はてなキーワード: 場末とは
妻と沖縄に行って
琉球ガラスだの焼き物だのを売ってる場所に見に行って良さそうなのを見繕ったりして
夜はホテルから歩ける地元の居酒屋に行って謎の沖縄野菜の天ぷらとか島らっきょうとかうまいうまいっつって食べて
調子に乗って泡盛飲みすぎてベロベロになりながらホテルに戻って寝るみたいなのを昔やった
あれは良かった
妻はただどこかへ行って泊まれれば満足らしく、ただ部屋でゆっくり過ごすだけ
夕食もファミレスやコンビニ弁当で済ませるし、朝食はパンやおにぎりを買ってきて部屋で食すだけ
昼までだらだら過ごしてチェックアウト直前に慌ただしく出て行ってあとはもう帰るだけ
出発の時だって、家を出るのも遅い。夕方ごろになってようやく出発する
こんなつまんない旅行あるかよ
温泉にだって入りたいし観光だってしたいしホテルで夕食や朝食を楽しみたいだろう
そのためには午前中に出発しないといけない
昼時を車内で過ごして、着いたら荷物を預けて散歩にでも出かけて、観光名所にこだわらなくてもいいよ、知らない街の知らない施設を探索したいじゃないか
場末のゲーセンで遊んでちょっと疲れたら寂れたカフェに入ってさ、美味しくない珈琲を飲みながらあっちの方も行ってみようなんて話をしたいんだよ
温泉地だったら足湯だってあるしさ、タオル持ってきたら良かったーなんて言い合いながらあったまりたいだろう
旅館の部屋食だったら最高だけど、そうでなくても少し奮発していいレストランに行ってさぁ美味しいねぇ来て良かったって思いたいよ
朝は早起きして支度してホテルの朝食会場で食べたいもの好きなだけお皿に取ってくるんだ、君はブッフェとなるとたくさん食べるんだからちょうどいいじゃないか
今日は計画的にこの地ならではの行きたかったところへ行こうよ、旅行ってそういうものじゃないか
オレは悲しくなってきたよ
オレもそこそこ旅行好きだけど、妻の方が旅行好きなんだよね。この謎の宿泊イベントを旅行と呼ぶのかはわからないが
オレが夕食・朝食付きのホテルで絞り込みかけてホテルの一覧を出しているのに、妻がわざわざその中から素泊まりプランを選ぶんだよ
絶対にこだわりがあるよこれは 旅先のファミレスは至高!みたいな考えなんだろうか、聞いても要領を得なかった
朝に関しては早起きしたくないらしい、ホテルの朝食って時間決まってるから
部屋から一歩も出ずにゆっくり朝ごはんできるのがいいと聞いた オレはホテルの朝食を食べたくて旅行に行くからまったく理解できないが
観光については、行く前は観光もする気みたいだがホテルに着くと移動で疲れた(orこれから疲れる)から観光はやめとこうってなるらしい
そうだよね、1人で行けばいいんだよね なんかそれも寂しいけど
追記2
家事分担は関係ないと思う、オレはテレワーク多いので在宅のときに掃除洗濯料理くらいはしている
ただ、疲れてはいるみたい。妻は立ち仕事で朝早く出ていって帰ってきてからはもう疲れたーっていつも言ってるから 家事ゼロでも仕事で疲れるんだからどうにもできない
食事に関して節約してるってことはないと思う、すごい高給取りではないけど共働きだし困るような家計ではない
いまさら気づいたけど、妻の実家に帰った時とまったく同じムーブじゃないか コンビニ飯ではなく義母が作ってくれるのが違うくらいで
追記3
アニメ放送以降、アニメ「スナックバス江」監督によるX(旧twitter)の投稿でそこそこの焚火が燃えているが、最近起こったドラマ原作者自殺に絡めた投稿でまた一ボヤ起こっている。
そもスナックバス江とは北海道札幌北24条辺りにある架空のスナックを舞台としたギャグマンガで、スナックの従業員の女性たちと様々な客(常連から異世界から紛れ込んだ一見さんまで)たちとの掛け合いを軸としている。
テンポのいい掛け合いや踏み込んだ突っ込み、ルビ芸のワードセンスが特徴の漫画で、ネットでは否定的な意見を見たことがないほどだった。
作中メタネタ的にアニメ化したら~とか自分の声優はこうだ~とかキャラ自身が出すことがあったのだが、昨年本当にアニメ化という話が出た。
個人的にはすごいよマサルさん、ギャグマンガ日和シリーズ的な感じのギャグアニメがようやく来るなととても楽しみにしていた。(+チック姉さんはまだあきらめていない。)
とても楽しみにしていたのだが、待望の放送を視聴したところ困惑するような出来だった。
Xでも指摘している人は少なくないがバス江で求められているのは強みであるギャグを引き立てる軽快な掛け合いだった。
しかしアニメでは現実でもありそうな場末のスナックでのうだつの上がらないおっさんがする間延びしたトークのテンポで、現実のスナックを描いた作品だったらあり得る会話劇だがギャグマンガにおいては致命傷にもなりうる遅さ。もともと内容がある話ではないので、アニメ「スナックバス江」のかみしめる様な会話の遅さだと全部素材が死んてしまう、というか死んだ。
個人的には3話まで見てから評価するようにしているのだが、待望の3話でバズった小ネタが出てきたが演出のせいで不発に終わりだめだこりゃと悟った。
スナックバス江の第一話はスナック行ったことがない真面目そうなスーツ姿のサラリーマンがスナックへ入るところから始まる。
そわそわしつつ入店して目に入るのはチーママがママを酒瓶で殴りつけた直後と思われる流血沙汰の現場で、リーマンとチーママは目を合わせるもののそこに一切の会話がない。
面白さ無視で読者までガツンと殴りつけるような導入だったのが、アニメの第一話導入ではカラオケboxで歌っている途中店員が入ってきたら気まずいという毒にも薬にもならないあるあるネタ。
カラオケネタも前後の話があったり登場人物の関係性が出来上がっていたからこそ、そこそこ面白かったのだが導入としては正直弱すぎる。
最初の指摘と合わさって監督のバス江についてどの程度理解しているのかが露呈してしまった。
監督はXでの投稿を見るとスナックのテンポや雰囲気を大事にしたい様子だ。確かに漫画では背景はほとんどなくキャラが酒をあおるシーンやカラオケするシーンは会話のアクセントでたまーに入るくらいだったがアニメ版は違う。
背景はスナック感マシマシでちょいちょいグラスの氷の音や酒をあおるシーンが出てくる。おまけにムーディなBGMが流れしっとりとした雰囲気が出ている。
酒を飲みながら視聴したらさながら自分もスナックにいるような雰囲気を味わえそうだ。
都会で評判のいいチャーシューやメンマやスタンダードと思われる具材が乗った大衆ラーメンを食べに行ったつもりが小皿にスープと麺がこじんまりと乗ってジャズだかクラシックが店内で流れている意識高い系のラーメンをお出しされた感覚だった。
実際好きなギャグマンガ原作のアニメではなくよくわかんない長尺FlashアニメとしてならBGM代わりにできた。
好きな原作だしということで食べたら食べたでまあまずくはないけど、求めているのとはまったく違う。もんじゃ焼きとゲボぐらい違う。
Xの指摘の傾向と自分の感想とどの程度近いか遠いかはさておき、バス江映像化について監督は
「あえての表現」
「スナックの良さを引き出している」
といった感じの主張をした結果ボヤ騒ぎ。個人的に主張はわかるんだがそれをバス江を使ってやらんでくれと思った。
そして序文の話。
どうやら今は投稿が消えているみたいだがドラマ原作者を非難した視聴者が原作者を自殺に追いやってしまったとし、視聴者たちを非難する投稿をしたようだ。
趣旨としてはクリエイターをもっと大事にしろというように受け取ったが、これは監督バッシングということがあってということなのだろうか。
いずれにしても独り相撲なクリエイターがSNSで自己弁護したらこうなるという好例をみることができた。
「原作ファンの求めているもの」と「監督が出したいとするもの」が違う事例は良くも悪くもほかの作品にも言えることで、特に監督の力が強そうな実写化では顕著に出ていると思う。
成功した感じなのはデスノートとかるろうに剣心とかカイジ(アニメも)とか、逆に上手くいかなかったのは進撃の巨人とかデビルマンとかだろう。
特殊なのは庵野氏によるリバイバル作品で、ゴジラやウルトラマンや仮面ライダーを見たいというよりは庵野氏解釈のそれを見たいということでおもしろいかつまらないかはさておき原作レ〇プみたいな話にはならないのだろう。
そういう意味では映像化するにあたり見せたい相手が監督ファンなのか、原作ファンなのか、その辺りをわきまえているかどうかがカギになると思う。
スナックバス江についてはほかの監督でリバイバルされるか、原作者による供養(映像クリエイターが本編に登場する回)をしてもらうことを期待したい。
引き戸の扉を開けると鈴が鳴り、「いらっしゃい」というマスターの渋い声。
はい。と僕。
釣竿を渡され、店の奥へと進んで行く。
扉を一つ抜けると曇り空が出迎え、屋上のような広間に出る。
中央には蓮池がひとつ。丸いような、それでいて歪んだ輪郭をしている。
水は濁っており、中は見通せない。
僕は隅の方へ眼をやり、手ごろな椅子を見つけては、それを手で引っ張り池の前に置く。
そこに座って池へと糸を垂らした。
魚の名は増田。
しかし誰も自分が魚だとは気づいていなんだよ、とマスターはいつの日にか僕に言った。
いつの間にかマスターは僕の隣にビールケースを逆さに置き、椅子として座っていた。
どういう意味ですか?
「…ふぅ。誰も、自分が何者かなんて考えもせずに暮らしてる。それで十分だし、それで十分なんだ」
はぁ、と僕。
「だったら魚みたいなもんだ」
店長は笑って言う。
そういうものなのか…もしれない。
お店の方はいいんですか?
「ああ、今日はどうせもう、店じまいにしようと思ってた」
何か飲むかい?
そう聞かれて答え損ねていると「ビールだな、今持ってくる」と店長は立ち上がる。
あ、ありがとうございます。
言おうとした手前、竿が大きく撓った。
「大物だな、逃がすんじゃねぇぞ」
竿は唸るように撓り、ゆっくり慎重に糸を巻いていく。
すると増田が僕の前に姿を見せはじめた。
それは大きくて立派な増田で、自分のことを増田であるとは思っていないような増田だった。
その後ハッと我に返り、増田をもとの池に戻してやることにした。
パラ、パラと服が濡れる。
顔を上げると小雨が顔を見せている。
それは次第に大きな雨となり、この池を世界にするかもしれない。
そうすることで僕もきっと、増田になるのだろう。