はてなキーワード: 余命1ヶ月の花嫁とは
確かに、放射線が「将来のガン化の種になる」のは否定しません。
しかし、放射線を原因としてガンが発症すろのは、
「スグ発症する」というものでもない。
恐らく平均すれば、50歳台とか60歳台とかでの発症です。
しかも、50歳台や60歳台で発症した場合、加齢している故に、
若年層ガンだと余命1年のところが、余命10年だったりする。
なので、死亡年齢は70歳とかになる。
なので、単純な「ガン発症率」の観点だけで議論すれば、
はてブの皆さんのご主張の通りですが、「死亡年齢」を考えれば、議論は単純じゃない、と思います。
TBSの検診のキッカケは、ノンフィクションドラマ「余命1ヶ月の花嫁」ですが、
20代でのガンは、その進行の早さを考えれば、50代・60代よりも、
確実に死亡率を高めます。
もっと判りやすく喩えれば、
「マンモグラフィーによって、若年性ガンを発見できる確率=0.001%」
「マンモグラフィーによって、30年後にガン化する確率=0.001%」と同値であれば、
マンモグラフィーを推進すべきです。
いや、これは個人的感覚ですが、
「マンモグラフィーによって、若年性ガンを発見できる確率=0.001%」
「マンモグラフィーによって、30年後にガン化する確率=0.01%」と
「リスク差10倍」であっても、自分が若年女性なら、マンモグラフィーを選ぶ。
「20~50歳の、恋愛・結婚・出産という一番充実した時期を放棄するリスク」は、
「30年後、という遠い将来のガン化リスク」より、はるかに重いのです。
まさにTBSがドラマにしたのは、「人生でもっとも充実した時期をガンで失うことのリスク」に
ついてでしょう。
年齢要因を無視して、機械的にガン発症率、死亡率で議論するのは
それに、仮に30年後にガン化する危険性があったとしても、
30年後にはガン治療が進化して、生存率が大幅に高まっている可能性もある。
「現在のリスク」と「将来のリスク」(=医学の進歩で低減する可能性大)を
同値には扱えません。