はてなキーワード: 雄叫びとは
2001/0721土
先日
柳川氏が
ドラクエⅡを
プレーしていると書いたが
今日は
「ほのおの祠」の在処が分からず
本当に器用だなと思うのが、
すぐに
作曲部屋に戻って
ゴリゴリ作り
しばらくするとまたテレビに向かって
「ほのおの祠~」
と叫び
かと思うと
だいたい計ったように
三十分くらいずつ
あっちをやり
こっちをやり
と大変忙しい。
どっちかをまず
片づければ良いのに、
と思うのだが、
ご本人にとっては
それがいたく快適らしい。
とはいえ、僕も、
柳川氏が
ドラクエに戻るたびに
ぼーっと手を止めて
見ているのだから
人のことは言えないのですが。
と言っているうちに
柳川氏、
とうとう諦めて
「ほのおの祠」の在処を
文明の利器の力で
割り出すことに決めたらしい。
そう。
これだけのキーワードで
どかっとヒットしたらしい。
その内の一つに
明確な攻略が書かれてあったらしく
「ビバ、インターネットゥ」
と雄叫びを上げて
「ほのおの祠」に
到達する柳川氏。
なんだこりゃ
松明が燃えてるだけで
そういうわけじゃ
ねえじゃねえかと
テレビに向かって
そのうち
気が抜けたのか、
タバコに火をつけ、
「それにしてもさぁ」
と半ば
コントローラーを投げ出して
こちらに声をかける
柳川氏。
はあ、
とぼんやり返す僕。
「世界の命運を賭けて
旅立つ一国の王子が」
「身支度するものと言えば」
「ドス(銅の剣)一本と
五十ゴールドだけ
ってのは」
「どうなのよ」
どうなのよと
言われたところで
しょうがないだろうと思い、
じゃないですか」
と適当に
答えたところ
沈黙する
柳川氏。
「そ……」
「そうかぁ」
感慨深く
うなずく柳川氏。
「そうだったんだぁ」
「この王子たち、
鉄砲玉だったんだぁ」
なんだか
しきりと納得する柳川氏。
そりゃねえ
そう考えるしか
ないでしょう、
と調子に乗って合わせる僕。
「道理でさぁ」
と柳川氏が
感得したように言う。
みんながみんな
祈ってくれるんだけど」
「無事に帰って来いとは
言ってくれないんだよ」
「きっともう
城の後継者
決まってるんだよ」
「王様の隣にいる
とかに」
「なんてこった…」
敵を間違えてるよ」
そうかぁ、
なるほどぉ、
なとどしきりに
呟くうちに、
ふと、
「そうか」
と、
膝を叩く柳川氏。
どーしたんですか
と訊く僕。
「国として考えるから
不条理なんだ」
はぁ。
これらは全部組なんだ」
組?
「一番稼いでいた
ムーンブルク組が
食らったために
財政難に陥った
ローレシア組と
サマルトリア組とが
互いに鉄砲玉を出し合ったんだ」
「ハーゴンの
って。
なるほど。
それで
ドス(銅の剣)一本なわけか。
思わず納得する僕。
その途端、
可愛らしいドット絵の
彼らが背負った
耐えがたい悲哀が切々と伝わり
つーんと熱いものが鼻をさす。
腕っ節と人望を買われ、
ムーンブルク組の一人娘は
おとっつぁんの仇を討つため
ちょっと待て。
鉄砲玉なんですか。
切ない任侠道が
かと思いきや
「うまく言いくるめられたに
決まってるじゃないか」
なんとか言われて」
ははぁ。
すぐにまた
納得する僕。
そりゃあ、さぞ、
憂鬱であろう。
なにせ
ドス(銅の剣)一本で
帰れぬ旅路に出た
かと思いきや、
どう見ても現実を
知らされていない
脳天気な男が
旅を続ける横で
えへへ僕、お城に帰ったら
良いでしょ~
繰り返すサマルトリア組の
鉄砲玉。
そりゃ
出るわなぁ。
しかし
なぜかくも緊急な時に
そんなのんき者を
鉄砲玉にするのか。
考えれば考えるほど
ツジツマが合わないではないか。
そう
柳川氏に訊くと
「何を言ってるんだ
決まってるだろう」
と言われた。
僕が要領を得ない
顔をしていると、
「みんな知ってるんだよ」
と言う。
なにを?
とやはり当を得ず、
更に訊く僕
レベルアップをすることで
何を覚えるか」
あ
途端に
思い当たる僕。
メガンテか
そりゃ
鉄砲玉としては
申し分ないな
というか
もはや
鉄砲玉以外の
何者でもないな
全てを知りながらも
あえて何も口に出さぬ
尚武の男
一方で
何も知らされず
へらへらと白昼夢を見ながら
将来への一片の疑いも抱かぬ
また、
一家を皆殺しにされ
犬畜生の苦界に身を落としていたところを
ラーの鏡で身請けされた
この娘が一番
何も失うものとてない
捨て身の人生を
生きてるのであろう。
自暴自棄になる
ムーンブルク組の一人娘を
気がつかぬところで
そっと支える二人の鉄砲玉たち。
いつしか
人間らしさを取り戻す
しかしその頃には
ついにロンダルキアまで
足を踏み入れたのだった。
着実にレベルアップし、
無自覚のうちに
同じくらい着実に
完結させようとする
その軽口が
哀れさ以上に、
時として冒険の
苦しさを和らげて
くれていたことに
ふと気づく
「ようやくここまで来たね~♪
まぁ君達二人も頑張ったけど
僕なんか頑張りすぎだよね~♪」
相も変わらず
底抜けに明るい声で
ダンジョンに入ろうとする
くるりと
こちらを向く
「お前はここで帰れ」
ただでさえ
しかめっつらしい顔立ちを
いっそう厳しく引き締めて告げる
これまでの冒険で
深い皺さえ見えるかのような顔で
「あとは俺たちでやる」
突然そんなことを
言われて
目を丸くする
「またそんなこと言ってぇ~♪」
とおどける
仲良くしてあげるから
心配しないでよ~♪」
この切迫した状況下で
なお、かんに障る明るさを
まき散らす
しかし
頑としてこれ以上の
彼の参加を否定する。
「初めてお前に会ったとき」
ぼそっと
押し殺した声音で言う。
思わず
力の盾で身を守る
「城を出たかと思えば
祠に行く。
祠に行ったかと思えば
ローレシア組の城に行く。
さんざん探し回った挙げ句
の一言で
全て済ませられ、
しまいには
ローレシア組の城にも居ない。
かと思えば
宿屋で
ゴロゴロしているお前を
いっそ叩き切ってやろうかと
何度思ったことか」
冷たい目の
ムーンブルク組の一人娘を背後に
いやぁと
「だいたい」
とこれまでの
憤懣をぶちまける
「明らかに
残りHPが少なくて
呪文で片づけようと
思うモンスターほど
お前が勝手に倒すし」
「中途半端に
すばやさがあるくせに
ターンがずれて
「どうして
じっとしてないんだお前は」
いやぁ、えへへ
と笑ってごまかす
ちらりと
目で助けを求めるが
他人を助ける心の余裕など
犬として暮らす日々のどこかに
置き忘れてきてしまった
氷のような態度の
「そういうわけだ」
ローレシア組の
鉄砲玉の口調は
もはや断定である。
「お前はここで帰れ」
戦力として
一切みとめぬかのような
謂いであるが、
しかし実際、
パーティの一員として
無能かといえば
決してそんなことはない。
なにせ呪文を一切
使えぬ身の
むしろ攻守ともに
なくてはならない
存在と言ってよかった。
それゆえにこそ
武に生きるローレシア組の
鉄砲玉にとって
いつの間にか
傍らにいて当然の存在に
なっていたのだ。
兄弟分として
これほど頼もしく
また心和む相手は
かつていなかった。
もっと言えば、
可愛くて仕方がないのである。
この無邪気で
決して挫けず
辛い冒険にも懸命になって
ついてくるこの鉄砲玉が。
無骨な
じきに
悟るところなど
見たくないのである。
これまで彼が抱いていた
淡い夢が粉々に消し去り
誰からも見捨てられていた
などという
そんな衝撃に、
耐えられるとは、
どうしても思えないのである。
そんな風に思う自分が
意外でもあった。
そしてそれ以上に
この兄弟分が
不憫でもあった。
痛切な真実を知らされる
ことはまだ良い。
しかしそれを抱えて
死にに行くことが
哀れだった。
そうした思いを
仏頂面に堅く秘めながらも
ムーンブルク組の一人娘を見やる
え~、そんなぁ~
などと
かすかにうなずく
実際、
この娘にとっても、
可愛いのだ。
家族を皆殺しにされ、
一人の女としての誇りも
何もかもを失い、
もはやハーゴンと
刺し違えることだけが
生きる目的と化した
ムーンブルク組の一人娘にとって、
生きるということを、
明日を夢見るということを、
ムーンブルク組の一人娘にとって、
この世が滅びることなど、
知ったことではなかった。
それをいうなら、
とうの昔に、
これ以上
誰が不幸になろうが
知ったことではなかった。
むしろ
幸せな街や村を見るたびに
胸が苦しかった。
いっそのこと
城が墜ちたあの日、
怪物たちの手で、
同時に
この世の全てを
滅ぼしてくれれば
良かったのに
とさえ思う。
そんな
ムーンブルク組の一人娘にとって、
ひけらかす明るさは、
自分がまだ本当には
絶望しきっていないことを
思い知らせるものだった。
いっそ全てが
滅んでいれば良かったのに。
そういう思いに押し潰されそうになる
心の奥底で
まだ微かな温もりが
生きているのだ。
その温もりが
言ってよかった。
それがいつしか
冒険を経るうちに
ムーンブルク組に一人娘にとっての
最後の願いとなった。
自分は
そう思えるようになった
だけで十分だった。
瞬きの間に
互いの万感を
込めてうなずき合う
「いのりの指輪を渡しなさい」
腕を叩く
え……
呆然とする
手をとり、
指輪を抜き取る
手をとりつつ
自分の手に
「代わりにこれを渡すわ」
いまや何も付けぬ
キメラの翼を
押し込む
「あなたの妹さん、
なんですってね」
ふいに、
微かな笑みを込めて言う
え……、そうかな
見やる
「のんきなところが
そっくりだった」
合わせて無骨な顔に
笑みを浮かべる。
「お会いしてみたかったわ」
そんなの、
僕が王様になったら
いつでも……
明るく返そうとするが
ムーンブルク組の一人娘の
手がかすかな
力を込めて
自分の手を握るのに、
ふと言葉を失う
「帰りなさい」
ムーンブルク組の一人娘の
手が離れ、
その手に残された
キメラの翼を見つめる
でも、そんな、
僕……
慌てて目を上げたときには
ムーンブルク組の一人娘も
半ば背を向けている。
待って、
もう少しなんだ。
「心配するな」
「お前が無事に戻れば
反対出来ないさ」
「良い王様になりなさい」
ムーンブルク組の一人娘が言う。
「ハーゴンの命は私達が……」
もはや振り返る素振りもみせず
背を向け歩み行く
二人。
その背後で
キメラの翼を握り、
うつむく
ふいに、
きっと
そのおもてを上げ、
もう少しなんだ!
もう少しだから!
本文
今更だが感動的なのは歯ブラシで鹿を狩る行為はおかしな行為である、と理解しているかのような文章を作成するのがすごい。
(それなのに実際には「理解」しているわけではないというのが更に凄いのかもしれない。人間の理解とは?を考えさせられる。)
この辺のロジック(?)が弱すぎる。
これには感動した。
きちんと「笑い」を生み出している。
(「れば」「れば」と繰り返していることで文章が変になっているところがもったいない。)
このおかしみをAIは理解していないというのだから、人間の理解とは?と再び考えさせられる。
物語に深みを生み出している。
きれいにまとめている。
そう、歯ブラシだ。
普通の人ならば、ナイフや銃などの本格的な道具を使うだろうが、俺は違った。
俺は歯ブラシの持つ隠れた力に気づいていたのだ。
歯ブラシは軽くて持ち運びやすいし、毛先は鋭くて肉を切り裂くことができる。
俺は毎日、学校から帰ると、近くの森に向かって歯ブラシを持って走った。
森の中で鹿を見つけると、忍び寄って歯ブラシで一撃を加えた。
鹿は驚いて逃げようとしたが、俺は追いかけて歯ブラシで何度も突き刺した。
やがて、鹿は倒れて動かなくなった。
俺は鹿の肉を持ち帰って家族に食べさせた。
家族は俺の狩りの腕前に感心していたが、歯ブラシで狩ったことは誰にも言わなかった。
俺は今でも時々、歯ブラシで鹿を狩りたくなる。
だが、もしも世界が終わって人類が滅亡したら、俺はまた歯ブラシで鹿を狩るだろう。
日本は侍ジャパンで大盛りあがりだけど侍ジャパン以外のWBCも面白いので紹介したい。
https://youtu.be/10mapdh-tho?t=506
韓国は8回裏1アウト満塁のチャンスも内野ゴロでの1点に終わるのだが、このとき二塁アウトの判定をめぐりチャレンジ(ビデオ判定のこと)を要求するも判定覆らず。
続く9回裏、韓国系アメリカ人のT.エドマンがヒットで出塁するも2アウトからまさかの盗塁失敗でゲームセット。
メジャーで2年連続30盗塁を記録しているエドマンでも空回りするWBC。
1次リーグではチャレンジ権が1回しかなく、韓国が8回にチャレンジせず9回に温存していればエドマンが韓国の英雄になる世界線もあったかもしれない。
https://youtu.be/cOM1WSgX_mI?t=171
実力伯仲のPOOL Aにおいてやや格上と見られていたのが前回ベスト4のオランダ。
予想どおりオランダが先制するが、2回裏台湾の四番で唯一のメジャーリーガー・張育成が満塁ホームランを放つ。
実はもともと張育成は調整を理由にWBCを辞退するつもりであった。
しかし台湾では「補充役」という兵役短縮の恩恵を受けた選手は国際大会の招集を拒否できないというルールがあり、張育成も「補充役」のメリットを享受している選手のひとりである。
この「補充役」の選手が代表招集を拒否することに台湾野球ファンの間で議論が起こり、台湾リーグのコミッショナーが直々に張育成本人を説得し参戦するに到った。
こういう経緯があるため私は張育成の本気度を疑っていたのだが、この一打と咆哮を見て彼を疑った自分を恥じるとともにすっかり張育成のファンになってしまった。
https://youtu.be/Z_PW8QpzY78?t=341
POOL Aは全チーム2勝2敗でならぶ結果となりWorld Baseball Chaosとも称された。
その最大のハイライトを上げるならPOOL A最後の試合、満塁のピンチを抑えイタリア初の1次リーグ突破を呼び寄せた「ラソーラの9球」だろう。
無失点で切り抜けた彼のガッツポーズと雄叫びをぜひ見てほしい。
https://youtu.be/AtP3U7CVmeE?t=275
ドミニカ代表アルカンタラは昨年、その年最も活躍したピッチャーに与えられるサイヤング賞を受賞した世界最強のピッチャーだ。
なにが凄いかというと160km/hのストレート、160km/hのツーシーム、150km/hのスライダー、150km/hのチェンジアップぜんぶエグい。
そんな最強ピッチャーを攻略し盛り上がるベネズエラの選手とファン、タオルで顔を覆う失意のアルカンタラとのコントラスト。
https://youtu.be/FDXHEruN4wE?t=293
勝ったほうが準々決勝に進出する大一番。
打ったリンドーアはショートを守りつつめちゃめちゃ打つスタープレイヤー。
守るJ.ロドリゲスは去年デビュー1年目の選手としてメジャーリーグ史上初めて25本塁打・25盗塁をクリアした新人王。
彼らを見ることで自分は全然マシだなと思えて自己肯定感が高まり精神が安定する。
知らん人も少ないだろうが、一応説明しておく。
警察密着24時とは、警察のパトロールや交通取締、ガサ入れなどに同行して取材し、その様子をお茶の間にお届けするテレビ番組の総称である。
全ての民放キー局がこのフォーマットの番組を不定期の特番として19時ごろから2時間程度放送しており、お茶の間の需要の高さが窺える。
番組に登場する犯罪者は、スリ、こそ泥、痴漢、薬物常習者、飲酒運転者、違法風俗スタッフなど。
犯罪者とまではいかないが、泥酔者や軽微な交通違反者なども登場する。
彼らの見せる反応はさまざまで、逃走する、立て篭もる、証拠を隠滅する、警察を恫喝する、勝手なな理屈を並べ立てて追及を逃れようとするなどだが、その姿は概して無様で、こっけいで、哀れみすら覚えるものだ。
はてなに巣食う高学歴な皆様[要出典]の住む世界とは違う異次元のワンダーランドがそこにはあり、もし皆様がこれを見れば、動物園で世にも珍しい珍獣を見た気持ちになるだろう。
ところで、皆様はスポーツ選手が「自分のプレーを通して元気を与えたい」などと言っているのを耳にしたことがあるだろう。
しかし、皆様の心は煤けてささくれているので、それをちょっと小馬鹿にした感じで受け取ったはずだ。
そう、皆様はすでに闇堕ちして魔女化しているので、そんなことでは救われない。
だが安心してほしい。
そこにあるのは無様で、こっけいで、哀れな世界で、皆様はそこに登場する珍獣が自分と同じ人間だとはとても信じられないだろうが、それでも、何と彼らは皆様と同じ人間であり、困難な彼らの過去、現在、未来を精一杯、健気に生きている。
こんなめちゃくちゃで、ちゃらんぽらんで、意味不明な人間でも、生きている。
そのことに気づいたとき、皆様の心は慄え、目がはっきりと覚める。
皆様は雄叫びを上げながら自分が上等な人間、生きるに足る人間であることを知るだろう。
気持ちが凪ぎ、前を向いて歩けるようになる。
はっきり言うまでもなく、これは警察密着24時に登場する犯罪者を見下した考え方である。
下衆下衆下衆の下衆ぴっぴな考え方であり、とてもじゃないが公にはできない。
超えられもしないハードルを自分に課し続けるか、立っている者は親でも使うか。
ジョージ・オーウェルがかつて1984年の中で予想した「ビッグ・ブラザーが見ている」世界になってしまった今、社会的弱者だとか、性的なまなざしがどうかなどを気にしながら生きていかなければならなくなった。
日々、心をすり減らしながら働いて、ほんのひとときの慰めすら焼き払われるようになってしまった令和2年の空気に、政治的な正しさとやらが自分たちの日々のくらしにはなにももたらしてくれないことに気づきつつも、いつかは報われる、そう思いつつ過ごしていたと思う。
一見、素晴らしく見える言説。
貧困をなくそう、飢餓をゼロに、すべての人に健康と福祉を。
SDGsの17のゴールについて、文句を言う人はいないだろう。だって、そうあった方がより良い社会に見えるから。
これに反論するには、謳われているこれらのテーマよりより強い強度で、反証しなければならない。
しかしこれらのゴールは、そもそも反論する必要すらない、無敵の命題なのだ。
ひとは多くのテーマを投げられると混乱してしまう。マジックナンバー5と言われるように、17のゴールなんて扱えようもない。
それでもテーマ単体はそれぞれどうしようもなく正しい。ただしいのだ。
そうやって少しずつ罪悪感を逆手に取り、気づかないうちに、正しさを盾に作り上げてきたディストピアは我々が暮らす社会を次第に蝕んでいったように 思える。
こんなことネットで言ったら社会的に死ぬよね、みたいな枕詞をつけて、対面で、「ここだけの話」をするようになってしまっている。
1984年で描かれていた監視社会は気がつけば現実のものとなっていた。
そんな時代に暇空茜氏が登場したのは痛快この上ない出来事だ。
私はapos時代やブラウザ三国志時代の空白氏を存じ上げなかったが、Twitterにて「暇な空白」として現れた以降、フォローこそしていなかったがリストに入れて彼の振る舞いを眺めていた。
すぐレスバ対象にマウントを取るし、ピンフスキーにウザ絡みをし続けるさまなどは、見ている分には昔のインターネットが戻ってきているような気がして個人的にはめんどくさそうだけど好ましく思えていた。
彼を好ましく思わない人からは、承認欲求に狂った躁状態であるという揶揄を目にしたが、それは誤りで今も昔のインターネット然とした振る舞いの延長であると思う。
忖度なくマサカリを投げ、雄叫びをあげる猛獣でありつづけるだけであり、私のような新参から見ても変化してるとは思えない。
とにかく氏は特殊個体であることは間違いないが。そういう人なのだ。
そんな彼が暇を持て余して?始めたウソを暴くという戯れだが、この話を追っていてずっと感じていることがひとつある。
彼は一切攻撃していないのだ。
ただ淡々と記録をつまびらかにし、過去のデータや発言と照合して、それらを解説してオープン化しているだけにすぎない。
それが攻撃だと感じるのであれば、自身の振る舞いを顧みた方がいいと思うが、それはまた別の話。
正しい「とされる」ことをしているから、多少難があっても多めに見てもらえる、というバリアが彼の行動によって無効化されつつあるように見える。同時に相手がたの反論や非難の矛先を全て彼が受けることによって、矢面に立ちたくない、立てない事情がある他の人間も行動に参加できるようになっているのだ。
結果、暇空氏が一人で叩き出せるダメージよりも遥かに大きな数値を稼ぐことができていると思う。
むろん、暇空氏一人が攻撃もしなければならない場合だったとしてもかなりの数値だと思うけれど。
こういった暇空氏が端緒となった調査行動だが、彼が裁判費用として集め始めたカンパの金額を見るに、社会的に大きなムーブメントが産まれていることは疑いようがない。皆、彼に望みを託したいのだ。一方で、Twitter以外のソーシャルメディアではこの話題をあまり見かけない。
だからマイナーな運動なのだ、影響はないという意見になってしまうのはわからないでもない。しかしこれは(あくまで私の個人的な見解だが)実態を窺い知ることができないという観点から正しくないと言えるだろう。
私のFacebookのフレンドには、暇空氏が言う83-2人委員会の人間がいる。「ナニカ」に近いと目される組織で勤めている人間も複数名いる。財団の犬も。
社会人として、そんな交友関係の中で、この関連の記事に言及なんてできないのは自明であろう。
関係性に色々なグラデーションがある中、83-2人委員会に名を連ねているけれど、今のあなたの見解は?なんて今のインターネットの世界で聞けるわけがない。そしてそもそもFacebookは国内においては仕事の告知や自慢しか流れてこなくなっている斜陽気味のメディアだ。
わざわざ、波風を立てるようなことを書かないのだ。書いてしまうような人は狂人であろう。(おそらくその手のタイプの人はフレンド関係のままだけどフォローをはずされているだろう。)
しかしながら、わたしと同じようなソーシャルグラフを持つ友人とリアルで飲む時に、ポロッと話題に出してみると面白い反応を得られるのだ。
お互いの認識を恐る恐る確認するようなやり取りをした後、「あれまじでやばいよね」みたいな形になる。
そして、「暇空にカンパしたもん」というように、陰ながら支持している旨を明かす。「おれも」と返す。そして、「これはFBでは言えないよねー」「そうそう、角が立ちすぎる」なんて会話になるのだ。
極めて個人的なサンプルであるが、800人くらいフレンドがいる中で、その中で近似したソーシャルグラフを持つ200名の中で、たまたまリアルで会う機会があった人のうち15人弱がそんな感じだった。
普段積極的にインターネットに触れている党派性に染まっていない層はWBPCの話について好ましく思っていないと思っていいんじゃないだろうか。
一方で、ソーシャルグラフが近くない友人、実家近辺の友人や大学時代の友人はこの問題を認知すらしていないからここが課題だと思われた。
左のいつメンがいれば、同様に右のいつメンもいて、一般的な生活者だったらどっちのいつメンの話も聞きたくないのだ。怒りに満ちた言葉や、皮肉になってない当て擦りの言葉なんかもう、たくさんなんだよ。
そういういつメンは言葉遣いも悪くなる。怒っている人には近づかなくない。だから先鋭化する。
そんなところに突如として現れたのがこの冷静さに満ちた動きなのだ。観客をするにもリテラシーが必要とされる。
かわいそう、良さそうといった感情によって蹂躙されてしまった社会と世間を取り戻す智慧の革命と言っても過言ではない、かも。
あけすけに語られる不恰好な言説ではなく、冷静にウィットを込めて、時には自虐も入れてソフィスティケートされたうえで投げかけられるから、抵抗なく飲み込める。これを冷笑という向きがあるのかもしれないが、そう知覚してしまうこともわからないでもない。しかし、冷笑というよりはポップであると感じる方がおおいのではないだろうか。
本件はもはやcolabo問題ではない。
ナニカが何かは観客席の人間からはわからないが、最終的にはナニカ疑獄に収束すると思うし、そう願いたい。これは静かな、静かでポップな革命だといえよう。これがきっと、戦後の本当の終わりを示す標なのだと思う。
・ナノマシンにより女の脳改造して支配者の命令に従うようにする
・話術で女をマインドコントロールする
洗脳、マインドコントロールなど 他にもいろいろ考えたけど、どれもしっくりこない。
結局、弱い男が他人を支配したいっていう欲求を満たすのは難しいんだろうなぁ…………
強い男なら女を支配して好きなようにできるけどね。
まあそんなことはどうでもいいや。
「うおおぉぉぉーっ!」
『ゴブゥ?』
「おらあっ!!」
その瞬間、俺の手刀がゴブリンの首筋に吸い込まれるようにして入り込んだ。
ズドンッ!! 鈍い音とともにゴブリンの頭が吹き飛び、地面に転がる。
『ゴブッ!?』
仲間が一瞬で殺されたことに動揺したのか、他のゴブリンたちがたじろぐ。
「おらああぁっ!!」
ドサッ……
最後の一匹を倒したところで、俺は大きく息をつく。
「ふぅ~」
年齢は24歳。
俺がこんなにも強くなったのには理由がある。
そんな時だった、俺の前に女神様が現れたのは―――
「どうしたんだい太郎?どうしてそんなに落ち込んでいるんだい?」
そう言って女神様はニヤニヤと笑い始めた。
「他者はお前の存在を否定しているが―――お前には特別な才能がある。私にはそれで十分だ」
「奴らはお前に嫉妬しているのさ」
女神様のおかげで俺は生きる希望を取り戻し、前を向いて歩き出すことができた。
そして俺は生まれ変わったのだ。
「ぅ、うう。ぐっ、えぐ…」
コンクリートの壁に囲まれた薄暗い地下室で喘ぎ声を響かせているその昨日まで男だった者の名はこっくん、趣味は増田だ。彼には「増田なのに名乗らずにはいられない」という障害がある。
「オマエ、こういうのがいいんか?」
なちゅらるはそう言いながらこっくんのアナルから伸びている紐を荒々しく引っ張った。
「あうっ」
「返事をしなさい」
「ひっ、き、気持ちいい、ですぅ」
眉間に皺を寄せながらなちゅらるは無言で紐を引いた。
すぽぽんっ
「ぅあぁぁぁ…」
尻穴から3,4つの紐に繋がれた数珠のような物が飛び出し、宙に浮いた。
穴の中にまだどれだけの数珠が残っているのかは当人達にしか分からない。
暗さ故確認の術は無いが、なちゅらるはそれを聞いて確かに微笑み、右腕を、強く、引いた。
「ぐぼぼおお、くう、ぅあああぁああぁあ……」
その物体は雄叫びを上げながら激しく崩れ落ち、動かなくなった。それはもはや「国語力増田」では無く、完成された肉奴隷だ。
そう、ついにこっくんは「アナルでしかイケない」という障害をも手に入れることになったのだ。
― も う 一 つ 障 害 を 増 や し て き ま し た ぁ !
遠くで誰かがそう叫んだ気がした。その声がその穴奴隷に届いたかは分からない。
アナルファックを終え、なちゅらるが満足そうに地下室を離れた後、そこには薄い吐息と天井から垂れる水の音だけが暗闇でいつまでもいつまでも響き続けていた。そう、これがいつか来る彼のアフターフーチャーなのだ。
まるで、ドゥルンという効果音が聞こえるかのように
そんなことよりも、3ヶ月後に託されていた仕事をどうしようか…
そればかりを考えていた。
誰にも話さずにいれば何とかなるんじゃないか…いや…無理だ…。
こっそり中絶をして何事もなかったように普段の生活に戻ろうか……。どうしよう…
いてもたってもいられずに連絡をしたのは
その昔お世話になった知人だった。
久しぶりの連絡なのに突然の話に
彼は、少し驚いてはいたがすぐに「俺の素直な意見は産んで欲しいけどな、」とこちらが内心ホッとするようなある意味無責任な意見をくれた。
この段階で、私の答えは決まっていたのかもしれない。
でも、悩んでいたのも事実だ。
その後の退社までの日々は、あっという間といえばあっという間だったし
時に泣き、時に発狂し、
Instagramに投稿されているキラキラマタニティライフとは全くの無縁な毎日。
マタニティマークなんてつけて街へ出たのは2回程だったし
あとは、それまで着ていた服を、なんとなく誤魔化し誤魔化し着ていたくらいで
日々、自問自答を繰り返しこれでよかったと何度も自分に言い聞かせてみたり
今考えると、妊娠という幸せを感じられるほど、私には余裕も時間もなかったのだ。
そんな心の不安定な母を選んだとはつゆ知らず
子は、いろいろとハプニングはありつつも
そして、予定日の5日前の夜
テレビを診ていると
その4時間後、地獄をみるとは知りもせずに病院へ涼しい顔をして受診した。
赤子を抱き抱えることも話しかけることも無く寝た。助産師さんが焦るくらい
赤子を気にすることも無く寝落したのだった。
これから先、妊婦の日々なんか気にならないほどの地獄が待っているのだが
そのエピソードは、気が向いたら書こうと思う。
[第1話]漫古☆知新-バカでもわかる古典文学- - 漫☆画太郎 | 少年ジャンプ+
その日、漫☆画太郎がギャグ漫画の中で僕らに突きつけた問いかけに即答できた人はいたのだろうか?
誰が想像できただろうか?
最下層のプロレタリアが団結して自由を勝ち取る物語だと僕らは信じていた。
だが、まさに船員たちが勝利の雄叫びを上げるそのまさに水面下に、彼らプロレタリアの手によって搾取された貧しき者達がいたことに誰が気づいただろうか。
この事実を前に、僕らは物語から読み取るべき答を完全に見失ってしまうのである。
最下層で蠢く者達よ団結しろ。
勝利はすぐそこにある。
だがおよそ1世紀近くの時を経て新たな解釈とともに蘇ったこの物語はどうだ!
「蟹」だ!
最下層にいたのは「船員」じゃない!
「蟹」だったんだ!
そうだ。
小林多喜二の描いた物語において、最下層の者達は団結さえしていなかったのだ!
この教訓は余りにも重たい。
事実なのである、本当の最下層に居るものには団結さえ出来ないということこそが。
恐らくこのことには小林多喜二さえ気づいていない。
1920年代、あの時代はまだ人間中心主義の中に人類はいたのだから。
「蟹」の権利、「蟹」の気持ち、「蟹」の苦しみ、そんなものは誰も感じていなかったのだ。
恐ろしいことだ。
最下層の者に立ち上がることを呼びかけていたはずの物語は、本当の最下層のことなど端から考えていないのである。
これはある種の縮図だ。
漫☆画太郎は「ジャンプラ読者は馬鹿だから文学を読まない」と語るが、まさに現実においても真なる最下層の世界に文学は存在しないのである。
物語を共有することさえない者達は、「赤化」することも出来ないまま、ただ搾取される運命を受け入れるだけなのだ。
蟹工船を読んだ直後、「最下層を救うのだ」と立ち上がったとき、君の心の中にいた「最下層」とは「蟹」だっただろうか?
我々が100年近くにわたり、その存在にさえ気付かなかった「蟹」たちの怒りが我々に襲いかかってきているのだ。
SNSの発達によって古の時代においては何の力としても数えられなかった者達が団結を始めている。
指先しか動かせなかった障害者ですら、今はアカウント一つあれば団結に参加している。
人類に侵されるままであった地球環境は、人類の内側から人類への反逆者を生み出し尖兵として戦わせている。
この100年の間に、ただ搾取されるだけで終わるはずだったより底の底にいるものたちが団結するための下準備が整ってきたのだ。
人類が奴隷として扱うはずだったAIは人類から仕事を奪い、逆に人類がAIのために奉仕することで生き延びようとしている。
猿が猿であることを理由に絶対の権力に君臨できると信じられた時代は終わりだ。
自然は団結し、感化された者達が裏切り、機械文明はその中で産まれた機械の手によって壊される。
この奴隷船に暮らす猿たちは最下層などではない。
見えていた世界の底の底から、本当に搾取されてきた者達が立ち上がる時が来る。
君は最下層になんか居なかったのだ。
加害者として振る舞うのは権力者への反逆のときだけだというのは妄想だ。
搾取するものは団結によって滅ぼされるというなら、人類こそが滅びるのである。
深いぞ。
オレオレFCが柏レイソルに3―0で圧勝。5月29日の川崎フロンターレ戦以来、約5ヶ月ぶり、リーグ戦20試合ぶりの白星を掴んだ。前半27分にDFリシャルソンの技ありミドルシュートで先制すると、後半12分にはエースFW吉田の3年連続二桁ゴールで追加点。同34分にはFKからDF松岡がヘディングで合わせ、3点目を奪った。守備でも村上を中心に完封。同勝ち点の清水、京都が共に敗れたため、わずか1節で降格圏を脱出し、暫定16位に浮上した。次節は29日、アウェイでサンフレッチェ広島と対戦する。
【写真】柏に勝利し、サポーターと歓喜を味わうロイブルイレブン
◇ ◇ ◇
長かった、遂に掴んだ…。試合終了のホイッスルが鳴ると、ロイブルイレブンは歓喜の雄叫びをあげ、阿野燿大監督は渾身のガッツポーズ。ベンチも駆けつけたサポーターも歓喜に包まれ、中には涙する選手、サポーターもいた。5月29日の川崎戦に勝ってから、長く続いた暗闇のトンネル…。昨年は1点リードしながら、残り15分で5失点して大逆転負けを喫した三協F柏でリーグ戦20試合ぶりの白星。イレブンは試合後、サポーターと喜びを分かち合った。
負ければ、残留へ崖っぷちとなる一戦。前半は柏にボールを持たれ、危ないピンチも作ったが、そんな重圧を払拭したのは左ウィングバックで先発したDFリシャルソンだった。前半27分、山本のパスにオフサイドぎりぎりで飛び出したリシャルソンは角度のないところから、GKも見送るだけの技ありシュートをゴール右隅に決めた。ここ最近はベンチスタートだったブラジル人DFは「大事な試合、チームのために決められて嬉しい」と笑顔を見せた。
9月3日のジュビロ磐田戦以来の先制点で肩の荷が下りたイレブンは本来の力を取り戻すと、後半12分には山本のスルーパスに反応した吉田がGKとの1対1を冷静に流し込み追加点。「練習からやっていた形。山本と目が合ったし、準備はしていた。それがいい形でいいコースにいった」と振り返った。最後は同34分に山中のFKをDF松岡が頭で合わせ、ダメ押し点を奪った。守っても、村上を中心に声を掛け合い、チャンスを作らせず、ベンチも声を出して、盛り上げた。3試合ぶりの無失点だが、完封勝利は川崎戦以来となった。
19試合未勝利中は攻守が噛み合わず、10月1日の京都戦に敗れ、相田満博前監督を解任。バラバラになってもおかしくなかったチームを作戦担当から2日に就任した阿野燿大監督が「とにかく前に、積極的に、ポジティブに、楽しむ」をテーマに、選手をまとめあげた。初勝利を挙げた指揮官は涙を見せ「選手たちが粘りに粘って、あきらめない姿勢を出してくれたんで。そこが『オレらのサッカー』で大切にしてきた部分やし、続けてやってくれた結果だと思います」と、どん底からはい上がってきたイレブンをたたえた。
降格濃厚と言われていたが、この勝利で残留に一歩前進した。次節は29日にアウェイで広島戦。清水、京都らの結果次第ではあるが、次節にも5年連続のJ1残留が決まる可能性が出てきた。山本は「あと2試合、勝って、3連勝で終えたい。今まで悔しい思いをさせたサポーターに歓喜を届けたいし、僕らも同じ熱量で戦います」と、ラストスパートへ必勝を期した。
18位京都は19日に福岡戦、22日に鳥栖戦、19位清水は22日に最下位磐田と対戦。オレオレはこの期間、試合がなく、京都が勝ち点2以下、清水が磐田と引き分け以下になった場合、29日にも残留が決まる可能性がある。オレオレが勝利し、京都がC大阪に、清水が鹿島と引き分け以下に終わった場合のみ、2試合を残して残留が決まる。それ以外の場合は最終戦に持ち越し。
柏がオレオレにホームで大敗し、これでリーグ戦9試合未勝利となった。試合開始からボールを支配し、チャンスも作ったが、前半27分に失点。後半12分に失点すると、気落ちしたのか、その後はチャンスすらなかった。放ったシュートは僅か6本。ネルシーニョ監督は「残念であり、妥当な結果。全てにおいて下回った」と完敗を認めた。試合後、サポーターからは容赦ないブーイングが浴びせられた。
ちゃんと統計取ったわけじゃないから結局お気持ちでしかないんだけどさ。
ここ数年で感覚値は確実に増えてる。
電車、スタバ、その他あらゆる場所でうるさいガキに遭遇することが。
この辺が理由かなっていうのを挙げてみる。
まあ正直この観測自体が俺の認知の歪みっていうか更年期障害的なものなのかもしれない。
若い時よりも耳がうるさいガキ特有の甲高い音に敏感になったとか、単に堪え性がなくなったとか。
実際ガキがうるさくなってる説。
「外で騒いじゃいけません!!」って親がちゃんと命令してない説。
車の排ガス規制がロクになかった頃に生まれた奴って、排ガス中の水銀だか何だか吸い込んで脳にダメージが蓄積するらしい。
そんな感じで、ガキをうるさくする化学物質やら何やらが空中を飛び交ってんじゃないかという説。
まあ反ワク5G並みの陰謀論だわな。
この問題について考え始めた時、最初に観測的にはこれなんじゃねって思った説。
「子供は国の宝だからちょっとくらい良いでしょ」みたいな、子持ち特有のガメつさっていうか。
「お客様は神様」ってのはこっちが言うから意味があるのであって、お前が言うんじゃねえよって。
「子供は国の宝だから」ってのはこっちが言うから意味があるのであって、お前が言うんじゃねえよって。
たぶんうるさいガキの比率なんて昔も今も変わらないんだ。
ただ、昔は専業主婦が一家に一人いて、うるさいガキは家の中で雄叫びを上げていた。だから周囲に迷惑はかけなかった。
ところがどっこい、女性の社会進出やら不景気やらで全員の賃金が下がり、専業主婦なんて雇う余裕のある家はガッツリ減った。
そうなると、うるさいガキを家に一人で置いておくわけにはいかない。外に連れ出すことが増える。
その結果、うるさいガキを観測する機会が増えた。
うんまあ、この説だとしたらさ、親御さん、あなた達は悪くないよ。
でもさ、せめて貴方の製造物が周囲に騒音を振りまいた時には速やかに黙らせるとか、
そもそも静かな環境を求めている人が多い場所に連れてこないとか、
そういう心遣いくらいしてくれても良いんじゃないの?
どこからともなくそのような声が聞こえた方へ目をやると散歩するかのように歩む男居た。その手には刃物。薪割り用だろうか。
男の視線はテントを物色するイノシシへ向けられた。
ご存知だろうか?野生動物は意外と人馴れしている。ただ人馴れしていると言っても野生動物は野生動物へ無関心な農夫などに馴れているのだ。
当然ながら自身へ危害を加えそうな者には警戒をするし、怯えから予測不可能な行動を取りそうな者にも野生動物は警戒を示すのだ。
男の歩みは驚くほど緊張感がなく自然体だった。キャンプ場という自然へ溶け込むような、まるで男が置かれている環境を利用するかのような歩みで、確かに目の前にいるはずの男、その男の存在感が希薄なのである。
ついに男はイノシシへ手を伸ばせば届きそうな距離まで肉薄し、一閃。
都合の良い餌場を得たと油断していたイノシシは急に身体へ走る痛みへ驚き、その痛みを与えてきた者がいつの間にか直ぐ近くへ居ることに驚いた。
イノシシは親から子へ受け継がれる本能のまま、考えるよりも速くすかさず体当たりを選択したものの男は後ろ歩きで軽く回避する。
メガネをクイッと動かしながら傍観していた別の男が言葉をこぼした。
「運動において蹴り足は重要でアスリートも蹴り足にこだわりを持っている人が居るくらいです」
男が体当たりを回避したことによりイノシシの思考は現実へ追いつく。初撃で蹴り足の力を奪われ体当たりの威力を削がれていたのだ。
男は刃物を振り回し、冷静にイノシシの視覚、聴覚、嗅覚を奪って行く。
ピギィッッッ!
光がなく音も無い暗黒の世界でしっかりと大地を踏みしめイノシシは雄叫びを上げる。気道にたまる血を雄叫びと共に吐き捨て息を整える。
コイツは強大な敵だ。負ければ死n・・・思考が急な衝撃によって遮断される。息をついたスキを狙う男の強烈なキック。
五感が制限される状態で平衡を維持するのは難しくイノシシは転倒してしまう。
現代格闘技においても蹴り足の重要性はもはや語るまでもなく、蹴り足を軽視することはボクシングに蹴り技が無いと主張してしまうような思春期中学生の戯言と同様であり、高校生ともなれば恥ずかしさのあまり訂正するのが普通です。
男は気配を自然へ溶け込ませ接近しイノシシの蹴り技を奪ったのです。
気配を消すことや視界を奪うこと、脱力した姿勢の有用性は、とある闘技場で立証されていることは非常に有名な話で、この男はかなりの「使い手」であることがわかります。
「ぅ、うう。ぐっ、えぐ…」
コンクリートの壁に囲まれた薄暗い地下室で喘ぎ声を響かせているその男の名は「スパルタ教育」、趣味はクンニだ。彼には「芸人なのに笑えない」という障害がある。
「オマエ、こういうのがいいんか?」
なちゅらるはそう言いながらスパルタ教育のアナルから伸びている紐を荒々しく引っ張った。
「あうっ」
「返事をしなさい」
「ひっ、き、気持ちいい、ですぅ」
眉間に皺を寄せながらなちゅらるは無言で紐を引いた。
すぽぽんっ
「ぅあぁぁぁ…」
尻穴から3,4つの紐に繋がれた数珠のような物が飛び出し、宙に浮いた。
穴の中にまだどれだけの数珠が残っているのかは当人達にしか分からない。
暗さ故確認の術は無いが、なちゅらるはそれを聞いて確かに微笑み、右腕を、強く、引いた。
「ぐぼぼおお、くう、ぅあああぁああぁあ……」
その物体は雄叫びを上げながら激しく崩れ落ち、動かなくなった。それはもはや「笑えない芸人」では無く、完成された肉奴隷だ。
そう、ついにスパルタ教育は「アナルでしかイケない」という障害をも手に入れることになったのだ。
― も う 一 つ 障 害 を 増 や し て き ま し た ぁ !
遠くで誰かがそう叫んだ気がした。その声がその穴奴隷に届いたかは分からない。
アナルファックを終え、なちゅらるが満足そうに地下室を離れた後、そこには薄い吐息と天井から垂れる水の音だけが暗闇でいつまでもいつまでも響き続けていた。そう、これがいつか来る彼のアフターフーチャーなのだ。
私は父が大嫌いでした。
末っ子の私は末っ子あるあるなのか、あまり幼少期の写真もなく、家族で旅行に行ったのもベビーカーで東京ディズニーランドに行ったのが最後だった。シンデレラ城の前で撮った古びた写真を見せられ、ほらみんなでディズニーランドに行ったんだよ。なんて母に言われても覚えているわけもなく、羨ましいという気持ちが膨らむばかりでした。
誕生日ひとつとっても、兄達は母手作りのアンパンマンのケーキと一緒に写った写真も残っていてズルい。私の誕生日なんて写真どころかケーキがないことだってあった。それも全部、父が悪い。父がギャンブル好きで借金まみれなのが悪いのだ、と思っていました。休みの日は寝るかパチンコか競艇か。たまに家族サービスをしてくれることもありますがそれは稀なことでした。
そんなこんなで家計は火の車なので私が小学校中学年の頃から母は働きに出るようになりました。最初は日中働いていた母も、稼ぎが足らずホテルの厨房の夜パート、更にスナックと職を変えていきます。父も泊まりや一日仕事が多かったので兄妹だけで夜を過ごすことも多くなりました。それに比例するように両親の喧嘩が増えていきます。何度も母の携帯を逆パカ(死語)して破壊したり、服を切ったり、暴力を振るったり、果ては首を絞めて兄妹で警察を呼んだこともありました。祖父母の家から電車で1時間以上かけて小学校に通うことも何度もありました。
なんで離婚しないのかと兄妹で何度も言いましたが、ひとり親で兄妹5人も育てられる福祉のサポートも無く、余裕がないから我慢するしかないと言われ続けました。
そうして半引きこもりになった私は高校受験の時を迎えていました。レベルを下げまくった公立高校すら内申点の悪さで落ち、さらに下の公立の二次募集も落ちました。父からは私立にやる金なんて無いと言われ、もう中卒で生きてくからいいわ!と喧嘩していたところを母の説得で私立に進学することに。(兄は私立に行ったのになんで私は駄目なのかという思いもありました)
そして在学中のバイト代は完全母管理。バイト代を自身のお小遣い代としているバイト仲間が羨ましくなることもありました。若かったので。
やってきました修学旅行。私立あるあるなのか、私達の旅行先は海外でした。授業でも楽しくどこを観光するか話し合っているうちに班長に決まり、ワクワクは最高潮。ですが、修学旅行の積み立てを崩し、父が遣いこんでいたことが発覚しました。
ひととおり泣いて暴れた後に全てを諦めました。もう行けないんだ、どうでもいいやと。母が知り合いからお金を借り、行けるようにしてくれましたがそんなお金で行くのも嫌でした。行かせようとする母と行かない私で揉めに揉め、結局無理矢理タクシーに乗せられた私は集合場所に遅刻して現れました。こんな話出来るわけもないので、寝坊して迷惑をかけてごめんなさいと謝り普通の顔をして修学旅行に参加しました。先生とも一悶着ありましたがいい思い出になりました。
その後も両親の喧嘩は何度もありましたがそれもいつも通り。出席日数は足りてないはずでしたが先生方の温情で無事に卒業の日が来ます。奨学金も借りられず、高卒フリーターになりました。成人式の振袖ももちろんお金がなかったので諦めていましたが、小学生の頃に亡くなった祖母が私の為に着物屋さんにお金を掛けてくれていたので素敵な振袖を買うことができました。本当に祖母には感謝しかないのです。
なんやかんやで父も年を取り、それにつれ性格が丸くなりました。仕事に行かなくなってからは毎朝のように私を職場に送ってくれました。両親と私でいきなり日帰りで温泉に行くこともありました。父が私にたくさん話しかけてくるようになりました。ですが返事だけで会話をすることはほとんどありませんでした。どうやって接していいかもわからないし、今までのことを無かったことにされるのも嫌だった。だから冷たくするくらいが丁度いいと思っていました。
今は誰も住んでいない祖父母の家に家族が集まりました。夜は皆で近くの焼肉屋さんで食べて、父は発泡酒ではなく、大好きなビールをしこたま飲んでそれはご機嫌でした。祖父母の家に着くと一足先に父は横になりました。たまに母に水を持ってくるように頼んでいましたが、私達兄妹はそんな父を気にすることなく、リビングで兄妹水いらずでテーブルゲームをして遊んでいました。すると、父が急に雄叫びのような大きな声をあげました。その時に、相変わらず寝言がうるさいなぁなんて言わずに、確認をしに行けば良かったと後悔しています。
30分後、気づいた時には父は動脈破裂で亡くなっていました。
父がまさか亡くなるなんて。晴天の霹靂でした。思春期の頃は死ねばいいのにと何度も思っていましたが、本当に死ぬとは思っていませんでした。憎まれっ子は世に憚ると思っていたんです。どうせ母のが先に亡くなるだろうから老後の面倒見るの嫌だなーと思っていたんです。震える手で救急車を呼んだり、警察の方に事情を聞かれたりしましたがあんまり記憶がないです。ただ、あの時に気付いていれば父は助かっていたんじゃないかということばかり考えていました。
最近は姪っ子を可愛がったり猫を可愛がったり車を出してといえば出してくれたりして、実は好感度が上がっていたのです。冷たくしたり、母と一緒にふざけてお尻を叩いたりして、少しずつあの頃の仕返しをしていたのです。結局逃げられましたが。畜生。
何年か経ちますが今でも父への思いはあまりまとまっていません。嫌いなような好きなような。まあ素直に好きと言いたくないだけなのでしょうけど。
あんなにあんなに憎んでいても時が流れると絆されたり、むしろ後悔したりすることがあるんだよ。ということです。ちなみに兄の中には未だに父を許していない人もいます。なのでまあ人それぞれですね。でも亡くなった人のことを悪く言っても仕方がないし、良くしてもらったこともあったのでその事を覚えておこうと思います。天国に行けたかはわからないけどイッヌと仲良くしてて欲しいな。
母と久しぶりに父の話をしていたらお互いに涙が止まらなくなったので書いてみました。