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はてなキーワード: 年金とは

2024-11-22

年金制度と老後のお金について知っておくべき話

年金貰えるの70歳からになったらどうする?」anond:20240124142918への回答です

3行まとめ

日本人平均寿命が延びて、年金も変化してるので現状を正しく把握しよう

年金は老後の生活費の半分以上を支える重要制度

でも、年金だけでは全てをまかなえないのでそれ以外の準備も大切だよ

 

簡単年金制度紹介

自営業者制度国民年金

支払い: 20歳から60歳まで、約2万円/月

支給: 65歳から約6.5万円/月

夫婦だと13万円/月の支給

サラリーマン制度厚生年金

支払い: 65歳まで3.1万円/月(年収400万円の場合

支給: 約14万円/月(国民年金6.5万円+厚生年金7.3万円)

一般的夫婦だと21~25万円/月程度の支給

 

繰り上げ受給すると減額され、繰り下げ受給すると増額されます

一生涯受け取れるため、長生きに対する保険としては非常に優れた制度です。

自分場合どれくらい貰えるかは年金定期便や、ねんきんネット確認しましょう。

(分かりやすくするため色々省略していますサラリーマン20歳から就職までは国民年金の支払いがあったり、事業者負担もあります。) 

 

現在財政状況は、国民年金が厳しい、厚生年金は順調

今年最新の年金財政検証レポートが発表されました。

厚生年金は安定していますが、国民年金税金投入しても資金不足です。

また厚生年金に加入すると支給金額も増えますので、できるだけ多くの人に厚生年金に入ってもらう方針になっています

今回のレポートでの最悪のシナリオ少子化経済成長の停滞)でのシミュレーションでは、年金支給額が約2割減少すると予測されています

ということで、個人としては2割程度年金支給が減少する事を覚悟して準備するのが重要です。

 

GPIFが順調な事は素晴らしい

GPIF年金積立金管理運用独立行政法人)の運用が良好で、現状248兆円にもなっています

今後高齢者が増加し現役世代が減少するにつれ、GPIF資金活用される予定で、将来の年金支給額を減らさない事に使われます

ちなみにGPIF資金の248兆円の原資は、使われなかった過去年金積立金です。

昔の人は年金がたくさんもらえて得だったと言われますが、短い寿命のために支給期間が短くて十分貰えなかったのも実情です。

年金財政のために莫大なお金を残してくれたのはありがたい事です。世界的に見てこれだけの余裕資金がある年金基金はありません。

今後この資金は少しずつ必要金額だけ取り崩していので、それで株価暴落は起こらないと考えます

 

平均寿命が延びているので、支給開始時期も延びてるよ

過去から現在までの一般的サラリーマンの定年と平均寿命との差を示します。

引退できるの(定年)は、平均寿命の15~20年前と考えておくと良いです

平均寿命が延びたら、定年も伸びますし、老後開始年齢も上がります

平均寿命(歳)定年その差
195061.4歳55歳6年
196067.8歳55歳12
197072.055歳17
198076.1歳60歳16年
199078.9歳60歳19年
200081.2歳60歳21年
201083.0歳65歳18年
202084.6歳65歳18年
203085.3歳70歳?15年

2030年は予想です。

  

国民年金だけ高齢化対応していない

平均寿命が延びているのに、国民年金の支払いが60歳で終了する仕組みは数十年前から変わっていません。

多くのサラリーマンは65歳くらいまで厚生年金を支払っているのに、国民年金加入者は60歳までで支払い完了不公平感があります

 

国民年金も支払いを65歳までに延長すべき(45年間の支払い)

国民年金は支払期間を65歳までに延長し、支給開始年齢を最低65歳に引き上げるべきです。

この変更で国民年金財政が大きく改善する事は今回の財政検証レポートでも示されています

 

この期間延長は、60歳を超えて厚生年金で働く方にも大きなメリットがあります

現状は60歳までは基礎年金部分(国民年金)も積み上がっていき、60歳で基礎年金部分は満額となります

ただ60歳を超えると支払う厚生年金保険料の金額は変わらないのに、基礎年金部分は増えなくなり、ちょっと損になります

基礎年金国民年金)の支払いを65歳までにすればこの損がなくなります

 

平均寿命の延びが鈍化してるので、支給開始年齢は今後そんなに延びない

現状、平均寿命の伸びは鈍化してきており、今後数十年間は、年金の支払い年齢や支給開始年齢が70歳を超える可能性は非常に低いと考えます

今後しばらくの間で考えると、国民年金の65歳までの支払い義務化が実現し、厚生年金加入者の拡大が順調であれば、65歳支給開始のままで年金運用できそうです。

ただ予想より悪くなる事もありますし、将来的に70歳に延長される事は覚悟しておいていいと思います

 

所得代替率:現役世代給料と比べて何割もらえるか。

年金制度では、現役世代給料と比べて年金がどれくらい受け取れるかを示す「所得代替率」を用います

これは実際の数十年後の支給額を聞いてもインフレ率などの影響でわかりにくいためです。

例えば30年後、国民年金支給金額が月12万円。ただし缶コーヒーは1本350円の予想ですと言われても感覚的によくわかりませんよね。

 現状:所得代替率は約6割です。
 将来予測: 少子化経済が悪い状態が続く場合の予想で、所得代替率5割程度です。現役世代給料の半分程度の年金額と覚悟しておくと良いです。

追記)この計算では現役男子の平均手取り収入額が使われ、年金額は、男子厚生年金+2人分(夫婦)の基礎年金が使われています

 

老後は生活費が減少する。厚生年金がもらえるなら、生活費の6-8割程度はまかなえる

老後の生活節約をしなくても現役時より生活費が減少します。厚生年金の方は、年金で6-8割程度はまかなえると考えて良いと思います

国民年金場合はもう少し減ります国民年金加入者は個人での貯蓄・長期投資金額をより多くしておく必要があります

 

足りない老後資金対策

具体的な老後の生活費が足りない対策を示します。節約だけで乗り切れる方もいますので、一部を取り入れるくらいで考えてください。

 

対策1:若いからの月5万円の貯蓄・資産運用

例えば25歳から月5万円を30年間積み立て投資(計1800万円積み立て)し、その後10年間運用した場合、65歳時点で4000万円に達します。(年利3%で計算

65歳から毎月10万円使っても、年利3%運用なら元本が減りません。

運用を続けるなら現実的には月15万円程度使っても死ぬまで大丈夫かなと思います

年利3%運用過去実績から見てもかなり低い予想ですので、現役時代長期間月5万円程度の投資に続けられたら老後の対策はほぼ終了です。

追記)月5万円が無理でも月2.5万円なら老後に運用益だけで月5万円が使えます。これでもかなりの対策になります

当然ながら収入個人ごとに異なりますが、収入の15%程度の貯蓄・運用は全員が目指すべきと思います。それで老後生活の収支がかなり改善します。

 

対策1の続き: NISAiDeCo

特にiDeCo拠出時の税制優遇がとても優れていますので月1-2万円は拠出するのがおすすめです。

今後、拠出金額の増額や、受け取り時の税制優遇についても検討されています

現状一括受け取りが有利ですが、毎月年金形式で受け取り方法改善議論も進行中です。

また、NISAは今年大きく改善されたので利用をした方が良いと思います

 

対策2: 持ち家の準備

賃貸派の人も老後に中古住宅を購入し、住宅費を抑えるのは有効方法です。生活費をぐっと下げられます

老後に安い中古住宅が多く生活費も安い地方への移住も良い選択肢の一つです。ローンではなく一括で住宅を買うことも視野に入ってくるでしょう。

 

対策3: 年金の繰り下げ受給

支給開始を5年遅らせると、受給額が1.42倍に増加します。

老後資金が不足してる場合は長く働くことと、支給を遅らせるのは手っ取り早い解決策です。

また、老後資金に余裕がある場合も繰り下げは良い選択肢です。

年金制度長生きに備えた保険としては最適な選択肢です。もしも想定以上に長生きしても多くの年金が毎月もらえると安心です。

保険は単純な損得だけではなく、安心できるかどうかも大事です。

 

極端な意見に惑わされないように

年金制度破綻する」「国民年金は払わないほうが得」という極端な意見は誤解を生む可能性があります

国民年金は、税金年金運用などでかなりの部分を支えている制度ですので、年金としては支払った額より受け取る額が多くなります

 

例えば、「昔は若者12人で高齢者1人を支えていた」は誤解

65歳を区切りにして若者高齢者を分けて、1950年は64歳以下の若者12人で、65歳以上の高齢者を支えていたが、

今は2人以下で支える構図なので年金は仕組み的に破綻しているというのは誤りです。

1950年当時の平均寿命は60歳で、64歳だと超高齢者でした。支える構図が現代と大きく異なります

 

結論: 年金の正しい理解自助努力が大切

年金制度絶望するほど悪い状況ではありません。

とても悪い将来予想をしても、厚生年金加入者なら生活費の7割くらいは支えてくれそうです。

国民年金のみの加入者は所得代替率がもう少し下がるので、現役時代により貯蓄や投資資金を増やしましょう。厚生年金より年金保険負担はかなり安いですし。

年金の正しい理解、貯蓄や投資、勤務期間の延長の3つをうまく組み合わせて、老後の備えを整えるのが良いと思います

 

 

 

年金についてもっと知りたい方へ

2024年の財政検証のデータを見るのが良いです。

◆将来の公的年金財政見通し(財政検証) |厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/zaisei-kensyo/index.html

下の方のショート動画Powerpointをまず観るのがおすすめです。

上の方の資料は詳細なデータ過ぎますが、様々な疑問が解消できると思います

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以下コメントなどへのお返事

インフレ実質的年金額が減るよって話

年金の話はすべてインフレ調整済の金額検討されています

年金が積立方式ではなく、割賦方式であることもインフレ対策としては優れています

その他人口動態や少子化、今後の経済成長なども加味して検討されています。気になるなら財政検証レポートについているデータを見ましょう。

 

平均余命平均寿命の話

実際には平均余命を考えて年金生活する期間を考える必要があるのはその通りです。

ただ、65歳まで生きていた人の平均余命は87.5歳ですので、平均寿命との差は2.9歳とそんなに大きくありませんので今回は話の簡略化のために省略しました。

 

割賦方式と積立方式

積立方式では物価上昇・賃金上昇への対応が困難である事やその他様々な理由で、割賦方式採用されています。単にお金が不足しているからとかそういう理由ではありません。

世界を見ても見ても積立方式から割賦方式へ変更した国は多いです。現在世界的に割賦方式の方が主流です。

 

3%運用インフレ率を引いた数字です。オルカン買っとけ。

インフレ率2%、賃金上昇率3.5%、株式収益6-7%と仮定した場合、全世界株や先進国株のインデックス投資を行うことで、インフレ率を引いても4-5%の収益が期待できます。控えめに3%としています。ここで挙げた数字は、ピケティ21世紀の資本データや、GPIFデータなど複数データから出しています。また十分な投資期間が確保できる老後資金なら株式100%のポートフォリオで良いと考えます長期間かけて積み立て、取り崩しも少しずつすれば暴落が数回来ても問題もありません。

 

今後の人口動態の変化や団ジュニアの定年時期の問題についても考慮済みだよ。

これについては詳しくは年金財政検証レポートを見てください。

きっちり考慮されていますし、人口バランス一時的に老人側に大きくズレるタイミングに合わせてGPIF資金使用して影響を抑える予定です。

 

障害3級持ちで長生きできない人には無関係?いや、めちゃくちゃ関係あるよ。

厚生年金に加入していた時に発症・受傷していれば、障害厚生年金がもらえます障害年金には最低保証額があります。例えばまだ厚生年金を1,2年しか払っていない若者でも、ずーーーっと期限なしで、約5万円/月の障害年金がもらえます厚生年金に加入できる人をできるだけ増やそうという世の中の流れの恩恵があります

追記障害年金は定期的な審査があり症状改善すれば支給停止になりますが、基本的には継続受給できることがほとんどです。

 

厚生年金お金国民年金の減額を防ぐのに使われている問題

この事による最大の受益者は、実は厚生年金に入っている低~中所得の方です。厚生年金に加入することは、基礎年金国民年金部分)にも加入していることになります特に低所得厚生年金加入者にとっては、この基礎年金部分が占める割合が多いので、基礎年金金額は非常に重要です。

このお金の流れで国民年金加入者だけが得しているように思うのは違いますし、そこで対立を煽っても仕方ありません。

また、国民年金の加入者には不安定雇用者がとても多いです。自営業者は25%程度です。雇われているけれども厚生年金に入ってない方が4割。無職が35%程度です。国民年金生活不安定な方の割合がとても多いので、社会的弱者をどうするかの問題もあります

 

人口動態について触れてない?

人口動態に影響を与える一番大きな要因は出生率および寿命かと思います考慮していますよ。

 

年金というギャンブルは胴元が儲かるように出来ているか年金は払い損?

胴元は政府ですがずっと税金を投入して、払い出しを増やしている状態ですよ。むしろかなりオトクなギャンブル

 

「支払った額よりも多く受け取れる」という事自体ネズミ講の謳い文句

税金の投入と、GPIF運用のおかげです。

 

就業はしているが所得が十分でない者に対する再分配が不十分で、社会保険の仕組みはむしろ逆進的

その通りなので、特に低所得者が多い国民年金累進課税のしっかり効いている税金を使うことで、再分配をある程度実現していると理解しています

  

わかるんだけどなんでそんな先やジジイになったこと考えて毎日働かないといけないんだろうね

しっかりした公的制度がある事を理解してないと、例えば電話勧誘不動産セールスみたいなのに引っかかって、老後安泰のために超高額ワンルームマンションを買わされて、自己破産する羽目になったりするからですよ。

 

長生きすれば得、早いと損のギャンブル強制なんておかし

年金は、長生きしてしまっても困らないようにする保険制度です。

 

2030年代に年金半額3万円になる!?

比較的わかりやすいのでいうとこれの4ページを見てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/001270476.pdf

低成長パターンで、2040年でモデルケースで年金21.6万(厚生年金9,6万、国民年金6.05万x2人)のシミュレーション結果です。

2030年前後年金半減なんて話は全くありませんが、どこでそんなデマを聞かれたのでしょう?

 

1950年代は12人で支えての誤りがよくわからない。

その当時は年金支給開始年齢も低かったので、例えば63歳で年金もらっている人が若者12人(支える側)の中に入っていて、支える側が実態より多くカウントされています

年金を払う年齢の人口が支える側、年金をもらう年齢の人口が支えられる側で計算するべきでしょ。

 

anond:20241121172513

全く受け取れないか極端に損する前提だと払わなくなってより早期に破綻ちゃうよ。

年金の建前は破綻する直前まで維持しないといけない。

年金は既婚者か女性向けのものでしょう

独身男性は得をしようとしてはいけない

同じ年齢の女性や既婚者男性の方が長生きするんだから

長生きになるのは優先される属性からこそでしょう

男女相互大事に思っていますという人と自称大事な人というくくりで比較されるのでしょう

2024-11-21

anond:20241121234829

老害ストレス発散や趣味から気にすんな。

俺らの年金で食ってる癖に生意気な老人はむしろぶん殴って教育してやれ

anond:20241121210100

それは「年金制度給付年齢は何歳からであるべきか」という話であって、

「○歳から給付する前提で徴収していたのに給付年齢を引き上げても良いのか」ということとは別問題

anond:20240124142918

何を言っているのかわからない。

70歳から年金支給されるんなら、70歳から年金貰うだけの話でしょ。

仮に75歳支給開始になれば、75歳から貰うだけで、やるべきことは変わらないだろうに。

anond:20241121210451

それは日本さらに最古の年金は、軍人への恩給で「遺族の面倒は国家が見るから、命を惜しまずに国のために戦え」という趣旨

anond:20241121210451

社会主義国ではそうなの?

ロシアが戦費調達のために年金を使い込んでるけどあれ意外と国民は納得の上でなのかな

anond:20241121210349

40代だけど、70歳になったとき年金制度がどうなっているかからない

とぼけちゃって

氷河期世代その番が来たときどうなるかはわかるでしょう?

氷河期世代なんだから

anond:20241121210100

年金って戦費調達目的じゃなかった?

そう思って軽くググるNHKとかはそう言ってんね

anond:20241121171009

年金は「年を取って働けなくなるリスク」に備える保険から

日本左派は誤解しているんだけれど、本来社会主義は「働く能力求人もあるのに、働かない人」に対してはとても冷淡

anond:20240124142918

70でもらえるわけねぇだろ。

経済支えるためとか言って年金突っ込んで株価維持してるけど、それも打ち止めだし、円安がこのまま進行するから貯金2000万じゃ足りねぇし。

詰んでんだよ。

anond:20240124142918

いまの30代あたりの若者はどうせ年金なんて1円も受け取れないって覚悟で老後のためにNISAとかやってるだろうけど

ジジババは時期は遅れども貰えるつもりではいるんだ

ふーん、舐めてんね

anond:20240124142918

年金延長なら、再雇用も延長されるさ。

賃金最低賃金例外にするとかなんかして。

anond:20240124142918

どうしてもって言うなら受給開始を65歳からに前倒しすればいいんじゃないの。

それに年金に合わせて定年も遅くするよう政府からの働きかけがあって今では65歳になったから、年金が70歳からになる時には定年も70歳になってるんじゃないの。過渡期の人は大変だろうけど。

2024-11-19

ワイ、年寄りに全てを奪われ泣く

残業して疲れて帰って夕飯買おうと近所のスーパーに寄ったら

目ぼしい半額惣菜は全て年金生活のジジババに盗られている

お前らどうせ年金貰ったんだから昼間に来て定価で買えよ!

半額パック寿司買うな!スシローに行け!

問題は、現役世代から老人への所得移転は、年金保険であったり健康保険であったり、「保険であること。

税金補填されてるとはいえ、掛け金に対するリターンは履行しないといけないんだよな。

これが、年金保険ではなくて、社会保障給付金制度とかだったら削減は簡単なんだが、今日現在までそれぞれ個別に積み立てられた財産接収するわけにはいかない。

税金補填までされてるとはいえだ。

まあ、積んでるよな。

少子化世界中どこもそうだけど、豊かな老後を保証する制度とセットというのが辛い。

解決策としては、国民年金への新規加入を打ち切って、代わりに社会保障税を強制徴収という形にする。何なら、所得税と一緒に徴収する。

社会保障税を一度も滞納したことがない人だけが給付金を受けられるという形にすればいい。

いま年金保険料を支払っている人たちが、年金受給者になって、ついにお亡くなりになってしまうまで耐えきれば、財政状況に合わせて自由年金(に相当する給付金)の額を増減できて、万事解決なのではないだろうか。

そのころ、日本人口が5000万人もいないと思うけれども。

2024-11-18

れい新選組の『国民の6.5人に1人が貧困』は本当なのか、実態検証

れい新選組TV演説の度に繰り返すセリフがある。

「30年に及ぶ不況。そこにコロナ物価高という日本の状況ですね。これによって高齢者の5人に1人が貧困で、一人暮らし女性の4人に1人が貧困、そしてひとり親世帯の2つに1つが貧困

https://reiwa-shinsengumi.com/activity/22344/

日本不況コロナ物価高の3重苦で、貧困が広がっているという説明だ。党首討論でも同じセリフを言っていたように思う。

日本貧困が広がってるってマ?そんな感じはしないけど、そんなに日本やばいの?

そもそも貧困って?

食べるものもなくて、道端で暮らしている…貧困というとそんな生活イメージするが、れい新選組の言っている貧困相対的貧困のことだ。

相対的貧困とは「等価可処分所得中央値の半分」に満たない人のこと。

ややこしい言葉が並んでいるが、所得の多い人、少ない人をずらーっと並べて、その真ん中が中央値だ。それの半分に満たない人のことを相対的貧困と呼ぶ。

2021(令和3)年の貧困線(等価可処分所得中央値の半分)は127万円」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf

まあ、ざっくりいうと手取りが約130万円以下で生活をしている人のことだ。

ん?手取りが130万円以下?

よく学生アルバイト103万円の壁を超えないように就業調整をするというが、そんな学生アルバイトと同じくらいしか稼げてない人が実は滅茶苦茶多いの??

アルバイトで換算

最低賃金で全国最安は秋田県の951円だ。手取り130万円稼ぐのに必要な額面はざっくり160万円。

では貧困にならないようにするにはどのくらい働けばいいのか計算してみよう。

1時間951円×1日8時間×211日=1,605,288円

たったの211日アルバイトをするだけで貧困から脱出できるということになる。年間休日154日だぜ??

ちなみに2024年9月アルバイト有効求人倍率は1.19倍で、仕事がないということでもない。

貧困が広がっている?バイトしろバイト

なぜ貧困率が高いか

普通に働けば貧困にならないことがわかった。貧困なのは「働かない」か「働けない」のどちらかということになるだろう。

考察高齢者の5人に1人が貧困→働かないパターン

単身世帯の65歳以上の女性44%、男性30%が貧困だ。65歳未満と比べて圧倒的に貧困率が高い。

それはなぜかと言うと、年金だけで生活しているからだろう。年金受給額は人によって違うが基礎年金だけだと78万円くらい、パートとかだと厚生年金も若干あって100万円くらい。

高齢者の持ち家率は80%以上だそうから家賃もかからず、生活費と言えば食費、水道光熱費医療費だけで、100万円以下でも暮らしてい行けるのだろう。

まり高齢化社会になればなるほど、日本貧困化は進んでいく。

貧困が広がっている原因は不況ではない、高齢化だ。

貧困率を下げる方法年金受給額を増やすのが最も手っ取り早い。あるいは所得中央値を引き下げる(日本全体を不景気にしていく)のも貧困対策有効だ。

書いていて馬鹿らしくなる。そんなことをしていったい誰が幸せになるのか。

(もし日本貧困率を押し上げているのが高齢者なら)貧困対策など不要だ。

考察一人暮らし女性の4人に1人が貧困→?

かに2021年20-64歳までの単身世帯貧困率は23.9%だ。

ただれい新選組の言うように30年の不況コロナ物価高だから貧困率が悪化しているわけではない。

なぜなら2018年の貧困率は24.5%で、むしろ最近になって貧困率は下がっている。

とはいえ一人暮らし女性がなぜ24%も貧困なのかはよくわからない。

君たちバイトもせずにどうやって暮らしているの??

考察③ ひとり親世帯の2つに1つが貧困→働けないパターン

ひとり親世帯の約46%が貧困だ。これは働けない子供を抱えているからだ。

子どもがいると、就労時間に制約が生じるから十分な所得を得られない。それだけでなく、世帯数が増えるから可処分所得も下がり貧困に近づくことになる。

少しややこしいが、「貧困線とは、等価可処分所得世帯可処分所得収入から税金社会 保険料等を除いたいわゆる手取り収入)を世帯人員平方根で割って調整 した所得)の中央値の半分の額」となっている。

手取り180万円、母親子供1人の2人暮らし場合、180万円÷√2=約127万円が可処分所得になる。

まあ要するに子供の数が増えるほど、可処分所得は下がっていき、貧困に近づいていく。

これに関しては確かに貧困と言えるかもしれない。だが必要なのは消費税廃止や季節ごとの給付金か?

それよりも本来子どもを養うはずの父親養育費を払わないことが問題本質なのではないか。であれば養育費を国が立て替えて、国が父親請求をする、などと言った根本原因の解決を図るべきなのではないか

相対的貧困の罠

相対的貧困貧困における一つの指標ではあるが、実態が見えない。たとえば

資産5億で働かずに暮らしています貧困

貯金300万くらいあるので、1年だけ無職を楽しみます貧困

・月8万しか年金もらえないけど、持ち家で食費・水道光熱費しかからないので、月4万円で楽しく暮らしています貧困

逆に月7000ドル(約100万円)以上稼いでいるけど、インフレが酷くて、家賃と食費で6000ドル以上かかりますみたいな海外で起きてそうなケースは相対的貧困ではないが、生活はかなり苦しいはずだ。

相対的貧困だけでは、その人の生活実態は見えてこない。ゆえにこの指標をもとに政策を決めるのは難しいと感じた。

れい新選組経済対策有効

れい新選組経済対策といえば消費税廃止だ。消費税をすることで消費を促し経済活性化させていくという論理なのだが、そんなことをしても日本貧困率を引き下げることは難しいだろう。

なぜなら高い貧困率の原因はおそらく不況ではないからだ。高齢化社会こそ真の原因ではないか

ただ消費税廃止生活コストを引き下げるので、高齢者にとっては生活やす社会になるだろう。

というかれい新選組消費税廃止、季節ごとの給付年金底上げって全部高齢者向けの政策なんじゃ…。若者に人気の政党かと思っていたので、ここが意外でした。

私自身はれい新選組の支持者でもアンチでもないです。山本太郎さんは意見交換会で直接有権者から質問を受けていて、その場で答えていて、普通にすごいと思ってます

参照元

https://www.hinkonstat.net/

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf

anond:20241118212842

年金破綻するのに働かない老人が増えるわけねえだろ

国民年金もたくさん納められるようにしない?

以下のア)~ケ)の文章を並び替えて意味が通るようにしなさい。(時間:5分)

ア)制度上 年金は積立方式じゃなく 現役世代年金をもらう世代の分を納めている形になっている。

イ)しかし、ねんきんネットでは現在までの納付額に応じた将来の年金額が出るでしょう?

ウ)また、厚生年金では収入に応じて納める額が定時に算定され、あまりに変動が大きいときには随時でも納める額が変わる。

エ)国民健康保険でも前年の収入に応じて保険料が変わるし、国民健康保険国民年金免除制度は充実している。

オ)プロ野球選手芸能人は「来年税金が怖い・・・」などと話しているがその時に翌年の保険料年金額を計算

できて、前納できれば税金対策にもなるし、将来の年金額も増えてよさそうなんだけどな。 

カ)一方、国民年金しか受給できない人が、昔は儲かっていたが使うだけ使ってしまったと困窮している話もきく。

キ)嘘か本当か知らんが、国民年金受給者も厚生年金で支えていこうみたいな話しがでている。支えきれない。

ク)そう思うと、将来もらえる年金自分より30歳くらい若い子が頑張ってくれるおかげなんだから、見かける子供

若者には感謝気持ちをもたなければならないね赤ちゃんの泣き声などもありがたいもんなんだよ。

ケ)国民年金も前年の収入に応じて稼いでいる人はたくさん納められるようにしない?

これから日本経済政策は現役世代を締め上げ続けるだろう

財務省に対する怨嗟の声が聞こえてくるが,強い危機感がある。「こうするしかない」のが現状だ。

日本国民を3つのグループに分けて考えたいと思う。

1.年金生活

 年金生活者は,①年金一定水準以上の暮らしをしており,②フルタイムもしくはそれに近い仕事をしていない者と定義する。年金額だけでは暮らしていけないため働いている者や,フルタイムもしくはそれに近い仕事に就いている者は除外する。

 現役世代からしてみると,彼らの年金医療費のために自分たち負担が増えており不公平感があるだろう。自分たちがその年齢になるころにはおそらくまともに年金ももらえないし,医療費も大きな負担になっているだろう。あるいは,社会保障制度崩壊しているかもしれない。そこで,年金額を下げたり医療費負担率を引き上げたりしてどうにか社会保障制度延命を図ってほしいが,そうはならない。

 彼らは(彼らの価値観で)いっぱいいっぱいの生活で(年金が足りなければ働くという発想はないし,仕事を辞めてからブランクのある彼らが働ける場もないだろう),医療費負担が上がれば話し相手がいる医療施設に行けなくなってしまい,孤独だ。

 社会保障制度危機は彼らにとっては他人事で,経済政策の変更は自らの不利になることを意味するため,多くの者は経済政策について現状維持を望んでいる。

2.現役世代

 現役世代は,①一定水準以上の暮らしをしており,②フルタイムもしくはそれに近い仕事をしている者と定義する。一定水準以上の暮らしができていない者は除外する。

 現役世代の多くは,リアリストで,自分たちの将来は半ば諦めている。「定年で仕事を辞めのんびり」なんてできなくて,死ぬまで仕事をすることになるだろう,と感じている。それだけに,この労働人口不足の時代に働かず,社会リソースを食いつぶすだけの年金生活者に対しては思うところがあるし,そこに投資し続けるのは無駄だと思っている。

 一方で,将来性がある投資には積極的な者が多い。例えば子育て支援教育に対しての投資は,自分たち負担が多少上がったとしても賛成できる。

 今後の成果が見込めない年金生活者に対する支出を抑え,将来性のある経済政策を望んでいると同時に,一定水準以上の暮らしを維持するためにこれ以上の増税は阻止したいし,減税を望んでいる。また,努力主義なので,頑張った分だけ報われてほしいと願っており,所得税増税マイナスの印象がある一方,「贅沢の代償」的側面がある消費税に対してはそこまで悪印象がない。

3.貧困

 貧困者は①一定水準以上の暮らしができていない者と定義する。

 多くの貧困者は努力不足ではなく,貧困になるべくしてなったと思っている。社会から見放されていると感じており,強い孤独感を持っている。とにかく日々の生活を成立させるためにいっぱいいっぱいなので,子育て教育など将来に対する投資ではなく,今を何とかしてほしいと思っている。

 元々の税額が低く減税による恩恵を受けにくいため,消費税の減税や現金給付など,全ての者に同等(同額)の恩恵がありわかりやす経済政策を望んでいる。

誰の失策か。

年金制度人口が増加し続ける前提の設計にした者か。労働人口が減ってもなお定年制度を維持し続ける社会か。あるいは少子高齢化社会運命か。

一つ言えるのは,「財務省叩きをするのは違う」ということだ。彼らは彼らなりの仕事をしているだけで,悪意はない。

これからも現役世代を締め上げ続け,さら少子化が進んでいく深刻な事態を引き起こすが,短期的な税収を求められる財務省はそうするしかないのだ。

現役世代は諦めよう。年金生活者への支出カットすると,金を稼ぐ手段のない者が大量に貧困さらされることになる。貧困者に金をばらまいておかないと,困窮した者による犯罪社会治安崩壊する。

現役世代からしか金を取れないのだ。現役世代は金を稼ぐ手段があり,社会的地位もあるため犯罪に走りにくい。

日々働き続け得た給料の多くを税金に持っていかれ,自分たち社会から得られる恩恵は少なく,将来に希望が持てない現役労働世代に幸あれ。

願わくは子や孫の頃には将来に希望が持てる社会にならんことを。

2024-11-17

anond:20241117112816

年末調整担当のワイ、この知識もっと広がってほしいと切に願う

馬鹿から良く来る質問意見

11月入社ですけど年末調整必要ありますか?

旦那扶養に入っているので年末調整しません

・老齢年金も書くの?

・なんで旦那年収を書く必要あるの?個人情報なので教えたくありません

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