はてなキーワード: 幽体離脱とは
思い出したので、なんとなく書き留めておく。
その日もいつも通りのバスだった。
季節は恐らく春か夏。
退勤処理をして外へ出るとまだ空は明るくて、なんだか得した気持ちになった。
その路線バスは車両の前側から乗って真ん中あたりから降りるタイプ。
乗り込むときに運転席の横で電子マネーをピッとやる。都会のバスは優しいのでどこで降りても定額料金だ。
番号のスタンプされた乗車券を握りしめ着々と値上がっていく電子料金表をビクビクしながら見つめ続けなくてもいいんだ。とてもやさしい。バス停に屋根もあるし。
停車しきる前から開いてるんじゃないかという勢いのドアから乗り込み、ピッとやって、運転手へゆるく挨拶して、歩きながら車内を見渡す。できれば座りたかった。
手前の一人がけの席は埋まっている。じゃあ奥の二人がけの席はどうかな。
人間2人分強はありそうな巨漢だった。
別に両国は近くないからアレは十中八九ただの巨漢だ。ただの巨漢が奥から数えて2つ目の座席に窮屈そうに肉を収めていた。
巨漢と窓の間にサラリーマンが挟まっていたのでよく覚えてる。
二人がけ座席は手前に1つ空いているのにわざわざサラリーマンを圧縮している巨漢は見るからにやばそうだった。
ぶよぶよしている。関わりたくない。
心のなかでリーマンへ合掌して手前の空いている席を目指した。
新たに乗り込んだ客は自分ひとりだったため、申し訳ないぐらいゆったり座れた。
自分が強い人間だったらあのリーマンを助けてあげられるのになと、のんきに車窓を眺める。
次の停留所で巨漢が動いた。
バスが停まり、老婆がひとり降りていった。遅れて巨漢が立ち上がり、降車口近くに座っていた自分の横までやって来る。
「ああ降りるのか」と思った。
リーマン開放されてよかったな~とにっこりしたのもつかの間、なぜか巨漢の尻がこちらにめり込んでくる。
何を言っているのかわからねーと思うが気付いたら巨漢と窓の間に挟まっていた。
右のひんやりは窓ガラスだ。その向こうの景色はゆっくり動き出している。
反対側は巨漢だ。自分の装備はスーツで長袖長ズボン。なのに向こうのTシャツからはみ出た肉のしっとりひんやりしている感じが、なぜか伝わってきていた。
なんで降りない?なんで座った?なんでとなり?
混乱のさなか、さきほどのリーマンのように圧縮されている自分を遠くから見たような気がした。
それどころではないので次の停留所までこの状況に耐えられるのか考えてみた。
この時間はバスがたくさん走っているから、降りてもあとから来るやつに乗り換えればいい。
町並みから察するに次の停留所はトンネルの向こうだ。ちょっと遠い。
ムリ。
まあムリ。
肉を押しのけた。とにかく立ち上がった。
立ち上がったが、肉壁が行く手を塞いでおり通路へ出られない。
天罰だとしても身に覚えがなさすぎる。
今すぐここから開放されたい。
しかし巨漢に悪意はない可能性をこの数秒では捨てきれなかった。だって悪意あったらこわい。
万が一にもピュアかもしれない生き物相手にいきなりミッション・インポッシブルなスタントで脱出を試みられるほど、自分は鍛えられていなかった。
では元に戻れるかというと、先ほどまで尻を収めていた座面はもう肉で見えなくなっていた。
肉の主は、無言で進行方向を見つめている。
戻れないなら攻めるしかない。
何を得て何を犠牲にするかの判断が明暗を分ける。形成は圧倒的にこちらが不利だ。
彼にとっても魅力的な提案のはずだ。
なんといっても窓際はいい。散歩しているわんこも見られる。窓ガラスだってひんやりしている。
方や自分はといえば通路側という呼吸するスペースを手に入れられる。
お互いメリットだらけ、Win−Winだ。
なのに肉のやろう渋りやがった。
ヤツの表情はイマイチ読めなかったが動く気はないらしいのは理解できた。
もう絶対にここから逃げ出す。自由を手にすると心に決めていた。
「次の停留所で降りるんです」
ダメ押しにと震える手で降車口を示した。
バスではよくあることだ。
座ってようやく落ち着いた頃、窓側に座っている人間が停車ブザーを鳴らし、次で降りると主張する。
また立つのは正直めんどくさい。どんな善良な人間だってそう思う。
君が嫌いなんじゃあない。
君に面倒をかけるのが申し訳ないんだ。
だから席を交代しよう。
一度こちらの提案を棄却している彼だ。重ねての親切を無下にはしにくいだろう。
更にこれは日常的に乗客間で行われているごくありふれたやりとり。
それを受け入れないのは不自然。このシーンでの不自然は悪意を浮き彫りにする。
これで動かなかったらいよいよトム・クルーズになるしかない。とルートを探り始めた頃。
目の前を塞いでいた肉はのそりと動き出し、ようやくその向こう側に通路が見えた。
やった!生きられる!
いつでも動けるようカバンを抱え直すと、空の弁当箱がカチャリと小さな音をたてた。
焦るな。今じゃない。
ギリギリの空間へ体を滑り込ませた途端プレスされて圧死なんてシャレにならない。
必要なスペースを見極めろ。その瞬間を見逃すなーーー
巨漢が巨漢なりに窓際へ収まったのを確認してから、こちらもようやく座席へ腰をかける。
勝った。勝ったのだ。
隣りを見れば圧縮リーマンに多少厚みが戻ってきていた。それでも前髪は乱れてげっそりして見える。
おつかれリーマン。ほんとうにおつかれ。
なんか巨漢がこっちをチラチラ振り返ってくるがそんなことは関係なかった。
そのうちバスは次のバス停へ止まったが、誰も乗らなかったし誰も降りなかった。
自分はそのまま終点までバスに乗り、ほかの乗客と一緒にバスを降りた。
巨漢は席を立つタイミングを逃したようで座席の横を通り過ぎる人々を見送りながらもぞもぞしていた。
それきり二度と会わなかった。
「性を、物のように扱う」
というネガティブな概念に、オタク側から見てずっと少し違和感があった。
それは
というポジティブな概念が、壁の向こうにはあまり存在してないのかも。
「性」ではなく「性欲」は、物扱いされるべきだ。
そういう概念。
「尊い!」「ドスケベブック」とか、幽体離脱感、客観視点の匂いがするし。
不知火舞の乳揺れも、「性欲を技術的にパッケージした」という面白さがあった気が。
あれだね。
「コント面接!」と言ってから、実際の面接受けると何かから自由になるみたいな。
あのネタ感。
自分の苦悩をドット絵で見た時に感じる、気楽さとでもいおうか。
問題に真正面から向き合って潰れるより、その気楽さからスタートしようという流儀。
一方で
セクハラ親父や
そういうルールに生きていれば、
匿名にかこつけて性癖の話をぶちまけます。扱う話が話なので、不快に感じた瞬間に読むのやめた方がいいです。
皆さんは知ってますかね、『TSF』っていう性癖。正式名称は『Trans Sexual Fiction』といいます。数年前に比べれば知名度も上がり、耳にしたことくらいはある人も居るんじゃないでしょうか。
最近(といってもニ年前のことですが)流行った作品の中では『君の名は。』などが該当作品に当たります。要は読んで字の如く、フィクションの性転換モノって意味です。
「えっ、TSと何が違うの?」って方も居るでしょう。分かります。『らんま』とかのアレでしょ? みたいな。若干違います。
この辺りは暗黙の住み分けがされているだけで、明確な基準は無いように思うのですが、TSは自分→自分の性転換で、TSFは自分→他者の性転換の作品にタグ付けされることが多いです。その中でも入れ替わり、憑依、他者変身、皮モノ、脳移植などにジャンルが分けられます。
入れ替わりは皆さん何かしらの創作で触れたことがあるでしょう。ここでは男女間の肉体の入れ替わりを指します。
憑依は、男性が幽体離脱をして女性の肉体に取り憑いて、肉体の主導権を得ます。当然、逆のパターンも存在します。フィクション様様ですね。この時、乗っ取られている身体の持ち主は意識の消えているものが多いです。その状態でR-18な行為に及ぶわけです。基本的にめちゃくちゃやります。自分の身体じゃないですから。昨今、女性の権利問題で騒がしい世の中、見る人が見れば烈火の如く怒りそうですね。
他者変身はポケモンのメタモンとかを想像してください。ちなみにメタモンは他者変身界のレジェンドです。敬ってください。
皮モノは異性を皮にして着ます。凄い発想だ。
長い説明も終わって、ここからが本題です。一つだけ説明が長いのありますよね。憑依の項目です。
私は基本的にTSFでしか興奮できない性質でした(過去形の理由は後述します)。特に憑依が一番好きです。異性の肉体を合意なく略奪し、自分のモノにしちゃうという背徳感。元の肉体との差異が大きければ大きいほど興奮してしまいます。何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、私だってこんなこと書きたくありません。ただ説明に必須なんです。決して性癖を晒すタイプの自慰とかではないです。
そして憑依の設定に多い要素として「乗っ取った肉体の記憶を読みとれる」というものがあります。もし仮に憑依が実在していたら、もう世界は終わってそうですね。なんでもアリじゃん。話は若干逸れますが、憑依が存在する世界の割りにはカウンター役である正義の霊能力者などは存在しないことが多いです。幽体離脱はある世界なのにね。フィクションだから作者の匙加減です。
それでその「記憶を読みとる能力」を使って本人に成りすましたりする描写があるともう背徳感でお腹いっぱいです。満足度10000000億万パワー。背徳感だけで城建つ。
しかしここで疑問が浮かびます。何故それらで興奮するんでしょうか?
一人称の語り手がTSF的性転換をする作品も好きなのですが、他者がTSF的性転換をする作品も好きです。そしてどちらにしても、性交相手の精神は男です(肉体百合のパターンもありますがここでは話題に挙げません)。男×男が主流です。精神BLです。頭の中であの刃牙のキャラクターが「ホモなのでは?」って指くるくるさせてます。俺の頭から出ていけ。
でも語り手が女体化する作品も好きってことは、その語り手に共感を抱いて興奮を覚えている訳です。おそらく、というか確実に強烈な変身願望と女体化願望が存在します。性自認を間違えている可能性も出てきました。何かのはずみでタイに行って玉取っちゃうかもしれません。現状、そんな気はありませんが。
もう不安になってきて、性癖を知られている友人に「俺あのコラ画像が言ってた通りホモなのかな」と真剣な顔で相談したりもしました。こう文字にすると相談内容ヤバいな。
そんな悩みを抱えながら毎日生活していたのですが、ある日、一つの発見がありました。
「あれ? 女性同士の入れ替わりでも興奮する…………」
世紀の大発見でした。ここに来ての意外な展開!!!!!!! TSF以外の性癖を発見!!!!!!! いや、別に意外ではないか。意外ではないな。すいません。
ここでも差異が大きければ大きいほど興奮します。基本的に貧乳と巨乳が入れ替わってほしいし、身長差や年齢差はあればあるほど良い。ありすぎると嫌ですけど。
でも、そうなってくるといよいよ分かりません。"性別の異なる他者の肉体になる"ことで興奮してると思ってた訳です。もしかして違う肉体になる描写さえあれば、何でも良いのか? そう思った私は男同士の入れ替わりモノを見ました。ノンピク(ノーチンコピクリの略です)でした。感情が何も湧いてこなかった。
男性の肉体が好きという訳では無さそうです。同時に、自分が好きなのは女性の肉体だけだという可能性が浮上してきました。しかも変身願望が強い。とんでもないな。
例えばほら、憑依って肉体の持ち主への性交渉は無く、勝手に性的な行為を行う訳じゃないですか。そんなのほぼ形を変えたレイプでしょ。いや、フィクションに何言ってんだって話なんですけどね。要は肉体しか見てないんじゃないのって話です。
もしかしたら今はTSFという性癖に落としこまれているだけで、本当はもっと恐ろしい真の性癖が潜んでいるのかもしれません。プラトニック・ラブの欠片も無いような、現実で行動すれば即タイーホ案件の性癖が。それが恐ろしいです。だいぶ妄想入ってますけど可能性はあると思います。自分にはもう女性と話す権利なんて無いようにも思えてきました。
私は何に興奮してるんでしょう。肉体が変化する登場人物に感情移入して興奮している? 肉体を支配する行為に興奮している? 女性の精神性より男性の精神性が好き? もっと酷い性癖が潜んでいるかもしれない? 性行為の際、相手の精神は無視しても構わないと思ってる?
そんなキモいアキネーターみたいな自問自答をしています。「部分的にそう」か「分からない」を選ぶしかありません。トホホ。
特にオチなく終わりです。ずっと考えてたことを吐き出せてスッキリしました。
※追記
『「憑依した女の体で乱交して父親不明の子を妊娠させてその子の人生を壊す」って興奮する?それはさすがに可哀想?』
なんでこんな可哀想な話を書くんだ……クソッ! って思いながら興奮してしまいます。裸のまま外に出るやつとかも好き。あれ? 露出癖も潜んでる可能性あります?
『元の肉体の持ち主(女性)の屈辱を感じる精神描写とかは必要ないの?あと、エロコンテンツによくあるやつ女性が嫌なのに感じちゃう!悔ビク!とかそういうのじゃ駄目なの?』
必要ないし、駄目ですね。憑依の場合は、元の意識が残ってると若干萎えます。自分が気持ちよくなりたいだけなのかもしれません。自己愛も強いのか?
破壊衝動や支配欲が強い、というのはあるかもしれません。言われるまで気付きませんでした。それが変な形で表出して、ニュースとかになったら嫌ですね(他人事)。
夢で俺は高校生で、
卒業式かなんか、よく分からんが世間的には大事な行事をブッチしている。
さて帰ろうかと下駄箱に向かったら、同じくゆりちゃんがやさぐれていた。
夢のなかで俺とゆりちゃんは親しいわけではないけど悪くはない関係、
多分、もこっちを巡って「密かな共犯者」として互いに認識しあってる、
そういう関係みたいだ。
俺が口にする。
「さあ、よく知らないけど・・・出てないでしょ、どうせ」
だよなー、と思って心の中で笑う。
ここで俺が幽体離脱を起こし、
俺がなにか行動をとっているのを少し離れた地点でなすすべなく眺めている俺の視点になる。
夢特有の、相手がなにを喋っているか分からない、しかしテレパシーとして伝わってくる、そんなことが起こる。
私も、そういうことを思っていたのだと。黒木さんが愛おしくて愛おしくて仕方がないんだと。
それで目が覚めた。
最高の夢を見た。この感覚を皆さんにも共有したい。
まずは Wikipedia より
幽体離脱とは、生きている人間の肉体から、霊魂(魂や意識)が、その霊体と肉体との中間に位置する幽体(アストラル・ボディー)を伴って抜け出すという、心霊主義での現象であるとされ、または、その概念や考え方をも含むもの。
抜け出した非物質(または、半物質)でできた「幽体」(または「霊魂」「霊体」など)は、機能の仕方によっては、生霊(いきりょう)とも呼ばれたりする。
霊的なものは医学的に証明されるのは難しく解明されていないが、経験者の体験談はほぼ一致するとされている。
基本的に金縛りを経て幽体離脱をする。 離脱したときに行動できる距離は限られているケースが多く、本体から一定の距離まで離れると視界が悪くなることがある。
また目を閉じていても景色が見える。魂で見ていると考えるものもいる。(体験談より)
先週、レイプされた。私はもう既婚子持ちだからそういうのないと思ってた。
実は若い頃から何回もレイプ経験があってPTSD治療中で、なんとか寛解に向かってたんだけど、やっぱり事に直面すると動けない、声が出せない、抵抗できない。なるはやで終わってください、としか考えられずじっとするしかない。「死ぬまで暴れなければ合意と見なす」とか死ねよと思う。
で、「あ〜〜〜最高〜〜〜〜」とか言ってる至福の顔のおじさんを無言で見上げてた。枕営業でも何でもないよ。ただ、会議に呼ばれたから行っただけ。まじめに資料つくってね。でもそんなの見もされず、打合せ内容はそれだった。仕事は担当外してもらった。いけると思われたのが悲しかった。
問題はここからで。数日ぼーーーーーーーーーーっと魂飛んだような幽体離脱状態で過ごしてたんだけど、やられた側はいろいろやらなきゃいけない。
「自分は無力だ、私が悪かった、汚い、モノ、どうでもいい、死にたい」
そういう気持ちになるから自分をケアする行動をとるのがすごく難しい。こういうのは、何度経験しても、30になっても慣れないもんだってわかった。
今回もかなり死にたいけど、もう家庭があるから死ぬわけにいかない。んで、これから動くので、やることをまとめる。
ないに越したことはないけど、もしトラブルに巻き込まれた女性や、身近な人の様子がおかしくて訳を聞いたらこんなだった、という場面があったら、ちょっと思い出してもらえると嬉しい。
とりあえず直近の自分がやることは以上。学生時代は本当に恥ずかしくて自分の落ち度だったと思って誰にも言えなかったけど、今回は、翌日に、親友に助けを求めることができた。ぼーーーっと事実をLINEに書いて送るしかできなかった自分の代わりに怒ってくれた。怒っていいんだ、と思った。
夫に言うには、さらに数日かかった。「汚れちゃったよ、夫のなのに、他の人として、ごめん」と、言うのは、とても勇気がいった。本当にこれが一番苦しかった。汚くない、と抱きしめてもらって、こわくない程度に頬にキスしてもらって、でもそれ以上の接触は夫ですら今こわくなってしまってできない。どーしてくれんだこれ。でも、夫が私を責めないで一緒に対処に動いてくれていることで、今までで一番、「私のせいじゃないのかもしれない」と思えている。
「何回も遭ってるなんて普通じゃないからお前が普通じゃないんじゃないの」とは思わないでいただけると、とてもありがたい。ほんとにそのセカンドレイプがいちばんきついんだ。
いや、正確にはつくよ。今が現実ってことは。やり方は千差万別あるので割愛。
今日見た明晰夢はヤバかった。隣の家に迷惑をかけて謝るって内容なんだけど、
夢から覚めても「あれ現実だったのか、夢だったのか」の判断がつかなかった。
いまだに「まぁ、あれは9割夢だっただろう」ということで納得してる。
映画インセプションに出てくるトーテムを用意しなきゃと思ったくらいだ。
追記:
何人かの人が指摘してるが、明晰夢は自覚している夢。確かにそうだ。
その段階に慣れ過ぎて、夢を現実として認識し始めてるのがヤバい。
明晰夢を見るときのクセで、幽体離脱的にとらえてるから余計にそうなったかも。
現実→夢 「夢だ」
夢の中 「リアルな夢だ」
http://anond.hatelabo.jp/20151223021454
http://anond.hatelabo.jp/20151223201827
すみません、御二方に便乗する形になりますが、少し思うところがあったので。
未知なる快楽に挑戦するといった観点からは、たしかにアナニーもサイニーも有効なアプローチですし、そういった活動に真摯に取り組まれる方を心から尊敬しています。
ですが、もしも本当に《快楽の彼岸》へ辿り着こうとするならば、私たちは現実を捨てなければならない。私は長年の自慰研究において、そう確信したのです。ややマイナーな部類ではありますが、ここではユメニーをご紹介いたします。
ユメニ―というのは、その名の通り「夢」のなかでオルガスムスに到達する方法です。
前提条件として
1.夢の内容を記憶していること
2.夢を自由自在に操れること
の3点が必要です。そう、つまりは明晰夢によって極地に達するわけですね。
ユメニーの場合、男性は大変ですね。男性は性的な夢を見ると、無意識的に射精をしてしまう性質(夢精)があります。これがユメニ―修行の大きな難関として立ち塞がります。
男性はこれまでの経験から、「射精の瞬間」を悦楽のクライマックスだと誤認している。まずはこの認知のエラーを修正する必要があります。(手始めにアナルを開発すると良いです)
夢のなかで満たされる快楽と、精液を放つ快楽とでは、まさに「月とスッポン」です。たかだかスッポンの快楽に溺れて愚かな行為に走ってしまう人が後を絶たないことを、私は悲しく感じますし、憐れみさえ覚えるものです。
私たち人間は、理性ある動物として、肉体的な快楽と決別すべきです。さらなる高み、上位の快楽次元を追求し《超人》を目指すのです。
快楽上位次元への到達が唯一可能なのは、ユメニーだけであると私は考えます。
いいですか? 夢のなかでは、時間も、空間も、すべて私が支配する。《空間と時間》というアプリオリな概念を夢によって塗り替えるのです。
私たちユメニストは、日頃から「夢日記」「アクティブイマジネーション」「瞑想」「補色残像を用いたイメージ拡大訓練」「体外離脱」「自律訓練法」「意図的に金縛りを引き起こす」などの血の滲むような修行を積んでいます。明晰夢の完全会得には、私も4年の歳月を要しました。
初心者の方には「夢日記」をおすすめします。夢の内容を忘れてしまうのではユメニ―など夢のまた夢ですので、まずは夢を忘れない能力を身につけてください。
夢日記を1年間も続ければ、かなり鮮明に夢の内容を記憶しておくことができます。
夢日記は、枕元にノートとペンを置いておくか、もしも初期投資を惜しまないのであればポメラを買って活用するのが良いです。
私はすべての夢をポメラで記録していますが、あれはとても楽です。Wordに移して確認してみたら、夢日記の総文字数が300万文字に達していました。小説を書くわけではないので、文体はめちゃくちゃで、箇条書きや単語の羅列でも構いません。とにかく「継続すること」が大切です。
夢を記憶できるようになったら、次は明晰夢(夢のコントロール)を会得します。詳しい訓練法と書くとこのスペースではとても書ききれないので、ググってください。
『最近幽体離脱にはまった』というタイトルの2chウィキがおすすめです。
幽体離脱と聞くとオカルトな印象がありますが、言ってみれば身も蓋もない「明晰夢」のことです。したがって「幽体離脱を会得する=明晰夢を会得する」と考えて頂いて大丈夫です。
幽体離脱ができるようになったら、いきなりエッチなことをするのではなく、まずは「夢の滞在時間を伸ばす」訓練に努めてください。私の場合は「夢世界でカップラーメンを作る」という修行を積みました。これで最低でも3分間は夢世界に滞在できるのです。
自称「明晰夢者――クリアドリーマー」には、たった10秒間くらいしか明晰状態を維持できないのに「俺はできる」と思い込んでいる人がいます。私もかつてはそうでした。
しかしそこで満足していては成長がありません。明晰夢ができるようになっても、現状に甘んじてはいけません。人間はいつだって成長できる。精神的に向上心のないものは、馬鹿です。
熟練のプロともなれば、夢世界で3年近くを過ごせる人もいます。(3年というのはあくまで体感時間であって、現実時間ではありません)
年レベルでダイブするにはコツがあって、それは「夢のなかで眠り、もうひとつの夢を見ること」(夢中夢を意図的に作り出すこと)です。夢中夢をある程度コントロールできるようになれば、目が覚めてもそこは現実世界ではなく夢の世界になりますので、理論的には半永久的に夢のなかに留まり続けることができます。(理論通りにいかないのは、人間の肉体としての限界が必ずどこかで生じるからです)
ユメニ―の素晴らしさを知らない人が「たかだか夢のためにどうしてそこまで努力するんだ?」と疑問に思われるのは仕方のないことです。しかしよく考えてみてください。もしも夢のなかで、なんでも自分の思い通りにできて、しかもそのリアリティが現実を上回るのだとすれば、それに優る幸福がこの世界のどこにあるというのでしょうか。
私は夢のなかではすでに、恋人と5年以上付き合っています。夢のなかでは友人にも恵まれ、永遠の青春を満喫しています。現実世界のことで悩んでいる人たちを見ると私は「まだ現実で消耗してるの?」と声をかけたくなるのです。
まずは夢日記、それから明晰夢です。高度に情報化された世界では、夢の操縦法なんてものは検索すればいとも簡単に情報が手に入ります。最初の第一歩を踏み出すのは、これを読んでいる方々です。
えーっとどこまで話しましたっけ。というか今私は文章を書いていますが、ここって本当に現実世界なのでしょうか。
多分書いたと思いますが、今ここにいる彼女が、5年間付き合っている私の恋人なのです。
近いうちに結婚する予定で、ええ、幸せな家庭を築けるように頑張らなきゃですね。イブに増田なんてよしてよ、とアヤコが笑っています。あ、そんなとこ触ったらくすぐったいって。あ、アハハハ。
☆(007)ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護 (ポプラ新書) 池上 正樹
なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) パコ・アンダーヒル
33の法則 イノベーション成功と失敗の理由 オリヴァー・ガスマン
愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書) 岡田 尊司
☆儒教ルサンチマンの宗教 (平凡社新書 (007)) 浅野 裕一
サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」 レイ・オルデンバーグ
陽のあたる家~生活保護に支えられて~ (書籍扱いコミックス) さいき まこ
排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異 ジョック ヤング
☆働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち トム ルッツ
父が子に語る世界歴史〈2〉中世の世界 ジャワーハルラール ネルー
☆クリエイティブ喧嘩術 (NHK出版新書 408) 大友 啓史
コギトピノキオの遠隔思考 ソウルドロップ孤影録 (ノン・ノベル 1003) 上遠野 浩平
竜との舞踏 1 (氷と炎の歌 5) ジョージ・R.R. マーティン
子どもの難問 野矢 茂樹
☓つねに結果を出す人の「勉強脳」のつくり方 イ シヒョン
☆アーミッシュの赦し――なぜ彼らはすぐに犯人とその家族を赦したのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ) ドナルド・B・クレイビル
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫) 西原 理恵子
統計学を拓いた異才たち(日経ビジネス人文庫) デイヴィッド・サルツブルグ
☆売り方は類人猿が知っている(日経プレミアシリーズ) ルディー 和子
☆☆国をつくるという仕事 西水 美恵子
林竹二著作集〈8〉運命としての学校 (1983年) 林 竹二
フィンランドに学ぶべきは「学力」なのか! (かもがわブックレット 169) 佐藤 隆
オッリペッカ・ヘイノネン―「学力世界一」がもたらすもの (NHK未来への提言) オッリペッカ ヘイノネン
コミュニケーション力を引き出す (PHP新書) 平田 オリザ
話し下手でも7割聞くだけで相手を惹きつけられる会話のコツ46 野本 ゆうき
Rules of Attraction Bret Easton Ellis
生きることのレッスン 内発するからだ、目覚めるいのち 竹内 敏晴
△ラノベのなかの現代日本 ポップ/ぼっち/ノスタルジア (講談社現代新書) 波戸岡 景太
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まことに残念ですが…―不朽の名作への「不採用通知」160選 (徳間文庫) アンドレ バーナード
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☆☆津波の墓標 石井光太
鳥貴族「280円均一」の経営哲学 大倉 忠司
☆OLたちの「レジスタンス」―サラリーマンとOLのパワーゲーム (中公新書) 小笠原 祐子
「金縛り]の謎を解く 夢魔・幽体離脱・宇宙人による誘拐 (PHPサイエンス・ワールド新書) 福田 一彦
「なんで英語やるの?」の戦後史 ——《国民教育》としての英語、その伝統の成立過程 寺沢 拓敬
秘訣は官民一体 ひと皿200円の町おこし (小学館101新書 19) 五十嵐 幸子
「町おこし」の経営学―ケーススタディー・地域経済活性化 官と民の新たな関係 三井物産業務部「ニューふぁ~む21」チーム
☆なぜ富士宮やきそばはB-1グランプリの覇者となりしか? B級ご当地グルメで500億円の町おこし 渡辺英彦
中小都市の「B級グルメ」戦略―新たな価値の創造に挑む10地域 関 満博
習慣の力 The Power of Habit チャールズ・デュヒッグ
小学生の頃、3駅ほど離れた所にある大きな塾に通っていた。
「アーさん」は俺が勝手に付けた名前だ。大きな声でアーアー喋るからアーさん。
…つまりそういう人だった訳だが、当時の俺はそんなこと知る由もなかった。
ある日、俺はアーさんがどういう人なのか知りたくなった。
アーさんはいつも花柄のシャツを来ていた。水色の柄が多かったように思う。
肌は少し黒くて、背の高さは担任の先生と同じくらいで、ちょっと太ってる。それくらいしか知らなかった。
帰りの電車の中、アーさんはいつものようにアーアー言いながら、俺が降りる駅の一つ手前で降りた。
俺はその後を追った。隣の駅では一度も降りたことがなく、全てが新鮮だった。
塾は土曜の昼から夜にかけてまとめて受講するコースだったので、その時点で夜8時半くらいだったか。
駅を出たアーさんは、あまりアーアー言わなかった。片足を引きずるように、結構な速さで歩いていく。
俺はドキドキしながら、アーさんを見失わないように小走りでついていった。アーさんしか見えていなかった。
はっと気付いた時には、周囲に人のいない、静かな住宅街にいた。振り向いた先に駅の明かりはなかった。
目に入った電灯に、大きな蛾がバチバチと体当たりしていたことを覚えている。
急にドキドキが大きくなってきた。これはまずい、迷子になった?このトシで?今すぐ戻った方がいい?
アーさんの方に視線を戻す。するとアーさんは、ちょうどどこかの家に入るところだった。
何となくホッとした。これ以上知らない道を進まなくて済む。
全然事態は解決していないが、とにかく心に余裕が生まれて、へえこれがアーさん家か~とじろじろ見回した。
アーさんが入ってから2,3分が過ぎただろうか。突然アーさんの叫び声が響き渡った。
俺は漫画みたいに跳び上がった。本当に驚くと「ビクッ」という動きで体が宙に浮くことを知った。
電車の中でのアーさんを「アァ―――、アァ――――」だとするなら
この時のアーさんは「ア゙ァァアア゙アアァァ―――――――!!!!!!!!」だった。
ドタンバタンと、何か重い物が引っくり返るような音も聞こえた。
その後、今度はアーさんではない誰かの怒鳴り声が聞こえた。心臓がまた跳ねた。
何を怒鳴っているのかはアーさんにかき消されてよく聞き取れなかった。
とにかく俺がぶつけられたことのないような、強烈な怒りだということは分かった。
こんなに怖いのに、その場から動くことができなかった。視界の端が歪んで、全部真っ暗になる気がした。
ドタンバタンの音はだんだん激しさを増して、こちらに近付いてきた。それでも動けない。
ドアノブが勝手に上下する。誰かが出て来る。俺、逃げなきゃ。逃げないと殺される。
ようやくズリズリと足を下げたところで、聞いたことのない音を立ててドアが飛んだ。
大きくなった視界の中心に、見慣れたシャツが転がり込んでくる。アーさんだ。
今考えてもバカだと思うが、俺はその時「アーさん大丈夫?」と声をかけようとした。
が、それは喉に詰まった。代わりに、自分でもどこから出したかよく分からない女子みたいな悲鳴が飛び出した。
アーさんは俺の知ってるアーさんじゃなかった。いつもより妙に白い肌で、バラバラに動き回る両目。
体育のストレッチにある「くびまわし」のように、首だけがぐるんぐるんとゆっくり回転している。
すべてがチグハグだった。
俺はキャアアアア!!と叫びながら、変な体勢で走り出した。腕がクロールのようだった。
そこからはもう、よく覚えていない。とにかく来た道を引き返すように、無我夢中で走った。
すぐ後ろをアーさんが目と首をぐるぐるさせながら追いかけて来ている気がして、
たぶん後ろには誰もいないのに、嫌だ!嫌だ!と叫びまくったことだけ覚えている。
次の記憶は、自宅の玄関前。電車で一駅移動したのだろうが、全く覚えていない。
今からアーさんのようにひどく親に怒鳴られたらどうしようという恐怖が混じって、
俺は素直にドアを開けられずにぶわああああああと泣き出した。
ぐわっと腕が伸びてきて、肩をつかまれた。ものすごい力だった。
殴られる!と思ったら違った。怪獣のように泣く俺の声がくぐもるくらい、強く抱きしめられた。
母親は怒ったように泣いていた。でもアーさんの家から聞こえてきた怒りとは全然違った。
嗚咽で吐きそうになりながら、ごべんな゙ざい、ごべんな゙ざい、としか言えなかった。
さらに記憶が飛んで、俺は家の中で震えながら親にウソをついていた。
なぜかこの記憶だけ、まるで幽体離脱をしたかのように空中から見下ろした視点になっている。
塾から帰る途中、ボーッとして隣の駅で降りて、改札まで出てしまった。
あわてて戻ろうとしたときに男の人から声をかけられ、道案内をしてほしいと言われた。
断ろうとしたけどとても困っているみたいだったから、一緒に地図を見て歩くことにした。
でも駅からだんだん離れるにつれて、何だかおかしい、よく分からないけどおかしいと感じた。
急に地図を振り回して怒鳴りはじめた。目と首がぐるぐるしててすごく怖かった。
なんとか駅まで逃げてきて、やっと家に帰り着いた。
知らない人についていってごめんなさい。もう絶対に寄り道はしません。
当時道を訊ねるフリをして子どもを誘拐する事件が流行っていたので、何とかその話と結びつけた。
父も母も俺がウソをついていることに気付いていたと思う。ただ、特にお仕置きされることはなかった。
その後、塾は母が車で送り迎えをしてくれることになった。
電車に乗ることがなくなった俺は、二度とアーさんに会うことはなかった。
いや。正確に言うとつい先日、アーさんによく似た老人を見かけた。この文章を書いたのもそれがきっかけだ。
花柄のシャツに、ぐねぐねに曲がった杖。ショッピングモールの真ん中をアーアー言いながら彷徨っていた。
違いないと頭では分かっていても、十数年間忘れていた記憶が堰を切ったように溢れ出てきた。止まらなかった。
思わずあの時のように、アーさん、と声をかけそうになった。もちろん思い留まったが。
アーさんは人波を割りながらフラフラと足を引きずっていき、やがてエスカレーターの奥に消えた。
昔の俺がやったことは、バカな真似だ。この時代にやったら炎上必至、例え殺されても俺の方が叩かれるだろう。
タイムスリップできるなら、あの時隣の駅で降りようとした俺を力尽くでも阻止したい。
この話は、これで終わり。アーさんとの思い出話というのもおこがましい、アーさんの話。