はてなキーワード: 役人天国とは
これは28にもなってまだ童貞やってる高卒ブルーカラーの婚活顛末記です。
平均以下の人間が婚活はこんな感じなのだと、ちょっと伝えてみたくなったので書きました。
高校を卒業して少しフリーターとして過ごした後、僻地ではない程度の地方に就職して移り住むことになった。
仕事は典型的なブルーカラー。鉄をくっつけたり曲げたり削ったりする町工場のようなトコ。年収は300万にも満たない額。
公共交通が発達していない田舎町で遊ぶ場所もないものだから、近所にある飲み屋のカウンターで常連になっていた。
地元出身ではないにもかかわらず、自分は他の常連のおじさんたちに歓迎されたと思う。ちょっと酒の趣味が渋いのもあるかもしれない。
人口の流出が止まらない土地で、ヨソからわざわざ来た珍しい若者といった感じだったのだろう。
意外なほどにヨソモノは出て行けという空気は全く感じられなかった。もしかしたら自分が鈍感だったのか。
そんなおじさんたちの中に市役所の部長さんがいて、自作PCという共通の趣味があったので最も話した人だったのではないかと思う。
他にも娘さんがポムポムプリンが好きだったらしく、自分はシナモンが大好きだから、サンリオつながりなのかプレゼントの相談に乗ることもあった。
失敗の始まりは「増田くん彼女いないんだっけ?」ってな会話だったと思う。
「今度さー行政で街コンっていうやつの支援するんだけど、行ってみない?」
たぶんおじさんも言ってみただけ。これに乗ってしまったのが大失敗だった。
「失敗しても笑い話にすればいい」なんて考えてはいけなかった。
イベントに行くと保険証を見せなきゃいけないってのは結構な発見だった。
運転免許証では職場が特定できないからダメなんだなってことに気付いたのはちょっとしてから。
何か変なカードも書かされたっけ。このときまで何も考えていなかったんだろうな。
あとはもう悲惨な記憶でいっぱいだ。周りは公務員だらけだった。県庁とか、お隣の市役所から来ました、みたいな。
よく考えればこの街に残っている若い人なんて公務員か土方くらいだけど、土方はこんなイベント来ないから公務員しかいないのも当然だった。
自分も土方側の人間だってことを忘れていた。本当に無残でどうしようもない状況が周囲に広がっているように感じていた。
何が起きていたのかは言うまでもないよね。思い出したりするのもちょっと辛い。
1vs1で話したりするのだが自分のテーブルに来た女性は最悪の空気を味わったろうと思う。
「小役人が市民の税金でコンパに女集めるとこうなるんだね」ってのは自分でも結構なパンチラインだったと思う。
「俺と話しても時間のムダと思ってるんだろうし何も話さなくていいよ」とも言ったっけ。
その後のフリータイム?は隅っこでオレンジジュースをちゅーちゅーしながら天井を眺めていた。
別に上手くいくと思ったわけじゃない。というか上手くいかないだろうとは思っていた。
そりゃ顔も良いわけじゃない、身長も普通だし、収入も学歴も低くて、趣味はちょっと気持ち悪い。話だって上手くない。
避けられるだろうとは想像していたけど、避けられ方が想像とはちょっと違ったのが良くなかったのだと思う。
この空間にもいたくなかったし、こんな人たちばかりの街にもいたくなかった。
市民はますます貧しくなってるのに、よくこんなイベントやってるよな。なんて考えると居た堪れなくなった。
そして、それ以上にもう傷付きたくなかったのだと思う。
次の日には職場に辞めますということを伝えて、引っ越して新しい仕事を探すことに決めた。
「税金でコンパ開くための数合わせに集めるなんてヒドいんじゃない?騙された感じしかしないよ」
おじさんはずっとうつ向きながら繰り返す。
わかってるんだ。そんなつもりじゃなかったことも何もかも。
純粋な思いつきの善意というか、そういうもので構成された何かだったってこととか。
それでも何か言葉を吐き出すたびに攻撃しながら後悔していて、口と頭が全く一致していなくて。
結局のところ友人と仕事を失っただけだった。
自分から手放しただけだという人もいるだろうけど、別に望んでそうしたわけじゃない。
彼女とか結婚とかだってそう。そんなできもしないことは少しばかりだって望んではいけなかったのだろう。
望んでも傷付くだけなんだから。
http://www.asahi.com/articles/ASK5K0494K5JUTIL08N.html
あんま朝日は好きじゃないけど、鮮やかだったと思う。ようやくこの問題に焦点が集まってきた。
"せっかくの大スクープをムダにしてる。こんな記事を会員限定にしてるから、朝日はダメなんだわ。"
というのがあって、2017/05/17 18:00時点でスターが137もついてる。
このコメントに星つけた人たちはフリーブックス使ってた大学生と同じレベルだと思うわけ。ただ乗り屋。
このスクープに至るまでどんだけ金かかってると思ってんだ。
仮にネットで読むにしても会員登録したらタダで読めるんだから登録してやりゃいいじゃん。
応援したい企業が出たら株を買うように、スクープ取ったら何かしらで応援してやるんだよ。
経済対策しなきゃ!!
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今後の事もあるし、とりあえず基金を作ろう!!
基金の運用益で雇用問題や弱者対策したり、いろんな問題のために永続的に活用しよう!!
よし、おれって頭いい!!
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基金を管理するのは国じゃ余計な人件費かかるし、新しい管理法人を作らなきゃ!!
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基金の原資は税金なんだし、安全に運用するためには国債しかないよね!!日本の国債万歳!!
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もちろん、国から天下ってもらわなきゃ!!
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え?基金を切り崩して実行??
そんなことしたら、運用益が減っちゃうからだめだよ!!
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いろんな問題解決するために、国からお金だしてよ!!
そうしたら、君もこの法人に天下れるからさ!!!
再就職って大変でしょ???
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それに国債だって「買ってくれる」ところがないと、発行できなくなっちゃうよ??
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え?くれないの?
せんせー、お役人がいろんな問題を解決するこの立派な法人に非協力的なんですー!!
だから、先生お願いしますよ!!!
あ、ここのお金?もちろん、こちら持ちですよ!!
しかも、先生に講演会を今度頼みますね、職員の研修のために!!!
ギャラは規程に即して、100万ぐらいで!!!
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ありがとー!!!
違法組合活動1466人=国交、農水、厚労3省で-ヤミ専従は210人・総務省調査
総務省は7日、全省庁の職員団体幹部を対象に勤務時間中の違法組合活動の実態を調査したところ、国土交通、農水、厚生労働の3省で1466人が確認されたと発表した。このうち、違法活動が年間30日を超えるなど悪質で常習的な「ヤミ専従」は、農水省198人、国交省12人の計210人だった。
1466人の内訳は、国交省944人、農水省514人、厚労省8人。3省以外で違法活動は確認されなかった。違法行為が発覚した3省のうち、農水省は既に独自調査の結果に基づき、上司を含む1237人を処分。また、国交省は第三者調査委員会を設け、実態解明に乗り出す構え。厚労省は違反職員8人を厳重注意処分とした。
公務員ってさ
(1)9時5時で帰れる
(3)いくらでも仕事の手を抜ける
(4)なのに民間よりはるかに高給(民間平均430万、公務員平均700万、しかも手当てつきまくり)
(5)ほとんど終身身分保障
(6)地位が上がれば国政を支配する権利を得る
(7)官僚レベルは紙の上で国政プランを計画したら自分では何もしなくていい(実行するのは国民全員)
俺たち民間なんてさ
(1)残業だらけ
(2)知恵を絞らないと自分のポストも会社の明日もままならない
(3)ある程度手は抜けるが、手を抜くと出世できない
(4)公務員以上の労働力を発揮しているのに公務員より給料が少ない
(5)比較的簡単に首にされる
(6)地位が上がってもせいぜい一企業の役員(しかも昇進基準に合理性がなくほとんどコネ)
「官僚国家の崩壊」っていう最近出した本の中にも、官僚機構などにネットワークをはる複合体の人脈を「ステルス複合体」と呼び、その「本尊」は学歴による優越意識に基づく大学同窓などの見えざるネットワークであり、たとえば、東京大学法学部出身者を核とするエリート人脈である、と書いている。
http://d.hatena.ne.jp/yumyum2/20080529/p5
<官僚国家>を牛耳る<ステルス複合体>の得意ワザはズル、ウソ、ゴマカシ。<医療>改革を<健保>問題にスリカエた。元財務大臣の塩川正十郎が「財政の都合ばかりを優先、人間味に欠ける」と批判、元総務会長の堀内光雄が「年寄りは死ねというのか」と「文藝春秋」6月号に寄稿。当然だ。
元自民党幹事長の中川秀直、近著「官僚国家の崩壊」(講談社)で「(ステルス複合体は)学歴(東大法)に基づく自らの身分に誇りを共有する。官僚機構、日銀、経済界、学界、マスコミなど、あらゆるところに巨大なネットワークを張る。この同質的人脈が『空気』をつくり、政策の『相場感』をつくっていく。彼らの醸し出す空気と相場感に反するものは『異端』扱いされるか、無視され、あらゆるエリート層に、予定調和的な言動を強いて、同質化圧力を加えていく」(23頁)と書く。日本を牛耳り、食いモノにしている。
「『ステルス複合体』に政策を任せると、日本は必ずや『日沈む国』となる」(中川・24頁)。
「小泉内閣以来、自民党が進めてきた改革の本質は何か。基本的な図式はよく言われるように、『霞ヶ関対永田町』である。官僚によって、役人天国が形成され、今や、官僚が国政を操り、国を私物化しているという批判は、ある意味で正しい。官僚主導を本来の政治主導に戻し、国民のための政治に戻さなければならない」(舛添要一「霞ヶ関VS永田町」講談社・2頁)。参院政審会長2007年5月の刊行。正論だ。中川秀直も火山も同意見。
http://blogs.yahoo.co.jp/kome_1937/54679415.html
その中川氏は日本が東大法学部を中心とするエリート官僚たちに巧妙に支配されており、政治が官僚をコントロールできていないことが、日本の改革が進まない最大の要因であると主張し、改革に反対するエリート官僚たちを厳しく批判する。選挙の洗礼を受ける政治家は、政策の失敗に対して責任を追及されるが、官僚たちは、匿名のまま、政策を作成し、それが失敗に終わっても、結果責任をとることもない。政治家がいくら改革の旗を振ろうが、最大の既得権益者であるステルス複合体が改革を許すはずがない。彼らは官界を越えて、産業界、学界、マスコミまでを網羅した東大法学部人脈を通じて、相互に補完し合いながら、自分たちの力の保全を図っている。これが中川氏が日本の最大のガンになっていると断罪するステルス複合体の実態だ。
http://www.videonews.com/on-demand/371380/001321.php
ステルス複合体とは
「東大法学部を中心とするエリート官僚たちが、官界を越えて、産業界、学界、マスコミまでを網羅した東大法学部人脈を通じて、相互に補完し合いながら、自分たちの力の保全を図っている集団」
の事を差すようです。
私見ではそのようなゆるやかな連携は存在すると思います。しかし、本当に「ステルス複合体」が「抵抗勢力」なのでしょうか?そもそも、「新自由主義の導入=改革」に抵抗するのは国民国家の利益を考えると穏当な場合もあり得るわけです。
確かに、官製不況なる言葉に表されるように、近年は所轄官庁が所轄官庁であり続けるための政策が実行されて、民業の足をひっぱるような事態も起きています。また、膨大な公債が積み上がり、国家の財政事情は悪化しています。公務員給与総額を減らさねば、国家破産は避けがたい状況です。よって、キャリア官僚制度の弊害は存在することは間違いありません。
しかし、小泉純一郎こそが、財務省の族議員であり、なおかつアメリカの利益を代弁する外資族議員です。旧大蔵省理財局は財政投融資を通じて毀損しまくった郵貯・簡保を総務省(旧郵政省)に返し、なおかつアメリカに売り渡すことにより責任を逃れようとしています。その片棒を担いだのが小泉純一郎・竹中平蔵です。後期高齢者医療制度を導入したのは当の小泉純一郎です。後期高齢者医療制度の本質は竹中平蔵の言うところの「人頭税」の制度導入に他なりません。
結論から先に申し上げれば、殲滅すべきはステルス複合体ではなくて、清和政策研究会です。「官僚は政治にそよぐ葦」であり、昨今の悪政の源泉は売米政治を続ける清和政策研究会にあります。
http://wanwanlapper.seesaa.net/article/99881325.html
418 :名無しさん@3周年:2008/06/27(金) 02:06:05 ID:FVsDlK8i
http://money6.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1145095961/418
2008.06.11 とんだ食わせ物!中川秀直著『官僚国家の崩壊』
暴論珍説メモ (38)
田畑光永 (ジャーナリスト)
しばらく前、自民党の大島理森国会対策委員長がテレビで「ねじれの丘」というのを歌って見せた。「今日も昨日もねじれの丘で・・・」と。
そう、今年の通常国会は初めからお終いまで(まだ終っていないが)、確かにねじれねじれで明け暮れた。自民党は要所で例の「三分の二」条項を使い、それではせっかく昨夏の参院選で大勝した甲斐がないと民主党は福田首相への問責決議案を出そうとしつつも、その後の見通しが立たずに逡巡しつつ日を過ごしてきた。いよいよ今日明日中に出すとか言っているが、さて土壇場でどうなるか、あの党のことだからなんともいえない。
ではあっても、国民からすれば、なんでも自民党の思い通りにはいかなくなったという意味で、去年、自民党を敗北させただけのことはあったのだが、駆け引きばかりが表に出て、国政を論ずるという点では「政治不在」という印象を免れなかった。
ところが、ここへ来て自民党内にいささか波風が立ってきたらしい。4日、総裁派閥の町村派で代表世話人を務める中川秀直元幹事長を囲む「中川勉強会(仮称)」が発足したというのである。現職総裁を擁する派閥はなるべく低姿勢を保って、総裁の任期を全うさせることに意を用いるというのが常識なのに、その総裁派閥の中で派中に派を作るような動きは異例である。
だから早速翌5日、同派の最高顧問である森喜朗元首相は派閥の総会で、「福田さんが今にも代わるのではないかと予測したような動きは、誰もしていないはずだ。我が派がいちばんやっちゃいけないことだ」(6日『朝日』)と苦言を呈したという。もっともである。
年金の騒ぎが収まらないうちに、後期高齢者医療保険でまたまた国民を怒らせてしまった自民党は、民主党の衆議院解散要求をなんとかしのいで風向きの変わるのを待つしかないというのが現状だが、すくなくとも「福田では選挙は戦えない」というのはコンセンサスになりつつある。といっても今の衆院議員の任期は来年の9月まで。あと1年ちょっとしかない。それまでに福田総裁の後釜を仕立てるとなると、すでに手を挙げている麻生太郎前幹事長がタナボタということになりかねない。
そんなにやすやすと政権をくれてやるわけにはいかないというのが、現職総裁派閥に身を置きながら、派中派をつくるという異例の行動に出た中川氏の胸中であろう。4日の初会合には同派の議員33人が出席し、そのほか秘書20人の代理主席(雲行きを見て参加しようという議員)があったという。相当な数である。
中川氏といえば、2000年に小渕首相が病に倒れた後に発足した森内閣で官房長官に就任したが、女性スキャンダルで無念の辞任に追い込まれたことは記憶に新しい(でしょ?)。それ以来、政府の役職にはつけず、もっぱら党で国対委員長、政調会長、幹事長を歴任してきたわけだが、謹慎ももういいだろうと表舞台に立つ決意をしたようだ。
その中川氏、最近「官僚国家の崩壊」という新著を出した。政治家が本を出すのは野心がある時が多い。安倍前首相が総裁選前に「美しい国へ」を出し、麻生氏が「とてつもない日本」を出した。中川氏のこの本も氏の政権取りへの信号弾なのであろう。
読んでみた。実は読み通すのが苦痛だった。題名のとおりわが国の官僚が政治家を手玉にとって政治を動かし、自分たちの既得権益にしがみつくのを痛罵している。防衛省、厚労省、国交省、財務省などなど、事務次官のゴルフ漬けから職員の居酒屋タクシーまで、お役人たちのすることに腹を立てていない人はいないはずだから、官僚を痛罵するのはいい。しかし、なんとも中身がうすいのである。
日本をウラで操る「ステルス複合体」などという新語を作って売り込んでいるのだが、話はあっちへ飛び、こっちへ飛びで、付き合うのに骨が折れる。しかも論旨はなはだ粗雑である。
例えば、自民党内には党人派と官僚派というグループ分けがあるが、現在は福田赳夫(現福田首相の父)以来の清和会の総理が四代(森、小泉、安倍、福田)続いているが、著者は「日本の順風の時代を担うのが官僚派であり、逆風の時代を担うのが党人派だ」とのべ、いかにも自分たちが今の日本を背負う党人派だと言いたげである。しかも、それ以前の党人派政権となると20年以上も昔の、1978年に退陣した福田(赳夫)政権までさかのぼらなければ存在しなかったと言い、「2000年の森政権の誕生は実に20年ぶりの政権交代であった」とまで言う。
こんな出鱈目な話はない。福田赳夫という人は大蔵省(当時)の主計局長まで務めた官僚中の官僚であり、その福田内閣の後に登場してきた自民党の歴代首相の大半、すなわち鈴木(善)、中曽根、竹下、宇野、海部、橋本(竜)、小渕の各氏はすべて党人である。官僚出身は大平、宮沢の二人しかいない。鈴木から小渕にいたるまでの各氏は、自身は党人でも官僚に牛耳られていたから「官僚派政権」だというなら、それはそれできちんと分析して見せるのがモノを書くということである。
もう一つ挙げよう。著者は道州制の支持者だそうだが、道州制を導入すれば国と地方の公務員が大幅に減るとして、現在の国家公務員30万人、都道府県公務員35万人、市町村公務員105万人、合計170万人が、それぞれ10万人、15万人、基礎自治体20万人の合計45万人になるという図表を大きく掲げている(257頁)。公務員がざっと4分の1になるというのだから、国民としては耳寄りな話である。しかし、この図表についての説明は1行もない。見落としたかと思って探してみたが、どこにもない。こんなものが本といえるか!
よく知られているように、中川氏は官僚の無駄遣いをやめさせ、なによりも経済を成長させることができれば、それによって消費税は上げなくてもやっていけるという立場である。消費税の値上げは避けて通れないとする「財政再建派」、とりわけその代表格である与謝野馨氏と対立している。前著「上げ潮の時代」以来、消費税値上げ不要論が中川氏の売りである。
本書でも中川氏は従来の主張を繰り返し、竹中平蔵氏の市場メカニズムによる改革路線を
大いに持ち上げて、その継承を打ち出している。それは考え方であるから、私には異論があるが、それはここでは述べない。私があえてこの本を取り上げたのは、日本の指導者たらんとする人間がその主張を書物という形で公にすることは大いに称揚したいのだが、それにしてはあまりにおざなりなものを持ち出してくるその傲慢さが腹に据えかねるからだ。
街頭演説や反対党との討論やテレビ番組では十分に考えを説明できないから本を書いてとことん説明するというのなら大いに歓迎だが、大衆にはいい加減なことを言っておけばいい、どうせ細かいことはわからないのだから、箔をつけるために本を出すという人をばかにした態度は許せない。そんな御託につきあう暇はないのだ。
中川氏の本だけを取り上げるのは不公平だから、次回はライバルとされる与謝野氏の新著「堂々たる政治」を紹介することにしよう。
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-370.html
注
ステルス(Stealth)とは、軍用機、軍艦、戦闘車両等の兵器をレーダー等のセンサー類から探知され難くする為の軍事技術の総称。
単にそれらの技術を取り入れて開発された兵器を指してステルスと呼ぶ事もある。「ステルス性」という言葉は「ある兵器がセンサー類からどの程度探知され難いか」という事を相対的に表す。ステルスの本来の意味は「こっそりとする」「隠れる」である。