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はてなキーワード: ロミオとジュリエットとは

2015-08-15

http://anond.hatelabo.jp/20150815182832

「私は全く女性を嫌いではない。私を産んだのは女性だし、「ロミオとジュリエット」では女性役を演じたのだから。」

っていう誰かのコメントを思い出した。

2015-07-03

日常のいろんな現象

青木まりこ現象

書店に入るとトイレに行きたくなる現象

アンカリング効果

最初提示された情報がそれ以降に提示される情報に対する印象に影響を及ぼす現象

たとえば「東京の平均気温は50度より高いか?」と訊かれたあと「では平均気温は何度だと思うか?」と訊かれると高めの気温を答えてしまう。

アンダードッグ効果

負け犬応援したくなる現象

たとえば選挙の事前予想で「A党が劣勢」と報道されるとA党への票が増える。

アンダーマイニング効果

自発的にやっていることに他人から報酬を与えられるとやる気が低下する現象

「好きなことを仕事にしてはいけない」などと言われる理由かも。

イヤーワーム現象

特定音楽が頭から離れない現象

ウィンザー効果

本人から直接言われるよりも第三者から噂として聞く方が信じてしまやす現象

たとえばAさんから「綺麗だよ」と言われるよりも「Aさんがあなたを綺麗だと言っている」と聞かされるほうが嬉しい。

ウィンブルドン現象

世界中から強豪を集めて大会を盛り上げようとするほど地元選手活躍できなくなる現象

2013年ウィンブルドンアンディ・マレーが優勝したのはイギリス人選手としては実に77年ぶりの快挙だった。

エコーチェンバー現象

自分と同じ意見を持った集団の中に身を置くことにより偏った考えが助長されてしま現象

エスカレータ効果

止まっているエスカレーターを上手く歩けない現象

エポニミー効果

発見発明に対してその功績者の名前を付けること。

たとえば「青木まりこ現象」など。

カクテルパーティー効果

カクテルパーティーのように大勢の人が会話している中でも、自分に関する言葉や興味のある言葉は聞き取れる現象

カメレオン効果

相手の表情や仕草を真似て接していると相手から好意をもたれやすいという現象

カラーバス効果

ある物事意識した途端にそれに関する情報が目に付くようになる現象

たとえば知ったばかりの言葉が急に世間でよく使われるようになったように感じたりする。

カリギュラ効果

「見てはいけない」と言われると見たくなる現象映画カリギュラ』に由来。

擬似有名効果

以前に名前を聞いたことがあるというだけで有名人だと錯覚してしま現象

気分一致効果

気分が良い時には良いことを、気分が悪い時には悪いことを覚えやすい、という現象

クリプトムネジア現象

過去に本で読んだり人から聞いたりした話を、まるで自分自身体験たかの様に思い込んでしま現象

クレバーハンス効果

動物が周囲の人間の顔色を窺ってその期待に応えるように振る舞う現象

計算ができる馬」として有名になったハンスという馬が、実は飼い主や観客の動きを見ていただけだったという出来事に由来。

クロノスタシス現象

さっと視線を動かしたとき、その直後に見たものわずかに止まって見える現象

たとえば時計を見たときに秒針がなかなか動かないように感じる。

ゲインロス効果

印象が悪い人が良いことをすると普通よりも評価が上がる現象

たとえば「捨て猫を助けるヤンキー」など。

ゲシュタルト崩壊

何かの形をじっと見ていると、そのうちに「こんな形だっけ?」と元の形が分からなくなってしま現象

コンコルド効果

途中で失敗に気付いても、それまでの投資無駄になるのが嫌で、やめるにやめられなくなる現象

シャルパンティエ効果

重さの感覚視覚的な印象に引きずられてしま現象

たとえば「鉄1kgと綿1kgはどっちが重い?」と言われると「鉄」と答えてしまう。

シャワー効果

デパートの上層階の施設を充実させることで、そこに行って帰るまでの「ついで買い」を狙う戦略のこと。

対義語噴水効果

シミュラクラ現象

つの点が三角形になっていると顔に見えてくる現象

トライサンド効果

ある情報を隠そうとするほど、その行動によって逆に目立ってしま現象

女優バーバラ・ストライサンドが自宅の映った写真を取り下げさせようと訴訟を起こしたことに由来する。

ストループ効果

意味の異なる情報が同時に提示されると混乱してしま現象

たとえば赤色で『青』という字が書かれていると意味を把握するのに時間がかかるなど。

スネークバイト効果

損失を受けた経験から過度にリスクを取らなくなる現象

蛇に咬まれることはめったにないが一度でも咬まれしまうと蛇を恐れるようになるということに由来。

スリーパー効果

信頼できない人から聞いた情報時間経過と共に信じるようになる現象

情報」だけを覚えたまま「信頼できない人から聞いた」ということを忘れてしまうため。

単純接触効果

繰り返し接するものに対して好感が高まる現象

ツァイガルニク効果

達成できたことよりも達成できなかったことのほうを忘れない現象

吊り橋効果

恐怖による興奮を恋愛による興奮だと錯覚してしま現象

ネームレター効果

自分名前誕生日などにまつわる言葉数字無意識に好んでしま現象

ハウスマネー効果

幸運により金を得ると「無くなってもプラマイゼロ」という心理が働いて金遣いが荒くなってしま現象

たとえば予想以上のヒットで儲けた金をハイリスク投資に突っ込んでしまうなど。

端数効果

切りの良い数よりも中途半端な数の方が信頼性が高く感じられる現象

たとえば「100%の人が高く評価した」よりも「99.8%の人が高く評価した」のほうが宣伝効果が上がるなど。

バーナム効果

誰にでも当てはまるような曖昧評価自分によく当てはまっていると感じてしま現象

たとえば占い血液型性格診断など。

ハロー効果

何かを評価するときにその特徴的な部分に印象が引きずられてしま現象

たとえば「身体能力の優れた人は性格も優れているだろう」と思い込んでしまうなど。

バンドワゴン効果

勝ち馬に乗りたくなる現象

たとえば選挙の事前予想で「B党が優勢」と報道されるとB党への票が増える。

ピグマリオン効果

教師が期待することによって生徒の学習成績が向上する現象

左の数字効果

いちばん左に書いてある数字の印象を最も強く受ける現象

たとえば「5000円」と「4980円」とでは後者のほうが実際以上に安く感じられる。

ビール・ゴーグル効果

酒に酔うと異性が魅力的に見える現象

不気味の谷現象

ロボットCGモデルなどの容貌が人に近づくほど気味が悪く感じられる現象

プライミング効果

あらかじめ聞かされた情報がそのあとに聞かされる情報に影響を与える現象

たとえば車について雑談した後にしりとりをすると車に関する言葉を思い出しやすくなる。

フラッシュラグ効果

動いているものが実際よりも進んで見える現象

サッカーオフサイドの判定などに影響を与えていると言われる。

噴水効果

デパートの地下の施設を充実させることで、そこに行って帰るまでの「ついで買い」を狙う戦略のこと。

対義語シャワー効果

ベイカーベイカーパラドックス

その人の性格や特徴、職業まで思い出せるのに名前が思い出せない現象

傍観者効果

何か事件が起きても周囲に人がいると通報しなくなる現象

「誰かが通報するだろう」「周りの人も何もしていないから」「他人の目が気になる」などの心理の複合。

ホーソン効果

期待されているとそれに応えようとしてしま現象

たとえば医師の期待を感じた患者が、実際にはそうではないのに「病気が良くなった」と報告してしまうなど。

茹でガエル現象

悪い変化が起きていても、それがゆっくりとしたものだと、何もせず受け入れてしま現象

実際にはゆっくり温度を上げてもカエルは逃げ出すそうな。

リスキーシフト/コーシャスシフト

個々人は穏健であっても集団協議を行うと極端な結論になってしま現象

積極的になりすぎるのがリスキーシフト消極的になりすぎるのがコーシャスシフト。

リスト内手がかり効果

何かのリストの内容を思い出すように言われたとき、手がかりを与えられたほうが逆に思い出しづらくなる現象

リンゲルマン効果

共同作業を行うときに全体の人数が増えるほど一人一人が手抜きをしてしま現象

たとえば3人vs3人で綱引きをすると全力を出すのに、10人vs10人のとき無意識に力を抜いてしまう。

ロミオとジュリエット効果

障害があるほど恋が燃え上がる現象

2014-06-06

たまこラブストーリーからラブストーリーを考える。

良かったけれどなぜ良かったかが分からない。

まりシンプルな内容だけに他のラブストーリーとの比較をしたくなった。

そして自分なりにラブストーリーをいくつかに分類してみる。

恋を成就させて終わるタイプ

たまこラブストーリー時をかける少女Q10月9ドラマ

ラブストーリー耳をすませばは外せないけれど、たぶんこのタイプ

テレビシリーズや長期連載だと成就させるまでダラダラ見させられるのは辛いので、映画のようにある程度の尺が適しているのかもしれない。

そして結末がハッキリして後腐れないのがこのタイプの素晴らしい所だ。

成就した恋ほど語るに値しないものは無い。-四畳半神話大系

このタイプには当てはまらないかもしれないが恋について名台詞が連発するQ10を挙げてみた。

高校生主人公(佐藤健)が合コン帰りの女性(薬師丸ひろ子)に「良さそうな人いました?」と質問女性は以下のように返している。

あのね、恋は革命ですよ。自分の中の常識が全部ひっくり返っちゃうようなものなの。

「お似合いの人」とか、「良さそうな人」とかじゃ永遠にひっくり返らないでしょ。

まり、そんな程度の奴とは恋は始まらないってことですよ。

このセリフはとても良くたまこラブストーリーを説明できている。

たまこにとってもち蔵が特別存在に変わり常識がひっくり返り、そこからまさにたまこラブストーリーが始まるわけである

王道タイプ

少女漫画携帯小説ハーレムアニメ

別に作品は挙げていないけれど、ほとんどのラブストーリーはこのタイプに含まれると思う。

主観的にやや乱暴に2つにまとめさせてもらうが、要は恋が成就した後の話、もしくはいつでも成就できるにも関わらず微妙関係性が続いていく話。

前者は彼氏彼女になれたはいいけれどストーリー延命の為にあれこれ試練が起きる、主に女性けが多いラブストーリー

後者はゴールはほぼ見えているのにストーリー延命の為にあれこれ恋敵が出てくる、主に男性向けに多いラブストーリー

回想タイプ

世界の中心で、愛をさけぶ千年女優秒速5センチメートル百瀬、こっちを向いて。

2000年あたりから頭角を現してきてるタイプ

男が過去を振り返ると女々しく見えるが、女だと颯爽として見える。

番外

あえて国内作品限定にしていたけれど、海外ドラマ日本恋愛事情と違うせいか生々しいのが多い。

洋画の大ヒット作はロミオとジュリエットが偉大すぎるのか社会的地位格差がある者同士が結ばれるのばかり。

ウディ・アレンだけは特殊

あとはスピードのように吊り橋効果タイプ海外ならでは。


こうして分類はしてみたけれど、登場人物年代恋愛の重点が男女どちらにあるかによって捉え方が変わってきて、さら高校生だったりすると青春度のさじ加減で大きく変わってしまう。

たまこラブストーリーは、男視点と女視点が3:7ぐらいで恋愛青春要素が8:2ぐらいだと思う。

この比率自分にあっただけかもしれないし、さらにこれをストーリー内にどう配分するかにもよって面白さは違ってくるので結局全てが良かったとしか言いようがない。

2014-02-22

3回転を飛ぶ偶像が為した奇跡浅田真央選手オリンピックラストダンスに宿った神。

浅田選手の渾身のFP、本当に感動しました!

世界中から賛美の声が集まっています

浅田選手といえば、子供のころから活躍し、その純粋さ無垢さ天真爛漫さで、日本国民を虜にしました。

ところが、いつからだろう、彼女の表情は曇りだしました。

今回のオリンピックも、曇った表情、思いつめた発言、見ていられないほど追い詰められていました。

SPが大失敗に終わった後、彼女は「なにもわからない」と答えています

もう3回転アクセルを飛ばないでいいという声も、ありました。

彼女スピンステップ、いろいろな武器を持っています

3回転アクセルは今や、飛ぶ必要のないジャンプ

浅田選手ほどの技術を持っていれば、ほかのジャンプステップを磨くことで、他にも金メダルへ到達する道はあったはず。

それが、ファンやマスコミ日本国中が「飛べる!」と望みをかけたがために、彼女は3回転アクセルに呪われました。

羽生選手は、FPで何度も失敗をしました。それでも、彼自身の話す、「絶対に飛んでやる」という気迫が、最後まで見て取れました。

ロミオとジュリエット悲劇ですが、その悲劇物語と相まって、何度うまくいかなくても諦めないという

結果的にはある種すばらしいプログラムにすることができていました。

それは彼の話した「自分の中にいるオリンピック魔物」との戦いでもあったでしょう。

羽生選手の一番のライバル自分自身の影でした。これは羽生選手に限らず、多くの選手が戦っていたものでした。

一方の浅田選手は、抽選順が決まったとき記者会見でもアメリカ記者に突っ込まれていたのですが

3回転アクセルが「飛びたいジャンプ」ではなく「飛ばなくてはならないジャンプ」になってしまっていました。

日本から、「3回転」「3回転」と言われ続け、飛べないときも飛びたくないときも飛ばされ続け

それが「存在価値」と言われ続け、思い込み、転倒し続けました。

常識的に考えれば、飛ばないという選択肢もあったでしょう。

だが、良くも悪くも浅田選手は、無垢です。

自分の中で、飛ばないという選択肢を導き出すことが、彼女からこそ、できなかったのです。

そして3回転を飛ぶ偶像になり、笑顔は消えていきました。

浅田選手の心を支配していたのは、3回転の呪いだけです。オリンピック魔物すら近寄れませんでした。

空っぽになった自分と戦う必要も、もうないのです。

ある種の思考停止状態のなか、それでも、強迫観念に似たものに突き動かされ、ただ、飛ばなくてはならないのです。

そして、飛んだのです。

FPが終わった直後、浅田選手は点を仰ぎ、涙しました。

あのような深い慟哭を、あの愛らしかった少女が、あんな慟哭をするとは、それほどまでに呪いが深かったのだと、思い知らされました。

うれし涙ではない、あれは慟哭です。

深い哀しみの底から赦された、開放感から来たものです。

できた!!!!!飛べた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

自分生活のすべてを、人生を、人質にとられ、あらゆるもの犠牲にし、最愛の母も亡くし、それでも、強いられ、休むことも辞めることも赦されず

真央ちゃんなら大丈夫!」「真央ちゃんならできる!」という無責任な期待を背負わされ、日本から呪われ、

初日で大失敗をし、呪いの底で押しつぶされている彼女は、恐ろしいことに、それでもなお、泣くこともできず

その彼女が滑りきったからこそ、慟哭したのです。

浅田選手はまちがいなく、偶像でした。

私たちの、悪意ある無責任な期待を、背負わなくていいのに背負い続け、滑ってくれてました。

自分意思とはまともに向き合うことを必要とせず、ひたすら耐え、為しました。

これは、ある種の奇跡であったことと思いました。あの慟哭は、あのシーンは神がかっていました。

でも、奇跡が起こったこと、それこそが、彼女が最も一途で、最も純粋な証拠で、だからこそ日本国から愛されのでした。

日本中が望んでいた、かつての、無垢な笑顔を見せる浅田選手

この呪いから、なんと、自らの手だけで、解き放たれたプリンセス

しかったです。強かったです。

そこは、メダルはないけれど、黄金に輝き続け、「おめでとう」という言葉けが響く世界です。

おめでとう、浅田選手

2014-01-19

http://anond.hatelabo.jp/20140119000937

それは、一般的結婚は家と家がするものだったからな。歴史教科書見れば政略結婚とかよくあるけど。

家どうしのお付き合いになるからな。親も相手の家柄を選ぶものだった。

 

それに20代の娘より、40代母親のほうが相手を見る目がある。というのも1つの理由。

 

その上で、相手に会う気がないというのは、結婚に反対といういう意味でいいか確認したら?

結婚には賛成だが、会う気がないという組あわせも存在している。

結婚に反対なら、会う気がない理由ではなく、結婚に反対な理由を聞き出さないと。

 

ロミオとジュリエットじゃないけど、家どうしに問題があると、嫁に行くのは反対しないが、相手の親とは会えないとか、なんかまぁ、そういう事情があってもおかしくはない。

2013-05-24

http://anond.hatelabo.jp/20130524123320

いや、だからさ。結婚て言うのは 家と家がするっていわれていたように。

環境とか経済状況とかで結婚するものであって、恋愛のゴールじゃねーよ。

ロミオとジュリエットだって、家と家で結婚っていう話だったろ(あれは経済的にできない方だったが)。それを恋愛で滅茶苦茶になったって話だ。

 

結婚恋愛不要とは言わんが、経済状況も考えず産みました。育てられません。ってさ。

そこだけ見れば、間違いに見えるかもしれんけど、なんで、経済状況が悪いんだ?ってことを考えると、必ずしも、環境が悪いとは一律には言い切れんだろ。

最近はさ、パチンコやってて子供が死亡って事件は減ったように思うけど、そういう親が保護ほしさに子供作るのは納得がいかん。

ダメだとは言わんが、納得がいかん。

2012-05-04

シアターオーブが出来る前に「ミュージカルを中心にした劇場」と聞いて

何を寝言を言ってるんだpgrと思っていた。

自分には関係ない劇場だと思っていた。

ああ、バカだった。

…………

…………

…………

今年だけで「本家ロミオとジュリエット」「ウィーンエリザベート

金がいくらあっても足りない!

来年は何が来るの!どんだけむしりとる気なの!

もしかしてモーツアルト」とか「レ・ミゼラブル」の本国キャスト版とか

上演する気でいたりしないか

やーめーろー!

行かないからな!行かないからな!

ダチョウ倶楽部的な前ふりでも何でもなく、行かないからな!

お金の湧く泉とか、ありませんかねー

(ねーよ)

2011-04-24

俺はエヴァに呪われていてエヴァアニメ物差しにしているのか…

http://anond.hatelabo.jp/20110422235719

↑の元増田です


ブコメで「エヴァに呪われている」とか「エヴァ脳の恐怖」とか「エヴァアニメ物差しにしている」といったコメントを見て、なるほど的を得ているなと。

そして残念ながらid:kyo_juネタじゃない。マジで書いた内容なんだ…orz

てか自分でもマジでエヴァ脳だと思う。じゃなきゃ増田で書かない。

俺がこんなコメント普通ブログ投稿してる奴をみたら、とりあえず全力で叩く。

それぐらいTPOに反してる感想だと我ながら思う。


しかし何で自分エヴァに呪われているのか?

何故エヴァアニメ物差しにしているのか?

何でだ?


自分なりに考えてみたんだがエヴァに前のめりで楽しんでた人達、というか後ろに引いて見ることが出来なかった人達は、

エヴァが終わった後の娯楽としてそれぞれ別個の道に進んで行ったかと思う。


まずアニメという枠に傾倒する道。

あるいはSFというジャンルに傾倒する道。

この二つの道に進んで行った人は多いのではないかと思う。

ただ自分はこの二つの道には進めなかった。

アニメ当時の世相を反映してか「自分探し」のような内容か、あるいは「萌え」に特化した内容ばかりだった。

自分探し的な部分は十分エヴァで堪能したし、萌え視聴者勝手に後付けするものであって主食として作者が提供するものじゃないものと考えているので無理だった。

SFは─漫画だろうと小説だろうと、作者の設定自慢ばかりで人の営みが希薄なのが多かった。「イカにSの面白さを最大化するか?」が最大の関心事になっている世界だった。

Fだけでいいか人間ドラマが欲しくてSFの道には進まなかった。

※その中で何故か『BLAME!』だけは面白いと思ってた。我ながらかなり謎。

 「設定?誰がんなもん語るか。察しろ。」というスタンスがよかったのかも知れない。

 あるいは設定の説明がない分、人間(と愉快なクリーチャー達)の営みに思考が集中できたせいかも知れない。


自分は娯楽なしで生きられるような人間はない。おそらくは他の人もそうだと思う。

大人になって仕事家事忙殺されても、アウトドアや人付き合い以外の何かしらの娯楽を大なり小なり楽しんでるんじゃないか

人によって、それが映画だったり、ドラマだったり、推理モノだったり、歴史モノだったりすると思う。

自分は「エヴァの次の娯楽」として、最終的に「古いモノ」を選んだ。

小説に手をだし、散々色々な誇大広告に騙された結果、最低10年以上「これは良い」と語られる小説は、少なくとも個人の趣味で好き嫌いはあっても外れはないことに気づいたからだ。

そしてこの単純な法則が、小説という枠だけでなく他の枠にも当てはまることを知った。


「古いモノ」を楽しむコツとして、「その当時の世相や時代背景を同時に知る」ということ。

今ではやや物足りない部分があったとしても、当時としては革新的な技術や手法、あるいは独自の視点が盛り込まれていたために長らく語り草になることが多い。

それと同時に他人の解釈をガン無視すること。例えるなら、どれだけ権威ある人が「このキャラツンデレから萌え」と言っても自分が「ツインテールから萌えであってツンデレなのはどうでもいい」なら自分の直感に従って楽しむこと。

こんな風に古いモノ、かつ娯楽として時代の振り落としを生き抜いたモノを、自由気ままなオレオレ解釈で楽しみ、アニメを見なくなった結果自分アニメ物差しエヴァジブリ千年女優だけになったorz

敢えて弁明、というか開き直らせていただければ…


だって仕方ないじゃん!1年間で1割より少ない程度で面白いアニメは出てると思うよ?

けどその1割弱を探すためだけにアニメ世界に飛び込めば、まさに「渡る世間は萌えばかり」、あるいは「前門の厨二アニメ、後門の監督が厨二の自称芸術unkoアニメ」ばかりじゃん!

アニメの作り手にしても、ちょっと成功して有名になるとすぐ芸術気取りした宮崎駿後継者気取りしてばっかじゃん!

そんな中途半端なことをするくらいなら、いっそワーグナーみたく「アニメはただの芸術じゃない。神聖な祭事だ!」ぐらい突き抜けつつ「よろしい!私に投資する権利をやろう!」的なノリで資金調達&製造とかやれるだけの実力と人間としてゲス気概を持って挑めよ!>ヤマカン、細田

特に'00年代は酷かったよ!観客の声を聞かずに監督が見たいアニメか、大向うの観客の声しか聞いていないアニメばっかだったよ!

「そもそも今客席にいない人を、どうやって小屋に来てもらうか」を考えている人なんて皆無だったよ!


00年代はまブロードウェイ- ミュージカルの方が観客を呼ぶためのモノ作りをしてるよ…

例えば「Wicked」はファンタジーで低年齢児を釣り、女の友情で少女釣り、あげくに社会派的要素で親を釣り上げる万能釣り竿だよ。

Next to Normal」なんて狂気の中から家族愛を導き出すーそれも母親が主役でーっていう化け物ミュージカルだよ。

ミュージカルってさ、親しみが無い人には「子供が見るモノ」あるいは「軽いモノ」ってイメージがあるんだ。

酷いと「演劇と歌が同居する必要性がないんじゃねーの?」って言われる始末www

まぁ当然だよね。舞台としては戯曲という枠が、歌劇としてはオペラという枠が、ダンスバレエという枠が、技巧も歴史も名作も持ってる。

けどミュージカル子供ミュージカル自体にマニアックな人ばかり相手にしてたってお金にならない。

彼らが飯を食っていくためにミュージカルという枠のファンを増やすしか無かった。

かと言って技巧だけで挑めば間違いなく他の枠に負ける。

から彼らはあらゆるものを取り入れ名作を作り上げた。

例えば古典悲劇恋愛ベースに、彼らの身近にあるダンス風俗、そして身近にありすぎるマイノリティへの差別問題を注入したWSSとかね。

そういったことを繰り返し繰り返し続けた結果、今のブロードウェイミュージカルの地位が出来上がった。


じゃあアニメはどうだろう?特に00年代

00年代映画ドラマが売れないと言われる時代だった。

アニメを作ってる側の人からも、「売れない、売れない」という声ばかり聞こえた。

けど自分からしたら、なんでアニメを作ってる人は「今、テレビの前にいない人」を捕まえようとしないんだろうと思ってた。


筋を古いモノから流用し、装飾や人々を今の時代に合わせ、最後の結末に自分たちのメッセージを盛り込む。

これだけでも十分面白いモノが出きるのに。

守破離」の全部が大事なのに、今のアニメは「守」だけ「破」だけ「離」だけみたいに、個別の実装しかいものが多い気がする。

その意味でまどまぎは見事に守破離を盛り込んでた。

魔法少女」っていう小さな視野で見ても、かなり綺麗に守破離してる。もちろん違う角度から見たときにも様々な守破離があるのがまどまぎの魅力。


けど、きっともう後16年くらいは守破離をしっかり出来たアニメは出ないんだろうなぁ…

まどまぎの脚本の人は「ロボットものを書きたい」って言ってるらしいから、おそらくロボットを書くのに夢中になって客席を見なくなるか、大向うの客席しか見なくなる。

そうすると悲劇が好き過ぎる人みたいだし、シェイクスピアを消化しないまシェイクスピアの再発明を得意気にしちゃったりするんだろうなぁ…


かといって他のアニメの作り手は、まどまぎのパラメーターだけみてメソッドを見ず、もっと酷いものを作るんだろうし…

処女厨がウザい・怖い」的な発言をよく作り手側のコメントで見かけるけど、

なら小デュマみたく処女厨を逆手にとって、ビッチであることが生きるために必然である椿姫処女厨の目の前に置いて、

「それでもお前らこいつを罵れる?」といけしゃあしゃあと言ってのけるような人は今までいなかったし…


自分アニメ物差しはきっと簡単には増えないんだろうね…はぁ…

2010-07-02

馬鹿馬鹿しい

 俺は、みっともない。

 弱く、女々しく、それでいて馬鹿で、救いようのない人間だ。他でもない自分に貶められている。

 人間は、例えあらゆることを冷静に見つめられる人間でも、どうしようもなく自分馬鹿だと理解していても、そこからは逃れられない。現実はいつだって残酷に牙を剥きだしている。そもそも現実なんて自分自身で見据えるものだ。見つめる側面によって色を変えるのが現実だ。

 この文章は反省文であり、読む人が何かを得られるような代物ではない。自分を納得させられるためだけに書いている。本来はブログに書こうと思った。だけど内容が酷すぎて、こんなものを掲載するわけにはいかないと気付いて、とりあえず匿名ダイアリーにでも落としとこう。こういう阿呆がいたって、誰かに知って欲しい。

 本来、対象が自分に対してなら、鍵の付いた日記帳にでも書けば良いだろうが、それでもこういったパブリックな場所にこうして情けない文章を綴るのは、俺の弱い精神性が表れている。本心を文章として綴るのは、本人が否定しようがそれは誰かに自分の気持ちを理解して欲しいとか、慰めて欲しいとか、そうした精神脆弱性が浮き彫りになっているだけだろう。本当に情けない話だ。

 しかし、こうしてキーボードを叩き、何かを綴ることによって、自分自身が精神的な安定を得ようとしているのは俺自身の弱さがそうさせるのであるのは確かなのだけど、まあ別に本来的な話どうでもいい。ここは捌け口だ。つい先日も酔っ払った勢いで馬鹿な話を書いたが、今回も同じような内容を平静を伴って書き綴るとしよう。内容は殆ど変わらないだろうけど、切り口は少し変わるだろう。今の俺はあの時より、もっともっと落ち着いている。

 まず、昔の話を少し書く。

 今から5~6年くらい前の話だ。あの頃から俺はまともな恋愛をしちゃいなかった。

 あの頃、俺が19歳だった時だ。青二才だったあの時分、俺にはどうしようもなく好きな人がいた。同じアルバイト先にいた女性(以下、Xと呼ぶ)だ。Xは確か二歳年上だった。

 俺は一度そのXには振られていたのだが、それでも好きだった。でも人に迷惑を掛ける恋愛なんて最低だから、俺はそんな自己の信念に従って、Xに対しては自分の気持ちを表に出さずにそれからも接していた。だって、俺はださい人間になりたくない。振られたのに何度も好きだと連呼して、好きな相手に精神的な圧迫を強いたくはない。

 今まで何故か恋愛経験がないにも関わらず沢山の人から恋愛相談を受けて来たけど、第三者だからこそ、そういった時はハッキリと言える。『女々しい男は最低だ』

 たとえば、恋仲だったとしよう。たとえばの話だから、Aという男性がいてBという女性と付き合っていたとしよう。

 BはAの浮気により別れようと考えていた。しかしBは認めずに、別れようとするBに対してDVを繰り返す。暴力が最悪な行為なのは当然だ。殴ろうが首を絞めようが男が女に対して手を上げるなど、あってはならないことだ。もしも口論に収まったとしても「別れようとするなら殺す」だの「逃げられると思ってんのか?」だの、無粋な発言でBを攻撃するAは、独占欲に駆られているに過ぎない。

 Bが本当に別れたいと思ったのであれば既に愛は冷めているだろう。

 糞みっともねぇ……、そういうのを聞くと俺はいつも吐き気がした。

 いつまでもいつまでもいつまでもいつまでも、別れた後でもBがAに対して復縁を迫り、相手の気持ちを考えないで関係の再構築を謀ろうとしても、そんなことは不可能だ。

 手を上げた時点で終わりだ。

 こうやって俺は人間を嫌いになっていく。

 だが、女も不思議な生き物だ。家庭内暴力に屈しながらそれでも「彼には私しか理解してあげられる人間はいない」とか、そういう事をいう女がいるけど、それは愛情じゃなくて同情だろ? 情けを掛けてるだけなのに、それを愛情勘違いして付き合いを続けるとか……馬鹿らしいにも程がある。

 いつでもさっぱりと、毅然とした態度で恋仲を解消できた方が、まだ復縁の可能性はあるんじゃないかな、と思うんだけど、どうしても力に頼ってしまう男って生き物が俺は嫌いだ。俺も男だけど、そうした現実的な力に頼る人間人間じゃないと思っている。女は腕力では簡単に男には勝てない、それを分かって暴力を奮うってのは、エゴイストに過ぎる。支配欲や独占欲が愛を育むはずがない。馬鹿人間いつまでも馬鹿なまま、馬鹿なことに気が付かずに死ぬんだろう。

 話が脱線しているので元に戻す。俺とXとの話だ。

 俺はXに振られた後、彼女ルームシェアをすることになった。何故そうなったかを簡単に書く。

 俺が働いていたアルバイト先は俺の自宅から酷く離れていたのだが、俺は金が欲しい人間だったから深夜も残業していた。当然終電は無くなる。JRで1時間くらい離れた場所に住んでいたから当時の俺の上司は車で俺を家まで送ってくれていた。車でも30~40分は掛かる距離だったかな、確か。

 それでその上司は俺に対して「君は家が遠すぎるから店の近くに住んで欲しいな」とか言ってた。でも引っ越しする金なんてねーよ、って思ってた俺に彼は「じゃあXさんの家に住めばいいじゃん」だってさ、何でだよ! って当たり前に思ったけど、一度振られた俺はそこで不用意な事を口にしてしまった。

「そんなことは絶対不可能だから、もしXさんが良いっていったら一緒に住みますけどね(笑)」って冗談交じりに答えた。そうしたら上司が「じゃあ俺聞いてみるから」だって、馬鹿みたいでしょう。一度振った男と一緒に暮らす女がいて堪るか! ってその時の俺はそう思っていた筈なんだけど、何を思ったのか知らないけどXは了承したらしい。なんだったんだあれは……と今でも思う。

 俺は、他の男のことは知らないけど、どうしても恋心引き摺っちまう。好きな相手に振られても、しばらく好きだって気持ちを捨てきれない。そもそも、人を好きになるのが五年に一度くらいしかないし、その分反動が酷くて、振られても虐げられても馬鹿にされても、しばらく好きなまんまだ。みっともない、情けないがそれが性分なのだから仕方がないか。

 Xがどういった感覚で俺と暮らすことを了承したのか、それは分からない。馬鹿な女だったと思う、俺も馬鹿だったが、そういうわけで馬鹿同士がルームシェアをすることになった。

 男と女ひとつ屋根の下に暮らしていたら、もう推測出来るだろうけど男女の関係があった。愛のない性行為、俺はXのことが好きだったけど、Xは一体どういった気持ちで俺と肌を重ねていたんだろう? ただ、手元に置いておける扱いやすい男が欲しかった? 俺はバター犬かよ。どうせ考えたって結論は出ない。相手にとっちゃ、ただヤリたかったからヤッただけなんだろう。別に自分被害者とか言うつもりはない。だって、俺だってヤリたかったからヤッただけなんだから。

 本当に好きだったからヤリたくなっちまった

 でもまあ、なんだ……そっからまた話が急展開するんだけど、Xは俺の当時の職場の元上司不倫してた(笑)。しかもかなり長く、俺がルームシェアする前からね。本当に意味が分かりませんね。こんな話、小説にしたってプロットの段階でボツだよ(笑)

 元上司には奥さんがいて、まだ幼い子どもがいて、それで不倫してた。ちなみに転勤した後だったから、とても遠距離だったけど、出張とかで近くに来た時はXと度々、会っていたらしい。

 じゃあ、何で俺とヤッてんだよ。不倫してんならしてんでどうでもいいけど、何で俺とルームシェアしてセックスとかしてるわけ? ただのビッチじゃねーか。

 そうやって、当然ながら俺は分かっているわけだけど、愛すべきに値しない人間だって分かっても、それでも好きだって気持ちが足を引っ張っていた。俺は俺を殺してしまえば良かったのかも知れない。意味のないことで悩んだり、救いのない海に溺れるよりも、いっそ世界から消えてしまえば良かった――って思ったり、本当に馬鹿らしい生き物だな、俺は。

 同じような経験がある人はどっかにいるだろうけど、それでも酷い仕打ちだよな。不倫してるのに別の男とルームシェアしてセックス繰り返してんだから。

 そして阿呆な俺は、その当時、どうやったら不倫相手とXの関係を解消させられるか、試行錯誤してさ、実際に不倫相手に電話してキレちゃったりとかしたわけよ。

 不倫は悪いことってのが社会通念上の常識だろうけど、俺は別にどうでも良かった。ただ二人が『本当に愛し』合っているなら、早く結ばれて欲しかった。俺は手を引く。

 だから俺っていう馬鹿野郎が電話でその元上司馬鹿野郎に言った言葉ってのは「本当にXが好きなら今すぐ奥さんと別れてこっち来いよ」って事だ。端的に言うなら。

 じゃなきゃ不倫なんてすんじゃねーよ、奥さんいて子どももいるのにフラフラしてんじゃねーよ、ってね。あれは人生で何回かしかないマジギレだったなあ。懐かしいな、馬鹿な俺。

 それから、その不倫相手の奥さんは、女って怖いなーって思ったんだけど、やっぱり夫が不倫していることには相当前から気付いていたらしい。でも子どももいるから離婚するよりは夫に不倫を止めさせることを選んだようだ。

 何で俺がこんなこと知ってるかっていうと、これもどうしてか不思議なんだけど、その奥さんから俺に対して携帯メールが来たからです。『不倫を止めさせてください』ってね。複雑だなあ。どうやって俺のメアド調べたんだろう。

 でもまあ、簡単なことじゃないです。

 不倫を止めさせることなんて簡単じゃない。

 Xも元上司も、手元には都合の良い異性がいる、そしてロミオとジュリエットみたいに届きそうで届かない所に自分が求める(と酔っているだけなんだろうけど)理想の相手がいて、でも簡単には結ばれそうにない。隣の芝生は青い、障害があってもどうしたって惹かれ合う人間同士がお互いを求める気持ちは恐ろしい程に強固だ。間違った使い方かも知れないけど、完全にありゃ絆だな。切っても切れない。

 そしてもっと馬鹿らしい話になる。

 悪いことは重なっていく、確率論なんて無視してどんどんどんどん重なっていく――そして最悪になる。

 Xに、彼の子どもを身籠もる。妊娠検査薬で調べただけでなく、つわりが酷くなって病院へ行くと妊娠が発覚する。

 凄かったなー、あの時の絶望感って言ったら! 笑える! 今思えば、凄い笑い話だ!

 そして元上司は手の平を返したように「堕ろしてくれ」ってさ、「堕ろす費用は分割で」だってさ。

 でも本当にあった話だ。つまらない、本当にあった話。

 結局、子どもは堕ろされたんだけどね。エゴエゴが絡んで殺される子ども、でも、それでも男も女もどうしても離れられなくって仕方がないんだろう。残酷馬鹿な生き物だ。堕胎は罰せられない殺人です。それを傍から見ていた俺は、あの時何を考えていたんだっけ? 今では思い出せない。

 そうして回想すれば、俺は何故彼女を好きだったのか、全く思い出せない。

 記憶がないわけじゃないのに、それなりの年月を経て俺の気持ちが死んだ後は、どうしてその気持ちが生まれたのか、どうやって死んだのか、跡形も残らず消えてしまった。

 まあ、そうした阿呆な話があった。

 ここまでの話にはまだ後日談があるけど、その展開は省く、面倒臭くなってきた。

 際限なく救われない悪い現実は、それでもまだ重なっていった。でももうどうでもよい話だ。

 そんなださい経験もあって、もう恋とかしたくなかった。本心から人を好きになりたくなかった。

 一人で生きていけるって思ったし、そもそも簡単に人を好きにならない質だし……。最近までそういった感慨が確かにあったんだけど、でもやっぱり弱い人間だから無理だった。

 俺は意図的に思考停止することを選んでいた。発展性を望んでいなかったから、思考停止しとけば楽になれると考えていた。

 可愛い人や美人、そういった外見がタイプの異性がいても「カワイー」とか「ビジーン」って思うだけで、終わり。会話をして話が弾んでも友達、それ以上の関係は望みたくない。逃げてるだけってのは分かってるけど、多分、そうやって人を好きにならないことで自分自身を仮想的に強くしておこうとしているだけなのだろう。

 俺は、弱い。

 前に人を好きになった時は、どうして好きになったか――それが分からないというのは前述した通りだけど、今回好きになった人に対しては何が起因となって好きになったかは、まだ気持ちが死んでないからか覚えてる。

 恋愛相談じゃなかったのかも知れないけど、彼女の目下の悩みを聞いた。それは別れようと思っている彼から復縁を迫るメール電話が相次いで、それに精神的に追い詰められて、だから誰でも良かったんだろうけど、それなりに会話を交わす俺に相談したんだと思う。弱み、というか、悲しみじゃなく、打ち拉がれている傷付いた人を、何だか放っておけない。それに、軽いにしろ、暴力を受けたという事実を聞いたら、話し相手に過ぎなくても、彼女を救ってあげたい、とか大それた考えに支配されたわけだ。

 フラッシュバックしたわけじゃないけど、どうして女はひどい男と付き合ってしまうのだろう。俺が良い男だって言いたいわけじゃなくて、恋愛って相互関係で成り立つんじゃないのか? お互いが好き合って、愛せるって思えたからこそ付き合うんじゃないのか? 俺の考えることは綺麗事に過ぎないんだろうか、人の魅力って、本当に何が起因になるか分からない。

 ただヤリたいだけの男が近寄って来ても、その男が魅力的だったら寝てしまったり、だけどそういういい加減な男だからその後に後悔して、そういった話を相談される方の身にもなってみろよ。それで好きとかさ、そういう気持ちを抱いてる人間は正直辛い、辛くて毎日考えてしまう。

 話が長い、もう少ししっかり端的に書こう。

 彼女と出会ったのは一年半くらい前だったと思う。最初は興味すらなかった、むしろあまり態度の良くない人間だなあという先入観すら抱いていた。恋愛の対象になんてなるはずのない関係性。

 でも、いつしか言葉を交わすようになると、ひどく難しい人なんだけど、その性格面や物事の考え方に共感して、惹かれていった。そして悩みや苦しみを打ち明けられる内に、いつしか本気で好きになった。

 俺の好きっていうのは、ただ一緒にいたら嬉しい気持ちが強い。抱きしめたいとか、キスしたいとか、セックスしたいとか、思ってないって言ったら嘘になるけど、彼女に対してはただ時間を共有するだけで幸せな気持ちになる。それが、いつしか好きだって気持ちに繋がった。

 彼女のためだったら、俺は自分が利用されていることすら理解しながら、それでも手助けしてあげたい。俺が俺の立場を駆使して、本来してはいけないことでも、彼女の願いを叶えてやりたい、ってただ単純にそう思ってしまう。

 彼女が去年の冬から、精神的に弱くなって、元彼からのプレッシャーに耐えきれなくなって、俺を悩みを聞いてくれる捌け口として利用していたんだろう。それはきっと、俺だけじゃなく、(彼女は社交的な人だから)同じように悩みを打ち明けて、相談に乗って貰っていた人も何人かいたんじゃないだろうか。俺は大多数の一人で、捌け口のひとつで、特別な存在じゃなかった。

 彼女にとって俺は、ただ都合の良い精神安定剤に過ぎなかった。

 だけど、俺はどうしてもそういう弱った気持ちを抱えている人間を放っておけない。何で酷い男が沢山いるのに、物事はどんどん悪くなる方向にしか進まないんだろうか? 女は酷い男に惹かれてゆくのだろうか?

 心の根底に、他者を愛したいという気持ちがお互いにあって成立するのが恋愛じゃないのか? 相手を大切にする気持ちが最も必要じゃないのだろうか。これは、きっと綺麗事に過ぎない。

 俺は一度彼女告白をして、それで振られている。でも諦めきれない自分の弱さが、嫌いだ。それでも悩み続けている彼女を手助けしたいという気持ちは、気持ち悪く、女々しく、みっともない。

 それでも、彼女との接点を失いたくない。これは異常な考えだろうか?

 俺が第三者の存在だったら、そんな女に振り回され、気持ちをかき乱されている男がいたら、そんなの止めた方が良いって言うのに。

 そんな正しさも、今では何の役にも立たない。馬鹿は治らない、馬鹿は不幸になっていくだけだ。諦めきれないっていう未練を残す気持ちに引き摺られて、しばらくずっとそのままだ。

 彼女に振られてからも、時折一緒に飲みに行ったりする。たまに彼女から誘われることがある。それって、残酷過ぎると思うのは気のせいだろうか? 俺には捨て去れない気持ちが確かにあるのに、それを彼女は、頭の良い人だから、きっと理解をしていて、それでも俺と時間を共有する瞬間を作ってくれるっていうのは、嬉しさの反面、辛さが絡み合う地獄だ。

 それでも、まだ好きで好きで堪らない。当初の気持ちからは大分落ち着いてきたけど、まだ可能性を自分が信じてしまうのが……情けない。

 それから、俺が告白してからゆうに三ヶ月は経つのだけど、彼女には今、新しい彼氏がいるような気がする。

 第六感? そんなものはない。好きな相手と話していたら、その機微や所作から何となく推測はつく。

 彼女彼氏が、俺じゃなかったってのは全然構わないのだ。

 お互いがお互いを許容できて、そもそも彼女が本当に好きになれる人が見付かって、それで幸せになれるんだったらそれで良いと思う。そう思いたくて、そうすることで自分を押さえ込むしかない。

 好きな人には幸せになって欲しい、それが本来相手を好きな気持ちを抱える俺の、ひとつの答えになるんだから。

 彼女が辛い時や、傷付いた時、苦しみを抱えている時、それを解消するほんの手助けが出来れば、自分という存在も役に立たないことはないだろう。捌け口のひとつゴミ捨て場でもいいんだ。

 でももし次に、彼女と二人で会うチャンスがあれば、俺はそんな役に立たない感情を持つ自分を殺さなければいけない。

 彼女には迷惑に違いないが、もう一度だけ好きだという思いを伝えたい。付き合いたいとか付き合えないとかではなく、ただ言葉として、もう一度面と向かって、自分の考えていることをさらけ出して、ただ単純にすっきりと、この気持ちを終わらせたい。

 だからこの瞬間も会いたくって仕方がないんだ。会うことによって本当の諦めを迎えられるように。

2010-06-18

http://anond.hatelabo.jp/20100617021850

あなたが純潔という言葉を使う前から、フェミは石原慎太郎純潔教育に対して反応してきているという流れを踏まえてください。

では、私が知らなかったそういう経緯があったとしましょう。しかしあれに反応した一般の人の中には、私並みに無知な人も大勢いたのでは?

繰り返し私は書いていますが、18歳未満のセックスを禁ずることで、コンドームピルを手に入れられなくなる事の弊害は、どのように考えますか?

禁じれば手に入らなくなるという理屈がわかりません。未成年者に対してポルノの販売は今でも「建前上」禁止・自主規制されているはずですよ。

そして、「建前上は杓子定規で実質はザル、そしてセーフティネットがきちんと存在する」という状況こそが大事だと思います。下でもう少し詳しく書きます。

そもそも、危険性では圧倒的に低い酒やタバコにしたところで、「酒はやめておいた方が自分のためだよ。どうしても無理でも一気飲みだけはやめておきなさい」なんて生ぬるい教育が通ると思いますか?

まさに今、大人が子供に対して、酒との付き合い方として教えているものじゃないですか?そしてそれを私も支持します。

これが一般的なのか私も自信がなくなってきましたが、私は高校生のうちから期末試験文化祭打ち上げ普通に飲酒していました。高校教師や親はそれを黙認し、「一気飲みはするな」とだけ言ったものでした。

いや、あなたの過去に関して言うならば、私もそんなものだった(期末試験ぐらいでは飲まなかったが)し、高校卒業大学合格の報告に行ったときには、恩師がお祝いに飲みに連れて行ってくれたこともありましたよ。形式上は卒業していなかったわけだから、今ではちょっと考えられないかもしれませんね。卒業式後に野球部員が飲酒していたせいでどこかの高校が非難を浴びて甲子園を辞退させられた一件の時は、なんといやな時代になったものかと唖然としたものでした。

それでも、高校時代は建前上は「飲酒がばれれば停学」だったし、実際に限度を超えた人などで処分を食らっていた人もいます。私の学校は締め付けが緩いことでむしろ有名だったのですが。「やめておいた方が自分のためだよ」なんて甘っちょろい忠告だけというよりは、もう少し緊張感があって、建前は建前としてきちんと生きていましたよ。ハレの日のみ多少「武士の情け」があり得るという暗黙の了解はありました。

性に対してもそういう態度が必要だと私は思います。人間を信用しないゼロ・トレランス方式は教育の場にふさわしくない愚かきわまりない方針だと思います。しかし「建前」は大事です。そうすることで、自分たちのやっていることを真剣に考えるようになるからです。それが一番重要なことです。

児童ポルノ法が取り締まるのは児童買春児童ポルノです。また、各都道府県にある青少年保護条例規制しているのは児童との淫行です。真摯な恋愛関係にある限り、13歳以上を性的対象にすることは虐待ではありません。

ところが、出典は失念してしまいましたが、自分の裸を撮ったことで、本人が「児童ポルノ製造」の罪で逮捕されたという話がありましたよ。キリスト教原理主義の強い米国でその種の事件がいくつかあるのはわからなくもありませんが、日本でまでこういうことが起こるのは唖然としました。明らかにこの件については取り締まりの目的と手段が主客顛倒し、そしてそれが余り疑問にも思われていない実態があります。

また、「一部の強硬な人を除いては「規制あるのみ、問答無用」」という状況にあるようには思いません。そうなら、もう規制されてますよ。声が大きい人とアグネス・チャンは目立つので、そのように感じているのかもしれませんが、東京青少年保護条例の改正が否決されたように、規制反対派は沢山います。私もその一人です。

沢山いますが、それはこの問題に関心を持っている人だけですね。案外キャサリン・マッキノン並の道徳を持っている人は世の中に多いのではないでしょうか。少なくとも、「日本児童ポルノ大国である」というような(事実としてかなり疑わしい)宣伝がこれだけなされていれば、欧米の過剰規制アグネス・チャン並の)が日本にも導入される日は決して遠くないでしょうし、未成年者の飲酒に対して世の中がこれほどまでに手の平を返した以上は(プロ野球の優勝記念の「ビールかけ」に19歳の選手が参加できない時代ですよ)、案外抵抗もなにもなくビクトリア朝並の世界がやってくるような気がしてなりません。フランコ・ゼフィレッリ版の「ロミオとジュリエット」みたいなのも児童ポルノ扱いされてしまって不思議はありません。捕鯨問題に見るように、世界には良識という名の狂気は充満していて、付和雷同する人が多い日本世論なんて甚だ心許ないものです。

そうした狂気から身を護るためにも、グレーゾーングレーゾーンとして残しておく必要があると思うのですよ。そうでなければ、結局は全部黒とされてしまうのがオチだと思います。違うでしょうか。だからこそ私は、「白」の領域を無理に拡げようとすることに抵抗を感じるのです。

しかし、児童買春児童ポルノの製造(これは15歳あたりで線引きすべきと考えるが別の話)を行ったものの罪はもっと軽くすべきであるという、あなたが最初に書いた論には乗れません。

いや、「軽くすべき」というのは「児童性的主体と認めるならばそうなる」という話であって、それは逆説で言っているのでお間違えのないように。私は本音では「建前上認めるべきではない」という立場なので、「軽くすべき」だとは思っていません。

2009-12-20

http://anond.hatelabo.jp/20091220143251

古い作品ほど忘却という篩を潜り抜け、代名詞という肩書きを得ているからね。

つまり、ロミオとジュリエットリア王シェイクスピアといえば悲劇で、だから、それらのリメイク品はどの作品よりも悲劇にしなればならない。

光源氏と言えば美しく高貴な主人公で、だから、どの主人公よりも高貴で美しくなければならない。

ようするにそういうことじゃないかと思います。

2009-10-09

DVD

アクエリアンエイジ 劇場版

ハンサムスーツ

君の手がささやいている

君の手がささやいている 第2章

君の手がささやいている 第3章

ナルニア国物語第2章/カスピアン王子の角笛

ロックンロールダイエット

ゲゲゲの鬼太郎/千年呪い

レッドクリフPart1

ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝

ハンコック

未来世紀シェイクスピア 01/ヴェニスの商人

未来世紀シェイクスピア 02/ロミオとジュリエット

カンフーダンク

松尾貴史イエローサブリミナル

いのちの食べかた

ラスベガスをぶっつぶせ

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

ジュノ

ダークナイト

暗黒街の顔役

デリカテッセン

気狂いピエロ デジタルリマスター

エレファント・マン

トレマーズ

松本俊夫実験映像集 1/詩としての映像

松本俊夫実験映像集 2/視想の錬金術

松本俊夫実験映像集 3/反復と変容

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

インサイド・マン

マイアミ・バイス

キング・コング 〔2005年〕

ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット

ビデオドローム

コンボイ

スパイダーマン3

しゃべれどもしゃべれども

かもめ食堂

ナイトミュージアム

プラトーン 特別編

ダイ・ハード4.0

悪い奴ほどよく眠る

ギャング・オブ・アメリカ

ツイン・ピークスローラパーマー最期の7日間

西部魂

となり町戦争

隠し砦の三悪人

悪魔のいけにえ スペシャル・エディションDisc1〔本編〕

ルワンダの涙

カポーティ

ハゲタカ 1

叫(さけび)

ナイト・オン・ザ・プラネット

復活の日

PUNK:ATTITUDE(パンク アティテュード)

ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌

ショーシャンクの空に

007カジノ・ロワイヤル

間宮兄弟

ボブ・ロバーツ

スパイナル・タップ

アメリカングラフィティ

プラダを着た悪魔

父親たちの星条旗

硫黄島からの手紙

プライドと偏見

オーメン (製作30周年記念特別編)

ボーン・コレクター

名探偵登場

招かれざる客

ブレックファスト・クラブ

ザ・インターネット

楢山節考

イッツ・ブラックエンターテインメント

ブラザーズ・グリム

ヒノキオ

力道山

オリバー・ツイスト

ジミ・ヘンドリックス 〔スペシャル・エディション〕

シリアナ

SHINOBI

腰抜け二挺拳銃

オズの魔法使 〔コレクターズ・エディション〕

ワイルド・アット・ハート

レポマン

ランブルフィッシュ

荒野のストレンジャー

恐怖のメロディ

疑惑の影

狼男アメリカン

エドtv DELUXE EDITION

裏窓

ウィズ

宇宙戦争〔2005年〕

遊星からの物体X

ミステリー・メン

ボクサー

ブルース・ブラザース

ブルース・ブラザース2000

フランケンシュタイン

フランケンシュタイン花嫁

光る眼

さまよう魂たち

アメリカングラフィティ

ミッシング

008皇帝ミッション

山賊のむすめローニャ

実相寺昭雄不思議館 不ノ巻

エターナル・サンシャイン

華麗なるギャツビー

星の王子さま

フットルース

アンタッチャブル

ヘルハウス

皇帝ペンギン

オペラ座の怪人〔2004年〕

ミリオンダラー・ベイビー

悪魔を憐れむ歌

菊次郎の夏

HANA―BI

キッズ・リターン

双生児GEMINI 特別版

明日に向って撃て! 特別編

コクーン

天才マックスの世界

エネミー・オブ・アメリカ

エド・ウッド

ブルー

ザ・ガーデン

ホワットライズビニース

シザーハンズ 特別編

ロッキー・ホラー・ショー 特別編

書を捨てよ町へ出よう

青春デンデケデケデケ デラックス

ワイルド・ワイルド・ウエスト 特別版

ポルターガイスト

2300年未来への旅

裸のランチ 特別版

痩せゆく男

夢のチョコレート工場

プリンス パープル・レイン

リトルショップオブホラーズ 〔特別版〕

暴力脱獄

ガープの世界

ワイルドバンチ 特別版

ナチュラル・ボーン・キラーズ

虚栄のかがり火

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

カサブランカ 特別版

理由なき反抗 特別版

俺たちに明日はない

ライトスタッフ

モモ

A2

ルイスと未来泥棒

上海美術電影作品集 vol.1

上海美術電影作品集 vol.2

レミーのおいしいレストラン

ユーリ・ノルシュテイン作品集

イジィ・トルンカ作品集 vol.1

狂気のクロニクル

星の王子さま/プチ★プランス 1

蟲師 其ノ1

リトルロボット/インベーダーがやってきた

トムとジェリーの大冒険 劇場版

メトロポリス

ブレイブストーリー

ナルニア国物語ライオンと魔女 〔アニメ

ジブリがいっぱいSPECIALショートショート

宮崎駿ジブリ美術館

じゃりン子チエ 劇場版

スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー帝王ザーグを倒せ!

キム・ポッシブルMOVIE/ドラマチック・ナイト

ダックテイル ザ・ムービー/失われた魔法のランプ

あらいぐまラスカル vol.1

スクービー・ドゥーゾンビ

ロード・オブ・ザ・リング指輪物語 〔アニメ版

ウォーリー

病気/笑いの不条理劇

レミング・壁抜け男/演劇実験天井桟敷

パンくんジェームズ

サンドウィッチマンライブ2008/新宿与太郎行進曲

ゲゲゲのげ/逢魔が時に揺れるブランコ

2009-06-29

なぜ増田小説概論 (須江岳史)

ブックマーク数がとんでもないことになったため、元増田はうかれている。なので匿名ダイアリーなのに、ペンネームまで書いてしまった。タイトルに大きく、須江岳史、と。しかし、プロ小説家でもない一人のプータロウが書いた文章がこんなにもてはやされることを、すこし疑問にも思っている。ちょっと足を伸ばして図書館に行けば、小説の書き方についての本はいくらでも手に入るはずだ。何かを学び取る目的ではなく、長すぎるからブックマークしておいた、というのなら、納得する。

というかこの論は物語小説ニアリーイコール扱いしていて、小説論としてはちょっと古いというか、語りという小説の大問題がスルーされていて厳しい。

http://d.hatena.ne.jp/CloseToTheWall/20090703/p1

という指摘も当然のことで、普段、一人称小説ばかり書いている自分には、人称とか視点とかいった物語を語る上での問題について取り組む実力は無い。「小説自己表現なんだから、各々が語りたいように語ればよいと思う」のような言葉で、逃げることしか出来ない。

僕の小説の実力がどの程度かは、http://texpo.jp/texpo/disp/16732を読めばわかると思います)

Ⅰ、小説概論

まず話の筋の作り方を考え、次にそれをどのように小説として表現するかを見、最後に小説を書く上での国語的諸注意事項を述べる。

§1、小説とは?

 そもそも小説がどのような構成要素から成り立っているかを考える。


§2、物語られるもの

2.1.1話の筋

 まず、小説だけではなく物語一般の話の筋がどのように出来ているかを考える。

多くの物語は、欠損-充足の形を持つ。多くの物語は主人公に何かが足りない状態から始まり、それが満ち足りた状態で終わる場合が多いということである。

また、満ち足りた状態にたどり着くためには満ち足りた状態になるための行動が必要になる。そして行動をとるためにはその機会が与えられないとならない。

ここまでをまとめると、物語の筋は

欠損 – 機会 - 行動 - 充足

となる。

具体例としては、

少女は城で行われる舞踏会に行き、王子に会いたかった(欠損)。

少女魔女カボチャの馬車を与えられる(機会)。

少女カボチャの馬車で城に行く(行動)。

そして王子に会うことが出来た(充足)。


ただ、物語の面白みのためには、充足が起こらないほうが良いかもしれない。行動の結果が、充足の起こらない失敗に終わり、それが新たな欠損となり次の話の筋を紡ぎだすこともありうる。

よって、物語を構成する基本的な四つの要素は

欠損 - 機会 - 行動 - 結果(充足または失敗)

であるとする。この一連の流れが組み合わさることによって、物語は出来上がる。

具体例としては、

少女は城で行われる舞踏会に行き、王子に会いたかった(欠損)。

少女魔女カボチャの馬車を与えられる(機会)。

少女カボチャの馬車で城に行く(行動)。

そして王子に会うことが出来たが、十二時の鐘がなったので帰宅しなければならない(失敗に終わった結果、新たな欠損)。

王子少女の落し物の靴を持って少女を探す(機会)。

少女は名乗り出て靴をはく(行動)。

王子少女舞踏会で出会った少女であると認識して、二人は結ばれる(充足)。


後味の良し悪しの面から見て、最終的には充足で終わった方が良いように思われる。

また、欠損があって、それを解決する機会を与えられれば物語が始まることがわかる。

また、欠損を細分化したうえで見つかる欠損というのも考えられる。

たとえば、

鬼を退治するためにはお供を仲間にしなければならない。

お供を仲間にするためには黍団子を持っていなければならない。

黍団子を持つためにはおばあさんから黍団子をもらわなければならない。

おばあさんから黍団子をもらうためには黍団子の材料を買ってこなければならない。

というように。

 このようにすれば物語はいくらでも引き伸ばすことが出来る。書くべき物語の分量によって、どの程度まで細分化できる欠損なのかを慎重に選ばなければならない。

 一つの物語で充足される欠損は一つとは限らないし、主人公たちの欠損が充足されるとも限らない。『ロミオとジュリエット』では、主人公たちの恋愛成就しないが、キャピュレット家とモンタギュー家の関係が、対立から和解へと移り変わる。

2.1.2伏線

 物語は、話の筋それ自体で面白いことが最善であるけれども、それが出来ない場合には伏線によって面白さを増幅させるしかない。

 ここでは、仮に伏線には四種類あるとする。

ⅰ)質問―答え

ⅱ)ある現象/行為への意味の付加―行為/現象の再現

ⅲ)行為・現象―行為・現象のリフレイン

ⅳ)思い込み―認知

ⅴ)認知―逆転型の伏線


 それぞれ、順を追って説明する。

ⅰ)質問―答え

 物語冒頭に置かれた質問に、ラストシーンで答えることで感動を増す。

 具体例:どうしてキノはこの汚い世界を旅しているの?(冒頭の質問)

この世界が綺麗だからさ(ラストシーンの答え)

ⅱ)ある現象・行為への意味の付加―行為・現象の再現

 ある現象・行為にはある意味が隠されている、と登場人物が語り、その現象・行為が実際に現れる。

 『アヒルと鴨のコインロッカー』だと、

『「(とにかく面倒だから、神様を閉じ込めて、全部なかったことにしてもらえばいいって。そうすれば、ばれない)」』(70ページ)という免罪の方法を提案して、実際に物語の最後付近でそれを行っている。

 

ⅲ)行為・現象―行為・現象のリフレイン

物語の中で起こった行為・現象が物語の終盤で再現されることにより、面白みが増す。

アヒルと鴨のコインロッカー』だと、

『聞いてるわたしにも、どうやらこの姉弟がレッサーパンダを盗む気らしい、ということはわかった。』(216ページ)

動物園を振り返って、「さっきの子供たち、うまくやり遂げるかな?」と。』(222ページ)

というようなレッサーパンダを盗むという行為があった上で、

『「あれ、レッサーパンダだ」』

『「盗んだんだよ、あの子供たちは」』(339ページ)


ⅳ)思い込み―認知

 間違った方法を目的を得るための方法だと思い込み、それが間違いであったことに気づく。多くの場合、気づくまでに行ってきた行為が主人公に、行為の目的とは反対の結果を持って跳ね返ってくる。

物語の筋が悲劇的に終わっても、ⅰ、ⅱ、ⅲの伏線幸福を含意していると悲劇性を和らげることが出来る。

ⅴ) 認知―逆転型の伏線

 目的達成を阻むものが、あるものだと仮定して行動していたが、その仮定が正しくなかったことに気づくタイプ伏線。多くの場合、気づく前の行動が気づいた後に本来の意味とは反対の意味を持って主人公に跳ね返ってくる。

 認知は、約束―報いの伏線によって引き起こすのが最も容易である。

 主人公の目的を阻むものは四種類ある。カッコの中の左側は存在場所、右側は存在原因を意味する。

 (自己自己)例:主人公の性格の欠陥

自己,他者)例:主人公の抱えるトラウマ

(他者,自己)例:主人公に対して恨みを持っている敵

(他者,他者)例:絶対悪


 敵の仮定が4パターン真実の敵が4パターンあるので、認知型の伏線には全てで16パターンあることになる。

 これは、『あらすじ.com』の三匹のモンスター概念を内包している。

 (自己自己狼男

自己,他者)対応しない

(他者,自己フランケンシュタイン

(他者,他者)ドラキュラ


2.2登場人物
2.2.1行為項モデル

 物語には六種類の登場人物がある。

主体:物語の主人公。欠損を解決する。

送り手:主人公に、欠損を解決する動機を与える者。

援助者:主人公に、欠損を解決する能力を与える者。

受け手:欠損の解決の享受者。

敵対者:主人公の欠損解決行動を阻む者。

目的:主人公が得ようとする目的。主人公が得ていない欠損。


 それぞれ、同一人物が複数の行為項を演じても良いし、ひとつの行為項に複数人が入っても良い。たとえば、送り手と援助者が同一人物であることは大いにありうる。また、それぞれが必ずしも人間である必要もない。

 欠損ごとに行為項モデルは立てられるので、ある場面では敵対者であった存在がある場面では援助者になることもありうる。

 物語に出てくる全ての欠損について、行為項モデルの六つの登場人物を生めることが出来れば、それ以上の登場人物は物語に必要ではない。

 

2.3シチュエーション

 物語の冒頭やクライマックスを盛り上げるためにシチュエーションは使われる。

 面白いシチュエーションとは、即ちギャップである。

 それは場所と行動のギャップであるかもしれないし、それまである登場人物のそれまでの行動とはかけ離れた行動かもしれない。いずれにしろ、「~であるにもかかわらず」という言葉で表される。

 たとえば、「日ごろ温和な性格であるにもかかわらず、暴れ狂う」とか「静粛でいなければならない図書館であるにもかかわらず、暴れ狂う」とか、「たかが100円のアンパンを食べてしまっただけのことであるにもかかわらず、暴れ狂う」とか。

2.4実際に物語を組む

 物語を組む順番として、『欠損-伏線シチュエーション-細分化されていない欠損の話の筋-細分化されていない欠損の行為項モデル-細分化された欠損の話の筋-細分化された欠損の行為項モデル』といった順番で組んでいくのがスマートに行く。なぜならば、欠損がなければ物語は動き出さないし、伏線シチュエーションは話の筋や行為項モデルあとから考えるとそれらに縛られて上手くいかないからである。

①、主人公が向かう目的を定める。

②、主人公が見舞われる危機を定める。または、どのようなギャップがある状況に立たされるかを決める。

③、危機・ギャップが何故起こるのかを決める。(伏線の回収の仕方を決める)

④、危機がどのように回避されるのかを決める。(伏線の回収の仕方を決める)

⑤、伏線が置かれる場所を決める。(下位物語を作る)

⑥、必要ならば、下位物語にも①~⑤を施す。

⑦、物語(下位物語も含む)の適所に、ギャップによる面白みを与える。

⑧、整合性を与える。


 また、どのような魅力的な登場人物・伏線シチュエーションでも物語自然な流れを妨げるなら切り捨てるべきである。

§3、小説技法


3.1場面法

 場面では、人物、場所、時間が描かれる。人物、場所、時間のうちのいずれかが変わったとき、場面が転換されたという。また、場面は一人称であれ三人称であれ場面に登場する一人の人物の視点を通して描かれることが多い。

 場面の特徴として、行為・現象の一回性が挙げられる。場面は、一度しか起こらない行為・現象を場面に登場する人物の感覚を通じて読者に体験させる。

 場面の始まり方として、人物・場所・時間を指し示して始まる場合、登場人物の行動から始まる場合とがある(台詞から始まる場合は、登場人物の行動から始まる場合の特殊例とみなす)が、そのいずれにせよイメージすることが出来るか否かが読解の容易さを決めるので、場面の開始からまもなく人物・場所・時間を明らかにしなければならない。

3.1.1場所・時間

 小説を読む上では情景をイメージしやすいほうが読解が容易であるといわれているので、色彩や位置関係を表す語を使って場所や時間を説明するべきである。

 場所・時間の説明は描写法的だといえるが、その場所・時間におかれたものを登場人物の行動の目的語にすると、スムーズに場面を始められる。

 また、場所・時間は登場人物の心境や状況・未来を暗示する。

3.1.2人物

 何かが起こるたびに、その場面に登場している人物全員の反応を描くべきである。また、その感情は、どのような身体的動作を持って表情として表されたかを描くべきである。なぜならばイメージしやすいほうが読解が容易であるからである。

3.2要約法

 要約法は、登場人物が何度も行った行動や何度も起こった現象を記述する。場面法とは違い、複数の時間や場所をまたがる事が出来る。そのため、時間や場所の離れた場面と場面をつなぐのに要約法は用いられる。

 要約法は場面と場面とをつなぐためにしか存在しない。

3.3描写法

 場面法が動画だとすれば、描写法は静止画である。

 描写法は、場面が行われている空間にあるものを描写する。場面が行われているなか描写がはさまれると、場面の時間を止めることが出来る。

3.4台詞と地の文

 台詞音楽で言えばフォルテ、地の文は音楽で言えばピアノのような効果を持つ。多くの場合、台詞はカッコにくくられる為に強調されるが、台詞続きの中で地の文が出てくると大きな強調効果を持つことがある。たとえば強調すべき台詞をあえてカッコでくくらずに地の文で処理することで大きな強調効果を与えることができる。

 台詞台詞の間の間をつなぐために、地の文をおきたくなることがしばしばある。こういったときのために、場面の情景を刻々と変化させるとか場面の登場人物に場面開始と同時に何か動作をさせる方法がある。

§4、書記言語


 書き手の中で起こった感動が読み手の中でも起こるためには、文が書き手の意図するとおりに伝わらなければならない。誤読を少なくする方法をここでは述べる。誤読を避けるために、修飾語と被修飾語主語と述語は可能な限り近づける必要がある。

4.1主語の位置

4.1.1.ガーデンパス

 「私は走る車に飛び乗る」のような文は、読者が「私は走る」と理解した後で、走っているものは車だと改めて理解する。このような事をなくするために、「走る車に私は飛び乗る」のように主語と述語を近づける必要がある。

4.1.2複文

 主語と述語の対が二個以上あり、どちらかがどちらかの文の成分になっているような文を複文という。

 「私はリンゴを片手で握りつぶす彼はとても握力が強いと思う」というような文は読解が難解である。これも、主語と述語を出来る限り近づけ、「リンゴを片手で握りつぶす彼はとても握力が強いと私は思う」とすると読解が容易になる。また、複文を単文(主語と述語の対が一つである文)に分解し、「彼はリンゴを片手で握りつぶす。彼は握力がとても強いと私は思う」というようにすると、誤読は少なくなる。

4.2修飾の範囲

日本語は上から下に修飾が行われるため、様々な不都合な事が起こる。

4.2.1修飾語と並立

「美しい獣と女」は、美しいのが獣だけなのか、獣と女の両方が美しいのかが判然としてない。美しいのが獣だけである場合は、「女と美しい獣」のように順序を入れ替えるか、「賢い女と美しい獣」のように両方に修飾語を与えてしまう方法がある。

 

4.2.2句・節の修飾

地中海で育った少年からもらったトマト」は、トマト地中海で育ったのか少年地中海で育ったのかはっきりしない。トマト地中海で育ったのであれば、「地中海で育った、少年からもらったトマト」のように読点を打つか、「少年からもらった地中海で育ったトマト」のように順序を入れ替えればよい。ただし後者の場合、地中海少年からもらったように誤読される可能性が無くもない。

4.3誤読の少ない順序

ガーデンパス文や修飾の範囲の判然とない文を作らないために、長い修飾を伴う語を文の始めに持っていく方法がある。

「僕は地中海で育った、青白い肌をした細身の少年から貰ったトマトを食べた」よりは「青白い肌をした細身の少年から貰った、地中海で育ったトマトを僕は食べた」の方が誤読が少ないとされる。

4.4文体

4.4.1速さ

一文の中に含まれる用言形容詞形容動詞動詞)と難読語の量、読者の視線の移動距離に依存して、文章の体感時間は定まるとされている。

たとえば①、「彼が作った美しいサッカーボールを僕は強い力で蹴飛ばす」よりは②、「彼が作った美しいサッカーボール。それを僕は強い力で蹴飛ばす」の法が一文に含まれる用言が少ないために体感速度が短いとされる。③、「ええい、お前は畢竟、俺が死ぬのが怖いだけだ」の『畢竟』が難読語だと見なす人にとっては④、「ええい、お前は結局、俺が死ぬのが怖いだけだ」の方が体感速度は短いかもしれない。また、⑤、「やわらかいネコ」よりは⑥、「柔かい猫」の方が、視線の移動距離が少ないために体感時間が短いとされる。

4.5原稿の使い方

小説の場合、論説文とは違い改行は自由に行える。

 行を改めたときは一段下げる。

「しかしカギカッコで新たな行が始まるときはその限りではないというのが最近の主流である。また、主流では閉じカッコの前では句点は打たない」

 ――また、三点リーダー(…)とダッシュ(―)は二つで一つの扱いをする……。

続き http://anond.hatelabo.jp/20090629224306

2009-05-02

いいたかったこと

恋愛小説ケータイ小説、特に「世界の中心で、愛を叫ぶ」以降で、最終的に恋人同士のどちらかが死ぬタイプの話が多すぎるwwそんなに人死んでサスペンスかよww

 

高校生なんかの恋愛で、恋人のどっちかを死なせるなんて、本当に恋愛をして愛し合ったのに恋人or旦那さんor奥さんが死んでしまった人に対して失礼だと思う

 

・皆、恋人同士が死ぬ話でも読みたいんなら「ロミオとジュリエット」でも読めばいいのにね。

 

・そしてその最近流行恋愛小説(もとい、ケータイ小説)は、高校生同士のセックス正当化しすぎ!!←これが一番言いたかった

 

・雰囲気でセックスなんてそんな一時の感情が美しいとでも思ってんのか。その瞬間、お前らにとってはいいかも知れないがもっと理性的になれよ。 

  

・書く大人も書く大人だよな、そんなセックスや死を正当化する話。

 

・でもケータイ小説は変な文が多いから、高校生が書いてるのかな?大学生とか?

 

・あー頭悪くて嫌になるぜ。

 

 

終わり。

2009-04-15

A410 *あとで読む 2009/04/15

Francamente_Pinocchio 2009/04/15

mixvox-j これはこわい 2009/04/15

tama3333 2009/04/15

timeismoney これはこわい, 2ch 2009/04/15

feita メシウマ状態 >こんなことをしてもおまえらの失われた青春は戻ってこないよ/>誰かの青春を奪うことはできるよ!/>で、お前らの勝利条件はなんなの?/>ない、この祭は負けた事から始まったから 2009/04/15

accent_32 2009/04/15

neko-note 2009/04/15

ezil これはこわい, 2ch えーと、blogってのがどういうところかやっぱわかっていないひと多いんだなぁ、と(ry 2009/04/15

ryupon-21 逮捕者が2chから沢山でますよーに^^ 2009/04/15

ktmc at de yom 2009/04/15

kaitoster まとめ, 2ch 岩舟といったら「秒速5センチメートル」の舞台じゃあないか・・・。 2009/04/15

HolyGrail なんぞこれ 2009/04/15

km37 2009/04/15

gdno まとめ, 2ch, あとで読む 2009/04/15

CUTPLAZA-Tomo あとで 2009/04/15

zambia ロミオとジュリエット想像してやまないです。結婚できる年なのにね。 2009/04/15

kei_identity 2009/04/15

yamakaz あとで読む 2009/04/15

Mist あとで読む wktk 2009/04/15

cake_holl1515 2009/04/15

pukada 2ch, まとめ 2009/04/15

k-mmths03 2009/04/15

ocha39 2ch 2009/04/15

georgew あー人生, これはこわい, これはキツい これぞ人肉検索の極みか。 2009/04/15

lefthanded 2ch, まとめ 下種ども。 2009/04/15

al001 誕生ケーキ画像から父親の名前を特定→電話検索サービス使って住所特定→年賀状画像から確定 / これを報道したロケットニュースもこれに加担しているということを自覚して欲しいね。 2009/04/15

nakano87 まだまだ手ぬるいと思います。自殺者が出てから「俺らやりすぎたよな」とか手のひらを返すのが様式美です。そのためにも自殺者が出るくらい加熱を。 2009/04/15

m_shinzaki なんだか強烈な既視感を感じるんだが 2009/04/15

hecoheco 2009/04/15

dlogbk 2ch 2009/04/15

2008-10-19

http://anond.hatelabo.jp/20081019230729

うわ、お前は俺だったか!(笑)

むしろ、コンプになっていないところから攻めて、「コンプ自体が無意味だった」と気づくのが早道な人が多いんじゃないかなと思うんだ。少なくとも俺はそうだった。

確かにコンプレックス(で合ってる?)があるところについてはハードルがどうしても高いというのはあるかも。

まあ俺なんかの場合、幼少期に女子にいじめられたという女子コンプというかトラウマがあったりして、比較的扱いやすいモノから攻めてみたりしたわけだけど。(笑)

これも補足するとね、ややこしい場合があるんだよね。「周囲」といっても「たちの悪いごく一部」であったりするんだよね。俺もあるところで非モテ性を原因に嫌悪されて悩んでたんだけど、別のところの友人に相談したら「そんな奴らとはさっさと縁を切れよ!」って言われてさ。

嫌悪されることに慣れてしまうと、他人に対して正常な距離を取れなかったり、挙動不審になってしまったりという悪循環があるんだよね。そこから逃れるのはなかなか難しい。「理不尽に嫌う方が悪い」という開き直りがなかなかできないんだよなあ。

その「たちの悪いごく一部」の近くに意中の相手がいたりしたら大変だな。「ロミオとジュリエット(笑)

非モテ悪循環に陥っている人は多い気がするなあ。俺にもかなりその要素あるし。

要は、たった一人でも認めてくれる女性がいれば一瞬で救われるんだろうけれど。そうすれば嫌いになる連中も相対化できるし。

逆に言えば、非モテ世界観なんてそのくらいで崩れる下らないものだってことだろうな。

とか言いつつ非モテ世界観を引きずったまま生きる今日この頃

2008-08-05

http://anond.hatelabo.jp/20080805052429

まあ世の中にはタイミングというものがあってだね……

とりあえず「好き合っても結ばれない」という例

たとえば『ロミオとジュリエット』状況というのは

むしろ恋愛デフォと言えるくらいなんだから

「ああ、恋愛ってこういうものなのだな」と

思うくらいでないと。

そんな風に「誰かに愛された」事実自体が消えるわけではないのだから

あなたをそんな風に愛する人は世の中にいるのだから

顔を上げて、またどこかにある出会いを見逃さないように

歩いていきましょう

と。

そんなチラ裏を書いて

今日も出勤。

2008-03-15

4歳の彼女がいたことがある俺ってロリコンなんだろうか

ちなみに当時は俺も4歳だったわけだが。お手々つないで幼稚園ってやつだ。


いや、釣りじゃなくて真面目な話。何がロリコンで何がそうでないかってのはそんなに自明な話じゃないんじゃないのか。

早い話、なにがなんでも18歳以下は児童ポルノ規制って言ってる奴って、自分が高校生以下の時に同級生に手を出したり妄想したりって記憶が一度もないんだろうか。中学生やら高校生やらを性欲の対象にしている最大のマジョリティは実は当の中学生高校生自身だったりすると思うし、それは正常なことだと思うんだが。

高校生のバカガキが同級生の裸体写真ネットに流したって事件があったとき「児童ポルノ違反」で摘発されてたんだが、なんかその罪名はおかしくないかと思ったんだ。


12歳とか15歳ならともかく、18歳以下を児童扱いってのは自明でもなんでもないんだよな。

生物学的には18歳なんて全然子供じゃないわけで、「子供」の概念ってのは近代以降膨張してるんだよ。

ロミオとジュリエット」の中には、14歳のジュリエットに向かって母親が「私があなたの年の頃にはあなたという子供を産んでました」なんてセリフも出てくる。当時はそれが普通だったってことだ。


そこをいっぺん疑ってかからないことには、話は全く進まないんじゃないか。極論だけが沸騰して終わりだと思う。

もちろん、現実を見れば18歳って年齢は生物学的にはともかく社会的には未熟だ。自分の行動に責任を取れると言える歳ではない。だから保護の対象にするってのは一理ある。だがしかしそれってのはつまり、本人の「自己決定権」を、性的なことに限らず一部制限しているということでもある。保護するってのは「お前にはその能力がない」と言ってる訳なんだから。そう考えると、これは必然的に禁欲教育をしろってことにつながるんだが、みんなそれでいいんだろうか(俺は構わないと思う。多少気持ち的に歯止めを掛けさせた上で、行きすぎない程度に見て見ぬふりをしてやるのが賢い大人じゃないか?)。

彼らの話がなんか教条主義的でリアリティがないというのも、その辺の現実に目をつぶってるからだと思うんだけど、どうだろう。


どうしていつまでも

「性欲というのは大人の汚れた原罪で、18歳未満の子供純粋無垢で汚れを知らない」

って神話がなくならないんだろうね。どう考えても一番やりたい盛りなのは中学生高校生なわけでさ。

なんか原理派プロテスタントみたいなカンカチコな匂いを感じるのは俺だけだろうか。アグネス・チャンを見てると思わず"Agnes Dei"なんてつまらんシャレを言いたくなるよ。

2007-12-15

ある非モテ男の心の内

俺は非モテである。年齢=彼女いない歴魔法使いまであと僅か。俺よりモテない人間リアルで目にしたことなどない。

そんな俺から見てのことだが、はてな界隈での非モテに関する言われようは偏りすぎだと思う。「ママを求めているだけだ」だの「処女オタ」だの「ミソジニー」だの「自分こそが恋愛至上主義者」だの。「喪男道」の「覚悟」というあまりにもわかりやすいキャラクター存在したためにこの評価は定着してしまったような気がするが、現実には非モテはそこまで屈折したものではないと思う。むしろ、屈折しなさ過ぎたために、青臭いともいえるやり場のない思いを抱え込んでしまっているのが非モテなのではないだろうか。少なくとも、俺の場合はそうだった。そのことを、俺個人の心理描写として少し書いてみたい。

俺は兄弟含め親戚中男ばかり、そして中高は男子校大学工学部職業も同様に男ばかりの環境。そのような俺にとって同年代の女性とは、学生時代のバイトサークルなどの、彩りのない「日常」を離れた「非日常」的環境以外には接点がなかった。いきおい、頭の中の「女性」像はいっときの楽しい思い出と結びついてやたらと美化された。

テレビ雑誌の類を一切見ない俺にとって「恋愛」というものは「ロミオとジュリエット」「若きウェルテルの悩み」などの文学作品などを通してしか知らないものだった。俺にとって恋愛とは極端に純化されたもので、命を賭けてさえ惜しくないものであり幸福の極致であり、そして何人たりとも冒涜することあたわざるものだった。まして、体の関係を持つなどということは想像を絶することだった。そんなことは、相手に一生を誓い合っていなければできないこととしか思えなかった。なぜって、それは心にも体にも不可逆的な変化をもたらすことなのだし、これ以上ない秘密を他人に知られてしまうことなのだ。

だから、恋愛なんて自分の身近な世界では起こるはずのない、奇蹟にも等しいものだと思っていた。まして自分の身に起こるはずがないとも。一生に一度そのような機会があれば良い方だとも。現在もこの感覚は変わっていない。だからこそ、仲睦まじいカップルを見ると心底羨ましかった。こいつらは、誰もが一生嫉むような幸せを、俺と同い年にして既に手に入れているのだなあと。二人だけの間にしか存在しない一つの文化をこれから一生かけて紡ぎ上げていくのだから、それ以上の稀有な体験があろうはずもない、と。

あるとき、そんな俺も誰かに恋心を抱いてしまうということがあった。既に二十歳を過ぎていたかもしれない。本当の恋などというものは一生に一度しかできないものだと思っていたから、一夜にして起こった身辺状況の急展開に戦慄した。ここでどうするかが俺の一生の幸福と不幸を分ける、と!

だがその後どうすればいいかまるでわからなかった。女性というのはあまりにも未知の存在だったから、表面的な会話以上となるとどうしてよいかまるでわからなかったのだ。一方で、世間では「ストーカー」や「セクハラ」が問題になっている。フェミニストに言わせると「性的関心を表面化することは性暴力」なのだそうだ。だとすると、どうして接近すればよいのかわからない。表面的な会話を積み重ねているうちに、向こうが俺に惚れてくれるのを待つべきなのか?この、不器用で不細工で口下手な俺に?そんなの、奇蹟を期待するに等しいことじゃないか!

結局、俺にはどうすることもできなかったのだ。言うまでもなく、その子は他の男がかっさらっていった。こともあろうにそいつは俺の親友だった。そいつはいい奴なのだが、舞い上がると周りが見えなくなるのが欠点だった。そいつは俺の恋心を知っていてものろけ話をやめられなかった。ご丁寧に、その子を家に連れ込んだだのなんだのかんだのという話まで大声で話しまくった。

俺はもはや、自分より不幸な人間がいるとは考えられなかった。周囲を気遣う余地もなく、悲鳴を上げながらその場から外に飛び出していった。そしてその後、たっぷり一年間引きこもった。その間は、大学にもほとんど行かず、ほとんどネットばかりやっていた。「非モテ」という同類がいることに喜びを覚えたのだ。「はてな」に書き込んだりしたこともあったかもしれない。だが、非モテは甘えだのミソジニーだのと罵倒されて各個撃破されていくのを見ると、ネットにも救いの場はないのだということがよくわかった。

その後紆余曲折あって、やっと落ち着きを取り戻した。俺がどうにか落ち着くことができたのは、恋愛とか世の中というのは俺が思い描いていたほど美しくはなく、もっと身も蓋もないものだということをどうにかうかがい知ったからだ。いつまでも純粋でなどいられないのだし、純粋さというのはよいことばかりではないのだ。そういうことを普通は、恋愛という関係を実際に作り上げながら知っていくものなのかもしれないが、残念ながら俺は「恋愛をできなかったこと」によって知ることになってしまった。それを知ってしまった俺はもはや、恋愛に夢中になるという機会を永久に失ってしまったのだろう。今となってはあきらめはついているが、ときどき思い返すと空しくなることもある。

2007-10-19

http://anond.hatelabo.jp/20071018171011

ちなみにわが国の代表的なロリコン文学源氏物語』の紫の上は、光源氏にさらわれた時点で10歳。古来より日本ロリコン先進国と言える。

日本だけじゃないよ。

たとえば、「ロミオとジュリエット」のジュリエットは13歳で、その母いわく「私があなたの歳の頃は、すでにあなたという子供を産んでたわ」。

そしてさらに余談として、ゼフィレッリ監督は実際に十代の少年少女を使って「ロミオとジュリエット」の映画を撮ったんだが、その中にラブシーンが含まれているので物議を醸したらしい。よく考えたら少し奇妙なことかもしれないね。

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