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はてなキーワード: トーマスとは

2024-07-24

anond:20240724052318

日本人自国歴史に対する理解度の深さをトーマスロックリーが読み間違えてたのが根本的な原因なんだろうな

彼の行動には「弥助に適当エピソード盛っても何百年も昔の話だしどうせ日本人誰も知らんやろ」みたいな印象を覚える

トーマスロックリーはなぜ日本、それも弥助なんて超マイナー専門家になったのだろうか

世界を探せば、もっと金儲けと親和性がある歴史上の人物いそうだけどな

弥助問題はもう解決不可能だよ

UBIがあやまってアサクリ自体は一応鎮火するかもしれないが、既にトーマスロックリー氏の歴史誇張問題となっている。

左右問わず政治活動家が寄ってきてしまったし、歴史だけじゃなく人種差別も関わるため正しい認識を誰も出来ない。また、勘違いされがちだがこの問題日本だけじゃなく海外でも批判擁護が吹き荒れている。(そもそも最初批判が出たのは海外から

黒人奴隷に絡めて第二の慰安婦問題かいうのは流石に合い過ぎでアホ過ぎると思うが、慰安婦問題と違って最終的な落とし所や目標をどの陣営想像すらできなくなってしまったため、UBIやロックリー氏、はたまた日本側の関係者が何しようと収まりがつかなくなってる。

2024-07-23

Assassin's Creed Shadows/弥助関係の所感

最近Xでよく見るので、自分が消耗しないためにも所感をメモっておく

そもそも問題

日本舞台ゲームで、あえて黒人主人公になっている。最初期に問題になっていたのは2点だと理解している

よく目にする批判あれこれ

で、その後色々と↓のような批判も出てきている。最初のはもしかしたら初期からあったかもだけど、それ以外は正直場外乱闘という印象

というわけで個人的には大して気にならない、というか、気にして消耗したくない。ただ、Reddit/Xを見た感じだと、

  • 実際の日本人はそんなこと言っていない
  • 懸念を表明すると即Racist認定

という仕草はそれなりにあって、これには少しげんなりした。

弥助のWikipedia関連メモ

Wikipedia 編集履歴ピックアップ 日本語版

(中略)

(中略)

(中略)

(中略)

アサクリ弥助問題擁護批判派層別まとめ

アサクリ弥助問題があまりにも複雑怪奇になっているのでどんなスタンスの人がいるのか、自分用のメモ

特別くわしいわけじゃないので、間違ってる箇所は多々あると思う。


下にいくほど複雑かつ解決が難しくなっていく。

また、途中にどのレベルで考えているかの層を記載

ーーーーーーーーーー擁護派ーーーーーーーーーー

~~~~~ゲーム問題~~~~~

ゲームだしいいだろ派

面白ければいいよ派

・盗用は謝ったしいいだろ派

~~~~~歴史問題~~~~~

・弥助は侍だと思う派

ゲームだし史実と思われない派

~~~トーマスロックリー問題~~~

・弥助は英雄と見てもいいでしょ派

~~~~~国際問題~~~~~

批判派は人種差別主義者


ーーーーーーーーーー批判派ーーーーーーーーーー

~~~~~ゲーム問題~~~~~

史実人間ちょっと

ゲーム内の描写いろいろおかしいだろ派

デザイン盗用とかいろいろお粗末すぎだろ派(UBIに日本に対するリスペクトなさすぎ)

~~~~~歴史問題~~~~~

・弥助は侍か言い切れないよね派

・まるで史実のように振る舞うのはまずい派

~~~トーマスロックリー問題~~~

トーマスロックリー氏の様々な行為はまずいでしょ派

・もはやアサクリうんぬんではなく弥助の誇張問題となってる派

~~~~~国際問題~~~~~

黒人奴隷日本流行ってたとか第二の慰安婦問題だろ派


この弥助問題が複雑になっているのは以下が問題

①それぞれのスタンス認識の差が大きいため、各層を隔てて会話すると会話が噛み合わないこととなる。

 例えば歴史問題認識してる人が弥助が侍か否かを話しても、国際問題だと認識してる人には現状の問題はそこじゃないとなる。

 逆に国際問題だと認識してる人の意見歴史問題認識してる人が見た場合は、そんなことに興味ないとなる。(そもそもアサクリからトーマスロックリー氏の騒動まで把握するのが難しい)

擁護批判派どちらにも言えることだが、デマを流す、文章ちゃんと読まない人が多く、どれが正しいのかを把握がしづらい。

 それぞれ自分立場に有利な情報意図して、または意図せず流すのでかなりめんどくさい。

国際問題として話す人の中には国内外右翼左翼政治活動家もいるため、とてつもなくきな臭くなってる。

 極端な意見をいう人も多い。

④発端がゲームであるためどうしても初めてこの問題をみた人は軽くみがち。

5月くらいからほぼ毎日毎週燃料が投下されるくらい問題が発生しており、追うのが大変。


個人的には弥助という存在自体は好きだし、批判派も弥助が嫌いなわけではない人が多いと思う。

この問題が無事に解決して弥助がアンタッチャブル存在にならないことを願う。

2024-07-22

トーマスロックリーは弥助のナラティブを語って聴かせる吟遊詩人として一流だと思う

弥助の件で専門家がシュバってきて弥助は侍!とか言いだしてたけど

お前らがトーマスロックリー歴史捏造スルーしてきた側じゃねーか。

どんな顔して俺の歴史認識が正しいとか言ってんだアレ。

10年前「弥助」に目をつけたトーマスロックリーの慧眼

「弥助」は以前から織田信長周りの小ネタ程度だったと思う

そこに目をつけたトーマスロックリーの慧眼には目を見張る

黒人の身でありながら日本織田信長に仕えた侍」を

異国なろう系主人公と仕立て上げた彼の手腕は素晴らしいと思う

日本のなろう系がいわゆるナーロッパ舞台とするように

西洋の人にそれがとても斬新だったのだろう

この「弥助」のバリューに先に気がつけず

英語Wikipediaブリタニカの自己編集に気がつけなかったアカデミアをはじめとした日本人の脇の甘さを感じる

いずれにしても「弥助」に西洋向けなろう主人公としての価値に気がつけなかった日本人の敗北だと自分は思う

2024-07-21

速報!!ネトウヨトーマスロック・リーの偽アカウントを作ってデマを流していた。

結局、ネトウヨ日本ゴミ

みんな騙されんなよ。

anond:20240721191001

こちらこそ

 

ロックリー氏も日大准教授なわけですし、大学教授学者は必ずしも成立しないと考えます。」

 

という文書

 

トーマス活動家なのに大学教授やってるし、大学教授学者だとは言えないよねぇ」

 

というニュアンスで拾って頂けてなかったという事が理解できて何よりです。

こちらとしては攻撃意図はありませんでしたので、いきなり反撃が始まったので驚きました。

別に世の中のすべてが出合いからあなたに刃を向けているわけではないので安心してくださいね。

願わくばまたお会いしましょう!

anond:20240721185043

ええ、反論しませんよ。

先にも書きましたがその発言

活動家」が「大学教授」なのに?

 

こちらが解釈した発言に対する

 

トーマス活動家なのに大学教授やってるし、大学教授学者だとは言えないよねぇ」

という同意文書ですから

anond:20240721174721

まず原文の中で私は「トーマスロックリー日大准教授である」とは言及しておらず、学者か、活動家であるかを言及していました。

それに対する返信として「上野千鶴子東大名誉教授なのに?」と来たので、貴方の言う「東大名誉教授」という言い方が「活動家」を指しているのか、「学者」を指しているのか、「大学教授のもの」を指しているのかこちらで判断をつけることができなかったため、とりあえず文面通りに「大学教授のもの」を指していると考えて先の返答を書いた次第です。

書いてある以外の事を余分に察すると碌なことにならないので…

anond:20240721164229

ChatGPTに以下のやり取りを解釈して貰いました。

 

 こんにちは、以下のやり取りはどのように解釈されるか意見を聞きたいです。

 

 「トーマスロックリーは「学者」ではなく「活動家」と呼ぶべきでは?」

 「上野千鶴子東大名誉教授だったのに?」

 

 ChatGPT

 こんにちは!このやり取りについての解釈ですが、以下のように考えることができます

 

 「トーマスロックリーは「学者」ではなく「活動家」と呼ぶべきでは?」:

 この発言者は、トーマスロックリー(Thomas Lockley)を「学者」と呼ぶよりも、「活動家」としての側面を強調したい意図があります。このような指摘は、ロックリー活動アカデミック研究にとどまらず、社会的政治的活動にも大きく関与していることを示唆しています

 

 「上野千鶴子東大名誉教授だったのに?」:>

 これに対しての反論は、上野千鶴子(Chizuko Ueno)が東京大学名誉教授であることを指摘しています。この発言は、学者であることと活動家であることは相反するものではなく、両立するものであることを示しています。つまり上野千鶴子東大名誉教授でありながら、社会活動にも積極的に関わっていることを例に挙げています

 このやり取りは、学者定義役割に対する異なる見解を示しており、学問的な活動社会的政治的活動境界が必ずしも明確ではないことを示唆しています。また、一人の人物複数役割を持つことができることを強調しています

 

私もスラム街万引き禁止ポスターを張るようなものだという事は理解しています

匿名ダイアリーってそういう使い方もありだと考えていますので。

トーマスロックリーは「学者」ではなく「活動家」と呼ぶべきでは?

ここ数日X上の「弥助問題」を追いかけてきたが、いろいろと乱れている中でふと疑問に思った事がある。

 

何名か学者先生も参加して諸説諸々披露して下さっているが、どんな方でも必ず「根拠」を述べる。

 

次に、断定しない。あくま自分はこうであると思うという私見に留める。

論文査読や各種討論が「正しい学説」を導くものだとご存じだからだと思う。

 

そして、それが故に「自身投稿拡散して欲しい」と言う事はあまりないし、自身wikipedia編集したりもしない。

最終的には論文が世に出て、正確な歴史を紡いでいくことが一番だと考えておられるのだと思う。

 

これらの例を考えると、ロックリー氏のやっている事は「学者」の行動様式からは著しく外れているものに見える。

 

根拠の真偽に頓着せず、自身の説が正しいという事を流布する為に動き回り、喧伝していく仕草はむしろ各種活動家等の動きに近いと感じる。

 

まず自分日本人は彼を学者創作者扱いせず、活動家扱いするべきではないだろうか。

 

 

追記

少々レスバがあり、相手の方が投稿を全削除してしまったので記事への反応おかしな事になっております。ご了承ください。

トーマスロック・リー問題ってどこまで燃えると思う?

地味なんだよね

過去ペテン師に比べて

奇跡世代を見習ってほしい

 

今はブリタニカを編集してるらしいんだけど

ネット上のすべての情報を書き換えたらホントウになりそうなのって怖いね、イマドキだわ

2024-07-18

anond:20240718184731

アサクリはむしろ騙された側でトーマスロックリーやばいやつなんじゃないかってなってるけど…

2024-07-17

社会学以外の文系学問ちゃんとしてる(キリッ

とは何だったのか

外人トーマスロックリー歴史捏造されてもアサクリで騒動になるまで歴史学者さんは総スルーだし、

日本の歴史なら女性を鍵垢で誹謗中傷するカスが平気でのさばるし、

小池百合子名誉男性とか言い出す差別主義者がのうのうと学者をやれてるし

自浄作用があるとか全部ウソだったじゃん。

世界検証しにくいガラパゴス言語の狭い世界学問ごっこやってるからこうなってるんじゃないの?

マジで税金無駄じゃん。自腹で研究してよもう。

2024-07-16

アメリカ版チー牛、顔決定

アメリカ版チー牛、通称チーズバーガーフェイス

ドナルド・トランプを銃撃したトーマス・クルックス容疑者(20)

高校同級生

「彼はいじめられていて、お昼休みも一人で座っていた。彼はたまに狩りの格好をしていて、服装のことでからかわれていた」

2024-07-13

anond:20240713122940

今のソシャゲガチャ以外のクオリティの部分が格段に向上してるのよ だからガチャにどうこう言ってる時点で分かってないのよ

anond:20240713123205

中国ソシャゲ以下のゲームスクエニは繰り出してくるからスクエニ終わってるなぁって思ってるし、

(サガエメラルド作った人らは『崩壊スターレイル』やって猛省して。コマンドバトルが受けないのではなく、

どうしようもなさが受けていない)

 

中国ソシャゲ並みの資金CSにぶち込める日本メーカー少ないだろうなぁと思ってるし、

中国ソシャゲUI出せる日本メーカーあるかなぁって思ってるし、

 

それらはプレイしてないけど、ソシャゲであるウマ娘をワイはずっとやってるけど

ガチャゲーはガチャゲーでは?🤔って思ってるぞ

絵が綺麗でキャラによってはお話が好みで(あたりハズレ大きい)多少プレイヤー介入要素があって

外での時間潰しになるからやってるだけ(ウマ娘ね)

 

というか、Pay to Win世界中で嫌われている、規制に向かっている認識ですけどね

下記のゲームゲームとか面白そうよ

『Pay2Win: The Tricks Exposed』は、オンラインゲームビジネスマン収益を最大化するために使用するトリック暴露する、Pay2Winビジネスモデルシミュレーターアドベンチャー)です。このゲームは、Pay2Winゲームお金を払う価値について考える機会も提供します。

 

このゲームでは、ファンタジー世界戦士となり、Pay2Winビジネスモデル体験し、そのシステムの裏に隠された秘密を明らかにします。

 

このゲームプレイする前に:

Best Gaem Studio

私たちゲームを作ります

---

https://store.steampowered.com/app/416760/Pay2Win_The_Tricks_Exposed/?l=japanese

2024-07-06

[]2試合連続4失点大敗クラブワーストタイ本拠地5連敗……佐藤復帰、スタメン変更も起爆剤になれず、忍び寄る降格圏

明治安田J1オレオレFC1-4神戸>◇5日◇第26節◇ロイスタ

 オレオレFCヴィッセル神戸相手に1ー4。2試合連続4失点を許し、リーグ戦3連敗。本拠地では2019年9月10月以来、クラブワーストタイの5連敗を喫した。前半11分に先制されたが、同19分にMF鈴木潤のゴールで同点。しかし後半4分に勝ち越されると、同19分には追加点を献上。右太腿裏の肉離れ離脱していたFW佐藤を後半27分から起用したが、同41分に痛恨の4失点目を献上した。

  「一緒やなあ。今日も」。試合後、野河田彰信監督が漏らした言葉が全てを物語っていた。昨年覇者タレント軍団相手に前半は互角も、後半に突き放され、終わって見れば、2試合連続の4失点大敗。3失点目を喫すると試合を諦めたのか、横断幕撤収したり、帰るサポーターも多発。ブーイングも拍手もなかった。日中最高気温が36度まで上昇した酷暑が、無力感と徒労感をさらに募らせた。

 策は施した。出場停止明けのMF鈴木潤主将DF岩田村山スタメンに復帰したが、8試合得点FW森永スタメンから外し、前節得点したトーマス・ノレジーをラモン・ワーグナーと組ませて2トップに、GK松尾MF後藤を6試合ぶりにスタメン起用し、現状打開を図ったが、いずれもミスを連発。特に2失点目は後藤ボールを奪われたもので、3失点目は松尾キックミスからだった。

 26試合で44失点と昨年の43失点を越え、リーグワースト3位。課題守備が失点すると、反発できずに終わるー。今季何度も見てきた光景がなお繰り返され、明日以降の他会場の結果次第ではいよいよ降格圏も忍び寄る事態になった。指揮官は反発力のないチームに厳しい言葉を並べた。「ずっとやんか。反発力がない。悔しいを通り越して、だんだん怖くなっとるのか、その辺が分からんわ。そこを乗り越えていかないと、この世界では飯を食えへんで」。

 次節は14日、アウェイ名古屋グランパスと対戦し、17日(アビスパ福岡戦)、20日(ガンバ大阪戦)と再び本拠地での対戦となる。17日の福岡戦に敗れれば、本拠地でのクラブワースト記録を更新する。鈴木潤主将は「僕も含め理解しがたいミスも多かった。この結果を軽く受け止めてはいけない」と話した。

●右太腿裏肉離れ離脱していたFW佐藤が約2ヶ月ぶりに復帰した。後半27分に投入されると、ポストプレーで起点となり、後半43分にはシュートを放つなど、存在感を見せたが「チームが負けたので……」と言葉少なだった。

MF後藤(6試合ぶりスタメンも2失点目につながるミスに)「あれが全てです。力不足。チームに申し訳ない」

2024-07-03

[] ホブソンの選択 Hobson's choice

Hobson's choice

A.

えり好みのできない選択、ホブソンの選択◆【語源イギリスの厩舎の持ち主Thomas Hobsonから。◆【同】Hobbesian choice

17世紀に英国ケンブリッジで馬小屋の主人だったトーマス・ホブソンの名前にちなんで作られた言葉

ホブソンは、ケンブリッジ大学生から金を受け取って、馬を貸したが、彼は学生ちゃんと馬の世話をしてくれないだろうと考え、良馬は貸さないことにした。 貧相な馬だけを馬小屋入り口に並べ「入口につないである馬以外は貸せない」と言った。 学生としては、貧素な馬を借りるか、あるいは借りるのをやめるかを選択する他なかった。 それで「ホブソンの選択」という言葉が生まれた。

B.Hobson's Choice(ホブスンの選択)とは、「どうしようもない選択」という意味慣用句であるトマス・ホブスン(英語版)という貸馬屋が、客の好みに関係なく、順番に馬を貸したという伝え話に由来する。

百年の孤独」の後、逆張りしたい奴が読むべきラテンアメリカ文学6選

百年の孤独」読んだ後にこれを読むべきってネット記事が書かれ始めていて面白い。こういうの好きで、色々なジャンルでこの類の記事を読んで探求してる。だけど時々「いや確かに自分素人なんすけど、もっと段階踏んだ後に読むべき、玄人向けのやつも読んで背伸びしたいんすよ!」と思う時がある。多分、そういうやつここにもいるだろ?そういう同類に捧ぐ。

エドゥムンド・パス・ソルダン/ 服部綾乃&石川隆介「チューリング妄想」(ボリビア)

今、ボリビアクーデター未遂があったとかで混乱してるらしいけど、そんな国を描いたテクノスリラー小説がこれ。“チューリング”ってある通り暗号やらインターネットやらサイバー犯罪やら色々先端技術出てきて、いわゆる魔術的リアリズムとかそういうの全然ない。つーか作者自身ラテンアメリカ文学といえば魔術的リアリズムとかざけんなや!とか思ってこれ書いたとか書いてないとか。クソ分厚いけどオモロイよ。

ベンハミン・ラバトゥッツ/松本健二「恐るべき緑」(チリ)

ここで紹介するなかで一番新しいやつ。これも魔術的リアリズムとかそういうのじゃなくて、科学のとんでもない功罪の数々についてフリッツ・ハーバーとかシュヴァルツシルトとか、あと数学者グロタンディークの生涯から描いてるめっちゃ禍々しい本。あれだよ、ノーランの「オッペンハイマー」と並べられるべき本、本内にオッペンハイマー出てきた気もする。物理学者の全卓樹がこの本の翻訳はよ出せはよ出せとか言ってて、冷静なフォロワーが「この前もう翻訳出版されてましたよ」とか言われてたのが印象的だった。

オラシオ・カスジャーノス・モヤ/細野豊無分別」(中米)

ラテンアメリカラテンアメリカでも南米じゃなくて中米文学日本でもあんま読めない。そん中でもこの人はエルサルバドル出身作家中米についてずっと書いてる。この本はグアテマラ先住民虐殺を綴った報告書を読んでる主人公がその残虐さ陰惨さにどんどん正気を失っていくって本で、読んでてただただ気が滅入る。トーマスベルンハルトとか好きな陰気な人にオススメ

セルヒオブランコテーバイランド」/仮屋浩子(ウルグアイ)

これはラテンアメリカ文学好きにも知られてないやつで、何故なら戯曲から。何かウルグアイっていう結構マイナーな国の戯曲日本演劇化されて、その勢いで本として出版されたっぽい。こういうのいいよな。内容はめちゃ小賢しい。ギリシャ神話、作者自身が登場するメタい設定、そんで現実虚構が混ざりあう、みたいな。でも小賢しく技巧凝らしてるからこそ面白い物語あんだよなあ。

クラリッセ・リスペクトル/高橋邦彦ナヲエ・タケイ・ダ・ジルバ「G・Hの受難/家族の絆」(ブラジル)

リスペクトルな、俺「星の時」読んで泣いたよ。何でって、ここまで複雑な設定を使って無垢登場人物を痛めつける作者はサディストクズ人間で、小説読んでここまで怒りを覚えたこマジでないよ。でも「G・Hの受難」は凄かった。何かずっとゴキブリについて語ってて、そのゴキブリの死骸を通じて瞑想して悟りに至るみたいな。は?ってなるよな。ガチ意味不明で、そういうのって文学醍醐味だわ。

エドゥアルド・ハルフォン/松本健二ポーランドボクサー」(グアテマラ)

これは何か、主人公恋人乳首噛んでたこしか覚えてねえや。でも読んで色々印象に残った本だとか、全く印象に残らなかった本とかは数多いなかで、“主人公恋人乳首噛んでた”みたいに局所的に1つだけ何か覚えてるみたいな本はそう多くない。いや何で読んだんだっけな、白水社のエクス・リブスシリーズから出てたからかな、それも忘れた。でも確かに主人公恋人乳首噛んでたのは覚えてんだよ。不思議だな。

続編:「百年の孤独」読まんで逆張りしたい人に薦めるラテンアメリカ文学10

https://anond.hatelabo.jp/20240704181200

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