はてなキーワード: 逆探知とは
竹箒の列が色々荒れたらしい。調べて出てきたのは主に「なんでサクチケ組を並ばせてるの?」という批判。これについて外野から解説してみようと思う。
自分はぶっちゃけると館内担当のしがないスタッフ。最低限の素性だけ明らかにしておくと、東4ホールのスタッフではない。これだけ。
今も現役でスタッフしてるけど若干違う部分はあるかも。
・なんで7時にサクチケ組を並ばせるの?
実はこれ、並ばせてるんじゃない。列のような何かを作ってる。傍から見たら列だけどな。
ここで「なんでチケ組を優遇するんだ!10時30分より前に列を作るのはおかしい!」という一般・サークルの声が飛んでくるのも分かる。でも昔はちゃんと列を作って「なかった」んだ。
散々ここまでチケって呼んでるけど、正式名称が「出展サークル専用通行証」という名の通り、この紙は本来、買い物をするためのものではなくサークルが頒布の準備のために先に入って準備するための証券だ。
それがすなわち「開会前に会場に入れる」という徹夜にも始発にも勝る最強のチケットとして大昔からコミケットで幅を利かせてきた。
流石にスタッフどころか一般でも来たことねえから知らんけど、晴海時代からこうなってたんじゃねえかな。
で、コロナ前は本当に列は作ってなかった。サークル前で並ぼうとしてる奴らは「まだ列は作りません」「ここは通路なので立ち止まらないで」とアナウンスして散らしていた。
シャッターに関しても同様で、中央通路に集まってくる奴らは散らすんじゃなくて放置していた。
チケでシャッターに並ぶやつなんてもう何年も買い物してる慣れてる連中だから中央通路に列作るって分かってる。ので、スタッフが集まると「お!作るんだな!」って一気にワーって集まられちゃうから、なるべくスタッフは近寄らせない。
ちょっと溜まってきたらそろそろ危険なので「まだ列は作らない」と散らす、もうこれ以上耐えられそうになかったら形成、って流れ。
コロナ前も今も、結局「列を作らないと危険」という判断の元形成される。特に今は、とにかく密と接触を避けたいし、シャッターの開いていない換気の悪い館内でチケ組に中央通路占有されたら溜まったもんじゃない。
本当に設営しようとしているサークルにも迷惑だし、感染が更に怖いと思う。
なので「なんで列を作るんだ!」の回答は、「じゃあどうやって列にするんですか」になる。いや、質問を質問で返すの良くないな。
「ただでさえこれだけの人間が集まってくるのが危険なのに、コロナ禍で密集密接を避けるためにも最初から外に形成しました」かな。
Twitterでさんざん見ただろうが、7時30分の段階で東6ホールまで伸びてしまったあれだけの人間を感染対策が叫ばれるご時世下でどこにプールしてどうやって安全に形成するというのだろうか。最適解が出せる人は是非次回から館内担当でお待ちしております。
昔は「○○に並びたい人は手を挙げて、スタッフにランダムに叩かれた人から先頭に形成する」ってのもやってたけど、接触を生むし並ぶ人間の数が違うし。
あとはあれの先頭と最後尾を真逆にするとかな。ただこれは列の再転換が死ぬほどだるいし最悪暴動が起きて怪我人が出るし場所がないのでNG。小中規模の即売会なら出来るかも。
結局、コミケットって大きくなり過ぎた結果できないことも多いのだ。
最後にもう一つ。別に開会前に列を作っていたのは竹箒だけじゃなかったということ。
兼ねてから「竹箒に人が吸われるから他が楽だな」と買い専界隈では話題にされていたように他のトラックヤードは閑散としていた。
なので、竹箒だけじゃないよってことは言っておきたい。
と言われると凄い微妙。ifの世界線、妄想の話になるのでこの項読み飛ばしてもらっていいんだけど、コロナなんてなかったC100で、入場制限なし、チケもこれまで通り発行、本当にpdfとかなしの会場限定本とかやっていた場合、
シャッター前で入場者を散らし切ってシャッター開けて外に出して安全に作れていたか?というと分からないな。最初から中央通路に溜めちゃってたかな。
昔からこういうことはあった。明らかに転売目当てとか先頭取りたい奴が中央通路に突っ込んでくるの。最初は散らすんだけど焼け石に水で、もう作っちゃうしかないんだよね。
あそこでワチャワチャというか大きく動かれると中央通路沿いのサークルの机や搬入物が吹っ飛ぶ。誇張抜きで吹っ飛ぶ。
・なんで通行証にはサークル入場7時30分~って書いてあるのに7時前に入場させているの?
サークル入口の業務をやったことがないから分からないのだが、彼ら(サークル入口)は「人が集まってきた、やばい、入れなきゃ」という感覚なんだと思う。実際それで過去何度も7時半より前にサークル入場者がホールに突っ込んできた。
多分サークル入場口からよーいドンなんだろうから、「サークル入場待機列」でも先頭を取る戦争が起きていると推察される。
なので、6時半過ぎからサークル入口前でスタンバってる明らかにサークルではなさそうなガラの悪いおっさんたちが悪い。
昔は7時半より前に入ったとされる通行証は別の箱に入れて控えられて、後で逆探知してペナルティとか与えていたはずなんだけど、今どうなの?
・アーリーは5000円も払っている!なのにチケの方が有利なんて何事だ!
そうだね・・・これ昔と同じ入場無料だったらそこまで批判出なかったと思うけど、アーリー5000円もするんだからそりゃ文句も出る。というかなんで5000円も取ってるんだろ、準備会金ないの?
後で話すけど、「サークルは参加費に1万円出している」というサークル優位論は100%正解ではない。そもそも参加者はみんな平等なのでサークルの方が偉いとかないし。
5000円払ってるんだから何とかしろ!って精神はお客様になってしまうので良くはないと思うんだけど、実際俺が同じ立場だったらキレてると思うし、難しいなぁ。
「じゃあチケ手に入れれば?」って言ってくる輩もいるが、そんなこと言ったらダミーサークルが増えてしまう。正規の手段としては、サークルの知り合いを作るか、スタッフの知り合いを作るか、スタッフの知り合いの買い物グループに入ってください・・・
このような声がちらほらあったが、彼らには「自分のスペースがない」のだ。そもそも「出展サークル専用通行証」を持っているのが本当にサークルの人間なのかな?ということ。
コミケスタッフはボランティアで金銭的な報酬が出ない代わりにチケを何枚か貰えるのは皆さんご存知だな?最近それもめっちゃ減らされたけどな。
それとあと、混雑サークル対応用っていう通行証がある。これは大手の壁やシャッターサークルに対して他のサークルと同じ2枚だけ(昔は3枚)のチケットでは、売り子と列整理要員が圧倒的に足りないからだ。
コミケットアピールにも記載されている通り、サークルの列は基本サークルが面倒を見る。列の立ち上げとか導線引くのは準備会スタッフの仕事。
なので、壁サークルやシャッターに関しては”ちゃんと正規の手段で”チケの追加発行が認められている。何枚下りるかは上層部が最終決定するのかな、そこら辺は知らん。
これは少しでも混んでパケット実績のある壁サークルならやっていることだろう。勘のいい奴なら「なんであのサークル売り子が何人もいるんだ?」って気付いてるだろうし。
そんなわけで、チケ組の先頭は素性の知れないやつらだらけってことだ。
昔からコミケのマナー違反の代表格と言えば徹夜組だったけど、入場制限・有料チケット制で徹夜が駆逐された以上、次にクローズアップされて世間の日の目を浴びるのも時間の問題だったのがこの「チケ組」だったわけで。
10時前に並んだサークルは摘発しろ!っていう意見もあるけど、10時の開会と同時にじゃあ自分の隣のサークルに買い物行くのはいいの?みたいな問題になっていくし、コミケットって昔から「グレーゾーン」で生きてきたイベントだからこの辺明確に取り締まって線引きすると収拾がつかなくなる。
今はもうそういう時代じゃないんだなって分かっていても、実際にアクションするのって色んな手間とか時間がかかるから踏み出せないのも現状だし、とにかく徹夜がなくなった以上チケ組がやり玉に上がるのは今後避けられないと思う。
なんか出しちゃまずい情報あったら言ってください。
https://wwr-stardom.com/news/release523/
正直、存じ上げない方だったし、テラスハウスも見ていないので事のいきさつはよくわからない。
見出しが目に入ったとき、事故死か、急病か…もしかしてコロナ?…とか思った。いずれにせよ若いのに残念なことだ、と。
原因(と思われる事象)は、ネットの歴史で嫌というほど繰り返されてきた、ありふれた事件のひとつではある。具体的な案件、被害者を挙げればいとまがない。対処法も千差万別、裁判所に持ち込んで徹底抗戦をする、これも有名税と割り切った対応をする、など。
ただ隣国・韓国で相次いだ、トップアイドルと言って差し支えないレベルのタレントの自殺事件があって、様相がすこし変わってきてもいた。そしてついには、日本でも 同様の事件が起きてしまったということか。
いわゆる、こうしたネットイナゴ/ネット暴徒にどのように立ち向かうか、また、そもそもここで言う悪とは何なのか誰なのかといった論は差し控える。付け焼き刃の知識で雑な論を書いても何も実るものはない。
ただ、私自身、この事件に腑に落ちない、わだかまりを感じている。すなわち、SNSで叩かれて、なぜ自ら命を断たなければならないのか、ということに、左脳的なところでは承知していても右脳的なところで納得がいっていないのだ。
私事で恐縮だが、昨年書いた増田がプチ炎上をした。頭の悪いことにセルクマなんていうものをしていたため、はてブの通知は大変なことになった。ブクマ数が10を超えたところで「おや?」となり、そこからはあっという間だった。ブラウザを更新するたびに数字は増え、アプリを開くたびに通知が届いていた。最終的に300くらいになっていたはず。というのは、該当する増田およびブクマをこころの裡に封印しているからだ。思い出したくもない屈辱である。
そんなに大したことのない数字ではある。しかし、こちとら鳴かず飛ばずで10年やってきた。今回もひっそりと増田の片隅に埋もれるものだと信じて疑わなかった。そういう身に、これはかなり刺激の強いできごとだった。
このとき私が試みたのは、アプリを消すということ。10年やってきてそこそこスターもつけてもらったアカウントだし、物書きなので、一度書いたものはどんなに拙かろうが残すべきである、それを含めて責を負うべきなのだ…などと半端なプライドがあったりもした。アカウント/エントリーを消す、という方策は初めから俎上に上がらなかった。代わりに、アカウントと実世界で生きる「私」との間にある接点を切り離すことにした。
どれだけ反論してみても意味はない、ただ時間が過ぎるのを待つしかない、ということを長年のネット経験で感覚的に理解してもいた。そうして半年ははてなのサイトには近づかないようにしようと誓った。その代替として、グノシーだのスマートニュースだのを入れてみたが、これらは端的に言ってクソだった。
私は1980年代初頭の生まれでいわゆるアラフォーという年代なのだが、ネットの世界は極論的には物理の力で強制的に遮断できる、という観念がどこかにある。
「勇午」という漫画で、敵に逆探知(?)かけられそうな時に電話線もろとも切断する、というシーンがあったはずなのだがまさにこういうイメージだ。
ところが今の10代〜20代前半の人たちの文章を読んだり、動向を追ったりすると、SNSが日常やこころの深いところまで入り込んでいることが見えて驚きを禁じ得ない。
「言葉の暴力が人を殺す」とはネット時代以前から言われ続けている。それ自体は新鮮な論ではなく、ここに疑いの余地はない。彼女を死に至らしめた誹謗中傷を許さない。書き込んだ奴らは恥を知れ。まったくもってその通りである。
ただし、善人ばかりで回らないのもこの世の常。防衛の手段としてなんらかのオプションを持つことも生き抜くためには必要な知恵かと考える。その際、SNSを、そこで持つペルソナを自身から切断するという手段は、もはやネット黎明期の牧歌的な幻想なのだろうか。
1週間くらい前にKDDIから郵便が来て、今なら6,000円キャッシュバックします!というので
ずっとギガ得プランとかいうやつに変更する手続きをWebからやったんですよ。
というようなことが書いてある手紙が来たので
6,000円キャッシュバックされても15,000円払うんじゃ意味ねーし
そしたら「解約するときに該当月以外は15,000円かかりますという意味です」と言われたので
じゃあなんでわざわざ手紙よこすんだよとも思ったけど、
ハイわかりましたと言って終わろうとしたんだけど、
「いえ、特にないです」
「時節柄、風邪など引かぬようお体にはお気をつけ下さい」
「それでは、お疲れ様でございました」
旅館の女将みたいなことオペレーターに言わせれば「おもてなしの心」だろガハハ、ってか。
こっちとしては問題や疑問が解決するればそんなこと言われなくてもなんの影響もないし
むしろ会話を引き延ばすようなことするくらいなら早く切って次の迷える子羊を救い給えよ
日本国は、いまや世界最大級の盗聴国家であり、恐怖政治国家だ。
なぜなら日本には盗聴法があり、年間1万件以上の盗聴捜査が警察官によって実施されているからだ。
理屈の上では、組織犯罪幹部を逮捕するために盗聴するという当初の立法者による「大義」があり、立法目的がある。
しかし、「結果」や「実績」はその正反対の事実を証明している。
内閣の国会報告によれば、2014年1年間に実施された1万3778回の盗聴捜査で逮捕された人数はわずか72人しかいない。
しかもそのほぼ全員が組織犯罪の幹部ではない一般犯罪で、組織犯罪の幹部の逮捕は皆無だった。
しかも72人という数字はあくまでも逮捕者数であって、起訴された数ではない。
盗聴されて逮捕されても、起訴されない人もいるし、有罪にならなかった人もいるし、実刑にならなかった人もいる。
盗聴捜査は組織犯罪壊滅につながらないという批判は、もはや警察捜査成果として現実のものとなったのである。
麻薬の売人の運び屋や送金屋を何人逮捕したところで、犯罪組織にはなんの影響もないし、市民生活の犯罪に脅かされる市民社会は少しも良くならない。
これは警察がなまけていたからではなく、そもそもそういう制度を作ったことが誤りだったのである。
政府は、1年間で1万3778回の盗聴で対象となった事件数も公表した。
正解はたったの10件だ。
たったの10件の事件のために、無関係の無実の市民の通話が、たった1年間で1万回以上警察官に聞かれていた。
しかも、盗聴されていた事件のすべてが重大組織犯罪というわけではない。
たまたま手に入れた薬物をオバカなチンピラが売ったような突発事犯で盗聴捜査が成功しても、本物のヤクザ組織はびくともしない。
つまり、盗聴法による盗聴捜査は、捜査の実態結果から見た場合、
その捜査はわたしたち無実の市民の通話(電子メールやネット電話を含む!)に対して向けられている。
そもそも犯罪のプロの幹部たちが電話などで犯罪計画を連絡しているはずがない。
盗聴法による盗聴捜査のターゲットは、わたしたち無実の市民の携帯電話、電子メール、ネット電話であって、
そういう批判は法律制定前にもあったが、その批判はいま安倍政権のもとで現実のものになった。
「盗聴事実を当事者に知らせているから盗聴ではない」という批判が、盗聴法を作る側の警察官僚の側にはある。
たしかに盗聴法は、盗聴法によって盗聴された通話当事者に対して
盗聴記録が裁判に使われる場合にだけ、盗聴したという事実を当局が告知することになっている。
しかし、盗聴が犯罪と無関係で、盗聴記録を裁判の証拠として使わない場合は、
盗聴された人には盗聴事実の通知はされない。
つまり、事件化されない大多数の盗聴捜査で盗聴された無実の一般市民は、
盗聴されたことを知らないまま警察官に盗み聞きされ、
誰のためになんのためにどのようにに盗聴通話が使われているのかは、警察の闇の中だ。
盗聴法には、無関係な通話を盗聴させないようにするためと称して「立会人」という制度がつくられ、
「だから安心してください」と、盗聴法を作るために与党入りを決めた公明党指導者は訴えていた。
当時の政権批判野党だった公明党には、政府に盗聴されたくない犯罪陰謀事件などの弱みがあったと言われている。
過去には公明党は盗聴事件や脅迫事件なども起こし確定判決も存在し判決は公開されている。
盗聴される側ではなく盗聴する側になれば安心だという公明党の判断なのだろう。
「立会人」は盗聴法の規定により盗聴会話を聞くことができない。
だから、警察官が盗聴したり録音したりしている電話の内容が犯罪の理立証に不可欠な証拠かどうかを判断することは100%不可能。
しかも「立会人」は、消防士の事務職や警察OBなど、治安関係のお仲間が担当している。
だから、警察が違法不当な盗聴をしていても問題になることはない。
そもそも「立会人」は、立ち会うだけの義務しかなく違法な盗聴捜査の中止を命令する「制止権」が無いから、
「立会人」はお金をもらって隣の部屋でお菓子などを食べながら意味の無い時間をすごすだけの人になっている。
違法な盗聴捜査や意味の無い危険な盗聴捜査の「歯止め」としてまったく機能していない。
おそろしいことに、日本では盗聴法による傍受礼状が無くても事実上の盗聴ができてしまうことがある。
会話を録音して裁判の証拠として使うためには盗聴法を使わなければならないが、
録音しない場合、会話を裁判の証拠として使わない場合は、警察組織は傍受令状なしにいくらでも盗聴してもよいことになっている。
逆探知は誘拐などのときに使うものだと一般市民には信じられているが、実際はそうではない。
官僚組織などに質問や意見の電話をかける市民団体の参加者に対して、電話をかれられた側の官僚たちが、
電話をかけた者がどこの誰かを特定するために、当局に「行政執行暴力事件」として内偵を依頼し、
たとえば沖縄では基地問題をめぐってたくさんの沖縄県民が「暴力組織犯罪の容疑者」とみなされ
もちろんそれらの事件は、盗聴法によらない「通話者特定」だから、
盗聴法による報告はされないし、情報公開法による公開も除外規定により公開が制限されている。
このようにして、一般市民は「盗聴されているかもしれない」という事実によって管理され、
支配され、恐怖の統治を受けて公民権や言論は萎縮していくのである。
むしろその逆に、組織犯罪に必要な人的・予算的・組織的なリソースを縮小させ、
成果をあげる捜査のプロ刑事には、盗聴権限など不要というのが常識である。
盗聴捜査の対象は、罪の無い一般市民が大半であるという事実から、
市民の通信活動に対する不要な萎縮が起り、基本的人権である通信の秘密が破壊される。
したがって、盗聴法を制定した当初の立法者意思や立法目的は、完全に破綻した。
制定当時に言われていた「安心材料」は、結果的にすべて否定された。
問題は、このようになんの意味もなく成果もあげなかった盗聴制度を永久に維持させるために、
安倍政権は組織犯罪ではなく一般犯罪に対しても警察権力に「盗聴権」を付与させ、
そしてなにより盗聴法には、公務員犯罪を取り締まるために使うことができないという制約がある。
警察官や自衛官や刑務官による密室暴行、それらの密告を監視するために盗聴法を用いることはできない。
盗聴法は完全に破綻した。こうした恐怖政治のための危険な道具を日本は持つべきではない。
だが、いまはまさに「バカが刃物をふりまわす」状態になっている。
危険だ。日本国は、いまや世界最大級の盗聴国家であり、恐怖政治国家である。
それでも盗聴法を維持させなければならないのなら、政権交代を実現し、
盗聴法に賛成してきた自民党幹部と公明党幹部を有罪にする実績をつくればよい。
テレビで彼らの処刑を中継をやってもよいだろう。
そうすれば、「それはやりすぎだ。盗聴法には歯止めが必要だ、警察権力の強化は危険だ」という正論が出てくるに違いない。
そのとき「だったら盗聴法を廃止してしまいましょう」と議論してもよいだろう。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150206/k10015260271000.html
上川法務大臣は6日の閣議で、捜査当局に携帯電話などの傍受を認める「通信傍受法」に基づいて、去年1年間に違法薬物の密売など10の事件で通信傍受を実施し、これまでで2番目に多い72人を逮捕したことを報告しました。
平成12年に施行された「通信傍受法」は、違法薬物の密売など組織的な犯罪を捜査する際、ほかの手段では事件の解明が難しい場合に限り、捜査当局に電話や電子メールの傍受を認めるもので、捜査の行き過ぎを防ぐため、通信傍受を実施した件数や逮捕者の数などを、毎年、国会に報告するよう政府に求めています。
上川法務大臣は国会への報告に先立って、6日の閣議で去年1年間の実施状況を報告しました。
それによりますと、去年は、違法薬物の密売や拳銃の所持など10の事件で、携帯電話の通話を合わせて1万3778回傍受するなどした結果、これまでで2番目に多い72人を逮捕しました。
この結果、法律の施行後、通信傍受を実施した事件での逮捕者は525人となりました。
通信傍受を巡って法務省は、新たに振り込め詐欺や組織的な窃盗、それに誘拐事件などの捜査でも行えるようにする通信傍受法の改正案を、今の通常国会に提出する方針です。
ネットで拾える宮城県警の関わったネット関連の事件の記事などを集めてみました。現在でも参照できることを重視しているので私とは無関係のブログや掲示板などもリンクしており、内容の正確性、リンク先でのトラブルなどの責任は持てません。リンクを貼ることが適切ではないと考えたものについては、タイトルや検索ワードのみを記載したので検索してみてください。また、タイトルの先に日付を付加する作業をしたため、リンク先とは違ったページタイトルになっている可能性もあります。この付加した日付も新聞記事が書かれた日やブログに書かれた日など、適当に入れたものなので目安程度に考えてください。なお日付が分らなかったところは「*」を入れました。
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20030530(ネットオークションを悪用して海賊版ソフトを販売 2003/05/30(金)17:45:41
20030722ヤフーオークションを悪用し海賊版ソフト販売の売上で生活 2003/07/22(火)16:17:24
20050204【低学歴大】ネットで殺害予告の東北学院大生逮捕【バカニュース】 - 東北学院大学学生掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/school/2283/1109177287
20050803【2ちゃんねる】「仙台地下鉄爆破」予告、無職男を逮捕
http://mimizun.com/log/2ch/dqnplus/1123080320/
20051101ITmediaニュース:エイベックス殺害予告、別の殺害予告の容疑者が関与か
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0511/01/news046.html
動向20060114宮城誘拐事件で分かった 逆探知技術はここまで進んでいる - 寝ぼけ記者のネタ帖『アジアNow』~情報を知れば世の中がわかる -Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/hori50tokyonerima/22591769.html ※デジタル回線化の影響
20060328ローンカードの取引記録の不正取得について 2006年3月28日 | ニュースリリース |NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/release/2006/032801.html
20060616摘発風俗店の入居ビル名や住所もHPで公表宮城県警|風俗★ぷちえろNews69
http://news69.blog43.fc2.com/blog-date-200606.html#92
20060711奥様はハッカー!:Matimulog
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2006/07/post_6afd.html ※妻が夫の携帯電話のメールを転送し監視していた
動向200701**新教育の森:裏サイトやプロフ、教員の監視に限界 事件続発でも対策手探り |教育のニュースとか
http://edu-news.jugem.jp/?eid=1198&target=comment
動向20070103まいまいクラブ - ネット君臨 : 掲載記事(1月3日1面)レア物求め、嫌がる女児撮影 byまいまいクラブ
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/itsociety7/index.php?p=13
20071102【社会】女高生の「わいせつ画像」 通う高校に送信彫師の男を逮捕
http://mimizun.com/log/2ch/wildplus/news22.2ch.net/wildplus/kako/1193/11939/1193983692.html
20080104ミクシィで大麻販売=奥尻島で自生「いくらで売れる」-宮城県警|weed的な関係 (;゜Д゜)y─┛~~
http://ameblo.jp/high-times/entry-10063776795.html
20080416インターネット掲示板を通じて海賊版販売、高校生を書類送検 | 著作権侵害事件 |ACCS
http://www2.accsjp.or.jp/criminal/2008/0801.php
20080608【社会】 硫化水素自殺 第三者を巻き込んだ場合は自殺者を書類送検、警察庁が方針を徹底
http://www.unkar.org/read/mamono.2ch.net/newsplus/1212881360/
20080614警察から電話が…! -ぼくはまちちゃん!(Hatena)
http://d.hatena.ne.jp/Hamachiya2/20080614/cyber_police ※通信の秘密に関わる可能性が有るのにレンタルサーバの会社は素直に警察に協力するとのこと
20080716ブログで決闘提案し返り討ち、少年らの逮捕容疑は「決闘罪」 - 宮城県警 | ネット |マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/07/16/026/index.html
20080831【社会】「書き込みが嘘でも捕まえに行く」…ネット予告犯罪に東北の各県警が目を光らせています★4
http://www.unkar.org/read/mamono.2ch.net/newsplus/1220224210/
20080831ネット犯罪予告犯を次々に逮捕している東北の警察は優秀か? - 真相世界(The truth world)
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/01f8bcd90dadaf83e475d3745609425a
20080903「ショタのDVD売ります」、児童ポルノ販売で高校生を書類送検 - 宮城県警 | ネット |マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/09/03/042/index.html
20081021【社会】インターネットの掲示板に「リタリン売る」と広告の男、麻薬取締法違反で逮捕
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/1224582288/
動向20090219児童買春の被害、一般サイトが出会い系サイト上回る|MUSIC SALAD
http://ameblo.jp/musicsalad/entry-10211346377.html
20090223芸スポコピペ:ポチッニュース:盗撮画像流出→掲示板で話題→本人降臨→削除依頼→警察に相談→逮捕
http://blogs.dion.ne.jp/otoku/archives/8128226.html
20090602児童ポルノ販売で手配中の男、タイで逮捕【ν速民逃げてー】
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1243946162/
動向20090618児童ポルノ、画像分析班を設置=根絶へ「重点プログラム」策定-警察庁 -カンタケ日記.NET
http://d.hatena.ne.jp/cantakenet/20090618/p12
20090619仙台で「乱交パーティー」、公然わいせつ容疑で東北初の摘発 |財経新聞
http://www.zaikei.co.jp/article/biznews/090619/37812.html
① 一つ家に 幼女も寝たり 萩の月 - 男の魂に火をつけろ!
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20100120
② 常識的に考えた : 【社会】 DQN母ら、幼い娘の児童ポルノで「こづかい稼ぎ」。半年で12人を摘発…中にはわいせつ行為させた鬼畜母も -ライブドアブログ
http://blog.livedoor.jp/jyoushiki43/archives/51338289.html
③ 痛いニュース(ノ∀`) : 1歳~12歳の娘のポルノ画像を製造・販売してた母親、「代金が支払われない」と警察に相談し事件発覚 -ライブドアブログ
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1368615.html
20100115虚偽の出会い系サイト運営=「サクラ」動員-詐欺容疑で11人逮捕・警視庁 -カンタケ日記.NET
http://d.hatena.ne.jp/cantakenet/20100115/p2
20100210石巻3人殺傷事件 プロフィールサイトから顔写真が流出
20100407楽天試合の殺害予告で大学生を逮捕(野球) ― スポニチ Sponichi Annexニュース
http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20100407146.html
20100421県警:「サイバーモニター」発足 犯罪につながる情報、県民が監視/宮城|【保存館】仙台市政情報BLOG
http://ameblo.jp/werwerwerwer/entry-10514176728.html
20100630「中古品」を装い海賊版を販売、男性を逮捕 | 著作権侵害事件 |ACCS
http://www2.accsjp.or.jp/criminal/2010/1012.php
20100722【フォーカス】悪徳彫り師続出、わいせつ強要も 「消しゴムのない世界」警戒を (1/3ページ) -MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100722/crm1007221801019-n1.htm
____________________________________________________________
更に昔の事例については、詳しく書かれた記事は見つけられなかったが以下のページで言及されている。
____________________________________________________________
20020407弁護士紀藤正樹のLINC/論考:インターネット犯罪と法規制
http://homepage1.nifty.com/kito/internetcrime000909.htm
「アイツは素晴らしい。あれほどの大臣はもう二度と出ない。アイツを絶対大臣にすべきだ!」
俺は日本のとある省庁に勤務するうだつのあがらない万年ヒラ公務員。で、それはお約束通りの世を偲ぶ仮の姿で、実際はアンダーグランドな省庁の仕事をこなす影の仕事人と言ったところだ。役人の隠語で『請負稼業』と呼ばれている。
主な仕事としては、自分が属する省庁の予算を死守する事が目的で、文字通り、『どんな仕事でも』やるのだ。予算の取り合いが激しくなった相手省庁のスキャンダル、例えばタクシーチケットの使いこみなどをマスコミや野党にリークしたりするのも俺の役目だし、天下りや税金の無駄遣いを調査するのも俺の仕事だ。だが、省庁間の争闘は熾烈を極める。敵対する省庁の『請負稼業』を抹殺するのも仕事のうちだし、その争いの末に命を落とすものも少なくない。ただ、こういう各省庁の仕事を請け負う『請負稼業』の者が死んでも死体は出てこなかったり、過労死として処理されたりする。まさしく死して屍拾う者無しだ。
そういう俺達『請負稼業』が最も気を遣うのは、大臣の人選だ。もちろん表向きは首相が内閣を組閣する時に大臣を選ぶのだが、日本で首相がそういう権限を持っていると信じているのは、高校生くらいまでだろう。組閣の際、各省庁の大臣を決めるのは官僚だ。官僚がゴーサインを出した人選の中から、首相が派閥の力学を考慮して大臣を選ぶに過ぎない。そういうわけで、一時期サプライズ人事とか言われていたあのかつての首相の組閣も『請負稼業』がもちろん一枚噛んでいた。そうでなければここまで省庁の利権が丸残りするわけは無い。
『請負稼業』の俺は、組閣に際して、これはと思う人物を選び、調査して、省庁のトップに情報を送る。それこそ、小学校時代の作文から、今まで付き合った行きずりの女まで全て調べ上げるのだ。なるべく最初から省庁にたてつかず、弱みの多い人物が大臣にはふさわしい。そういう人物をリストアップして調査するのだ。
大臣の人選で大事な三原則がある。「無能」「従順」「人気」だ。もちろん「無能」でなくてはいけない。省庁に対して機転を利かせて予算を削ったりするような輩は死んでも大臣に出来るわけがない。そして、省庁に対して「従順」でなければならない。これも言わずもがなだ。そして、一番大事なのは、意外と「人気」なのだ。大臣に人気があれば、その省庁は叩かれなくなる。しかも無能で従順な大臣が人気があって、二回三回と留任したりすると省庁はおいしい事この上ないのだ。
そういうわけで、『請負稼業』の俺達は大臣人事には非常に気を遣う。ところが、ここ数年で新しい流れが出始めた。これまで『請負稼業』に一任されていた大臣人事なのだが、『請負稼業』と同じく、アンダーグラウンドな役割の専門家が出現し始めたのだ。その名も『大臣スカウト』だ。もちろん、隠語だが。
俺はこの『大臣スカウト』を最初は信用していなかった。死ぬ気でやってきた自分の仕事が取られたのが面白くないと言うのももちろんある。どこの馬の骨かわからない『大臣スカウト』にこの道の事が簡単にわかってたまるかという反骨心が先に立ったのだ。だが、俺は結果的にトップの命令に従い、『大臣スカウト』の意見を訊く事にした。トップの命令は絶対だし、また、トップの命令が間違っていた事は無かった。国民が危険にさらされるようなどんな失敗でもやらかす俺の省庁だが、予算を守る事に失敗した事なんて一度もないのだ。
こうして、俺は指令を受け、『大臣スカウト』に会った。どこぞの小汚い中年禿げデブなオッサンは脂でテカテカ光った顔で微笑みながら握手のために手を差し出したが、俺はゴルゴ13に倣って小学校以来握手はした事ないんだとその場で考えた嘘で本能的に握手を断った。そして、仕事でなければ絶対に話をしないであろう『大臣スカウト』に「無能」で「従順」で「人気」のある大臣候補の人選を仰いだ。『大臣スカウト』は、良い人材が見つかったら連絡する、と言ったまま一週間何の音沙汰も無かった。
『大臣スカウト』から連絡があったのは、俺が大きな仕事に区切りをつけ、久しぶりの安眠を貪っている時だった。寝ぼけながら携帯電話を取った時、ディスプレイの時計の表示はAM2:13だった。受話器から聞こえるオッサン声が『大臣スカウト』でなければ、逆探知してトドメを刺しに行っているところだ。俺は不機嫌を隠さない声で『大臣スカウト』に聞いた。
「候補は見つかったんだろうな?」
「アイツは素晴らしい。あれほどの大臣はもう二度と出ない。アイツを絶対大臣にすべきだ!」
アイツはこうして俺の省庁の大臣になった。
俺は最初『大臣スカウト』の言葉を疑っていた。確かにアイツは人気があったが、元々うるさい評論などで活躍をしていた奴だ。とても無能で従順などとは思えなかった。そこが『大臣スカウト』の慧眼だった。「何度もビデオを見て、アイツが如何に無能で目先の事しか見ていないか、自分の人気の事しか考えていないかがよくわかってきたんだ。目をつぶれば俺達の言いなりになってくれるという姿がありありと浮かんできたんだ。アイツしかいない、とすら思えた。天啓に近い確信だったよ」
俺は『大臣スカウト』の自信に満ちた神がかり的な声を聞いて、アイツの周辺調査を行い、叩くほどに出てくるスキャンダルの多さに半ば感心しながら、調査報告書をまとめてトップに提出した。自分で言うのもなんだが、これだけのスキャンダルの材料があれば、従順どころか傀儡人形だな、と少しアイツに同情するほどの充実した俺のレポートだった。
こうして俺と『大臣スカウト』が自信を持って世に送り出した大臣は、三回の留任をして、俺達の省庁に多大なる貢献をしてくれた。圧巻は、うまく世論の攻撃を交わしながら、行政改革をしてると見せかけて、俺達の省庁の天下りの巣窟の一つを完全に残すという離れ業をやってのけてくれた事だ。人気のない大臣だったら、一回目で首をすげ替えられ、こんな大仕事は成し得なかっただろう。まさしく、俺達のための大臣オブ・ジ・イヤーだった。省庁のトップから臨時のボーナスが出たほどだ。
俺は早めの仕事納めして、『大臣スカウト』に最高級ズワイガニ3匹セットをクール宅急便でお歳暮に送り、年末年始をハワイで過ごすための飛行機に乗った。
電話をとったのは、家族の長であり、一家の大黒柱を自負する失職中の夫。夫は、犯人の声を聞き、息子が誘拐された事を即座に理解すると同時に自分の命よりも大切な息子を失う未来を想像し恐怖に襲われながら、毅然とした態度で答えた。
「じゃあ、息子は諦めラメロスペシャル」
「待て。他の条件ならのもう。みのもんた以外の条件だ」
「みのもんた以外の条件はのめない」
それから夫と犯人の押し問答が繰り返されるが、犯人の要求は断固として変わらず、挙げ句には「みの」「みのも」「もんちゃん」「みもんた」などの呼び方を使い始め、夫は戸惑うばかりであった。そのやりとりはおもいっきりテレビが終わるまで続いたが、犯人は「また明日連絡する」とだけ言い残し、電話を切った。
夫は緊張と疲労でその場に崩れ落ちた。
後に夫は語る。
「腸が煮えくり返るような犯人への怒りと、首筋に氷を押し当てられたかのような息子を失うことの不安を同時に感じていました。まさに冷静と情熱の間でした。いや、とにかく、恐ろしかったです」
呪泥怨愚から二回目の電話。電話をとったのは依然失職中の夫。今度は傍らに妻が、そして周囲には警察がいた。
「何度も言わせるな。みのもんたは無理だ。息子を返せ」
「それなら取引はお終いだ」
警察からの引き伸ばしてのジェスチャーがされる。事前に犯人との会話を出来るだけ引き伸ばすよう説明を受けていた夫だったが、極度の緊張と、息子を思い一睡もできなかった事による疲労の蓄積が、彼に冷静な判断をさせなかった。
夫は受話器に向かって叫んだ。
「お終いも獅子舞もあるか! 息子を返せ! さもなくば、さもなくば」
激昂する夫に、止めようとした警察も、泣いていた妻も注目し、その後の言葉を待ったが、別段考えがあったわけでもない夫は恥ずかしそうにもごもごと呟いた。それぞれは持ち場に戻った。
「さもなくば、息子は帰ってこない。みのさんを連れて来い」
とたん、警察が動き出す。ピザ屋に偽装した刑事は傍らのラーメン屋のバイトに偽装した刑事と素早く情報を交換する。「逆探知は」「携帯電話から。近くです」「連絡!」「もうしてます」「よし」「発見しました」「早いな!」「しかし」
警察の大人数を導入した捜索により、電話開始より12分で犯人の携帯電話を発見した。
しかしそこに犯人の姿はなく。電柱にくくりつけられた携帯電話と、携帯電話にセロテープでくっつけられた糸電話があるだけだった。糸電話の向こうに犯人がいるはずと糸を辿り走り出した若い刑事は現在行方不明である。
三日目。まだ電話はかからない。
電話機の前に、腕を組む夫、泣き続ける妻、声を潜めて何事かを話し合う警察の面々が揃う。
テレビにはみのもんたが映っている。わずかに眉間に皺を寄せ、悩み相談の声を聞いている。
夫は憎憎しげに吐き捨てた。
「悩んでいるのはこっちの方だ……」
そのときだった。
顔を伏せて泣いていた妻が、電話に飛びついた。電話機を抱え、いつの間にか手に持っていた耳かきで、止めようとした警察と夫を牽制する。
妻は血走った目でどこかにコールする。やがて、コール音が止むと、妻の目はまた潤み始めた。
「みのさんですか?」
「何か、お悩みですか。奥さん」
妻は泣きながら、息子が誘拐されている事をみのもんたに話した。警察は電話を止めさせようとするが、妻は既にみみかきを半分以上耳の中に入れていて、危なくて近づけない。夫は大人しかった妻の言動に驚くばかりであった。スタジオにいた芸能人達も、突然のハプニングに騒然とした雰囲気となるが、みのもんただけが表情を崩さず、冷静な声色で相槌をうっていた。
「それで」「うん。それは酷いね」「そう」「なるほど」「奥さん、偉いよ」「わかった」
妻が語り終えた後、泣き声が止むのを待って、みのもんたはやさしく声をかけた。
「それで奥さん。どこにいけばいい?」
妻が息を呑み顔を挙げ、テレビの中のみのもんたを見た。夫も警察もモニターを凝視して、ぽかんと口を開けている。モニターの中のみのもんたは、そのどこを見ているかわからない危うげな目線で、確かに妻を見ていた。そして、みのもんたはスタジオをあとにする。テレビカメラがそれを追いかける。みのもんたは迷いなく日本テレビの階段を上っていく。みのもんたはエレベータを使わない。一歩一歩踏みしめるのが好きなのだという。そうやって生きてきたのだ、恥ずかしそうにインタビューに答えた事がはるか昔に一度だけあった。
みのもんたは日本テレビの屋上の扉を開け、吹き込んだ風に目を細める。そこには既にミノコプターが用意されている。
「呪泥怨愚だ。そのまま、真っ直ぐ東に飛べ」
突如、ばりばりという音が響き渡り、驚いて夫と妻が家を飛び出すと、黒光りするミノコプターが目の前の道路に着地するところだった。強風に目を細めながら、夫婦は見た。ミノコプターの扉が開き、そこから最愛の息子が降り立つのを。
しかし、そこにみのもんたの姿はなかった。
「息子さんが戻って、本当に良かった」
「ありがとうございます。あなた方のおかげです」
「いえ。今回警察は何もできなかった」
「そんなことは」
「そんなことはあります。奥さん。我々はあなたにしてやられてしまった」
妻のコーヒーのカップを持つ手が止まる。まだ夫は刑事の言葉を理解できない。刑事は止まった空気を振り払うように手を振り、にこやかに笑う。
「いや、奥さん。そんなに睨まないでください。私は私の見解を述べているだけです」
「ですが、聞いてください。これは刑事の独り言。ある事件の顛末です。子供の誘拐から始まったその事件の犯人は母親だった。もちろん誘拐は狂言。最初の電話も母親。パート先に記録が残っている。出たのは夫だ。意味不明な言葉を混ぜる事で、夫にばれないように工夫しているつもりだった。夫は気付かず、事態は思った方向に進む。次からは母親は電話にはでない。電話をしたのは誘拐された息子。母親は息子が誘拐された悲しみで精神に変調をきたした役を演じる。そして、茶番はテレビの中に飛び火する。全てはそのため、みのもんたを引きずり出すため。何故このような手順を踏んだのか。それはみのもんたを試す意味もあった。手の込んだ嫌がらせともとれます。でも真相はもっと捻じ曲がった所にあると思います。私がこの荒唐無稽なストーリィを思いついたのは、私がそのような荒唐無稽な思考を行う人間達を知っていたからです。その人間達は、タモリ同盟と呼ばれている」
「ふふ、ふふふふふふ」
突如笑い声を上げた妻に、夫と刑事はぎょっとする。
「失礼。あんまり面白い事を言われるから。でも、いいんです。好きですよ。そういうの」
「そうですか。一つだけ聞きたい。今みのもんたはどこに?」
「知りません。知る由もありません」
妻は窓の外を眺め、呟く。それは彼女の本当の主人が言った言葉。
「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」
「こんな形で、お呼び出しして申し訳ありません」
「いやいや、驚きました。ですが、こんな形でしか、ありえないでしょう」
「では始めますか」
「では」
互いが互いにマイクを投げつける。
太陽は真上。容赦のない紫外線が二人の男に降り注ぐ。だが二人の男は不敵に笑う。
黒いサングラスは何のためだ。必要以上に黒い肌は何のためだ。
『太陽を制するため』
男達は笑いを止める。
目の前の男は同じく覇道を歩むもの。だが王は独りでいい。
二人の昼の王は、互いに歩き出す。次第に歩みを早め、そのスピードが、空気との摩擦熱が炎となって二人のスーツを焦がす程になった瞬間、二つの影は交錯した。
20年続いた「午後は○○!思いっきりテレビ」が終了。これはその終わりに起こったことだ。
第二回ファック文芸部杯参加