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2010-08-26

若者の就労問題

いま考えれば、宮本みち子の「若者が『社会的弱者』に転落する 」(洋泉社新書y)は、2002年の出版だから、2004年に刊行された玄田有史の「ニート-フリーターでもなく失業者でもなく」(幻冬舎)よりも早かったのだな。

先駆的な名著であった。しかし、社会インパクトを与えず。

http://www.amazon.co.jp/%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%8C%E3%80%8E%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%9A%84%E5%BC%B1%E8%80%85%E3%80%8F%E3%81%AB%E8%BB%A2%E8%90%BD%E3%81%99%E3%82%8B-%E6%96%B0%E6%9B%B8y-%E5%AE%AE%E6%9C%AC-%E3%81%BF%E3%81%A1%E5%AD%90/dp/4896916786

宮本みち子若者が『社会的弱者』に転落する 」(洋泉社新書y)2002年

■目次


1. 若者たちは崖っぷちに立っている

独身貴族」の出現――八十年代

パラサイト・シングル論――九十年代

フリーターと未婚現象

親と子の果てしない逡巡

欧米諸国の「若者状況」の警告

真の危機とは何か――若者なだれをうって社会的弱者に転落する

2. 若者の危機が隠蔽される社会

若者バッシングと言う現象

仕上げは会社――日本型自立のプロセス

経済

欧米若者貧困化はどのように起こったか

ヨーロッパでは若者の危機をどう分析しているか

日本型「自立の仕方」はなぜダメになるのか

教育費が強める親子の絆

若年vs中高年の経済格差が広がる

【心理】

「大人」の定義が変わった

若者も大人も「自分探し」?

古典モラトリアムから、新しいモラトリアム

消費市場――モラトリアムの新しい天国

現実社会からの逃走

社会責任を負わない仕組み――「自己選択・自己責任」に呪縛

結婚出産

お互い結婚したくない男女が増えていく

パラサイト・シングルはどこへ行く

親子関係を支える基盤の崩壊

若者自律社会責任を負うしくみを

3. 家族・親子から「若者の危機」を読む

 なぜ子育ては苦労な仕事になってしまったのか

 少子化――二〇五〇年、高齢者人口は三十五.七%に

 なぜ、子育ては苦労な仕事になってしまったのか

   家庭の教育力は低下しているか

 「親の責任」と「子供中心主義」の矛盾

 各国レポート子供現在

 根っこのない日本子供たち

 欧米ホームレスvs日本の家庭内問題

 子供の根っこを生活と社会の中に生やす

 生きる力仕事教育

 友達親子という困難

 親子関係を変えた家庭経済

 子供が「消費の王様」になる

 固形化と家族の変容

 消費だけがとりもつ友達親子

 友達親子に未来はあるのか

4. 日本社会未来はあるのか

 長期停滞時代の若者の選択

 からっぽの高学歴社会

 

【提案1】教育コストは本人負担というしくみを

 【提案2】学生仕事職業につなげる

  若者の没落をふせぐために社会がすべきことは何か

 自立を「シティズンシップ」で計る

 【提案3】社会若者を託すしくみ、若者自分を試す時期をつくる

  スウェーデンにおける包括的青年政策への道

  日本での包括的青年政策の構築に向けて

  当事者、それは社会である

2009-02-26

会議は踊る

されど進まず。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090226mog00m010043000c.html

少子化対策PT:小渕担当相「ピンポイント支援ではダメ認識改めた

 少子化問題に取り組む「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム(PT)」(主宰・小渕優子少子化対策担当相)の第2回会合が24日、内閣府で開かれた。結婚出産をためらう理由の一つには、就職難や自立した生活が送れない経済事情関係しているのではないか、という仮説を検証した。

 国内・海外若者ライフスタイルに詳しい宮本みち子放送大学教授と、青少年就労支援NPO「育て上げ」ネット工藤啓理事長から、現状の課題と将来施策への提言ヒアリングした。

 宮本さんは、主に北欧の政策と比較したうえで4点を提言。(1)若年ワーキングプアの防止=いかなる雇用状態になっても最低限の生活は守られる所得水準や制度の構築(2)職業訓練を受ける権利の確立失業者中心ではなく、就学と就職の間を取り持つような普遍的な施策(3)共働きが可能な環境条件の整備=だれもがたやすく妊娠出産育児を乗り切れるような施策社会的認知(4)若者総合政策ピンポイント支援ではなく、ライフステージの中で長く広く安定したサポート--が必要だとした。

 工藤さんは、家庭環境病気など複合的な事情がある若者児童福祉法保護されている年齢を超えた若者への支援が難しい▽若者を支援している者への支援も必要--などの課題を挙げたうえで、人的・金銭的・制度的なサポートが必要だが、きめ細かな視点や見直しをいとわない思い切りのよさも不可欠だとした。

 小渕担当相は、(1)少子化対策はどちらかというと妊娠出産が中心だったがそうでもないのではないか(2)若者支援は点ではなくライフステージのうえでとらえていく必要があるのではないか(3)若者支援は若者対象だけでなく支援者も対象に含めた包括的な支援が必要なのではないか(4)若者の実態を正確にとらえる必要があるのではないか--と述べ、「これまでの認識を改めないといけないことがわかった」と率直に語った。

 次回第3回会合は3月9日、「不妊治療対策」をテーマに行われる。

素っ頓狂な認識のまま迷走するよりは数百億倍はマシとはいえ、これに気づくの遅すぎじゃねえの?

通常であれば、出産適齢期の妻がいる夫婦の所得分布とか、一人の子ども高校大学卒業するまでにかかるコストとか、そういった分析から始まるような気がするんだが。

 
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