はてなキーワード: ローマ人の物語とは
学生時代は通学路にお気に入りの本屋があって、よく小説を買っていた。漫画より1円あたりで潰せる時間が長いから、暇な割に自由な金が少なかった学生にちょうど良かった。
北方謙三の水滸伝をループしながら、伊坂幸太郎とか東野圭吾とかの新刊をつまんで、ハードカバーは面白いけどすぐ読み終わっちゃうからブルジョア向けだなとか思ったときは岩波の棚でドストエフスキーを買って読んでた。電気羊、コンビニ人間、騎士団長殺し、ローマ人の物語。本屋に行って「次買いたい本リスト」の順番を入れ替えるのも楽しかった。
ただ、社会人になってからは変わった。ここ5~6年、本屋にふらっと立ち寄ることはなくなった。
一人暮らしで本を置くスペースが減ったのと、通勤路に本屋がなかったのと、読む時間が取りにくかったのと、そういうところが影響してるのかな。
電子書籍で漫画を買うようになった。時間あたりで読める冊数が多いし、MP消費が少ないから。
近くの本屋は小説が減っておまけ付き雑誌売り場が広くなっていった。
ところが、ここ最近ちょっと重めの病気をして仕事を休まざるを得なくなった。
膨大な暇が襲ってきた。
小説を読みたくなった。
普段漫画を買う感覚でKindleを開き、小説を買おうとした。
なんか買えなかった。
そもそも「欲しい本」がなかった。5年の歳月が新刊のトレンドに関する知識を陳腐化させ、KindleのUIが古典的名著との偶発的出会いを難しくさせたのかもしれない。
まあ、トップにあった異世界転生ものでも何でもいいから読めばよかったのにさ、変にこだわって読まないっていう判断をしちゃってるから感受性が枯れていくのだろうね。
自分の中で三国志や日本の戦国時代の話が好きなことに矛盾のようなものを感じる。
『ローマ人の物語』のハンニバル戦記はめちゃくちゃ興奮して友達にまで読むことをすすめた。
中国で制作された Three Kingdoms は、まさにこういうものが観たかったを具現化してくれた。
もちろん、それらの話は戦争という究極の状態で人間がどのように考え行動をするかに焦点が当てられ、戦争というものを推奨しているわけではないことはわかっている。
とするなら、現在起こっちゃってるウクライナ侵攻をプーチンやゼレンスキーやバイデンやマクロンの人間ドラマとして楽しんじゃってもいいの?
過去に起こった戦争はもう死傷者が増えることがないからエンタメとして楽しんでいいけど、
現在起こっている戦争はリアルタイムに人が死んでるから楽しむのは不謹慎?
戦争が終わったら楽しんでいい?
戦争の話はあくまでも悲惨なことを繰り返さないための教訓であり、エンタメとして楽しむことはありえない?
どっち?
●追記 2018/08/22 二回目
沢山集まって感謝!古めの作品も集まってて、厚みのあるラインナップになってると思う。
とりあえず、あらすじで気になった本の1巻をkindleで買ってみる。
けど、全く見やすくなってないなw
暇をみてジャンル別、作者別、巻数別あたりに分けたい。
不戦無敵の影殺師
この恋と、その未来
七日の喰い神
偽る神のスナイパー
すずみんは肉食系火竜
Tとパンツとイイ話
変幻の地のディルヴィシュ
モノケロスの魔杖は穿つ
さよならピアノソナタ
サイコメ
ジョン平とぼくと
晴れた空にくじら
約束の方舟
森の魔獣に花束を
平浦ファミリズム
貴子潤一郎の「眠り姫」
扉の外
雨の日のアイリス
シャンク!!シリーズ
巡ル結魂者
リーンの翼
ドラゴンランス戦記
書きかけのラブレター
海が聞こえる
空ノ鐘が響く惑星で
鳥籠荘の今日も眠たい住人たち
ぼぎわんが、来る
平井骸惚此中ニ有リ
〈本の姫〉は謳う
逆に人の歴史に興味が持てなくて歴史の勉強を無視ってた人間が適当に言うけど
人間の生活は人間同士の殴り合い騙し合いだけじゃなくて、食糧の生産性とか天災による社会の動揺とか
地勢や海流に合わせた新田や交易路の開拓とか、いろんな自然の空間と時間の条件の上に成り立ってて
それを知ってるのと知らないのとで研究を進める難易度が違うからでしょ
自分は自然の方が好きだから、中央アフリカ(だったか)の温暖地域では風土病で牛が育たないから
いくら土地が農業に適していても耕作動物を使えず生産性に限界があって文明の成長が遅かったとか
それでも病気を媒介する虫が育たない周辺の乾燥地域で牛を育てる牧畜民族との間に穀物と肉の交易関係を築いて栄養条件は特別悪くはなかったとか
極北では夏に氷が溶けて柔らかい土の上に生えた苔をトナカイに食わせて牧畜するんだけど、
水気が多くて柔らかい土が沈下しやすくてうっかり大穴をあけると冬の間に地面が大氷塊の下に沈んでしまう苔すら生えない沼が何kmも拡大して何十年も回復しないとか(記憶が曖昧)
そういうことを調べる方がすごく楽しくて、歴史と別に人類学っていうのがあるから自然派は幸せなのかもしれないな
TBSラジオの荒川デイキャッチの月曜日に宮崎駿氏へのインタビューが配信されて各メディアで話題になってはてぶでもいろいろと話題になっている。とりあえずこのインタビューに少しでも興味もったらまず最初の俺みたいに荒川デイキャッチのポッドキャストからオリジナルのインタビューを直接きいたほうがいいよ。2回に分かれてて合計で4,50分とかなりの聴き応え。
宮崎駿氏へのインタビューはやはり貴重らしく、放送後に各メディアがそれをもとに記事を描いているんだけど記事だけ読むとあそこまで印象かわるんだな。オリジナルのインタビューがかなり長いのでその全部を掲載するなんて無理だけどさ、なんつーか各メデイアとも自分たちの主義主張に会った箇所だけ抜き出して都合の悪いところは削除したり、または自分たちに都合の良い箇所を誇張して伝えたりして、ああメデイアの情報編集力ってやつの嫌なところをリアルタイムで見た感じ。
ざーっと見た限り、一番インタビューの印象に近いのは日刊スポーツの書き起こしかな。読売新聞は風刺画問題だけを記事にして宮崎駿氏が安部首相に苦言を言っている箇所はもちろんバッサリきっている。逆にリテラなんかだと宮崎駿氏が安倍政権や百田尚樹をボロカスにけなしているような記事にしているが、オリジナルのインタビューを聞けばわかるけどそんなテンションではまったくない。とくに百田尚樹なんて名前さえ出てない。関連あるとすれば『ゼロ戦の活躍を描いた映画は過去に無数にある。でも僕はそういうのは作りたくなかった』という箇所だろうか?あのへんを百田尚樹批判につなげるのはさすがに無理がありすぎる。
はてぶやFBを見ていてさらにモヤモヤするのは、こうやって各メディアに都合のいいように編集された記事に対していろんな感想やコメントがつき、そしてそれらはまた個々の思想にあったようにさらに拡張されていく。オリジナルのインタビューを聞けばそんな単純なコメントになるはずないのだが、みんなその手間すら面倒なんだろうか?宮崎駿氏ファンなら絶対に聞く価値あるから、関連記事を読む前にまずあちらをきいたほうがいいよ。
最後にインタビューをきいた僕個人の感想だけど、宮崎駿氏の知識の豊富さと思考の深さに感嘆させられる。俺も数年前から『ローマ人の物語』とか読んでから欧州の歴史とか興味もってきたけど、たしかにあそこの2000年規模の民族間のドロドロ&宗教戦争の歴史とか多少でも知っていると、日本の抱えている問題とかイージーモードに思えてくるわ。。。そしてインタビュー内容を都合のいいように編集した各メディアの記事を読んだ読者のオリジナルのインタビュー内容からはずいぶんとずれた共感やら反感やらも宮崎駿氏本人に向けられるわけ。なるほどそりゃメディア不信にもなるわな。
もう少し言うと、
1が正しいとして、2,3を実行したかを聞いている。特に聞いているのは、3をもたらした2を実行したか否か。それをしていないのに、3が出てくるわけがない。
それに対して、今増田が言っているのは、2.別の方法論(誰それが言っている)から3.導かれる結論(正しいだろう)と言っているに過ぎない。えらい人が言っているから正しいというのは思考停止だろう。ちなみに俺は新潮でさえ読んでいない。
それはさておき、塩野七生の「ローマ人の物語」は専門家からするとどうなんだろうという意見を見かけたことがあるが、小説?としては面白いというのと似ているのではないかな。