はてなキーワード: 話題なうとは
ほんの5年くらい前までは、
・Web記事の画面よりも紙の新聞のほうが目にやさしいし頭に入る
という意見がまだちらほらあったけど、WebサービスのリコメンドやSNS関連の機能も充実してきたし、さすがにみんな使い慣れてきたのか、最近になって紙の新聞がWeb記事よりも優れているという主張はほとんど聞かなくなったように思う。紙の新聞は、本当に読まなくなった。自分の話をすれば、ここ3年計で10時間も読んでいないと思う。それも、情報収集が目的でなく、出張先のホテルや、帰省したときに、久々に紙の新聞をみて、興味本位で読むという使い方しかしていない。紙の新聞は相変わらず変わっていない。
◆一般ニュース
・NHKニュースWeb(大きなニュースの情報は一番早くて正確)
・話題なう(すぐにニュースにならない出来事含め、タイムリーな話題チェック)
・NewsPicks(経済・政治系ニュースを新聞よりもメタな視点で読めるので重宝)
・はてブホッテントリ(ネット界隈の出来事の網羅性では他を圧倒)
・Feedly(気になるブロガーやtechcrunchなどの専門サイトをフォロー)
・Googleアラート(登録キーワードを含むニュースであれば、地方紙の小さい記事でも拾ってこれる)
◆スポーツ系
・Androidのプッシュ通知(登録したチームの結果がすぐ分かる)
◆天気
・スマホアプリ(Yahooのが一番情報が充実していて使いやすい)
◆株価
これらをチェックするだけで、毎日1時間以上使っているけど、紙の新聞を1時間読むよりも網羅的で密度の濃いインプットができていると断言できる。紙の新聞なんて、いったいどうしたら今更読む気になるのだろうと考えてしまう。
数字があるわけではないけど、感覚値として、新聞社のWeb記事のタイトルに、奇抜で目を引くような「アクセス稼ぎ」を目的としたものが増えているような気がする。SNSやキュレーションサイトに向けた「燃料提供」が、新聞社たちが見出したこれからの自分たちの存在意義なのだとすれば、これは正しい進化の方向なのかもしれない、と最近思うようになった。
専門性の高い分野だから、「博士」だとか「nature」だとかを信用して、成果を信じてしまうのはある程度仕方がないだろう。
その分野にとっては多くの人間が素人だ。だからそう報道されれば額面どおり受け取るのが素人ってもんだ。別に悪い意味じゃなく。
だが問題なのは、STAP小保方の業績をダシにして、自分の思想信条や社会思想に敷衍させようとする言明があったことだ。これは明らかに時期尚早だった。
例えば若年層の研究職への就業の問題。女性の就業(それも科学者として)の問題。日本人が世界で活躍することについて。細かい点で言えば、STAP自身のいでたちやヘアメイクなどについて。
もともと議論されそうな話題なうえに、その本体の評価が180度変わってしまったことで大変ややこしいことになってしまった。
そして180度評価が変わったことで、その業績をダシにして評価していた思想信条や社会思想への個々人の意見のあり方も見えにくくややこしくなってしまった。
如上の動きはまさに時期尚早で、素人ならば言明をグッと控えるべきところだった。
いろんな人間が気軽につぶやいたり言明できる時代だからこそ、グッと控えるべきところだった。
いろんな人間が気軽につぶやいたり言明できる時代だからこそ(意見言いたくなっちゃうけど)、脊髄反射しないようにグッとこらえる部分もあった方が良い。
そして様々な分野に素人たる私たちは、知りたいと思うこと、興味を持ったことに対しただブクマしコメし悦に入るのでなく、腰を据えて学ぶ姿勢も持たなくてはならないだろう。
気軽につぶやいたり言明できる時代だからこそ、ある程度勉強して発言しなきゃならないし、勉強の成果として知識だけでなく行間も読めなきゃいけないし、リテラシーも持たなくてはならないし、自重すべき箇所も知らなくてはならない。
STAPの一件からそんなことを考えさせられる。