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2024-01-26

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2021-09-25

公立大の運営費交付金「充実させる」 立民・枝野代表

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA22DUC0S1A920C2000000/

やっと公党でこれを言うやつが現れたか

事業仕分けに腹が立つのはわかるが、同じようなことをしてたのは小泉自民党も安倍自民党もだろう。そして、自民党はまだ運営費交付金の充実を言っていない。

自民党だろうが立憲民主党だろうが方向転換すればいいんだよ。

2021-08-29

氷河期世代は手のひらを返そう

anond:20210827203034

氷河期世代2005年郵政選挙小泉自民投票した人が多い筈なんだよね。選挙権はあったし、あの結果を見れば必然的に導かれる結論だ。

バブル崩壊後の就職難を経験して行き詰まりを感じている中、小泉自民党そして既得権益層をぶっ壊してくれれば、事態を打開できて自分にも明るい未来が来ると期待していた。

だが実際にやって来たのは新自由主義の専横による格差社会だった。

その後の政権交代でも状況が改善しなかった。「悪夢民主党政権」を自分の身で体験したと思いこんでいる人もいるけど、あれはリーマンショック東日本大震災による錯誤だよね。テロ天災だった。「民主党」と書いた紙を見せられながら電気ショックを与えられたようなものだよ。擬似相関であり、因果関係はない。

そういった体験を経て、過去自分投票行動を否定できないために自民支持をしてしまっている人が多いと思う。

小泉自民投票したけど、あれは失敗だった。2010年代の低迷も、自分民主党投票したこと責任を負う必要はない。それを認めて今からやり直そう。これから人生で今が一番若い時だ。やり直せる。手のひらを返すことは恥じゃない。ダブスタ忌避する論調は強いけど、何も臆する必要はない。人間だもの論理的客観的で一貫した生き方なんて、行き着く先は殉死しかないよ。ダブスタ上等だ。もっと柔軟に投票行動をしよう。

2021-02-05

anond:20210204113118

小選挙区制度で、対抗馬が事実上立憲民主党だが、立憲民主党経済を良くしてくれるというのが見えないと思うよ。民主党経済を良くしてくれると期待をして一度政権とったが、じっさいだめだったし。

まあ、民主党の前の小泉自民党も大概のものだったな。

経済を良くしてくれるって党単位で期待を持てるのは事実上れいわだけでしょ。MMT推進の自民安藤や、立憲馬渕とかもいるが、主流ではない。むしろ維新刺客を送ってる有様。

れいわがそれなりに勝って、MMTが票を取れると、自民安藤、立憲馬渕あたりのMMT推進派が等の実権を握っていくようになればかわるかもね。特に立憲馬渕が実権を握ったら対抗馬になるかも。

そこで立憲が新自由主義派とMMT派で割れて、立憲馬渕を中心としたMMT派がれいわと合流したら真の意味で対抗野党になるかもね。

今みたいな批判ばかりしてれば政権取れるわみたいな甘ったれ根性じゃ絶対政権とれない。

2021-01-23

anond:20210123100457

まあ、そうならざるをえないのはわかる。その結果が小泉自民党とか民主党とかトランプとかヒトラーとか。

どういうのが大事かってのは議論しないとならないし、啓蒙できるやつは、足引っ張ったり引っ掻き回すやつをあしらいながら啓蒙するってことなんやろね。

2021-01-10

「答えがない」時代の閉塞と暴走

自身は、適正な経済運営の答えは供給対策をしたケインズ主義だと思っている。

だけど、人類ケインズ主義が良いと一度決着がつくまでには様々な暴走があった。そして、ケインズ主義も一度放逐されて帰ってきていない。今のトランプ騒動1930年世界恐慌後に正しい経済政策の答えがなかった日本ドイツを繰り返してるだけに見える。

1930年世界恐慌があった。そして、資本主義は、一度大規模経済危機を迎えると、企業が金を貯めこみ、設備研究投資をしなくなり、資金余剰側になり、金の回転が悪くなるという根源的な欠点がある。

そもそもが、過去の貯蓄の取り崩しを含めて資金調達しての支出を初項、収入のうち消費に回る比率(消費性向)を公比とした等比数列の和という側面がある。

ジョン・メイナード・ケインズモデルを作り、それが社会に受け入れられた。その結果が1940-1990年西側諸国繁栄

なお、東側諸国そもそも景気変動があるのが良くないからと計画的生産をするというマルクス主義に転じた。

世界の右左、保守革新とは、ケインズ主義VSマルクス主義だった。1930年以前の政府が何もしないのが理想的だという自由主義は放逐された。

しかし、ケインズ主義は、1970年代石油産出国戦争石油供給が絞られたり、一部の国が経常赤字化と、その後のインフレによって一度批判されて新自由主義に移っている。その転換が1980年代に始まる。

そして、日本1990年バブル崩壊が起きたため、資本主義の最大の欠点企業の保身化、設備研究投資の衰退、資金余剰化をもろにかぶり失われた30年となった。

ケインズ主義は、法人富裕層税金は高い。理由法人富裕層の金を放置すると金を貯め込み公比を落とすから富裕層もなんとか新自由主義VSマルクス主義議論であってほしいと願ってるんだろう。

ケインズ主義新自由主義に乗っ取られ、新自由主義VSマルクス主義だったら新自由主義がいいよね。みたいな形になっている。しかし、新自由主義の下だと、一度経済が低迷したら永久不景気が続く。

労働需要が低いということで、労働者の扱いはどんどん悪くなって貧しくなっていく。

だけども「解がない時代」でも解を求めないとならない。誰か英雄に任せたらうまくいくんじゃないか。それがトランプと、トランプの支持者だろう。かつてのドイツナチスドイツの崇拝や、226事件での日本天皇親政を叫ぶ声だっただろう。

世界恐慌後の世界をなんとかしろなんての天皇陛下に投げられても天皇はそんなのわからんしか言いようがないだろうが。

日本でも新自由主義化で停滞していたところの小泉自民党と民主党の崇拝だ。結果的に見たら両方まがい物だったが。

ケインズ主義のもとでも、資源不足など突発的な供給対策をし、新しい産業を作っていき恒常的な供給対策をし、外貨借金由来の財政破綻ハイパーインフレ回避していかないとならない。

新自由主義でもサプライサイドを叫んでいたが、新しい産業なんてまだ見えない状態で金と時間をかけての研究吟味必須だが、不確実なものを嫌う新自由主義ではむしろ供給毀損する。それが今の日本科学の衰退。

新自由主義の下だと「英雄を求めて英雄暴走する」という現象が起きてますます世界は混乱していく。

2021-01-02

anond:20210102224340

まさに「政府が何もしないのが理想的」だと勘違いたから。

だけど、おんなじことは小泉自民党もやってる。正しかったのは小泉に追い出された連中。

結局民間レベル経済知識必要だわ。あと、ケインズ主義とその失敗を見据えての修正ケインズ主義供給由来インフレはどうしようもないし、供給由来インフレは事前に防ぐようにしないとならない。

新自由主義1970年代供給由来インフレ政府肥大化原因で、政府スリム化が解だと思ったんだよね。実際は、一度大規模経済不況を迎えたら延々と不景気を続けるわ、政府が担っていた産業がぼろぼろになるという結果だった。

そして、政府が担う基礎萌芽研究こそが、次の産業の種を作っていたからこそ、むしろ産業劣化を招く結果となった。供給能力はむしろ低下した。

一度目のケインズ主義の失敗と新自由主義の失敗を踏まえて、政府が何をするべきか?何をしないべきか?は考え続けないとならない。

2021-01-01

anond:20210101163944

中央集権にした上で「どこを向くのか」が的はずれだとむしろ逆噴射ですよ。

今の研究苦境はまさに中央集権にした上で、新自由主義が正しいと、小泉自民党、民主党政治家判断で作られたものですから

から中央集権にする前に「どちらを向くのが正しいのか?」をきちんと判断しないとならない。

2020-11-04

京都2区前原誠司選挙区)にれいわが議員候補を出すとか。

なるほどねぇと。

共産党とも話が通じてるのならあそこなら勝てるかもなぁと。

そもそも希望の党騒ぎで前原の株がだいぶ下がっている。

国民民主党についても、玉木代表消費税減税をれいわに呼応して言ってるときちょっと着目されたが、前原岸本あたりが合流して、緊縮路線を言い出しているから党としても強みがない。

 そもそも前原あいつ、どこの政党行ってもその党を緊縮新自由主義に捻じ曲げるために行動してないか

共産党が強い場所だが、共産党候補が勝てるほどじゃない。そして、共産党れいわに協力して候補を引っ込めれば、れいわに票数が行く。

自民党も強い議員がいない。というかずっと前原が取ってる選挙区から

京都大学含めて学生が多い。そして、新卒就職時の経済動向は学生の将来にもろに影響を与える。熱狂だけはあったが、緊縮路線だった小泉自民党や、リーマンショックでも緊縮に近かった民主党とき社会に出た元学生は、今でも不遇を被っている。

 構造改革規制緩和では景気上がらんでしょ?財政出動しか景気を上げる手段はない。緊縮新自由主義前原に、コロナも踏まえて経済を良くする案が出せるとは思えない。

2020-10-17

anond:20201016155335

そもそも一番肝心な「景気を良くするか」が全く見えない。というか、重要した人間にしても大失敗した小泉自民民主党の焼き直しの新自由主義がプンプンする。

無論、立憲民主党も主流は批判ばかりで結果的に緊縮新自由主義だろう。

新自由主義ってのは政府が何もしないのが望ましいってのだが、やることないと結果的新自由主義になるから

野党勢が勝って、その中で、消費税減税主義組やれいわが勢いを増せばというところだろう。

から世論として反緊縮にしていかないとならない。

2020-09-12

自民党大企業の言いなりみたいな言い分

打倒自民党、打倒経団連を達成して連中が不当に得ている利益をみんなに分ければ世の中はよくなるんだみたいな勧善懲悪ストーリィを好む人達が多い。

小泉自民党の時の利権を得ている連中を一掃すれば世の中は良くなるんだみたいなのと何が違うのか知らんけど。

2020-06-22

anond:20200622084107

しろ右派バリバリ小泉自民政権を生み出したからこそその後日本は苦しんでるんですが?

あそこで抵抗勢力といわれた連中が勝っていればもう日本は復活してただろう。

民主党経済政策で言えば新自由主義右派だし。

右派左派というのは強者より、弱者寄りぐらいの意味しかない。

から順に

自由主義新自由主義)、ケインズ社会主義マルクス社会主義

だ。

1940-1980年社会右派でうまくいったってのは、一番右の自由主義1930年世界恐慌世界から放逐されていたから。

今はでんと自由主義が本流としてある以上、正しい左=ケインズ社会主義に導くのが正しい。

2020-06-14

anond:20200614204517

小選挙区制が悪いんでしょ。上位2党が腐ったら、うんこ味のカレーカレー味のうんこ、どっちを選ぶ?になってしまうから

でもまあ選挙以前にどういう特に経済運営が良いのかを市政の人間がわかってないと政権は正しく動けないというのは言えるな。

小泉自民党も結果的に見れば大失敗だが、当時は熱狂を基に支持されて、正しかった反小泉抵抗勢力が追い出されたのだから

2020-06-02

anond:20200602172228

政権担当能力って、日本クラスだと経済をよくする以外にない。そして維新は「敵を作って、特に公的セクターを敵にしてそいつを叩いて緊縮にしてボロボロにすれば経済は良くなる」って新自由主義から信頼はおけない。

小泉自民党や民主党と同じ連中。

特にコロナが終わって企業が保身に入って金溜め込みそうな状態。きちんと金の動きを調整するMMTの側の人間じゃないと政権をゆだねたら失われた30年を続けるだけだと思う。

国民保護を失い、格差を広げて、そのうえで不景気という最悪な状態を作る。

2020-05-30

anond:20200530121830

まずは国民が一番望むのは経済運営だということ、そして大欠陥の新自由主義推し進めたことが民主党の失敗だね。

もっとも同じ罪は小泉自民党もある。小泉やばいと思ったところで退陣して二度と政治にかかわらなかったから、小泉自身はさほど指弾されなかった。けど氷河期世代小泉不況時代社会に出た人たちだ。

新自由主義政府が何もしない状態理想的だという考え。だから作られた官僚組織は非合理の象徴である。また税制による格差改善、そして今から思えば過剰貯蓄の抑制もゆがみを作ると。

から構造改革といってあちこち政府機関を縮小した。また法人税、累進所得税を下げた。そもそもバブル崩壊企業は保身に入って高貯蓄・低設備研究投資だったのだが、放置、それどころか法人税減税でさらに金をため込ませた。

そして人間元来の「敵を作って叩けば改善する」という考えとあまり合致していた。この流れは小泉自民から始まっていたが。

当然経済無策どころか金の回転は駄々下がり。だから失敗した。

けども同じことは小泉自民党もやっていた。後安部評価されたのはリフレ経済を上げたから。

から新自由主義の「何もしない、小さな政府理想的」というのは誤り。それから「金の流れは政府が調整しないと、一度不況になったら、企業が保身に入って金をため込んで景気落ちるわ、低設備研究投資競争力も落ちる」ということもいえる。

コロナ対応を見ても財政出動を叫ぶ野党と、政府裁量無駄遣いを指摘する野党と、敵を作って喧嘩している野党がいる。

2大政党制で与党ダメから反対側の野党なんて単純なものではだめだということだ。与党が誤った政策をして方向転換しそうなところで、野党が誤った方向に暴走させたのが民主党

からやはり中選挙区にして、野党の中でも今の与党政策ダメだったとして、どんな政策が良いのか?を競って、良い野党が次の政権を握るのが正しいとは思ったな。

特に「敵を作って叩けば改善する」の野党が再び政権を取れば民主党時代と同じことになるかもとは危惧してるね。

2020-05-17

anond:20200517134142

それは正しい。

けどその前の小泉自民民主党に比べたら間違いなく良くしている。

そして次選ばれるのも「もっと経済をよくしてくれそうな党」

2019-11-16

anond:20191116114131

そもそも、反安倍親安倍が固定であるという考えが間違ってるんでしょ。

小泉自民民主党政権新自由主義日本ボロボロになった。

安倍が再び政権についた時の取り上げ方は最新リフレ理論経済を立て直す人。であった。

実際、はじめはうまく行った。それがゆえに完全に民主党政権時代否定された。

ただ、経済は金の量×金の回転なので、金の量だけの政策では限界があった。更に、消費税を2度も上げて、景気が低迷し始めた。

から、「経済を立て直す人」のラベルはすでに剥がれてる。

もっとも、民主党系の首魁はやっぱり新自由主義から民主党系主流派には委ねられない。

MMTを叫んでる与野党両方の連中がどう動くか?でしょう。与党系のMMTを叫んでる奴が党内力学の結果頭領となって自民党政権だが、中身はかわった状態運営するか、

野党民主党系でMMTを叫んでる奴と山本が力を持って、民主党新自由主義派を追い出して、野党MMTで揃えて政権を奪い取るかだろう。

2019-08-03

anond:20190803165004

マスコミは、国民が望むもの、注目するのを流すだけ。

まあ、政治圧力もあるだろうが、それ以上に、国民が関心を持っちゃうから

怒りは愚民の娯楽よ。

から韓国と書かれているニュースリンククリックしちゃだめだし、怒りを発露するような記事書き込みいいねリツイートブックマークしたらダメ

しろ自分も釣られかねないから、どうでもいいやつのリツイートが流れてきたら、ミュートにするべき。

外国や「集団の敵」に国民が着目したら、政治家やマスコミが釣られて、日本の政治経済がアホみたいなことが最重要課題になってしまった。

小泉自民党の時代あたりからだよな。外患こそが大事だ!韓国中国公務員だだの「敵を作ってそれを叩けば政治だ」と政治家もマスコミも、そして国民も釣られるようになったの。

韓国中国所詮口だけだが、公務員絡みの医療福祉教育大学基礎研究、保育、児童保護文化振興はみんなダメになってしまった。

後、消費税で本格的に景気が悪化しそうなのから目をそらさせたいんだろうな。

2019-07-29

anond:20190726072721

科学立国危機って本読んでみ。ガチデータ

ある年の政府による研究科投資は、その5年後、10年後のGDPと強い相関がある。

別のいいかたすりゃ、競争力があるテーマなんて、その前の儲かると断言できないながーい科学技術の積立期間の末にできるもの

iPSなんかだいぶ早い部類だが、それでも臨床研究まで10年かかってるし、

免疫チェックポイント阻害剤は30年かかってる。最近話題全固体電池でも最初に取り掛かってから20年だな。

だけど、選択と集中で、すぐに実用化できるテーマばかりに国の金を集中したら、そりゃ新しいテーマも生まれんよって話。

小泉自民党の悪夢民主党悪夢。後、維新政権取らせたら維新悪夢によってさらに傷は深まるな。つーか、政府が何もしないほうが良い+すぐに成果が出るもの以外するな+不景気だろうが何だろうが財政均衡だ!の新自由主義悪夢

ついでに言うと、特許20年たつと切れる。20年の間にコモディティに近い状況にしないと、海外のぽっと出のベンチャーがまずは特許切れの技術で金を大量に集め安かろう悪かろうで食い込み、売れ出したらその金でさら研究開発をしてあっという間に市場をかっさらう。

3Dプリンタは一気に大量の新しい応用が生まれ(ただし日本は除く)、太陽電池もそれでだめになったし、リチウムイオン電池も今や世界トップ中国会社。もう日本ダメだろうね。

唯一可能性があるのは、パナソニックとか、GSユアサとかが、リチウムイオン専用会社を作って、子会社から外れるのを覚悟で、専用会社として出資を募って、様々な研究邁進することぐらいか

リチウムイオン電池太陽電池市場を席巻した韓国中国メーカーみたいにね。

なので、まずは大学周り締め付けたらいいものができるってのをやめて、小泉自民悪夢民主党悪夢由来のものを全部取り払い、大学の基礎研究を立て直すことだな。

ついでに、何か勝負する技術があるとしたら、専用会社にして、出資をどんどん募って邁進すること。

シャープ太陽電池と、ディスプレイも方向は正しかったけど、借金でやったがために資金が詰まってシャープ自体つぶれてしまった。

借金は返す必要がある。出資は返す必要がない。その代わりに、出資は出した金の何十倍価値会社にしないとならない。

これが、太陽電池専用会社ディスプレイ専用会社を作って、その会社シャープ子会社から外れること、かつつぶれることを覚悟して出資で金を募っていたら、案外、シャープ太陽電池ディスプレイ世界を制覇していたのかもしれない。

出資で金を募ってたら、問題借金でつぶれるって話もなかったわけだしね。

2019-07-23

anond:20190723190947

MMTでもいいんじゃない?まずは景気を立て直すのが第一

MMT政党でいっているのはれいわぐらいだな。

まあ、ぼくは金の回転を上げるべきだと思ってる。とすると、富裕層企業の減税はフリーハンドで行われたため、貯めこんで、景気を墜落させたから、まずは戻す。

そして、減税は具体的に物をかったものけがされるようにする。あるいは、使途に着目して、使途がないものターゲットを狙って増税するべきだと思ってる。

いずれにしても、フリーハンド法人税富裕層減税が間違いだったから、まず戻すってことで、富裕層企業増税にはなるな。

それ以上は勉強して欲しいと思うが、維新路線は、民主党悪夢。ついでに、口だけ達者で結局痛みしかなく、その後の成長もなかった小泉自民党の悪夢の再来だよ。

anond:20190723190741

天下り式に、お前これだけ減らせって行って、「削りやす無駄だと石を投げやすもの」を削っていくだけですが?

それが少ない人数で教育医療をこなせというのや、大学の若手研究員を期間採用にするわ、研究費を減らすわってって話。

無駄があるはずだから削れるはずだ」なんて考えでやったのが、今なんだが。

あとさ、「無駄があるはずだから削れるはずだ」ってのは、小泉自民党や民主党もやったこと。で、民主党はそれが故にボコボコに今でも言われてる。

維新のその公務員削減とやら無駄の削減とやらは、民主党悪夢の再来だね。

anond:20190723084516

素人運営というより、小泉自民党が強烈に推し住めた新自由主義が、ブレーキだと思ってたらアクセルだった。

あ、これやばいと思って、小泉が踏んでいたものを緩めて、退陣、かつ、逃げた。

そこで、民主党ハンドルよこせ!この道が正しいんだ!と強烈に今踏んでいたものアクセルを強烈に踏み込んでもう致命的なことになった。

新自由主義上級国民プリウスと同じものだったってことだ。金の量も動きも見ず、政府が小さく何もしなければ理想的になると。

まあ、その意味では小泉自民党も素人運営だったといえば素人運営で、今でも素人が俺にハンドルをよこせと渦巻いている。

素人小泉自民党にハンドルを渡さなければもっと早くに日本は復活してたかもね、、、、。

2019-07-20

anond:20190720080515

国全体で貯めこんだ金(ISバランスの貯蓄、資金過不足統計資金余剰)と、資金調達した金(ISバランス投資資金過不足統計資金不足)は一致するんだが。

なお、このバランス金利は決まる。貯めこむ金のほうが多ければ金利が下がる。

家計の貯めこみ分、企業資金調達しているのなら、政府中立でいていられる。それどころか企業すら貯めこむ有様。

企業が貯めこんでる状態政府財政均衡するということは、不景気に更にドドン不景気ますようなもの。それをやったのが小泉自民党と、民主党な。

2019-07-13

anond:20190713185009

不景気ときは、政府借金して色んな物に使えば、それで雇われる人が増える。

逆に好景気が行き過ぎているときは、政府借金を返せば、雇われる人が減り、景気がしぼむ。

で、不景気の時の税収が少ない時、好景気の時の税収が多い時、政府支出一定であれば、不景気の時は借金し、好景気の時は借金を返すことになる。

この自動的な働き自身ビルトイン(埋め込まれた)スタビライザー(安定機構)という。

そういう機構があるのに、わざわざ財政均衡だーと言って、不景気緊縮財政やって景気を派手に落としたのが小泉自民党と民主党

せっかくアベノミクスで景気が治りそうだったのに消費税冷水を浴びせる安倍自民党も加えるべきなんだろうな。

2019-07-07

anond:20190707203743

リーマン・ショック日本銀行財政健全から影響が少ないとホルホルしてたが?

もともと景気が悪い状態で、他の国がすぐ回復した後も日本だけ景気が悪いまま。

そもそも、景気は金の量と金の回転の掛け算なのだから、この30年、貯めこむ奴にそのまま貯めこませて景気が悪いのが悪い。

その最たるもの小泉自民党と民主党不景気下での財政均衡狙い。

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