「ヒット曲」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ヒット曲とは

2012-11-14

http://anond.hatelabo.jp/20121114092719

サンバdeアミーゴサンバdeトリコに関しては、単なるダジャレと言うよりも、

BELLINIのヒット曲サンバ・デ・ジャネイロ」に引っ掛けてるんじゃないの?

2012-11-02

経済和民、社歌を「月月火水木金金」に決定【ブラック企業

(※これは虚構ニュースです)

 外食産業大手ワタミフードサービス本社東京都大田区 東証一部上場)は1日、太平洋戦争中に歌われた「月月火水木金金」を社歌として採用したと、同社ホームページ上に掲載されている社長日記で発表した。

 同社には長い間社歌がなかったが、同社の渡邊社長の「社歌なんてものコストを掛ける必要は無い」として既存の曲からの選定となることが決まり渡邊美樹社長が最終的な決定を下した。

月月火水木金金」は休日返上で働くことを歌った歌で、戦時中ラジオなどでヒット曲として流された曲であり、渡邊社長は選定の理由について

社員全員が休日返上で働く企業から成長できるし給料も上がる。たっぷり休んで、結果的に会社が傾いて人員整理するのでは意味がない。休みたいなら会社を辞めれば良い」

コメントしている

http://anond.hatelabo.jp/20121029225947

2012-05-17

こんなこと許されていいのだろうか 自由を履き違えるクラブ

こんなこと許されていいのだろうか 踊る自由について

http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/20120516

っていうのがはてなに上がってたのでこれを読んだけど

はぁ……

ため息しか出ないわ

決められた時間で踊ってたらいいだけ

ルール法律の範囲でやることが自由であって

それを無視してやってるからわりーんだよ

深夜にどんちゃん騒ぎしやがってよ

パチンカスでも深夜までやってねーのにつまら署名運動なんかするな

クラブなんてろくな奴いねえよ チンピラとかカタギじゃないやつがうざうざいるし

社会人になって普通の生活してたら深夜にやってるのが糞がつくほどウザイんだよ

阪高乗るのにアメ村通るけどたむろしてる連中がそこら中にいてこれまたウザイ

はっきりいって不健全健全健全健全健全健全

普通に届出でも出して24時までの営業でやっとけボケ!!!!!!







オマケ

真実は闇の中★大阪アングラローカル裏情報★Pt3

36 :訴える名無しさん。:2011/10/25(火) 14:34:22.86 ID:lotdl0EB

ネット拡散しようとせんとちゃんと街頭たてや、自分らが遊んで暮らしたいんやろ?

だったらもっと必死になれよ

一般市民はみんなちゃんと仕事して金稼いどんねん、酒飲みながらじゃなくな

遊んで暮らしていこうとしてるんやったらそれなりに必死で頑張らなあかんわな

クズ共が

75 :訴える名無しさん。:2011/10/26(水) 16:59:29.91 ID:???

著作権侵害してるMIXCDも摘発してほしいわ

人の曲使ってんのに、俺の作品や!!!って客だまして金儲けしてるやつら糞すぎる

76 :訴える名無しさん。:2011/10/26(水) 17:38:38.96 ID:rE7jwbJf

>>57

その通りや思う

そんな熱い気持ちならよそが摘発されてるときに騒げや

77 :訴える名無しさん。:2011/10/26(水) 18:00:41.03 ID:xsMp62yk

MIXCDってそんなに規制厳しくないんだな、色んなDJがMIXCD出してそこそこ稼いでるやつは稼いでるし

KENTなんかけっこう稼いでるみたいやん

規制厳しくなったらおもろいけどな

78 :訴える名無しさん。:2011/10/26(水) 18:54:19.41 ID:p5KIsPsj

1時過ぎたらパクられるん解ってて営業して実際パクられて、

意味わからん理由で仲間がパクられてるとか言うてるけど、

パクられるん解ってて、パクられるまで行動せーへんのが

ほんまに仲間かいな。

今回の事は逮捕者出る必要なんかなかったんちゃう??

解決するまで、1時まで、もしくはそれもあかんなら、

自粛する選択は出来たはずやから

結局なんも考えてないんかいと思ってしまう。

客に対して、営業停止してからもロクなアナウンスも謝罪もないし。

それで社会に通用するんでしょうかね。

普通に5時まで遊べると思って、金払って入った客に、

ガサ入ったから(入る可能性は十分解ってのに)中止です~

だけではすまされへんやろ。

客商売ナメすぎや!

79 :訴える名無しさん。:2011/10/26(水) 20:42:26.67 ID:aqopSg6E

そういえば年末に摘発があったときは、法律にのっとって1時まで営業していくように

努力するとか言ってたけどあれは何やったん?

結局大丈夫そうやなとか適当な感じで朝までやってて、実際再度摘発されたら警察をクソ呼ばわり

おかしくないっすか、大阪クラブ関係者さん達?

法律にのっとってやれや、法律違反してるくせに何自分らを正当化しとんねん

署名やと!? 世の中なめすぎやろ

法律違反して金稼いどるわ、自分らが毎日お酒飲んでワイワイ騒ぎながらお金稼げる状態を維持したが

ために署名・・・

おかしいんちゃうか

何が警察家族みんな氏ねや、お前が氏ね

この腐れ外道半島野郎が

BITCH!!!!

468 :訴える名無しさん。:2011/11/30(水) 23:04:27.58 ID:???

若野桂ツイッターで言ってたんだがたしか風営法問題じゃないのかもね

若野桂

クラブ業界辞書の一部みたいな方とお話したんだが、クラブ90年代のピークからソフトウエアの成長や展開が小さくなり

風営法問題とは別の理由で今あるスタイルから脱皮しなければ、どんどん質が下がり、飽きられ、消えるのではと言われた。

風営法の厳しい取り締まりもまた低俗化が原因かもと。

事実、ここ10年くらい、友人が若い子達に向かって夜中にマイクを握る姿に何か悲壮感を感じる事も多くなった。

超満員で迎えられていれば別だが、なかなかそうもいかない事のほうが多く、海外で爆発的に売れるような事もなく

クラブシーンに密接なアーティストの何割がまともなビジネスなのかと。

日本クラブシーンはあらゆる意味で問題を抱えているのに、それを真剣に考えず、

すべてが風営法が原因であるように騒ぐ事がかえって風営法問題を悪化させている事に気付くべきだと思う。

馬鹿の溜まり場だとか、ドラッグの温床だと言われてスッキリ反論出来ないようならば、地下で生きるしかないのだ。

ハッキリ言って、素晴らしい音楽クラブから生まれる時代はもう終わったと思う。

どれだけサンプルを切り刻んでも、珍しいネタを仕入れても、すでに手垢にまみれたやり方なのだ

アイドルに負けている事が政治的な原因だけでないと気付くべきだ。

474 :訴える名無しさん。:2011/12/01(木) 02:55:41.64 ID:???

穴兄弟多すぎ

475 :訴える名無しさん。:2011/12/01(木) 09:48:11.05 ID:72oMbN73

やっぱクラブ好きな女って軽いというかセックス大好きなんだろな

クラブで女見てるとやりたくて仕方ないのと同じで女もそうなんだろうな~

俺の好きだった$AYURIちゃんつながりの兄弟も多いのかな~

476 :訴える名無しさん。:2011/12/01(木) 20:18:19.34 ID:ayHzdXvC

ポリシー持たずにヒット曲ばかり垂れ流し、アホな女集めるためにレディースフリー。それに釣られてかかってる曲なんかどうでもいいナンパ第一のガラ悪い男共が群がる。

ケンカも薬も無くなれへんし、行き帰りも周辺で騒ぐような品のない輩が集まるところ。それがアメ村クラブ

ソース

http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/hiphop/1319303096/

2012-01-27

村上春樹の猛々しい想像力 (3/3)

Sam Anderson

2011年10月21日

1 - 2 - 3

翻訳は、村上の作品を組み立てる原理だとさえ言えるかもしれない。

彼の作品は翻訳されているだけでなく、翻訳についてのものだと考えられるのである

村上ストーリーにおける至上の愉しみは、とても普通の状況(エレベータに乗っている、スパゲッティを茹でている、シャツアイロンがけしている、など)が

突然非日常不思議電話を受ける、魔法の井戸に落ちる、羊男と会話する、など)へ変貌するのを見ることだ。

言い換えるならそれは、登場人物が存在論的に盤石な立場から完全な異世界へと投げ込まれ、

たどたどしくも二つの世界の間をとりもつことを余儀なくされる瞬間だ。

村上作品の登場人物はある意味でいつも、根底から異なるいくつかの世界あいだで翻訳をしている。

平凡と奇妙、自然超自然田舎と都会、男と女、地上と地下。

言い換えれば、彼の全作品は翻訳の作業を劇に仕立てたものなのだ

村上の車の後部座席に戻ろう。

私たちは東京を離れ、ベッドタウンに入った。

多くの企業本社や、巨大な船のかたちをしたラブホテルを通り越していく。

およそ1時間後、風景は急峻な山道になり、私たちは村上の家に到着した。

木の生い茂る丘の上、山と海の間にある、こぎれいだが平凡な外観の二階建てだ。

靴をスリッパに履き替え、村上に連れられて彼のオフィスへと入る。

自らデザインした小部屋であり、『1Q84』のほとんどはここで書かれた。

同時にそこは彼の膨大なレコードコレクションの住処でもある。

(10000枚くらいだろうが、怖くて実際に数えてはいない、と彼は言う)

オフィスの幅広い壁二つは、床から天井までアルバムで覆いつくされている。

山々に向けて突き出している窓の下、部屋の端には巨大なステレオスピーカーが君臨している。

室内のもう一つの棚には村上人生と作品にまつわる思い出の品々がある。

彼が『海辺のカフカ』で殺人者として想像したジョニーウォーカーを描いたマグカップ

はじめてマラソンを完走したときの、くたくたの彼を写した写真1991年ニューヨーク市にて、3時間31分27秒)。

壁にはレイモンド・カーヴァー写真、グレン・グードのポスタージャズ巨匠の肖像がいくつか。

村上もっとも好きなミュージシャンテノールサキソフォンスタン・ゲッツ写真もある。

私はレコードをかけてもらえないかと頼んでみた。

村上はヤナチェクの「シンフォニエッタ」を取り出した。

1Q84』の始まりを告げ、その物語のなかで繰り返し鳴り響く曲である

作品で示唆されるとおり、渋滞で聞くにはまさに最悪の音楽だ。

それは速く、アップビートで、劇的──まるで普通の曲が5つ、ペンキの缶のなかで決闘しているかのようだ。

同時にそれは熱狂し、ねちねちとした、暴力的な『1Q84』の冒険の主題曲として、もっともふさわしい。

村上はその奇妙さを買って「シンフォニエッタ」を選んだという。

「一度だけそれをコンサートホールで聴いたことがある」

オーケストラの後ろにトランペットが15人いた。変だった。すごく変だった……その奇妙さがこの本によく合う。この物語にこれ以上よく合う音楽は思いつかない」

彼は何度も何度もその曲を聴いて、そして開幕のシーンを書いたという。

シンフォニエッタを選んだのはまったく人気がない音楽だったからだった。でも本を出版してから日本では人気が出た。小澤征爾さんに感謝されたよ。彼のレコードがよく売れたからね」

シンフォニエッタ」が終わると、私は最初に買ったレコードは何か覚えているかと尋ねてみた。

彼は立ち上がり、棚をごそごそと探して、一枚のレコードを手渡してくれた。

「The Many Sides of Gene Pitney」。

カバーを飾るのは、華やかな姿の Pitney。60年代前半のアメリカクルーナー歌手である。はまだらのアスコットタイに艶のある赤いジャケットを着て、髪型は崩れ落ちる波を凍らせたようにみえる。

村上は13歳の時、このレコード神戸で買ったという(当初のものは擦り切れたため、何十年か前に買い直している)。

針を下ろすと、流れ出す Pitney の最初ヒット曲「Town Without Pity」。

劇的な、ホルン即興とともに Piteny の歌声が黙示録的な叫びを歌う。

若者にはつらいことがある、たくさんある/分かってくれる人がほしい/助けてくれよ/土と石でできたこの星が壊れるまえに」

終わると村上は針を上げ、「バカな歌だ」と言った。

1Q84』というタイトルダジャレである

言語をまたいでオーウェル引用したものだ。

日本語では、9は英語のQのように発音される)

1Q84』を書いているあいだ、『1984年』を読み直したかと尋ねてみた。

彼は読み直したといい、それは退屈だったという。

(これが悪い評価だとは限らない。野球のどこが好きかと尋ねた際、彼は「退屈だから」と答えた。)

近未来小説は退屈なものばかりだ」と彼は言う。

「始まりはいつも暗く、雨で、人々が不幸せそうにしている。コルマックマッカーシーの『The Road』は好きだし、よく書けているけれど、でも退屈だ。暗いし、人間人間を食べるし……ジョージ・オーウェルの『1984年』は近未来小説だけど、この本は近過去小説だ」

1Q84』について「我々は同じ年を反対側から見ている。近過去なら退屈じゃない」

オーウェルに親近感を覚えたかと尋ねた。

オーウェルと僕はシステムについて同じ感じを受けていると思う」と村上は言う。

ジョージ・オーウェルは半分ジャーナリストで半分小説家だ。僕は100パーセント小説家だ……メッセージを書くことはない。よい物語を書きたい。自分政治好きな人間だと思うけれど、政治メッセージを誰かに向けることはない。」

はい村上はここ数年、彼にしては珍しく、政治メッセージを大々的に言明している。

2009年、批判のなか彼はイスラエルエルサレム賞を受賞しに行き、そこでイスラエルパレスチナについて語った。

この夏、彼はバルセロナでの受賞式典の機会を利用して日本原子力行政を批判した。

彼は、福島第一は二度目の核災害だとした。

一度目はまったくの被害者としてだったが。

バルセロナの演説について尋ねると、彼はパーセンテージを少し修正した。

「僕は99パーセント小説家で1パーセント市民だ」と言う。

市民として言いたいことはあるし、求められればはっきりと言う。あのときまで原発について明確に反対する人はいなかった。だから自分がやるべきだと思った。自分にはその責任がある」

演説に対する日本の反応は概ね好意的だったという。

人々は津波の恐怖が改革への媒介となってくれることを、彼と同じように、期待していたのだ、と。

「これは日本にとって転機になると、日本人ほとんどが考えていると思う」

悪夢だけれど、変化のチャンスでもある。1945年以来、僕たちは豊かになるために働いてきた。けれどそれはもう続かない。価値観を変えなければならない。どうやって幸せになるかを考えなければならない。お金でもなく、効率でもなく、それは人格目的だ。いま言いたいことは1968年から僕がずっと言っていることなんだけれども、システムを変えなければならないということ。今は、僕たちがまた理想主義者になるべきときなんだと思っている」

その理想主義はどんなものか、アメリカ合衆国モデルケースとして見ているのか、と尋ねた。

アメリカはもはやモデルケースだとは思われていないと思う」

「いま、僕たちにはモデルケースがない。モデルケースを作り上げなければならないんだ」

地下鉄サリン事件阪神大震災、そして今回の津波……現代日本の数々の災害は、驚くほどにまで村上的だ。

地下での暴力的な衝動、深く隠されたトラウマが大量破壊を引き起こすものとして現れ、地上の日常を襲う。

彼は深さのメタファーを多用することで知られる。

登場人物たちはカラの井戸に降りていき、東京の地下トンネルに生きる闇の生き物に出会う。

(彼は別のインタビューで、井戸のイメージをあまりに何度も使って恥ずかしくなったため、8作目以降、できるだけ使わないように心がけたと話している)。

彼は自分創造性も、深さとしてイメージするという。

毎日机に向かい集中力に満たされたトランス状態の中で、村上村上キャラクターになる。

それは、自らの無意識洞窟たる創造性を探検し、見つけたものを忠実に報告する、普通の人物である

「僕は東京に住んでいる。ニューヨークロサンジェルスロンドンパリのように文明的といっていい世界だ。

 魔法じみた状況、魔法じみた物事に出会いたければ、自分の中に深く潜るしかない。だから僕はそうしている。

 魔法リアリズムとも呼ばれるけれども、自分の魂の深みのなかでは、それは単なるリアリズムだ。魔法ではなく。

 書くときには、非常に自然で、論理的で、リアリスティックで、合理的に感じる。」

執筆しないとき自分はどこまでも普通の人だと村上は強調する。

彼の創造性は「ブラックボックス」であり、意識的にアクセスすることはできないという。

彼はシャイであり、メディアにあまり登場したがらない。道端で読者から握手を求められた時にはいつも驚く。

人が話すのを聞くほうが好みだと彼は言う。

実際に、Studs Terkel の日本版のようなものとして彼は知られている。

1995年サリンガス事件があったとき村上被害者65人と被疑者らを1年かけてインタビューし、

その結果を分厚い2冊組の本として出版した。

のちにそれは『Underground』として、大幅な簡略化をしたうえで英語翻訳された。

この会話が終わったとき村上ランニングに誘ってくれた。(「僕が書くことについて知っていることのほとんどは、毎日ランニングを通して学んだ」と彼は書いている)

彼のランニングスタイル個性の延長のようだ。

身軽で、安定していて、実践的だ。

たがいの走り幅がつかめて1、2分たつと、村上自分が単に「丘」と呼ぶところに行ってみないかと尋ねてきた。

それは試合の申し込みか警告のように聞こえた。

そんな言い方をした理由はすぐに分かった。

というのもまもなく「丘」を登り始めることになったからだ。

もはや走るというよりは、急な坂にさしかかって足をとられているというほうが近く、

地面が傾いたランニングマシーンのように感じられた。

道の終わりに向けて一足踏み込むと同時に私は村上に向けて「大きい丘でしたね」と言った。

そこで彼は指をさして、先にジグザグ道が続いており、私たちはまだほんのひと曲がり目を終えたにすぎないということを教えてくれた。しばらくして、二人の息が切れ切れになってくると、このジグザグ道には終わりがないのではないかと心配になってきた。

まるでどこかの村上世界にある無限階段のように。

上へ、上へ、上へ。

しかし、やっとのことで、私たちは頂上に着いた。

海ははるか下に見えた。

それは秘められた巨大な水世界日本アメリカあいだの、人が住まない世界だ。

その日見たかぎり、水面は静かだった。

そして私たちは下りを走り始めた。村上は村を通る道に誘ってくれた。

大通りのサーフショップ漁師の家がならぶ界隈を通り過ぎた(彼はそのあたりの庭に古くからの「漁師神社」があるのを指差して教えてくれた)。

空気は湿っていて塩のにおいがした。

私たちは並んで浜まで走った。

村上がかつて名もない翻訳者だったころセントラルパークでジョギングをともにしたジョン・アーヴィングについて話をした。

セミについても話をした。

何年も土のなかで生き、地表にぽっと出て、わめき、最後の数ヶ月を木の上で過ごすのは、どんなに変だろうかと。

私がおもに覚えているのは、村上の安定した脚のリズムだ。

走り終えて家にもどると、私は村上の来客用バスルームで着替えた。階下で彼を待つ間、食堂エアコンの風を受けて立ち、大きな窓からハーブと低い木のある小さな裏庭を見ていた。

数分後、庭から迷い出た変な生物が私の視界に入ってきた。

最初それは鳥 – おそらくはその飛び方からして変な毛をしたハチドリのようにみえた。

が、すぐに2羽の鳥がくっついているようにみえだした。

飛ぶというよりはふらついているといった感じで、体の一部がそこかしこから垂れ下がっているようだった。

最終的に、それは大きな黒い蝶だと私は結論づけた。

見たことがないほど変な蝶だった。

浮かびながら、異星の魚のようにひらひらしつづけるその姿に幻惑させられ、

私はそれを既知の何かに分類したくなりかけたが、成功することはなかった。

それはひらひらと、およそ村上と私が走った道を引き返す形で、山から海に向けて飛び去った。

蝶が去ってまもなく、村上階段を降りてきて、食堂のテーブルに静かに腰を下ろした。

見たこともない奇妙な蝶に遭遇したことを伝えると、彼は自分ボトルから水を飲み、私を見上げて言った。

日本には色々な蝶がいる。蝶に会うのは変なことじゃない」

2011年10月21日

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2011-10-06

ようつべでふとあゆ見たら、知らなかったいい曲がいっぱい見つかった。あゆイメージが変わった。ヒット曲だけじゃなくてちゃんと歌手してんだなと。

よく考えたら、ヒット曲持ってる歌手アルバム曲の名曲みたいなのがそれぞれあって、テレビシングル曲聴くだけじゃ知れない曲が多い、はず。そういうの発掘してみたいなと思うので、おすすめあったら教えてくれ。

2011-09-29

オザケン

CDをたくさん持っていた。iTunesに手持ちのCDを入れる作業の途中で嫌気がさして、そのままになっていたのを前の休みに完了させた。

その中にあった小沢健二CD、気が向いてかけてみたらやっぱり好きで、今週ずっとオザケン聴いてる。地元田舎暮らしてて、東京に憧れまくっていた気持ちを思い出して泣きそうになってしまった(大学東京に出て、就職して、何年かして実家に帰って来た今だから余計そうなのかも。東京では挫折をしたから)。

それとは別に、やっぱりオザケンいいなあと思う。賛否両論ある人だとは思うし、自分の評価は思春期感傷を含んだものからある意味アンフェアだとは思うけど、やっぱり心を揺さぶる。そうやって聴きながら、どんな年代であっても皆それぞれその年代ヒット曲とか覚えていて、好きな曲や思い出の曲があって、イントロが流れたら涙腺に来るような曲があるんだろうなと思った。今の子はどんな曲がそういう記憶になるんだろうな。

好きな音楽を聴くっていいな、歌詞を口ずさめるような歌があるっていいなと思ったから、感傷にまかせて書いてみた。はてなの人たちにもそれぞれそんな曲があるのかなと思うと、なんかみんなが友達みたいに思えるよ。

2011-08-14

http://anond.hatelabo.jp/20110814124446

K-POPとそのファン達にはいいかげんうんざりしてるのでここは一つK-HIPHOPの重鎮

DJ DOCの歌「モルゲッソ」が日本ブレイクしてほしい

DJ DOC=「アゲアゲEvery騎士」の元となったヒット曲「Run to you」を歌ってた人たち

2011-07-23

http://anond.hatelabo.jp/20110722231030

韓流アイドルグループの「グループ全員イケメン・イイ女を無理矢理主張してるものの盛大にスベっているズッコケ感」

は見ていていたたまれないものがある。韓国でも自分ホームページでカッコつけすぎて、韓国人たちからも盛大にツッコミ

入れられた韓流スターいたし。そんな感じ。女性アイドル達は「整形」とかそういうことではなく皆表情が人工的で生理的にちょっと

表情豊かな所は韓国人の魅力の一つだと思うのだけど、「イイ女」風を演じすぎてそれが無くなってしまってる

歌って踊れるアイドルってその歌わされている歌が微妙からなー。消音ボタン押してダンスグループとしてだけならまあ

K-POPトップのグループはさすがに良い声してるけど歌詞リフレイン多すぎるヒット曲ヘビーローテーションかけられると

さすがに「うんざり

そして次のアイドルグループの投入ペースが早すぎる

2011-07-07

再生約束 初音ミクLAライブを見た外国人感想その1

 初音ミクのLAコンサートに関して、Promise Of Rebirthと題したそこそこ長い感想外国人が書き込んでいた。正直、随分と難解な表現が多く、翻訳も怪しげになってしまった。書き手のHN(wintermuted)を見るに、本来なら黒丸尚風に訳すべきなんだろうが、とても私には無理。とりあえず訳してみたのを置いておく。無断翻訳なので匿名で。誤訳はあると思う。

 なお原文のurlは以下の通り。

http://animediet.net/commentary/mikunopolis-at-ax-2011-promise-of-rebirth

+++++以下無断翻訳+++++

Mikunopolis、アニメエキスポ2011:再生約束Promise Of Rebirth

 メガゾーン23に出てきた謎めいたヴァーチャルアイドルの原型たる時祭イヴがSFにおける一種の狂信的比喩として想像をかき立てる場面に現れてから四半世紀強ののち、昨夜のアニメエキスポにおける比類なきイベントMikunopolisがちょっとした進化的な跳躍を成し遂げた。西洋におけるこの概念の最も著名な派生例がアル・パチーノの穏健な映画シモーヌ]、及びウィリアム・ギブスンほとんど遺伝的に接続された精神小説あいどる』]を通じた形をしていることを踏まえるなら、数千人のファン(及び間違いなく好奇心旺盛な連中)がオタク世界デジタル彼女アンドその友人たちと伴にロサンゼルスノキア・シアターをほとんど埋め尽くすなんてのは、まだまだ先のことだと考えらていたに違いない。不可解にも外部に広がった走査線からケミカルライトネギその他に鮮やかに彩られた通路に至るまで、それはリン・ミンメイだけを認める歓迎の場であった。今なお振り払っている最中である土曜夜のイベント後の残響は、かなり深い思考を私にもたらした。

 いつもカリスマチックなダニー・チューによる紹介と、それに伴うダンスロイドの形をしたリズム点火係は、その先に待っているものの興味深い味見役を果たした。この前座は、おそらく秋葉系(Akiba-kei)の空気に慣れていない聴衆にとって、何が次に来るかを示す重要リトマス試験紙だ。このショーを準備する時間ほとんどなかったことが見て取れる点が、これが日本直輸入製品であり、一見客に対するちょっとした警告にもなっていた。私自身が見いだした特に重要な点についてはすぐに述べる。

 既に日本で有名になっていたコンサートの形式をカンニング済みだった客の大半は、青緑色の髪が次々と繰り出す人気のある曲と、目がくらむようなライブ伴奏(39s Giving DayのDVDで演じたオリジナル奏者の大半、及びこの有名なディスクには含まれていない弦楽器奏者の面々)の混合物を味わった。その間ずっと聴衆は大いなる称賛のためリズミカルケミカルライトを振り、その動きが最後まで全公演を通じて見られたのは心強かった(こうした行為、及びその概念に対する彼らの長く続いた反応は、米国の聴衆にとっては奇妙に思われるものであることを、私はこの場で認めなければならない)。ボックス席に座り、ステージから1階席、クレーンカメラ、そして複数のカメラで撮ったHDスクリーンハイライト映像まで含んだ全景を見る。多くのミクのファンかつアーティストが作った聴衆が親しんでいるヒット曲、World is Mineやポッピッポー、サウンド[ママ]、ロミオシンデレラ、その他多く(どこかでミラクルペイントを彼女に演じて欲しかった)は、オープンソースな現象がほんの3年でどれほど広がったかを示している。そして特に歓迎された巡音ルカ鏡音リン&レンの登場は、観客の熱狂をさらに高めた。センターステージに置かれたほとんど透過性のスクリーンに跳ね返るホログラフィックな投影機は、時にミクが踊りながら少し両端に近づくたびにその限界を示したが、同時にこの海外遠征の短い命に対する理解を伴ってある種の魅力ももたらしていた。

光とサイバー化の見世物

 こうした話を正しい文脈の中に置くため、ちょっとした歴史を思い出そう――小さな子供だった私は、おそらくは地元の祭に毎年来ていたレーザーライトを使ったショーを見に行ったおかげでそれを一つの起源として啓示を受け、1980年代初頭に芽吹いてきた新たなテクノロジーに興味を抱いた。そのショーとは、要するに空気で膨らませたドームの中で音楽に合わせて行われたレーザーペインティングで、客は入場料を払い、床に置かれたたくさんのクッションの一つに腰を据えて15分から20分間、まばゆい光の列と、ミッシングパーソンズトーマスドルビーなどのアーティストの曲に合わせたアニメーションを楽しんだ。今となっては原始的ものに思える――ミュージックPVはいうまでもなく、コンピューターが生み出すアートアニメーションにつながる想像まで至るには長い道のりがあった。また、こうした地味な傾向が存在しなければ、84年のマクロス映画における楽しいコンサートシーンもある種心を揺さぶるほどのパンチ力は持たなかったと敢えて言うこともできる。私が思うにそれは時代の刻印であるが、同時にライブエンターテインメントがどのように変化していくか数十年にわたる発展を知らせるものでもあり、おそらくは音楽芸術の愛好者がいずれはあるところで分裂に至ることまでも示唆していた。

 なぜならこの時代に育った者にとって、アナログからデジタルへ向かう音楽の傾向が何か恐るべきものとみなされ、音楽業界で排斥されたことが一般的な心象として残されているからだ。子供の頃にクラフトワークデペッシュ・モード、ジョルジオ・モロダー、YMOやソフトセルなどのファンだった者にとっては、誰かがシンセサイザーの人工性を嘲り、音楽自然さを殺すと聞かされるのは珍しくもないことだった。そしてこの議論の中に何粒かの真実が含まれているとしても、それは一方で、当時は多数のコンピューター故障の懸念とショーを乗り切るためだけに間違いのない注意深さを必要としたこれらのかさばったキーボードから音を創り出す人間努力と創意工夫を、台無しにしていた。最終的にこの否定的な議論は多くの未来音楽及び演奏形式に付きまとい、興味深い結末をもたらした。それはまたミクのライブ伴奏をこれほど楽しく必要な要素にもした(ギター黒田晃年、ベース田中晋吾、ドラム折田新、キーボード安部潤――言及すべき弦楽器部門を除く。いずれもとても素晴らしい)。スタジオミュージシャンは、あらかじめ簡単に録音することもできる演奏に大いに心をこめることになる。新たな道具を愛するアマチュア音楽家と、伝統的なものとの融合実験によって、このショーはさまざまな要素を混ぜたある種の喜んで受け入れられるシチューとなり、ときにいくつか二級品の歌があったにもかかわらず、既存の姿ではなく可能性を約束するものとして機能していた。――以上がショー全体で私が本質的に感じたことだ。

 誰も見失わなかったよう望むのなら、この最終目標へと向かうDNAを手に入れることが私にとってベストなのだろう。なぜLAのショーはこれほど意義深いのか、そしてVOCALOID、ミク及びこのようなショーが持つ主要な意味あいとは何か。

ジッグラト[古代メソポタミアの塔、バベルの塔]の崩壊:ポップの民主化アイドル思想の終末

 さてこれは真に落とし穴的な回答である。なぜならアイドル歌手という概念及びヴァーチャルアイドルに伴う必然的結末まで考えを煮詰めるからだ。我らが今いるのは現実に近づいたキャラクターアニメーションの時代というだけにとどまらず、オープンソース化した大衆文化の可能性がある時代でもあり、我々はオタクの領域を超えて全く新しい何物かになるまで成長しうるアイデアをおそらく目撃している。YAMAHAが今年のNAMMショー[米国で開かれる楽器展示会]で多用途VOCALOIDを紹介したのを見ても、現状はメディアを通じた古い分配モデルが不可避の断末魔を上げるところに達したと敢えて見なせるように思える。スペイン製のソフトから取りだした一つのアイデアを、音楽作成のための輝かしい新たなモデルへと広げ、そして数が多すぎ、時に厄介な日本アイドル歌手業界を考えた場合に多数の集団に働きかける天才の発案に過ぎないマーケティングにまで、拡大する。終わりなき競争、怪しげな才能、さらに怪しげなマネジメント、生死にかかわる健康上の危険、類似性、そして夢想を維持してほしいというファンからの圧力に満ちた困難な人生――そう、こうしたマーケティング方式とファンに駆り立てられた神話が混じり合って音楽スーパースターたちにかくあるべしとする任務を押しつけるのは、それこそVOCALOIDにとって理想シナリオだ――しばしば置き換え可能で、派生的、はかなく、言うまでもなく消耗品であるミューズたちが、変化もましてアイデアも嫌う文化産業のために存在している。

 考えてもみてほしい。マイルズ・ダイソン言葉を言いかえるなら、これこそ決して疲れることなく、興奮状態にもならず、二日酔い仕事に出てくることもないアイドルだ。彼女はショーを続けなければならないことを知っており、一瞬のうちにコスチュームを変えられる。何よりファンが歌を作り、バンド彼女の横で演奏しているという2つの理由で、その歌は偉大である。過剰な荷物と期待を持つことなく、アイドルが実行すべきだと期待されるあらゆることをする能力を自ら持つミクの存在そのものが、ある種の輝かしいアンチテーゼなのだ。彼女は文字通り、何でも人々の望み通りになれる。汗一つかくことなく。

 そしてこれほど目立つ歓迎を伴う西洋への紹介は、日本人にとってだけではなく夢を共有できる分野を長く求めていた世代にとっても何か極めて特別なことの始まりであり、過保護にされることなくさらなる発展が期待できる約束されたスタートだ。そしてこの夜の感動的な聴衆たちから判断する限り、長きにわたる憧れはついにその実を結んだようだ。

 イヴシャロンレイ……君たちの歌がますます現実に近づいてきた……

+++++無断翻訳終了+++++

 言うまでもないがシャロンマクロスプラスシャロン・アップルレイギブスンの小説に出てくるヴァーチャルアイドル投影麗(Rei Toei)である

 

初音ミクLAライブ外国人感想その2「再生約束フリーダム

http://anond.hatelabo.jp/20110708223459

初音ミクLAライブ外国人感想その3「ミクノポリスのボカレタリアートたちよ、団結せよ!」

http://anond.hatelabo.jp/20110709211718

初音ミクLAライブ外国人感想その4「仮想の歌姫:初音ミクの人気と未来音色

http://anond.hatelabo.jp/20110710234300

初音ミクLAライブ外国人感想その5「オレはAXには行ってないけど、まあとにかく……」

http://anond.hatelabo.jp/20110711212701

初音ミクLAライブ外国人感想その6「ミクノポリス:7月のクリスマス世界征服

http://anond.hatelabo.jp/20110712205546

初音ミクLAライブ外国人感想その7「AX11:ミクノポリスの印象」

http://anond.hatelabo.jp/20110713211501

初音ミクLAライブ外国人感想その8「ミクノポリスコンサートリポート

http://anond.hatelabo.jp/20110714210122

初音ミクLAライブ外国人感想その9「アニメエキスポ初音ミク

http://anond.hatelabo.jp/20110715222900

初音ミクLAライブ外国人感想その10「アニメエキスポ2011(抄訳)」

http://anond.hatelabo.jp/20110716194029

初音ミクLAライブ外国人感想その11「世界彼女もの初音ミクはいかにして全てを変えたのか」

http://anond.hatelabo.jp/20110717201147

初音ミクLAライブ外国人感想その12「アニメエキスポ2011でのボーカロイド体験」

http://anond.hatelabo.jp/20110719031316

初音ミクLAライブ外国人感想その13「ミク:日本ヴァーチャルアイドルメディアプラットフォーム

http://anond.hatelabo.jp/20110719203237

海外blogに載っていたクリプトンインタビュー

http://anond.hatelabo.jp/20110723142345

2011-06-02

インドネシアボカロアルバム製作インタビュー

 Vocaloidismに、インドネシアボカロコンピレーションアルバムを出そうとしているアーティストたちへのインタビュー記事が載っていた。

http://www.vocaloidism.com/2011/05/30/a-very-vocalo-id-interview/

 Google Trendsなどを見ても分かるように、インドネシアを含む東南アジアは実は初音ミクボカロへの関心が高い地域だ。

http://www.google.com/trends?q=vocaloid

http://www.google.com/trends?q=miku

 海外でのボカロ人気というとどうしても米国が目立ってしまうが、アジアでも着実にその根を広げつつある様子が窺える。という訳でこのインタビュー勝手翻訳してみた。

====以下勝手翻訳====

VOCALO.IDインタビュー

 ここ[Vocaloidism]でインドネシアVocaloidシーンについて話すことは普通はないんだけど(正直、話していたら変だけど)どうやらすぐに事情は変わりそうだ。[インドネシアでは]想像力に満ちた音楽心の持ち主たちが集まり、コラボアルバムVOCALO.IDの発売を6月1日に公表した

 このアルバム作成に携わったうちの何人かに、彼らのこと、及び彼らの作品について話を聞いた。さまざまな技術的問題があったにもかかわらず(おかげでYahoo Messengerを使ったインタビューについて価値ある知識を学べたけど)、そこにはたくさんの興味ある発言があった。以下にそれを載せるとしよう。

 Joe MelloVocaloidism主催者、以下JM]「きょうは(あるいは今夜かな)インタビューに応じてくれてありがとう。まず自己紹介と、それぞれが果たした役割について話してもらうところから始めようと思うんだけど」

 Crash Test[以下CT]「僕はcrash testだ。今回はアルバムパッケージとプレマスタリング担当で、あと製作グループREDSHiFTの作曲家もやっている」

 Saizen[以下Sai]「やあ、Saizenだよ。作詞家ボカロユーザーで、 VOCALO.IDにも参加している」

 PK「俺はpowerkidインドネシアボカロコンピレーションアルバムVocalo.ID宣伝担当だ。ボカロユーザーとしては初心者で、今回のイベントにも参加している」

 M2K「うう、おはよ~う…M2Kだ…主催者の一人で、要するにリーダーをやっている」

 JM「じゃあ君がアルバムアイデアを思いついたのかい?」

 M2K「いいや、私だけじゃない」

 JM「でも理論的には君が仕切っているんだろう」

 M2K「私は単にその立場に選ばれただけだよ(笑)…私たちはなにかするときはいつも全員で集まって議論している」

 JM「おっけー。ところでアルバム名のVocalo.ID(.idインドネシアの国ドメイン名はいくつかの候補の中から選ばれたそうだね。実に気の利いている名前だけど、誰が選んだんだい?」

 M2K「ああ、アルバム名はcrash(redshift)とluzzyが選んだんだ。Luzzyが私たちの掲示板に、www.Vocalo.idを新しい掲示板名称したらどうかって投稿したのさ…」

 JM「なるほどね」

 Sai「そ、crashとluzzy。この名前は本当にインドネシア発のVocaloidをよく表していると思うよ」

 M2K「その通り、ドメイン名から来ている…でもみんな…強烈なインパクトがあると言っている。という訳でたまたまアルバム名はluzzyとcrashが共同で(違う時と違う場所で)つけたことになった。私たちはいろいろな名前を挙げたんだけど…選んだのは一つだった」

 JMアルバムの中身についてだけど、REDSHiFTはダンスとポップの組み合わせが好きみたいだね。そう思っていいのかい、それとそうしたスタイルアルバムの特徴になると思っていいのかな」

 M2K「そう…だね」

 PK「そればかりでもない。別にどんなジャンルでもいい」

 JM「それじゃこれ以外のスタイルも期待していいのかい?」

 CT「そうとも」

 JM「他に秘密情報は」

 CT「いくつかのポップ=ロックコンピレーションの中にあるよ」

 M2K「それは素晴らしい、redshift…実に待ち遠しい…」

 Sai「曲名は?」

 JM「どんな情報でもありがたくいただくよ」

 M2K「(笑)さあ、言ってみようか」

 PK「以下は宣伝音声」

http://soundcloud.com/crashtestremixes/mom3_wip-mp3

 PK「曲名は『Month of Music』」

 CT(笑)

 M2K「それだ!」

 Sai「それはリミックスだね」

 CT「このアルバムの代表曲と言えるかな」

 M2K「REDSHiFTはカバー曲を選ぶのがうまいMoMはmeijuniが作ったインドネシアボカロヒット曲だ…。曲順にぴったりだと思うよ。で、最後に彼らは私にこのリミックスプロジェクトコラボしようと持ちかけてきた。そしていっしょにやることになった」

 JM「あと誰が参加しているんだい?」

 M2K「REDSHiFT以外にもいろいろなアーティストがこのアルバム(とイベント)に参加している」

 PK「すばらしい連中だとも」

 M2K「rito-sanとindrahebat、あとそれぞれ音楽スタイルを持っている大勢もいるな」

 CTpg2125を忘れないでくれよ」

 M2K「そう! 彼はこの計画に欠かせない一人だ」

 CT「彼は英語のvocarock製作者だよ」

 M2K「西洋ボカロランキング入りメンバーだ。PGはこのアルバムジャケットにもいくつか描いている」

 JM「よければもう少し個人的なことを聞かせてもらえないかな。音楽家として何に刺激を受けているのかい?」

 M2K「まずREDSHiFT。それからcrash、saizen、PK(笑)

 PK「個人的には音楽そのものに刺激を受けている。そしてボカロを使うことで音楽貢献したいと思っている」

 CT(笑)う~ん、僕は中学ときから音楽制作リミックスを始めていて、そしていつもヴォーカルが必要だなと思っていたんだ」

 Sai「僕にとっては友人かな」

 M2K「^0^」

 Sai「同じ趣味の友人が大勢いてね…(笑)

 M2K「おっけー。私にとって…音楽制作はそれまで決して楽しいもんじゃなかった――ミクを知るまでは。ミクは私のペースも、情熱も、音楽に対する方向性も変えた。思うに私はミクとの恋に落ちたんだと思う。(笑)愛の力ってやつだ」

 Sai(笑)

 JM「そりゃまた」

 Sai「すげえ(笑)

 CT(笑)

 PK「(爆笑)」

 M2K「何だ? おいおい」

 Sai「つまり…一番刺激を受けたのはミクってことか(笑)

 PK「俺にとってはルカだな」

 M2K「他のボカロが来るたびにdokidokiが止まらなくなっているんだけどな」

 JM「さて、重要なところは大体聞いたと思うけど、終わる前にファンに向かって、インドネシア人でも世界中のファンでも構わないけど、何か言いたいことはあるかな?」

 PK「う~ん…何を言うべきかマジに悩むな(笑)。言えるのは『楽しんで』だけか」

 M2K「そうだな(笑)REDSHiFTファン全員に楽しんでもらいたい。私からは…このアルバムで皆が幸せになってほしい

 CT「みんながこのボカロアルバムを楽しんでくれればいいな」

 M2K「彼の3ヶ国語使うボカロはい仕事をしているよ」

 CT「このアルバムに全力を投じているからね」

 M2K「そう、そしてこのアルバム世界中の皆にとって大きな一歩になってくれれば」

 PK「そう祈ろう」

 M2K「ボカロという枠組みの中でつながり、いつか協力できたら」

 JM「君たちのアルバムと将来に幸運があらんことを。改めてインタビューに応じてくれてありがとう

 Sai「こちらこそ、インタビューお疲れ様」

 M2K「ありがとうJoe、君に会えたのは光栄だ」

 Sai自分インタビューされるなんて考えたこともなかった」

 CTありがとうJoe

 VOCALO.IDの今後についてはフェイスブックアカウント参照

http://www.facebook.com/VOCALO.IDalbum

====勝手翻訳終了====

 なお、コメント欄にはアーティスト自身も書き込みをしており、他にもいくつかサンプルソングのurlを載せている。興味のある方はどうぞ。

http://www.mediafire.com/?wa3v5q61dh70e9b

http://www.speedyshare.com/files/28670530/Leakedfades-1.mp3

2011-03-01

中華ヒップホップ音楽

日本中国ヒップホップなどを聴くことはあまりないので、何曲かまとめました

中華ヒップホップ音楽【作業用BGM】 ‐ ニコニコ動画(原宿)

以下曲目。

01. 大丈夫 - YouTube

日華 a.k.a. NYCCA (日本)

V.O.W. -Victory Over War- (2007)

広東語日本語英語普通語を操る日華の曲(でもこの曲では広東語ラップしてない)。

02. 台灣之子 - YouTube

麻吉 a.k.a. MACHI (台湾)

黃立成 & 麻吉 (2003)

台湾ヒップホップの草分け、L.A. Boyzの黃立成によって結成された麻吉。台湾語ラップ

03. Hit the Rhyme - YouTube (Live ver.)

蛋堡 a.k.a Soft Lipa (台南)

收敛水 (2009)

2010年には日本JABBERLOOPアルバム「月光」(YT)を出した。同じく'10年の台湾ヒップホップダンスドキュメンタリー「街舞狂潮」主題歌(YT)も手がけてる。

04. Bring you da sky - YouTube

L.C.T (内モンゴル自治区フフホト)

龍咆 (Dragon Roar) Vol.8 (2009)

トラックは「Resurrection」Common(YT)と同ネタで、「Dolphin Dance」Ahmad Jamal (YT)から。ミックステープ「龍咆」シリーズ無料DLできる。

05. 風生水起 feat. 麥玲玲 師傅 - YouTube

農夫 a.k.a. FAMA (香港)

風生水起 (2008)

'96年DMC世界2位のDJ Tommy(YT)に見出された、6WingとC君の二人組。フューチャリングの麥玲玲は香港一有名な風水師で、本当に曲中でラップしてる。

06. 雙截棍 - YouTube

周杰倫 a.k.a. Jay Chou (台湾)

范特西 Fantasy (2001)

この10年くらい中華圏で最も人気のミュージシャンジェイ・チョウの初期の曲。雙截棍はヌンチャクの意。

07. Used to love her - YouTube

参劈 a.k.a. Tri Poets (台湾)

押韻的開始 (2008)

アルバムに収録されてる「巨蟒」(YT)は「大蛇は長くてカッコイイぜ」という歌。

08. 傻X II feat. 杨帆 - YouTube

呆宝静 a.k.a. Double.J (福州/広州)

女権運動2009 (2009)

呆宝静は広州グループ天王星 Uranus」所属。このアルバム中国女性ラッパーコンピで、無料DLできる(China Woman's Rights 2009 Mixtape)。

09. Dream Girl (Version C Kwan) - YouTube

農夫 a.k.a. FAMA (香港)

O'Fama (2010)

陳冠希(エディソン・チャン)プロデュースアルバム「O'Fama」収録。歌詞に「Facebook delete所有異性...」とでてくるのが香港っぽい。

10. 北京土著 - YouTube

張伯宏 (北京)

复生弥撒 (2007)

'88年生まれ、いわゆる80後(一人っ子政策以後の80年代に生まれた世代)の張伯宏、18歳の時の作品。

11. Learn Chinese - YouTube

Jin a.k.a. 歐陽靖 (アメリカ/香港)

The Rest Is History (2004)

アメリカ生まれの中国人ラッパーアルバムABC」(American Born Chinese)は、2010年アジア系で史上初の全米1位を取ったFar East Movement(YT)が全曲プロデュース

12. 在梅邊 - YouTube

王力宏 a.k.a. Wang Leehom (アメリカ/台湾)

蓋世英雄 Heroes Of Earth (2006)

日本人っぽく「おうりき・ひろし」とも読める。前作「心中日月 Shangri-Laから西洋中華音楽をミックスするChinked Outスタイルで、京劇などを取り入れている。

13. 在北京 - YouTube

隠藏 a.k.a. Yin Ts'ang (北京)

為人民服務 Serve The People (2003)

中国人+カナダ華僑+アメリカ人*2の4人組、隠藏の一曲。メンバーの老郑XIVとSbazzoはソロでも色々と活躍している。

14. 激光中 - YouTube

廿四味 a.k.a. 24Herbs (香港)

2009

Roman Tam(羅文)のヒット曲「激光中」(YT)のリミックス。「廿四味YaSeiMei」は24種類の漢方が入っているお茶(廿=20)。

15. 含家玲 (Live ver.) - YouTube

LMF a.k.a. Lazy Mutha Fucka (香港)

大懶堂 (2000)

香港ヒップホップ・シーンを築いた伝説グループLMFの問題作。含家玲は広東語のかなりキツイ罵倒語

16. 韓流來襲 - YouTube (Live ver.)

Mc HotDog a.k.a. 熱狗 (台北)

テレビには韓国セルアウトばっかりじゃねえかという曲。サビはFuck You的な放送禁止フレーズ

17. 中国話 - YouTube

S.H.E (台湾)

Play (2007)

台湾の人気女性アイドルグループの曲だが、「世界中国語を学んでいる」みたい歌詞媚中(大陸に媚びてる)と一部から批判を浴びた。

18. 恭喜發財 - YouTube

顏社 a.k.a. KAO! INC. (台湾)

2007

蛋堡 Soft Lipaの所属するレーベル謹賀新年曲。「恭喜發財」は「おめでとう、今年も儲かりますように」という中国っぽい新年の決まり文句。

19. 咖哩辣椒 - YouTube

潘瑋柏 a.k.a. Wilber Pan (台湾/アメリカ)

我的麥克風 Pass Me The Mic (2003)

弦子との不得不愛(YT)がヒットして、NHK中国語講座主題歌になったりした人。

20. 廣東菜 - YouTube

講者,MC仁 (広州/香港)

2009

講者は広州グループMC仁はLMFのメンバー。サビで「ホウメイ」といっているのは広東語の「好味」。

21. 北京晚报 - YouTube

阴三儿 a.k.a. In3 (北京)

未知芸術家 (2008)

カメレオンの如く舌を「er」と巻く北京弁の感じがよく分かる。

22. 霞飞路87号 - YouTube

黑棒 a.k.a. Hi-Bomb (上海)

嘻哈第一棒 (2004)

上海語ラップMVがイカしてる。

23. 我是重慶崽儿 - YouTube

潤土 (重慶)

瘋狂的石頭 Crazy Stone O.S.T. (2006)

映画「瘋狂的石頭」エンディング曲。内容は「Snatch」のパクリたいなもんですが、北京上海はな地方都市の雰囲気や、現代中国の笑いが詰まってて最高です

2011-02-21

CDが売れなくなった」のは何故か、自分も考えてみた。

http://togetter.com/li/102938

動画サイトはさほど大きな影響を与えていないと思う。

動画サイトけが主たる原因だとすれば

動画サイト経由でかつてのヒット曲並みに大衆に知られた歌」が存在するはず。

でもそんな歌が昨年リリースされただろうか。

といってこの方がいうように音楽価値を感じる人の数が減っていないかといえば

それほど楽観的な話ではない気もする。

AKBボカロフェス、どれもマニア向けの限定的な市場であり

これら全部合わせた収益がかつてのバカ売れ時代並みにはならないだろう。

音楽はかつての歌謡曲のような「人とつながる」ための必要不可欠なツールではなくなっている。

その意味では相対的な音楽価値が下がってしまったのだろう。

音楽自体の価値、というよりは、音楽の役割が変わった、というべきかもしれない。

そもそもカラオケ需要依存し過ぎた。

カラオケだけのために新譜が出る度4千円近くも出す人が、今のご時勢どれだけいるのか。

景気も悪く収入が減り、更に娯楽の対象が増えた今

大量消費型の使い捨て音楽お金を注ぎ込める人間がそれほどいるとは思えない。

そんなこんなで今や音楽は一部のマニアだけのものとなりつつあるのだろう。

そのマニア同士も今はネットでつながる時代。

Ust等を介して共通の趣味を持つ人と一緒に、雑談しながら自宅で音楽を聴くというのは

今までは考えられなかった奇跡である。 

Ustで聴いた曲をAmazonで買うという新しい流れも生まれつつある。

だが、現状ではUst音源を流すためのハードルがあまりに高過ぎる。

事実上ネット上で音楽を流すことは不可能に近い。

ネット社会において、音楽業界)は自身の「人とつながるツール」というポジションを放棄している。

音楽が聴かれなくなるのは当然だ。

そろそろ業界フェアユースについて真剣に議論するべきではないか

高音質盤のアップロードは禁止すべきだが

非営利目的ストリーミング可能なver.を別途用意して

(圧縮率を上げる、曲を短くする等で製品盤と差別化を図る)

低廉かつ簡易な形で著作隣接権の処理ができるようにできないか

又は著作隣接権クリアする手数料を、非営利目的場合低価格(1曲100円)でiTunes Store等で決済できるようにするとか。

ネット上で音楽を流す需要は相当あると思う。

一日も早く低廉かつ簡易に権利関係がクリアできるようになることを望む。

音楽好きがミュージシャンから恨まれる、疎まれるというすれ違いが早く解消されることを願う。

2010-11-02

1999年10月の100円中古シングルCDチャートから導かれたEAST END理論

1999年10月18日放送の伊集院光ラジオ番組で“COUNTDOWN CD inワゴン”という企画をやっていた。

伊集院番組スタッフ東京近郊の中古CDショップ40店を走り回って調べた「100円以下の値札がついている中古CD」の在庫チャートは以下の通りだった。※( )内は発売日と売上

 第1位「たのしくたのしくやさしくね」華原朋美(97年9月18日 41.7万枚)

 第2位「空」大黒摩季(97年5月28日 21.4万枚)

 第3位「愛を語るより口づけをかわそう」WANDS(93年4月17日 112.1万枚)

 第4位「Bye-Bye」ブラックビスケッツ(99年5月26日 42.9万枚)

 第5位「宝物」岡本真夜 (99年2月10日 8.7万枚)

 第6位「MAICCA〜まいっか」EAST END×YURI(95年2月13日 113.3万枚)

 第7位「こんなにそばに居るのに」ZARD(94年8月6日 78.8万枚)

 第8位「宇宙La Ta Ta太陽とシスコムーン(99年7月28日 7.4万枚)

 第9位「masquerade」TRF(95年2月1日 138.9万枚)

 第10位「おさえきれないこの気持ち」T-BOLAN(93年2月10日 82.6万枚)

 第11位「ツキ」猿岩石(97年3月19日 41.4万枚)

 第12位「sweet heartglobe(98年9月30日 39.3万枚)

 第13位「Perfume of loveglobe(98年10月8日 46.9万枚)

 第14位「パフィー de ルンバPUFFY(98年12月12日 11.8万枚)

 第15位「ホイッスル森口博子(93年6月9日11.6万枚)

 第16位「Sa Yo Na Raglobe(98年9月23日 46.8万枚)

※それぞれの枚数は発表されなかったが、8位の「宇宙La Ta Ta」は埼玉ショップ1店舗だけに38枚あってランクインしたことが報告されていた。

この調査から導き出した伊集院EAST END理論

 ・EAST END×YURIシングルCDの売上は「DA.YO.NE」(94年8月21日発売)が102万枚、「MAICCA」が113万枚、「いい感じやな感じ」(95年4月21日発売)が43万枚。

 ・「DA.YO.NE」と「MAICCA」は同じくらいの枚数が流通しているが、100円ワゴンに流れてきているのは圧倒的に「MAICCA」。「いい感じやな感じ」は「DA.YO.NE」の半分以下の売上ながら100円ワゴンには「DA.YO.NE」よりも多くある。

なぜこのような現象が起こるのか?

 ・「DA.YO.NE」を購入した人の半分は本当に曲がいいと思って買った人で、残りは流行っているからなんとなく買った人。

 ・「MAICCA」を購入した人はEAST END×YURIってなんかよくない?と買ったミーハー層が多い。

 ・「いい感じやな感じ」を購入した人については、「DA.YO.NE」を純粋に曲のよさで買った人や新し物好きはもう次のものに向かっているので(この時の例はH Jungle with t)ごくわずかのよっぽどEAST END×YURI好きな人か、乗り遅れてブームをつかんでしまう「つかまされ組」

 ・「DA.YO.NE」を買った人の50%、「MAICCA」の80%、「いい感じやな感じ」のほぼ100%が中古に入ったという理論がある程度成り立つ。

 ・更に調べていくと「いい感じやな感じ」の次のシングル「何それ」(95年7月21日発売)は売上8万枚、「ね」(95年12月1日発売)が5万枚、ラストシングル「日曜の朝の早起き」(96年5月22日発売)は4000枚の売上であり、これらは中古ショップではお目にかかることはなかった。

このように、名前が出てくるきっかけとなった大ヒット曲よりは、その後のやや売れの曲が100円ワゴンCDになりやすい。

2010-10-10

初音ミク英語版は果たして人気を集められるのか

 Vocaloid関連の思いつきと偏見に基づく仮説をちょっと書いてみた。

http://leetneet.com/component/k2/item/286-nyaf/

 初音ミク英語版を発売する、とクリプトン社長がNYで発言したらしい。Youtube動画を見る限り、現地の反応はよさそうに見える。「この製品が欲しいですか」という司会者の質問に対し、撮影している女性がYeah, Fuck Yeah! と叫んでいるのも聞こえる(まあ、お下品)。

http://www.youtube.com/watch?v=1oHEP8cwb0c

 ただ、海外掲示板を見ると不安視する声もある。「そんな英語大丈夫か」となるのが心配のようだ。「英語を話せる声優が音声データ提供したルカならともかく、ミクの中の人英語しゃべれねーだろ」

http://vocaloidotaku.net/index.php?/topic/8336-english-version-of-hatsune-miku-in-the-works/

 でも、実際はもっと心配すべきことがある。海外メーカーが発売している英語Vocaloid海外ではEngloidと呼ばれることが多い)が、ミクどころか他の日本語Vocaloidと比べても全く人気がないという、目を逸らしてはならない事実が。

 最も古いVocaloid製品であるLeonやLolaが歌っている動画Youtube検索してみると、Leonで最も再生数の多いものはたったの3万件強。Lolaは3万件弱で、しかもその歌はLeonと一緒に歌っているMagnetだったりする。もちろん日本語で、日本人が作っている。

http://www.youtube.com/watch?v=jFlgQrqTV1g

http://www.youtube.com/watch?v=Ut_olrFLVQ8

 他のEngloidを見ても、再生数を稼いでいるのはMiriamの歌うFly Me to The Moonくらい(かろうじて10万超)。おまけにこれも日本人制作だ。他のEngloidは言わずもがな。

http://www.youtube.com/watch?v=-jVBJ5bajNo

 100万再生超の動画が10曲を軽く超える初音ミクはもとより、数十万の再生数を持つ曲があるクリプトンVocaloidやがくぼ、Gumiにも遠く及ばない。要するにEngloidは全然人気がなく、加えて数少ない曲の製作者に占める日本人の比率が高い、即ち外国での人気は一段と低いってことだ。そんな状況で英語版ミクを出したとして、果たして米国を含む外国人はきちんとそれを購入し、曲を作ってくれるのだろうか。

 で、こっからが仮説。そもそも何で初音ミクはこんなに沢山の人気曲を出せたのだろうか。人気と言っても再生数が軽く億単位に乗っているLady Gagaなんかに比べれば微々たるものだが、それでもVocaloidの中では突出しているのは事実。一体何が初音ミクと他のVocaloidを分けたのか。思いついたのは以下の3点だ。

(1)DTMの利用者層

 DTM業界のことはよく知らないのだが、MIDI音源の2大メーカー国内にある点などを見ても、実は日本は「DTM大国」なのではなかろうか。メーカーサイドだけでなく、利用者サイドでも。つまり、日本世界的に見ても「素人による曲作り」がかなり盛んな国なのではないかと思えるのだ。昔のパソコン通信の頃からMIDIで作った曲をアップしている人はいたし、そうした分厚いユーザー層という基盤があったからこそVocaloidが発売された時にも多くの人がそれを上手く使いこなした。その結果、多数のVocaloid曲が作成され、その中からヒット作も生まれてきたんじゃなかろうか。

 んなこたない、海外にも分厚いDTMユーザー層は存在する、と言われてしまえばそれまでの仮説なんだが、YoutubeVocaloid曲を見ているとそんな気がしてならない。実際、最近でこそ外国人の作ったVocaloid曲をちょくちょく見かけるようになったが、昔はGiuseppe氏くらいしかいなかった。

http://giuseppevocaloid.blogspot.com/

 いくらVocaloidというツールを与えられても、それを使いこなすユーザーがあまりに少なければ、なかなか名曲は生まれてこない。Engloidの中には日本語Vocaloidより古くに発売されたものがあるにもかかわらず、Engloidの人気曲が存在しないのは、ユーザー層の厚みが違うから、じゃなかろか。

(2)使いやすさ

 日本DTMユーザー層が外国に比べて分厚いのが事実だとしても、初音ミク以前にはVocaloidヒット曲が生まれてこなかった。おそらくKaitoMeiko初音ミクに比べて使いにくい(声の調整が難しい)ソフトだったからではないかと思う。

 これまた個人の偏見と独断だが、Meikoは使う人によって極端に声が変わるソフトだ。上手い人が使えばとてもゴージャスな声になるが、普通にやると妙に耳障りな典型的機械音にしかならない。個人的にVocaloidの中ではMeikoの歌が最も聞き応えがあると思っている(例えばCradle of Destinyなど)。しかし、それだけ聞き応えのある曲を作る人は本当に限られている。

http://www.youtube.com/watch?v=TQOdrqXRPrs

 Kaitoも上手く歌わせないと細く弱々しい声にしなからない。それに対し、初音ミク初心者でも割に安定した質の声を出せるソフトだ。もちろん初音ミクも作り手によって結構違う声が出てくるんだが、少なくともMeikoほど極端な違いは生じない。Meikoで上に紹介したレベルの曲を作ろうと思えば相当な経験を積む必要があるだろうが、初音ミクはそこまで行かずとも「これならアップしていいんじゃね」と思える曲になる。つまり、それだけ曲を作るハードルが下がり、作られる曲の数が増えるって訳だ。数が増えれば、その中から出てくる名曲の数も増えることが期待できる。

(3)声質

 初音ミクの声は要するにアニメ声だ。声優が音声データ提供しているんだから当たり前っちゃ当たり前なんだが、初音ミク以前のVocaloidアニメ声はなかった。LeonやLolaはセッションシンガーモデルに作られ、Miriam、MeikoKaitoSweet Annは実際に歌手が音声データ提供した。この差は意外に重要だったのではないかと、これまた独断と偏見だが、最近はそう思っている。

 歌手の声を使ったVocaloidの歌は、そのジャンルポップスであれロックであれダンスミュージックであれオペラであれ、人間が歌った当該ジャンルの曲と比べられるのを避けることはできない。Meikoの歌は同じようにゴージャスな女性ヴォーカル好きな人に対して一番訴求しやすい性質を持っているが、ゴージャスな女性ヴォーカル好きな人は当然のようにMeikoの歌を人間の歌と比べるだろう。そうなると合成音声であるVocaloidは不利だ。普通にやる限り、人間の声には勝てない。そして、Meikoに限らず、歌声を聞かせることを商売にしている歌手データを使ったVocaloidは同じ問題に直面する。

 外国人がEngloidに対してしばしば不満を述べているのは、これが原因ではないだろうか。彼らはLolaやMiriamやSweet Annの声を、例えばLady GagaBritney Spearsあたりと無意識のうちに比較し「なんじゃこりゃ」と憤っているのではないかと思う。彼らにとって外国語である日本語Vocaloid場合機械っぽい声もそれほど気にはならないだろうが、母国語で歌われるととたんに拒否反応が出るのはそういう「無意識のうちに比較するスタンダードな声」が頭の中にあるためだろう。

 ではなぜ初音ミクは成功したのか。アニメ声だから。アニメ声で歌われる曲といえば日本ではアニソン、いやむしろアニメキャラソンだろう。キャラソンはそもそも上手く歌うことに力を入れるジャンルではない。むしろキャラっぽさを演じることが重要な曲であり、その意味Vocaloidでも太刀打ちしやすい曲なのだ。下手であっても、キャラクターとしての特徴さえ出ていれば聞き手はおそらく満足する。初音ミクの初期のヒット曲である「みくみくにしてあげる」や「恋スルVOC@LOID」の歌詞を見れば、それがまさしく初音ミクの「キャラソン」であることが分かるだろう。

http://www.youtube.com/watch?v=UnpSAMnGi78

http://www.youtube.com/watch?v=Emt20uQzyuU

 他のVocaloidより戦いやすい戦場を選んだ初音ミクは、順調に曲を増やし、その曲を聴く消費者も増やした。一度そういう流れを作れば、キャラソン以外のジャンルに打って出ることも可能になる。耳を「みっくみくにされた」(聴覚神経がおかしくなった)ファンがそうした曲にもついてくるからだ。かくして歌のジャンルも広がり、より多くの人の耳に触れるようになり、その中から新たにみくみく菌に棲みつかれた感染者が現れ、以下このスパイラルの繰り返し。かくて現在に至る。

(4)結論

 さて、以上の「仮説という名の独断と偏見」を踏まえて、それでは初音ミク英語版は成功するのだろうか。もし(1)にあげた「DTMユーザー層」が英語圏で極めて薄いのだとしたら、これはすぐには成果が上がらないと見た方がいいだろう。初音ミク購入をきっかけにDTMに触れる人が出てくるとしても、そうした中から名曲が生まれるまでにはどうしても時間を要する。英語で歌う初音ミクヒット曲100万再生超が達成されるまでの道のりは遠い。

 だが、DTMユーザー層がある程度、せめて日本並みの規模で存在するなら、案外早く成果が上がると期待できる。もちろん英語版でも(2)使いやすく(3)アニメ声、という特徴は保持しなければならないが、それができれば日本で起きたのと同じことがまた起きる可能性はある。え、そもそも海外に「アニメキャラソン好き」市場なんてものが存在するのかって? いい質問だ。普通に考えればそんなものは確かに存在しないか、存在するとしても極めて小さな市場だろう。だが、ちと待て。クリプトンによれば最近海外Vocaloidの人気が高まっているそうじゃないか。これが英語みくみくスパイラル入り口になる可能性があるんじゃないか。

http://blog.piapro.jp/2010/07/vocaloid-1.html

 問題は今Vocaloidを喜んで聞いている外国人が、初音ミクの何を気に入ったのかということだ。日本語の響きが好き、という理由だったら、英語版にとっては厳しい。だがそうではなくアニメ声が耳に染み付いてしまったということなら、これはチャンス。英語版を使ってアニメ声を広げ、感染者を増やすことが可能になるかもしれない。

 そしてもし以上が全て上手くいったなら、これまで不人気をかこってきたEngloidたちに日の目が当たるかもしれない。KaitoMeiko初音ミクのヒットで見直され、販売が増え、曲も増えていったように、LeonやLolaやMiriamやSweet AnnやPrimaやSonikaBig AlやTonioの歌う曲が続々と作られ、多くの再生数を積み上げていく日が来るかもしれないのだ。そこまで行けば初音ミクは本当のお化けソフトになるだろう。自らの売上高だけでなく、市場自体を作り上げてしまう商品。T型フォードなど過去にも限られた数しか存在しなかったような消費市場の頂点に君臨する存在。ただでさえ天使のミクが市場という名の世界創造する女神になる。

 以上で偏見と思いつきの仮説終了。異論はいくらでも。

2010-04-25

ゆずの「夏色」にみる欺瞞

ゆずの代表曲の一つに「夏色」がある。

そしてその曲の有名なサビの部分はこうだ。

この長い長い下り坂を

君を自転車の後ろにのせて

ブレーキ一杯握りしめて

ゆっくりゆっくり下ってく

そもそも自転車の二人乗り自体、道路交通法第57条第2項、さらにゆず横浜出身なので神奈川県道路交通法施行細則第9条の該当規定により、2万円以下の罰金又は科料が課せられる立派な犯罪行為なのだが、まー警察の必死の抵抗むなしく(嘘)ヒット曲なっちゃったわけだし今回そこは大目に見てしまおう。

しかしサビの部分をもう一度確認していただきたい。

どこかおかしくないか?

サビのシーンをひとつひとつイメージしながら確認してみよう。

長い長い下り坂、自転車の後ろに「君」をのせ進む。

そこでブレーキをいっぱい握り締める。

そして自転車は長い坂道をゆっくりゆっくり下っ.......

ていくわけないじゃん!

坂道で、しかも人ひとり余分に積載した自転車ブレーキを思いっきり握り締めたら、急停車するに決まってるじゃん!

こりゃおかしくねー???

こんなありえない歌詞を堂々曲に、しかもジャンジャン流れるサビにしてしまったゆずもおかしいし、それを黙って受け入れる日本国民もおかしいぞ!

しかし俺の知る限り、このことを指摘した人をまだ知らない。こんなに大ヒットした曲なのに、そしてかなりの国民自転車坂道を駆け下りた経験をもつであろう自転車大国日本であるにも関わらずだ。

もしかしてこの痛恨のミスは「J-POP界のタブー」で、これを指摘した人間はひとり残らず「粛清」されているから、そしてその指摘は完膚なきまでに検閲」されているから世の中に流通していないだけかもしれない。

だとしたら俺も危ないのかもしれない。今この日記をかいている瞬間も、ゆず直属のスナイパーが俺の命を狙っているのかもしれない。

しかしやはり俺はこんな物理的にありえない歌詞を看過しておくわけにはいかない。俺が指摘してやらなければ、だれがする。そのためにとられる命であるならば、一遍の悔いもない。

さてそもそもなぜゆずはこんな歌詞を書いてしまったのか?その原因をさぐってみたい。

(1)単に表現の仕方をあやまった説

マジメに考察するなら、この説がもっとも有力だろう。つまり本当は「ブレーキを適度に握りしめながら」と歌いたかったところを、PVに見られるような「溢れだす若さ」が災いして勢い余って「いっぱい握りしめて」なんてやってしまったのかもしれない。

(2)実はゆずの歌詞はすべて妄想である説

実はゆずの二人は好きな人自転車の後ろに乗せて坂道を駆け下りるなんて、もう教科書レベルに模範的な「まぶしすぎる青春の構図」を体現したことなどなく、それどころか女子に相手にすらされない、悶々とした青春時代をおくってきたのではないか。それゆえ歌詞を全て「妄想」でこしらえたために、リアリティーが極端に欠如したこの歌詞が生み出されてしまったのではないか。しかもこの曲は彼らの「メジャーデビュー曲」である。根暗なやつが何らかの「デビュー」(その多くはいわゆる「大学デビュー」というやつである)を機にリア充をきどろうとして痛々しい結果になるのは、毎年この時期全国各地で見られる恒例のシーンである。つまりこの歌詞は、非リアの非モテリア充をきどってかえって痛々しくなってしまった一つの例に過ぎないという説だ。

(3)ゆずの所有する自転車が整備不良である説

もしゆずが本当に長い長い下り坂をブレーキ一杯握りしめて「ゆっくりゆっくり」下っていった経験があるとしよう。全くきかないブレーキ自転車で長い下り坂を下ったら間違いなく猛スピードになるだろうから、ある程度ブレーキは効いていたのかもしれない。しかし人間二人(推定100キロ)を積載した上、ブレーキをいっぱい握りしめても停止しないということは、やはりその自転車は完全に整備不良である。

そもそも長い長い下り坂の後半にはそれなりのスピードに達していると思われるが、この自転車は止まることが出来るのか?もし坂道の途中でクルマが飛び出してきたらもう轢かれるしかないし、止まることがマトモに出来ない自転車で二人乗りなんかしてたら確実に事故る、もしくは誰かを轢いてしまって殺してしまったり重大な障害を負わせる結果となるだろう。そしたら最悪死ぬか、重傷を負うか、あるいは交通刑務所行きのあげく多額の損害賠償請求を受けるだろう。死んでしまったら「ゆず」は下界ではデビュー出来ないし、仮に重傷を負ってしまったり刑務所行になったならそんな悲惨な経験をあんな楽しげに歌うはずがない。よってこの説の可能性は非常に薄いだろう。

個人的には(1)の説を信じたい。言い間違いか、ただの語呂の問題だったのかもしれない。しかし(3)はともかく(2)の説もまたやはり濃厚だ。デビュー曲の、よりによってサビの大事な部分がそんな痛々しい「非リアの似非リア充アピール」だったなんて、今や紅白出演アーティストであり、北川悠仁に至っては「月9俳優」でもある彼らにとっては「不都合な真実」だろう。そしたらやはり、俺は「ゲシュタポゆず」によって粛清されてしまうのかもしれない。

でもやっぱりこのことを伝えずにはいられなかった。もし俺がゆずに消されてしまっても、俺が残した「ゆずの夏色のサビってヘンだよねー」という指摘が消えずに読者のみなさまに残っていくのであれば、筆者として望外の喜びである。

2009-10-21

そらのおとしもの岬めぐり

数日前から「岬めぐり」が脳内ヘビーローテーションしており、いささか困っている。

70年代ヒット曲だそうだが、定番というほどでもない。70年代生まれの自分にとっては、聴いたことがあるようなないような曲だなという感じだ。下の世代ではどうだろうか。

それにしてもなぜ「岬めぐり」なのだろうか。

今回の騒動を少しまとめてみたい。

まず、発端となったのは2009年10月12日

そらのおとしもの 第2話の “パンツ” が2ちゃんねるで大絶賛!!!:【2chニュー速VIPブログ(`・ω・´) 」

http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52044960.html

多くの人がこのまとめエントリで「そらのおとしもの」第2話EDが大変なことになっている事を知った。

はてなー達は、無論、はてブ経由でこれを知ることになる。

ここに貼られたYouTube映像

そらのおとしもの 第2話EDHD)」

http://www.youtube.com/watch?v=6pgJ3K0-qpo&feature=player_embedded

は、残念ながら公式のものではないのだが、再生数はハンパない

ニコニコ動画では、例によってMAD動画が作られたりするわけだが、過去に投稿された、

初音ミク - 岬めぐり

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4078495

が、「ぱんつからきました」などというコメントと共にぐんぐん再生数をのばし、「風評被害タグがつけられた。

ニコニコ大百科には、即座に、

岬めぐりとは (ミサキメグリとは) 」

http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%B2%AC%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8A

という項目が書かれた。この記事では、「そらのおとしもの」第2話EDテロップには間違いがあり、作詞山上路夫(代表作「翼をください」ほか)である、という指摘がある。作詞者が「翼をください」と同じ人であったことになにがしかの意味を見いださずにはいられないだろう。

山上路夫

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8A%E8%B7%AF%E5%A4%AB

山本コウタロー

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%83%BC

ちなみにWikipediaには、現時点では「岬めぐり」の項目はない。

そらのおとしもの」第2話EDの「岬めぐり」はカバー曲である。歌ったのは「美月そはら」こと美名(みな)という声優さん。かなりの歌唱力をお持ちのようだが、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E5%90%8D

Wikipediaなどを見る限り、どうも出演作はあまり多くないようだ。

短い記事であり、ブクマ数も少ないが、

「大反響そらのおとしもの第2話EDテーマ岬めぐり」を歌った美名さんからのコメントが到着したぞ」

http://www.animecenter.jp/jp/200910/15103401.php

にて、そもそもレコーディング自体が初めてだったことを明かしている。

一方、ニコニコ技術部尻P氏は、

「【そらのおとしもの】空飛ぶパンツのようなもの【実体化】」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm8528485

にて、パンツを空に飛ばせてみせた。BGMは前述の「初音ミク - 岬めぐり」である。

さらにその解説記事、

「空飛ぶパンツのようなもの」

http://d.hatena.ne.jp/nojiri_h/20091019/1255916165

において、「パンツが空を飛べば、世界平和になると思うからだ。私は結構まじめにそう思っている。」

と書き、はてなーの心を打った。

また、この記事のブクマで、id:y_arim氏は「墜落したハインドの残骸とムジャヒディンたちの上をパンツの群れが飛ぶ映像意味がないはずがないのであって。」と書いたが、この一言にハッとさせられた人は多かったようだ。

そらのおとしもの」はアニメNewTypeチャンネルにて公式配信されているので、未見の方はED以外も観て欲しいと思う。

http://anime.webnt.jp/product/antc/K23/

というわけで、中途半端でもうしわけないけど、とりあえずまとめ終わり。

あとは「オトナアニメ」などに書いているライターさんあたりにお任せしたい。

2009-09-23

10年前の自分の頭をなでてやりたい

今から10年位前、大学生、ひとり暗い部屋で、馬鹿騒ぎの深夜番組から、「おはようございます」とニュース携えたアナが爽やかに挨拶する夜明けまでずっと、光るテレビ画面をひたすら眺めていた自分

膝抱えて、ビクターラジカセスピッツ大宮サンセット聞いていた自分

自分タイムマシンかなんかであの時に帰れるなら、今でも当時の自分に何て声掛ければいいか分からんが、よしよし大丈夫大丈夫だとひたすら頭をなでてやりたい。

田舎から出てきて、妙にプライドだけ高くて、東京最高学府にぎりぎり滑り込んだはいいが、周りのあまりの賢さやリア充(当時こんな言葉はなかったが)の眩しさやオサレさに思いっきり打ちのめされる。

生来の引っ込み思案も手伝って溶け込めず、クラス仲間とも当然疎遠になった。

1年の終わり、ろくに出なかった第三外国語テストの口頭試問で、優しい外人先生に、心から心配そうに「あなた友達いないでしょう」と流暢な日本語で言われたのを今でも傷みたいに思い出したりする。

何とかしようと真面目系サークルに入っても皆勤なくせに和気藹々も出来ず、ゼミもしかり、真面目キャラのくせに勉強ができるでもない。まさに準ひきこもり(当時こんな言葉(ryだった。

んでもあのとき必死だったと思う。

悩んで悩んで自分何やりたいんだろうか、どうして友達できないんだろか、学校辞めようかでもせっかくこんないい所入ったんだしとも思うしうじうじ、でも行動もどう起こしていいのか分からない、授業に足を踏み入れればクラスメイトが散らばっててどの席座ったらいいのか分からない、食堂もどこ座っていいのか分からない、

卒論もお情け合格就職するにあたっても当然面接落ちまくり進路も決まらず、最後は学歴だけで採用してもらったようなもんだが、まあ職場人間関係にも恵まれたのか、今何とかこうやって生きていて、そう苦しくもなく、恋人は無論いないものの、中高大と合計して片手で足りるほどの友人と、たまに会ったりして今ではそれなりに心安い生活を送っている。

これくらいの年月生きてきて、ようやっと社会人として、いやそれ以前に人間として、他人とコミュニケートできる素地が育ってきたと思う、大学同窓会にもやっと出られるようになって、当たり障りない話して笑えるくらいになった。

そして今大学時代を思い返してみると、大半の暗い思い出の中で、痛痒かったり楽しかった瞬間も思い出せるっちゃあ思い出せる。今は無き新宿リキッドへ初めて連れてってもらったよなーとか、文化祭で皆で夜中じゅう寄ってたかって変な食べモノ作ってたよなーとか、ゼミ旅行で酒飲んで初めて記憶失ったよなーとか、もう卒業だってんで好きだった優しい先輩に告白してうん、とだけ言われて玉砕したよなー、とか。

ビタースウィートシンフォニーっていう、ヴァーヴのヒット曲タイトルがあるがまさにそういう感じ、90パーがビターで10パースウィート、昔は思い出したくもなかったが、苦さの中からスウィートのほう思い出せるぐらいには成長して、自分を卑下するには年を取りすぎたのかもしれんし、人生に耐性がついたのかもしれん。遅っ。

ネットでよく非コミュ大学辛いぜと泣きそうに笑っている人を見て、あの時膝を抱えて暗い部屋の隅っこでじっとしてた自分の姿とダブりまくって、ああ大学なんて人生の一部だ、あと10年も生きればなんとかなるなんとかなると頭をなでたくなってくる。

人生の輝かしい時期を棒に振ったと言われりゃその通りかもしれんが、うあああーと朝まで苦悩していた自分を思えば、今の時点からえらそうに後悔という言葉を当てるのも痛々しい程だから、せめて今の自分はあのときの自分を肯定してやりたいのだ。

2009-03-06

http://anond.hatelabo.jp/20090306010032

むしろ、ノリや雰囲気で全否定する人のほうが目立つけどな。

普通ヒット曲アニソンクラシックボカロも歌ってみたも聞く雑食としては、「何かしか食わない」ってのはもったいなく思う。

2009-01-19

http://anond.hatelabo.jp/20090119032954

音楽業界人じゃなくても、Girl Next DoorAVEXによって

作られたブームでしかないのは、わかってるでしょ。

Perfumeは真似して似たようなの作っても、恥ずかしいだけだと思う。

全編ボコーダーとか、さすがに入れられないでしょ。

むしろ中田ヤスタカなら、COLTEMONIKHAの方が参考になると思う。

可愛い曲でおしゃれ。男性にも女性にも受ける。

味付けに中田ヤスタカ風のを取り入れるのはアリなのでは?

 

後は、そろそろピチカートファイヴの中期くらいの曲とか、再評価してもいい時期かと。

ロックテイストが強いものなら、アルバムOverdose」辺りが売れ線のヒントになりそう。

 

あの2つを例に出すってことは、女性アーティスト向け楽曲なのかな?

思うんだけど、今こそ正統派の歌謡曲を書けばいいんじゃないかと。

ただし、今風の音作りで、新しい要素も取り入れつつ。

 

神前暁の作る曲は、参考になると思う。

アニメゲーム畑で、ヒット曲を連発させてる作曲家

もじぴったんテーマナムコゲーム)、アイドルマスター楽曲もろもろ、

晴れ晴れユカイ(涼宮ハルヒ)、もってけセーラー服らきすた)、

motto派手にね(アニメかんなぎテーマ曲)など。

とにかくケレン味が強くて、メロディラインがハッキリした曲を書く人。

 

 

ということで、コルテモニカピチカートファイヴ神前暁の3つを参考に、

おしゃれアイドル歌謡を作ってもらいたい。

2008-03-25

女は海

昨日、テレ東の70年代ヒット曲集を見た。やっぱり70年代歌謡曲は面白いわ。人をひきつけるパワーがあるというか、ついつい見ちゃう。番組では70年代フォークロックも紹介してたけど、こちらはどうも貧乏くさい感じがイマイチ・・・なんかあまり風呂に入ってない大学生とかそんなイメージ

番組は70年代で終わってたけど、このあと日本歌謡曲は80年代になるとアイドル全盛、90年代はJ-POP小室ブームで

相対的にレベルは落ちてると感じる。自己実現を歌った歌のつまらないことつまらないこと。

2008-01-17

ぼくらにできること

http://d.hatena.ne.jp/umikaji/20080116/1200498028

この問題で、ぼくらにできることってなんだろう。

もうメジャーアーティストの曲なんか聴くのはやめて、フリー音源を提供してくれているアーティストアマチュアの曲からいいものを探す努力をもっとして、ネット発のヒット曲どんどん出して、あいつらを脅かしてやることはできないものか。

2008-01-07

ライフワークライスワーク

みたいなことを、意識しないといけなくなりつつあるのかなということをを感じる。それは個人の生き方だけじゃなくて社会として。

たとえば、レコード会社が「価値」のある作品を世に出す為にはヒット曲利益が必要だみたいな話とか。

2007-12-12

Pixies 変遷の歴史

…または、あるイケメン没落(ルックス的な意味で)の歴史

Youtubeでよい素材をみつけたので、バンド界きっての才能溢れるDEVである

Frank BlackことBlack Francisについていろいろならべたててみる。

1986

Pixies - I've Been Tired - 1986
http://jp.youtube.com/watch?v=_Qfk_d6EQ1U
Pixies - Broken Face - 1986
http://jp.youtube.com/watch?v=ONCD3f9Ckjk
Pixies - Caribou- 1986
http://jp.youtube.com/watch?v=JejUwWaXhh0
Pixies - Holiday Song - 1986
http://jp.youtube.com/watch?v=40Mglkn0Qfc

The Pixies結成時。ボーカルがBlack Francisなんだが、男前すぎてやばい。あとのDEVを知ってる人はこれを見たら愕然とする。

細い。なによりも細すぎる。もしかしたら腹割れてるんじゃね?ぐらいのレベル

この細身からいつもの声が出てることに恐怖すら覚えるほど。

Kim Dealも美しすぎる。ベースの音も含め、あこがれる。なんだこのイケメンバンドギターのJoeyも男前すぐる。

実際、David Bowieも彼らの曲をカバーしてるほどモテモテだった。ルックスで、じゃないけど。

David Bowie - Cactus (Live)
http://jp.youtube.com/watch?v=YLlL8zIpHfA

1988 - 1989

Pixies - Debaser PV
http://jp.youtube.com/watch?v=LUd48jRKzBo

超有名曲。ここらへんからバンドとしては神がかってくる。ポップ分とキレキレ感が増す。

でも、すげー曲の増加と共にルックスは悲しいぐらい一気に覚醒。

Pixies - Where Is My Mind
http://jp.youtube.com/watch?v=4BQ8RY8ADn8
Pixies - Gigantic
http://jp.youtube.com/watch?v=LK0CJqMK6f0
Pixies - Caribou
http://jp.youtube.com/watch?v=rQgIOUwVZ1w

ロビン(細)がロビン(太)になってしまったような感さえある。

スクリュードライバーをゲットしてるのはいいが、小剣技より体術ばっか覚えて行くようなかんじ。おっぱいとか。

まじで名曲揃いなんだがな。Debaserとか。Where is my mindとか。Giganticとか。No.13 babyとか。

地味に左でギター弾いてるJoey Santiagoはいつもかっこいい。キレキレ。

アルバムDoolittleが出たころで、とてもとても元気があったころ。

イギリスBBCセッションにも出演。その模様が以下。

YouTube - Pixies Dead, I bleed, Snub TV BBC session 1989
http://jp.youtube.com/watch?v=s0bxPbWicgc

『Dead』や『I Bleed』とかといった名曲をやったようだ。

曲のクオリティもさながらに、途中、人間ではないような叫びをあげるBlack Francisがかっこよすぎる。

高解像度で見れる。

ちなみに、Black Francisのメインギターはたしか中古の最安スクワイヤー。

昨今の猫も杓子も高いギターを持つような流れは自重すべきだと思います。

下手したら高校生ライブハウスデビューんときからギブソンUSAとかフェンダーUSAとかもってやがる。

俺にもくれ。

1990-1991

ここらへんからすこしづつ減速しだす。メンバー内に軋轢が出てきたようだ。

wikipediaによると、ピクシーズ最大のヒット曲、Dig for Fireが出たころらしい。

Pixies - Dig for Fire
http://jp.youtube.com/watch?v=KizhSRp85W4

客席もちょお満杯。叫ぶBlack Francis。かっこいい。

Pixies - Tame (live)
http://jp.youtube.com/watch?v=gcn0f5s-aas

Late show with Lettermanにも出演。

若干ドラムのラブリングさんが所在無げ。

Pixies on Letterman '92
http://jp.youtube.com/watch?v=YzuoXDC9ESw

キムは、このころからBreedersってバンドを妹と一緒にやりはじめる。

とりあえず、妹もめちゃ美人

The Breeders - CannonBall
http://www.youtube.com/watch?v=7AsId-qVIb4

あ、なんかBreeders貼ったら満足した。

とりあえず、そんなこんなで、解散。

その後

  • Black Francis (Vo.)

Flank Blackと改名とともに覚醒して、更に質感を増量。

いや何の質かってもちろん曲のクオリティだよ、何と勘違いしてんのもー

frank black, cold heart of stone
http://jp.youtube.com/watch?v=Ff6UsanP5E4

個人的にはWig in a Boxってコンピに入ってるヘドウィグのSugar Daddyのカバーが神。

ちなみにこのアルバムSpoonやSleater-Kinney, Ben Kweller, Ben Folds, Ben Lee, さらにJonathan Richmanという

超神揃いのコンピなので、ゲットしといて損はない。シンディローパーやオノヨーコもいるよ。

すこし視聴可能→http://www.offrecords.com/wig.html

  • Kim Deal (Ba.)

The BreedersやThe Ampsと、普通にもくもくとバンドをしてる。

かっこいいのが多数あるし、Pixies時代の曲もやってくれたりする。

The Breeders - Gigantic (live 03-07-03)
http://jp.youtube.com/watch?v=NUJisn5Sus0
  • Joey Santiago (Gt.)

マルティーニス、ってバンドやってたようだ。

聞いたことないけど、よさそう。

  • David Lovering (Dr.)

サイエンティフィックフェノメナリストであるところのマジシャンになったようだ。

http://www.davidlovering.com/

ギャラリーが切ないけど、本人は楽しそう。ちょお笑顔

再結成以後

フジロックとかいろいろでてた。そこらへんは適当にぐぐってくれ。

とりあえず特筆すべき点は、全員ハゲになってたことぐらい。

Pixies - Caribou - Rock en Seine Festival 2005
http://jp.youtube.com/watch?v=Oow1ExS_7kc&feature=related
Pixies - Bone Machine(live T in the park 2004)
http://jp.youtube.com/watch?v=NJfCIQHwQT8

とりあえず、かっこいいと思ったやつはアルバム買ってみろ。

アルバムのほうがかっこいいし、絶対損はしねぇから。

2007-10-13

マドンナ移籍の微妙なトーン ‐吉本興業を目指す音楽産業‐

Nine Inch Nailsレコードレーベルを捨て、今後はアルバムを直接一般に公開するというニュース土曜日に報じてから、OasisJamiroquaiも同じくレコード業界を離れた。しかし、今日一番のビッグニュースは何といってもMadonnaレコード業界を捨てたことだ。

(中略)

今回の件は、世界女優にとってさえ、デジタルダウンロードP2P音楽共有の時代には、もはやレコード会社は必要とされていないということを物語るものだ。

そして壁は崩れはじめた―マドンナ、レコード業界を捨てる TechCrunch

上記はてなブックマーク

世間的には「音楽データで収入を得ている」レーベルから離反したのだから音楽フリー(自由と無料)に近づいている、と取られているっぽい。

しかし、特に業界内部の見解を聞きたいところなのだが、これは知的創造従事者の受難“モダン・タイムス”の本格的な始まりではないのだろうか。

待っているのは世界中で作品を共有し啓発しあうユートピアなどではなく、クリエイティビティが限りなく無価値となり資本の規模だけがモノを言う世界ではないのか。

ユーザーにとっても、音楽無料にはなるかもしれないが自由とは言い難い未来しかないのではないかと危惧する。

万人が富豪で支配者になれる最終解決などでなく、工業化に伴う50年間の市民の試練が情報化によって知的生産者に今及んだと見るべきではないか。

世間の誤解はネットメディア進化が本物の錬金術と思われていることにある。例えば10万円する金貨を100円分ぐらいの材料と手間で製造する方法が発明されたらどうなるのかと想像してみたらいい。我々はあっという間に千倍の資産を手に入れることができて誰もが豊かになれる?

しかし少し考えを進めれば分かるようにこれは100円で10万円が手に入るのではなく、実際には10万円の価値だったものが100円に暴落するということを意味している。錬金術発明と同時に金は無価値になるのにも関わらず、人々はその術の完成を心待ちにしているのである。

現代に町から職人がことごとく消えたのは何故か。流通革新によって町に点在する必要がなくなったからである。現存する大工だって現実には大手住宅メーカーの下請け組立工である。例外的に飲食店職人は居るがこれは鮮度という要素がローカリティを維持しているためだ。

音楽流通には制作環境パッケージ流通広報が必要だった。つまり満遍なく金と手間がかかった。制作可能な者の偏在と流通の偏在が中小零細規模の商業作家存在を許容したのである。

ところが制作環境メディアおよび流通技術的な革新によってほぼゼロにまで暴落してしまった。このことにより音楽市場におけるキーは誰でも作れて流通できる楽曲そのものではなく希少な資本そのものである「ブランド」と資本によって成り立つプロモーションに完全に主導権が移ることになる。

音楽事業「マドンナ」にとって、誰にでも作れる「楽曲」自体に意味は無い。必要な才能はサラリースタッフとして雇い入れればよい。イベントでの収入は音楽にではなくマドンナというキャラクターに、そのビッグネームと空間を同じくする権利の対価として入ってくる。

自動車メーカ家電メーカーと全く同じである。タレントへのシンパシーという商品の販促“カタログ”である楽曲データは複数のスタッフによって作成され、ネットで配布される。場合によっては対価を払ってコミュニティ押し込み、手にとってもらうための大量の広告を打つ。この場合楽曲はもはや財産ではなくコスト広告宣伝費)である。

ここにいたって小資本どころか中規模ごときの音楽事業者では採算に乗せることができなくなるだろう。よく言えば近代化による産業の集約が進む訳だが、事業化するのに必要な最低資本がどんどん上がっていくからだ。

HITOMIヒット曲"SAMURAI DRIVE"のオリジネータバンドcuneはいかほど潤ったのだろうか。ちなみにミキシングは“エンタープライズHITOMIの方が遥かに洗練されていると思った。)

一方でユーザーはどうだろう。無料であらゆる楽曲へアクセスできる夢のような時代になるのだろうか?

大半の人にとってはメリットがあると思われる。いま無料テレビラジオプログラムと同じだからだ。社会全体で見ても効率は高いと思われる。

無料動画が見られる」と言われれば好きなだけ自分好み映画を見ることが出来る気になるが、現実は見たくもないCMとお仕着せのプログラムが待っている。今ユニクロで吊るしの服を買えば5千円で一通り揃うだろう。しかしオーダーメイドすれば10倍でも済まない。

悪い社会ではないかもしれないが、これがフリー(自由)かと言われればどうだろうか。

今までだってミュージシャン貧乏でどうしようもなかったのだから何も変わりはしないという向きもあるだろう。現実の変化は微妙なものだ。恐らくは中抜きが進む。池田先生が言うような中間業者を中抜きしてハッピーという話ではなく、業態空洞化で柔軟性が失われるだろうという話だ。

既にあるタレントメディア露出という両極端な評価軸しかなくてそれ自体の価格は限りなくゼロで日常的に流通しているもの。それは対人コミュニケーション、会話である。その中で唯一換金できるのがお笑い伝統芸能は含まない)だろう。お笑い芸人自虐ネタにもなるように一部スター以外の待遇は悲惨としか言いようが無い。また事務所の寡占が既に起こっている。

音楽業界吉本興業のようになるかもしれない。誤解しないで欲しいが、後進の育成とタレントの露出に力を注いでいる超優良企業という最善のケースとしてである。

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