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2012-06-12

エロマンガを買う女の子に恋をした

大学に通っていて、アルバイト書店でしているんだけれど、

たまに、エロマンガを買っていく女の子がいる。


18歳、19歳ぐらいかなぁ、結構可愛い。素朴な感じ。あんまり服には関心がなさそうで、

オシャレとは言い難い。っていうか、ジャージで来たときは驚いた。


うーん、三次には興味なくて、二次派なのか。あるいは別腹扱いなのか。

店員が客に関心を持つのはまぁいいことじゃないんだけれど、やっぱ印象に残る。

エロマンガって、やっぱり男が買っていくほうが断然多いんだけれど、たまに女性で買って行く人もいるんだよね。

ただ絶対数としては、メチャクチャ少ない99対1ぐらいだからネットで買う人が多いかもだけれど)印象に残る。


っていうか、わざわざ俺のいるレジじゃなくて、もう1つのレジでは女性いるからそっちに行けばいいのに…

そういうのは気にならないのかな…とかなり気になっていて、それは単なる興味心なのか、俺なんかキモ男みたいだなと

思うようになった。


でも、やっぱ来ると嬉しい。どうやら好きになったみたいだ。もう当たって砕けろってことで、

メモ紙にメルアド電話番号を書いて、デートしたいです、と一言添えてコミックス入れた袋の中に投げ込んでおいた。


渡した後は、心臓に悪かった。あ、やべこれ店長とかにクレーム来たら、俺死亡フラグじゃねーか。っていうか、キモイ、痛いって

周りから言われるぜ、やべぇと汗だくだく。っていうか、口で言ったほうが良かったんじゃねーかと、そんな葛藤をしつつ

連絡を待ったのだけれど、携帯は鳴らず。

1日が過ぎて。


2日が過ぎて。


3日目に、見慣れないアドレスからメールが来た。「いいよ。〇時に〇〇のスタバで」と、簡易な文。

しかったんだけれど、すっげー簡易文だから、逆に不安になった。っていうか、コーヒー飲まないかスタバ行ったことねぇ。


で、待ち合わせのスタバ約束の15分ぐらい前に行ったら、すでに来て本を読んでいた。ちなみに、ジャージ姿。

本の形状から漫画かなと思ったのだが、まさかエロマンガじゃねぇだろうな…と、複雑な気持ちで、話しかけて何読んでるのか

確認したら、よつばと!だった。うん、さすがにエロマンガだったら、俺もリアクションに困ったから良し。


で、そのあと、普通にその辺の雑貨屋とかブラブラして昼飯食べて解散(2時間ぐらい)。

どうやら、くまのがっこうのぬいぐるみが好きらしく、エロマンガジャージよつばと!+くまのがっこうが俺の中でインプットされた。

そんなわけで、(向こうが帰るっていうことで)早々にデートが終わり、俺は楽しかったんだけれど相手は楽しくなかったのかな…と

軽く凹んでいたら、「またデートしようよ」って電話があった。メールじゃなくて電話だったから、ちょっと驚いたわけだが。


しかも、「またデートしようよ」「あ、うん」(ガチャ


なんていうの?大雑把というか、淡泊というか、そういう人なのかなとようやく気付く。

そういえば、あんまり笑顔も見せない。くまのがっこうのぬいぐるみを抱えているときは、こっちがキュンってなるぐらい笑顔だったけれど。


そんな感じで、デートを重ねてそのまま付き合うことになった。

付き合って分かったのだけれど、向こうは年上だった。22歳。学生と思い込んでいたのだけれど、商業デザイナーだった。

エロマンガは、単なる趣味で読んでいたらしい。そういうエロマンガ的な変態プレイを求められるのかと思っていたけれど、

そんなことはなかった。いや、でも、漫画と同じシチュエーションで同じセリフを言い合うというプレイをすることがあるから

やっぱり多少は変態なのかも。楽しいけれど。


そんな感じで、付き合って半年が経ちました。



【追記6/15】

携帯コミックサイト「モバMAN」で『都立水商!2』を連載中の

漫画家猪熊しのぶ先生http://twitter.com/#!/shinobu_inokuma)に気に入って頂けたみたいなので、

Twitter経由で、ご自由に漫画材料としてお描きくださいとお伝えしました。

もし今後、先生が似たような話を描かれることがあっても、それは公認ですのでご理解いただければ幸いです。

 
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