はてなキーワード: アダルトとは
この歴史修正は酷いな。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/nordot.app/824100972275744768
「まんだらけ擁護派」というけど、そこで論点になってたのはあくまでも禁書房の「外観」であって、
中身がアダルトショップでないからOKなどと主張するのは皆無だった。
で当然風営法の話題にはなり、同じフロアにいくつかクリニックが入っているものの、
風営法では入院設備のある病院や診療所に限るらしいから、その意味で「違法」ではないだろう、くらいの話だった。
近隣に相当規模の病院があることが指摘されていたら、そりゃ違法だわとなっただろう。
禁書房擁護といっても、ブロードウェイのフロアマップを見て一般客の動線を考える限り、
禁書房のポジションはフロア内でゾーニングされたとしか考えられず、Spank!には申し訳ないが他への移転はそんなに容易ではないだろ、くらいのものだよ。
突然思い立ってオナホを買った。TENGA何度か使ったことがあるけど、SDGs、いや、ただの自慰行為にそんな高尚な考えなど何もなく、衝動的な制欲と使い捨てもったいないというセコい思い出再利用可能なオナホを買うことにしたのだ。
ところで普段知らないメーカーのものを買う時はさくらチェッカーを使っている。Amazonのレビューは4.3、さくらチェッカー曰く4.2だそうだ。まあまあ。売れ筋らしいしまあ問題なかろうということで購入してみた。
が、これがなんでこんなに?というくらい気持ちよくない。擦られてる感じはあるんだけど、擦られてるって感じ。TENGAはもっとぬるぬる気持ちいいんだけど、突起がただ通過していく感じ。ローション追加してもただグチャグチャといやらしい音を立てながら気持ちの良くない摩擦感があるだけだ。
なんかパーツでも付け忘れただろうかと思って箱を見ると、星五のレビューをすると商品代金をAmazonギフト券で返品する、つまり実質無料で商品を配って星5レビューをかき集めてるわけだ。どうりでさくらチェッカーにも引っかからないわけだ。
こんなものに金を使ってしまったという後悔と怒り。しかし金返せ!と言えば返してくれるのだ。星5をつけたレビューを書く必要はあるし、さらなる被害者を有無という罪悪感はあるのだけれど。
しかしこの不景気な世の中である。捨てた2000円返して欲しい。だから私は星五のレビューを書いてギフト券をもらうことにする。
そして罪悪感を和らげるために増田で商品名を晒すのだ。レビューも返金されたら消す予定だ。
「オナホ 持ちやすいデザインリアル【非貫通 挿入感体験 男性用 MAX刺激 高弾力オナホール柔らかいシリコン】 名器 おなほリアル肉厚 [アダルト]」
ブランド: JOJOANNA
みんなは買っちゃダメだよ。
うぇっぶ系企業で働いているエンジニアで、たまに技術ブログを書いたりしている。やっぱりWeb系の技術ブログははてなブックマークの拡散力がまだまだ強くて、広報のKPIにブクマ数が設定されている。
ゲスな話題で盛り上がったり炎上の話題で揉めてたりするはてブも俺は別に嫌いじゃないんだけど、広報の人とか女性のエンジニアとかと一緒に仕事する中で、やっぱはてブのアルゴリズムってクソだなと思った。業務のMTGではてブトップ開いた時に、こういう記事が総合トップの誰でも目に入るところに上がって来てるのは異常だろ。仮にもITエンジニアに一番使われてるブログサービスです!とかはてブ数を広報のKPIにとか言ってるんなら、運営はアダルトな投稿は総合トップにあげるな。おもしろとかの人気の記事に上がってるのは全然問題じゃない。総合トップはフィルタリングしろ。業務で使える〜とかダブスタは迷惑なんだよ
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/tamokuteki.hatenablog.com/entry/2020/09/24/193324
ビデオの時もそうだったが、普及するかは結局そこにかかってるよな。
余談だが、本商品を活用して、メジャーなVRアダルトコンテンツにも手を出してみたが、正直、実用度は低い。
コントローラーから手を離すとVR空間に対して何もできなくなりVRの良さを体感することができず、かといってコントローラーを握ってるとナニを握れない、というジレンマに陥ってしまう。
夏に初めてPSVRで人喰いの大鷲トリコと、OculusでVRChatを経験して人生変わる位感動してしまった。
8月にはVRChat内に「STELLA」というオープンワールドが登場した。とてもエキサイティングなのに、一般的にVRが普及しないのはなぜなんだろう?
確かにVR酔いはきついが、慣れてくればどうってことない。値段もOculus Riftなら中古で2万円位で購入できるし、新品で買ってもそんなに高くない。
だがしかし、amazonのこのレビューを見ると確かにと首を縦に振らざるを得ない。
ヘッドマウントディスプレイと操作のためのコントローラーが2つ。
動作の検出解像度は高く、微妙な動作、指先の動きまで検出してVR空間上にフィードバックしてくれる。
このクオリティでこのお値段というのはすごい事だと思う。
ハードウェアとしての★は疑いようもなく5つだろう。
いくつかゲームを購入したが、最初にVR体験から得られる感動に慣れると、あとはゲーム自体の質の方が重要になってくる。
残念ながら、ゲームの質は、他の据え置きゲーム機やSteamに数段劣る。
ストーリーを追えないので、当然楽しさは半減する。
また、VR特有の問題として入力インターフェースが実は不自由であるという点も問題だ。
マウス+キーボードには数多くのボタンがあり、そのキーの数だけゲーム内の世界に対して多彩なアクションを行うことができるが、本商品のコントローラーは片手でボタン5つ+モーションだけである。
これまではプレイヤーの母数が少なかったため、特有のインターフェースに適したGUIやゲームシステムが洗練されるだけの開発費が投入されづらい状況だったのではなかろうか。
本商品が大量に売れ、プレイヤーの母数が増えたことで、今後、VRゲームの質も向上が望めるのではないかと思う。
だが、残念ながら、現時点では非VRゲームで出会えた「自分の好みに合う、何百時間も没頭できるタイトル」は、VR環境では一つも見つけられず、本商品は置物になっている。
余談だが、本商品を活用して、メジャーなVRアダルトコンテンツにも手を出してみたが、正直、実用度は低い。
コントローラーから手を離すとVR空間に対して何もできなくなりVRの良さを体感することができず、かといってコントローラーを握ってるとナニを握れない、というジレンマに陥ってしまう。
伯父が亡くなった
伯父の三人の子供(俺にとっては従兄弟達にあたる)はみな独立し遠方に住んでおり、奥さんも十年ほど前に亡くなっている
ご丁寧に「〇〇君へ送ってほしい」と張り紙まで貼ってあったとか
俺はさっそく伯父の住んでいたアパートに行った
段ボール箱を開封してみると、かなり高性能なゲーミングパソコン一式が入っていた
親父がなぜこんなものをお前に…?と従兄は首をひねったが、とにもかくにも故人の意向なので引き取ってくれと言われ、俺は黙って荷物を受け取り車のトランクに積み込んだ
俺には心当たりがあった
実は数か月前、俺は伯父と会っている
寝室の掃除も頼まれたので部屋に入ると、少々古いデスクトップパソコンと大量のアダルトDVDが机の上に数十枚と積まれていた
アダルトショップなどで見かけるような、メーカーもレーベルも、女優の名前も分からない、ワゴンで一枚数百円で売られてそうな奴だった
「パソコンももう使わんし、それも欲しければ掃除の手間賃代わりに全部やるぞ(笑)」
俺は、こんな粗悪なDVDにお金を浪費するくらいならと、ちょっと法的にアレなサイトと、そこから動画をダウンロードする方法をいくつか教えた
その気になれば、発売直後の人気女優の最新作もダウンロードできるようなサイトだ
「今はこんなのがあるのか」
伯父はしきりに関心していた
それをきっかけに、最近のパソコンとかインターネットとかゲームとか、とりとめもない事を話した
その中で、パソコンで本格的なゲームをやる人が増えている、しかしゲーム用の高性能パソコンは非常に高価で、まだまだマニアの趣味の域を脱していない、といった話をした記憶がある
伯父はきっとそれを覚えていたのだろう
タイトル通りだ。自分はフェミニストではないがアンチフェミがよく女性の月経と男の性欲を同じものとして扱っているのに違和感を覚える。女性の月経は生理現象でありどんな状況だろうと意思
に関係なく起きるものである。それと違い男の性欲は自分の意思でコントロール可能だ。もしコントロールできないなら男は仕事中に人前でオナニーしてるはすだ。女性の生理はコントロールできないからこそ仕事中だろうと構わずに訪れる。そもそも精子は溜まったら出さないといけないなんてことはなく古い精子は自然に分解され体内に吸収される。
なぜ男がこのような間違った言説を唱えてしまうかというと、きっと男だって大変なんだぞと言いたいのだろう。ただ男の性欲に対応するのは女性の性欲であり、女性の月経に対応するものは男には存在しない。女性だって性欲を我慢しているのだ。男のように下ネタを言うことも許されず男社会にとって都合の良い女性像であることを求められる。風俗やAVのような性欲処理のためのアダルトコンテンツも発展していない。
男の性欲はむしろ世間からずっと甘やかされている。子供がAVやエロ本を持っていても男の子だからむしろ健全と言われ、少年誌では当たり前のように女性の裸を描いている。はっきり言って男の性欲の何が辛いのか分からない。男の性欲は辛いと言っておきながら「性欲を抑える薬があればよいね」という女性の発言には食ってかかりブチ切れていた。本当に辛いなら性欲をなくす薬があれば大喜びするはずだろうに。
私は15年ぐらい前に一か月ほど、そこに滞在していた。
誰かに話せるような事でもないが、思い出をここに書いておく。
そこで好みの子を選ぶ。いなかったら入れ替えでまた10人入ってくる。
何度入れ替えてもぞろぞろと女の子が入ってくる。何十人いるんだろうか。
最終的に一人を選ぶと、シャワー(とミニサウナ)付きの部屋に通される。
後はまぁ、いわゆるお決まりのコース。シャワー浴びて、ベッドに行って。
日本と決定的に違うと思ったのは「脱ぐとき何故か勝手に踊る」のと「やたらツバを吐く」の二点。
どちらも最後まで違和感があったけど、まぁ、慣れれば大した問題じゃない。
女の子の性格は本当にいろいろ。明るい子もいれば暗い子もいる。
中国語で一生懸命にコミュニケーションを取ろうとする子もいれば、カタコトの英語や日本語で頑張ってくれる子もいる。
私は出張で滞在していて、この「サウナ」システムが非常に気に入っていた。
性的な欲求うんぬんというより、正直いろんな女の子の様子が見られるのが楽しかった、というのが一番の理由だった。
そう、値段についてはやはり日本のソープなんかよりは格段に安い。
だいたいどこもAコースとBコースがあって、Aコースはモデル系の高身長美女って感じ。だいたい12000円ぐらい。
Bコースは街の可愛い子ぐらいの感じ。だいたい8000円ぐらい。
中国人男性の好みは「Aコース」みたいなんだが、私は圧倒的に「Bコース」の方が好みの子が多かった。
なので、ほぼ毎晩この「サウナ」に通って、中国のいろんな出身地の女の子と楽しく過ごしていた。
一番思い出に残っているのは最終日についてくれた四川省出身の子だった。
低身長でクリクリっとした目、そしてショートカット(サウナでは珍しい)の女の子だったのだが、この子がとにかく「萌えキャラ」だった。
日本の美少女アニメとかに出てくるキャラクター、もう本当にあれそのもの。
なんか話し言葉の語尾に「~にゃあ」と付くのがまず、萌えポイント。あれは方言か何かだったのか。
さらに圧倒的なドジっ子だったのが萌えポイント。私の頭を洗ってくれようとするのだが、背が届かない。
そこで私がしゃがもうとすると、そんな事しなくていいとジェスチャーする。
そして、バスタブの縁に立って頭を洗ってくれようとしたのだが、足を滑らせて落下。「にゃああ!」と言いながら。
で、そんなサウナライフの一方で、東莞の街には大量の「置屋」があったのでそっちも見学しに行った。
ここはどういう場所かというと、「サウナ」で働けなかった女の子たちが溜まっている場所。
「サウナ」で働くには厳しい面接があって、さらに「身元が明らかな18歳以上」というルールがあった。
そんな置屋の一つに入ってみる。太った黒シャツのおばちゃんが待ち構えていた。
英語っぽい言葉で「あんた日本人?日本人だね?じゃこっちだ!」と腕をつかまれ、どこかに連れていかれる。
連れて行かれた小部屋でおばちゃんが何か叫ぶ。すると……
カウンターテーブルの後ろから、ひょこっと女の子が飛び出してきた。
それも5人ぐらい。あとからあとからひょこひょこ湧いてくる。どうなってるんだあのカウンター。
並んだ女の子たちはハッキリ言って「女児」。5歳から10歳ぐらいの子たちだったと思う。
え、何これ…何が起きてるんだ。
そう思う間もなく、おばちゃんがその子たちのカラフルなTシャツを、片っ端からまくりあげていく。
そしてまた私の腕をつかみ、「ほら触りなよ!」とばかりに引っぱるので、大慌てで手をひっこめた。
「日本人だったらこういうのがいいんだろ?違うのか?」とおばちゃん。
ここで私は少し哀しくなった。何やってるんだよ、日本人……
おばちゃんの説明によると、日本人はいつも団体でこういう女児を買いに来るという。
いわゆる「買春ツアー」というやつなんだろう。しかもロリコン専用の。
なんだかなぁ……という思いを残し、置屋を出る。いずれにせよ、最初から利用するつもりは無かったので。
なぜならこの置屋地帯、衛生的にかなり問題があるという話を聞いていたので……
他に夜遊びと言えば「カラオケ」にも行った。
この「カラオケ」には数タイプあるようで、現地で仲良くなった台湾のおっさんに連れていかれた「カラオケ」はみんな全裸だった。
そこでいい雰囲気になったら、別部屋でイイコトをするらしい。
なんでも、最初に一人、二回戦に二人、三回戦に三人…と女性を増やしていき、七回戦までいったら「北斗七星マスター」みたいな称号が貰えるそうだ。
ちなみに台湾人の女性の好みは「コロコロっとした健康的な女の子」みたいで、全盛期の小向美奈子みたいな子がいっぱいいた。
また、深センから遊びに来ていた若手起業家みたいなグループに連れていかれた「カラオケ」は、普通のナイトクラブみたいな感じだった。
こちらは基本、マンツーマン。薄暗い部屋でイチャついて、いい雰囲気になったら各自店を出ていく感じ。
女の子のレベルは異常に高かった。私もよく分からないままに座らされ、隣にとんでもない美女が座る。
客も女の子も流暢な英語で話しているが、私はそこまで話せないのでおとなしくしていた。
すると、私に付いた女の子が「お腹が空いたなら、うちで一緒にご飯を食べよう」と言ってきた。
唐突な提案に驚きつつも、このままここにいても浮いちゃうし、なんだか面白そうだったのでその提案に乗った。
その子の家まで向かうタクシーの中で、その子には病弱な弟がいて、同居しているという事を知った。
病弱な弟を救うのにお金が必要で…とか、そういう筋書きかな。なんて邪推をしていた。
そして連れていかれたマンションの一室には実際、男の子が待っていた。
三人で一緒にご飯を食べた。食卓を囲んで。黙々と。なんだろう、この展開。
ほぼ無言の食事だったけど、不思議と気まずい感じにはならなかった。
弟さんは最後まで一言も話さなかったけど、目が合うと微笑みかけてくる子だった。
食事が終わったら、ぼーっとテレビを観た。で、少ししてから帰った。普通に帰った。
帰りにいくらか渡そうとしたら、強く拒否された。これはプライベートだから、って。
じゃ、せめて食事代だけでもと言って、無理やりお金を掴ませた。
正直、タクシーに乗った時点で美人局とか、睡眠薬とか、そういうパターンを想定していた自分を恥じる。
そして帰りのタクシー。陽気な運ちゃんが「日本人の友達いっぱいいるんだぜ、このノートを見ろ」といって渡してきた。
日本人と思しき名前が記されている。明らかな偽名だった。そして、名前の上にふりがなみたいな感じでこう書かれている。
「ぼったくり きをつけろ」
なんだかいろいろあった一日だった。
当時の東莞という街は性産業以外にもいろんな闇の側面があって、その中でも海賊版DVDは隆盛を極めていた。
私はそのうちの一つのお店に、ほぼ毎日通っていた。とにかく何でも売っているので、楽しくて仕方がない。
ディズニー映画やジブリ映画の全集セット。勝手にボックスを作り、ウォルトディズニーや宮崎駿の写真がどーんと入っている。
日本アニメも新旧さまざま揃っている。映画ドラえもん全集、ドラゴンボールZあたりが人気だと言っていた。
ルパン三世も全テレビシリーズをまとめたBOXがあった。ルパン一味の他によく知らないおっさんが入ったビジュアルが使われていた。
日本ドラマもかなり充実していた。古畑任三郎BOXとかすごく欲しかったけど買わなかった。
アメリカのプロレスとかも、DVD40枚組とかでデカイBOXにして売っている。本当に何でもある。
海賊版DVDの世界は、内容関係なく「1枚いくら」というシンプルなルールで成り立っている。
最新映画だろうが、過去の名作だろうが、スポーツだろうが音楽だろうが「1枚いくら」。中身はどうでもいいのだ。
当然、著作権なんて関係ない。「なんかこのアニメが入ったDVDはよく売れるね」ぐらいの認識。
なので、枚数が多いBOXをやたらと進めてくるのだ。トムとジェリーとか。NBA大全とか。
毎日通っていた海賊版DVD店は、おばちゃんと幼児で店番をしていた。
幼児は巨大なビニール袋に入った落花生をひたすら食っていて、店中にそのカスが落ちていた。
他のDVD店にも行っていたのだが、ある日、そこの店員の若い兄ちゃんが話しかけてきた。
「今日はすごいヤツが入ったんだよ。一緒に観るか?」
突然の提案だったので少し驚いたが、なかなか無い経験だと思って店の裏についていく。
そこには店員の兄ちゃんの他に二人、たぶん友達?みたいな人たちがウンコ座りで待ち構えていた。
一瞬だけ「あれ、これカツアゲとかそういうのか?」とも思ったけど、それにしてはフレンドリーな雰囲気なので一緒に座る。
日本のAVだった。しかもちょっと前のやつ。もちろんモザイク入り。
兄ちゃん達はそれを、食い入るように見つめていた。もう私の存在なんてどうでもいい感じ。
よく考えてみたら、これだけ巨大な海賊版DVD店が大量にあるのに、アダルトは一回も見かけなかったような……
たぶん闇営業であっても、そういうのは「ご法度」になっているんだろう。
そしてそういうエロDVDは、こうやって店の裏で上映されているんだろう。
この件に限らず思ったのは、当時の東莞は完全な犯罪都市ではあったけど、それなりの秩序はあったという事。
例えば海賊版DVD店も、月に何度か一斉に「休業」する。そしてその日は必ず警察のガサ入れが入る。
先程の「サウナ」という名の風俗店にしても、操業自体は違法だけど「18歳以下」の女性は絶対に雇わない。
ブランド品とかもそうだった。9割はニセモノなんだけど、1割はホンモノだったりする。そして絶対に同じ値段は付けない。
なんだか、そういう暗黙のルールみたいなので成り立っている街だったと思う。
*
(ぜんぶ妄想です)
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そのバンドの名前は「Death, Black, Dark, Blood, Dead」。歴史に深く刻まれる名前ではないが無名でもなかった。
結成は1996年の京都。編成はVo、Gu、Ba、Drの四人組で、ジャンル的に言えばDoom Metal。陰鬱で超自然的で夢幻の酩酊感に浸る暴動のBGM。
手元にある『ロッキン・オフ・京都』って2003年発刊のコピー紙で作られたミニコミにはDeath, Black, Dark, Blood, Dead(以下DBDBD)のインタビューが載っていて、メンバーのフェイバリット・アルバムとして挙げられているのがBlack SabathやCathedralだったりElectric Wizardだったりする。でもそこではCANやPublic Enemyなんかも取り上げられていてメタルだけではない幅広い音楽のバックグラウンドを感じさせたんだ。
ちなみに余談だけど、この『ロッキン・オフ・京都』を発行してた京大軽音楽部の人は百万遍の近くで古本屋をやっていて、ミニコミのことを訊けば喜んで当時の話をしてくれるよ。『DOLL』のバックナンバーもめっちゃ揃ってる。
初めてのライブは、結成したその年の京都市立比叡中学校での文化祭。ヘナヘナでヨレヨレの演奏だったよ。だいたい「何?そのバンド名は?」みたいな失笑だった。中2病が過ぎる、みたいな。でも実際メンバー全員中2だったわけだし一番病状が重い時期じゃない?
私はその頃ガレージ・パンクに恋狂いで、ヘナヘナこそ愛すべきロックンロールだと思ってたしヨレヨレこそ美学だと信じてたから、彼らのその拙い演奏にサバスの遺伝子が宿っているのを感じたんだ。
なんでそんなことを知っているのかと言うと、Drの吉田君は私の同級生だったから。他のメンバーは他校の同い年の子たちで、平日の建築現場での雑工のアルバイトで知り合ったんだって。
吉田君は不良じゃなかったけど学校に時々来ない長髪のいつもイライラしてる人だった。キレたらヤバイ奴。家が金属回収業の仕事だから汚いなんて陰口を叩く子もいたりして、そりゃイライラもするよね。そんなこと言うべきじゃないのに。
一度、西院のツタヤでアダルトコーナーから出てくる吉田君を見つけたことがあって、いけず心が発動した私は「あ、吉田君やん、何借りたの?」って声をかけたんだよ。吉田くんってばドギマギしちゃってさ。まだその頃のレンタルはVHSだったから吉田君が持ってる重ねたテープの一番上は『プリティ・ウーマン』だったことを覚えてる。やっぱり普通の映画でカムフラージュするんだ、と思ったもんね。カウンターのところでお店の人に「こちらとこちらはお貸しできません」って取り上げられてプリティ・ウーマンだけ持って帰る吉田君の後ろ姿には十代の男子だけが背負っている哀愁があった。
後日、いけず心が再起動して「プリティ・ウーマンどうだった?」って訊いた私に吉田君は
「あんなん金持ちが札束ばらまいてるだけの話やないか気に入らん!」って怒ってはった。「お、パンクじゃん」って思ったね。
高校は吉田君とは違う学校になって会うこともなくなったけどバンドをやってるらしいってことは風の噂で聞いてた。中学校の友達と会ったりしたら誰それは学校やめたらしいとか、妊娠したとか、そんな噂話をするでしょう?そんな感じでなんとなくは知っていた。
高校の頃は部活と勉強で忙しかったから無理だったけど、大学に入ってからの私はライブハウスに通うようになった。女同士で集まってバンドも始めた。
2回生の頃にめちゃくちゃヤバイバンドがいるって聞きつけて二条西洞院のライブハウスにバンド仲間と行ったら客層が恐ろしくてさ。町内一番の荒くれ者が選抜されて来たんですか?みたいな感じで長髪やスキンズのごつい男達が集まってた。マッド・マックスの撮影ですか?みたいな。その頃はメタルもパンクもごっちゃでラウドロックって括りでみんな一緒にやってたんだよね。
4バンドが出演していて、最後に出てきたのがDBDBD。ずっと忘れてたけどその名前を聞いて「あ、吉田君のバンドやん」ってすぐ分かった。でもドラムセットセットに陣取った彼を見た時は、違う人かな?と思うくらい凄みを増してたんだ。
スローで陰鬱なパートから始まった演奏は、重く苦しい中間部を経て、死と破滅に聴衆を誘う。ライブはめちゃくちゃ盛り上がってさ、と言うか、荒くれ者たちが最高に荒くれるので私達は身の危険を感じてトイレの入り口に避難してそこから見てたよ。暴れ狂う彼らは、今この瞬間だけに生きていて明日のことに希望なんて持っていないようだった。
帰る道すがら色んなことを思ったよね。あの吉田君のヘナヘナのバンドが男たちを狂わせる音楽をやるまでに成長したんだなとか、それに比べて私はとか、ツタヤでビデオカセットを持つ吉田君の指がとっても白かったこととか。
その後もDBDBDは京都で活動を続けていて、京大西部講堂でのライブがあまりにも盛り上がりすぎて主催者からお叱りを受けたなんてこともあった。吉田君とはライブ会場で顔を合わすようになってからまた話すようになったりして「あれは怒られたよねーホント怒られたよねえ」なんて笑ってたけど。
DBDBDの名前が関西のシーンで大きく浮上してきた背景にはこんな事件があったの。
2005年だったはず。当時DBDBDはメタルやパンク、ハードコアのシーンで活動していて、前述のようにかなり激しいステージングと客層で一部では評判になってた。
一方その頃に大阪では武闘派を名乗ってる「Citizen’s Enemy」(以下CE)ってHipHopクルーがいて、他のグループを威圧したり脅したりしてのし上がってきたあんまり夜露死苦ない評判のその人たちが「DBDBDなんてクソ」みたいなこと言ったらしいの。関西で一番ヤバイのは俺たちだ、みたいな宣戦布告だったと思うんだけれど、それを聞いたDBDBDのメンバーがCEを急襲するって噂が流れて観に行ったんだよね。
その日はCEのライブが始まって会場が温まってきたところにどやどやとDBDBDのメンバーがやってきて「勝負しろ!」って言ってさ。「待て待て待て待てー」みたいなプロレス的なコミカルさがあって、笑いも沸き起こって盛り上がったんだよ。CEのDJに「どけ、俺がやる」みたいな感じでDBDBDのベースがターンテーブルを占拠したりしてさ。
で、フリースタイルのバトルが始まったんだよ。まだフリースタイルダンジョンなんてない頃だよ。でもCE側は武闘派を名乗ってたからDBDBDが面白登場したのが気に入らなかったみたい。なのでシリアスなdisり合いになっちゃったんだけど、言葉のキレとか、disりながらも一抹のリスペクトは失わないDBDBD側のラップが素晴らしくてさ、お客さんもHipHop好きな人だからどっちが巧者かは分かっちゃうじゃない?だからDBDBDの方が上だな、みたいな空気でそこは終わったわけ。DBDBDのVoがさ「何が市民の敵やねん!公権力の敵であれ!俺たちの敵は権力者やろ!」ってアジテーションしてステージを降りたのは格好良かったんだよ。
その時私は「ああ、あのミニコミでPublic Enemyをフェイバリットに挙げてたのはVoの彼だったな」って思い出したんだ。
いけないのはそこからで、それから少し経ってDBDBDのライブが難波のベアーズで行われたんだけど、CEのメンバーがやってきて会場で爆竹に火をつけてライブを妨害したんだ。こっちは向こうの流儀で勝負を挑んだのに(というか、和ませる雰囲気さえ醸し出してお邪魔したのに)向こうはただ邪魔しに来ただけっていう。で、どうなったかというと、そこには町内荒くれ者甲子園を勝ち抜いてきたお客様たちが集結してるじゃない?その人たちにCEのメンバーは捕まってちょっとお叱りを受けたっていう。ライブは盛り上がったらしいよ。
CEの人たちは武闘派を名乗ってたのにボコボコにされちゃったからメンツ的なものを失って、その後はなんだかフェードアウトしちゃった。CEのメンバーの一人は最近になって大阪維新から市会議員に立候補してたけど、どうなったのか知らない。
DBDBDはそれからも地道に活動を続けて、Napalm DeathのVoだったLee Dorrianが主催している英国のRise Above Recordsからアルバムを出す話もあったんだ。でもその頃ってメンバーも家族を持ったり仕事で責任ある役割を担うことになったりして、なかなか時間がとれなかったからうまくいかなったの。
吉田君曰く「英語でのメールのやりとりも難しかったし、イギリスでの録音っていう条件がネックで実現しなかったんよなあ、あれほどのチャンスはなかったけど」って。
その後はライブの回数も音源の発表も少なくなっていったんだよね。巷では「失速した」なんて言われたりしたけど、そんな言い方ないよ。彼らは中学の時からずっと働きながらバンドやってたんだから。
吉田君は今も京都に住んでいて、休日に近所の公園の砂場で遊んでる娘の相手をしてるのを時折見かける。染織工場で働いていて労働組合の委員長でもあるらしい。この業界はもう価格的に外国とは太刀打ちできないらしくて、いくら京都ブランドだっていっても厳しくて廃業する会社も多いんだって。会社の存続も心配しなくちゃいけないけど労働者の権利と雇用も守らなくちゃいけない立場で悩みは尽きないとのこと。「バンドはどうすんの?」って一度聞いたら、遠くの方を見つめながら「あんな名前のバンド誰も覚えてないやろ。でもやりたいなあ、またぶちかましたい」って言ってたよ。
比叡山の緑を眺めながらね。
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https://anond.hatelabo.jp/20210929113343
https://anond.hatelabo.jp/20210929113456
https://b.hatena.ne.jp/entry/4708979924673792418/comment/flirt774