はてなキーワード: ヒートアップとは
私が大元のブコメ群https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.youtube.com/watch?v=UN-w82vPiv4
を読んでまず思ったのは「なぜ被害を訴えている人を追い込むようなブコメを書くのか?」ということです。「頭おかしい」や「暇空に興味ないとは言ってるけど暇空を支持しないとは一言も言ってないな。そこまで追い詰められていたのに言えないのかな」等
実際石黒さんがどういう思想なのかはわからない。しかし特段何も発言したわけではない、ただ「いいね」をしただけで一年も中傷されているのは異常です。だからまずは大変でしたね、誹謗中傷は許せませんと労るのが人情として当然ではないかと思うのです。
(ただし私がいつもそれをできているわけではありません。反省しなければならない時も多々あります)
ことの経緯からして石黒さんがブコメを見る可能性だってあります。その最初のブコメが「答え合わせ」の語義がすれ違ってるって……いや、注目するところそこ?
もし石黒さんがブコメを見て中傷の加害者にはこんな文脈があったんですよ!という文章を読んだとして、なるほどためになるアドバイスだと思うでしょうか?
このメタブでhttps://b.hatena.ne.jp/entry/4751508816115317632/comment/muchonov
自分は文脈の説明をしただけど仰りましたね。その文脈が問題なのです。
文脈からいって「自分はこんな筋の通らない中傷を受けました」という告発をした人が「いや筋は通ってるんですよ」と言われているようなものなんです、これは。b:id:muchonovさんはそんなつもりはないと言うでしょう。「いや(客観的に見れば暴論ですが加害者の頭の中では)筋が通っているんですよ」という意味なのだと。しかしこのブコメでそれが伝わりますか?もちろん字数制限はあります。それにしてもあまりにも被害者に対して思いやりの心がなさすぎる。傷ついた人を更に傷つけるブコメだと思いました。これに関しては考えは変わりません。
ご指摘の通り、私は普段より相当冷静さを欠いています。それは私自身がb:id:zyzyに突然暇アノン認定されたからです。暇空茜など支持していないにも関わらず。
「絵に描いたような暇アノンなのでさもありなん。まぁ自分だけは特別で違うと思ってそうだが」
https://b.hatena.ne.jp/entry/4675421646974351394/comment/zyzy
このブコメにb:id:white_roseがスターを付けています。
私はすぐに
「暇空茜なんか支持してないのになぜこんなデタラメを書くのか。訂正しなさい」
https://b.hatena.ne.jp/entry/4742785609430108719/comment/dmekaricomposite
なので石黒さんの災難が他人事とは思えませんでした。それでヒートアップしてしまい
「違うなら「石黒さんへの誹謗中傷に抗議します」とはっきり言って下さい」
と書いてしまいました。
これに関してはご指摘の通り全面的に私が間違っていました。謝罪いたします。内心の表明を強要してしまいました。石黒さんを中傷した人間と同じ穴の狢かもっと醜い姿をさらしてしまいました。b:id:muchonovさん、申し訳ありませんでした。
今朝は子供(小学校低学年2人)を学校に送り出すところまで自分がやるため、
6:30に起きて朝ごはんを作り、朝の勉強をみて、学校の支度して7:35に送り出し
と、一通り終わらせた。
そして、掃除をしてると8:15ぐらいに妻が起きてきた。
第一声が、「トイレットペーパーが少ないのになんで変えてないの?」とキレ気味に始まった。
トイレは自分が起きた時間に入ったきり入ってなかったが、子供達が使ったんだろうなと想像して、とりあえず誤った。
ここで「入ってないから知らんかった」とかいっても無駄だ。なぜなら「言い訳するな」って癇癪がヒートアップするからだ。
次に、子供を送り出した後にやってた、ペット小屋の掃除について小言が始まった。
妻曰く、昨晩やったのになんでトイレ掃除してるのか?という話だ。見てなかっただろうから知らないとは思うが、
急に寒くなったからかすごい量のおしっこをしてて、びしょびしょだったから変えた...(うんちの量はすくなかったが、おしっこは通常の1日分ぐらいしてた。
これについてうっかり、「すごいおしっこしてたから」って言ったら、案の定「言い訳するな」と返ってきた。
最近は姉夫婦や義理の両親にもあったこと話をしていて、義理の両親にも謝られたりしているが、離婚するとなると、
過去に会社で仕事してたら、「あんたいないけど、怒りで〇〇( 子供の名前)に当たり散らしてるから早く返ってきた方が良いよ。」という、誰がどう見ても脅し。
良く言い換えて、「仕事と私どっちが大切なの?」という連絡がをしてくるぐらいなので、
離婚したら、癇癪は子供に向かうだろうことが容易に想像がつく。
ただ、最近謝罪しても感情が伝わってこないと言ってくるが、10年近くこういった受け流しを続ければ、心も無になるだろう。
「これを一種のエンターテイメントとして楽しむだけの心の器はないし、自分が壊れたら子供が困るから無になったんだよ。あなたが私に向けた怒りの成果だよ」と声を大にして言いたいが、
言ったらまた始まるからそれを伝えることはないだろう。
これhttps://anond.hatelabo.jp/20230726225333を書いた者だけど
ここまで拡散されるとは全く思ってなかったのでかなり驚いた なぜかKPOPファンの人の間で話題になっていて予想外すぎた あとこれ書いたのファンの女なんじゃね?っていう意見もあってそれも驚いた そうか赤ちゃん扱いに自分だけじゃなくファンがイラついてるっていう可能性もあるよなってよく考えたら普通のことに気づかされた
ある程度予想できた人もいるだろうけど
「気をつけなきゃ」「辛くなった」みたいなこと言う人は別に特に元から変なことはしてなくて
逆に自分が悩まされていた人たちはそう言うどころか言及すらしてなかった(相互フォローの間で話題になってたにも関わらず)
なんならヒートアップした気もする
相変わらず孫とか子供とか言われて公開オナニーみたいな言葉ぶつけられてる
あとなんか「こういうことだぞ、赤ちゃん扱いしてるやつ気をつけろよ」「この界隈のやつ読んどけ」みたいな感じで言ってる人は別の方面で自分が嫌なことしてくる人で んー…となった
でも悲しいと言うよりなんか諦めがついた
その人はそういう人なんだな、どんなことが起こってもずっとそうなんだろうなと逆にスッキリしてあまり気にしなくなった 感謝
赤ちゃん扱いファンの「◯◯しちゃだめって言ったでしょ〜?」「うれちいねえうれちいねえ」みたいなのにはいまだに鳥肌立つけどまあ犯罪ではないし仕方ない
でも全然失礼なことしてない普通に応援してくれてる人たちを無駄に不安にさせてしまったのではと思いそれに関しては反省してるというか心配になった
自分の推し方は大丈夫なんだろうかって自分の言動振り返ったり不安になったりするような人は失礼なことできない人だししてないと思うから安心して楽しんでほしい
いや愚痴りまくった奴が言うなって感じだけど
応援してくれる人が純粋に楽しんでるとこちらも楽しいし幸せになるから 綺麗事抜きで
よく、表に出る人がファンのみなさまのおかげですとかみんな大好きだよて言ってるの見て嘘つけwwと思ってたけど今なら分かる 本音なんだろうなーって
あの漫画
作画の人がいっぺんに一人で受け止めるにはちょっと多すぎるし周りがこうだから自分も強く言ってもいいみたいなキツすぎる言い方のものがたくさんあるしもうちょっと冷静になった方がいい気がする
はてブも結構他のSNSと変わらずヒートアップすると止まらないとこあるよね
少なくとも作画それ自体はかなりエネルギーを費やしたんだなという画面でそこは褒められてもいい気がするよ
いかに受け手として正当性があるとしても、瞬間的なでかい爆発の起こったときにはその流れに乗って叩きたい・何か言いたい自分をいかに止めるかみたいなの大事じゃない?
いきなり千人とか2千人とかに叩かれたらつらいし自分がそのうちの一人になって(しかも自覚もなく)重大な結果を招いたら嫌じゃない?
他には盗撮スレ、妻や妹を盗撮して晒すスレ、私物ぶっかけスレ、覗きスレなどがある
「性犯罪を踏みとどまるためのスレ」は性犯罪をやめられない者、やめた者、やってしまった者、やめさせたい者達が書き込んでる
2023/12/06(水) 03:02:45 ID:5.VoJHUA0
なかなか辞められないから困っている
AIでも何でもいい!
辞めさせてくれ!
ただ、以前に鬱病になった時には辞められた
それ以来、逆さとトイレは辞めているが
2023/12/06(水) 12:31:54 ID:1QsR.1I6i
めちゃくちゃ気持ちよかったけど捕まるの怖いからそれ以降やってない…
18名無しさん
2023/12/06(水) 12:42:58 ID:eG9akJeU0
最近ジェンダーなんて正当化されてるし、権利だとか人権だとか?言われてる。
ホモセクシャルの男に言い寄られてハッキリ拒否ったら逆に差別だと言われたなんて話もある。
なのに俺達は、何かあれば変態扱い。
覗きとか勝手に人のプライベートを見てるのだからいけない行為だとは解るが、近年の極度の厳罰化はつらい。
昔みたいに軽く穏便にではなくなった。
25名無しさん
2023/12/06(水) 15:26:46 ID:SbiZfBSs0
最初はエロ画像まとめサイトみたいなのでパンチラ画像見て満足してたんだけどな
少し過激なのみるようになってダウンロードするようになって女の姿撮りするようになって民家の盗撮するようになって
なんか切っ掛けが有るわけじゃないけどちょっとずつ一線を越えていく
今は抑えれてるけど結局見るのは辞めれんしシャワーの音が聞こえるだけで衝動が湧いてくる
引き返せるうちに引き返したほうがいい
27名無しさん
2023/12/06(水) 17:03:31 ID:ogWJ0G5Ii
実名報道、一家離散、多額の弁護士費用と罰金なんかと見知らぬ女の裸を天秤にかけるとどちらがいい?
2023/12/06(水) 22:33:40 ID:mJXIrtPk0
それがね
イイ女とセックスした記憶、昇格して給料が増えた記憶、家族と過ごした楽しい記憶ももちろんあるんだがこれにはまるで及ばない
失ったものが元に戻るのと、後10年盗撮を楽しめるのどちらがいいか問われた時
32名無しさん
2023/12/06(水) 23:59:15 ID:m61fnoYQ0
最初はたまたま外出したついでに、目に付いたJSのスカートの中にサクッとスマホを入れる遊び程度の感覚だったのが、それを目的に外出するようになってJCJKとターゲットが広がっていった。
特に制服JKを見かけると急激に体が熱くなってきて、どうしてもこの子のスカートの中を知りたい衝動を抑えきれない体質になってきた。撮ったところで体操服の短パンが大半なんだけど、たまにブルマや生パンの子もいるし、本人も撮られたことに気付いてない。スカートの下が体操服だろうが何だろうが、目の前にいる地元校のJKを自分が撮ったという達成感や、興奮を一度知ると止められなくなる。
撮るときって自分の人生や将来、家族のこととかそんなことは完全に飛んでしまってて、当然やっちゃダメなのは分かってるのに体と頭が言うこと聞かない。脳内麻薬とかドラッグと言っていいと思う
39名無しさん
2023/12/07(木) 08:39:44 ID:y39AkYaMi
2年ほど前から同じ部署で面倒を見てきたこともあり、その子からは仕事やプライベートの悩みも相談されたりと明らかに他の男性社員より信頼され好かれているのは分かる。
にもかかわらず、裏ではその子の飲み物に唾液や精液を入れたりしていて、それがやめられない!
しかもその子が、先日、結婚し執着は更に増して好きという感情は完全に捻じ曲がったものとなり、飲み物への混入は更にエスカレート、更に尾行やストーキングのような行為で自宅を調べようとしたり、、
普通に接していれば、他の人よりも親しいのに、それだけで気持ちが抑えられず、その子を全てを征服したい!という異常な衝動にかられて行動してしまう。
バレたら仕事も何もかも失うことは頭では分かっているが、体は言うこときかない。
性癖やシュチュエーションは違えど、やめられない皆さんは頭では分かっているが、、と言う似たような脳内状態なのだと思う。
53名無しさん
2023/12/08(金) 15:47:47 ID:Nzjop8jMi
俺もめちゃくちゃ盗撮に興味があってお気に入りの電車でのガチの動画をネットで拾って携帯に保存してた。
いつか自分でやってみたいと思って小型のカメラを買ったまでは良かったけど勇気とタイミングが悪くてなかなか実行出来ずにいた。
そんな時に友人が警察に捕まって何故か共謀者の疑いをかけられて警察に取り調べを受ける事があって携帯の中まで見られた時に
「これ君が撮ったやつだよね?」
ってめっちゃ疑われてそっちのせいで取り調べがものすごく長くなった事がある。
そうゆうのを見るのは全然構わないけど自分でやらないようにって言って解放された。
もし自分で撮ってたらそのまま豚箱にぶち込まれてたかと思うと怖くてカメラも捨てた。
何が言いたいかって言うと人生マジで何が起こるかわからないから自分で手を出すのはやめといた方がいい。
61名無しさん
2023/12/09(土) 01:14:57 ID:uUFA4g3o0
先月後半から今週末くらいまでが中高の期末試験のピークで、昼間出かけると制服JKがチョロチョロいて危なかった
運良く店内にJKいなかったりタイミングが合わなかったり、他人の目があったりで何とか盗撮しなくて済んだ
しかしもう今月後半には終業式だから、年明けの始業式ごろまでまた気を配らないと何かしてしまいそうで怖い
平日の昼だし学校行事も何もないからと安心して出かけると、なぜかポツンと一人だけ制服JKがいたりして、そういうときが結構危ないんだよな
67名無しさん
2023/12/09(土) 07:09:41 ID:FeFDbY3Mi
自分で言うのもなんですが、表では上司、部下、みんなに信頼され、第一線でバリバリ仕事してます。
でも裏では誰よりも信頼してくれている部下を好きになってしまい、充分仲良いのにそれでは満足出来ず、その子に執着、バレないように飲み物に精子を入れたり、尾行、隠し撮り、ストーキングによる自宅特定など、、やめられない。
その子が最近結婚して更に執着は強くなり好きと言う感情は捻じ曲がり、バレたら全てを失うと頭ではわかっていても、その子を見るだけで、何ならその子の名前を見ただけで、スイッチが入ったようにもう自分でも抑えられないほどの衝動が襲ってくる。
まさに心の中に別の感情、残虐なもう1人の自分のようなものが居てそいつと入れ替わる、そんな感覚に陥ってしまう。。
74名無しさん
2023/12/09(土) 11:13:56 ID:wMcZIrzM0
レイプはした事ないけど逆さはある。痴漢はした事もされた事もある。
女性でも求めている人もいるが、9割以上は嫌がっている。
同じ車両で痴漢で捕まった人がいて、他人の冷めた眼差しといったら・・・
そのシーンと自分がされた時を考えていたら、俺は何やっていたんだろうと。
とりあえず逆さと痴漢は完全に辞められた。
まだ民家とか自信がない。
88名無しさん
2023/12/11(月) 12:54:53 ID:2G5ouKJo0
怖いですね。
比較的大きな会社勤務で防災訓練の時に初めて見かけて一目惚れしたのですが、社内報でその人がインタビューされていて名前と顔が一致してしまいました。そしたらなんとメールや電話では何度も噺をしたことがある人でスイッチが入ってしまいました。
とにかく綺麗なお姉さんです。
ある日のこと、ちょつとした事からその女性の個人情報を知ってしまいました。
ある時に少し離れた所かから見ていた時に浴室の灯りがつき近づいてみると肌色のシルエットが窓に写ってました。
さらに通っていると彼女は鍵をかけずに入っている事がわかりました。
それでも勇気が無くただ通ってるだけでした。
ある日意を決して敷地に入り(道から仕切りもなく簡単に前に行ける)窓を少し開けてしまいました。
なんとなく体の一部手脚が見えましたが、突然隣のオヤジが出てきて慌てて逃げました。
その後も数回行きましたが未遂のままです。
他スレで止めとけとか書かれましたので今は行ってません。
でも夏が心配です。
どうにか踏み止まりたいです。
2023/12/13(水) 09:59:57 ID:4FwBfH3s0
友達が盗撮で後日逮捕されて盗撮の何が興奮すんねんって思って逆さ撮り動画とか見てみたらいつの間にか俺も毎日のように検索してた。
そしてエスカレーターとかで女性が前にいると自分も撮れるかもとかそんな考えが頭をよぎる。
でも絶対やらん。薬物みたいなもんや。
2023/12/13(水) 12:52:28 ID:SR4Vwc2U0
俺も似てる。
彼女が風呂盗撮されて投稿されたのでは?と思い盗撮サイト検索しててら、いつの間にかこんな世界があったのか!と興味津々になっていた。
137名無しさん
2023/12/26(火) 01:13:05 ID:.rHC4vHsi
人生終わる寸前だったと思う。
絶対にやめておいた方がいいですよ。
本当にバカなことしてきたなと後悔している
140名無しさん
2023/12/26(火) 10:09:31 ID:pvPr2vMwi
バレてその場は逃げ切りました
でも状況的に後日捕まると思って警察行きました。
自分も詳しいわけじゃないですが、誰にもバレずにっていうのは難しいんじゃないかと思います。
事後対応がしっかりできなかったのもあるんですが、罰金払って終了しました。
164名無しさん
2023/12/29(金) 14:43:59 ID:AC1lJL8w0
でも私は鬱持ちなんで、たまに自分が嫌で仕方なくなるんです
その時は性欲も消えまして断捨離できるんですよ
それでも鬱期が過ぎさると再び性欲が出てきまして後悔するんです
「九州の某町の女子高生は田舎の子なのに天然記念物級に可愛い美少女で、堀が深くクッキリした眉と大きな瞳は女優さんみたいだけど陰毛も濃かった、何で消してしまったんだ」
「山◯のスポーツカーに乗ったOLは凄くいい女で格好良かったから尾行して風呂覗きした、ある時彼氏が遊びに来ていてSEX始めた貴重な動画、もう一度見たい」
「山◯地方の某都市のお稽古の先生は雑誌やテレビにも出ていて本当に綺麗な人だったけど凄く親切にしてくれて、毎週お稽古はせずにお茶だけ飲みに通った大好きな人、転勤直前に美しい全裸を撮れたのは奇跡だったな、僕に撮られたのを知らずに転勤前に送別会まで開いてくれて涙が出た、もう一度会いたい」
「某首都近郊都市の女子大生はモデル級の容姿で特にスタイルは最高だった、TOKYOガールズ◯◯出場のファッション紙読者モデルと後から知った、何で棄てたんだろ」
とか常に思ってます。
でもそれが良かったかもしれませんね
ある時は病気とストレスから警察にい追われているという強烈な妄想と言うか強迫観念に襲われて、機材全て壊して廃棄した事もあります
その時は首都近郊都市の中3の美少女を追い求めて高2の時にやっと撮れて姿撮りと合わせて投稿したところ、美少女の知り合いらしき人物に脅されました
私自身、異常な人間で極度な面食いと自覚してますが記憶にあるだけでも200人以上の厳選された女性と修学旅行など不特定多数の裸体を撮って1度も御用になっていないのは、ヤバくなった頃には転勤になってしまった事と毎年の様に鬱期に入って全てを棄てる事をして来たからだと思います
私が投稿した女性達の画像はいまだに誰かが貼り付けていますが、オリジナルは全て廃棄しており逆に拾ったりしています(笑)
もう年齢的にも過激なチャレンジはしてませんので、過去の画像も無くて身軽でクリーンな感じです
196元性犯罪者
2024/01/09(火) 19:52:36 ID:ETPUd8VI0
強制わ○せ○で4回再逮捕された起訴されたのは1件で執行猶予ついてありがたかった。
余罪は全部で60件ぐらいやったけど被害届け出てるやつとか証拠が足りなくて助かったと思う。
一応調書には全部書いた。
自分がした内容は夕方から夜中にかけて自転車に乗ってる美人.可愛い子.制服ミニスカJKをバイクで追い抜きざまに少し速度落として左手で3回ぐらい胸を鷲掴みして揉んでからダッシュして逃げてるのを繰り返してた。
それで自分は童貞だったので段々エスカレートして次はマ○コを触りたくなって ターゲットをミニスカJKにだけ絞って 友達と遊び帰りの子やバイト終わりの子を家まで尾行したり帰り道のルートや時間まで把握してたから順番に実行にうつした。
バイクで先回りして待ち伏せしたり背後から近づいてからJKの口を左手でふさいでからパンツや黒パンの上からマ○コ触りまくったあとに指入れたりした。
そんなに昔の話じゃないです。
正直自分じゃ相手にされない好みの子ばかり狙った性犯罪なのであんなに柔らかいJKのマ○コの感触が忘れられません。
性犯罪の裁判は本気で恥ずかしいし情けないと思った二度と経験したくないと思った。マジで。
198名無しさん
2024/01/10(水) 00:59:13 ID:2YUx6vGY0
やった事は似てる。
俺は学校帰りのJK、仕事帰りのOL、遊んで酔っている若い娘達のパンツめくり。
半径5km以内で50人位。
主にミニスカートの女をねらったね。
思い出深いのはミニスカート+ハイソックス時代のJKでいつも夕方に目撃する超可愛い子。
ある夜に獲物を探していたら、偶然夜10時位に歩いていたのでロックオン。
後ろから迫ってスカートめくってパンツずらしてマンコ触りまくって陰毛を抜いて逃げた。
もう一人は酔ったOL、これまた美人なのに千鳥足で夜の道を歩いていたからロックオン。
同じくスカートめくってパンツを足元までずらしてマンコまさぐった。
そしたら怒ってバック振り回して追いかけて来たのは良いが、足首にパンツが絡みついてノーパンで転んでいたよ。
そんな事を繰り返していたら何と連合自治会で張り紙やビラが回って『痴漢に注意』とか騒がれ出した。
更にしたらば掲示板の地元板でも騒がれて、今夜辺り決行するか?とか書き込まれてる内に『ケッコーマン』なんてあだ名がつけらててしまった。
程なくして、住民達の夜警が始まり、警察の警らも多くなって、いよいよやばくなって来た。
ビラには中肉中背の30代位でどうのこうのとか、覆面を被っている時があるとか書いてあって、俺そのものだった。
警察の足音が聞こえて来たり、近所の住民に監視られてる気がしたり、職場の誰かが警察に通報している気がして不眠症となり、病院に行ったところ統合失調症による妄想と診断された。
仕事も休職する事になり、自宅に居ると常に誰かに監視され、警察がピンポンと来る気がして発狂したりした。
そうなると痴漢どころではなくなっていて、いつの間にかやめていた。
結局引っ越しをしたら安心出来て病気も直って、犯罪も治まった。
199名無しさん
2024/01/10(水) 03:09:47 ID:8MoUVbss0
痴漢は軽い尻タッチ含めて数え切れないほどあるけど、そこまで激しく強烈な行為をした経験はないな
中学生の頃だったら、家の近くの公園で一人で遊んでたJSのスカートめくってパンツ脱がそうと試みたことはあったけど、めくった瞬間に必死にスカート押さえて抵抗され、声出されると思ってちょこっとお尻に触れたくらいで逃げた
高校の頃には商業施設ですれ違いざまにJCのおっぱい触って、施設内にいたところを警備員に連行されて署に連れて行かれたものの、証拠不十分だったからか厳重注意だけで当日中に釈放されたこともある
有名人の名前を数字に当てはめて、毎年その日がくると第二の誕生日のように盛り上がる。
推し活している人たちの中では、メジャーな文化ではないでしょうか。
今年もとある有名人の名前をもじった日が、界隈に祝福ムードを届けた。
なんせ大々的に活動してから初めての「その日」だから、ファンの喜びもひとしおである。
お祝いのメッセージを送る人、関係のあるグッズで記念撮影する人、イラストで日頃の感謝を伝える人……。
そんな人たちでTLが賑わっているなかに、とある作品が投稿された。
その作品は有名人の名前をそのままタイトルに載せており、その人のこれまでの成功・失敗経験や決断について当時の感情を想像して補完しながら描かれている。
この作品についてこれ以上触れないが、その有名人本人に伝わるようにハッシュタグが付けられているため、作者が消さない限りはすぐに出てくるはずである。
さて、みなさんには私がこの作品を読んで浮かんだ疑問に答えてほしい。
「ネット上に昔からある暗黙のマナーってどうやって知ったの?」
古くから「ナマモノ」は実在する人間をモチーフにすることから、人目につかないように検索避けをする、鍵垢の中だけで公開する、などの配慮のもとに行われてきた。
アニメや漫画のキャラクターとは違い、人格もありその人の過去も現在も未来もある、我々ファンと同じ生身の人間だからだ。
たとえテレビの向こうにしかいないと思うような遠い存在であったとしても、それは変わらない。
特に事実を超えてその人の心情を描く場合は、最大限の配慮が必要になる。
なんせその人の当時の感情は本人にしか知り得ないものであり、本人の許諾なしに描いた感情の虚実を本人以外の誰も判断できないからだ。
一度拡散されてしまえば、たとえ嘘であったとしても世間には事実として扱われることになる。
だからこそ、不特定多数の目に留まる場所ではやらないように伝えられてきた。
しかしこのルールは暗黙的に存在するだけのものであり(厳密に言うと人格権?とかあると思うが)、学校の授業でナマモノを扱うときの注意点など私は聞いた覚えがない。
知っている人は知っているけど、ルールがあると知らない人には調べようとすら思わない。そんな幻のルールである。
SNSのインプレッション数が収益に繋がるようになったことで、その誘惑は以前よりも強くなっている。
「心を強く持て!」と言っても、自分を律するのはいつでもできるわけじゃない。
界隈に自浄作用があると安心できるが、注意と私刑の線引は難しい。
ヒートアップすれば我を忘れる人も出てくるだろう。
本来は界隈のファンだけで防ぐべきものだが、それでも一般の目に付く場所に出てきた分については事務所が毅然とした態度で対応していただきたい。
事務所が黙認すると、インプレッション稼ぎに所属タレントの人生が消費される時代が来てしまう。
中盤での質問を再度投げかけたい。
「ネット上に昔からある暗黙のマナーってどうやって知ったの?」
才能のある若い創作者が次々と産声を上げる時代に、古くからある暗黙のマナーを伝えていくにはどうすればいいのだろうか。
これが大原則だと、どうやって伝えていけばいいだろうか。
界隈の空気に慣れる時間を作って若気の至りによる火傷を防ぐ良い文化だと思う一方で、タイパを重視する若い人には「老害」と一蹴されてしまいそうだが。
文春も最初は浜ちゃん路線みたいな感じで松ちゃんが反省して終了みたいなシナリオ想定してたんじゃないの?
きっちり相手の息の根止めるより、いったん矛を収めて今後またやらかしてもらってネタ提供してもらった方がビジネス的にも良いしね。
ところが事実無根なんて言われたからヒートアップして全面対決モードになって引っ込みつかなくなった感あるよね。
吉本も文春もこの辺りで落としどころ考えて手打ちしてりゃ良かったものの、何でしなかったんだろうって思うわ。和解したけりゃ向こうから持ち掛けてくるだろって互いに相手を舐めてたんかな。
ただ、新潮の件で潮目が変わってきてる感じはあるよね。やりすぎだろって週刊誌へのヘイトが溜まっている感じがする。
このまま突っ走って松本人志を抹殺しても文春は儲かるわけでもないし、とどめを刺せば人々から恨まれるだけだし、裁判所から和解案を提示されたら呑むんじゃない?
それでしばらくしたら松ちゃん復帰。そんな気がする。
四章 40万()のアクセサリー
「無いわね〜」
「何かなくしたんですか?」
「アクセサリーが入った袋がないのよ」
昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。
「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」
パタパタと探してる最中の爆弾発言に思わず固まった。なんだって?
「あれ全部で40万くらいするはずなのよ!だから困るわ……💦💦」
困るって、そういう問題ではないだろう。祖母がそういうちょっとお高めのものを好む人物ということは知っていたが、具体的な値段とかは初めて聞いた。というか、なぜ旅行にそんなに値の張るものを持ってきているの?そんで、なんでそんなのを無くす?
「どうしようかしら!どこかで盗られたのかも……」
探しているところを見ていたが、ギチギチのスーツケースを撫でるように探すだけで「無いわ…」と言っているがまずその布しか入ってないスーツケースを全てひっくり返す方が先だろう。
でもこれは今の私だから言えることであって、当時その場にいた私はそれなりに焦っていた。ちょうど母方の祖父がインドで30万円をすられた話を聞いていたから、もしかしたら…の気持ちがぬぐえなかったのだ。
うちの親戚たちはなぜ旅行に行くのに数十万を迂闊に持ち運ぶのだろう。成金なの?それともマヌケ?まぁ、もうじいさんは死んでるから知りようもないが。かなしいかな、私たちはしっかり両方の間抜けの血を引いている。せめて他人に余計な迷惑をかけずに生きましょう。
とりあえず添乗員さんに知らせるとすごい必死で前日止まった宿に連絡してくれた。申し訳ない。
そんでもってその伝え方がまぁ"繁子(祖母)節"だったから聞いてもらおう。
「添乗員さん、あのね、全部で40万のアクセサリーの入った袋が無いのよ…」
「えぇ!」
「もしかしたら昨日の宿に置いてきちゃったのかもしれないから連絡してくれない?40万くらいのアクセサリーが入った黒い袋ね、盗られたのかもしれないわ…」
「わ…かりました。すぐに連絡致します。」
これを早口でまくし立てる。ポイントなのが、「40万」という金額を連呼すること。その単語いる?
可哀想な添乗員さんはすぐに宿を始めとする各所に連絡してくれた。
その間祖母は迷惑をかけたなんてさらさら思っておらず、わりと旅行を楽しんでいた。さらには昼食の席で一緒になったご婦人方に「40万くらいのアクセサリー類が無くなったのよ〜」と話していた。ご婦人方は心配してくれたが、傍から聞くと困りに見せかけた金持ち自慢にしか聞こえない。
さらに添乗員は休憩時間に入った時に「すみません、もうクリーニングが入っていて、そういった届けは無いようです…」と報告してくれた。ぜんっぜん悪くないのに「申し訳ございません」と述べる添乗員さんが哀れで祖母が迷惑をかけていたたまれなかった。
当の本人は「あら…。じゃあどうしようかしら…」と不安げな表情を浮かべたが、盗られた(仮定)ことには微塵の疑いもなく、金のイヤリングだのバカでかいカメオだの、アクセサリー類がどんなものだったかを説明していた。それを聞いてさらに添乗員さんの顔がますます曇る。そりゃ、自分が引率した客がすられたなんて良い話じゃないだろう。しかも祖母いわくかなりの高額商品。あるのかは知らないが保険とかそういう手続きだってある。添乗員さんの皮膚の見える頭頂部はこの心労で抜け毛が増えるんじゃなかろうか。
なんだってそんな高いもんを持ってきたんだ。見栄です。って、理由があまりにもしょうもないでしょ。
結局見つかりそうもないままホテルへ。荷解きをしている時祖母が声を上げた
「あ!あったわ!」
例のアクセサリーが見つかった。スーツケースのポケット部分に入っていたらしい。真っ先に探すべきところでは?そして、
「なんだ、こんなとこにあったのね。」
と一言。こういう時、普通の人ならば「よかった…」とか、「心配かけちゃったわね…」とかの反応をすると思うが、そこは祖母。他人に迷惑をかけたという発想がない。一日がかりで何人も余計な心配をかけたことに対する謝意とか、そういったことはこの人の頭には存在しないのだ。それに気づいて力が抜ける。
添乗員さんと昼のご婦人方はに無事見つかったことを伝えたが、その時も"繁子節"は圧倒的だった。以下はご婦人方に知らせた時の祖母だ。
「ほら、見てぇ〜!見つかったのよ〜!」
と言いながら早速見つかったブローチを胸元に付けたのを見せつけに行った。昼間に散々「盗まれたかも」とか言って心配してもらってた相手にできることじゃない。呆れを通り越して面の皮の厚さに天晴れだわ。その精神力があれば怖いものなんかないだろう。
こうして、40万アクセサリー紛失事件は添乗員さんに余計な苦労をかけただけで幕を閉じた。
余談だが、この話はリアルタイムでLINEで共有していたのだが、帰国してから父が「ほら見てぇ〜!」と言いながら胸元を指さすモノマネをしばしばやるようになった。こうしてネタにしてはいるが、もし、当時同行していたのが父だったら海外で最悪の親子喧嘩をして帰ってきていたと思う。
閑話・ボッティチェリに敬意を示して。
さて、前回無くしたアクセサリーが無事見つかったが、次の日はフィレンツェにあるウフィツィ美術館に向かう。ボッティチェリの「春」「ヴィーナス誕生」等某ゼリヤ店内で必ずと言っていいほど飾られている有名すぎる絵が見どころだ。
正直ヨーロッパのツアーだと1週間とかでいくつもの美術館を巡るから作品ひとつひとつの貴重さとかよりも人でごった返す中、はぐれないよう頑張ってついて行きーの作品チラ見して説明聞きーの写真撮りーのの繰り返しで鑑賞する風情もへったくれもあるもんじゃなかったけど、そんなもんなのか。
ツアー自体の目玉でもあるこの日、祖母は特にオシャレをして臨んだ。あのギッチギチのスーツケースからこの日に着る服を決めていたのだと思われる。毎日服を変えていた祖母のファッションショーを写真で残しておけばよかった。当時はそんな余裕もなかったが。
その日のコーデの主役は胸元に付けられたバカデカカメオ。5~6cm程のブローチにしてはかなり大きなそれは真偽は知らないが祖母曰くかなり高級なものらしい。そう、前日無くしたと騒ぎを起こしたあれだ。
同じツアーの客にブローチ素敵ねと声をかけられ祖母の鼻は高々。
「えぇ、ボッティチェリに敬意を示してね。ほら、プリマヴェーラの柄なのよ」
添乗員さんにまで聞かれてもないこだわりを披露する祖母。ああもう、添乗員もちょっと引いてるじゃないか。他人のフリをさせてくれ
この話、何がすごいって、祖母は別に美術に特段関心がある人でもないということ。美術が好きでボッティチェリの実物を見れるのが嬉しい!という人ならばまぁ、「ボッティチェリに敬意を示して」なんて言っても許されるが祖母は絵画の前を結構素通りするような人だから、余計に「んなこと言う!?」という気持ちが大きい。普通に生きててそんなの言う様な人は叶姉妹くらいしか思いつかないのだけど、祖母は普通の一般人じゃん、ハイソぶってるん?恥じゃん、そんで身内じゃん。勘弁してくれ。
しかしボッティチェリの実物を間近見てもまぁサイゼで見たのも同じだなぁという感想になった自分ももしかしたら祖母と似たような感性を持っているのかもしれない。血の繋がりに震える。しょぼい感想しか言えなくて情けなくなるが、貴重なものを鑑賞したこと自体は間違いなく良い経験になったと思いたい。小学2年生並の感想ではあるけど。
5章 ナポリと靴
青の洞窟に行く日、ついに私は限界を迎え、その日の観光を全てブッチして一日ホテルに留まる権利を獲得した。そして、ここまでで祖母の性格をなんとなく知っているならばこの権利を得るまでにも戦いがあったことも想像に難くないだろう。
この作戦はまず第一に私とおばあちゃんとの別行動が肝だ。というか、そのためだけに私はわざわざ観光の目玉ともいえる青の洞窟をキャンセルしたのだ。
朝食の時間から勝負は始まった。朝食会場に着くと同時に添乗員に駆け込み
「スミマセン、チョットタイチョウガワルイノデ今日の観光はホテルデヤスマセテイタダキタイデス」
間髪入れず飛んできた祖母(謎自信杖無し)の攻撃に、勘弁してくれ!!!と叫びたくなる。若干叫びが漏れてたかもしれない。
「大丈夫です!なのでおばあちゃんはぜひ行ってきてください!!!!!貴重な体験ですし!!!!!!」
ビックリマークの数は必死さの証。ここで折れたら全部ムダ。白刃戦の火花が散った。
「でも…」
押し問答を何回か繰り返し、半ば無理矢理一人の休暇を勝ち取った。勝ちました。人生は強引さが必要な時もあって、それは今だった。朝から何をやっているんだろう。
部屋でのことは特に書くともないけど、FGOの夏イベをやっていたことと、わりと階数の高い部屋で窓がやたら汚かったことぐらい。
私が一人時間を無為なソシャゲに費やしている間に事件は起こった。祖母は、ウン年前、下手したら二桁年前に買った慣れない靴を引っ張り出してきていたのだった。ツアーについていけなくなったあたりから「靴が悪いのよね!前の奴だから!」と旅行初日から怪しい声を聞いていたその靴が遂にぶっ壊れたという。
身体能力をごまかすような靴への悪態を聞くたびに普通に靴は古いし本人の体力も身体能力も落ちてますよ、の言葉を喉元で押しとどめていた。あたりまえ体操過ぎる。
帰ってきた祖母の第一声は「この靴ナポリで買ったの!」だった。足元にはメタリックな輝きを放つパープルの靴が光る。まずなんで洞窟を見に行った人の足元が新しくなって帰ってきてんの?
肝心の洞窟はと言うと「ああ、綺麗だったわよ、うん。」とホントに行った???と思うようなうっすい反応。
その後ろを添乗員さんが「すごかったですよおばあ様。店内でたくさん試し履きをされていて」と伝えてくれた。
すごい、見てないのに光景が目に浮かぶ。添乗員さんにお世話を丸投げしたようなもんだ。心なしかげっそりして見えて申し訳なさが募る。ごめん、でも限界だったんだ。
当の本人はケロッとしておニューの靴にご満悦なようだ。きっと気に入るものが出てくるまで沢山試着したのだろうと想像して頭が痛くなる。添乗員さんの様子を見るに多分現地の店員さんにも日本語で「もっと𓏸𓏸なのはないの!?」とかなんとか言ってたんだろうなあと思う。言葉の通じない異国の地で謎に自信に満ち溢れてる(そのくせ心配性な)のはなぜなんだ。
こうして、ぶっ壊れたウン10年前の靴はろくに使われずに外国のホテルに捨てられて行き、おばあちゃんの足元は新しく"ナポリで買った靴"で飾られ、その後の旅路を共にすることとなった。
今回の教訓:靴は履きなれたもの履いて行こう。
間違っても大事にしまい込んだ靴を久々に出すもんじゃないよ、旅先でぶっ壊れるからね。
クレーム:クレーム (クレイム、英語: customer complaint, consumer complaint)は、サービスに対する苦情や改善要求、契約あるいは法律上の権利請求を指す和製英語。ーWikipediaより
クレームを入れたことはあるだろうか。私はない。大体の人もそこまでのことがなければクレームを入れることは無いと思う。サービス側が悪いこともあるが、客側がかなり無茶苦茶をいうことがある。無茶苦茶なクレームを入れる人のことをクレーマーと呼び、さらにサービスだけでなく個人的な怒りも乗せてくるような輩は一段昇格して「モンスタークレーマー」と呼ばれる。こうなってくると、もうヒューマンじゃありません。ホモ・サピエンスから新しい生き物への変身だ。
コールセンターのアルバイトで実際にクレームを受けたことがあるが、その時は相手の「だいたいお宅はさあ!」との発言に(本当にこんなことを言う人がいるんだ!)と感動したものだ。今まで私が見てきた創作内のクレーマーが言ってたことそのまんまの言葉を受け取って、おお!と今までの答え合わせができた気分だった。まぁ、バイトの内容的に相手の氏名住所生年月日職業家族構成家族の情報も全部知っているという圧倒的に有利な立場だったから慌てなかったというのもある。
さて、クレーマーの対処には同じ気持ちになって怒ると有効というのがある。自分より起こってる人を見て逆にクレーマー側が冷静になるとか、自分の怒りが認められたと思うことによって満足するらしい。
膝の手術を3回受けた70代祖母が同行者の孫に無断でイタリア縦断超弾丸ツアーに申し込んだ話。
一章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜
二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」
三章 こんなとこに住む人の気がしれませんよね
四章 40万()のアクセサリー
五章 ナポリと靴
七章 ローマの夕食
・激重スーツケース
・自慢話と夏の空
・ボッティチェリに敬意を示して。
・嵐ってすげぇや!
孫が中学三年になるのに合わせて祖母が海外旅行に行きたいと言い出した。
昔は海外によく行っており孫と一緒に行くのが夢だったんだそう。
そこで白羽の矢が立ったのが、2番目の孫で初の女の子のわたし。
おばあちゃんは息子しかいないから初めての女の子をかわいがって、よく自分の好みの服やらを買って着せられた。娘がいたらしたかったことを私にしてる感じ。
あとまぁ「孫と一緒に旅行!」ってのが老人にとってはステータスなんだね。「孫と海外旅行をするくらい仲が良くて金銭的にも裕福な家庭」みたいなさ。
「あらお孫さんと旅行?いいわね〜羨ましいわ〜」って言われたいのもあったと思う。そりゃあ孫連れて旅行してる人がいたらそういう反応しかないでしょ。
当時は何も知らんかったから旅行行くのに全然賛成で二つ返事でOKしたし海外行けんの楽しみにしてた。
祖母は膝が悪く何度か手術の経験もあるため、最初は膝のこともあるしバンクーバーあたりのひとつの都市に留まってゆっくりしようねって話してた。
それが5月のある日
って。ねぇ、あんた。
パンフレット見せてもらったらまぁイタリアを北から南まで大移動する8日間の超弾丸ツアー。母が「大丈夫なんですか?」と心配そうに聞いても「大丈夫よ〜!」で聞きゃしない。
身体に爆弾抱えてる人がどうしてそこまで自信満々になれるのか。謎です。
テンションの上がった人間は突拍子もないことを言い出すの典型を目の前で見た。
1章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜
そして迎えた当日、前泊する為に祖母の家に行った私が「杖あります?」って聞いたら、自信満々に「無いわ!でも多分大丈夫だと思うから!☺️」
まって??
いやもう、「なんで??」の一言に尽きる。
だって言ったもん、「買う」って言ってたやんけ。母さんがおばあちゃんの膝を考慮して折りたたみ式の勧めたり口酸っぱくして杖を持っていけって言ってたから。そりゃあ買ってると思ってたし若くないんだから過信しないでくれ、たのむから。
ここで私が間違ったのは不安に思いながらもすぐそばのショッピングモールに走って杖を買いに行かなかったこと。これが後に解決できない大問題となる。
今なら過去の私をぶん殴ってでも杖買ってこっそり自分のスーツケースに突っ込む。もし声だけでも伝えられるなら夜とか関係なしに「杖を探しに走れ〜!!!!!」って叫ぶ。絶対に。
「何かあったら現地で買うわ!」って言ってたから大丈夫かと思ってた。
予想してたとおり毎日足が痛くなるくらい歩く超弾丸ツアー。15歳の私でそうなんだから70代の祖母はさぞ辛かったと思う。
でもね?普通に考えて膝にボルト埋まってて普段杖ついてんのに、どう見ても歩くツアーに杖の1本も持ってかないなんて、そんなことある?
現地について2日目くらいに高級店が並ぶ通りで杖を見つけた。べっ甲の持ち手のついたツヤツヤの杖だったからこれならおばあちゃんも満足だろうと思って「杖ありましたよ!」って声かけた。のに。
「でもね〜、ここ(現地)の人に合わせてあるからおっきいのよ」
現地で買うって?言ってませんでした????
ちょっとマジでよく分からないんだけどそんなん最初からお前わかってたの?つまり絶対買う気ないのに買うって言ってたんか?って。
既にツアーの列から遅れて添乗員さんに迷惑かけてんのに何言ってんの?って。
オシャレでプライドの高い祖母にとって杖を着いて歩くのは格好悪いと、ただそれだけだったのだ。
イタリアに着いて初日、夕方に到着したのでそこからバスに乗る。着く少し前に機内食が出たから夕飯は無し、この日はホテルに直行して寝るだけ、明日から観光が始まる。
10時間以上のフライトで腰は痛いしケツはもじょもじょするしで、10時間前に一瞬顔を合わせた人たちと一緒のバスに乗ってホテルへ向かう。
ホテルの部屋へ入り、荷物の整理をして、今すぐシャワーを浴びて寝たいところだが事は起こった。
シャワーが出ないのだ。
普通、コックを上下に動かせば水が出るし、それをひねれば温度調節ができる。少なくとも日本ではそうだ。
このシャワーはどうだろう。コックを上にあげると蛇口から水が出る。コックをひねって温度調節も可能だ。それでも蛇口から繋がるシャワーはうんともすんとも言わなかった。
困った。いちおう先進国なのに世界共通で必須のものの使い方がわからないなんてことある?私はある
長旅直後に知らない土地で使い方がわからなくてゆっくり風呂にも入れないなんて哀れだね。
しばらく考えて、海外経験の豊富なおばあちゃんなら知ってるかなと思って聞いてみたら、祖母はすぐに「フロントに連絡するわ!」と。
あんたも知らないんかーい
いやいいんだけど、知らないのは別に良いのだけどね、ここでフロントに連絡してもイタリア語なんてさっぱりだし、なんなら英語も怪しい祖母と孫で外人のスタッフとコミュニケーションが取れるなんて到底思えない。
それだけは勘弁してくれの一心で私はひたすらスマホで使い方を探した。
その間も祖母は3分に1回「やっぱりフロントに聞いた方が良いんじゃないかしら」と言ってきた。祖母なりに心配だったのだと思う。その自信はどこから来るのかだけ聞かせて欲しい。
型番を検索しても外国語のページが出るばかりで、祖母によるホテルスタッフ襲来の圧を受けながら色々いじくっていたら、ふとした拍子にシャワーから水は出た。
蛇口から水を出した状態で蛇口の先の部分を引っ張るとシャワーが出る仕組みだったらしい。初見殺しか?
なんでこんなとこで1人謎解きやってるのかさっぱり分からないが、ホテルスタッフを呼ばれる前に解決できたのはファインプレーだったと今も思っている。
二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」
歩く!歩く!歩く!
超弾丸ツアーはひたすら歩く。海外旅行に行く層なんて暇と金のある金持ちのじいさんばあさんが主なのに、旅行会社のツアーは「夢の🎶イタリア一周」だとか、「スペイン♡世界遺産ツアー」だとかの移動にかなり無理があるツアーばかりを組んでくる。
例に出したのは私が実際に祖母(父方 母方)と参加したツアーだ。そしてどちらも参加者の平均年齢が60を越していた。
老人、己の体力を過信するな。
もしかしたらゆったりしたツアーもあったかもしれないけど、私が知る前に祖母は申し込んでいたから知る由もない。そゆとこの報連相大事だと思うんだ!
数日で全部を回ろうなんてツアーでは大体の日程がメチャクチャ歩いてるか数時間バスに乗るかの2択になるが、直射日光を浴びて歩いたジジババばかりのバスなんて小学生の遠足帰りのバスより爆睡率が高い。
寝息の聞こえる静まり返ったバス内は幼稚園のお昼寝の時間と同じ空間だった。
日に当ててから涼しいとこでゆっくりさせるのはね、寝かしつけの方法なんよ。
私はイタリアに行ってまでソシャゲのガチャを引いて、推しが出ては「ありがとうイタリア…😭🙏」とTwitterにつぶやくだけになった。景色は飽きる
大体このガイドはやたら大声でハキハキと話す細身な40代くらいの女性が多い。あとなんかダサい旗持ってるよね、キティちゃんとか。
そんで、そのハキハキしたおばさんガイドはめちゃめちゃ歩くのが早かった。大股でズンドコ行くので必死で追いかけるが、配布のトランシーバーで早口で観光地の説明をするから忙しい。
実績解除のための観光だ。この現地ガイドにより観光はRTA(リアルタイムアタック)に様変わりした。
参加者も置いていかれないよう頑張って着いていくが、ここで忘れちゃいけないのが祖母だ。
観光は現地ガイドが先頭に立ち先導しつつ、はぐれる人がいないよう1番後ろを常勤のガイドで挟む姿勢を取る。
私が息切れしながら振り返ると、横にいたはずのおばあちゃんがいなかった。
前に言った通り祖母は膝が悪く、普段杖をついているくらいだから当然歩くのが遅い。それに杖無しというデバフ+でこぼこの石畳+傾斜が拍車をかけた。
「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」
うん、まあ、なんだろう。同情できない。
列の1番後ろでガイドさんに付き添ってもらって悪態をつくって、どう???
ガイドさん、ごめんな。
杖があればどんなに楽だっただろうと今更ながら後悔したし、この旅行中頭の10%くらいでは常に杖のことを考えていた。ちなみに今でも百均で杖を見ると「この!クソ!!これがあれば!!」と思う。500円しないで買えるんだぜ?
閑話 クソ重スーツケース
表題の通りである。おばあちゃんのスーツケースがバカクソ重いって話。
おばあちゃんのスーツケースが重量制限心配になるくらいマジでバカ重かったんだけど、
「何も入ってないのよ〜このスーツケース古いから〜」って言ってたし、古いスーツケースの重さなんて知らんからそんなもんかなって思ってた。ハードケースだったし。
重量制限は23キロまでで、おばあちゃんのは20キロくらいだったはず。行きの時点でこれって土産のも買うはずだけど大丈夫????となったがホテルで開けて驚いた。
ナニモ…入って…ない…❓
スーツケースが古いとかそんな問題じゃねーよ。ギチギチに布詰めて「何も入ってない」なんて言える姿勢は逆にすげーよ。
ちょっと冷静になったけどこの後のお土産タイムで早速おばあちゃんが買ったワインは旅行中ずっと私のスーツケースに入れて運ばれた。たまにスーツケースから瓶が擦れて酒屋の音がした。
旅行の回数が多いだけの自称旅慣れてると本当の旅に慣れてる人というのは別物だ。
閑話3つ目である。ちなみに書いてあること全部まだ2日くらいで起こったことで、たかだか1週間程度の旅行でよくここまでネタがあるなとしみじみ思う。
一応海外旅行に行くからには大体のツアーには現地の有名料理が組み込まれている。Tボーンステーキもそれのうちの1回。2日目の夕飯だったかな。
ガイドさんがメニューを読み上げてなんかよくわからんサラダとか食べて、例のメインは来た。
ミスター味っ子で存在だけは知ってる料理だけあって私は若干テンションが上がっていた。
漫画の微かな記憶では左がヒレで右がサーロイン、さっぱりしたヒレを先に食べ脂の乗ったサーロインを味わうのが鉄板だと味っ子の顔のうるさい審査員が言っていた。
記憶のTボーンの比率は約1:2、出てきた肉の比率は1:5くらい。申し訳程度のヒレ肉に思わず笑ってしまった。これ、わざわざTボーンにする必要ある?
まぁそれは例によって外国なのでサーブされた人によって大きさも全然違っていた。海外に行ってまで日本のような画一化を求めるのが間違っているとも言える。日本が細かいのか、海外が雑なのか。
肉質にも差があって、同じテーブルのおじいさんは「固すぎて食べられない」と言っていた
私のは食べられないって程じゃなかったけど、先に言ったようにツアーの参加者は老人の方が大体だ。その人たちにこれは重いんじゃないかと思う。
そっかーとか思いつつ1人で黙々と食べてたら祖母が
「そうかしら?私のすっごく柔らかいのよ!ほら!」
と、見せつけるように肉を切っていた。肉が固いと言っていた人の目の前で。
何故。
嫌がらせか?と思ったが、別に祖母はそんなこと考えておらず、ただ思ったことを言っただけだ。それがナチュラルにマウントになる人なのだ。純粋培養のヤバ人(やばんちゅ)である。悪意は一切ない。
そしてその素直な性格がこの旅行を悲惨にした一番の原因である。
ただただ、いたたまれなかった。ここで私が「そういう意図はないんです!」なんてことは到底言えないし、言ったところで祖母は理解するような人じゃないし、わたしにできることと言ったら押し黙って肉を食うだけだった。
言われた同じテーブルの人たちは「人によって差があるのね〜」とかで流してくれた。大人だ。
3章 「こんなとこに住む人の気がしれませんよね」
イタリアといえばベネチア、水の都。今回のツアーももちろんベネチア観光が含まれていた。
こんなにネタがある時点ででお察しだとは思うが、祖母はかなり癖が強い。私と年代が違うから、というだけでなく単に人間としての癖が強すぎる。だから付き合うにはかなりコツなり話し方なりに工夫が必要だ。特殊食材?
祖母の特徴を端的に並べると
・謎の自信を持つ。
・反面、少々過剰に心配性な面もある。
・介護の息抜きに海外旅行へ行っていた。特にヨーロッパを中心に巡っていてイタリアにはもう何回も来たからもう飽きちゃったくらい!が旅の口癖だった。
謎の自信、杖の件はこれが遺憾なく発揮された結果だ。このエピソードで祖母の人間性が伝わったかと思う。決して悪い人ではないから逆にタチが悪いのだ。悪意じゃないから私もそんな強く言えないし、そもそも強く言えるような間柄でもないのがさらに状況の悪化に拍車をかけた。私は押しに弱い典型的な日本人であったから余計に。あの場にいたのがアメリカ人かもしくは私たちの母だったら「ダメよ!杖を持たないと出発しないから!」と断固拒否の姿勢を見せただろう。私も1人ストライキを決行すればよかった。
ここで問題なのが「イタリアにはもう何回も来て飽きちゃった!」の口癖だ。
わざわざ12時間飛行機に乗ってケツを酷使して見知らぬ土地に降り立って言うことがそれなの、普通にやばい。現地ディスしたい行動力の鬼なの?
修学旅行の同じ班に到着直後から「もう来すぎて飽きちゃった!」なんて言う奴がいたら、そいつ絶対回る友達いないでしょ。もし現地の京都人に聞かれて初手からぶぶ漬けを出されても文句は言えない。花輪くんでもそんなマウントは取らん。
しかし一番直近でも10年以上前、イタリアだって発展し続けるのだ。祖母は旅の間中も思い出のイタリア(思い出補正マシマシ)に浸り続けている。
ベネチアは陸から少し離れた場所にあり小さな船に乗って向かう。
海の水は綺麗ではないが、所狭しとゴンドラが並び、ヨーロッパの建築様式で作られたカラフルな屋根や壁に白い柱、窓の一つ一つまで細かな意匠が凝らされた建物がずらりと並び、それらが海の上に浮かぶ光景は圧巻だった。色んな作品の題材になるわけだ。これは日本では見れない、世界は綺麗なものがいっぱいあるなぁ、連れてきてもらってありがたいなと素直に感謝した。
水に浮かぶふかふかした地面の繋ぎ目を歩き、現地ガイドさんの説明を聞きツアーの皆さんもワクワクした目で街を見渡しているその時
「こんなとこに住む人の気がしれませんよね〜」
見れば祖母が隣の人になかなかの声量で話しかけていた。あえての悪意とかではなく井戸端会議で「や〜ね」とでも言うような表情で。
やめろや。思うのはまだ良いとして、百歩譲って話しかけるなや。瞬時に吹っ飛ぶ感謝。もっとありがたがらせてくれ。
隣の人はどんな反応をしたっけ。曖昧に相槌を打っていたっけ。でもこの場で言うべき言葉ではないことだけはわかる。
KY発言選手権があればこの発言はかなり上位に食い込む確信があるし、さらに現地で言ったことで芸術点も加算、相当な高得点を取れるはずだ。エピソードとして聞く分には良いのだけども。
これによって私は生涯ベネチアを思い出す際にはこの時の祖母の発言とあのいたたまれない気持ちを思い出すのだ。なんの呪いだよ。
以上、ベネチアでの思い出でした。
まぁこの後も絆創膏を探してドラッグストアの店員(イタリア人)に「Where is バンドエイド?」と英語で聞いたり(結局買えなくて私が持っていたのを渡した)自由時間で迷子になったり私が素敵な羽根ペン買ったら「お金あるわね〜」と本人にその気はなくても嫌味と取れる事を言われたりがありましたがエピソードとしては”弱”なので口頭で説明すれば良いかと思います。
四章 40万()のアクセサリー
「無いわね〜」
「何かなくしたんですか?」
「アクセサリーが入った袋がないのよ」
昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。
「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」
パタパタと探してる最中の爆弾発言に思わず固まった。なんだって?
「あれ全部で40
膝の手術を3回受けた70代祖母が同行者の孫に無断でイタリア縦断超弾丸ツアーに申し込んだ話。
一章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜
二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」
三章 こんなとこに住む人の気がしれませんよね
四章 40万()のアクセサリー
五章 ナポリと靴
七章 ローマの夕食
・激重スーツケース
・自慢話と夏の空
・ボッティチェリに敬意を示して。
・嵐ってすげぇや!
孫が中学三年になるのに合わせて祖母が海外旅行に行きたいと言い出した。
昔は海外によく行っており孫と一緒に行くのが夢だったんだそう。
そこで白羽の矢が立ったのが、2番目の孫で初の女の子のわたし。
おばあちゃんは息子しかいないから初めての女の子をかわいがって、よく自分の好みの服やらを買って着せられた。娘がいたらしたかったことを私にしてる感じ。
あとまぁ「孫と一緒に旅行!」ってのが老人にとってはステータスなんだね。「孫と海外旅行をするくらい仲が良くて金銭的にも裕福な家庭」みたいなさ。
「あらお孫さんと旅行?いいわね〜羨ましいわ〜」って言われたいのもあったと思う。そりゃあ孫連れて旅行してる人がいたらそういう反応しかないでしょ。
当時は何も知らんかったから旅行行くのに全然賛成で二つ返事でOKしたし海外行けんの楽しみにしてた。
祖母は膝が悪く何度か手術の経験もあるため、最初は膝のこともあるしバンクーバーあたりのひとつの都市に留まってゆっくりしようねって話してた。
それが5月のある日
って。ねぇ、あんた。
パンフレット見せてもらったらまぁイタリアを北から南まで大移動する8日間の超弾丸ツアー。母が「大丈夫なんですか?」と心配そうに聞いても「大丈夫よ〜!」で聞きゃしない。
身体に爆弾抱えてる人がどうしてそこまで自信満々になれるのか。謎です。
テンションの上がった人間は突拍子もないことを言い出すの典型を目の前で見た。
1章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜
そして迎えた当日、前泊する為に祖母の家に行った私が「杖あります?」って聞いたら、自信満々に「無いわ!でも多分大丈夫だと思うから!☺️」
まって??
いやもう、「なんで??」の一言に尽きる。
だって言ったもん、「買う」って言ってたやんけ。母さんがおばあちゃんの膝を考慮して折りたたみ式の勧めたり口酸っぱくして杖を持っていけって言ってたから。そりゃあ買ってると思ってたし若くないんだから過信しないでくれ、たのむから。
ここで私が間違ったのは不安に思いながらもすぐそばのショッピングモールに走って杖を買いに行かなかったこと。これが後に解決できない大問題となる。
今なら過去の私をぶん殴ってでも杖買ってこっそり自分のスーツケースに突っ込む。もし声だけでも伝えられるなら夜とか関係なしに「杖を探しに走れ〜!!!!!」って叫ぶ。絶対に。
「何かあったら現地で買うわ!」って言ってたから大丈夫かと思ってた。
予想してたとおり毎日足が痛くなるくらい歩く超弾丸ツアー。15歳の私でそうなんだから70代の祖母はさぞ辛かったと思う。
でもね?普通に考えて膝にボルト埋まってて普段杖ついてんのに、どう見ても歩くツアーに杖の1本も持ってかないなんて、そんなことある?
現地について2日目くらいに高級店が並ぶ通りで杖を見つけた。べっ甲の持ち手のついたツヤツヤの杖だったからこれならおばあちゃんも満足だろうと思って「杖ありましたよ!」って声かけた。のに。
「でもね〜、ここ(現地)の人に合わせてあるからおっきいのよ」
現地で買うって?言ってませんでした????
ちょっとマジでよく分からないんだけどそんなん最初からお前わかってたの?つまり絶対買う気ないのに買うって言ってたんか?って。
既にツアーの列から遅れて添乗員さんに迷惑かけてんのに何言ってんの?って。
オシャレでプライドの高い祖母にとって杖を着いて歩くのは格好悪いと、ただそれだけだったのだ。
イタリアに着いて初日、夕方に到着したのでそこからバスに乗る。着く少し前に機内食が出たから夕飯は無し、この日はホテルに直行して寝るだけ、明日から観光が始まる。
10時間以上のフライトで腰は痛いしケツはもじょもじょするしで、10時間前に一瞬顔を合わせた人たちと一緒のバスに乗ってホテルへ向かう。
ホテルの部屋へ入り、荷物の整理をして、今すぐシャワーを浴びて寝たいところだが事は起こった。
シャワーが出ないのだ。
普通、コックを上下に動かせば水が出るし、それをひねれば温度調節ができる。少なくとも日本ではそうだ。
このシャワーはどうだろう。コックを上にあげると蛇口から水が出る。コックをひねって温度調節も可能だ。それでも蛇口から繋がるシャワーはうんともすんとも言わなかった。
困った。いちおう先進国なのに世界共通で必須のものの使い方がわからないなんてことある?私はある
長旅直後に知らない土地で使い方がわからなくてゆっくり風呂にも入れないなんて哀れだね。
しばらく考えて、海外経験の豊富なおばあちゃんなら知ってるかなと思って聞いてみたら、祖母はすぐに「フロントに連絡するわ!」と。
あんたも知らないんかーい
いやいいんだけど、知らないのは別に良いのだけどね、ここでフロントに連絡してもイタリア語なんてさっぱりだし、なんなら英語も怪しい祖母と孫で外人のスタッフとコミュニケーションが取れるなんて到底思えない。
それだけは勘弁してくれの一心で私はひたすらスマホで使い方を探した。
その間も祖母は3分に1回「やっぱりフロントに聞いた方が良いんじゃないかしら」と言ってきた。祖母なりに心配だったのだと思う。その自信はどこから来るのかだけ聞かせて欲しい。
型番を検索しても外国語のページが出るばかりで、祖母によるホテルスタッフ襲来の圧を受けながら色々いじくっていたら、ふとした拍子にシャワーから水は出た。
蛇口から水を出した状態で蛇口の先の部分を引っ張るとシャワーが出る仕組みだったらしい。初見殺しか?
なんでこんなとこで1人謎解きやってるのかさっぱり分からないが、ホテルスタッフを呼ばれる前に解決できたのはファインプレーだったと今も思っている。
二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」
歩く!歩く!歩く!
超弾丸ツアーはひたすら歩く。海外旅行に行く層なんて暇と金のある金持ちのじいさんばあさんが主なのに、旅行会社のツアーは「夢の🎶イタリア一周」だとか、「スペイン♡世界遺産ツアー」だとかの移動にかなり無理があるツアーばかりを組んでくる。
例に出したのは私が実際に祖母(父方 母方)と参加したツアーだ。そしてどちらも参加者の平均年齢が60を越していた。
老人、己の体力を過信するな。
もしかしたらゆったりしたツアーもあったかもしれないけど、私が知る前に祖母は申し込んでいたから知る由もない。そゆとこの報連相大事だと思うんだ!
数日で全部を回ろうなんてツアーでは大体の日程がメチャクチャ歩いてるか数時間バスに乗るかの2択になるが、直射日光を浴びて歩いたジジババばかりのバスなんて小学生の遠足帰りのバスより爆睡率が高い。
寝息の聞こえる静まり返ったバス内は幼稚園のお昼寝の時間と同じ空間だった。
日に当ててから涼しいとこでゆっくりさせるのはね、寝かしつけの方法なんよ。
私はイタリアに行ってまでソシャゲのガチャを引いて、推しが出ては「ありがとうイタリア…😭🙏」とTwitterにつぶやくだけになった。景色は飽きる
大体このガイドはやたら大声でハキハキと話す細身な40代くらいの女性が多い。あとなんかダサい旗持ってるよね、キティちゃんとか。
そんで、そのハキハキしたおばさんガイドはめちゃめちゃ歩くのが早かった。大股でズンドコ行くので必死で追いかけるが、配布のトランシーバーで早口で観光地の説明をするから忙しい。
実績解除のための観光だ。この現地ガイドにより観光はRTA(リアルタイムアタック)に様変わりした。
参加者も置いていかれないよう頑張って着いていくが、ここで忘れちゃいけないのが祖母だ。
観光は現地ガイドが先頭に立ち先導しつつ、はぐれる人がいないよう1番後ろを常勤のガイドで挟む姿勢を取る。
私が息切れしながら振り返ると、横にいたはずのおばあちゃんがいなかった。
前に言った通り祖母は膝が悪く、普段杖をついているくらいだから当然歩くのが遅い。それに杖無しというデバフ+でこぼこの石畳+傾斜が拍車をかけた。
「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」
うん、まあ、なんだろう。同情できない。
列の1番後ろでガイドさんに付き添ってもらって悪態をつくって、どう???
ガイドさん、ごめんな。
杖があればどんなに楽だっただろうと今更ながら後悔したし、この旅行中頭の10%くらいでは常に杖のことを考えていた。ちなみに今でも百均で杖を見ると「この!クソ!!これがあれば!!」と思う。500円しないで買えるんだぜ?
閑話 クソ重スーツケース
表題の通りである。おばあちゃんのスーツケースがバカクソ重いって話。
おばあちゃんのスーツケースが重量制限心配になるくらいマジでバカ重かったんだけど、
「何も入ってないのよ〜このスーツケース古いから〜」って言ってたし、古いスーツケースの重さなんて知らんからそんなもんかなって思ってた。ハードケースだったし。
重量制限は23キロまでで、おばあちゃんのは20キロくらいだったはず。行きの時点でこれって土産のも買うはずだけど大丈夫????となったがホテルで開けて驚いた。
ナニモ…入って…ない…❓
スーツケースが古いとかそんな問題じゃねーよ。ギチギチに布詰めて「何も入ってない」なんて言える姿勢は逆にすげーよ。
ちょっと冷静になったけどこの後のお土産タイムで早速おばあちゃんが買ったワインは旅行中ずっと私のスーツケースに入れて運ばれた。たまにスーツケースから瓶が擦れて酒屋の音がした。
旅行の回数が多いだけの自称旅慣れてると本当の旅に慣れてる人というのは別物だ。
閑話3つ目である。ちなみに書いてあること全部まだ2日くらいで起こったことで、たかだか1週間程度の旅行でよくここまでネタがあるなとしみじみ思う。
一応海外旅行に行くからには大体のツアーには現地の有名料理が組み込まれている。Tボーンステーキもそれのうちの1回。2日目の夕飯だったかな。
ガイドさんがメニューを読み上げてなんかよくわからんサラダとか食べて、例のメインは来た。
ミスター味っ子で存在だけは知ってる料理だけあって私は若干テンションが上がっていた。
漫画の微かな記憶では左がヒレで右がサーロイン、さっぱりしたヒレを先に食べ脂の乗ったサーロインを味わうのが鉄板だと味っ子の顔のうるさい審査員が言っていた。
記憶のTボーンの比率は約1:2、出てきた肉の比率は1:5くらい。申し訳程度のヒレ肉に思わず笑ってしまった。これ、わざわざTボーンにする必要ある?
まぁそれは例によって外国なのでサーブされた人によって大きさも全然違っていた。海外に行ってまで日本のような画一化を求めるのが間違っているとも言える。日本が細かいのか、海外が雑なのか。
肉質にも差があって、同じテーブルのおじいさんは「固すぎて食べられない」と言っていた
私のは食べられないって程じゃなかったけど、先に言ったようにツアーの参加者は老人の方が大体だ。その人たちにこれは重いんじゃないかと思う。
そっかーとか思いつつ1人で黙々と食べてたら祖母が
「そうかしら?私のすっごく柔らかいのよ!ほら!」
と、見せつけるように肉を切っていた。肉が固いと言っていた人の目の前で。
何故。
嫌がらせか?と思ったが、別に祖母はそんなこと考えておらず、ただ思ったことを言っただけだ。それがナチュラルにマウントになる人なのだ。純粋培養のヤバ人(やばんちゅ)である。悪意は一切ない。
そしてその素直な性格がこの旅行を悲惨にした一番の原因である。
ただただ、いたたまれなかった。ここで私が「そういう意図はないんです!」なんてことは到底言えないし、言ったところで祖母は理解するような人じゃないし、わたしにできることと言ったら押し黙って肉を食うだけだった。
言われた同じテーブルの人たちは「人によって差があるのね〜」とかで流してくれた。大人だ。
3章 「こんなとこに住む人の気がしれませんよね」
イタリアといえばベネチア、水の都。今回のツアーももちろんベネチア観光が含まれていた。
こんなにネタがある時点ででお察しだとは思うが、祖母はかなり癖が強い。私と年代が違うから、というだけでなく単に人間としての癖が強すぎる。だから付き合うにはかなりコツなり話し方なりに工夫が必要だ。特殊食材?
祖母の特徴を端的に並べると
・謎の自信を持つ。
・反面、少々過剰に心配性な面もある。
・介護の息抜きに海外旅行へ行っていた。特にヨーロッパを中心に巡っていてイタリアにはもう何回も来たからもう飽きちゃったくらい!が旅の口癖だった。
謎の自信、杖の件はこれが遺憾なく発揮された結果だ。このエピソードで祖母の人間性が伝わったかと思う。決して悪い人ではないから逆にタチが悪いのだ。悪意じゃないから私もそんな強く言えないし、そもそも強く言えるような間柄でもないのがさらに状況の悪化に拍車をかけた。私は押しに弱い典型的な日本人であったから余計に。あの場にいたのがアメリカ人かもしくは私たちの母だったら「ダメよ!杖を持たないと出発しないから!」と断固拒否の姿勢を見せただろう。私も1人ストライキを決行すればよかった。
ここで問題なのが「イタリアにはもう何回も来て飽きちゃった!」の口癖だ。
わざわざ12時間飛行機に乗ってケツを酷使して見知らぬ土地に降り立って言うことがそれなの、普通にやばい。現地ディスしたい行動力の鬼なの?
修学旅行の同じ班に到着直後から「もう来すぎて飽きちゃった!」なんて言う奴がいたら、そいつ絶対回る友達いないでしょ。もし現地の京都人に聞かれて初手からぶぶ漬けを出されても文句は言えない。花輪くんでもそんなマウントは取らん。
しかし一番直近でも10年以上前、イタリアだって発展し続けるのだ。祖母は旅の間中も思い出のイタリア(思い出補正マシマシ)に浸り続けている。
ベネチアは陸から少し離れた場所にあり小さな船に乗って向かう。
海の水は綺麗ではないが、所狭しとゴンドラが並び、ヨーロッパの建築様式で作られたカラフルな屋根や壁に白い柱、窓の一つ一つまで細かな意匠が凝らされた建物がずらりと並び、それらが海の上に浮かぶ光景は圧巻だった。色んな作品の題材になるわけだ。これは日本では見れない、世界は綺麗なものがいっぱいあるなぁ、連れてきてもらってありがたいなと素直に感謝した。
水に浮かぶふかふかした地面の繋ぎ目を歩き、現地ガイドさんの説明を聞きツアーの皆さんもワクワクした目で街を見渡しているその時
「こんなとこに住む人の気がしれませんよね〜」
見れば祖母が隣の人になかなかの声量で話しかけていた。あえての悪意とかではなく井戸端会議で「や〜ね」とでも言うような表情で。
やめろや。思うのはまだ良いとして、百歩譲って話しかけるなや。瞬時に吹っ飛ぶ感謝。もっとありがたがらせてくれ。
隣の人はどんな反応をしたっけ。曖昧に相槌を打っていたっけ。でもこの場で言うべき言葉ではないことだけはわかる。
KY発言選手権があればこの発言はかなり上位に食い込む確信があるし、さらに現地で言ったことで芸術点も加算、相当な高得点を取れるはずだ。エピソードとして聞く分には良いのだけども。
これによって私は生涯ベネチアを思い出す際にはこの時の祖母の発言とあのいたたまれない気持ちを思い出すのだ。なんの呪いだよ。
以上、ベネチアでの思い出でした。
まぁこの後も絆創膏を探してドラッグストアの店員(イタリア人)に「Where is バンドエイド?」と英語で聞いたり(結局買えなくて私が持っていたのを渡した)自由時間で迷子になったり私が素敵な羽根ペン買ったら「お金あるわね〜」と本人にその気はなくても嫌味と取れる事を言われたりがありましたがエピソードとしては”弱”なので口頭で説明すれば良いかと思います。
四章 40万()のアクセサリー
「無いわね〜」
「何かなくしたんですか?」
「アクセサリーが入った袋がないのよ」
昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。
「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」
パタパタと探してる最中の爆弾発言に思わず固まった。なんだって?
「あれ全部で40
「性的な目的で考案、作成された衣装(A)」又は「元は異なる目的のものであってもある状況下で性的な目的に用いられるとのコンセンサスが社会的に生じた衣装(A')」を指すと仮定する。
たとえば「穴あき下着」は前者A、「亀甲縛り」は後者A'の例だろう。そして、それらが批判の対象とされるのは、
「それらが性的な喚起力を高くもつとの合意が現に社会的に維持されている(B)」こと、そして「性的存在として眼差すことへの禁忌が社会的に存在する対象にそれらの衣装を着ける(C)」ような場合(つまりAorA'、かつB&Cの場合)と仮定する。この場合、結果として現れる表象それ自体が公序良俗の取り締まり基準を満たしているか否か(D)とは、また別の問題として扱う必要がある(Dは、どんな文脈でも社会的に提示するのは一発アウト、みたいな基準と考えられたい。生性器のドアップ写真、とか。ただこの場合も、「公序」の制限とかけはなれた特殊な状況、場所で許容されるのは言うまでもない。医学書とか。)。
以上を前提として、先日話題になった「オーストラリアのH&M広告炎上」の件と、昨日来話題の「咲バニーガール衣装」の件を合わせ論じたい。先に結論を述べれば、A~Cの基準が異なれば議論が噛み合わないのは当然であり、相手を非常識扱いしてヒートアップするのではなく「相手との間で異なっているのは何か」を考える必要がある。相手が、いかなる表現も100%許されると考えている人(つまりDなどないよ派)でない限りは、見解が異なるだけで、対話の余地はあるはずだからである。ではまず、オーストラリアH&Mの件を整理しよう。
オーストラリアのH&Mが子供向けに「新学期ファッション」をテーマとした広告を打った。広告は、通学バスの社会を想起させる色合い・デザインの背景に、かわいい通学服を着た女児2名がちょっと生意気そうな雰囲気で振り返り、「この子らを新学期ファッションに振り向かせよう」みたいな煽り文句がついていた。これが炎上・謝罪・撤回に追い込まれた件である。
まず、この広告がDに違反していないことは言うまでもなく、それでも炎上したことに対して、いろいろと文句をつける人がいた。多くの人は「こんな程度でいちいち文句をつけるなんてちょっとヒステリックでは…」みたいな反応であり、個人的にそう感じる気持ちもよく分かるのだが、でもちょっと待ってほしい。女児の制服をファッションとして扱うのは、このキャンペーンがまさに狙っていることであり、ファッションを一種の性的喚起力だととらえるなら、この広告は「生意気そうなモデルの表情」「かわいい制服」といった文脈で、Bを印象付けたわけであり、その結果、制服がもともともつA'の文脈(制服に対して性的視線を向けるという界隈の文脈)を喚起した結果、Cに抵触する(保護されるべき女児に制服を着せあざとい表情をさせて晒し上げる)という批判を生んだという風に考えることができる。このことは、A'に陥りがちな服装をファッショナブルな(あるいは扇情的な)存在として扱うときには常に注意すべき危険であり、BからA'→C違反、という道筋がすぐ描かれてしまうことに、広告関係者は神経を尖らせる必要があるだろう。その意味でこれは、「月曜日のたわわ」の一件との連続性が高い問題だった。あれも、Dには全く違反しておらず、おそらく制服でなければ問題化もしなかった広告が、一言の少しだけ扇情的なキャッチコピーを添えられただけで炎上したが、これはもともと危うい位置にある存在で更に一歩危うい方向へと歩を進めることで起きたトラブルなのだと考えるのが適切である。
ただし、表現とは常に時代の尖端で社会の常識と切り結ぶのが仕事であり、そういう突破力を否定し切るのもいかがかと思う。社会的に(まだ)アウトですよ、と指摘するのはいいが、相手を悪魔化したり、あまつさえ、様々な社会の問題の根源や責任がそこにあるかのように攻撃したりするのは、慎むべきだ。社会の様々な問題は、多くの場合間違いなく社会そのものの中に有り、そちらをまず片づけるべきである。ゴミの多い都会を描いた漫画があるとすれば、取り組むべきは都会のゴミをまず片付けることであって、漫画の取り締まりではない。
次に、「咲にバニースーツ着せた姿の広告が炎上」した件。これに対して「高校生にバニーガールなどという性的な衣装を着せた絵が広告として駅頭に出るとは、常識外れもはなはだしい」という指摘が出た件である。一見すると、上のオーストラリアの件以上にひどい案件に聞こえ、即取り締まられてもおかしくないように感じられることだろう。この場合、それが一般的な公序良俗違反(D)の案件である必要はない。たとえば、制服の上から亀甲縛りをした少女を描いた広告にOKが出るか、と考えてみればすぐ分かる話だ。Dに違反していなくても、これはA'かつBかつCで明白にアウトである。では、「咲+バニースーツ」はどうなのか?
バニースーツがAであることは誰も否定はしない。従って、論点は、B「それが性的な喚起力の高い服装であるとの社会的合意があるか」、また、高校生が「性的存在として眼差すことへの禁忌が社会的に存在する」ことは前提とした上で、これらの少女が「高校生である」ことが明示されているか、の2点ということになる。
C 「咲」に登場する少女が高校生であることは明示されているか? これについては、残念ながらこの広告に関する限り、疑わしいとしか言えない。批判者は咲が麻雀部に所属する高校生であるとの知識をもって批判しているが、咲はそこまで社会的認知度が高い漫画ではない。アニメ化されたとはいえ視聴率は1%に届かない程度、DVD売り上げでも、1期7758枚、2期4939枚、3期4565枚…。(※)アニメファンには実写化、映画化……とされた人気作のイメージがあるかもしれないが、社会現象になった数々の作品に比べれば売り上げが一桁少ない。加えて作品ジャンルが「麻雀」という、一般的にいって高校生とは結び付けづらいものだ。この広告を見た多くの人が「高校生にバニースーツ」という風に見る、と主張するのは難しい。ただし、一定年齢層以上の人で、アニメ画は全て少女(ロリ)にしか見えない、という意見をお持ちの方がいることも、一応認識はしている。
(※DVD売り上げはhttps://nizilove.com/category/number-of-anime-sales/page/2/の値。)
B それが性的喚起力の高い服装であるとの社会的合意があるか? おそらく批判者が一番「何を言ってるんだ?!」と思うポイントであり、今回一番議論が噛み合っていないところだと思うが、Aのような服装が時代を下るにつれてBの意味合いを失っていくことは、歴史的にはよくあることである。たとえば、髪型一つとっても、「結わない髪は淫らである」といった固定観念が、遊女などの流行を取り入れつつ徐々に変遷し(※)、現代の人は単に「かわいい」という感覚で振り乱した髪の毛を奔放になびかせているのはご存じのとおりだ。「そんな髪型は昔は遊女が流行らせたもので…」と説教をして、いま、一体誰が首肯するだろう? 時代が下ればある衣装が「もともともっていた意味合い」が薄れていっても、何も不思議はない。つまり、たとえAであったとしても、時代によってBではなくなるということは別に不思議ではないのだ。
(※たとえば参考:「『女髪結』考」https://kansai-u.repo.nii.ac.jp/record/21365/files/KU-1100-19940930-01.pdf)
では、バニー衣装はどうなのか、といえば、これはまさに時代が変化しつつある過程なのではないかと思われる。自分は決して専門の立場ではないが、そもそも夜の店の主流がキャバレー→キャバクラ等へと変遷していく過程で、「性的な接待衣装としてのバニーガール姿」というのはもはや古典的なイコンとなり、現役の「風俗衣装」としての意味合いをかなり失いつつあるのではないか。たとえば「社長さん」御用達で半世紀以上の歴史を誇る「エスカイヤクラブ」では、支援の声を受けて「ワンランク上のおもてなし」としてバニーガールによる接待をうたっている(https://www.esquire-club.co.jp/general/about01/)が、これなど、バニーガール姿がほとんと「祇園の芸妓」的な存在と化しつつあることの表れではないだろうか? そもそもの出発点においてからが極めてトレードマーク・コスプレ的な衣装であったバニーガール衣装が、現代においてコスプレ的ではなく生き延びている事例というのがどれほどあるだろう。
そのような時代の変化の過程において、「バニースーツは性的!」という批判と「ただのコスプレじゃん?」という意見が、まさにBをめぐる議論として立ち現れてくるのならば理解ができるし、それははっきり言えば単なる「時代感覚の差」の問題に過ぎないと思われるのだ。たとえば、高校生が文化祭でメイド服を着る、あるいは、小・中学生が習い事でポールダンスを学ぶ……ある年代以上の人からすると、目が点になるのか三角になるのか知らないが、そんな事例であろう。だがそれらは、時代の変化の中で起こるべくして起こる変化の一様態でしかない。
つまり、これらは決して表現の自由だとか差別とかいった問題ではなく、単なる「年寄りと若者の時代感覚の違い」に起因する問題だと認識した方がいいと思う。ならば、相互に批判しあう人たちも、この問題からいずれも学ぶことがあるはずなのだ。こういった問題で、敵味方を作ってがあがあがなりたてるのはよろしくない。何よりも必要なのは、分断ではなく対話と理解であるはずなのだから。
近年の推し活、オタク文化がきもちわるい 別にその人たちが悪いとかじゃなくて社会がどんどん盛り上げている構図がなんだかすごく不気味だと思ってしまって怖さがある。
文房具コーナーを見ればかわいく推しを飾れる商品が並び、かばんコーナーには透明な部分がついた痛バ作りに便利であるというアピールする商品が並んでいる。大きい商業施設などでお買い物をしていて推しという文字を見ないで帰ることもなかなか難しい。
ただ単にオタク人口たちが増えている上推し活に費やす金額=愛の強さが常識である(マウント?)という意識を持った人たちがどんどんヒートアップしてるのが怖いのかも。推しを前面で主張することがその人自身のアイデンティティの表現の方法になりつつある気がする。あの子といえばこの人が推しだよねみたいな。
【追記】
心底理解できないよ男の俺には
頻繁に体調不良を訴える妻
だから、家事とか俺が代わりにやるから寝てな、と言うようにしている
しかし結局、いいよ→寝てなよ→やるからいいよ!→寝てろって!→やるって言ってるだろ!→じゃあ好きにしろやもう!みたいになる
こっちもよかれと思って言ってるのに、みたいな気持ちもありヒートアップしてしまいがち
いい加減それもやめたいんだが
じゃあ結局
とか言ってる相手に、
「うんうん、頭痛いんだね」
と言うのが共感なの?
俺だったらマジで頭くる
「分かってんだったら 代わりにやるよ くらい言えや!」って
そんでもって
「ありがとう、じゃあお願いしようかな」か、
不機嫌そうに
「代わりにやるよ」→「いい」
「いや、俺やるって」「いいって!」「何でよ!?」「いいから!」みたいな
なんでこうなるんだろうな~
何が正解なの?
こういう事を言う時、自分がやられた側だったという設定を持ち出すと有利なことを俺は知っている。
だが俺は今回その裏技を使わない。
それをやってしまうと「本当にコイツが被害者だったのか確かめようぜ!」という方向に躍起になる奴らで溢れてしまうのも知っているから。
最初に言っておくが、俺が語れるのは俺のうろ覚えの光景だけだ。
当時のことなんて俺はもう正確に覚えてないし、グーグルもまともに引っかからない。
ジオシティーズやニフティのブログは消えていき、2chの過去ログも闇の彼方だ。
俺が物心つく頃には粗悪な中国製品を笑う文化が日本には根付いていた。
中国製=安物というイメージがあり、その一種として偽ブランド商品(SONY→SOMYとか)から発展した中国パクリ文化というイメージがあった。
日本と中韓の関係がどこらへんから悪化したのかはよく覚えてないが慰安婦問題とかでいよいよヒートアップしたように思う。
嫌韓流というどストレートな名前の漫画が発売された時期が2005年だったので、この少し前が嫌韓の加速下敷きであり、ここから5年ぐらいして下火になったはずだ。
当時の嫌韓がどんなものかといえば、主に「日本経済の深部に潜んだ日系韓国人が特権階級として利権を享受しているので倒そう」「韓国人は生活保護を不正受給している寄生虫だ」「韓国が日本のパクリで金儲けしていてズルい」「韓国人はキムチ臭い。あとウンコを食う」「韓国国内では日本を叩くのがブームだ」辺りが盛んに言われていたと思う。
2ch発祥のニダー<ヽ`∀´>というモナーのエラを張らせて目を尖らせたキャラクターが韓国人ステレオタイプの擬人化として作られ、このキャラクターに韓国にとって不名誉な発言をさせることがネットで大ブームとなっていたことを記憶している。
最初のうち嫌韓ブームは単なる外国人いじりだったが、それが段々と日本の国益を脅かす隣国との聖戦へと変化していった。
氷河期の影響で日本中が冷え込んでいたこともあり、不安に駆られたネット住民の何割かは「真実の悪」を求めて聖戦士としてネトウヨへ傾いていくのだった。
その当時のネットにおける韓国人へのヘイト行為は尋常ではなく、とにかく韓国人が日本人を嫌っているという扱いをされていて、そしてそのブームはテレビへも波及していった。
普通のおっさんがテレビで日本VS韓国のサッカーや野球の試合を見て、韓国人選手が卑怯な反則をしてくるんじゃないかと目を光らせ、怪しい動きがある度に韓国人の卑劣さを悪し様にあげつらうのだ。
そして韓国が負けた瞬間に、強豪国に勝ったかのような歓声がスポーツバーを包むのだ。
宿命のライバルではなく、倒すべき仇敵として韓国を扱う動きは日本中に広がり、政治家の中にも韓国へのヘイト感情を利用するものが出てきていた。
広がりまくった嫌韓のブームだったが、段々とその活性度は落ちていく。
韓国と日本の国交が正常化されたとか、日本人がまともになったとかではなく、他の興味対象が出てきただけだ。
2chで種火が産まれニコニコ動画で爆発した淫夢ブームと、なんJにおける超巨大ネットリンチ派閥 恒心教が、嫌韓ブームの中で暴れ回っていた暴徒たちを分散させた。
アメリカ発祥のポリコレブームにより人種を批判することは難しくなったことで嫌韓の勢いは衰えていったが、同性愛者を笑っているのではなく演技の下手さを楽しんでいるだけだという理論で淫夢は伸びていった。
同性愛者のアナルセックスをクソまみれと指さして笑うだけでは我慢できなかった者達は、より激しいリンチを求めて恒心教に入り、特定個人に脅迫状を送り付けたり、大声でウンチを漏らしているというキャラクターをつけて動画を作成したりしていた。
より安全で、よりホットで、より刺激的なコンテンツを求めているだけだ。
登場人物が小中学生なら「イジメよりも普通にサッカーしたりゲームするほうが楽しいぜ!」はハッピーエンドなんだろう。
でもいい年こいた大人なら「自分が楽しいかどうかばかりを軸にして考えるのは社会の構成員としての態度として正しくない」に辿り着けなきゃバッドエンドだ。
元嫌韓の者達の多くは、単にもっと楽しいものが見つかったから嫌韓を下りただけだ。
今でも反ワクで暴れている人、パルワールドを楽しく遊んでいる人、誰かのトレパクを見つけて笑っている人、AI絵師と崇められるのに夢中の人、色んな道に進んだが、多くの元嫌韓が「今自分が楽しめるか」ばかり考えて「その結果として他人が迷惑を被るか」なんて全然頭にないままだよ。
せめて「まだ時効と決めつけるには早いし、変なこと口走らないで黙っておこうかな」ぐらいの頭は働かせられるならいいけど、それさえ出来ないなら、もうネットに書き込むべきじゃないと思う。
過去の罪が突然飛んできて「貴方はこのときこんなことをしてましたよね?じゃあ弁護士に相談します」って言われないとも限らないんだぞ?
想像力を働かせてくれ。
他人の痛みを理解するだけの想像力をいきなり働かせるが難しいなら、せめて自分が訴えられないで暮らし続けるにはどうすればいいのかぐらいは考えて動いてくれ。
少しずつ頭使っていけば段々マシになるはずだから。