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はてなキーワード: 「真のコミュニケーション能力」とは

2008-07-29

格闘技オタが非オタ彼女格闘技世界を軽く紹介するための10試合

まあ、どのくらいの数の格闘技オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない格闘技世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、格闘技のことを紹介するために

見せるべき10試合を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女格闘技布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う時間無制限の試合は避けたい。

できれば5分、長くても90分にとどめたい。

あと、いくら格闘技的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

ブラジリアン柔術好きが『ヴァリッジ・イズマイウ』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

格闘技知識はいわゆる「亀田」的なものを除けば、魔裟斗タラコくちびる程度は知っている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ヒクソン・グレイシー vs 高田延彦PRIDE.1)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「PRIDE以前」を濃縮しきっていて、「PRIDE以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも5分弱だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs ミルコ・クロコップPRIDE GP 2003 決勝戦)、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs ボブ・サップDynamite!

アレって典型的な「総合格闘技オタが考える一般人に受け入れられそうな試合(そうオタが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「オタとしてはこの二つは“格闘技”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ドン・フライ vs 高山善廣PRIDE.21)

ある種のプロレスオタが持っている宇宙への憧憬と、高田延彦プロレス的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもニューフェイス

童貞的なださカッコよさ」を体現する高山善廣

童貞的に好みな男」を体現するドン・フライ

の二人をはじめとして、プロレス好きのする試合展開を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

山本"KID"徳郁 vs 安廣一哉K-1 WORLD MAX 2004 ROMANEXルール

たぶんこれを見た彼女は「イケメン来たよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の試合がその後組まれていないこと、これがアンチKID界隈では大人気になったこと、

アメリカならディーン・リスターマウリシオ・ショーグンになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非総合格闘技オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

桜庭和志 vs ホイス・グレイシーPRIDE GP2000)

「やっぱり総合格闘技マニアのためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは『青木真也 vs 菊地昭 2回目(修斗)』

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、試合にかける桜庭の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも1時間30分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにも総合格闘技オタ的だなあと思えてしまうから。

桜庭vsホイス』の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

桜庭ジェラルドゴルドーや曙だったら5分以内に一本負けしてしまうだろうとも思う。

なのに、グレイシー一族が各所に迷惑かけて1時間30分を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタ」としては、たとえホイスがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。試合自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ナジーム・ハメド vs ケビンケリーボクシング

今の若年層でナジーム・ハメド見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

マルコ・アントニオ・バレラ戦』よりも前の段階で、スウェーバックとかノーガード戦法とかはこの試合で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの試合が現実にこの時代にあったんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく格闘技好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるファイナルファンジータクティクスでしか"ハメドる"を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

ルイス・アゼレード vs ルイス・ブスカペPRIDE 武士道 -其の六-)

ブラジリアン柔術の「関節技」あるいは「ポジショニング」の芸術性をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「仲間を背負って試合をする」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ、この試合の寝技展開は彼ら以外ではあり得なかったとも思う。

「仲間を背負って試合をする」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はこの試合にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ファブリシオ・ヴェウドゥム vs セルゲイ・ハリトーノフPRIDE.30)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

コマンドサンボvs柔術でこういう試合を組んで、それが非寝技オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

ホイス・グレイシー vs ケン・シャムロックUFC 1 The Beginning)

9試合まではあっさり決まったんだけど10試合目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にホイスvsシャムロックを選んだ。

ヒクソンから始まってホイスで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、UFC以降の総合格闘技時代の先駆けと

なった選手でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい選手がいそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10試合目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

水滸伝オタが非オタ彼女梁山泊を軽く紹介するための10人

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

やるなら失速してる今のうち

まあ、どのくらいの数の水滸オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない水滸伝とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、水滸伝のことを紹介するために

見せるべき10人の好漢を選んでみたいのだけれど。

(要は「天導一〇八星 好漢ファイル」の正反対版だな。彼女水滸伝布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、話題的に過大な不足を伴う地味好漢は避けたい。

できれば天罡星、せめていずれかのエピソードにきちんと絡む好漢にとどめたい。

あと、いくら席次的に天罡星といっても「なんでお前が?」を感じすぎるものは避けたい。

宋江が『穆弘』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

水滸伝知識はいわゆる「ぱちんこ梁山泊」的なものを除けば、横山光輝版程度は見ている

三国志度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

浪子 燕青(天巧星)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「地煞星以前」を濃縮しきっていて、「地煞星以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。活躍も無駄クールだし。

ただ、ここで男色トーク解禁にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この能力過多な好漢について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

黒旋風 李逵(天殺星)、浪裏白跳 張順(天損星)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな好漢(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「水滸オタとしてはこの二人は“人間”としておかしいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

青面獣 楊志(天暗星)

ある種の中国ものオタが持ってる楊家将演義への憧憬と、北方謙三オリジナル的な続編へのこだわり等々の周辺事項を

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもアクの強い

破戒坊主的なださカッコよさ」を体現する魯智深

饅頭の餡にちぢれ毛な女」を体現する孫二娘

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラを二竜山にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

大刀 関勝(天勇星)

たぶんこれを見た彼女は「関羽だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

キャラ的に被る朱仝の活躍がその後続いていないこと、これが宋江には大人気になったこと、

関羽の子孫だから梁山軍の五虎将筆頭になって、それが方臘戦後に評価されてもおかしくはなさそうなのに、

落馬して死亡っていうショボい最期しかつくられなかったこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

病関索 楊雄(天牢星)

「やっぱり水滸伝子供に読ませちゃいけないものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「武十回」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、浮気にかける潘巧雲の思いが好きだから。

腸を引きずり出して舌を削ってそのうえ手足バラバラ、っていう楊雄の仕打ちが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「淫婦を捨てる」ということへの徹底ぶりがいかにも好漢的だなあと思えてしまうから。

浮気女話が三回目なのを俺自身はまたこのパターンかとは思わないし、もうやらないだろうとは思ったけれど、

一方でこれがまた盧俊義のエピソードできっちり浮気女話にしてしまった。

なのに、李応に頭下げて迷惑かけて祝家荘との戦いを作ってしまう、というあたり、どうしても

「晁蓋の形作ってきた梁山泊が捨てられないオタク」としては、たとえ楊雄がその後目立つキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。石秀・時遷の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

九紋竜 史進(天微星)

梁山泊で史進見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

林冲登場よりも前の段階で、好漢の哲学とか武芸十八般とかはこの人物で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの好漢が東平府でお縄にかかっていたんだよ、というのは、

別に史進自身がなんら梁山泊貢献してなくとも、なんとなく史進好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる「世界燃え尽きる日」でしか史進を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

智多星 呉用(天機星)

智多星の「策」すなわち「落とし穴」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない宴を毎日生きる」的な梁山泊がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ中国中央電視台版『水滸伝最終話は呉用の首吊り以外ではあり得なかったとも思う。

「終わらない宴はない」という無常の感覚が招安以降さらに強まっていたとするなら、その「オタクの気分」の

終着点は呉用の首吊りにあったんじゃないか、呉用は無用だなんてとても俺には言えないという、そんな感傷的な擁護はかけらも口にせずに、

単純に学究の失策を楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

玉麒麟 盧俊義(天罡星)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうお大尽風味の好漢を首領候補というかたちで入山さして、それが晁蓋時代からの好漢に受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒ石原立也監督

9人まではあっさり決まったんだけど10人目は宋江でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

燕青から始まって宋江で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、晁蓋亡き後の梁山泊の首領となった人物でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい好漢がいっぱいいるので、宋江はやめた。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10人目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。来年今日がお前の一周忌」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-07-27

Webアプリ脆弱性オタがふつーのSE彼女脆弱性世界を軽く紹介(ry

まあ、どのくらいの数の脆弱性オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しか自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない脆弱性世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、Webアプリ脆弱性のことを紹介するために

説明するべき10パターンを選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女脆弱性布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うような図解などは避けたい。

できれば、秋葉原とか筑波とかから突っ込みはいるような微妙な奴も避けたいのだけれど、つい選んでしまうかもしれない。

あと、いくら脆弱性的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

プログラム言語オタがCOBOLは外せないと言っても(いましたね)、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

セキュリティは専門でもなんでもないが、クロスサイトなんちゃらとか、SQLなんとかくらいは聞いたことがある。

ひろみちゅとか、はまちちゃんてなんだろうという好奇心もある

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

XSS

まあ、なんで一番がSQLインジェクションじゃないんだよとも思うけれど、たいていのWebアプリに必ずあるという普遍性(日本語変か?)とか、文字コードネタバリエーションとか、DOMが絡んでわくわくするとか、Same Origin Polic何じゃそりゃという点では外せないんだよなあ。長さも3文字だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な脆弱性について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいタスクだろうと思う。

MITM, DNS Rebinding

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな脆弱性(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

Webアプリ専門家からいえば、この二つはアプリネタじゃないと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

パストラバーサル

侵入先のファイルが見えてしまうというハッカー的なものへの憧憬と、これによる逮捕者がいるという法的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味はいいなと思うのと、それに加えていかにもマニアック

「よく眼にするけどあまり実害の思いつかない」/etc/passwd

「滅多に見られないけど、見つけたらゾクゾクする」/etc/shadow

の2ファイルをはじめてとして、オタ好きのするファイル世界に公開(流出?うわ、日本語間違いが怖い)しているのが、紹介してみたい理由。

CSRF

たぶん秋のDK収穫祭を見た彼女は「これCSRFだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

そして、われらがアイドルはまちちゃんの紹介のおかげで、この脆弱性日本で大人気になったこと、

ひろみちゅがはまちを焦がしたのは事故か、わざとか?

なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

メールヘッダインジェクション

「やっぱりWebアプリ脆弱性個人情報DBなんかがあるサイトものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「SSIインジェクション」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この脆弱性がふつーのホームページなどでも本当によく見つかるくせに、意外に問題視されていないレアっぽさが好きだから

断腸の思いでJavaMailのAPIがTo欄やFrom欄に改行チェックいれているのに、なぜかSubject欄だけチェックがされてなくて脆弱性の原因になるかもって中途半端さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「チェックする」ということへの躊躇がいかにもオタ的だなあと思えてしまから

ほかのメールAPIでもチェックが不十分なものはあるし、そもそもsendmail呼び出すときはチェックはアプリ側でやるしかないとは思うけれど、一方でこれが

Microsoftだったら意外にきっちりセキュアに仕上げてしまうだろうとも思う。

なのに、安全APIを使わずに(知らずに?)脆弱性を混入してしまうというあたり、どうしても

自分過去から知っている書き方でないと書けないプログラマ」としては、たとえ脆弱性混入した奴がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。脆弱性の高危険度と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ディレクトリリスティング

今の若年層でディレクトリリスティングによる個人情報漏洩事件をリアルタイムで見聞きしている人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

SQLインジェクションよりも前の段階で、個人情報漏洩規模とかはこの脆弱性で頂点に達していたとも言えて、

こういう危険の高さが経産省あたりの個人情報保護ガイドラインにのっていたり、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく脆弱性好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるインジェクション系でしか脆弱性を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

OSコマンドインジェクション

UNIXシェルの「セミコロン」あるいは「バッククォート」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

ホワイトリストで対策すると安全なんだけど敢えてエスケープを究めたいマニア」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

からこそ佐名木版『セキュアWebプログラミングTips集』は20ページ以上もかけてOSコマンドインジェクション対策の説明しているのは、エスケープ手法以外ではあり得なかったとも思う。

「侵入先のコンピュータコードが動いてこそなんぼ」というクラッカー感覚今日さらに強まっているとするなら、その「クラッカーの気分」の

源はOSコマンドインジェクションにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

Hiddenフィールド改ざん

これは地雷だよなあ。昔だったら筑波方面、今だったら秋葉原方面から火のような「hiddenは危険脳」ブクマがつくか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう昔のIPA風味の解説をこういうかたちでブログ化して、それが非オタに受け入れられるか

突っ込みを誘発するか、というのを見てみたい。

SQLインジェクション

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にSQLインジェクションを選んだ。

XSSから始まってSQLインジェクションで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、カカクコム以降のWebアプリ脆弱性時代の原動力と

なった脆弱性でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい脆弱性パターンがありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10パターン目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。


「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。


Inspired by アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

登山オタが非オタ彼女登山を軽く紹介するための10山

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の登山オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない登山世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、登山のことを紹介するために

登るべき10山を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女登山布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う海外遠征は避けたい。

できれば日帰り登山、長くても2泊にとどめたい。

あと、いくら登山的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

映画好きが『カリガリ博士』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

登山知識はいわゆる「学校遠足」的なものを除けば、登山靴程度は持っている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

富士山

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「富士山以前」を濃縮しきっていて、「富士山以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。高さも日本一だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この高度過多な山について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

筑波山六甲山

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな登山(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

登山オタとしてはこの二つは“景色”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

谷川岳

ある種のロッククライミングオタが持ってる断崖絶壁への憧憬と、遭難者多数のオタ的な難関へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも魔の岩壁な

童貞的なださカッコよさ」を体現する一ノ倉沢

童貞的に好みな女」を体現する幽ノ沢

の二沢をはじめとして、オタ好きのする岩壁を山にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

羊蹄山

たぶんこれを見た彼女は「富士山だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の山がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、

アメリカなら実写テレビドラマになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

大雪山旭岳

「やっぱり登山自然観察のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「尾瀬

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この山にたむろう熊が好きだから。

断腸の思いで熊鈴鳴らしてそれでも出てくる、っていうヒグマが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「襲われる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

しょっちゅう熊が出て立ち入り禁止になるのを過剰とは思わないし、しかたないとは思うけれど、一方でこれが

富良野岳だったらきっちり登れてしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて立ち入り禁止区域を登ってしまう、というあたり、どうしても

「自分で決めたルートが捨てられないオタク」としては、たとえ山がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。山の高標高と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

剱岳

今の若年層で剱岳登ったことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

穂高岳よりも前の段階で、岩場の哲学とか登山技法とかはこの山で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの山がアプローチ容易なこの場所にそびえていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく登山好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる黒部立山アルペンルートでしか北アルプスを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

赤石岳

登山の「体力づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから登る、ということではなくて。

「終わらないアプローチ」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ登山版『らき☆すた最終話は赤石岳以外ではあり得なかったとも思う。

車道化した登山道を登る」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源は赤石岳にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

桜島

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう立ち入り禁止の活火山をこういうかたちで登山して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの憂鬱石原立也監督

9山まではあっさり決まったんだけど10山目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

富士山から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降の登山時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10山目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

追記

ネタのため、とても初心者には勧められない山が入っています。念の為。

ブラウザオタが非オタ彼女ブラウザ世界を軽く紹介するための10本


まあ、どのくらいの数のブラウザオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないブラウザ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、ブラウザのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ブラウザ布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、インストールに過大な負担を伴うCUI用、音声出力のブラウザは避けたい。

できればプリインストール、入ってなくてもGUIインストーラ付きのブラウザにとどめたい。

あと、いくらブラウザ的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

Sun好きが『HotJava』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ブラウザ知識はいわゆる「青いE」的なものを除けば、フォクすけ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

Internet Explorer 4(Microsoft

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ブラウザ戦争以前」を濃縮しきっていて、「ブラウザ戦争以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。機能もOSと一体だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

iCab 3(Alexander Clauss)、OmniWeb 4(Omni Group

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなブラウザ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ブラウザオタとしてはこの二つは“独自エンジン”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

Camino 1.6(Camino Project)

ある種のMac OS Xオタが持ってるCocoaへの憧憬と、元Dave Hyatt監修のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもMac OS X

「容量的なださカッコよさ」を体現するユニバーサルバイナリ

「視覚的に好みソフト」を体現するAquaインターフェース

の二つをはじめとして、オタ好きのする機能を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

Mac OS XFirefox 3(Mozilla Foundation

たぶんこれを見た彼女は「Safariだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜のUIがその後続くかわからないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、

日本ならFlash上でIMが使えなくて、それがブログで非難されてもおかしくはなさそうなのに、

アメリカでそういうのが後回しにされること、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

Safari RSSApple Inc.)

「やっぱりブラウザWebサーフィンのためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「Konqueror

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるAppleの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも「RSS」を付ける、っていうネーミングセンスが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

Safari RSSという名前を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

MozillaOperaだったらきっちりSafari 2と名付けてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて「RSS」を名前に付けてしまう、というあたり、どうしても

「自分のソフトウェアを形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえAppleがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

Netscape Navigator 2(Netscape Communications

今の若年層でNN2見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

NN4よりも前の段階で、ネスケ哲学とか独自拡張路線とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がパッケージでこの時代に売っていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくブラウザ好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる火狐でしかMozillaを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

Opera 7 Bork Edition(Opera Software)

Operaの「タブ」あるいは「マウスジェスチャ」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない標準議論を毎日続ける」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそもじら組版『和ジラ』最終リリース日本語パック抜き以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化したIE専用サイトdisる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はBork Editionにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

Amaya 10(World Wide Web Consortium)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうTim Berners-Lee風味の妄想をこういうかたちでブラウザ化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

lolifox(Altimit Development)

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にロリ狐を選んだ。

IE4から始まってロリ狐で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ふぉくす子以降のブラウザ擬人化キャラの影響を

受けた作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-07-26

軽自動車オタが非オタ彼女に軽カー世界を軽く紹介するための10台

via http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の軽カーオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない軽の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、軽のことを紹介するために

知るべき10台を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタファッションガイド」の正反対版だな。彼女に軽を布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、軽規格制定前の車は避けたい。

できれば660cc、小さくても550ccにとどめたい。

あと、いくら軽カー的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

映画好きが『カリガリ博士』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

軽カー知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、ジブリ劇場アニメ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ワゴンRスズキ

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「規格改正以前」を濃縮しきっていて、「規格改正以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。トールタイプだし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な軽について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

R1スバル)、smart K(スマート

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな軽(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「軽オタとしてはこの二つは“自動車”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ミラジーノダイハツ

たぶんこれを見た彼女は「ミニだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

このクラシック系譜の軽がその後続いていないこと、これが以前の日本では大人気だったこと、

当時の主な車種にこの設定があって、それが今の日本で続いていてもおかしくはなさそうなのに、

最近日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

タントダイハツ

「やっぱり軽は実用性のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「アトレー

でもいいのだけれど、そこでもこっちを選んだのは、この車にかけるダイハツの思いが好きだから。

断腸の思いエンジンルームを削りに削ってそれでも2000mm、っていう室内長が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「ボンネットを捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

室内長の広さを俺自身は冗長とは思わないし、もう伸ばせないだろうとは思うけれど、一方でこれが

スバルホンダだったらもっと短くしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所で工夫してエンジンルームの整備性に迷惑かけて2000mmを作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の軽自動車観を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえダイハツがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。車自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

アルトワークス(スズキ

今の若年層でワークス見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

規格改正よりも前の段階で、軽スポーツ哲学とか技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品が旧規格時代にひしめき合っていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく軽好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるスペシャリティなcopenでしか軽スポーツを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

スバル360スバル

スバルの「車づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

コンパクトでも生活に大切な車」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ『軽自動車』という規制枠以外ではあり得なかったとも思う。

コンパクトに日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はスバル360にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ジムニースズキ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうオフロードも走破できるSUVをこういうかたちで軽して、それが非オタに受け入れられるか

乗り心地や燃費への文句を誘発するか、というのを見てみたい。

i(三菱

9台目まではあっさり決まったんだけど10台目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にiを選んだ。

ワゴンRから始まってiで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、21世紀以降のエコ時代の先駆けと

なった軽でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

箱○オタが非オタ彼女箱○世界を軽く紹介するための10本

via アニオタ非オタ彼女にのガイドライン anond:20080721222220

まあ、どのくらいの数の箱○オタがそういう彼女をゲットできるのかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

その上で全く知らない箱○世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、箱○のことを紹介するために

プレイすべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女箱○布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので時間的に過大な負担を伴うMMOマルチメインは避けたい。

できればオフオンリーか、COOP対応にとどめたい。

あと、いくら箱○的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

パズルゲーム好きが「テトリス ザ・グランドマスターエース」は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ゲーム知識はいわゆるファミリー向け・学習系を除けば、マリオドラクエ程度は知っている。

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ギアーズ・オブ・ウォーEpic Games

まあ、いきなりこれかよとも思うけれど、「ギアーズ・オブ・ウォー以前」を濃縮しきっていて、「ギアーズ・オブ・ウォー以後」を決定づけたという点では

はずせないんだよなあ。COOPも対応してるし。

ただ、ここでFPSオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならずに濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

塊魂バンダイナムコゲームス)、地球防衛軍3(サンドロット)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなゲーム(そう箱○オタが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

箱○オタとしてはこの二つは“レバガチャレベルでも楽しめるゲーム”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

バイオショック(2K Boston/2K Australia)

ある種の哲学オタが持ってるオブジェクティズムへの憧憬と、Ken Levineの演出へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもレトロアメリカ

童貞的なださカッコよさ」を体現するビッグ・ダディ

童貞好み幼女」を体現するリトル・シスター

の二人をはじめとして、オタ好きのする要素をゲーム中にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

デッドライジングカプコン

たぶんこれを見た彼女は「ジョージ・A・ロメロだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、

アメリカなら実写映画監督訴訟を起こされて、それが日本のほうに影響与えてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内ではWii版が予定されていること、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

斑鳩トレジャー

「やっぱりシューター2Dだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「式神の城III

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるトレジャーの思いが好きだから。

断腸の思いXBLA容量のために削りに削ってそれでもプロトタイプモード搭載・オプション充実、っていうのが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「16:10対応」ということへの諦めきれなさがいかにも箱○的だなあと思えてしまうから。

オプションの充実を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

バンナムだったらきっちり糞ラグCOOPにしてしまうだろうとも思う。

なのに、XBOXLiveに常時セッション張ってチート不可の完全な世界ランキングを作ってしまう、というあたり、どうしても

ワールドワイドでのスコアアタックの魅力を捨てられないオタク」としては、たとえ鷸の回転レーザーがアケと同じ方向でなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッドEAカナダ

今の箱○購買層でロンチタイトルプレイしたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

プロストリートよりも前の段階で、NFSシリーズ哲学とかゲームシステムはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がハード熟成期のみならずロンチでもプレイできたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく箱○好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる痛車ゲーとしてしか箱○レースゲーを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

コール・オブ・デューティ 4(Infinity Ward)

Infinity Wardの「FPSとしての完成度」あるいは「マルチの面白さ」をオタとして教えたい、というお節介焼きからやらせる、ということではなくて。

ムービーばかりの映画ゲーはいらない」的な感覚がゲーオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそロストオデッセイムービーゲー以外ではあり得なかったとも思う。

ゲームだからこそ表現できることを目指すべき」というゲーオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「ゲームらしさ」の

源はCoDシリーズにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

Every Extend Extra Extreme(Q ENTERTAINMENT)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう原作フリゲのシューティングをいかにも水口哲也なかたちでXBLAに出して、それが非ゲーオタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

アイドルマスター(ガミP)

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にアイマスを選んだ。

GoWから始まってアイマスで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ニコニコ動画以降の箱○始まったな時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

数学オタが非数学オタの彼女数学世界を軽く紹介するための10題

cf.) http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の数学オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない数学世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、数学のことを紹介するために覚えるべき10の事柄を選んでみたいのだけれど。(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女数学布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、思考的に過大な負担を伴う21世紀数学七大難問は避けたい。できれば学部レベル、難しくてもマスターレベルにとどめたい。あと、いくら数学的に基礎といっても義務教育を感じすぎるものは避けたい。数学好きが『三平方の定理』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。

彼女の設定は

数学知識はいわゆる「高校数学」的なものを除けば、テイラー展開程度は使える

理系度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ブルバキ数学原論ニコラ・ブルバキ

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ブルバキ以前」を濃縮しきっていて、「ブルバキ以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。ページも7000以上だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な原論について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

四色定理(ケネス・アッペル、ウォルフガング・ハーケン)、ケプラー予想(ヨハネス・ケプラー、トマス・ヘールズ)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな証明(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

数学オタとしてはこの二つは“検証”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ヒルベルト23の問題(ダフィットヒルベルト

ある種の難問数学オタが持ってる公理への憧憬と、ヒルベルト教授数学オタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもヒルベルト的な

「証明できないことを証明するカッコよさ」を体現する連続体仮説

公理主義好みジョーク」を体現する物理学公理

の二つをはじめとして、数学オタ好きのする問題をちりばめているのが、紹介してみたい理由。

位相幾何学トポロジー](レオンハルトオイラーカールフリードリヒガウス他)

たぶんこれを見た彼女は「ドーナツだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の学問がその後生み出されていないこと、これが近代では大人気になったこと、欧州なら定理ラッシュになって、それが日本で花開いてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのが生み出されないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ナッシュ均衡(ジョン・フォーブスナッシュ

「やっぱりゲーム理論は役に立つものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「囚人のジレンマ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この概念にかけるナッシュの思いが好きだから。

断腸の思いで選びに選んでそれでもパレート効率的ではない、っていうあたりが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「部分最適戦略」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

ナッシュ均衡による戦略を俺自身はダメとは思わないし、もう選択しようがないだろうとは思うけれど、一方でこれがアメリカ旧ソ連だったらきっちり冷戦にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて部分最適戦略を選んでしまう、というあたり、どうしても「自分の利得を最大化してきたものが捨てられないオタク」としては、たとえナッシュ均衡がそういう概念でなかったとしても、親近感を禁じ得ない。概念自体の一般性と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ユークリッド原論(エウクレイデス)

今の若年層でエウクレイデス(ユークリッド)見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

キリスト生誕よりも前の段階で、数論とか初等幾何とかはこの原論で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティ数学書がエジプト紀元前に書かれていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく数学好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるマス北野数学者と思ってる彼女には見せてあげたいなと思う。

フェルマーの最終定理ピエール・ド・フェルマーアンドリュー・ワイルズ

フェルマーの最終定理の「設問の単純さ」あるいは「投げっぱなし感」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「この余白はそれを書くには狭すぎる」的な感覚数学オタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアンドリュー・ワイルズの行き着く先はフェルマーの最終定理以外ではあり得なかったとも思う。

「一般化された予想問題を解く」という数学オタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源はフェルマーの最終定理にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ギリシアの三大作図問題(ギリシア時代の数学者たち:詳細不明)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

ういういかにも簡単に解けそうな作図をこういうかたちで問題にして、その証明が非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

数学ガール(結城浩

9個まではあっさり決まったんだけど10個目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に数学ガールを選んだ。

ブルバキから始まって結城浩で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ネット時代以降の数学萌えの先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10個目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

白泉男子非オタ彼女に花ゆめ世界を軽く紹介するための10本

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本より

まあ、どのくらいの数の白泉男子がそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない少女マンガ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、花とゆめコミックスのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女少女マンガ布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う40巻、80巻越えのマンガは避けたい。

できれば文庫版10巻、長くても単行本20巻にとどめたい。

あと、いくら白泉社的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

24年組好きが『綿の国星』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

少女マンガ知識はいわゆる「児童向けまんが」的なものを除けば、ちびまる子ちゃん程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ぼくの地球を守って日渡早紀

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ぼく地球以前」を濃縮しきっていて、「ぼく地球以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも21巻だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

小山荘のきらわれ者(なかじ有紀)、花ざかりの君たちへ中条比紗也

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな少女マンガ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「白泉男子としてはこの二つは“マンガ”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

なんて素敵にジャパネスク山内直実

ある種の歴史マンガオタが持ってる平安への憧憬と、氷室冴子原作のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも氷室冴子

童貞的なださカッコよさ」を体現する高彬

童貞的に好みな女」を体現する瑠璃

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

月は東に日は西にわかつきめぐみ

たぶんこれを見た彼女は「あ〜るだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これが文化系サークルでは大人気になったこと、

サンデーならOVAになって、それが飯田線舞台にしてもおかしくはなさそうなのに、

白泉社内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

フルーツバスケット高屋奈月

「やっぱり少女マンガ乙女のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「桜蘭高校ホスト部

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける高屋奈月の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも23巻、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

フルバの長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

日高万里武藤啓だったらきっちり13巻にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて23巻を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ高屋奈月がそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

銀のロマンティック…わはは(川原泉

今の若年層で銀ロマ見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

笑う大天使よりも前の段階で、カーラ教授哲学とかマンガ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品が隔週誌でこの時代に載っていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく少女マンガ好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる黒歴史実写映画でしかカーラ教授を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

ここはグリーン・ウッド那州雪絵

那州雪絵の「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない寮生活を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそアニメ版赤ちゃんと僕最終話修学旅行以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はグリーンウッドにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

会長メイド様!(藤原ヒロ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうコスプレ風味の恋愛をこういうかたちでマンガ化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの憂鬱みずのまこと

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

ぼく地球から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、打ち切り以降の黒歴史時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの白泉男子は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

物理オタが非オタ彼女物理世界を軽く紹介するための10人

via : http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

まあ、どのくらいの数の物理オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らない物理世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、物理のことを紹介するために

見せるべき10人を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女物理布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うマニアックな人物は避けたい。

できれば伝記が出てる人物、少なくともブルーバックスレベルにとどめたい。

あと、いくら物理的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

物理好きが『ケプラー』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

物理知識はいわゆる「ブルーバックス」的なものを除けば、中学校程度の物理は知ってる

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

アルバート・アインシュタイン

まあ、いきなりかよとも思うけれど、「アインシュタイン以前」を濃縮しきっていて、「アインシュタイン以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。知名度もあるし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

情報過多なアインシュタインの業績の数々について、特にリーマン空間上の時空の幾何学という数学的側面が強い一般相対論について、

どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

アイザック・ニュートン

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな物理学者(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

物理オタとしてはニュートン力学万有引力法則は“常識”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

スティーブン・ホーキング

ある種のSF物理オタが持ってる時空制御やタイムトラベルへの憧憬と、一方で時間順序保護仮説を唱えるオタ的な理論物理へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもSFオタ的な

「一般相対論破綻」を記述する特異点定理

量子力学重力統合」を提唱する量子重力理論

の二つをはじめとして、オタ好きのする理論世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ジョン・フォン・ノイマン

たぶんこれを見た彼女は「モーツァルトだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

これほどの変態的天才がその後続いていないこと、これがアメリカでは軍事への貢献で大人気になったこと、

数学から経済学までのあらゆる分野に影響を残した天才ぶりはアメリカなら実写テレビドラマになって、

それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、

日本国内でこういう天才が生まれないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ジェームズクラークマクスウェル

「やっぱり物理は目に見える自然現象を説明するためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「アンリ・ナビエ」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、電磁気学にかけるマクスウェルの思いが好きだから。

(以下思いつかねえ)

レオンハルトオイラー

今の若年層でオイラーを目指す人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

量子力学よりも前の段階で、力学現象を解析的に取り扱う哲学位相空間の技法は彼で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティ物理学者数学者の片手間でこの時代に生まれていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく物理好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるニュートン力学でしか物理を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

アマリー・エミー・ネーター

(還元論的)物理の「本質」あるいは「原理」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「あらゆる基本的な物理量は保存する」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ理論物理学の最も基本的な量はハミルトニアン以外ではあり得なかったとも思う。

複雑系を取り扱う新しい物理」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はハミルトニアン(時間並進対称性に起因する保存量)にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に対称性と保存量の美しい関係を楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

エドワードウィッテン

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう純粋数学チックな物理を元文系の天才物理学者が推進していて、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

リチャード・P・ファインマン

9人まではあっさり決まったんだけど10人目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にファインマンを選んだ。

アインシュタインから始まってファインマンで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、場の量子論以降の

素粒子物理時代の先駆けとなった人物でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい人物がいそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10人目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

10人は疲れるなこれ…。穴だらけだわ。そういう意味では元増田すげえな…。

ディラックとかハイゼンベルグとかシュレディンガーあたりを入れたかったが入らなかった。

あと湯川秀樹朝永振一郎も入れたかった。

2008-07-25

ミステリ読みが本を読まない彼女新本格派を軽く紹介するための10冊

まあ、どのくらいの数のミステリ読みがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「ミステリ読みではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、 その上で全く知らない新本格派の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アニメのことを紹介するために見せるべき10冊を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ミステリ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うシリーズものは避けたい。できれば一冊完結、長くても数冊のシリーズものにとどめたい。

あと、いくら基礎として本格派の知識が必要といっても古びを感じすぎるものは避けたい。古典好きが『Yの悲劇』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。

彼女の設定は

ミステリはいわゆるNHKの「名探偵ホームズ」的なものを除けば、コナン劇場版アニメ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

すべてがFになる森博嗣

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「メフィスト以前」を濃縮しきっていて、「メフィスト以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。S&Mシリーズとしてもぎりぎり10冊、四季シリーズとして考えれば残り4冊だし。

ただ、ここで密室談義全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

「猫丸先輩シリーズ倉知淳

アレって典型的な「ミステリ読みが考える一般人に受け入れられそうな新本格派(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ミステリ読みとしてはこのシリーズは“青春もの”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

人形こたつ推理する」我孫子竹丸

ある種のミステリ読みが持ってる安楽椅子ものへの憧憬と、我孫子竹丸のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも我孫子竹丸らしくない

の二人をはじめとして、ミステリ読み好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

クラインの壺岡嶋二人

たぶんこれを見た彼女は「井上夢人だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。二人のコンビがその後続かなかったこと、「99%の誘拐」が実際の誘拐犯罪で参考とされたこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

「塗り仏の宴 宴の支度」、「塗り仏の宴 宴の始末」京極夏彦

「やっぱり新本格派はキャラクタあってこそだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「百鬼夜行」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける京極の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも分冊で各800ページ以上、っていう長さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

宴の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが森や高田だったらきっちり400ページにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて分冊した上で各800ページも書いてしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ京極がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

「二銭銅貨」江戸川乱歩

今の若年層で乱歩を読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。金田一耕助よりも前の段階で、江戸川哲学とかトリック技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品がこの時代に書かれていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくミステリ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるコナン劇場アニメでしかミステリを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

八つ墓村横溝正史

横溝の「目」あるいは「話づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。「ミステリはやっぱり大量殺人だよね」的な感覚ミステリ読みには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ八つ墓村の結末は犯人自殺(のようなもの)以外ではあり得なかったとも思う。

「最低五人は殺さないとミステリとしては失格」というミステリ読みの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「ミステリ読みの気分」の源は八つ墓村にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

六枚のとんかつ蘇部健一

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。こういうばか風味のミステリをこういうかたちで小説化して、それが非ミステリ読みに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの消失谷川流

9冊まではあっさり決まったんだけど10冊目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

すべてがFになる」から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のラノベの先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10冊目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

追記

最後のは「涼宮ハルヒの消失」にして欲しかった。

その通りですね。書き直しました。

soundsea 綾辻有栖川が欲しかったような。

crowdeer 綾辻入れなきゃ始まらない、絶対うーんと言わせたい/かと言って「軽く紹介」するものじゃないだろうしなぁ。

ほんとうは、横溝正史やら江戸川乱歩新本格ではないので、代わりに入れればよかったんですが、

綾辻行人有栖川はほとんど読んだことないので。にわかですいません。

wideangle 『F』もなんか違うよねえ、と思ってしまう。

やはり最初を綾辻にするべきだったのでしょうが、前述の通りということで。

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

ガンオタ以下略

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

∀ガンダム富野由悠季監督

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「∀以前」を濃縮しきっていて、「∀以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも4クールだし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この世界名作劇場的総まとめな作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

機動戦士ガンダムSEED福田己津央監督)、機動戦士ガンダムSEED DESTINY福田己津央 監督

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなアニメ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ガンオタとしてはこの二つは“腐女子向け”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

機動戦士ガンダム00水島精二監督

ある種のSFアニメオタが持ってる軌道エレベーター時代への憧憬と、スタジオオルフェ監修のオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも水島精二

俺ガン(俺ガンとは - はてなダイアリーではなく、「俺がガンダムだ」の台詞)なださカッコよさ」を体現する刹那

童貞的に好みな女」を体現する王留美

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

新機動戦記ガンダムW池田成高松信司監督

たぶんこれを見た彼女は「○○○だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の主義主張が(先進国では)その後続いていないこと、これが中東では大人気になったこと、

全米ならドキュメンタリーになって、それが劇場で公開されてもおかしくはなさそうなのに、

00年代でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

SDガンダムフォース阿部雄一監督

「やっぱりアニメ子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「機動武闘伝Gガンダム

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける3DCGへの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも「ガンダムシリーズ」の最長の全52話、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「3DCG」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

「ザコザコアワー」の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

富野福田だったらきっちり全50話にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて全52話を作ってしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえSDガンダムがそういう作風でなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

機動戦士Zガンダム富野由悠季監督

今の若年層でZ見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

逆シャアよりも前の段階で、富野哲学とかアニメ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品がテレビアニメでこの時代にかかっていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくアニメ好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるブレンパワード以前の富野を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア富野由悠季監督

富野の「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらないガンダムシリーズに区切りをつける」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそアニメ版∀ガンダム最終話は「ディアナ様、また明日」以外ではあり得なかったとも思う。

「人気シリーズ化したガンダムと共に生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

終着点は逆襲のシャアにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

機動戦士Vガンダム富野由悠季監督

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうヤンデレ風味の恋愛をこういうかたち(カテジナさん)でアニメ化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

機動戦士ガンダム富野由悠季監督

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にファーストを選んだ。

∀から始まってファーストで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、80年代以降のアニメ時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

2008-07-24

モテ彼女ができない奴に特効薬を軽く紹介するための10原則

追記

しまった、トラバしそこなった・・・。元ネタはここ。

彼女ができないやつへの特効薬

まあ、どのくらいの数の非モテがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「モテではまったくないんだが、しかし自分の説教癖を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないモテ世界とはとはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、モテの都合のいい妄想の中に出てきそうな非モテに、モテのことを紹介するために見せるべき10原則を選んでみたいのだけれど。(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。非モテモテ布教するのではなく 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「説教」なので、知性的に過大な負担を伴う論理性・普遍性を求められる文章は避けたい。できれば一方的罵倒、長くても勝手に勝利宣言をして去っていくレベルにとどめたい。

あと、いくら罵倒的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。モテが『要は勇気が無いんでしょ?』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

非モテの設定は

モテ知識はいわゆる「オタクファッションガイド」的なものを除けば、花とみつばち程度は見ている

サブカル度も低いが、頭もけっこう悪い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

■■■1.まずインターネットするな。

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「そもそもそれを言うのかよ」を濃縮しきっていて、

「それを言ったらお前もダメじゃねえか」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。罵倒としても手頃だし。

ただ、ここでモテトーク全開にしてしまうと、非モテとの関係が崩れるかも。

この上から目線過多な罵倒について、どれだけさらりと、嫌味にとらず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報

非モテが受け止められるかということは、非モテ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

■■■2.ゆっくりしゃべれ。目を見てしゃべろ。

アレって典型的な「モテが考える一般的なモテるための条件(そうモテが思い込んでいるだけ。実際は全然関係ない)」のイメージそのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを非モテにぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。「モテとしてはこれぐらいは“人間”として当然と思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

■■■3.運よく女性とお知り合いになれたら、メールするな。わかったか。とりあえず電話しろ。電話して直接コミュニケーションをしろ。

ある種の懐古的モテが持ってるメールへの嫌悪と、俺監修のモテ的な電話へのこだわりを非モテに紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもリア充的な

モテ的なマッチョカッコよさ」を体現する力強さ

モテ的に美しい展開」を体現する行動力

の二つをはじめとして、モテが好む方法論を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

■■■4.自分のことを話すな

たぶんこれを見た非モテは「彼女を作らない奴には価値が無いんですね、わかります」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。この系譜の理論最近知られていないこと、これがリア充には大人気になったこと、世間なら実写テレビドラマになって、その理屈非モテ内面化されてもおかしくはなさそうなのに、非モテ達の中でこういうのが理解されないこと、なんかを非モテと話してみたいかな、という妄想的願望。

■■■5.奇跡的にデートに誘えたら、最初の段階で 私はあなたに興味がありますと宣言しろ。

「やっぱりデートは徒労のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「ミジンコ以下だな、お前」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この理論にかける俺の思いが好きだから。断腸の思いで譲りに譲ってそれでも命令口調、っていう表現が、どうしても俺の口をついてしまうのは、その「デート」ということへの諦めやすさがいかにも非モテ的だなあと思えてしまうから。

俺の口調を俺自身は上から目線とは思わないし、もう譲れないだろうとは思うけれど、一方でこれが並みの増田はてなーだったらきっちり「そういう生き方もあるよね」にしてしまうだろうとも思う。なのに、各所に腹立てて迷惑かけて増田エントリを作ってしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないモテ」としては、たとえ俺がそういうキャラでなかったとしても、優越感を禁じ得ない。説教自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

■■■6.彼女は君の事をどう思っているのか?

今の非モテ層で彼女作ったことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。セックスよりも前の段階で、俺の哲学とかモテ技法とかはこの発言で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品が匿名ダイアリーでこの時代にかかっていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに思索してなくとも、なんとなく女好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるオタク御用達アニメでしか彼女を知らないミジンコどもには見せてあげたいなと思う。

■■■7.可愛い子がいないんです。

非モテの「は?」あるいは「ふざけんな」をモテとして直したい、というお節介焼きから罵る、ということではなくて。「終わらない独身を毎日生きる」的な感覚非モテには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ増田版『非モテ話』最終話は俺の説教以外ではあり得なかったとも思う。「祝祭化した日常を生きる」というモテ感覚今日さらに強まっているとするなら、その「モテの気分」の源は俺の理論にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

■■■まとめ■■■

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうカンチガイ中年親父風味の説教をこういうかたちで増田化して、それが非モテに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

■■■涼宮ハルヒの憂鬱石原立也監督)■■■

8つ目まではあっさり決まったんだけど9-10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

説教から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のアニメ時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい9-10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

アートアニメオタが非オタ彼女に軽く紹介するための10本


インスパイヤ元 - アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本


まあ、どのくらいの数のアートアニメオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

アートアニメオタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないアートアニメ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アートアニメのことを紹介するために見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女アートアニメ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うような2時間アニメは避けたい。

できれば15分、長くても1時間にとどめたい。あと、いくらアートアニメ的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。映画好きが『くもとちゅうりっぷ(1939年)』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

アートアニメ知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、ジブリ劇場アニメ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

シンドバット七回目の航海(1958年)」レイ・ハリーハウゼン

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ハリーハウゼン以前」を濃縮しきっていて、「ハリーハウゼン以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。長さもちょうど良いし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。


チェブラーシカ1969年)」ロマン・カチャーノフ、「ウォレスとグルミット1986年)」ニック・パーク

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなアニメ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。「アートアニメオタとしてはこの二つは“映画”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。


「月世界旅行1902年)」ジョルジュ・メリエス

ある種のSFアニメオタが持ってる宇宙への憧憬と、JAXA監修のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもメリエスな

童貞的なださカッコよさ」を体現する科学者

童貞的に好みな造形」を体現する月人

の彼らをはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。


「Powers of ten(1977年)」チャールズ&レイイームズ

たぶんこれを見た彼女は「椅子デザイナーだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、アメリカならCGになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。


「笛吹き男(1985年)」イジー・バルタ

「やっぱりアニメ子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「話の話」、「頭山」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるバルタの思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも55分、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

笛吹き男の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがトルンカやゼマンだったらきっちり20分にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて55分を作ってしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえバルタがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。


「ルシタニア号の沈没(1918年)」ウィンザー・マッケイ

今の若年層でマッケイ見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

昭和よりも前の大正時代の段階で、ジャーナリズム哲学とかアニメ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品が1枚1枚 紙で描かれて作られていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくアートアニメ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるセルとかCGで作られたアニメしか知らない彼女には見せてあげたいなと思う。


「部屋(1968年)」ヤン・シュワンクマイエル

ヤンの「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない罠を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ『死刑執行中脱獄進行中』は「部屋」以外ではあり得なかったとも思う。

「何者かに仕組められた罠から逃れられない」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は「部屋」にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


ストリート・オブ・クロコダイル1986年)」ブラザーズ・クエイ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう難解小説風味の内容をこういうかたちでアニメ化して、それが非オタに受け入れられるか、気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。


涼宮ハルヒの憂鬱2006年)」石原立也監督

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

ハリーハウゼンから始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のアニメ時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。


「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。ズビグニュー・リプチンスキの「タンゴ」が入ってないのはおかしい!とかね。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。


追記

BLオタが非オタ彼氏にBL世界を軽く紹介するための10作

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本より改変

まあ、どのくらいの数のBLオタがそういう彼氏をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

その上で全く知らないBLの世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってるウホッ

のような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼氏に、BLのことを紹介するために

見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼氏にBLを布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う大長編のBLは避けたい。

できれば短編BL、長くても三部作にとどめたい。

あと、いくらBL的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

古典好きが『モーリス』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼氏の設定は

BL知識はいわゆる「少年漫画ゲストゲイキャラ」的なものを除けば、ヤマジュン程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずはわたし的に。出した順番は実質的には意味がない。

魚住くんシリーズ榎田尤利)(n)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「JUNE以前」を濃縮しきっていて、「JUNE以後」を決定づけたという点では

外せないんだよなあ。長さも全5冊だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼氏との関係が崩れるかも。

この不幸過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限のトキメキ彼氏

伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

箱の中、檻の外(木原音瀬)(n)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなBL

(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼氏にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「BLオタとしてはこの二つは“小説”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

三千世界の鴉を殺し津守時生)(n)

ある種のSFBLオタが持ってる宇宙への憧憬と、オタ的な考証へのこだわりを

彼氏に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも津守時生

処女的なださカッコよさ」を体現するルシファー

処女的に好みな女」を体現するライラ

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

DEADLOCK(英田サキ)(n)

たぶんこれを見た彼氏は「プリズンブレイクだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これが一部では大人気になったこと、

アメリカでの実写テレビドラマにこういうロマンスが挿入されて、それが日本

輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、

なんかを非オタ彼氏と話してみたいかな、という妄想的願望。

タクミくんシリーズ(ごとうしのぶ)(n)

「やっぱりBLは子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「バッテリー」

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるごとうの思いが好きだから。

発行ペースが落ちに落ちて、15年以上20冊超えっていうスパンが、

どうしてもわたしの心をつかんでしまうのは、その「続ける」ということへの諦めきれなさが

いかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

タクミくんの長さをわたし自身は冗長とは思わないし、もう終わらないだろうとは思うけれど、一方でこれが

木原音瀬榎田尤利だったらきっちり1-2冊にしてしまうだろうとも思う。

なのに、初期の2年生のままという設定を捨ててまで15年以上を続けてしまう、というあたり、どうしても

「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえごとうがそういうキャラでなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼氏に話してみたい。

嫌な奴(木原音瀬)(n)

今の若年層で嫌な奴読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

箱・檻よりも前の段階で、木原音瀬哲学とかBL技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティの作品が新人の作品としてこの時代に流通していたんだよ、というのは、

別にわたし自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくBL好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆるダ・ヴィンチBL直木賞でしか木原音瀬を知らない彼氏には見せてあげたいなと思う。

第二ボタン下さい (門地かおり)(c)

門地の「ネタ」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない男子高校生を毎日愛でる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそ『生徒会長忠告!』のスピンオフ第二ボタン下さい以外ではあり得なかったとも思う。

男子学生若さを愛でる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」

の源は制服にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

春を抱いていた(新田祐克)(c)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう劇画調メロドラマ風味の恋愛をこういうかたちでBL化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

純情ロマンチカ中村春菊)(c)

9作まではあっさり決まったんだけど10作目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にロマンチカを選んだ。

魚住から始まってロマンチカで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のBL時代の先駆けと

なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、わたしのこういう意図にそって、もっといい10作目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。わたしがちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

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オタ女彼氏版が全然ないというので無理して作ってみた。

けど難しい。全然読んだことないのも入っていますので作家さん・作品・ファンに失礼にがあったらどうしようと不安。小説漫画をごちゃ混ぜにしたのでc/nで区別がつくようにしました(参考にする方はいないとは思いますが念のため)。

木原音瀬が2作入っているのは私が好きだからですw サーセン

UMAオタが非オタ彼女UMAを軽く紹介するための10体

まあ、どのくらいの数のUMAオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

UMAオタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないUMA世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、UMAのことを紹介するために

介するべき10体を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女UMA布教するのではなく

 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、精神的に過大な負担を伴うUMAは避けたい。

あと、いくらUMAオタ的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

UMA好きが『ネッシー』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

UMA知識はいわゆる宇宙人的なものを除けば、川口探検隊は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

チュパカブラ(南米)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「チュパカブラ以前」を濃縮しきっていて、「チュパカブラ以後」の人型UMAを決定づけたという点では

外せないんだよなあ。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多なUMAについて、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女

伝えられるかということは、UMAオタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

イッシークッシー(日本)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなUMA(そうUMAオタが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

UMAオタとしてはこの二つは“首長竜”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

グレイ(宇宙)

ある種のUMAオタが持ってる宇宙への憧憬と、矢追純一監修のUFOオタ的な考証へのこだわりを

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも矢追純一的な

  • 童貞的なださカッコよさ」を体現する体長と
  • 童貞的に好みな女」を体現する目の大きさ

の二点をはじめとして、オタ好きのする特徴を有しているのが、紹介してみたい理由。

アルターゴゾ・エルバッキー・ムニューダー(アンドロメダ星座)

たぶんこれを見た彼女は「猫だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

ネガが飼い犬に噛みちぎられたことで、特徴的なしっぽの検証を行うことができなくなったこと、

大槻ケンヂが楽曲のモデルにし、と学会もねたにしたことなんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

つちのこ(日本)

「やっぱりUMAは大人の夢だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「スカイフィッシュ

でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、このUMA懸賞金をかける糸魚川市の思いが好きだから。

断腸の思いで賞金一億円、っていう金額が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

その「そもそも見つかったらUMAでなくなる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

つちのこの胴の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが

ただのまむしならきっちり1m40cmあるだろう。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて賞金一億円、というあたり、どうしても

「つちのこはただのまむしの見間違いと認められないオタク」としては、たとえ糸魚川市が賞金を出す気がなかったとしても、

親近感を禁じ得ない。つちのこ自体のレア度と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ビッグフット(ヒマラヤ)

今の若年層でビッグフットを見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

ネッシーよりも前の段階で、UMA存在意義とか不確かさとかはビッグフットで頂点に達していたとも言えて、

こういうUMAが人々の中で語り継がれていたんだよ、というのは、

別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくUMA好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる川口探検隊でしかUMAを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

モスマン(アメリカ)

赤く光る「目」あるいは「背中の大きな翼」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

UMAは夜現れる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、

だからこそモスマンは、宇宙人ペット以外ではあり得なかったとも思う。

UMAは夜現れる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はモスマンにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

人面魚(日本その他)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうただの鯉をこういうかたちでテレビに出して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒ

9体まではあっさり決まったんだけど10体目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

チュパカブラから始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のアニメ時代の先駆けと

なったUMAでもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいいUMAがいそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら

教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

猟奇犯罪オタが非オタ彼女猟奇犯罪世界を軽く紹介するための10人


まあ、どのくらいの数の猟奇犯罪オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「異常快楽殺人者ではまったくないんだが、しかし自分の猟奇趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない猟奇犯罪世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、猟奇犯罪のことを紹介するために見せるべき10人を選んでみたいのだけれど。(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女猟奇犯罪布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う日本語資料がない人物は避けたい。できれば邦訳が多い人物にとどめたい。

あと、いくら猟奇犯罪的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

猟奇犯罪好きが『ジル・ド・レイ』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

猟奇犯罪知識はいわゆる「FBI心理分析官」的なものを除けば、ワイドショー程度は見ている

ミネソタ多面人格目録も正常群に入っているが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

エドワードゲインアメリカ 1906-1984 )

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「エド・ゲイン以前」を濃縮しきっていて、「エド・ゲイン以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。知名度もバッファロービルだし。

ただ、ここでネクロフィリアトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。この情報過多な人物について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

テッド・バンディ(アメリカ 1947-1989 )、ジョン・ウェイン・ゲーシー(アメリカ 1942-1994 )

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな猟奇犯罪者(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

猟奇犯罪オタとしてはこの二人は“人間”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

アルバートフィッシュアメリカ 1870-1936 )

ある種の猟奇犯罪オタが持ってる食人への憧憬と、フィッシュのオタ的な子供へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも異常な

童貞的なださカッコよさ」を体現する「満月狂人」という二つ名

童貞的に好みデービス船長の友人」を体現する「この子を食べてみよう」

の二つをはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ヘンリー・リー・ルーカスアメリカ 1936-2001 )

たぶんこれを見た彼女は「レクター博士だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。この系譜の犯罪者がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、アメリカなら実写シネマになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

チャールズ・ホイットマンアメリカ 1941-1966 )

「やっぱり、犯罪は大量殺人だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「コロンバイン高校銃乱射事件」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この事件にかける海兵隊の思いが好きだから。

断腸の思いで撃ちに撃ってそれでも31名、っていう人数が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「撃つ」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。チャールズ射殺までの長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが宮崎や宅間だったらきっちりあっという間につかまってしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて31名を殺傷してしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえホイットマンがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。事件自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

津山三十人殺し津山 昭和13年)

今の若年層で津山三十人殺し見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。宮崎勉よりも前の段階で、日本猟奇とか大量殺人とかはこの事件で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの事件が津山であの時代にあったんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく猟奇犯罪好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる「バモイドオキ神」でしか日本を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

チャールズ・マンソンアメリカ 1934- )

マンソンの「カリスマ」あるいは「カルト性」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。「終わらないカルト教団組織を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ『オウム真理教』の最後は地下鉄サリン事件以外ではあり得なかったとも思う。

カルト化した組織を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「カルトの気分」の源はマンソンにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ジェフリー・ダーマー(アメリカ 1960-1994 )

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。こういうジュベナイル小説風味の猟奇犯罪をこういうかたちで事件化して、それが非オタに受け入れられるかカニバリズムを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒSOS団

9人まではあっさり決まったんだけど10人目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。エド・ゲインから始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のアニメ時代の先駆けとなった人物でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい人物がいそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10人目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの道化師ポゴは。俺がちゃんと縊り殺してやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

追記

b:id:wideangle オチの「ハルヒ」を存分に使えるという意味では「ラノベ世界を」よりも有効であり、元増田の「ハルヒ」という選択はここに来てすばらしかったと言わざるを得ない。

だからハルヒじゃない10人目、いいものあったら教えてくださいと書いたわけで。ペーター・キュルテンはどうしても「切り裂きジャック」という枠があるので、先入観のないものを。別に猟奇犯罪でなくとも、寿司ネタでもなんでもいいと思います。今回はたまたま猟奇犯罪だと。

b:id:hal-e しっかしみんな(元増田も含めて)よく考えるよなーとジョジョネタで書いてみようとして挫折した自分は素直に感心する

普通好奇心が強いだけなんだけどな。それだけの話だよ。

b:id:repose マンソンが入っているのがいい感じですね。

あれこそ正に「読んで驚愕する」ための事件だし。だからここに入ってるんだし、興味なさそうならまだ生きてるって言えばいいだけ

b:id:steinroseミネソタ多面人格目録も正常群に入っているが、頭はけっこう良い」「この二人は“人間”としていい」「各所に頭下げて迷惑かけて31名を殺傷」面白フレーズがいっぱい

そりゃそうです。だから「元増田言語感覚」でしかあり得ないし、「他の人の面白フレーズ」が知りたいです。そして、女の子犯罪者の事件で大きな男の子感情移入できるものって、かえって多いような気がしています。そこの議論こそ、大切ですよね。

b:id:anigoka 誤記が多いのが惜しい 特にこーゆー分野はね

全くです。返す言葉もありません。そこでそういう誤記を面白がることのできる人もいるだろうけど、それがどういう面白がり方かと考えてみると、あんまりいい結果になりませんよね。だから、こっそりわかる範囲で誤記訂正してしまってもいいんです。

b:id:n-styles 猟奇犯罪オタではないが、ほとんどの人を知ってたぐらいだから、これは入門編として非常にいいチョイスではないかと思う。それにしても、10人目が秀逸すぎる。

まあ、猟奇踏み込む必要はないしね。後半はそれこそ「ありがとう」だよな。

b:id:masima そーいや「マーダーケースブック」全巻揃えたっけなぁ。引越しのときに全部捨てたけど。/おすすめ(?)→http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/m.htm

そう言いたくなる気分はわかる。けど、私はそれが欲しかった。可能か不可能かはこの際おく。欲しいと思ってるから書いた。

b:id:kaerudayo バランスがいい人選。彼女の嗜好がわかるといいね♪

これってまさにその嗜好を確認をするための作業なんですよね。もしそこで「カニバリズムがある」と思いこんでしゃべったら、たぶん破局一直線だろうし。むしろ、猟奇性がないことを認めてこそ、オタと非オタが相互にプロファイリングしあってうまくやっていけるんじゃないかとそういう期待はあるんですけどね。

b:id:pbh 地雷ダーマーなのが微妙に納得いかないが( ´ー`)

お気持ちはよくわかります。私の書き方が悪かったですね。ここで紹介しているのは所詮は全て地雷に過ぎません。そこに期待してもいいだろう、程度のもので、それを得ようという強固な目的意識まではない。

b:id:pQrs せっかく日本人だし大米龍雲とかも知っておきたいよネ

日本人猟奇犯罪者を捨てるわけじゃない。けれどそれは俺個人のもので、彼女にそれを知ってもらったりまして共有してもらう必要もないだろ。けれど、彼女がそういう俺の存在を許容してくれるなら、彼女に理解できる範囲で、俺という人間を紹介するのと同義で、猟奇犯罪者を知ってもらいたいということ。

b:id:hashkin 地雷ユナボマーなんてどうだろうか

そこであえて「こいつって有名な爆弾魔だけど、爆弾にはロマンがないっていうか猟奇的な生々しさを感じないっていうか」と前置きして贈るってのはどういうもんなんだろうなと。

http://anond.hatelabo.jp/20080724190714 チカチーロはどう?

アンドレイ・チカチロはインポテンツで女にモテなくなって自分より弱い少女を犯して殺して食べちゃうっていうエピソードがお前らの日ごろの妄想そっくりなので、それよりは正統的な多角的倒錯者のアルバートフィッシュを。それよりも女性犯罪者猟奇事件はいいと思うんですね。メアリーベルは最終候補に残しましたし、グレアム・ヤング模倣した少女も日米との比較という点で、長くなければぜひ入れてみたかった。

(10本目からメアリーベルを外したのは、テレビアニメで一番非オタにとっても見応えのある『花の魔法使いリーベル』に語感が似ていると思うがゆえに、心情的にここに入れなくてもいいかなという理由で)

http://anond.hatelabo.jp/20080724190714 お前のせいでマーダーケースブック欲しい熱が蘇ったじゃないか! どうしてくれる!

ヤフオクには「マーダーケースブック」全巻がありましたよ。「法外な値段」なものでしたけど。

2008-07-23

ミリオタ非オタ彼女ミリタリ世界を軽く紹介するための10

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本から

※一部誤記がありましたので、当該エントリ中の記述を修正するとともに、ミリオタが非オタの彼女に(ryの元増田によるまとぬに補足・注記を加えました(7/27/2:00)

まあ、どのくらいの数の戦車オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しか自分のオタ趣味肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない戦車世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、戦車のことを紹介するために見せるべき10両を選んでみたいのだけれど。(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女戦車布教するのではなく 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、資料集めに過大な負担を伴う第三世界、弱小国戦車は避けたい。できれば主要国の戦車マニアックでもルーマニア戦車程度にとどめたい。あと、いくら戦車的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。戦車好きが『リトル・ウィリー』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。

彼女の設定は

戦車知識はいわゆる「アニメメカ」的なものを除けば、陸上自衛隊戦車程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

T-34ソビエト連邦

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「MBT以前」を濃縮しきっていて、「MBT以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。生産数も60000両超えてるし。

ただ、ここで戦車トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この生産過多な車両について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、

オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいタスクだろうと思う。

ティーガードイツ)、パンタードイツ

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな戦車(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

戦車オタとしてはこの二つは“車”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

九七式中戦車改・新砲塔チハ日本

ある種の旧日本軍オタが持ってる大日本帝国への憧憬と、原乙未生監修の貧乏陸軍的な主力戦車へのこだわりを彼女に紹介するという意味はいいなと思うのと、

それに加えていかにも帝国陸軍

童貞的なださカッコよさ」を体現するハチマキアンテナ

童貞に好みなネタ具合」を体現する装甲厚

の二点をはじめとして、オタ好きのする要素を車体にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

90式戦車日本

たぶんこれを見た彼女は「レオパルトIIだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の戦車がその後TK-Xに続いたこと、これがアメリカでは大評判になったこと、アメリカなら即実戦投入されて、

それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国憲法でこういうのがやれないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

メルカバイスラエル

「やっぱり戦車歩兵直協のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「チャーチル」でもいいのだけれど、

そこでこっちを選んだのは、この戦車にかけるイスラエル・タル将軍の思いが好きだから

断腸の思いで削りに削ってそれでも、60tっていう重さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「重装甲」ということへの諦めきれなさがいかにもユダヤ的だなあと思えてしまうからメルカバの重さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが日本ロシアだったらきっちり40t前後に収めてしまうだろうとも思う。なのに、各所に頭下げて迷惑かけて重戦車を作ってしまう、というあたり、どうしても「重戦車伝説が作ってきた幻想が捨てられないオタク」としては、たとえタルがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。

戦車自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

一式中戦車・チヘ(日本

今の若年層で一式見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

終戦よりも前の段階で、日本戦車哲学とか技法とかはこの戦車でIII号戦車レベルに達していたとも言えて、

こういうクオリティ車両国産でこの時代に作られていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、

なんとなく戦車好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる陸上自衛隊しか戦車を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

M1エイブラムスアメリカ

アメリカの「拳」あるいは「ジャイアニズム」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない戦争毎日生き延びる」的な感覚アメ公には共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ映画フルメタルジャケット』の最後ミッキーマウスマーチ以外ではあり得なかったとも思う。「泥沼化した戦争を生きる」という米兵の感覚今日さらに強まっているとするなら、その「シェルショックの気分」の源流はミッキーマウスマーチにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

MCS(アメリカ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう軽装甲風味の戦車をこういうかたちでネットワーク化して、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

T-72ソビエト連邦ロシア

9両まではあっさり決まったんだけど10両目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にT-72を選んだ。

T-34から始まってT-72で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、T-72教成立以降、神話になった車両でもあるし、

紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい車両がありそうな気もする。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとした脳ミソに入れ替えてやる」という反応は大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

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