はてなキーワード: 青天井とは
公営ギャンブル全般そうじゃないか、と思うかもしれないが公営ギャンブルで100円一点で当たるわけがない。
本気で的中を狙うなら10点はほしい。それでもほぼ外れる。
その点ルーレットの赤黒などほぼ二分の1で二倍だから的中しやすい。
勿論確率が低い穴狙いもできる。そういうのが戦略性があって楽しい
多額の賭金を入れる場合もオンラインカジノのほうがリベートやバックが多い。
オンラインカジノのほうが熱中し大金を賭けやすいという人もいるが、それ言い出したら公営ギャンブルは全レース青天井賭金制限なしだ。
八百長問題については、オンラインカジノもまけがこむと八百長と思うことはある。
というか公営ギャンブルの場合八百長じみた走りならまだマシ。競輪で一番人気背負ったやつが最後尾はしってそのまま着外とか人気してるくせに画面に移りもしないまま消えてく地方競馬とか、八百長でもいいからもう少しマトモなレースしてほしいとしか思えないことがある。疑われないために努力する八百長のほうがなんぼかマシだわ
そういうわけでオンラインカジノは公営ギャンブルより良心的でサービスがよくて楽しいんだわ。
10月から規制強化入るらしいけど辞めてくれんか。公営ギャンブル禁止にしようや。
競輪みてみろよ。
朝の8時から夜中の11時30までほぼ365日やってて、クレカに携帯決済にメルペイまで完備して意地でも巻き上げようとしてるぜ。
Twitterで日々病みツイをする様子を見ていたから、素直に良かった、と思った。同時に、ずるい、羨ましいとも思ったけど。
現代は弱者に優しくなったと思う。パワハラセクハラ、鬱病ADHD、LGBTQ。平等の名のもとに、マイノリティーは保護される。みんな尊重すべき個性だから。
そういう“弱者”になってしまえたら、どんなに気持ちが楽だろうと思う。こんなこと言うと「当事者は苦しんでる」って言われるだろうけど、私だって苦しんでる。多分みんな苦しんでる。増税に次ぐ増税と、少子高齢化と、どこを見てもゴミなメディアと、変革の進む現実が辛い。
労働基準法を誤魔化しながら最低賃金で働いて、娯楽の溢れかえった令和の世でネットサーフィンして睡眠時間を溶かす。友人と会って、交友関係をキープ、重たすぎない愚痴を吐く。たまに実家に帰る。なにかするには体力が足りない。私は意識高くはなれない。
ここがド田舎だからそう思うのだろうか。田舎から出なかったのは私の意思だし、“普通”でありたいってのも私の意思だ。
だって、都会は物価がクソ高い。私は長女で下に兄弟が2人いる。あいつら、田舎のアホ私立高校に行ってアホ私立大学に行った。2人にかかってる金額と、自分の奨学金とか考えたら都会に出てやって行ける気がしなかった。それに、都会は青天井すぎる。田舎なら、国公立大学卒はまあまあそこそこだ。ここの人達は日東駒専とMARCHと関関同立と早慶の違いが分からない。私が都会に出たところで、結局ここと同じような生活をするなら、自分より成功したものが目に入らない方がいい。ここなら、私を過剰評価してくれるし。
その分、田舎ではやはり“普通”な方がいい。元気がいい方がいい。挨拶ができて、天気の話ができて、髪色は落ち着いていて、精神疾患がない方がいい。どこでもそうか。けど、田舎の方がそうだ。
言っとくけど現代の配慮は平等に入り込んできてるから、田舎だからといって価値観が昭和な訳じゃない。変な人がいるのはどこでも同じだ。けど、“普通”じゃないと体面が悪い。都会は個で生きていけるけど、田舎は仲がいい。近所だとか、子どもが同学年だったとか、パートアルバイトだとか、親戚だとか。その繋がりがずっと続くから、だから田舎は噂が広まるんだよ。そして、本人の知らないところで、デリカシーのない人が相談事の形で噂を広める。みんな、可哀想だねってそれだけだけど。
下の兄弟は2人とも不登校で、弟はアスペルガーだ。母親は2人の子育てに関して鬱の傾向が確実にあったし、父親はほとんど関与しなかった。私が中学の時にはもうそうなってた。自分がヤングケアラーだとは思わなかったし、今でも思ってない。けど、学校から帰って家事をした。高校も大学も公立に行って、扶養ギリギリでバイトして、自動車学校は学生ローンを組んだ。良い娘であろうとした。
その反面、弟はゲームの課金で何十万も使ったし(さすがに怒られていた)、妹は実家で暮らしてるのに母親とすら会話しないらしい。
時々、真っ当に生きるのが苦しくなる。でも、私が真っ当に、“普通”に生きないと母親の子育ては全部失敗だ。ダイバーシティだっけ、多様性が大事だから2人は失敗じゃないのかな?けど、2人とも自立して生きて行けてないからダメでしょ。
普通のレールに乗るのは大変だけど、世間は普通じゃない方を支援してる。“平等”になるように。
私の言ってることって、「女は泣けばいいよな」みたいな僻みと同レベルだって分かってる。けど、本当に辛い人となんちゃってみたいな人が混じっているのが許せない。私も明日から7歳を自認して、ピーマン食べるだけで褒められたい。
こんなに悩むなら、田舎には不必要な好奇心も、働くのに邪魔な豊かな感受性も要らなかった。まあ、いつか綺麗に削れて削ぎ落とせるんだろうけど。
自分語りだったけど、多分みんなもそうだよね。
ベンチャー企業に新卒で入社した3年目社員がリアルなお金のことについて話したいと思います。いくつかのセンテンスに分けて話していきますので、特に就活生には参考になる内容かと思います。
①働く環境について
大前提の話をすると稼げるか稼げないかは、個人の頑張りよりもどこで働くかで大きく決まります。(もちろん個人の頑張りはどの環境でも大事ですが)これは99%の会社で言えることだと思います。
今の職業(僕は大雑把に言えばコンサル)で年収2,000〜3,000万を20代で稼ぐのは非常に難しく、イメージも全く湧いていないです。
しかし不動産、金融の領域であれば可能性はあると思います。更に言うと5,000万とかも目指せるイメージです。実際に友人でもそれぐらいは稼いでいる人がいます。だからこそ稼ぐという観点だけ切り取れば“どこ”で働くかが一番の鍵を握ります。
②大手はどうなの?
近頃は大手でも安心できないと言われているがそうなのか?とも思う。正直働いた事もないし、大手企業に勤める友人が沢山いるわけでもない。ただ話を聞いていても急に辞めさせられるわけでもないし、年功序列で給与は上がるし、福利厚生は充実しているし、働き方もそこまでハードではない。つまり可処分所得、可処分時間は十分に確保され幸福度は高い生活が送れている人が多い印象。もちろんこの先はどうなるかわからないけれど一気に倒れ込むというのは可能性としては低そう。大手を選ぶのもそれまた一つの選択肢にはなる。
③ベンチャー企業はどう?
ここは僕が1番経験しているし、伝えられることが多いポイント。僕自身も新卒3年目という括りで見た時には世間の平均と比べると割と良い給与をいただいていると思う。けれどアッパーは感じるのがリアルな印象かなと。働き方に関しては正直大企業よ友人と比べても全く違いますね。「なんでそんなに仕事するん?」とよく言われます。ただ自分は好きでやっているので苦痛に感じたことは1度もないです。給与でいうと“ベンチャー=青天井”というわけではない。もちろん個人の頑張り、もっと言うと会社の業績によっても振り幅は大きいのかなと。会社によってはストックオプションもある企業があると思う。今は安月給だけれどもIPOを狙っているからその時にガツンといきたいと願って働いている人もいるのかなと。それはそれで自分の頑張りになるから良いのかもしれないのかなって思います。
働く環境は自分で好きなように選んだら良い。稼ぎたい人は稼げる業界、会社に行けば良い。だからこそ稼げない業界、会社に行って「給料低いんだよ!」って言う奴はダサすぎる。稼ぎたいんやったら入社する前に評価制度、給与テーブルを聞けよ。それも聞かずに入社して稼げませんでした〜ってあかんやろ。と思うわけです。もちろん入社前はウソをついている企業があれば違ってきますが。
⑤最後に
で、今回何を伝えたいかというと、仕事の報酬はお金だけなのか?ということ。もちろん人によって報酬の捉え方は違ってくる。けれど世の中に貢献したことも報酬ですし、もっと言うとお客様からの「ありがとう!」という感謝の言葉もこれまた立派な報酬です。その報酬の価値観がどこにあるのかをしっかりと自己分析し就職活度をするとミスマッチもなくなり、幸福度の高い人生を歩めるんじゃないでしょうか。
DINKSは後から後悔する、子供は作っておいたほうがいいなどの言説が世の中の多数派なのかは分かっていたが、うんざりしたのは自分がDINKSを選択したからだろう。
日本特有なのか、世界もなのかは知らないが、上記の言説を支持する層は子育てを軽く考えてはいないだろうか。
昔ならいざ知らず、今の時代、子をまともな年収を得られる職に就かせ、安定した生活を送れるところまで育てるのにいくらかかると思っている。
そしていくら教育費をかけてもいじめ、不登校、ひきこもり、ニート、子供部屋おじさんおばさんになってしまえば親にとってはリスクでしかない。(もちろんいじめは加害者が悪いがゼロにはならないだろう。)
また子供を介護要員として考えている人があまりに多く、まだこんなにいるのかと絶望的な気持ちになる。
そういう人たちは、もし子どもが生まれてからずっと介護が必要な人生を歩むことになった時は騙された、とでも言うつもりか。もしくは見捨てるのか。障害児の話などを読むと逃げる父親も多く、母子で貧困生活を送ることとなる。
自分たちが受けてきた生活を、実子に与えられるとも思えない。世の中は高所得のイスの奪い合いだ。むしろ少子化したほうがいいとさえ思える。
2.DINKSは我儘なのか
アラサー共働きでそこそこの収入は得ている自覚はあるが、東京では正直苦しい。
地方に行けばいいという的外れなアドバイスをもらう前に言いたいのは、凡人に選択肢は多くないことだ。
地方都市出身なので公務員、医療、電気ガス、自動車メーカー系の職に就ければ、我が地元では安泰だっただろう。
しかし自分の能力はそこまで高くないことは自覚していた。そういった職種につけない場合は低収入になってしまう。だから東京に出てきた。凡人でもそこそこの給与を支払ってくれる。
リモートはできない。いつかはできるかもしれないがリモートできないからといってこの生活を手放す勇気はない。
年金は自力で準備しないといけないし、自分達の老人ホームへの入居費用も必要だ。親の介護もしないといけない。
通勤に1時間かかり、残業もあるから毎日の余暇時間は少ない。平日はNetflixをみるくらい。
友人も関東にいる。子供のいる友人とは滅多に会えないが独身やDINKSの友人たちとたまに会う。
何より配偶者がパートナーであり友達だ。二人で頑張って楽しく生きたい。この人の仕事も東京だ。簡単には引っ越せない。
自分たちの生活で精一杯なのに、今以上に難しい時代になると予想される世の中を渡っていける子どもを育てられる自信がないのである。
親世代に与えられた環境を用意してあげられない、ひどい世の中で苦労してほしくないのだ。
子供がいれば全て解決するなんてことはない。自分が何者にもなれないことを子供を作っただけで、何かを成した気がするのは無責任だ。
DINKSを選択するのは身の程を弁え、キャパオーバーにならないためだ。
当たり前だと思う。誰も自分が苦労することがわかっていてその選択をとる人は多くはないだろう。
ましてやその子が幸せになれるかもわからないのに、苦労する気もおきようか。
最近女性から学と職を奪えば、昔みたいにポコポコ産むようになるといった極論を見かけるようになったが、ありえない。
自分と価値観の合う、話せて、金銭的にも精神的にも助けられているパートナーがいることでどんなに心強いか。未来の誰かの自由を奪い、パートナーを奪うことと同じである。
親は子供をその時代で幸せに生きていけるように手助けをするのが義務だと思う。
以前からクソだと思ってたが惰性で続けてたソシャゲにログインしなくなったら一気にやる気がなくなった。社会人には1つのタイトルに永遠に時間を割くような芸当は出来ないし、出来てもしないほうがいいと思う。
私がなんとかブルーかんとかーってゲームを始めたのは2016年の春だった。
当時大学生だった私は前の年からサービスが始まった某アイドルをマスターするリズムゲームにハマっていて、その繋がりで「今コラボ中だから今始めたらコラボキャラをゲットできる」と知り、そこから始めた。
当時そのゲームに対しての知識は「1キャラゲットに70万かかった」とか「消費者庁コラボ」とかその程度の知識であったが、「モノは試し」と思いそのゲームを始めてみたのだ。
ゲームというのは初心者であるほど楽しめる。ほとんどのゲームシステムでは上級者としてやり込むほど経験値が指数関数的に増加していくが、逆を言えば初心者は成長の幅が大きく成功体験の快感を得られやすい。
私もその例に漏れず、倒せなかったマルチボスをソロで倒した、中級者クラスのドロップ武器が完成した、等の様々な成功体験を積んでいき、その度に快感を得られることで次の成功へのモチベーションへと繋がっていった。
とりわけ私は高難易度マルチボスへの関心が高く、新しいボスが追加されるとボスを倒すためにどういう編成を組めばいいか、どういう動き方をすればいいか等を攻略サイトやTwitterで調べて仲間内に発表するのが好きだった。
他にも長時間かけて敵を沢山狩りレアアイテムを得る、所謂ハクスラにもハマった。コロナ禍でテレワークが主流となった際には、与えられた仕事を早々とこなして後はアニメを見ながらひたすらマルチ狩りを数時間はやっていた。
目当てのものが全然出ない時は「この数時間なにやってんだよお前」と自虐的に振る舞っていた。当時の自分は「これもいい思い出だな」と勝手に納得して何も考えずにひたすら狩りの続きをやっていたし、そう考えないと今までの行いが無駄になると恐れていたように思う。
同じゲームを長くやっていると不満が蓄積する。
主に大きな不満は2つ、ゲームバランスが崩れてる点と時間をかけないといけない点だ。
ゲーム内で六つ属性があるうち、そのゲームの中では私は水属性と風属性が好きだった。なんとなく選び、その属性に注力しようと課金して強い編成を作ろうとした。
他の属性に貰える強課金武器は水と風にピンポイントで貰えなかった。他属性で来た強い武器は何故か変な調整されてそこまででもない性能になったりした。唯一救いがあったのは「キャラ性能は周りより高めだった」ことかもしれない。
後これは私も悪いのだが、1つの属性に拘って強くしようとしても一定以上のリソース割きは無駄となり、結局満遍なく全属性少しずつ育てたほうが良かったということが近年は頻発した。
フルオート戦闘があるおかげで放置していても敵を倒せるのだが、これが逆につらくなった。
私はどちらかというとシングルタスク寄りで、フルオートしながら同人誌を描いたり別ゲーをやろうにも、フルオートのことをついつい気にしてしまいどちらにも集中できないということがよくあった。別タスクに集中したらしたで、フルオートで戦闘していたことは忘れて数十分放置してようやく気付くなんて日常茶飯事だった。
ゲームそのものへの不満もあったが、外的環境の変化にもゲームをやめた要因があった。
テレワーク中にハクスラしてられるようなホワイトな職場だったが、給与も低くそもそも業務内容が面白くないので転職したのだが、転職した結果、給与も少し上がり業務内容も自分好みのものになり仕事自体へのモチベーションが高まった。
仕事中にハクスラしてた理由は「仕事が面白くないし薄給でやる気がないから」だったので、「仕事が面白くて頑張ったら金も貰える」なら多くの人間はハクスラなんてせずに働くだろうし、現に私はそうしてる。
なんとかブルーとブルーなんとかの大きな違いは、プレイ時間にある。なんとかブルーはマルチ自発やマルチ狩り、ハクスラ等やれることが青天井で際限なくやってられるのだが、ブルーなんとかは1日にやれることが限られている。殆ど全ての日課をやっても十数分で終わり、残りの時間を日常生活や仕事のための勉強や同人活動に充てられるのは一度集中すると他のことを忘れるシングルタスクマンな私には非常にありがたく感じた。
ここまでの話で「そんなモチベ終わってんならチーム抜けろよ」と思われているだろうが、世話になっていたりそれなりの交流がある以上、「モチベないんでやめます」とも言いづらいので、結局団イベントの際にはログインしてノルマこなすくらいは稼ぐ気でいる。いっそ垢BANされたほうがまだ辞めやすいかもしれない。
スキップ機能が色々なバトルに適用されればワンチャン戻ってくるかもしれないが、プロデューサーやディレクターがハクスラ大好きマンらしいので現在のバトルがスキップできるようになっても第2第3のハクスラが出てきて結局時間泥棒されるような気がする。
グラブルをやめたおかげで時間や心に余裕が出来た。今年は仕事を頑張ったり、去年あまりできなかった同人活動をやったり、ポケモンやったり積んでるSEKIROやったり2月に出る龍が如くやったりと充実した年になればいいなと願っている。
https://anond.hatelabo.jp/20230121161927
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/DS_uraura/status/1615652971647500293
ここのブコメに、「不動産屋があてにならないならどうやって良い物件を見つけろというのか」というのがあったので少し。
本当に「不動産屋はあてにならない」と簡単に言い切れるかというとそうでもなく、あてにならない不動産屋も残念ながら結構たくさんいるし、一方で客の側がぼんやりしているから不動産屋が困ってるケースもあるのだ。
新しい洗濯機を買いに行くのに、乾燥機付きがいいし斜めドラムが良いけど予算は2万円という客である可能性。または、深く考えずに携帯キャリアのショップに行き超オーバースペックの回線を契約させられてきていたりする可能性。そういうことはおそらく家探しについてもそこそこ起きてる不幸だと思う。
これが携帯回線だったらインターネッツどもは「この情弱が」の大合唱だろう。「これだから携帯ショップはろくでもない」と嘆息する奴も出てくるだろうが、これは不動産における「不動産屋は詐欺師ぞろいだ」と言うのと同じだ。携帯回線の場合ならインターネッツの奴らはSIMがうんたら衛星から云々とかそういう情報を得る努力をするだろう。家も同じで、情報と知識が契約者側にも必要になる。バカはキャリアショップに行って高い回線を契約する、賢いやつは情報を仕入れて自分にとって一番良い回線を選んで契約できる。そして物のわかってないやつに適当に売りつける宜しくない輩は不動産屋には確かに多いが、ほかの業界にだってそこそこ多い。そして不動産屋にもちゃんとしているところもいくらでもある。選べ、選ぶための情報を得ろ!
家探しの厄介なところは、つい広大な砂丘の中1カラットのダイヤモンドを探そうとしてしまうところだが、そんな幸運は降ってくることは普通ない。「自分が満足できる家で、家賃もお得」な物件を他人が探すのは簡単ではない。ヘアサロンに行って、短く!良い感じでお願いします、で実際に良い感じ仕上がるのは元々美形な人である。
これを家に置き換えれば、お金があるならそれは可能だ(月に50万円でアタクシが初めての一人暮らしをする家を探してほしいの、港区でね)。
だが、「少しでも安い家賃で」とエコノミーなことを考えている場合はうまくいかない。ちゃんと情報を仕入れ、仕組みを理解してはじめて「いい物件」を自分が自覚できるし、自覚して初めて人に「こういう家を探してほしい」と伝えたりもできる。
家賃はほとんどの場合は市場原理に基づいて平準化されていてお得物件なんてそうそうない。皆インターネットを使えるだろうと思うが、Yahoo不動産やホームズやスーモレベルの巨大な不動産ポータルサイトでは膨大な情報が得られる。各サイトともに駅やエリアごとに平均家賃を出しているし、物件情報は山ほど掲載されている。自分の気になる条件を設定して月に2回ぐらい定点観測しているだけでも、良くも悪くも、かなりの情報を貯め込める。
が、大量の物件情報を前に茫漠としないために「自分がいくらぐらい家に金を使えるか、どんな家に住みたいか」を先に整理しておくことが大事だ。山ほどの情報の中から自分にとって大事な情報をフォーカスするための己の整理である。
実は、「あった!自分の探してた部屋はこれだ!」と確信できるほど、どういう家に住みたいのかを言語化できてる人間はあまり多くない。逆にこれが整理できていれば、最近ではかなり楽にインターネットで物件を見つけられる。ちなみにレインズ見られないのずるい言ってるのは「分かってない馬鹿」だ。レインズとは仲介業者の業界団体の仲介情報の共有プラットフォームで業界団体に加入している不動産屋しか見られない。「見られない」からただ悔しがっているだけだ。これは賃貸についてはあんま関係ないので気にすんな(詳細は割愛するが、賃貸で探してる人にとってはyahoo不動産などとあまり変わらない。逆に言えば購入の場合はレインズを見られると有利なことはそこそこある。ただ一方で購入は賃貸とは全然違う深いフェーズで物件の目利きをする専門性が必要なので素直にプロ(まともな不動産屋)に任せて、これから説明する方法で「己の家への希望」を研ぎ澄ませたうえでそれを伝えて探してもらえばよいだけである)。
レインズ見れないと斜め下の訳知り顔をする前に、まずは、自分が払える家賃の範囲で選べる最上級の家はどんなものか、について自分の希望を整理せよ。初めての場合には、一般的には以下の順序で「俺、こんな家がいいな」を言語化していくのがよいと思う。
どの条件の優先順位が高いかは己の情念でもあるが、客観的に考える場合は「取り換えようがない」条件の優先順を高くしておく方が良い。具体的に言えば、家賃は大家との交渉が可能だが、風呂がない物件に風呂をつけてくれというのは現実的には不可能なので、可変性が低そうな条件ほど優先順位を高くしておくのがセオリー。ウォシュレットとかどうとでもなるのは無視で。逆に自分の情念で「どうしてもベランダが広くなければしんでしまう」と思う場合は優先順位を上げておく。この「どうしても優先したい」を条件を数個に絞る作業が、己の部屋への情念と向き合うことになる。
条件の優先順位をつけておき、上記で決めた条件で物件サイトを検索する。
検索して物件が引っかからない場合は、家賃と部屋の大きさのバランスがばかになっていることがほとんどなので、不動産ポータルの「駅別の賃料」みたいなのを見て(例えばこれとかhttps://www.homes.co.jp/chintai/price/)己の貪欲さを恥じて条件を変える。条件を変える時も上記で整理した優先順位のレンジを変える(=妥協する)。
逆に検索結果が何十件も、何百件も出てきてしまう場合は、己の条件のストライクゾーンを狭める。中野駅から徒歩15分以内、家賃50万円までなら出せる!だと死ぬほど出てくるが、これを徒歩10分、家賃10万まで狭めればぐっと少なくなる。この「検索条件のストライクゾーンを探す」作業を行うことで、己の望みが研磨され磨かれてくるのだ。
希望条件を調整して、10件台程度まで減らせたらそれが「割と住んでもよさそうな家」になる。注意したいのは「同じ物件を複数の業者が登録しているいわゆるダブり物件は1物件」、「おとり物件の可能性もあるからこの時点で夢を膨らませすぎるな」である。おとり物件については後述。
そう、家探しは妥協である。理想の家が欲しいなら自分で土地を買って自分で設計して建てるしかない。が、設計士の友人がこれをやったが「理想の家って難しいなまじで」と言ってた。それにそういうことをしていたら予算が青天井である。結局、家探しは妥協なのだ。
妥協というと嫌な言い方になるが、「そこにすでに実存する家と、己を調和させる行為」が家探しである。アイツ(家)だって、もって生まれた駅徒歩分数や築年数は変わりようがないし、お前にだって譲れないところがある。数多ある「家」から自分にとってちょうどいい背伸びせずに付き合える相手を探す妥協の積み重ねという営為が家探しだ。妥協を楽しめ。そのための条件整理である。
「お得物件」についてだが、無い、と言い切れるわけではなく実はたまにある。だが、「お得だ!」に出会うためには、これまでに延べてきた「妥協を楽しめるまでに己の欲求を突き詰めたか」にかかっている。それが出来ていないなら「お得な物件」は絶対に見つからない。哲学問答のような言い草になるが、市場価格に比して「お得」ってそういうものだろうそもそも。
極端な話になるが、別の友人は10年以上「山手線西側の某駅の徒歩3分の古いビルの上の(おそらく違法)ペントハウス」に住んでいた。かなりおんぼろ、無理やり住居にした怪しい部屋でワンルームといえば聞こえはいいが飯場のプレハブ、トイレは一旦部屋の外に出る必要があり風呂は後付けでバランス釜とグラグラ揺れる小さい浴槽、プレハブだから夏熱くて冬寒い、エアコンなんて何の役にも立たない、そんな家で家賃10万円台前半だったのだが、とにかく見晴らしが良く広大なバルコニー(というかビルの屋上)があり、そこで夜でもギターの練習がし放題だったり野菜を育てたりしていて、奴にとっては「俺ここに一生住む」というぐらいお得物件だったらしい。建て替えで引っ越す羽目になった時にはとても惜しんでいた。奴はどうやってその物件を見つけたか、というとインターネットで見つけた。奴にとっての優先順は、場所と家賃が絶対条件でそれ以外はどうでもよく、ギリギリ内角低めの家賃で探したときに一つだけヒットした物件だったのだそうだ(ただしあからさまに違法感の漂う物件の場合はポータルサイトに出さないこともあるので、奴のはラッキーケースかもしんない)。
最後に、「悪い不動産屋」について。前述した「ダブり物件」を内見したくなった時にどの不動産屋にコンタクトを取るのがマシかということ。繰り返すが不動産屋はすべてがクズなわけではなく、こちらが選べばいいだけのことである。
見分け方のもっとも雑でかつイージーなのは、業者の会社概要から、宅建免許番号を見ることだ。これは業者とコンタクトをとる前に必ず見ることをお勧めする。
宅建番号は例えば「東京都知事(n)第99999号」みたいになっている。かっこの中の数字(n)が大事。不動産屋は免許がないと出来ず、5年に一度免許を更新をする必要があるのだが、このカッコの中の数字は免許更新の回数を示している。つまり(n)×5=事務所が続いている年数である。この数字が大きいほどその場所で長く事務所を開き続けているということになるので、一般的には信頼度が高いと考えてよいと思う(あくまでも一般論だけど)。次に述べるが、悪徳不動産屋は割と頻繁におとりつぶしになったり、つぶれたりで結構新陳代謝をする。知らない名前の不動産屋で(1)のところは取りあえず避ける、ぐらいでも良いかもしれない。またその不動産屋の名前で検索しておくと更に精度が増すね。行政処分を受けている業者かどうかを調べることもできやす(https://www.fudousan.or.jp/gyoseiinfo/#a03)
また、有名どころの不動産屋だったとしても、賃貸仲介をメインでやっている業者は、他に選択肢があるのなら避けてもいいかもしれない。その理由としては、賃貸仲介をメインでやってる業者は薄利多売な傾向があるからだ。薄利多売の店から良いサービスを期待するのは、まぁ現実問題としてはあまり良い方法ではない。
不動産仲介屋の仕事は大きく二つで、売買仲介と賃貸仲介である。売買の場合は何千万円の取引で、取引額の3%が「貰っていい手数料」の上限金額であるが、賃貸の場合は「家賃の1か月分」が手数料の上限となる。賃貸仲介は1件を取り扱う労力に比して得られる金額が低い。そして責任も小さいし業務量も売買仲介と比べて少ないので、まぁ、こう、あまり知識や経験がなく倫理的ではない社員も結構混じってきてしまうのだ。また賃貸専門業者の中には宅建免許(がないと仲介ができない)の名義貸し状態になっている店もある。内見案内をしてる人は宅建免許を持ってないアホで、少し込み入ったことを聞いても答えられん…みたいな不幸が起こることもある(免許がなくては出来ないのは契約業務なので内見をしても違反じゃないので)。口がうまいホスト崩れみたいなのが営業担当で出てくることがあるのはこういう理由。まぁ口がうまいホスト崩れみたいなやつでも物件情報にはガチで詳しくて近所の良い感じの飲み屋の情報とか教えてくれる頼りになるやつ、ということもあるので、必ずしも人は見かけには寄らないが。
よく言われている「おとり物件商法」が多いのは確かだが、おとり商法はやっちゃダメなやつなので色々強く出ていい。
内見前に「空いているか、見られるか先に確認してほしい」「見られないなら行かない」とはっきり言う。それでも、会った後に内見時に希望した物件を見せてもらえなかったら「じゃあいいです」とそのまま帰ってこよう。何ならここまでくる時間が交通費が…ぐらい言ってもいいし、血の気が多いタイプを自負してるのなら「通報しますよ」ぐらい言ってもいい(まぁ険悪にはなると思うが)。
親切心がもしあるなら消費者庁に通報もできる(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/contact/disobey_form/)通報されるとその業者はペナルティを受ける。不動産仲介業界は免許商売で、業界団体が機能しているので、通報されるとちゃんと行政処分を受けるよ(まぁそれだけ悪業者がいるということでもあるが…)。
あとは「おとり物件」の見分け方だが、不動産ポータルサイトから「あ、おとり物件だ」を見抜くのは、かなり難しいのが現実だ。まぁ一番確度が高いのは相場より1割以上安い、間取りも良さそうな物件は、おとりかも?まぁ空いてればラッキーぐらいに思っておくのは精神安定程度にはなると思う。
相場よりも1割以上安いというのは、特に都市部ではまずないと思っておいてよい。仮に相場より1割ぐらい安く貸してもいいかなと大家が思っている場合でも、出し値をはじめから1割引きしておくバカはいないからだ。つまり家賃は実は結構値引き交渉が可能なことが多い。なので、前にも述べたが、家賃上限の検索レンジを広めにしておくのは「結果気に入った物件」に出会える可能性は高くなるよ。砂漠でダイヤモンドに出会うには。
あと、「1割ぐらい安いな…」と気づくために、ちょっと手間ではあるが1㎡当たりの家賃相場、というのを都度、確かめておくととても捗る。不動産ポータルサイトで提示されている家賃相場は間取り別になっていて、例えば中野駅の1Kなら9万円、といった感じで提示されている。だが1Kにも20㎡から50㎡ぐらいまで広さの差があるので、20㎡で9万円だと4,500円だし、50㎡で9万円だと1,800円で、めちゃ安い!となる。
なので検索している時に「よさそう」と思う物件の1㎡あたり家賃を計算して、だいたい覚えておくと、自分が探している家の相場家賃より得そうか、そうでもないかがすぐ分かるよ。
おまけで。
多くの場合は、大家から営業用の仲介手数料をもらっているから入居者からは貰わんでええわ、という場合と、大家が直接募集をしている場合である。これは「あたり」の部類であると言える。手数料払わんでよいのだからして。
一方で実はこの「仲介手数料無料!」業者は「微悪業者」である場合も増えている。本来欲しかった仲介手数料1か月分を、2年間(契約年数)の家賃に分割して乗っけてるだけ、というからくりで、嘘をついて、意思決定時でお得感を醸し出している場合もあるので、一応注意が必要である。まぁうっすら家賃に乗っけてても「この家賃なら納得」と思うなら関係ないっちゃ関係ないわけだが。まあ、乗っけてる分だけ市場よりはお高いかもしれないし、逆に、契約期間前に引っ越す可能性があるのなら、その分乗っかってた月割りの仲介手数料分の金を払わないですんだ、となることもある。なので極悪ではなく微悪。