙面、公式サイト3月上旬以降
群像新人文学賞10月31日70枚以上250枚以内50万円2000編前後群像6月
太宰治賞12月1050枚から300枚100万円1200編前後5月PR誌「ちくま」と筑摩書房ホームページ

 オンラインで応募できるところは着々と増えているようだ。

 応募総数は直近数年の平均や、データが明らかになっている最後の値をどんぶり勘定したもの。正確ではない。

追記原稿用紙は400詰めがほとんど。時折、何文字×何文字印刷した際に何文字、という指定があることがある。ラノベに多い印象。また、この表を利用したことによる一切の損害については責任を負いかねる。

2019-07-10

文藝の最新号

異例の重版でめちゃくちゃ盛り上がってると思うんだけど、はてな界隈では全然話見ないよね?

2019-02-24

anond:20190223115424

時代流行りっていうのもあると思います

星野之宣 30年前から同じ画風で唯一無二に思えるけど デビューはいかに1970年代

今 文藝別冊(河出書房望月三起也生誕80周年記念の本が出ててデビュー直前の作品載ってる

これも ぱっと見せて 誰が描いたかからない人でも 時代はだいたいわかるんじゃないか

2018-06-24

ある短編が忘れられない

小学生の頃に父の寝床にあったミステリ短編アンソロジーひとつ

小学生の頃にはこれに恐怖しながら頁を繰っていたものだが、そんな感性を持っていれば読書は楽しくて仕方ないだろうと思う。

作者もタイトルも覚えてないので、もう二度と会えない作品でもある。

今読んでも、作品のアラを見つけてしまうだろう。

ネタバレも糞もないけど以下あらすじ。詳細はたぶん色々と違ってるはず。

ある文学新人賞をある大学文学部に通う女子大生が受賞した。

ビジュアルのよい若い女性である事もあってマスコミは色めき立ち、連日週刊誌ワイドショーで引っ張りだことなる。

当人キャラクターと裏腹に作品の内容は重く暗いものだたが、選考委員を唸らせるだけの内容のあるものだった。

狂言回し編集者マスコミに出る女子大生の軽い言動作品乖離違和感を覚える。

一方、彼女が写ってる写真取材映像で高頻度である男が背景に写り込んでいる事に気付く。

そんな事をしているうちに、彼女は受賞後第二作を発表、これも受賞作ほどではないが高い評価を得る。

このペースで内容の伴う作品連続で書くのはベテランでも無理だろう、

何かあると調べて行くと、文藝マニアの知人が、彼女の二作品戦後まもない頃にデビューして注目されつつも病か何かですぐに姿を消したある新進作家作品との類似点に気付く。

その作家デビュー作はそれなりに注目されたため巻頭で近影が掲載されたが、その顔は彼女の背景に写り込んでいる男の顔そのものだった。

そこに辿り着いた時点で、彼女交通事故に遭い意識不明の重体とのニュースが飛び込んできた。出版社に第三作の一部を届けに行く途中の事故だった。

同僚の担当編集と共に彼女搬送された病院に行き、ICU前で彼女家族から聞いたその作品の内容は前二作と文体も内容もかけ離れたものだった。

「ある文学部に通う女子大生が授業のレポートで、何の気なしに戦後の頃のあまり知られてない作家を取り上げてみる事にした。

それから暫くしたある日、彼女の元に差出人不明手書きの古びた原稿用紙の束が届く。どうやら文芸作品のようだ。

原稿と一緒に「これを世に出して欲しい」とのメッセージも入っていた。訝しんだが文芸方面で名のある出版社投稿すると、その女子大生の素性も相まって大々的に売り出される事になった。

そこからしばらく、差出人不明で礼を述べる手紙等が届き、次に発表する用の原稿も届く。

しかし、彼女とその送り主との良い関係は長くは続かなかった。

女子大生世間からちやほやされて浮かれてたが、送り主からメディアに出過ぎるな」「露出を控えろ、喋り過ぎるな」と警告されるようになる。

彼女は常に監視されている事に恐怖を覚え、この事を世間に発表しようとする。」

話はその書き掛けで止まっていた。

これは恐らく、志半ばで倒れたある作家復讐なのだろう。

そんな事を編集者たちが考えていると、ICUの扉が開き、そして告げられた。

彼女が息を引き取りました」

2015-12-17

http://anond.hatelabo.jp/20151217143656

一条 意思疎通の尊重

増田はトラツクバツクやIDコヲル等を使用して、積極的他者との意思疎通を図ることができる。

うーん、もっとうざい感が欲しいな。

尊重」ではなく「勧告」、「図ることができる」ではなく「図るべきである」。

あとIDコールはないよね。

二条 論理検討

増田建設的な議論を行うために、主張や反論を述べる際は当該文章論理に適うものであるかを検討する。但し、他者との円滑な意思疎通を育むために感情を読み取ることも大切である

建設的な議論」は余計じゃないかな。

第三条 客観的事実性の要求

増田は己の妄想憶測によつて他者を貶める文章を書いてはならない。真実描写することにより問題点を浮き彫りにし、また問題提起を行うべきである。但し、小説等の文藝表現目的とするときはこの限りでない。

こちらも「他者を貶める」は余計な気がするな。

四条 表現の自由

無意味、無文脈、シユールレアスム前衛文学など、増田はいかなる表現の自由保障され、尊重されるものとする。

無意味・無文脈をこそ愛せ」というのが元なので「いかなる表現尊重する」というと違っちゃうなあ。

五条 建設議論の促進

増田投稿されたものに対し己の良心に従い、建設議論人類文化発展のために、反論反証または批判ができるものとする。但し、人種信条性別社会的身分門地教育財産又は収入によつて差別してはならない。

これはどこから出てきたんだ。

アノニマスダ宣言(初稿)

前文

はてな匿名ダイアリヰ利用者(以下「増田」)は、善良なる精神高潔なる理性を持つた匿名はてな民として、人類文化の発展と世界平和のために、増田ブツクマアカアの協和による建設議論の構築と、思想の自由のもたらす恵沢を確保し、承認欲求暴走によつて手斧の投げ合いや不毛炎上による慘禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに書き手としての良心が存することを宣言し、このアノニマスダ宣言を確定する。

そもそもインタアネツトは、人類にとつての価値ある情報もしくは藝術的資産を見つけるためのツウルであり、公開されるすべての情報人類発展に寄与されるべきである人類文化の発展こそがインタアネツトの普遍的理念であり、このアノニマスダ宣言も、かかる理念に基づくものである。われらは、表現の自由に対する一切の圧力規制及び誹謗排除する。

はてな民は、質の高いウエブコンテンツを念願し、公平な批判精神を持ちあらゆる文章媒体を深く読解するのであつて、文章表現を愛する増田の公正と信義に信頼して、増田安全生存を保持しやうと決意した。われらは、平和を維持し、荒らしスパム誹謗中傷をネツトから永遠に除去しやうと努めてゐるネツトサアビスにおいて、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界増田が、ひとしく炎上と手斧の恐怖から免かれ、己の良心に従い書く権利を有することを確認する。

われらは、いづれの増田も、自分のことのみに執着して他者無視してはならないのであつて、倫理道徳法則は、普遍的ものであり、この法則に従うことは、匿名文化を維持し、他者と対等関係に立たうとする増田の責務であると信ずる。

増田は、はてな名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想目的を達成することを誓う。

条文

一条 意思疎通の尊重

増田はトラツクバツクやIDコヲル等を使用して、積極的他者との意思疎通を図ることができる。

二条 論理検討

増田建設的な議論を行うために、主張や反論を述べる際は当該文章論理に適うものであるかを検討する。但し、他者との円滑な意思疎通を育むために感情を読み取ることも大切である

第三条 客観的事実性の要求

増田は己の妄想憶測によつて他者を貶める文章を書いてはならない。真実描写することにより問題点を浮き彫りにし、また問題提起を行うべきである。但し、小説等の文藝表現目的とするときはこの限りでない。

四条 表現の自由

無意味、無文脈、シユールレアスム前衛文学など、増田はいかなる表現の自由保障され、尊重されるものとする。

五条 建設議論の促進

増田投稿されたものに対し己の良心に従い、建設議論人類文化発展のために、反論反証または批判ができるものとする。但し、人種信条性別社会的身分門地教育財産又は収入によつて差別してはならない。

六条 文章研鑽精神

増田はわかりやす表現こころがけ、読者に無用な解読作業をさせないやう、最大限の配慮と工夫をしなければならない。

初稿作成者:アノニー・増田=イアリ(2015年12月17日

草稿作成者イオリ・アノニ=増田2006年11月12日

http://anond.hatelabo.jp/20061111162305

2011-04-13

http://anond.hatelabo.jp/20110413110539

大雑把な論旨は

震災時~以降の対応がなってない!」なんだが

お前が言うなで終了だなこれw


というより東自身、震災後の行動のみっともなさについて

ツイッターだけでも相当失望されたり笑われたりしたようだから

そのストレスや言われたことを下に流してるだけじゃないのかこれ?

そんなやつがこれから何言ったって聞かれないよ。

あいつらはさ社会的責任考えない(中略) 

ってことを今回示しちゃったんだよ。そんなやつがこれから何言ったって

聞かれないよ。俺がそう言う。宇野と濱野の話は俺が聞かない。

俺が聞かない以上あいつらの話は社会に聞かれない。以上終了ですよ。ほんとに。

それでまた、頑張りますよ!とか俺信じないもの

今回みたいな出来事は二度とない。それで何もできなかった

 やつが、先行世代とか批判する権利は無いです。

坂上「震災で明らかになったのは圧倒的に専門家って強いですよね。原発専門家とか。

 そうじゃない東さんなり僕なり人文系人間はやっていくわけですよ。役割が違うじゃないですか」

東「そうだよ。でもそういうなかで、発言のポジションがなかったり、効力が発揮できなかったら批評家って

 無意味だって事でしょ。そういうなかでサバイブするんだとかあいつ言ってたんでしょ。

 俺が言いたいのはやってないじゃん、お前口だけじゃん。

東「僕は宇野くんは単純に責任取らないやつなんだなって思っただけです。単に言ってるだけなんだなって。」

俺もそうだけどジャーナリストじゃないし色んな事わかんないか

ツイートしたくない。でも一生懸命頑張って一応プレゼンで示すとかさ。

そういう必死さが全然ないんだもん。

今回の震災で明らかになったと思うわけ。

現代思想」とか「文藝」の連中は震災に対してなにもアピールできてないし知識人としての

役割を果たしてないとおれは思う。そういうことに対して『彼らは自分たちのグループに閉じてて

なにもできないんだ』って言ってた宇野もできてないじゃん。

そういう判断が宇野に戻ってくるでしょ。

東「じゃあさ、あいつ偉そうすぎない?いや俺に対してじゃないよ、いろんな人に対してすっげえ

 偉そうにしてたじゃんあいつ。じゃあ言うなよ。

 お前しょせんサブカル批評家じゃん。震災になったら黙っちゃってモノポリーやってるサブカル批評家じゃん。

 それでいいけどさ、言うなよ。それが世界の真理だろ。アホなのか?」

言ってただけなんだよ。それが今回の震災で現れたの。これは絶対反論できない。

ともあれ早稲田文学

 アクションを起こした市川くんは僕も含め多くの人間にバーって流してる、震災の三日目か四日後に。

 じゃあ宇野がなんかやったか?何にもやってないじゃん。それって結局、宇野くんはそういう奴ってこと。

 二次創作作家。簡単に言うと。バレちゃったそれが。」

これらってぜーんぶ、

東自身がはてなツイッターで言われたようなことだよね。

それを自分と同じような状況かつ自分より立場がまずい(と東が思ってる)奴探してきて叩くことで

糾弾から糾弾者への成り上がりを図ってると言うか。

自分の代わりの生贄を捧げるエクスキューズと言うか。



全体的にストレス行動にしか見えん。

2008-07-27

悲観するな、BUSAIK or BUSども。

わたしはそんなブサイクではないし、ブスでもなかったが、イケメンでもなく、ゆるふわ愛されギャルでもなかった。

「こんなエントリを書くお前のことだから、どうせブサイク専かブス専なんだろ」

とか言うアナタもいることだと思うが、やはりわたしは玉木宏を愛し、田代さやかおっぱいを揉み、それを田代さやか罵倒されたいと常々思うほどの普通人間なのであった。

とある知人の女性に、私が「恋愛とか結婚とかもう第二次性徴期が始まる前に自然と諦めてたお」と思っている事を見抜かれ、説教されてしまった。諦めちゃダメ!せっかく女性に生まれてきたんだから恋を楽しまないと。子供だって産みたいでしょ?いい男性を探さないと!と背中を叩かれた。うーん。別に「私の劣悪な遺伝子を残したくない」とかいうわけじゃないが、特に子供産みたくないし、恋愛も、とくにしたくないのだがなぁ。これを言うと「全ての男性がそうではない、そんな事言うな」と言われちゃいそうだが、正直男性に何の希望も抱いていないのである……まともな男性というのが存在するのなら、これは誠に失礼な物言いなのだが……如何せん私が会ってきた男性というのは上のような人たちばかりなために、いくら人から「そうじゃない人もいるよ!ポロリもあるよ!」と言われても、「でもどうせ君達に優しいその男性たちも、私を見ると「ブースw」ってなるんちゃうかねぇ…」としか思えないのだ。知人の女性は「どうしてそんな哀れな思考しかできないの」と言う。まあ確かにそうなんだろうけどね。困ったね。はぁ。

http://anond.hatelabo.jp/20080622033714


この方は、自らがブスであることを悲観している。

しかし、それは決して真実ではなく、性欲と言う観点からすればたしかにブスであったりブサイクであったりすることは悲しいことであるが

やはり、恋愛という観点からはそれは決して致命的と言うほどではないのであった。

致命的、についての反証をひとつだけ述べたいと思い、わたしはここに筆をとった。

ようは、いま、わたしの愛するひとはブスなのである。

いや、愛しているのかは定かではないが、親愛の情という観点からは、以前わたしが愛したひとたちよりも深い、と言って相違ない。

外見上では、彼女はさまざまな点で、以前わたしの愛したひとたちに比べ劣っている。

初めて愛した女性ほどセクシーロリータフェイスなわけでもないし、殆どの女性に比べて体形は大慶ともいえるほどの大形なのである。

おっぱいはおおきいが、やはりそれは腰の太さと関連するものであるらしい。それも、以前付き合っていた女と比べれば雲泥の差であった。

また、彼女ゴシックロリータな服装を愛する。はっきり言って、似合っていない。それ以前にわたしにゴス趣味はない。

だが、私は彼女のことが好きなのである。

なぜ、彼女が好きなのか?

至極単純な理由である。彼女論理と直観力にわたしは惚れたのだ。

彼女は決して、一般に言われているように論理的なわけではない。

だが、彼女なりの、直感に裏づけされた、レトリック的――もとい、文藝的な論理が、非常に快い。

純粋理系学問組合の徒弟であったわたしの論理と、一見はかみ合わないように見えるが、彼女の直観力は非常に優れており、常に私を理解し、同意し、ときに叱咤する。

また、音楽趣味、という点でも彼女と私は一致をみるところがあった。

決して、それは単一のカテゴリにだけとどまるものではなく、

様々なカテゴリの中から、自分の気に入るものを探そうとする姿勢、そして、探しているものがなければ、自分で作ろうとする姿勢も私と一致した。

わたしは、彼女にしてあげられることはたくさんあったし、彼女がわたしにしてくれたこともたくさんあった。

彼女は、今までのわたしの、わたし自身に釣り合わぬほどの美しさとセクシーさを備えた彼女達よりも、ずっと、直截にわたしを見てくれた。

わたしもできれば同様でありたいと思っているし(そのために本人に向かってブスといったこともままある)、その視線は何よりもわたしを癒してくれるものであったから、

できるかぎり彼女自身を直截に愛したいと思っている。

ここで、これ以上わたしは自分の恋愛私小説を語ることはしない。

そこには、いくつもの物語があったし、いくつもの困難はあったが、わたしたちの愛情が途絶えることはなかった。

それだけを述べて、違う話に移ろうと思う。

だが、これだけは覚えておいて欲しい。

自分がブサイクorブスだということで、決して、悲観してはいけないということと、

稀に、あなたの中のあなた自身を愛したいと(決してわたしがそうだとは思わないし言うつもりもないが)思う人間存在するのだということを。

そして、あなたには十分に愛される価値が、あなたがあなた自身であり、回りの他人を真摯に見ようとする態度をとっている以上、

幾度誰に笑われても、何度誰が笑おうとも、あなたに愛情を抱く異性は、現れることがあるのだ、ということである。

わたしが子供のころに通っていた英会話学校の講師に、およそ100kgはあろうかという巨漢のカナダ人の女先生がいた。

彼女は、ほんとうに太っていて、指はまるまるとして、肌は炊きたてのごはんつぶのようにつやつやとして、

彼女は非常にモテていた。

それは、彼女の優しい声のせいもあったと思うが、彼女の立ち居振る舞いがとても美しく、

また、誰に対しても彼女が心から表現する思いやりと優しさが、ほんとうに深すぎたためであった。

わたしたち生徒も彼女が好きで、彼女の授業を奪い合ったし、先生にも、あとで聞いたところによると、告白したりして断られた人が多かったらしい。

彼女は、今、ネパール人の男性と、恋愛結婚をして、とてもとても幸せそうに、わたしの町を歩いている姿を見かける。

男性はとても真摯な人だったし、彼女をほんとうに愛して、気遣っているオーラが出ていて、見るたびに幸せになる。

なにも、ブス専ブサイク専が存在するからそれを狙えという話が言いたかったのではない。

ブスであっても、ブサイクであっても、それを凌駕するだけの魅力(決して特別なスキルが必要だったわけではない)をもち、

それでたくさんの異性を惹きつけて来たひとたちが存在するのだ、ということが言いたかったのである。

……また、言いたかったことはもうひとつある。

玉木宏ヴォイスは素晴らしく中性的で、田代さやかおっぱい唯一神である、ということだ。

また、語弊があるといけないので、記そうと思うが、田代さやか自身も神である。

余り誰もが気にかけないが、彼女負けん気の強さはほんとうに至高である。

その神の谷間から、あなたたちの心の中に、異性を惹き付ける新しい玉木宏が生まれんことを祈って、私はここにキーボードを置く。ガシャン。

2007-12-28

http://anond.hatelabo.jp/20071228083657

ほかにも、『群像』の「閑閑諤諤」とか『文學界』の「相馬悠々」とかの変名時評があり、かつては『週刊朝日』に「蝿」名義の文藝罵倒時評があった。もっとも、雑誌に載る分には、載せている編集長責任でもあるから、責任元不明ということはない。

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20071220

じゃあ、チキが編集も発行も一人でやる雑誌を刊行してたら、文句は言わなかったわけか。

それってコメントトラックバックメールを受け付けているチキのブログと何が違うの?

「手段の目的化」という言葉がこんなに当てはまる例はなかなかないな。

2007-08-25

http://anond.hatelabo.jp/20070824100902

旧帝理系院卒ですが全く同意。というより俺がそのタイプだった。

文系ならたぶんまだ大丈夫だが、

理系では勢い余ってサッカーにまで博識になるような人ではつらいだろう。

その通りだと思う。

高校までと大学以降の質的な違いは、自分が標準的な知識の体系の全体を網羅できるかということがあるだろう。高校までならこれは努力次第で十分可能なんだが、大学からは無理だ。専門分野を選ばなきゃいけない。

で、理系学問ってのは、基本的に「断言できること」だけを集めたものなんだよね。極端なことを言えば、コンピュータで処理できないものは理系学問の対象にならない。どうしてもそういうものを対象にしようとするならば、コンピュータで処理できるような(というと語弊がありすぎるが)数学モデルを自分で作り上げて、その正当性を検証しないといけない。そして、その作業は一生かかっても終わるかどうかわからないような膨大なものだ。

理系学問とはそういう特殊な世界だ。だから、何でもかんでも興味を持ってしまうと、知識の幅は拡がっても、深さを追求する暇がなくなって破綻してしまう。だから、どこかで割り切って専門をえいやっと選んでしまわなければいけないのだが、これがなかなか難しい。一旦狭い世界に飛び込んでしまえば、「深さこそが幅」だと気付くんだけれど、飛び込む前は気付かないだろうね。

一方で、文系学問というのは「なんでも対象にしてしまう」学問だ。だから、「幅こそが深さ」という側面もあり、何でも広く浅く知っていることも武器になる。たとえば「比較○○学」というのはまさにそれで、知った限りのものごとを体系化するだけで一つの研究になるし、その体系化の手法は理系で要求される高等数学のような、特殊で難解な技術だったりはしない。

なんだって、文系といったってこれは文学部系の学問に限ったことではないかって?おあいにくさま、東大法学部経済学部に行った人が研究を志すと思いますか?彼らの多くは大学ではなく社会で輝くことを志すのです。だから、深さよりも広さ、スペシャリストよりもジェネラリストが求められるのは当然です。

あともう一つ、文系には「学問のような非学問」がたくさんある。いわゆるサブカル系とか文科系といわれる趣味の人に好まれるものはたいていこれで、文藝評論とか宮台先生社会評論とか、こういうのは難しい言葉を使ってるけど「学問」じゃない。学術研究とは違う。もちろん、だから価値がないと言っている訳じゃないけれど、こういうものはどうしてもカタい学術研究とは違って、ある程度大胆に主観による断定なんかも用いているわけだから、「理論的には、誰が読んでも必ず理解できて必ず納得できる」というようなものではない。芸術作品と同じで、ある人にとっては素晴らしいものだがある人にとっては無価値だったり不倶戴天の敵だったりということが平気であり得る。こういうものにはまりこんだら、「これを理解できない俺は馬鹿なんじゃないか」と悩みこんで時間をロスしてしまうことというのは非常に多いんだ。

だから、俺としては現役大学生には、一般教養が終わったら一旦、勉強を専門一本に絞ってしまうことを勧めたいもんだね。視野が狭くなった気がするかもしれないけど、修士課程を終わる頃には一気に展望が開けてくると思うから。そこから先は、社会に出ようが研究に生きようが、全て自分次第で好きな道が選べるよ。もちろん運が一番大事なのは言うまでもないけどね。

追記

違ったような角度から同じこと書いてる人がいる。

追々記

言及した人から抗議を受けたので一部記述を削除しました。

2007-06-25

http://anond.hatelabo.jp/20070625024626

なんでこれがブクマ集めまくってるんだ?

馬鹿ばっかだな、ブクマやってる連中。記念に貼り付けておいてやるよ。

2007年06月25日 raitu love, ネタ //少し揺さぶり、よろけてこけそうになったところを、そっと優しく支えてあげればそれでよかった//うまいなあこの文章。よくまとまっている。

2007年06月25日 huruike 読み物, 恋愛

2007年06月25日 trashcan

2007年06月25日 Griffin 増田, 男女, 恋愛

2007年06月25日 theart other

2007年06月25日 okuharakensuke ショートショート, 読み物

2007年06月25日 wanolabo anonymous, はてな, ショートショート, ネタ, 読み物

2007年06月25日 capa1105 life, love, はてな

2007年06月25日 terainfo 読み物, 増田, ネタ, これはすごい 文章うまさにシット

2007年06月25日 omoshirokun ショートショート, 小説, ネタ

2007年06月25日 dasaitama_osamu 恋愛, 読み物 やな感じだけど面白い。

2007年06月25日 Takezo218 ネタ

2007年06月25日 serimaryo *読み物, 増田

2007年06月25日 seiryo #

2007年06月25日 nullpogatt 増田, ネタ, 男女

2007年06月25日 hiro360 ネタ

2007年06月25日 sachiko-0504

2007年06月25日 u-ssy 読み物

2007年06月25日 uniuni-saru ネタ

2007年06月25日 kabutch 作り話だとしてもこういうネタは好き

2007年06月25日 static 増田, ネタ

2007年06月25日 gkt ネタ

2007年06月25日 kyoon ネタ, 読み物

2007年06月25日 office-e3 anonymous, ネタ

2007年06月25日 nodokaynihs 増田, 読み物, 恋愛 評価がまっぷたつだなー。因果応報とか復讐とかよりも、人の心をゆさぶるのがたやすいってことの方が怖くてたまらない。

2007年06月25日 pre21 増田

2007年06月25日 kazuhooku ネタ おもしろい

2007年06月25日 bobbyjam99 neta

2007年06月25日 feather_angel 増田 ネタとしてとてもおもしろい

2007年06月25日 nijigenjin 匿名ダイアリー, life

2007年06月25日 swat neta, ショートショート

2007年06月25日 rxh 増田, column

2007年06月25日 masa720

2007年06月25日 osisi ショートショート マスダ小説

2007年06月25日 PinkMoon 男と女の間には

2007年06月25日 ribenman *text, 増田

2007年06月25日 Chaborin ネタ 精神弱肉強食の世界。パワーゲームここに極まれり。そして何が残る?

2007年06月25日 nmy 増田

2007年06月25日 umbra love

2007年06月25日 rawpower521 恋愛, ネタ

2007年06月25日 dkoji ネタ

2007年06月25日 arcworks

2007年06月25日 B-dai 増田, 小説, 読み物, 男女, 恋愛

2007年06月25日 silvercalc

2007年06月25日 objetsTrouves love, ネタ

2007年06月25日 polestar23 読み物, 男女

2007年06月25日 t-ueno

2007年06月25日 takmck ショートショート, ネタ, 読み物

2007年06月25日 snailramper ネタ, 読み物

2007年06月25日 linden 読み物

2007年06月25日 nudyman ネタ, 恋愛

2007年06月25日 memoclip はてな匿名ダイアリー, life, 男女, 恋愛, 読み物 これはうまいなー。

2007年06月25日 akishin999 恋愛, 読み物, ネタ

2007年06月25日 nekotank ネタ

2007年06月25日 kohedonian ネタ よくできた寓話ですね。

2007年06月25日 shozro 恋愛, 読み物 おもしろいなあ

2007年06月25日 orchard_tut 読み物

2007年06月25日 sidetail 読み物, 増田

2007年06月25日 kanimaster 創作 おもろい。

2007年06月25日 arasujiorg 男女, 恋愛, 小説, 増田

2007年06月25日 mgw 読み物

2007年06月25日 koyata08 ネタ 恋することを忘れて愛されることばかりに執着する人々のアレゴリー

2007年06月25日 sou0712 ソープ, 彼女, anonymous, love, neta, これはひどい, ショートショート, 匿名, 小説, 恋愛

2007年06月25日 edweb これはおもしろい  軽いおとぎ話ですね。キレイにまとまってるしネット用の読み物として完成度が高いと思う。内容に関しての感想は「よくそんなめんどくさいことしたなあ」それぐらい。

2007年06月25日 komatz

2007年06月25日 hebomegane

2007年06月25日 mike_n これはひどい ネタ? 「やられたらやり返せ」「弱い者が更に弱い者を叩く」現代の寓話。

2007年06月25日 teruya 心理学 これぐらいの話に不快感を覚えるというのは、この輪のなかに自分がいるのか、この輪にすらコンプレックスを感じるほど弱かったりするのかな?

2007年06月25日 doukaku 増田, 恋愛

2007年06月25日 myrmecoleon はてな, 匿名, 文学 最後の一行はあえて抜くのもいいかも。

2007年06月25日 kirikabu

2007年06月25日 Quadrant *ネタ

2007年06月25日 ken_wood *, 読み物, ネタ, 男女 >愛して下さい、セックスして下さい、借金があるんです。どうか、どうか。彼女はそう言った。うーん、そうなのか。僕は言った。あのね、僕に幻想や愛情を抱かれても困るんだよね。お金がない?簡単なことだよね。

2007年06月25日 saxon 増田, 恋愛

2007年06月25日 soba_taro 読み物

2007年06月25日 ikkan01 anonymous, text, 恋愛, 小説

2007年06月25日 kotukotu_G neta

2007年06月25日 yamakozawa

2007年06月25日 hajimepg

2007年06月25日 ryuka01

2007年06月25日 SiroKuro 読み物, ネタ, 性 増田先生の作品が読めるのは匿名ダイアリーだけ

2007年06月25日 name774a おもしろい, love うーん…

2007年06月25日 tk18

2007年06月25日 lucifer-alpha ショートショート, ネタ, 増田, 小説, 恋愛

2007年06月25日 synonymous 有り得ん話ですわ。

2007年06月25日 ee84115 小説として面白い

2007年06月25日 i-Daisuke 読書

2007年06月25日 gomis

2007年06月25日 kameda007 駄作。読まれることに集中しすぎて落ちてない(かるい落ちという意味でも)。18歳程度の仕上がり。特に「強い人間には運もよってくる」の部分は女だろ?お前はと思ったね。そういう意味で面白かった。宅間守的。

2007年06月25日 crossbreed neta

2007年06月25日 kiku-chan 増田, 恋愛

2007年06月25日 itacchi anonymous, hatena, love, short story なかなかよくできてる

2007年06月25日 myamada ネタ, ショートショート

2007年06月25日 maname 才能あるよ。増田先生の次回にも期待!

2007年06月25日 porimern 読み物, 増田

2007年06月25日 vogelzug ネタ, 読み物

2007年06月25日 tomo-moon 読み物 落とし方は巧いが、読後感は悪い

2007年06月25日 eiji8pou 面白いSM文学

2007年06月25日 legnum anonymous もう少しリアリティが欲しいっす

2007年06月25日 kokorohamoe

2007年06月25日 tomako7 ネタ, 読み物 よくできてる

2007年06月25日 muteit 読み物 ショートショートとして上出来だと思った。

2007年06月25日 ro-man 面白かったYo

2007年06月25日 ukabu

2007年06月25日 zaikabou 文藝, ネタ 面白いけど、あんまり愉快じゃないね

2007年06月25日 Masao_hate 小説 強者の傲慢がよく表現されていて、よい。

2007年06月25日 kurimax コラム

2007年06月25日 joe_eugene 匿名

2007年06月25日 HolyGrail 増田, 読み物

2007年06月25日 fromdusktildawn

2007年06月25日 clucker 増田, neta, 恋愛

2007年06月25日 tabletalk 恋愛, 読み物 ぐーるぐる

2007年06月25日 udy ネタ, 増田 適温でいい感じ。

2007年06月25日 oirano あとで

2007年06月25日 masya78

2007年06月25日 deaiplus 出会い記事, 一般

2007年06月25日 and_HappyDayz

2007年06月25日 nedame

2007年06月25日 zankey あとで読む

2007年06月25日 nyon2 増田 増田だなーと読んでたらオチがついててびっくり。

2007年06月25日 natalico

2007年06月25日 harlem_jets 増田, ネタ, 読み物

2007年06月25日 hasenka 因果応酬テンプレ

2007年06月25日 footos 増田, 恋愛

2007年06月25日 obacan ハトダ ショートショート。このネタをハトダに投げるのはちょっと気持ち悪いけど、ふつうに雑誌に載ってたらおもしろがれる作品ではあるとおもった。

2007年06月25日 Daipon

2007年06月25日 matsurinoato 読み物, 増田, ネタ

2007年06月25日 bunoum 増田, 読み物

2007年06月25日 fuktommy 増田, 読み物

2007年06月25日 rajendra 男と女, 物語 これはいい感じ。オチをひねり過ぎないところがショートショートっぽい。

2007年06月25日 onokyo novel

2007年06月25日 morygonzalez ショートショート, 寓話 落ちが面白い。でも後半の展開が強引。

2007年06月25日 EurekaEureka situation 北方

2007年06月25日 idiot817 小説 星新一みたい

2007年06月25日 enemyoffreedom 増田, 読み物, 男女 オチがいい

2007年06月25日 wartanenemon 恋愛

2007年06月25日 zapa これはひどい, ネタ

2007年06月25日 wacky 恋愛, 小説, 面白 ショートストーリー。このオチは面白い。

2007年06月25日 sennji

2007年06月25日 WASSHOI

2007年06月25日 REV

2007年06月25日 kekera 増田

 
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