はてなキーワード: 因果律とは
「tanasinn」は、イギリス人探検家スコット・ノーマンが作った当て字です。本来の読みは「タナシン」ではないと言われていますが、この呼び方さえも生物の精神や因果律に深く作用するといわれています。
「tanasinn」は、matsunyasoが作ったスタンダードTシャツの名前でもあります。色やサイズを選択でき、お得なクーポンも配布されています。
AI君はこれがインターネットで生まれたジョークであるとは理解できないだろうし後世どうなるんだこれは
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こういうのこそChatGPTに聞けば良い。
ってことで聞いてみたぞ。微妙だったわ。
このようなオーバーパワーなキャラクターを倒すのは確かに困難ですが、創作の世界では限界がありません。以下は、このキャラクターを倒すためのいくつかの独創的なアイディアです。
錯覚の世界(The World of Illusion)
概要: 主人公はこのキャラクターに接触することで、その精神に強力な錯覚を送り込む。この錯覚によって、キャラクターは自分がすべての存在を消し去ったと信じ込み、"無敵"バリアと不可視ビームを解除する。
メカニズム: 錯覚は現実と区別できないほど強力で、読心能力では看破できない。錯覚によって、キャラクターは目の前に愛する者や敵、さらには全宇宙が崩壊していると信じ、自分の力を解除する。
記憶の改ざん(Memory Alteration)
概要: このキャラクターの記憶を操作し、彼が「無敵である」という自覚を消す。
メカニズム: 特別なテクノロジーや魔法でキャラクターの記憶に介入。その過程で「無敵である」という自覚や、自分が持つすべての能力についての記憶を消去。
時間の断層(Time Fracture)
概要: キャラクターを時間の断層に送り込む。ここでは因果律が歪んでおり、彼の能力が無効化される。
メカニズム: キャラクターが存在する時間軸を操作し、一瞬のうちにその存在を時間の断層に移動させる。
内面の弱点(Inner Weakness)
概要: キャラクターが持つ微かながらの内面の弱点、例えば過去のトラウマや未練などにつけ込む。
メカニズム: 読心能力を持つキャラクター自身が知らない心の奥底にある弱点を探り出し、それを利用して動揺させる。
虚無の次元(Dimension of Nothingness)
概要: キャラクターを「何も存在しない」次元に送り込む。この次元では、キャラクターがどれだけ強力であっても、何も影響を与えられない。
メカニズム: 特別なアイテムや呪文で、一時的にこの次元と繋がるポータルを作成。キャラクターをその中に引きずり込む。
これらのアイディアは、キャラクターの設定に深く入り込むものであり、その独自の強さと弱点を緻密に解析しています。どれも独創的な解決策を提供する可能性があります。いずれのアイディアも、ストーリーに深みと緊張感をもたらすでしょう。
こういうのは、ただ倒すだけじゃだめなんだよ。
倒すことが主人公の優位性、あるいは成長の証明にならないといけない。
だから、一番簡単でオススメするのは、主人公をこれ以上の強者にすることだ。
そういうの。
でな、お前が頑張らなきゃいけないのは、それを覚える理由付けの方だよ。
ある種の試練を乗り越えたからなのか?
戦闘破壊学園ダンゲロスを思い出すな
あれは「自身の認識を他人に押し付ける」という異能バトルなんだよな
「必中」「両断」「即死」という結果を強引に押しつける刀、“福本剣”
一刀両 断(いとり たち)
能力名:先手必勝一撃必殺
抜刀の構えから自動発動し、一刀両の意思に関係なく、相手の攻撃に反応して必ず先に自分の抜刀術を当てることができる。ただし、一撃で相手を仕留められなかった場合は一刀両はその場で割腹自殺をせねばならない。
口舌院 言葉(くぜついん ことば)
口舌院言葉とその味方に対するあらゆる敵対行動を相手自身に反射して自滅させる最強の防御・カウンター能力。
発動に当たっては話術によって相手を誘導する必要があるが、極めて多人数を相手にした後に喋り疲れる程度で実質制約はない。漫画版ではわずかな時間で十人近い相手を対象に入れていた。ただし、直接の悪意が籠った攻撃でなければ発動することが出来ない。
はてさて、この2つがぶつかる場合、どうなるのだろう?
みたいな
赤蝮伝斎(あかまむし でんさい)
能力名:メギド
対象の「“処女”を奪う」と赤蝮が心に決めた瞬間に発動し、その時点で彼が対象の処女を奪い終わるまでは赤蝮を殺すこともできず、彼のペニスを断ち切ることも不可能、地球の裏側へとワープしても瞬時に追いつき、事が終わるまでは自殺を試みることもできない。
この能力とぶつかった場合、「殺すこともできず」「ペニスを断ち切ることも不可能」という概念と、「必中」「両断」「即死」「必ず先制」という概念と、どっちが勝つのだろう?みたいな
でも、ダンゲロス勢ってなんでか狂信的で
こういう話すると、「ダンゲロスを解ってないニワカは黙れ」みたいになるんだよなぁ
まともにぶつかり合わないという能力バトルの王道を行くわけだけれど
・「認識」の強いほうが勝つ
・効果の少ない方が強い(or 制約の多いほうが強い)
あたりかね
因果律の操作(存在しない世界の選択)ではなく「存在そのものを抹消する」能力者というメタキャラを世界に用意して
空間ごと削らせれば良い
もしくは
全知全能の作者という存在なんだから、相手の方が「強い」って設定を決めれば良いだけ
大した欠点のない無効化や絶対的な不死は、出した時点で終わってる設定なんだから
とっとと【僕が考えた最強を超える最強の魔神】で始末してあげなさいよ
こいつと戦わせる。
【大きさ】りんご18個ぶん
【攻撃力】あらゆる能力を無効化し物質を素粒子レベルで分解するビームを放つ
【特殊能力】自身にとって不利な状態に陥ると自動で時間を巻き戻す。無限ループを検知すると因果律を改変してループから脱出する
【攻撃力】ありとあらゆる物をグチャグチャに崩壊させる不可視ビームを発射可能。
【防御力】ありとあらゆる攻撃を無効化する"無敵"バリア持ち。
バリアは自分の崩壊不可視ビームや空間そのものを削り取る攻撃は防げない。
【特殊能力】読心能力持ち。何らかの手段で肉体を破壊しても復活する。不老。
精神攻撃無効。肉体操作能力・再生能力持ち。食事の必要が無い。
特別な出自の関係で全平行世界に一人しか存在しない。因果律操作能力無効。
など数々の意見が挙がったけどど…どれが一番しっくり来るのか分からないんだッ
この最強キャラクターが死亡or退場してる所から物語が始まる設定だから何らかの方法で倒さないと話が始まらないんだよね
【返信】
特殊な出生由来でこの最強キャラの能力をコピー出来るコピー能力はこいつと同じ世界に居ないんだ
最強議論スレ上位に居るキャラになら普通にぶっ殺されると思われる
人質取られて殺された展開が読者受けが良い上にストーリー展開的にも後々使い勝手が良さそう。知り合う人間が全員常に狙われたら能力的に全員の護衛は不可能だし、友の死でメンタル病ましとけば読者も人間味を感じる
うむ…「こいつはどうすれば退場させられるのか」を考えたら人質作戦は非常に有効だと思われる。
こんな能力では、もし素体が人間ならば他の人と社会的な関係を築けず孤立し不老のために時が経つごとに徐々に精神が蝕まれていくだろう。したがって、廃人になったところから物語を進めると良いのではないか。
こいつには人間らしい精神が無いんだッまるで自然現象の化身のような何を考えてるのか余人には計り知れない奴なんだッ
チェーンソーで一撃
うむ…神殺しの一撃なら仕留められると考えられる
しゃあけど…死亡しても即復活し再生能力持ちのこいつが酸欠くらいで死ぬとは思われんわ!
検索してやっと思い出せた。ナルトのシカマルの元ネタみたいな能力してるよねこの人
後出しがなければ未来予知や時間移動とかも無いからどうにかなりそう。時間停止から崩壊不可視ビーム(主人公限定の設定無し)で殺して死の状態で時間空間を固定とか。あとはシンプルに遠い未来に飛ばすとか
うむ…時止めとか超加速みたいな時間系の能力には歯が立たないんだよね。運命改変耐性持ちだから未来改変は効かなさそうだと思われるが…
ナイスでーす♂ 「どういう手段でこいつは殺されたのか?」を探る話に出来るんだよね
何でも突き通す矛と何でも防御する盾を登場させても矛盾がないように、TRPGのルルブには『ファンブルでの失敗』『クリティカルでの成功』『レベル差が大きい場合の≪無効≫無効』が付記されているとの都市伝説が
このキャラの場合は明確に矛の方が強いんだよね。三代目雷影のような物だと思われるが…
地球滅亡。太陽爆発。太陽系崩壊。銀河系壊滅。宇宙消滅。もしくは「創案者たる増田の死、そしてそのキャラクターを知っている人全員の死、つまり完全なる忘却」でもイイよ。
何らかの方法は未来の自分が考える事にするんだ。妄想しながら設定を煮詰めていけばいいんだ
なろう系だとたまにいるレベルでは。よく倒されてる
正直色んな作品の強キャラと比較したらそんなに強い方ではないんだ。こいつが出て来る設定の剣と魔法のファンタジー世界にこいつを倒し得る存在があまりいないのが問題だと考えられる
それだけ無敵のはずがなぜか死んだ、倒された理由を探る話にしたらどうか
そいつを倒した謎の存在Xを設定して、物語の随所にXの痕跡を示唆するも最後「結局Xって何だったんだ…宇宙はまだまだ謎だらけだ…」とか言ってごまかす(みんな同じこと言ってた…)。「飽きた…俺は消えるぜ」は?
それやると謎の存在Xが気になって仕方ない奴なんだよね。飽きるどころか人生これからだって所で殺されたようなイメージなんだ
うむ…本人も知らぬうちにじわじわ弱体化していく展開は良い物なんだ
しゃあけど妖怪のさとりとかは寿命死しないし読心能力持ちでも普通に生きてるわっ
そのキャラの力の源となっているものを(とくに今のところ明確になってなければ)後出しで設定する。その源を破壊・消滅させる。
指輪物語のサウロンはそういう倒され方だったんだ。良い展開だと思うんだ
倒されたところからストーリーが始まるなら、倒す方法を考える必要ないだろ。 / とりあえず火口に落としておけばなんやかや噴火して宇宙に飛んでってくれるよ。
倒される所から話が始まるからどうやって倒したかを考えたいんだろうがよーえーっ!フリーザ様みたいに宇宙に飛ばす事が死因にならないキャラも割と居るんだよね
これから書くのなら新たに弱点を設定すれば良いのでは? 弱点=チャームポイントなので、キャラクター設定の際は能力より弱点を魅力的にする方が重要だ。
うむ…バスタードのダーク・シュナイダーは超絶美形無敵主人公だったがヨーコさんにだけは頭が上がらなかった。はっきり言って弟のような存在だと言える
時を止めて"無敵"バリアをぶち抜ける武器を使えば理屈の上では倒せるんだよね。
ヒロインによって良心に目覚めた後、彗星の衝突を知り、宇宙へ行って全エネルギーを放出して彗星と対消滅。破片の流星に向かって願い事をする地上の人々の中、ヒロインが「綺麗」と呟いて終わり、とかじゃ駄目なの?
しゃあっ いぬやしき
おおアメイジング・スパイダーマンに出てた子やん。実写映画やらないのん?
最強キャラが何故突然消息不明になったのかわからないので調べていく→どうやら何らかの方法で封印されたようだ→実は数千年後に現れる主人公を殺すために自らを封印して待っていた、というストーリーはどう
その設定は別のキャラにも流用出来そうなんだ。数千年を数十年にすれば使えそうなんだ
しかし…再生能力と復活能力持ちが呼吸しないくらいで死ぬとは思えんのです
老衰。
不老者のおっさん。
作者の都合で殺す。
物語的にはそいつの死の理由が何であってほしいのかの方が重要だと思うなあ。人間賛歌の敵としての無感情であれば、多少こじつけでもそれが原因で追い詰められる方が面白い。虐げられた大勢の無力な人間の力が文字数
こんな奴に人間的な情が薄ら芽生えてきたばかりにそこを突かれて負けるんじゃないかと思っていたんだ。
ワープ能力ないから適当な宇宙空間に放り出すなり太陽にぶち込むなり地球消滅させるなりすればそのうち考えるのをやめたり自殺を繰り返したりしそう。時間停止とかが攻撃と解釈されるかはアンデラ式?
うむ…ワープ出来ないから超遠距離に吹っ飛ばしてしまえば帰ってくるのにかなり時間がかかると考えられる。時間停止は「この最強キャラの低速化」は防がれるけど星の白金のような「自身の超高速化」には付いていけないと思われる
粉塵爆発でキャラ周囲の酸素を無くし、酸欠で倒れたところを第二宇宙速度を超えるスピードで打ち上げて宇宙に放り出す。しばらくしたら回復するだろうが、戻る方法がない&酸素がなくて苦しいのでビームで自殺する
宇宙に吹っ飛ばしてもビームを推進力にして頑張って帰ってこようとするんだ。カーズ様は凍り付く酸素しか推進力が無かったから帰ってこれなかったと思われるが…
肉体操作と再生能力があるから死なないんだッパープルヘイズみたいな殺傷力ヤバイ超即効性ウイルスで殺されても死後に蘇生するしな(ヌッ
ミーム汚染。現実の神殺しも解明していくと実は思い込みや噂でしかなかった、というように多数決で現実に影響を及ぼす魔法的な技術によって超越者を地に落とす
癌
消し方の方法なばいくらでも。例えば1『呪術廻戦』の『五条先生』を封印した『獄門疆』パターン。2レベルを上げすぎて霊化してしまい実体が消滅パターン、3.戦死した彼女の魂を求め、何処かへ旅立ったパターン
1.あっ呪術まだそこまで見てないからネタバレ食らったッ。2.割と綺麗な感じで好き。3.こいつがそれくらい一人の相手に心を奪われるような展開良いな
まだ読んでないけどジャンプ・作品のアンチ的な奴らに愚弄されてて悲しいんだ…
スタープラチナ・ザ・ワールドには対応出来ないけど何らかの方法で首を落としても死なないんだ。厳密には肉体が何らかの方法で死んでも即復活するんだ
胎界主の強くなりすぎて周りが認識できなくなった(超意訳)って設定好きなんだよな
しゃあけど残念ながら剣と魔法のファンタジー世界に味噌汁は無いわ!食事も不要な設定だしな(ヌッ
そいつに全員滅ぼしてもらえば勝手に退場してくれるのでは(雑) なぜか生き残った(または外来)主人公が世界の崩壊を紐解く話になりそうだが。
不殺とまでは言わないけどあんまり殺しはしない設定なんだ。そこが弱点と言えば弱点なんだ。
昔から不死身キャラは封印されるものと決まってるので罠にはめるか人質や何かの条件と交換で封印ですな。もしくは宇宙の果てとかの遠くに飛ばす。復活(帰還)の可能性を匂わすかどうかはその後の展開次第。
うむ…人質を取って封印した上で宇宙に放逐するのがこいつに一番効く対処法だと考えられる
タンスに足の小指ぶつけて痛さのあまり能力が暴走し、ビームが痛みを感じている神経を狙い頭から上半身にかけてを蹂躙 でいいんじゃね
痛いくらいで暴走するタイプじゃないんだよね。しゃあけど自分にビームを撃てば確かに自滅するわっ
どこでもドアかワープ装置で宇宙空間に飛ばしてしまえば。一番近くの銀河まで数百万光年かかるヴォイドに飛ばせば、まず、地球に戻ってくることはできない。
ワープ能力ないから遠距離追放はマジで対応出来ないんだよね…その手の対処法はベストアンサーに近いと思われる
うむ…一種の運命操作には入ると考えられる。デスノートも人間はともかく死神相手には効かないあたり人外には効かないと思われる
無敵バリア、“攻撃”では無い偶然の危害には有効なの?/能力バトルの金字塔であるジョジョは、戦闘能力では敵わないラスボスを運命の力で倒すというのがかなり意識されてて、個人的にはそういうのが好み。
うむ…「滑って転んだ結果偶然ヘッドバッドになってしまった」みたいなのは防げないと思われる。ジョジョは一部二部四部七部の倒し方は好きだけど三部五部のラスボス戦はごり押しな気がするんだッ六部はまあ普通
三体読もうぜ。こんなキャラの強い弱いとかどうでも良くなるよ。死神永生でのあれには絶対勝てない。平行世界に存在できないのも弱点でしかないな。水滴にも負けそう。
SF小説って難しそうなんだ。
説得。
一時的にその場で説得に応じてくれたとしてもすぐ約束を破るような奴って感じがするんだ。しゃあけど説得が足枷になって弱体化するって展開は使えるわっ
【返信終わり】
「子供や家族連れで賑わう公園が突然の閉鎖。そのきっかけは、子供の声がうるさいという近隣住民からのクレームだった」
そんなニュースを聞いてあなたはどう思う?
――そいつは何て心の狭いやつなんだ!せっかくの遊び場を、どうせ使いもしない奴が文句言いやがって!
――死にゆく老人がこれからを担う子供の遊び場を奪うな!
そう感じるだろう?俺も同感だ
子供はしっかり外で走り回り、きゃっきゃと声を上げ、草や土を掴み、全力で遊ぶのが何よりだ。本当に心からそう思う。
だが、そんな俺も公園を管理する市に対してクレームを入れたことのある1人なんだ。勿論、騒音について。
つまり傍から見れば、俺は「公園で大きな声を上げて遊ぶ子供を愛しながら許容しない」不思議な存在だということになる。
日本各地にあるこの問題、まず確実に言えることがある。
「公園クレーマーと非公園クレーマーが見ている公園の姿は違う」。
そして、「現状、公園クレーマーたちはクレームを上手に世間に伝えられていない」。
次に、これを読んでいるあなたが「公園クレーマーってちょっとオカシイよね」と思っていることを前提に、以下の事実を列挙したい。
・公園クレーマーは必ずしも子供の声が無条件に嫌いな偏屈ジジイではない。
・非公園クレーマーが公園クレーマー化するのは、一部の非常識な利用者のせいである。
・非常識な利用者だけを除外する仕組みを、行政は持ち合わせていない。よって、公園クレーマーは全ての利用者を敵視するしかなくなる。
・公園クレーマーは、クレームをつける行為に負い目がある。
さて、じゃあ早速冒頭の文章をニュース原稿だとして、続きを想像してみよう。
――子供や家族連れで賑わう公園が突然の閉鎖。そのきっかけは、子供の声がうるさいという近隣住民からのクレームだった。
とすれば、次に来るのは男性ナレーションの低音ボイスであえて野暮ったく読み上げられる次の語句だ。
――「子供の声が、うるさい」
その次は行政の記者会見のシーン。
――「近隣の方との話し合いを続けてまいりましたが、双方の納得には至らず、やむを得ず閉鎖の判断を致しました」
で、そこからが問題だ。恐らくここで、普段の公園の様子か、或いはイメージ映像などで、元気よく遊ぶ小さな子供たちが映し出されることになる。
――「家族連れで賑わう平和な公園で、何が?」
これが大問題なんだ。
少なくとも俺は、こうした元気よく遊ぶ小学生、保育園児、幼稚園児は、好きなんだ!癒される!
きゃっきゃきゃっきゃと楽しそうにおいかけっこをして、たまにミ゛ャー!と寄声を発して、あーあーと泣き出して、しばらくすれば何でもなかったかのようにまたギャーギャーと走り回って…
心から平和を感じるんだ。
精一杯走りたまえ。あーあー、転んじゃって。大丈夫?
俺はこれを、うるさいとは思ってはいないんだ。
じゃあ、「子供の声がうるさい」と言ったクレーマーの気持ちはなんなんだ?
俺はそのクレーマーの気持ちを理解しようと努めることができる。恐らくその人も、最初からそれがダメだったわけではないんだ。「ダメになった」んだ。
(一応補足しておくが、この日記では「俺」と「公園クレーマー」という主語をほぼ同一として扱う。いわゆる「主語がでかい」状態だが、便宜上許して欲しい)
俺が公園クレーマーになった原初のきっかけは、とある夜のことだった。
当然すぎて端折っていたが、俺の家の目の前には公園がある。住所はとりあえず北関東ということでボカさせてほしい。
大きくはないが、追いかけっこは勿論、キャッチボールやフットサルくらいなら十分できる広さがある。
2階の窓からすぐ見下ろせるところにベンチがある。そこに、夜な夜な中学生か高校生くらいの男子連中がたむろし、談笑しながらボール遊びをするようになった。
変声期を終えた男子の声は、かなり通る。そして、ボール遊びの中でもとりわけサッカーボールを蹴る音というのも、実はかなーり、通る。
少なくとも俺の家の窓は全く防音性という面で貢献しなかった。
ボン、ボン。ギャハハ。ボン。ボス。ギャハハ。ボン。
不規則なリズムで、しかし短い間隔でリビングに響くその音を聞いていると、30分も経たないうちにまるで面白半分に自分の頭を蹴られているような気分になり、怒りが湧いてくる。
ここで、自明の事実を書く。
こうしたたむろ連中は、必ずしも「迷惑をかけるつもりで」やってはいない。
彼らは、「自分達の発している音が、目の前の家の中にまで達していることを想像できない」のである。
壁を隔てた向こうに、自分たちの存在が察知されていることを知らないのである。
これは誰しもが陥りがちなことであるが、どうも人間と言うのは「見えていないならば聞こえていない」と認識しがちである。
自分から見て、近くの家の中など当然透視はできない。ならば聴覚も届かぬ場所であると錯覚するのだ。
要は、「想像できないことは認知できない」のである。
結局その日は警察を呼び、お帰り願った。(夜9時台だったので世間一般的にも迷惑案件だと判断した)
翌朝、その場所にはペットボトルやカップ麺などの大量のゴミが散乱していた。
夜の騒音はその日で終わらなかった。
ここでのポイントは、「同じ連中が毎晩たむろしに来るわけではない」ことである。
とにかく色んな人が来る。
金もなく公園に行くしかないカップル。
夜しか時間が取れないのであろう、子供を引き連れてバッティング指南をするおっさん。
花火をしに来た家族連れ。
先程の件と別の男子学生グループは幾つもいた。
中には缶チューハイで酒盛りする中学生男女グループというのもいた。世の中的に見れば全く珍しくもない、可愛い非行の一種だが、目の前で見せつけられるのはさすがに弱った。
そしていずれの人達も、当人らが思っている以上にその声や動作音は聞こえてきた。
中にはTikTokの流行りの動画を大音量で流す奴もいた。
ただ、それですら、彼らはこちらのことを認識していないのである。
単に「流行りの音楽を好きな音量で鳴らす俺」という環境を欲しているのであり、それが他者に聞こえているとは思っていないか、考えたこともない。
彼らにとって俺の家は書き割りの背景と同じなのである。
そのうち、夜に公園に来るすべての人間がバカに思えてくるようになった。
先ほど書いた通り、「自分の出した音がどのくらい遠くまで聞こえているか」「それが思いもよらぬ誰かの耳に届いているか」というのは「想像力」の話である。
なので、彼らは「想像力の無いバカ達」だということになる。
一方こちらは常に公園の音が耳に入ってくる。
自分の感知エリアの中に公共の場があるのだ。自分の感知エリアの中にバカが入り込んでくる可能性が常時あるのだ!
これは結構大変なことで、つまり自分自身が「公園の24時間警備システム化」してしまったのである。
これは良くないと思い、市に電話を入れた。
クレームではない。「夜間の大声やボール遊びを禁じる看板を立てられないか」という要望としてだ。
「あくまで自分は要望のつもりだったんですがねえ」と言い訳したいのではなく、あらゆる体裁において実際要望として伝えた。
いわゆる公園クレーマーとしての立場になりたいわけではないし、日中の利用のマナーは良く感じているというようなこともできるだけ言った。
結果、1週間内には夜間早朝のボール遊びや集会、騒音を立てる行為はご遠慮ください、といった旨の即席看板が立った。
この看板にはある程度の効果があった。
ありがたいことに地域の全体的な民度は低くなく、夜の利用者がこの看板を見て「もう1個の広い公園行こうか」などと発言する様子も見られた。
だが、それでも無視する者も少なくなかった。
そして、俺ももう手遅れだった。
警備システム化した神経は、最早日中の音ですら気になるようになってしまったのだ。
常時テレワークであるため、在宅せざるを得ない中、ボールを蹴る音や子供の騒ぎ立てる音が聞こえる。
いや、それでもやはり冒頭書いたような、「小さな、天使のように朗らかな子供たちの駆ける音」は何の問題もなかった。
中高生男子の声とサッカーボールの音が、いかにもたむろ連中を想起してしまい、聞くだけで頭痛がするようになった。
大半の少年たちは育ちが良く、騒ぎ立てはするものの、辺りが暗くなればささっと帰ってくれる。
だが恐ろしいことに、「そもそもいること」が許せなくなった。夕陽が沈みかけ、薄暗くなったあたりで「早く帰れ早く帰れ」と念じるようになった。
そして――どうにかベンチを撤去出来ないか?一部の区画だけでも閉鎖できないか?
いつしか「クレーム」を入れるようになったのだ。
ここで、非公園クレーマーであろうあなた方に問いたい。
あなたが想像する公園クレーマーが「子供の声がうるさい」と言った時、あなたが想像する声の主はどんな姿だろうか?
小学生や、幼児たちを想像していないだろうか?
そのうえで「まさかこんな子供たちを排除するなんて!」と憤っていないだろうか?
また、「勝手に昼間で想像している」のではないだろうか?
違うのだ。
もう少し上の年齢の、「自我が目覚め、夜遊びもしたい、生意気盛りの子供たち」なのだ。
そして、俺には今自宅の目の前にいる利用者が「良い利用者」なのか「悪い利用者」なのか判別がつかない。
全ての音を拾うしかないのだ。
そうなれば俺が言うことはただひとつ、「子供の声がうるさいんだ」である。
しかしその言葉から逆引きされる「子供」とこちらのいう「子供」には隔たりがあるし、経緯はいっさい伝わらない。
さて、そろそろあなたには幾つかの疑問、というより「ツッコミ」が生じていることだろう。
――引っ越せばいいのでは?
――家の防音性能を上げればいいのでは?
――イヤホンとか耳栓でなんとかならない?
――他の住民が気にしてないなら気にし過ぎなのでは?
引っ越しはそう簡単にできるものではない。膨大なローンが残っているし、自分ひとりの問題ではなく家族を巻き込んだ話になる。
窓を増設するという手がある。しかしこれも公園に面した各窓に処置するだけで100万円はカタい。マインクラフトみたいに素材があればポンと設置できるものではない。
イヤホンや耳栓というのは応急処置として有効である。しかし「自分の家で行動を制限される」ストレスの方が強い。なぜ自分の家で、家族との会話もシャットアウトし外界の音に我慢させられているのか、ということになる。
それに、これはまた派生的な「症状」なのだが、俺のようになると音だけでなく「窓を開けたら人がいる」という状況ですら悩みの対象になるのだ。目の前のバカがいつバカをやり出すかわからない恐怖が発生してしまうのだ。
大体、「夜間の集会はご遠慮ください」という看板がある状況で集まっている時点でそいつはルールを自己都合で無視できる人間なのは確定しているのである。
そんな奴が自宅から10m強先にいること自体がストレスになってくるのだ。
そして最後。
ここがまた、公園クレーマーと非公園クレーマーの隔たりの原因である。
公園クレーマーとは、恥ずかしいものなのだ。
だって、公園は良いものである、という世間の認識があるのだから。
そして既に、公園にクレームを入れるのは「わからずやの偏屈ジジイ」だとする一般通念があるのだから。
俺だって、もし街を歩いていてテレビの取材にあたり、「公園にクレームを入れるのってどう思いますか?」と聞かれたら、
「ウフ、うん、まあその、公園って子供たちがねえ、元気よく遊び回る場所だからねえ、その、それをねえ…」
などと口ごもるだろう。
「アッ、こいつ公園クレーマーの仲間だぞ!」と思われたくないので。
恐らくだが、インタビューで公園の騒音を肯定的に捉えている人の中にも、「実は参ってるんだけどね…」という人がいる可能性はゼロではないと思う。
こうして、公園クレーマーの印象は「誰にも理解できないキチ○イ」へとどんどん先鋭化されていく。
とはいえ、この日記では解決策を示して欲しいわけではない。
あくまで公園クレーマーとは何なのかを公園クレーマーの立場から書いているだけである。
ということで長くなったが、それでも、俺のような公園クレーマーに対して「偏屈」「気にし過ぎ」と感じる人は多いだろう。
それはそれで問題ない。何せ事実、神経過敏になっている。
最早俺は、バカが来て騒音を出すのがダメなのではなく「常にバカが来て騒音を出す可能性がある」ことがダメになっている。
もしかすると、今はまだ俺が愛おしく思っている小さな子供たちすら、今後は煩わしくなっていくのかもしれない。
そうなれば、次にニュースに登場し、世間から罵られるのは俺ということになるだろう。
だが、非クレーマーたる皆さんには、少しだけ想像をしてもらえないだろうか。
あなたがイメージする「公園」「公園の騒音」は、クレーマーの思うそれとは時間帯も対象人物も在り方も違っていないだろうか。
また、あなたは公園の目の前には住んでいないのではないだろうか。
ならば、「自分が自宅に居ながら公共の場の音を感知する警備システム化する」という感覚を知らないはずである。
何も公園クレーマーを理解しろとは言わない。
ご推察の通り、精神疾患的な症状は少なからずあるので、そこを含めて理解しろというのは傲慢であろう。
ただ、公園の騒音という社会問題について何か語ろうと言う時、少しだけ、想像をしてほしいのである。
最後に余談として。
あなた方が考えるツッコミにはもう一例あると思う。
――自分が若い時もやんちゃしたのに、今の若い子のそれは許せないの?
これはこれでデカいテーマなので書くなら別の日記として書くべきだろうことだが、正直に言えば「許せない」が「心の慰めにはなっている」という程度だろうか。
俺も学生のころ、男子連中で友人の家に寝泊まりし、近くの公園でバカ騒ぎした記憶がある。
下校時に彼女を連れ立って、公園の木の陰でいい思いをしたこともある。
迷惑をかけたし、その近隣の住民に我慢を強いたうえで「仕方なく許された」のが今の俺であることは解る。
実際それらは個人的には「いい思い出」として処理されているし、懐かしく思うこともある。
だが、「ならば自分も許そう」はそもそも道理でない。単に個人の思想の一種でしかない。
あえて極端な例を言えば、過去にゲーム感覚で万引きをした経験のあるヤンチャ坊主が成長して小売店の店長になったとして、自分の店の万引き犯に対して「でも自分もやったことだしなあ」と許せるかという話である。
学生の頃イジメを働いた人間が社会人になって会社でイジメられて「でも俺もイジメっ子だったしなあ」となるかという話である。
そういう因果律で人生を捉える人がいてもいいが、それがイコール正しい考え方ではない。
そのテレビ業界が失った予算が巡り巡ってインスタントラーメンの開発に使われているかと思うと因果律の複雑さに思いを馳せるね。
あらすじ
元勇者パーティのリーダーだった俺はある日突然、仲間に裏切られ追放されてしまった。
どうしても許せなかった俺はブクマカに魂を売り最強職『弱者男性』に転職し、仲間たちに復讐することを決意するのであった。
――――――
魔王討伐の旅の途中、突如として剣士ユウスケがそんなことを言い出した。
「なっ……!?」
俺は驚きで言葉を失う。
「ど、どうしてだよユウスケ!俺たちは今まで一緒にやってきたじゃないか!それなのにいきなり……」
「うるさい!もううんざりなんだよ!」
俺の言葉にユウスケは怒鳴って返す。
「毎日毎日、女の人生はイージーモードだの女は産む機械だの! いい加減ウンザリしてたんだ!だからてめえとはここでおさらばだぜ!」
そう言って彼は俺の仲間である僧侶ユイコ、魔法使いマイコの方を見る。
「ほら二人とも行こうぜ」
「わかったわ」「はい」
二人はうなずき、ユウスケについて行く。
「ま、待ってくれよみんな!置いていかないでくれ!」
俺は慌てて三人を追いかける。
しかし――
そしてそのまま剣を振り下ろす。
「ぐあああっ!!」
痛みに耐えきれず地面に倒れこむ。
「ふん、これに懲りたら二度と俺たちに関わるなよ?じゃあなクソ雑魚」
ユウスケは笑いながら去って行った。
「……くそっ!」
俺は歯噛みしながら地面を殴りつける。
せっかくここまで来たというのにこんな終わり方なんてあんまりではないか。
「ちくしょう……なんでこうなったんだ?」
なぜ俺はこんな目に合わなければならないのか。
そうだきっとそうに違いない。
そのせいでこんな仕打ちを受けることになったのだ。
ここのところ毎日夕食の時間に、「女は産む機械、資源として男に平等にあてがうべきである」と持論を聞かせていたのだが、
ユウスケのやつは決まって顔を真っ赤にして「いい加減にしろ!」と怒鳴っていた。
恐らく俺の完璧すぎる理論を聞いて俺の知性に嫉妬したのだろう。
全く困ったものだと思う。
すると――
『力がほしいか?』
突然誰かに声をかけられた。顔を上げるとそこには謎の人物が立っていた。
「誰だお前は?」
「ブクマカだと?」
胡散臭い話だと思った。
しかし今は藁にもすがりたい気持ちなので聞いてみることにする。
「それでブクマカが俺に何の用なんだ?」
『お前の願いを叶えに来た』
「俺の願い……」
俺がそういうと謎の人物は笑みを浮かべた。
『ふっ、いいだろう。ならばお前を最強職である弱者男性に生まれ変わらせてやる!』
そう言った瞬間、俺の身体から黒いオーラのようなものが出て、それが俺の全身を覆う。
そして俺の意識は闇に落ちていった―――
「ん……」
目が覚める。どうやら眠ってしまったようだ。
「傷がふさがってる!?」
腹部を見ると、あれほど深かったはずの傷が綺麗さっぱり消えている。
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レベル:9999
体力:9999/9999
魔力 :9999/9999
攻撃力:9999
防御力:9999
敏捷性:9999
魔力:9999
運 :9999
スキル:魔法攻撃無効、物理攻撃無効、状態異常無効、不老不死、蘇生、完全鑑定、アイテムボックス、言語理解、経験値10倍、必要経験値1/1000、無限レベルアップ、成長限界突破、自動回復、全属性魔法適正、転移魔法、収納空間作成、無詠唱、多重思考、並列行動、神速移動、未来予知、超高速再生、透明化、空中浮遊、探知、時間停止、因果律操作、時空跳躍、創造魔法 ---
「これはすごいな!」
「これならあのゴミどもに勝てる!」
喜びのあまり踊りだしてしまいそうだ。「よし!まずはあいつらの居場所を探るぞ」
俺は探知系のスキルを発動する。
「見つけた!こっちだ!」
俺が指差すと、そこにゲートが出現する。
「この中に入れば奴らの元へ行けるはずだ」
俺は躊躇なくゲートの中へ飛び込む。
辺りを見渡すが人の姿はない。
「仕方ない。探すか」
俺は屋敷内を探し回る。
「お、いたな」
廊下で三人を見つける。
「おい!よくも俺を裏切ったな!」
俺はユウスケたちに向かって叫ぶ。
「ああ?なんだよてめえは?」
「はぁ?なに寝ぼけたこと言ってんだてめえは?」
ユウスケは馬鹿にしたように笑う。
「お前らこそ何を言っているんだ?」
俺は首を傾げる。
「俺を追放したのはお前らだろ?」
「はあ?」
「忘れたとは言わせないぜ」
「いや知らんよ。誰だよタロウって?」
ユウスケたちは本当に知らないという表情をしている。
どういうことだ?なぜ俺のことが分からないんだ……
「そんなはずは……」
そこでふと思い出す。
まさか……。
光速に近い速度で移動する宇宙船で同時に起こったことは、宇宙船の外側にとっては、宇宙船の移動方向に沿って前で起こってったことか後ろで起こったことかで起こる時間が変わる。要するに宇宙船内で同時だったことにずれが生じる。
ということは、外側ではより早く起こったことになる場所で、宇宙船内で上手い具合に別の場所よりもうまいぐあいに後にあることが起こった場合、宇宙船内ではあることよりより後におこっているものが、宇宙船外ではあるものより早く起こっているという状況もあるんじゃないの?
そうだとすると、宇宙船内のある場所でボタンを押すと、宇宙船内の別の場所の人が感電とかで死にます、なんて状況も、場合によっては船外では、死ぬのが先で、ボタンを押すのが後ってことになるじゃん?これってどうなってるの?逆再生されてるように見えるってこと?因果律は平気なん?
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法則だけ教えられてもすぐには使いこなせないのが凡人なので、私のような人間はチャートとかで問題を解く。
おっしゃる通り法則は事例から抽象化されたもので、でもだからこそすぐには「理解」できない。
問題を解いて、間違ったらそれに向き合っていくというのを繰り返すうちに、自分自身の理解の抽象度が高まっていき、法則の真の理解、その法則さえ理解していれば原理上解ける全ての問題が初見でも解けるような理解、へとたどり着くのだと思う。
2時~3時くらいの町を散歩すると本当に誰もいなくて、猛烈な孤独感と、それと同じくらいの万能感に包まれる。
自分がどこをどのように歩こうが、どこで曲がろうが、それを観測する人間がいない。
今現在の行動が世界に対して何の影響も変動も与えることがない。
因果律から完全に切り離されたような感覚。幽霊のように一方的に世界を観測している全能感。
時間の感覚も希薄になる。昼間はどうしても太陽が世界を支配している。日が昇ると正午。日が傾くと夕方。それに合わせて世界も動く。
夜でも月や星が回っているがそれが意識に干渉してくることがない。朝になって空が明らむまで世界は何ら姿を変えない。
時間からも空間からも切り離されて、自分の内面にのみひたすら潜っていける状態。真夜中。
件のアーティストがどういう意図でこの名前をつけたのかは知らないけど、「ずっと真夜中だったらいい」という感覚は自分の中にもある。しかし。
本当に世界がずっと真夜中になると、社会は真夜中でも動くようになる。
真夜中の本質は暗いかどうかにあるのではない。暗かろうと人は稼いで食べていかなければならないから、人々は昼夜関係なく街を歩き始める。いつでも仕事をする。
それではいけない。自由だったはずの夜の時間さえもが昼間の理屈に浸食されてしまう。それが一番良くないことだ。
昼間にしっかり働かなければならないから、夜は休む。だから町は暗く静かになる。それでこそ真夜中の全能感が達成される。
本当にずっと真夜中になった社会は、今のネット空間のようなものだ。昔のインターネットが好きだった。世界の因果律から捨てられていたようなあの空間が。
昼間の理屈を昼間に押し込めているからこそ、真夜中はそういう空間でいられる。正しくない真夜中があるために正しい昼間があれ。