「可憐」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 可憐とは

2009-01-24

ガツンと殴られるy_arim

「華麗なステップを刻んでいたチャンピオン、ここで一気にy_arimとの距離をつめて来たあ! 左ジャブ、左ジャブ、左ジャブ! 左ジャブと言いながらこれは右ストレートなみの破壊力のこもった左ジャブを超えた左ジャブだ。自動小銃の三点連射を髣髴とさせるようなトライアングルビートがy_arimの顔面を正確にとらえていくぅ! いやあ、解説の竹原さん、チャンピオンの立ち上がりの左ジャブ、どうですか?」

「ぶちえらいの」

「すごく厳しいということですね、おおっと、ここですでにリングに足が生えたように動きが止まったy_arimが反撃を試みるぅ! それはあるいは風車に立ち向かっていくドンキホーテのような、空母に向かっていく零戦のような捨て鉢ともおもえる右フックー! だ・が・し・か・し! チャンピオン100年前から待ってましたとばかり、どん! ぴしゃり! のタイミングで右ストレートカウンターあああ! これはもう全体重を預け、ジョルト気味に決まったぁああああ、決まってしまったぁあああああああああ! y_arim、たまらずダウンだぁああああ!! どうですか、竹原さん」

「死んだの」

「さすがにこれはもう立てませんか。レフリーカウントを始める、ファイブ、シックスセブン・・・・・・。な、な、なんとぉ、y_arim立ち上がります、立ち上がってファイティングポーズです。ありえない展開です。すでに顔面は通常の2倍ほどに膨れ上がって、彼のブコメのようにドス黒く変色していますね。しかも、先ほどの右ストレートで左目のまぶたがパックリと裂けて出血しているぞ! レフリードクターリングに招き入れてぇ、これは、止血を促してますね。おおっと、止血できたようです! y_arim再びファイティングポーズを取ります。まだその闘志は燃え尽きていないようだ。レフリーの掛け声で試合再開! チャンピオン、兎を全力で狩る獅子のように猛然とy_arimにダッシュで駆け寄っていくぅ! スズメがとまって愛の巣を形成してしまいそうなy_arimの停止したような左ジャブが空を切る。チャンピオン難なくこれをかいくぐって、容赦ないラッシュだ。右、左左左、右、左右右左上下、左アッパー! どうですか竹原さん」

ボッコボコじゃけえの」

「手も足も出ません、y_arim。ブロックすらできずもうノーガード状態だぁ! おっと、久しぶりの友達と出会ったときのような、よう、とでも声をかけるようなこの右手の動きはなんだぁ?」

「猫パンチじゃけえの」

「おっと、猫パンチ、猫パンチだ! だ・が・し・か・し! チャンピオン一万年と二千年前からわかってるとばかりに、この猫パンチの下にもぐりこんだぁ! 両膝を大きく曲げて全身をバネのように収縮させてあらん限りのエネルギーを貯めるぅううう! ここから繰り出されるのは、ガゼルパンチだぁああああああ!!!。y_arimの右わき腹に、深々とチャンピオンの拳が突き刺さっているううううう!」

レバ刺しじゃけえの」

「ちょっとうまい事を言ったと思って笑ってるうぅううう! 肝臓への血液供給を完全に断ち切る、いや肝臓細胞を一つ残らず殲滅するようなそんなパンチが炸裂してしまいましたぁあああ! ではここで、この試合の模様を伝えるライブカメラに寄せられた、はてブコメントを確認してみましょう。『これはひどい』『いやぁああああああああ』『憤慨ペシミスト』『気の毒です』『もう勃たないで』『もう十分戦ったよ』『勇者』もう涙でかすんで見えません。感動コメントが次々と寄せられています。チャンピオン、拳をゆっくりとy_arimの体から引き抜きます。ゆっくりとy_arimの体が崩れ落ちる。い、いや、これは! ゆっくりとチャンピオンの体が回転をはじめたぁ! 我々人類の脈々とした営みを伝えるDNA螺旋を髣髴とさせるような無限の回転を象徴する8の字の回転がゆっくりと始まったぁあ! さて、再びはてブコメントを確認してみましょう! 『まっくのーうち! まっくのーうち!』『まっくのーうち! まっくのーうち!』『まっくのーうち! まっくのーうち!』『まっくのーうち! まっくのーうち!』『まっくのーうち! まっくのーうち!』はてブコメントは幕之内コール一色だーーーーーー!」

デンプシーロールじゃけえの」

「y_arimの体が、暴風に曝されるこの葉のように、溶媒中に浮遊するコロイドのように、あるいは情熱的なアルゼンチンタンゴステップのように、不規則にもみくちゃにパンチの弾幕に翻弄されていくぅ! これはもうチャイナドレスを着ていた頃の、可憐なy_arimの姿はは見る影もありません、ここにあるのは、も・は・や、教室でこぼれた牛乳を幾度となく拭かれてなんとも言えない匂いを発しているぼろぼろのボロ雑巾だぁああああ! 35回転、36回転・・・・・・今、デンプシーロール世界記録を越えましたぁあああ!」

「ぶちえらいの」

「これはきょうれっつぅううううううううーーーーーーー! ついについに回転が止まりました。過去y_arimだったボロ雑巾が今ゆっくりと、リングにへばりつきましたぁ! レフリー踏んだ、踏んでいる、ボロ雑巾をげしげし踏んでいる、これはもうチャンピオンの攻撃を受けさせたくない、もうゆっくりと休んでいいんだよというレフリーの優しさでしょう! そして両手を頭の上でクロスしたぁああああ! レフリーストップぅうううう! 試合終了です。ボロ雑巾、いや、y_arim、本当によく戦いました! 感動ブコメの嵐です! 感動をありがとう、y_arim。勇気ありがとう! 私も涙が止まりません。これ以上言葉になりません。竹原さん、この試合、いかがでしたか?」

「じゃあの」

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20090123/1232690160

http://anond.hatelabo.jp/20090124013328

http://anond.hatelabo.jp/20090124110106

2009-01-16

小学校のころ同級だった男の子スキーに行った。

http://anond.hatelabo.jp/20080913153317

http://anond.hatelabo.jp/20081201015818

http://anond.hatelabo.jp/20081226042010

の続き。

知らないうちに、彼らはスキーに行ったりしていたらしい。

小学校同窓会にて地元組で話が盛り上がり、近場に泊まりがけでスキーに行ったことがあるらしい。

なぜわたしがそれを知ったのかというと件のやつから「せっかくだから今年は一緒に」と誘われたからなのだが、転勤族の悲哀というか、卒業と同じタイミング学校を変わってしまうとこういうふうに図らずも仲間はずれになってしまうことがままあるのだ。

これまでは特に気にしたこともなかったけれど、今回ばかりはちょっとさびしくなった。

いいな、と思った。

わたしには「幼馴染」という関係に対する幻想のようなものがある。

子どものころからずっと一緒にいると、互いが少しずつ異性になってゆくようすを間近で見る機会が多くなる。

声が変わったり、胸が膨らんだり、背の高さが逆転したり、ちょっと重いものを運ぶときに軽々と担いでいる姿とか、ふとした瞬間の大人びた表情とか。

そういうのが、とても魅力的で刺激的なことのように思うのだ。

実際は特に意識することなんてないよ、と経験者が語るのを聞いたこともあるのだけど。

例の、本当の意味クラスの「注目の的」だった女の子は、彼と同じ私立中学校に進学していた。

そこは中高一貫校だったので、きっと高校も同じだったんだろう。

幼馴染コンプレックスうずく

いいな。いいな。

そしてほらまた。

スキーも一緒だったんだって。

彼女は、お父さんが開業医だった。

絵に描いたような優等生だった。

なんでもできる子だった。

わたしが彼女に勝っていたものといえば、英会話ぐらいだ。

わたしと彼女はたまたま同じ英会話教室に通っていたのだけど、わたしの気持ちと先生の教え方が上手に噛み合っていたようで、わたしは一人でやたらと順調に力を伸ばしていた。

海外の人が何かの交流で学校に来たときに代表でスピーチをしたりとか。

彼女と唯一張り合えるであろう技能はそのぐらいのものだった。

なんていうか、格が違う感じがする人なのだ。

ということで、スキーツアーに参加することになった。

かなり緊張していた。

彼らは定期的に会っているらしいのである程度気心の知れた仲を保っているのだろうが、わたしは卒業以来初めてなのだ。

知らない人たちの輪の中にひとりで入ってゆくことにほぼ等しい。

当時特に仲の良かった子を見つけてくっついていよう、でもきっとある程度関係ができあがってるだろうし、今更加わっても迷惑がられないかなあ、とかネガティブ思考全開で集合場所へ行った。

総勢7人。男性4人、女性3人。

意外と集まるものなんだ、とびっくりした。

なんか全体的にキャッキャキャッキャした浮わついた感じで、早くも不安でいっぱいになる。

なんだろう、この広瀬香美な雰囲気は、と思っていたら実際「(合コンあいのり)÷2」な、そんな趣旨の集まりに近いのだということをわたしは後になって知ったのだが、まあとにかく緊張していた。

久しぶりだから、一応

「きゃー!!ミッチョン!?久しぶりー!!!」

「今どこに住んでるのー!?」

みたいな盛り上がりはあった。よかった。

やっぱりみんな卒業して十数年も経つとだいぶ変わるんだなあ、というのが実感だった。

顔立ちそのものもだけど、化粧をしたり太ったり痩せたりハゲたり茶髪になったりしていて、確かな年月の重みを感じさせられた。

それからバスに乗り込んだのだけど、わたしは当時の仲良しグループの子ではなく「注目の的」の女の子、さとし(仮名女の子です)と隣どうしで座ることになった。

仲が良かったほうの子がすでに結婚していて、ご主人と一緒に来ていたからだ。ちなみにご主人は同級生ではない。

さとしは医学部に進学したそうだ。

浪人して入ったこともあってまだ学生で、本当はこんな風に遊んでる暇はないけど、と笑っていた。

彼氏もいて、まだわからないけど同じ医学部の人なので将来を考えることができたらうれしい、と言っていた。

「さとし、きれいになったね」

と、誰かさんではないけれど、わたしはさとしに言った。

本当にそうだった。

もともと色が白くて線の細い子だったけど、そのままの雰囲気で大人になっていた。

薄化粧をして髪をゆるく巻いたさとしは、小学生のころの何倍も美しかった。

さとしは少し肩をすくめて、小さく照れ笑いをした。

感じのいい笑顔だった。

さとしについてはいろいろな記憶がある。

5年と6年で同じクラスだったのだけど、5年のころ、さとしは取り巻きの子たちを引き連れていじめをしていた。

先生たちから全幅の信頼を置かれる優等生でありながら、陰で特定の子の持ち物を隠したり、寄ってたかってバイキン呼ばわりしたりしていた。

別に怖かったわけでもないのだけど、なぜかだれもさとしを告発するものはいなかった。

6年生になってその子とクラスが分かれると、さとしのいじめ自然となくなった。

週一回の英会話教室の帰り道は、さとしと帰っていた。

野良子猫を見つけて、近くのスーパー惣菜を買ってきて一緒にえさをあげたりした。

さとしは「けろけろけろっぴ」が大好きで、サンリオのお店に一緒に立ち寄ったこともあった。

そこで見るさとしは、本当に普通女の子だった。

何となく別世界の人のように見えるさとしにも親しみを感じるひとときだった。

卒業式が近くなり、毎日のように練習が続いていた日、わたしはヘアゴムを失くした。

当時はものを失くすたびに親からこっぴどく叱られていたので、また怒られる、と思っておろおろと周囲のクラスメイトに尋ねて回った。

ちょうど体育館への移動時間が迫っていて、誰もが

「ごめん、知らない」

としか言わない中、さとしだけが探すのを手伝ってくれた。

結局見つからなかったのだけど、わたしが

ありがとう、もう大丈夫だよ」

と捜索打ち切りを宣言しても

「いや、あそこにあるかもしれない

とか言って机の下をのぞきこんだりしていた。

今思うに、この生真面目さが、さとしの美点だったのかもしれない。

すごく責任感の強い子で、委員会活動などで任せられた仕事はいつでも完璧にこなそうとしていた。

いじめをしていた時期も、さとしはこういう一面を失うことはなかった。

むしろそういう子だから知らないうちにストレスがたまってしまって、子どもゆえの残酷さでその捌け口を「いじめ」に求めてしまっていたのかもしれない、と今は思ったりする。

さておきスキー場に着き、まずは滑ることに。

一通り体を動かし、食事がてら休憩所のストーブの前でさとしと話をしていたら、やつが来た。

いたって気軽に今日の天候がどうとか雪の積もり具合が、とか話し込むふたり。

かたや、ものすごい置いてきぼり感の漂うわたし。

相槌はかろうじて打つものの、いまひとつ会話に乗れてない。

ほどなくしてさとしが早々とゲレンデに戻ってしまったので、ふたりになった。

「今まで何回ぐらい集まったの?」

「うーん、もう5、6回になるんじゃないかな」

「そうなんだ」

「俺はスノボだけどね。ミッチョンは?」

「もうだいぶやってないよ…。大学生のとき以来」

「俺も毎回来るわけじゃないからなあw」

「それにしてもみんな、変わったね」

「あー、ミッチョンは久しぶりだもんな」

同窓会も出たことなかったし」

「そうだな。いなかったな」

「でも、いいものだね」

と言うと、こっちを見てにやっとした。

「そう?」

「うん」

するとどこかあさっての方向を向いて

「それならよかった。」

と低くつぶやくように言った。

自分が誘ったのだから、ということで気を遣って尋ねたことのようだった。

それから、同行している元クラスメイトたちの話をしていた。

夫婦で来ている彼らは婿養子なのだと聞いた。

なるほど、確かにあの女の子は古くからの金物屋さんの娘なのだ。

2年前にご主人がお店を継いで、モダンな感じの雑貨屋に改装して、小さなカフェまで併設したらしい。

それが当たって、地元でもちょっとした有名店になったのだとか。

「すごいよね。

 婿養子って肩身が狭そうなイメージがあるけど、そんなふうにお店を変えるのも大変だっただろうね」

「最初は反対されたらしいけど、最近はやってるじゃん。古い家屋の味を活かして今風の店にするの。

 それで、お父さんたちが今まで卸してきた品物をメインで売るのは変わらないってことも話して、

 プランナーと一緒になって説得して、お父さんも折れてくれたらしいよ」

「お店、今日休みじゃないんだよね?」

連休は書き入れ時だろうに、夫婦で来て大丈夫なのだろうか、とふと思った。

「俺も聞いたんだけどね。お父さんとお母さんが、自分たちで何とかやるからたまにはいいよ、って

 送り出してくれたんだって。」

わたしは、彼女の家に遊びに行ったときにお母さんがよく出してくれていた手作りケーキのことを

思い出した。

高級店のケーキとは違うけれど、素朴でシンプルで、ついたくさん食べたくなる味わいだったと思う。

行くたびに違うメニューのケーキが出て来ていたのだけど、いつも手作りだと言っていた。

カフェで、もしかしてあのお母さんの手作りケーキを出しているのだろうか、もしそうだったら、なんて素敵だろう、と思った。

彼は、この金物屋の若夫婦とも

商工会の集まりでときどき会う」

と言っていた。

自分はまだメインじゃないんだけど、あいつらはもう店主として堂々としたもんだ、と言っていた。

その縁でスキーにも一緒に行くようになったらしい。

つながってるなあ。

同じところに住み続けるとは、こういうことなのだろうか。

わたしには、わからない世界だと思った。

幼いころからずっと顔を知っている人と今でもこうして交流を保っているということが、とても幸せなことのように思える。

わたしはたまたまこいつが夢に出てくることから始まって今こうしてスキーに混ぜてもらっているだけで、彼らと同じ地域には住んでいない。同じ世界を知らない。

妻夫木仮名・そいつのこと)はさ」

「うん」

幸せ者だね」

「何、突然w」

「同じ土地で生まれ育つのって、幸せなことだよ」

「そうかな?」

「そうだよ」

「じゃミッチョンは幸せじゃないの?」

「え?」

「なんか、そういう話の流れじゃない?」

「ああ、いやそうじゃないけどw

 でもうらやましいよ、何となく」

「うん、まあその寂しさはわかる。ミッチョン卒業式のときめっちゃ泣いてたしな」

「そうだっけ?」

「覚えてないのかよw」

「あんまり」

「ミッチョンって普段はあまり自分の感情を表に出すほうじゃなかったじゃん。

 それがいきなり号泣だからな。

 小栗っち(仮名・担任の先生)も反応に困ってたよw」

「やめてよ、恥ずかしいじゃん!」

「わははw」

「でも、その割にあんまり皆のこと覚えてないんだよなあ…。

 なんでだろう。」

「あー。実は俺も。」

「薄情者w」

「お前もだろw」

軽い突っ込みにしても「お前」と呼ばれたのが、すごくうれしかった。

距離が一気に縮まった気がした。

わたしも、一応まだ仲間なんだよね?

そうだよ。だから心配すんな。

みたいな変な脳内会話が繰り広げられてしまい、ひとりでにやにやしてしまった。

「ていうか、小栗っちw懐かしいねー」

「元気にしてるんだろうか?」

「相変わらず熱血なのかな」

「ハゲてそうだよな」

「それ当時から言ってたよねw」

「言うとムキになるから面白くてw」

「剛毛はハゲやすいらしいよ」

「それじゃ、やばいじゃん、小栗っちw」

小栗っちは若い男の先生で、かなりの熱血教師だった。

当時から妙に冷めたところのあったわたしは、一度小栗っちから涙交じりで怒鳴られたことがある。

クラスの子達から学級委員に推薦されて、それを辞退しようとしたときのことだった。

もう3学期のことで、めぼしい人はすでに委員をしてしまった後で(学級委員は学期ごとに改選するのがうちの学校の決まりだった)先述のさとしはそのころ生徒会をやっていたし、他にこれと言って人がいないからまあミッチョンぐらい推薦しとくか、みたいな空気を感じ取って「なんだかめんどくさそうだなあ…」と思ってしまったのだ。

「やればできるやつなのに、俺はお前のそんなところが悲しい!」

というようなことを言われた。

子供心に「そんなこと言われても」とか生意気なことを思っていたが、でも小栗っちはいい先生だった。

今のわたしとそう変わらないぐらいの年だったはずだけど、難しい年頃の子どもたちをよくまとめていたと思う。

芋づる式に、いろいろな人の記憶が蘇る。

過去記憶はいつだって甘美で優しい。

なんだか、せつなくなる。

ところでわたしは妻夫木聡のファンではないのだけど、最近、やつの顔に少し妻夫木聡の面影があることに気がついたのだ。

長めのまつ毛と潤いのある目元が特によく似ている。

にこっと笑ったときの口元も似ている。

このところ、妻夫木聡テレビで見ると「どきっ」とするようになった。

「あー寒いマジでやばい!」

とか言いながら、他の元クラスメイトが来た。

平野仮名男の子)と大田(仮名男の子)だった。

当時にぎやかし担当の人たちだったが、わたしは彼らとほとんど接点がなかった。

今日は同行者だからこうしてとりあえず話しかけてきたのだろうけど、正直に言うと話題がない。

妻夫木ここにいたんだ」

「久しぶり。ミッチョン俺のこと覚えてる?」

「覚えてる、久しぶりだね」

「やーミッチョンきれいになったなー」

「え、いや。ありがとう。大田も…大人っぽくなったね」

「ハゲてきてるって正直に言っていいよ、ミッチョン」

「うるせぇよ平野メタボ平野

「まだメタボじゃねぇw」

笑いながら、同じ褒め言葉でも言う人によってこんなに心に響かないものなのか、と思った。

もちろんまだ20代だし、ハゲもメタボも言うほど目立ってはおらず、顔立ちも整っている人たちなのだ。

茶髪日焼けして華やかな格好をしている彼らは多分人目を惹くだろう。

実際、さっきだってゲレンデでよその女の人に声をかけて何だか楽しそうに盛り上がっていたのを見た。

子どものころは大田も平野運動がよくできた子だったし、女の子にも人気があったと思う。

あの

「誰か好きな人いる?」

に、よく出て来ていた二人だった。

でもわたしは彼らと会話のテンポが合わず、話していて何かと気後れしてしまうことが多かった。

彼らが当時「ミッチョンって何となくしゃべりづらい」と言っていたのも知っている。

その流れで、苦い記憶を思い出してしまった。

平野たちのふとした発言がきっかけで一部の女子に陰口を叩かれ、あからさまに仲間はずれにされていた時期があったのだ。

その中に、さっきの金物屋の娘の子もいた。

しばらくして和解できたので、忘れてしまっていたのだ。

なんという芋づる。

「だいぶあったまったし、俺そろそろ行くわ」

妻夫木が言い、立ち上がりながら

「ミッチョンも行く?」

とわたしに声をかけてくれた。

「あ、うん」

と返事をしたときにはもう妻夫木は歩き始めていた。

「じゃ、またあとでな」

「おー」

「またね!」

すたすたと立ち去る妻夫木に、わたしはあわてて着いていった。

妻夫木といっしょにいるほうが、どう考えても居心地がよかった。

背後では平野たちの明るい話し声が続いていた。

大田は知らないが、平野は当時、妻夫木とかなり仲が良かった。

妻夫木やさとしが進学したところとは志望先が違っていたが、受験組の一員だった。

このスキー旅行を毎年企画しているのは平野だ、と妻夫木から聞いた。

「ああ、平野こういうの好きそうだね」

とわたしが言うと

「半分は女目的らしいけどw」

と笑いながら言っていた。

「さっきもナンパしてたね」

「今夜あたり、何か仕掛けるんじゃないの」

「仕掛けるってw」

「あいつそういうの得意だもんw」

と、気がつけばふたりで並んでリフトに乗っていた。

わたしは「高いところに宙ぶらりん」のシチュエーションが大変苦手だ。

だからバンジージャンプは死んでもできない。するとしたら死ぬときだと思う。

加えて、隣が妻夫木だ。

楽しそうに話を続ける彼の横で、わたしは硬直していた。

よほど返事が上の空だったのだろう、

「どうした?」

と少し覗き込むようにわたしの顔を見た。

「なんでもないよ」

笑顔を作って答えたが、その笑顔がこわばっているのが自分でもわかった。

「…いや、なんでもなくないだろ。トイレ?」

「ちがうってw大丈夫大丈夫

「いや、本当にどうした…あっ!」

妻夫木が、何か思い当たる節があるかのように声をあげた。

「ミッチョン、高所恐怖症だったなw」

「いや、あの…はい…」

「わははははw」

「ちょっと笑わないで!揺れる!」

「ほーらほーら」

「いやああああ!揺らさないで!!やめてえええ!!!」

「わはははは…」

もう本当に恐ろしくて、リフトを吊り下げているワイヤーにひしとしがみついてしまった。

すると妻夫木が、さすがにばつが悪そうに

「もしかして、本気でいやだった?」

と聞いてきた。

「怖いです…やめてください…」

と言うと、妻夫木はしょんぼりした。

「ごめん」

「ううん、わたしもごめんね」

「いや、ほんとにごめん」

気まずい。

でもやっぱりリフトは怖い。

なるべく自分がいる場所を認識しないように、上のほうを見るように心がけていた。

「…なんで上向いてるの」

「下見ると怖いもん」

「…ククッ」

「笑わないで!」

「いや、だってお前の格好、おかしいってw」

「おかしくない!」

「おかしいよwなんか怖がり方がすごいもんw」

「あんたに言われたくないよ!」


あとで気がついたが、このときが「お前」「あんた」が復活した瞬間だった。




夕食およびお風呂の後、男子部屋に集まって皆で飲むことになった。

女子部屋からの移動中に

りょうちゃん(仮名・金物屋の子)ち、お店きれいになったんだね」

とわたしが話しかけると、りょうちゃんは気さくに答えてくれた。

「そうそう、旦那がなんかがんばっちゃってさー」

するとさとしが

「すっごいかわいいお店だよ。わたしもたまに行くもん」

と話に入ってきた。

「さとし、いつも抹茶ロール頼むよねw」

「あのロールケーキはすばらしい。○×屋(地元デパート)で売ってほしい」

「何言ってんのw無理でしょw」

さとしがわたしのほうを見て

「ミッチョン、もしこっち来ることがあるなら連絡してよ。いっしょにりょうちゃんのお店行こう」

と言った。

「ありがとう」

とわたしが笑顔を返すと、さとしはにっこりと笑った。

ケーキりょうちゃんのお母さんのお手製なんだよ」

「ああ、やっぱり!」

「なんでわかるの?ミッチョン」

「いつもご馳走になってたじゃん。さっき妻夫木から『カフェもできた』って話聞いて、りょうちゃんのお母さんってお菓子作るの上手だから、もしかしたらそうなのかな、って思ってた」

「ああ」

りょうちゃんは、何かしたり顔でにやっとした。

何だろう、とそのときは思っただけだったけど、後でその意味がわかった。

りょうちゃんは、わたしが妻夫木を「狙っている」と思っていたみたいだった。

「狙っている」というか、まあ確かに大はずれでもないのだけど、なんというか、そういうニュアンスじゃないのだ。

ちょっと違うのだ。

積極的に関係を進展させたいとは思っていないのだけど、でも、縁を途切れさせることなく続けていくことができればどんなにいいかと思っている。

まあ、それが「狙っている」ということになるのならば、りょうちゃんの読みも正しいということになるのか。

男子部屋ではすでに小宴会が始まっていて、りょうちゃんの旦那さんが

「おー!来た来た!女性陣はこっちにどうぞ!」

と、いそいそと座布団を準備しながら場所を空けてくれた。

あとでりょうちゃんに年を聞いてみたら、わたしたちより7歳上の人だった。

部屋は10畳ぐらいの和室で、エアコンストーブでぽかぽかと暖かかった。

「いやー美人揃いだなあwおふたりともまだ独身ですか?」

と旦那さんが早くも鼻の下を伸ばしているのが印象的だ。

「はいはい始まったw」

と、りょうちゃんがすかさず釘を刺した。

さとしは面識はあったらしいが、ちゃんと話すのはこれが初めてだった、と後で言っていた。

「ほら、この子がさとし。ときどきお店に来てくれてるじゃん。」

「ああ!あの医学部の!」

「よろしくお願いしますw」

「いやー!すごいね!才色兼備ってやつだね!」

「ひろし、うるさいよ」

旦那さんの名前は「ひろし」らしい、ということがこのへんでわかった。

「で、こちらは…」

「ミッチョン。小さいころ、家が近所でよく遊んでたんだよ」

「ああ、あの英語が上手だったっていう」

「いえwよろしくお願いします」

「ふたりとも頭がいいお友達なんだな。お前バカなのにな」

「ひろしには負けるけどね」

りょうちゃんwとりあえず乾杯しようよw」

「あ、ごめんね、こいつがバカなもんで」

「もういいからw」

というふうな感じで、せわしなく繰り広げられる夫婦漫才を残りの5人が遠巻きに鑑賞しつついじる、という流れが出来上がった。

さとしを平野に取られてしまい、ひとりで所在なくぼんやりしていると

「楽しんでますか?」

と、妻夫木が横に座ってきた。

「うん、りょうちゃん夫婦おもしろいねw」

「ひろしさんがムードメーカーだから」

「でもこの集まりって不思議だよね。皆もともとバラバラのグループだったのに」

「ああ。さとしは俺が呼んだんだよ」

「そうなんだ」

平野がね」

と、妻夫木はちらりと、平野とさとしのほうを見やった。

「さとしと会いたがってて」

「どうして?」

「さあ…。いろいろあるんじゃない?」

「男同士でそういう話したりしないの?」

「しない」

「そういうもんかなあ」

「うん」

大田が乱入してきた。

「ちょっとミッチョン!飲もうぜ!」

「大田お前大丈夫?w」

大丈夫大丈夫!はいミッチョン!」

と、大田に紙コップを渡されて並々と清酒を注がれた。

「あ、ちょっと!大田!」

妻夫木がふいに焦ったように声を上げて、瓶を取り上げてしまった。

わたしはなぜかわからないけど、とっさに「妻夫木を安心させなきゃ」という気持ちが働き、あえて

ありがとう。いただきまーす」

と明るく宣言して口をつけてみた。

あーあー、という顔をして、妻夫木がわたしを見ている。

そんなに焦らなくても、わたしは実はお酒には強いのだ。

妻夫木はそれを知らないから「清酒をいきなり女に飲ませるのは危ない」ぐらい思って焦ってるんだろう、とそのときは思った。

それにしても清酒は普段あまり飲まないものだけど、ひとくち含んでみるとなんだかとてもおいしく感じて、一気に飲み干してしまった。

「あー。これすごくおいしいねー。どこの銘柄なのかな?」

本心からしみじみとつぶやくと、妻夫木と大田が驚いた顔をしてこちらを見ていた。

「ミッチョンって、お酒強いの?」

と大田がおそるおそるといった様子で尋ねてきた。

「まあ、それなりにw」

と答えると、ふたりは顔を見合わせて

「それなりに、どころじゃないよなあ…」

「ミッチョン、なんかイメージ変わったわ」

と大田が半笑いでつぶやいた。

どんな可憐な(しかし誤った)イメージをわたしに持ってくれていたんだろう、と思った。

一通り話をして大田が立ち去った後、妻夫木に聞いてみた。

「女の人がお酒好きなのは、よくないのかな」

「え?なんで?」

「大田、引いてたし」

「ああ、気にするな。あいつ未だに異性に変な幻想持ってるやつだから」

「でも妻夫木もびっくりしてたじゃん」

「ああ、俺?」

「うん」

「いや、俺は…」

「何?やっぱりよくない!?」

「いやいや、そうじゃなくてw」

「何?」

やや酔っていて、しつこく絡むように聞いてしまった。

「いや、だからね」

「なんだよー」

「いや、うれしいな、って」



あっ、と思った。

このお酒妻夫木が持ってきたもので、妻夫木のおうちはもともと醸造所から発展した会社だ。

「ほら、ほんとにうまそうに飲んでくれたじゃん。

 やっぱり、作り手としてはね、うれしいじゃない」

さっき飲んだのは、妻夫木のおうちが作ったお酒だったんだ。

そして

「あー。失敗した…」

とかぶつぶつ言っているのでよく話を聞いてみて、もっとすごいことを知った。

妻夫木は今、若い人向けの新商品を開発する部署で働いていて(これは前から知っていたんだけど)、実は今日、販売直前まで来ている試作品のような販促品のような、まあそんな扱いのものを持ってきていたそうだ。

それを黙って周りの人間に飲ませてみて、反応を見てみたかったらしい。

「俺んちの酒ってわかってたら、みんな多分気を遣ってよく言ってくれるだろ。

 でもそんなの、おもしろくないじゃない。

 黙って飲ませて『うまい!これどこの酒?』って言わせてみたかったんだよなw」

そのために隅っこに隠しておいたお酒を、酔いどれの大田が見つけ出して勝手に飲み始めてしまったのだった。

でも最後のほうは、もう抑えきれない笑みがこぼれていた。

妻夫木はうれしかったのだ。

事情を知らないわたしが、図らずも思い通りのセリフをつぶやいてくれたことが。

わたしは、なんだか胸がわくわくして、たまらなくうれしくて満ち足りた気持ちになった。

妻夫木にぎゅーっと抱きつきたくなった。

妻夫木は、すごい。

妻夫木、かっこいいよ」

と、背中をばしばしと叩いた。

「は?」

妻夫木は、本当に立派な社会人だね」

「なにそれw」

「うん、かっこいいよ」

「わけわかんねぇw」

「こんなにおいしいお酒を作ってる妻夫木は、すごいやつだよ。

 自慢の友達だよ。

 もうたまんないよ。すごいよ」

と、ほろ酔いの頭で語彙がうまく出てこないもどかしさを感じながらも、一生懸命わたしは感動を伝えた。

妻夫木は目を細めて

「おう。サンキュ」

と、わたしの頭をがしがしと撫でてくれた。

それが今回の旅行で一番思い出に残っている出来事だ。

妻夫木はすごいやつだ、と思った。

そして、わたしみたいな平凡な人間と仲良くしている理由が、よくわからなくなったりもした。

妻夫木は、わたしの何がよくて友達でいてくれてるんだろう。

我ながら卑屈だなあ、と思ったけれど、こんなことを考えていると、妻夫木に誘われたというさとしの笑顔が、小学校のころの羨望の念とごちゃごちゃに混ざって、頭の中に霧がかかっているような、すっきりしない重たい気持ちになってくる。

さとしを誘いたかったのは、平野だけなのかな?

さとしみたいな子だったら、きっと妻夫木とも釣り合うんだ、とか意味のわからないことを思った。

こういうことをうじうじと考え込んでいる自分がとてもいやだ。

さとしだって、こんなふうに思われるのはきっと迷惑だ。

そういうことを考えたくなくて、今は仕事をとにかく頑張ることにした。

妻夫木みたいにすごいことはできなくても、自分なりにやるべきことをきちんとこなし続けていたら、いつかはこのもやもやも晴れるかもしれない、と思ったりしている。

次はいつ会えるのかな。

休日はひとりで過ごすことが多く、あまり人を誘うことがないので実は誘い方がよくわからない。

自分から誘ってみれば、何か変わるのかな。

2009-01-06

電車降りると真面目そうな女の子スカート

白っぽい液体がついてた。

気付いてたのかどうかしらないけど、教えてあげた人はいなさそうな感じだった。

華奢で大人しそうな女の子だった。

後ろからそっと教えてあげた。

泣きじゃくってる顔が本当に可哀想だったけど、可憐だったなぁ・・。

JRの駅で一緒に降りて拭いてあげた。別に汚いとは思わなかった。

自分精子だし。

2008-12-07

ロリコンの真髄

ロリコンの真髄とは、少女の成長を見守ることである。

と、可憐Girl'sの「MY WINGS」のPVを見ていたら思いました。

「Over The Future」から半年くらいしか経ってないのに急に大人っぽくなったような印象。

服とか髪型によるところも大きいかもしれないけど。

2008-10-30

ばあちゃんに恋をした

先日亡くなった祖母の遺品の中に、一枚の古い写真があった。モノクロ写真。長い年月のせいでかなり傷んでいるけれども、そこに写る人々の姿は、はっきり見て取れる。親戚のおばさんの話によれば、写真戦後まもなく撮られたもので、そこには二十歳前の祖母が女学校の同級生たちと共に写っているとのことだった。そこに写る数人の女生徒のうち、誰が祖母なのかわからなかった。ただし一人だけ、もの凄い美人が写っていて、この人ではないだろうということはわかった。

実際、おれはその美人に目を奪われた。昔の人の写真になぜか一人だけ現代の女性が写っているみたいで、異質な存在だと言ってしまっても良いほど、その人が美しかったから。

背が高く、百六十五センチはあるように見える。二重まぶたでぱっちりと開いた目から、こちらを射抜くような光がこぼれている。鼻は高くないけれども、鼻筋がすっと通っている。唇は少しぶ厚いけれども、だらしない感じは全くしない。白黒の写真だからこそ、透けるような肌の色がいっそう際立っている。頬は白磁を思わせるような白さと丸みを帯びていた。その時代の人なら化粧気などそれほどないだろうに、彼女はそれ以上何か手を加える必要を微塵も感じさせなかった。少し澄ました顔で、かすかに目元を緩め、ほんのわずかに口角をあげる、たったそれだけで艶のある魅力的な表情を作り上げていた。

おそらく当時の価値観では、そこまでの美人と言う認識ではなかったのかもしれないと思う。どちらかと言えば男好きはするけれども、派手めの容姿で他人に後ろ指をさされることもあったのではないか。だが、現代に生きるおれの目から見れば、そこに写るのは勝気そうでいながら慎ましさも備えた可憐少女だ。正直、祖母が誰かよりも、この人が誰かを知りたかった。

ところが、ばあちゃんはこの人、とおばさんが指したのがまさにその美人だったので、おれは自分の目を疑った。この人があのばあちゃんだと、にわかには信じられなかった。言われてみれば面影があるような気がしないでもないが、二十歳と八十歳では何もかもが違いすぎて較べようもない。それ以上に、そこに写る美人遺伝子が自分の体に受け継がれていると言うことが到底信じられなかった。

そして、彼女が祖母であると言う事実を受け入れたくなかった。なぜなら、困ったことにおれは彼女に恋をしてしまったから。一目惚れというのは実際にあるのだと知った。決して叶わない想いであるということが胸を締めつける。この美しい少女はもう、この世界のどこにもいない。

生前祖母が語ってくれた昔話も、この少女の姿を思い浮かべれば丸っきり違う印象になってしまう。もっと話を聞いておけばよかった。どんな青春を送ったのだろう。どんな恋をしたのだろう。どんな時に笑ったのだろう。何に心を痛め泣いたのだろう。そんなことを、うだうだと考える。考えれば考えるほど、おれの頭の中で彼女は可愛くなっていった。まるで、架空少女に恋をするような感覚だった。

もうずっと前に他界している祖父に、嫉妬せずにはいられない。その祖父がいなければおれ自身この世に生を受けることはなかったのだけど、それでも、なぜおれがじいちゃんじゃないんだと恨めしく思ってしまう。

もしかしたら血縁者の中に彼女の面影を残す人がいるかもしれない。そう思って、法事の際には疎遠になった親類をじろじろと観察したりもした。けれどそんな人はどこにもいなかった。

今はどうやってこの恋心に折り合いをつけるべきだろうかと迷っている。彼女への想いを抱いたまま、いつまでも過ごすことになるのかもしれない。もし、彼女によく似た女性が現れたら、即刻なびいてしまうのかもしれない。あるいは、結局こんな恋心はほんの一時の熱情に過ぎないのかもしれない。

とは言え、将来タイムマシンが実用化された場合の行き先は決まった。

2008-10-27

http://anond.hatelabo.jp/20081026234827

つまるところ

男の(ささやかな)ファンタジーを壊さない

…というぐらいしか価値はないな。

ただ、こないだのYahoo!知恵袋の「初体験上司との不倫を夫に軽く言ってみたら超ヒかれた、どころか心病んだみたいだけどどうしましょう?」妻みたいのを見てると、幻想だろうがなんだろうが馬鹿には「絶対処女守れ」って言っといた方がまだマシじゃね?ってことも思ったりする。そういう幻想のお陰で馬鹿馬鹿なりに可憐で、かつ不幸な人生送るリスクを少しは減らせるわけで、そういう嘘もおとぎ話も込みでこそ人生じゃないかな。「結婚する前に色々男を見て勉強した方が云々…」て言うけどどうせ馬鹿はロクな男つかまえないわけで、正直見合い向けに特化させた方が五百倍くらいマシな気もすんだよ。実際どーよ

2008-09-11

僕の懺悔を聞いてください。

数年前、僕は人を傷つけました。卑怯なやり方で。その懺悔を誰かに聞いて欲しくて、今、この文章を起こします。

それは二十歳過ぎの頃のこと。僕は今で言う非モテというヤツで、彼女いない歴=年齢の童貞だった。一方、その頃つるんでいた親友はとてもモテる男で(といってもチャラ男ではありません)、いろんな女性に言い寄られては、付き合ったり別れたり、一夜の関係を築いたりといったことを繰り返しているようだった。もちろん言い寄ってくる女性すべてが美人ではない。そのことについて話を向けると、彼は「○○はいいヤツだと思うけど、うーん」と言葉を濁して苦笑するばかり。“女性を見た目で選んでいる”言葉には出さずとも、それは明白だった。そんなとき、僕はいつも「自分なら、見た目よりも内面を重視するのになあ」と思った。もしかしたら、心のどこかで異性を見た目で判断する彼を軽蔑する気持ちがあったかもしれない。女性関係に恵まれている彼への嫉妬を、歪んだ軽蔑に変えていたのかもしれない。

知らない人から携帯電話メールが入ってきたのは、ちょうど就職活動にいそしんでいる時期だった。「高校生レナといいます。よかったらメル友になってくれませんか。」たしか、こんな文面だったかと思う。Jフォンスカイメールは、電話番号だけでメールやりとりできる。きっと適当な番号を入力して送っているのだろう。当時はまだ、今ほど迷惑メールはなかったように思う。新しい出会いもなく、就職活動に疲れていた僕は、さして警戒もせずにOKの返事を送った。正直言うと、ちょっとした期待も持っていた。淡い期待だけど。

他愛ないメールやりとりをしていくうちに、レナと僕は少しずつ打ち解けていった。顔も知らない相手だからか、理想の自分を演じられていたのだと思う。そのうち、電話で話すことになった。「緊張している」と話す彼女の声は、とてもかわいらしく、僕の脳裏にはとても可憐少女が浮かんでいたことだろう。毎晩のようにメール電話を繰り返し、仲を深めていたある日のこと、「私たち、かなり気が合うよね」と彼女が言った。「○○の彼女になれたらいいのにな」。冗談めかした言い方だったけれど、僕は冗談だと受けとらなかった。「……うん、付き合ってみる?」。「うそ!ホントに?」。人が聞いたら馬鹿馬鹿しいと思うだろう。二人は会ったこともないのだから。でも、はじめはそれでもかまわないと思った。そして提案した。「じゃあ今度合ってみようか」。勇気を振り絞っての提案だったけれど、返事は沈黙。「……私、かわいくないよ?」そう彼女は言ったけれど、「俺、見た目なんて気にしないよ」と返す。事実、それを自負していた。信じて疑わなかった、自分を。

何度かやりとりを経て、ついに彼女地元で会うことになった。電車で20分ほどの距離。これから付き合って行くのに不都合はない。電車に揺られながら、僕は彼女の声を思いだしていた。とても可愛らしい声で、そこから想像されるルックスはけして悪くない。でも、もしも本当に驚くような外見だったとしたら?それでも自分は「見た目なんて気にしない」と言えるのか?いや、言える。車内をこっそり見回す。(例えばこの女性より醜くても?うん、大丈夫。落胆の色なんか絶対に見せない。あるいはこの女性より醜くても?問題ない。)失礼な話だけど、親友なら見向きもしないような女性を見つけては、自分の覚悟を試していた。

待ち合わせ場所に着き、レナメールをする。ほどなくして、僕は気配に気づいた。柱の影から、ひょこっひょこっと笑顔を除かせては隠れる女の子がいた。きっと、僕の笑顔は引きつっていたと思う。彼女はちょっと太め……いや、そのときの正直な感想を述べよう。第一印象は「髷を解いた力士」だった。水戸泉水戸泉。ゴメンネ、アタシチョット病気デ太ッテテ。ア、ソウナンダ。気ニシナイヨ。他愛ない会話を二言三言交わし、どこへともなく二人で歩く。アスファルトの道を行く。僕の足音はしないのに、彼女の足音は聞こえる。すごい匂いがする。汗かな。どうしよう。

ふと彼女が足を止めた。ここで雑談しようということらしい。並んで立っているのが怖くて、ガードレールの前に腰を下ろした。目の前の妖しげな建物に気づく。ラブホテル。なんで?なんでこんなとこにいるんだろう。一度も入ったことのないラブホテル。まだ、目を向けるのも恥ずかしいほどウブだった。そんな僕が、どうしてここに?首筋にざわざわとした感触があって、ビクッとして振り向くと、彼女ガードレールの上から長い髪を揺らしていた。背筋にオカンが走る。ネエ、入ッテミル?……エッ、ドコニ?……ら・ぶ・ほ・て・る。助けて!助けて!助けて!助けて!これはお誘いなんかではない。一方的な捕食の前のお遊びだ。僕の意志には関係なく、ラブホテルに、入らされる。直感的にそう感じた僕は、心の中で親友に助けを求めていた。彼女ができた、と言ったら彼は喜んでくれた。会ったことがないことを明かしても「今はそういう人多いんだろ?ネットで出会うとか」とフォローしてくれた親友。やさしい親友。そんな彼に、僕は心のどこかで軽蔑を抱いていた。何が「見た目なんて気にしない」だ。そういえばレナ電話で、ふざけてあえぎ声を出したことがあったっけ。あのとき勃起していたのは誰だ?イケよ、入っちまえよ。それが望みだったんだろう?もう一人の僕が、現実の僕を罵倒する。僕の童貞はここで散るのだ。脂ぎった彼女にとって喰われるのだ。

絶望にうちひしがれていると、彼女電話がなった。僕は考える。走って逃げるか?でも、でも、それだけは絶対にいけない。傷つける。あんなにヤサシイふりをしておいて。逃げ出すなんて。「う〜ん」。レナがうなる。ドウシタノ?「……友達が〜、入院しちゃったんだって」。何故?なんて聞かない。僕はこれが唯一にして最後のチャンスだと気づく。そう、“いい人”のフリをしたままこの場を切り抜けるための。「本当に!?それは……すぐ行ってあげないと!すぐ!友達なんでしょ!?」う〜ん、とレナがうなる。迷うな、行け。行かないならそんなヤツは絶交だ。そうだ、その論法で行こう。僕は曲がったことが嫌いな“イイヒト”なんだから!

結局、彼女病院へ向かった。僕らは笑顔で別れた。電車の中で、何も考えられないでボーッとしていると携帯電話がなった。メールだ。「ねぇ、私たちどうするの?」いつもの文体とは違って、責める空気が感じられた。どうするって、何を?また?また会うのか?俺は見た目を気にシナイ。でも、またレナに会いに行けるのか?その勇気はあるのか?ちょ、「ちょっと待って。」そう返す。すぐに返信が来る。「何を?」ななな何をって何がヤネン。

それ以降、僕とレナは連絡を取っていない。数年が経ち、彼女もできた。自慢できるほどではないけれど、普通の、かわいらしいひと。かつての僕は「見た目なんて気にしない」と考え、自分の美徳とし、そしてそれを裏切った。今の僕は異性の見た目を気にする男。かつての反動で、他人より少し面食いになったかもしれない。でも、もし。ありえないことだけど、もしもレナが今も僕のメールを待っているかもしれないと考えると、ひどく恐ろしく悲しい気分になる。本当に病気でああいう体だったのだとしたら、僕の行動は彼女をひどく傷つけただろうと思う。

本当に「見た目なんて気にしない」という人がいたなら、僕は尊敬の念と、おそらく嫉妬を感じるでしょう。でも、実際にそういう人がいることはわかっているつもりです。自分にその器がなかっただけのこと。僕の懺悔は以上です。もし「自分は見た目なんて気にしない」という若い方がいたら、僕の文章を自分に置き換えて読んでみてください。追体験してみて、それでも気にしないと思えるなら、あなたは僕の憧れる人種です。

2008-08-29

おっぱいは蜜の味

おっぱいはとても美味しい。それは果物のようなものです。

だから、大きくなきゃだめだとか、小さい方がいいだとか、そんな議論はやめよう。

大きいメロンも美味しい。片手におさまる桃の瑞々しさ。プイッと尖ったレモンも美味しい。小粒なさくらんぼ可憐さ。

果物を切るときには、まな板だって大切なのだから。

おっぱいで争うのはやめよう!おっぱい世界平和

2008-08-22

美人な母ちゃんの武勇伝(?)と俺

俺の母ちゃんは美人だ。

黙っていれば「おしとやかで清楚で可憐お嬢様」である。黙っていれば。

若い時から超モテたらしい。

そんな母ちゃんの高校時代の武勇伝

ある時、見知らぬ不良がもじもじと声をかけてきた。

母 「いつも偉そうなリーゼントの不良がもじもじして可愛かったわ」

俺 「ふーん?」

母 「それがいきなりごめんなさい!って謝ってきてね」

俺 「うん」

母 「 『仲間内でカノジョは誰だって話になって、つい(母)と嘘をついてしまいました!』 と」

俺 「ふむ」

母 「お願いします!どうかカノジョってことにしといて下さい!って頼まれたの」

俺 「ははあ」

母 「ま、いっか。と思っていいよ、って言ったんだけど」

俺 「え?いいの?」

母 「そしたら別の不良もやってきてね、 『すみません…(母)は俺の昔のカノジョってことにしてもいいでしょうか…』 と」

俺 「ちょっと図々しくないですか」

母 「どうしようかな、と思ったんだけど。ま、いっか。と思って、そっちもいいよって言ったの」

俺 「それもどうよ…」

母 「そしたら不良Aと不良Bが大喜びしてね、 『じゃあ俺たち兄弟だな!!』 って肩組んではしゃいでるの、フフフ」

俺 「!!!!!!??」

母 「なんで兄弟になるんだろうね?意味わからないよね(笑)?」

俺 「………」

俺 「…うん、なんのこっちゃろーね!わからないね!」

言えない俺はミジンコ魂。

このままずっと知らないままでいればいいと思う。

2008-03-10

女の子って子供を産むと死んじゃうんだぜ』に思うこと。

流れとか文脈をぜんぜん読んでないけど、おれがこの言葉から思ったことは、

女の子子供を産むと、お母ちゃんになるんだぜってこと。

可憐少女から、巣を守るたくましい母へ。だから、出産は「女の子」を殺す。

そんな風に読みますた

2007-11-26

三題噺って難しいねってお話

リボン教会(キョウカイ)、足つぼマッサージ

今年の4月に晴れて大学生になったわけだが、思い描いていた楽しい大学生ライフなど気が弱く、面倒くさがりで根暗で対人恐怖症の僕には微塵も用意されているはずもなかった。大学生になればきっと変われると思っていた自分が馬鹿だった。

理系大学のせいか、必修授業や実験などで4,5人の班に分かれることが多かった。まさか大学生になってこんなにも班行動をさせられる羽目になるとは誤算だった。当然、僕はあまり者の班になり、その中でも浮いていた。

そしてもう一人浮いていたのがアズマだった。アズマとは別にウマがあったとか趣味が同じだったとかではなく、集団からはじかれはじかれしているうちになんとなく一緒にいることが多くなったってだけの関係だった。少なくとも僕はそれ以上の関わりを持ちたいとは思っていなかった。

1時間目の有機化学講義の後に、いつの間にか後ろの席に座っていたアズマが

今日解析力学の授業が終わった後そのまま教室で待ってて」

と、唐突に言った。

「え?あぁ、実験レポートのこと?」

最初は何のことか分からなかったが、そういえば来週までに実験レポートを出さなければならなかったことを思い出した。

「え?そ、そう、実験レポートで分からない所あったんだ。」

それじゃよろしく、といってこちらの返事も聞かずにそそくさと教室を出て行ってしまった。少し様子が変で気にかかったのだが、実験レポートで分からない所があったし友達のいない僕には好都合だった。

2時間目、3時間目はアズマとは別の講義を取っているので顔をあわせる事もなく過ごした。そして4時間目の解析力学、アズマもこの講義を取っているはずなのに出席していなかった。

自分から言っておいてすっぽかすつもりかよ。僕はちょっと苛々しながらアズマに電話をかけようかどうしようか思案しながら二つ折りの携帯電話を開いたり閉じたりしていた。結局、電話をかける決心もつかないまま教室には僕一人取り残されてしまった。どうせレポートの提出日はまだ先だし、明日もアズマと同じ講義があるから今日は帰ろう。そう思い教室を出た。

そこには、まるでアニメ主人公がつけていそうな真っ赤で馬鹿げたくらい大きなリボンをした美少女がそこに立っていた。いや・・・正しくは青年なのだが。

その馬鹿げたリボンさえ似合ってしまっている清楚で可憐な立ち姿は女にしか見えないのだが、ほんのり薄く化粧された顔は、どう見ても絶望的にアズマだった。アズマは体が華奢で、すっとした顔立ちをしていたし長髪だったたので中性的な雰囲気は持っていた。・・・持ってはいたが、信じられない。顔は確かにアズマだと認識できるのだが信じられない。あまりの衝撃に相当長い間固まっていたと思う。

「あ、あの・・・僕はこういう趣味があるんだ。で、でも、女装趣味ってだけで好きなのは女性だし、そっちの趣味はないから・・・」

「そ、そうなんだ・・・」

ようやく言葉を発することは出来たが、まだ頭の中は固まったままだった。

固まった頭に追い討ちをかけるようにアズマは続けた。

今日これから少し付き合ってもらえないかな?」

「は? えと、その前にこの状況がまだ理解できてないんだけど・・・」

ネットで知り合った女装趣味の人たちとオフ会をやるんだ。」

「ちょっとまって。ちょっとまって。無理だよ。他をあたってくれよ。」

「他って・・・他に頼める人なんていないよ。分かるでしょ?」

確かに、ここ数ヶ月同じ大学で過ごしてきたんだ、僕同様アズマにも友達がいないことぐらい分かっていた。アズマはネット友達に彼氏がいると嘘をついてしまったらしい。その辺の詳しい経緯はどうでも良かったが、もう後には引けない状況なのだそうだ。僕も最初は本気で断ったし半ばキレ気味だったと思う。しかし、こともあろうにこのアズマという男、女の武器を使ってきやがった。他に頼める人がいない、本当にフリをするだけでいい、これっきりにするからなどと泣いて懇願してきたのだ。頭ではアズマだと分かっているはずなのだが、目の前にいるのはどう見ても泣き顔の美少女なのだ。とうとう僕は負けてしまった。もう半分以上やけっぱちで了承してしまっていた。

時間後、僕はもうどうにでもなれという自暴自棄な気分でカラオケボックスで3組のカップルがそれぞれの彼氏を紹介しあっている風景をながめていた。

「私の彼氏のニシノくんです。同じ大学に通ってます。」

にこにこと屈託のない笑顔でアズマは僕を紹介した。

自分の名前を呼ばれ否応なしに現実に引き戻された僕は、事務的に

「どうもニシノです。」

と言って、軽く会釈した。そして、初めて他の4人の男の顔を確認した。この時急に、この4人の男に僕がアズマの彼氏だと思われていることを実感し、足つぼマッサージをされているかのような痛みがぐりぐりと僕の心を襲い、その痛さに身もだえして声が漏れそうになるのを必死に我慢した。

「楽しもうね!」

あまりに可愛すぎる笑顔で僕に同意を求めてくるアズマの顔を見て目眩頭痛が加わった。

2007-10-18

http://anond.hatelabo.jp/20071018011511

それにしても今日は疎遠になった人とメールやりとりを復活させる技をひとつ覚えた。結構メジャーなやりかたなのかな?

・・・おや?

それでいうと、俺はフラグをへし折っていたのでしょうか?

可憐おっぱい大きくてオタな女の子(三次元)で、メアド元ネタマイナー漫画)にツッコミを入れたところ、

「それに気づいたの増田くんだけだよー!」と30秒くらいで・・・まぁ、そこでストップさせちゃったんですが。

2007-10-11

http://anond.hatelabo.jp/20071011123556

増田だけど俺のレイプ願望は「子孫を増やしたいという動物としての人間からすれば正常な考え方」じゃないと思うな。

中出しレイプもやりたいけど、子孫を増やしたいんじゃなくて、その方が女にショックを与えられるから。

やっぱり支配欲というか、他人(女)を蹂躙したいって気持ちからかな。

AVだと男勝りの生意気な女を…みたいなのが多いけど、俺は可憐で清純なタイプを犯したいな。

それにしても、レイプ願望ナシって人はやっぱり本当に願望がないんだな。羨ましい。

俺なんか自分の願望を努力して抑えこんでるのに、誰にも褒めてもらえない。

(そもそも、そんな努力を公言できないけど)

2007-08-06

試験勉強してたら気が付いたんだけどさ

ていうか今回ばかりは微笑ましいものじゃなくて、場合によってはおぞましいとも思われるかもしれないものに気付いてしまった気がする。

前、体表面積の関係で寒がりかもとか書いたとき、そんな妖精さんたちに胸キュンしていたのだけど、その延長で気付いてしまったんだ。

体表面積が大きいってことは、彼女らの肺や腸などの構造も人間とは全く違っているはずだということに。

彼女らは体表面積が大きいから、体積に占める肺の面積も広いのだし、きっと肺胞なんて必要無いはず。そしてまた小腸に柔毛も必要無いはず。これは恐ろしい(そして、ある種の人々にとっては、おぞましい)ことだと思わないですか!? その背に翅を負う(これで飛べるのも、その身体の小ささ、身軽さによるのでしょう)他は人間と同じ姿形をした儚くも美しい幻の如き彼女らの、その内面は人間とは完全に異なった何かであるなんて! 小さな似姿、可憐な隣人だと思っていた彼女らが、まさかこれほどまでに異なっていたなんて!

ああ……私は今まで以上に彼女らに惹かれつつあるのを感じる。彼女らがここまで魅力溢れる存在だったなんて、今の今まで私は気付いていなかった!

そして試験どうしよう……。

2007-05-27

シスプリの12人の妹

どこかの日記シスプリの名前を見て急に懐かしくなった。

repureだっけ?作画すげーとか演出がよかったのを覚えているけど、咲耶可憐と凛々、春花くらいしか思い出せなかった。

今は人気の柚木さんや、今はどうしているかわからない、もっちーやら、いて全員の名前と声優くらい覚えていたのに

なんでだろう、忘れてしまっていた。

2007-05-19

http://anond.hatelabo.jp/20070519023830

すえた匂いがするざます。

自分も経験があるざます。

なんだぁーーー!??とおもったら、ネット経由だったという体験をしたことがあるざます。

掲示板で自分がいったとか言われた過去の内容を口にされたときはいろんなところでお湯が沸きました。

でも、ヒトゴトだと楽しいざます。

焦って方言だす増田の姿を想像すると萌えるざます。

( ,_ノ`)<前から貴方と話してみたかったんですよ

(;'ω') <え、あんれ?おめぇさ何いってるだ!?

( ,_ノ`)<ふ、、やっと素になってくれましたね。(可憐だ…)

(;'ω') <(あ・・・なんか痒)

2007-03-09

その人じゃないけど

anond:20070309011749

普段どんな格好をされているかわかりませんが、とにかく、花柄のトップスを買って、着なよ!

さわやかなやつ。(たとえばリバティ柄みたいな)

今春はわりと花柄たくさん出ているので、選びやすいと思います。

それだけできっと華やぐと思う。

たとえご自分でどれだけ不細工といっても、花柄は女の人を可憐にみせる効果があると思います。

無理だったと簡単におっしゃらず、せっかく現れたすてきな人で自分を刺激して楽しみましょうよー。

2007-01-29

連ドラ(2)「世界はすべて俺のもの」

第1話「空を自由に飛びたいな」は→http://anond.hatelabo.jp/20070128092423

「世界」が自分のものになる夢を見た。

 俺は、八百屋の店番をしていて、客の前で「ジャイアンリサイタル」という自らのあだ名を冠にしたライブを演じている。その時の俺は「世界はすべて俺ののもの」と確信しながら唄っているんだ。

 目覚めると、夢精をしていた。

 それが、俺の精通だった。

   

 俺に思春期がやってくるのは、少し周りに比べると遅かったみたいだ。そんな暇がなかったのだ。俺にはやらなければならないことがたくさんあった。確かに静香という名の可憐少女に見とれることはあったが、それはただ美しい絵画を見るのと変わらなかった。そんなことより、目の前ののび太をぶん殴ることが大切だった。

 そのためにはクラスを支配しなければならなかった。

 俺にとって興味があったのは「漢」として自分がどうなのか? という価値基準であって「男性」として女にどう見られるかなんてものは問題ではなかった。

 だから、俺はつい最近まで、そのことに全然気付かなかったんだ。


 磯野カツオにとって、一番の悦びは周りの人間達を自分の意のままに動かすことだった。

 時には詭弁で、時には謀略をはかり、クラスを支配することが、何よりの快感だった。

 そのために口から出てくる嘘も何の抵抗もなく吐き出していた。

 例えばカツオにとって、女子と付き合うことは、恋や愛の類では決してなく、クラスメートから一目を置かれるためのステータスでしかなかった。だから自分の付き合うべき女は、クラス一番の美人である源静香でなければならなかった。

 自分にとって、同級生達は見下すべき存在で、磯野カツオこそが、特別な存在なのだ。そう思っていたし、事実、今のクラスでそれは実現していた。

 世界の中心は自分の足元にあり、そこを中心に世界は回っていた。

 その象徴が、自分の誇りである、この巨大な性器だった。全長30センチに迫ろうかというそのモノが成長していくのと比例するように、自分のエリート意識は膨張していった。

 自分には全てがある、そう信じた。

 邪魔なものは排除する、溢れる知恵と肉体的な魅力によって。

 

 俺はカツオとともにすごすのが楽しかった。

 こいつは信用できる奴だ。俺が唯一認める「漢」だ。カツオだって、俺の事をそう思っているのだろう。こいつが何か行動する際は、必ず俺に相談をしてくれるし、面白いことが起こりそうな時は、俺に教えてくれて、誘ってくれる。

 カツオと一緒にいれば、俺にとって何か面白いことがある、そう思っていた。

 

 カツオは思案していた。

 いつも自分に近寄ってくるこの男……ジャイアンこと剛田武の利用価値とその弊害について。

 いつも番長風を吹かせるこの男は自分がクラスの中心につくために必要な人材であったことは事実だ。しかしながら、いまや、自分の自由を制限する存在でしかなくなりつつある。

 極論すれば、邪魔存在

 なんとかしなければ。そう思った。

 何か、この男の弱みはないか?

 そんなことを日々考えながらすごしていた時、ふいにそれを見つけてしまった。

 それは、ジャイアンがぶらさげているモノであった。豆粒にも似たそれは彼の大きなお腹にほとんど隠れて見えないほどだった。

 「粗チン」というにも値しない。

 これを利用しよう。それには女の協力者が必要だ。カツオクラスメートを思い浮かべた。

 則巻アラレがいい。

 彼女を使おう。カツオジャイアンを落としいれ、名実ともにただ一人のクラスの中心になるために綿密な計画を練り始めた。

「僕は新世界の神となる」

2006-09-30

可憐

http://anond.hatelabo.jp/20060930114357

ちょっと銭湯に戦闘しに行ってくる。

ではまた後で。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん