はてなキーワード: 裁量労働制とは
二つしかないけどな。
たとえば、9時が定時の会社の場合、通常なら9時1分に出社したら遅刻扱いだが、裁量労働の場合は遅刻にならない。
フレックスでも同じではと思うだろうが、いまのフレックスはほとんどコアタイム制なので、コアタイムを超えて出社したら同様に遅刻となる。しかし、裁量労働の場合は遅刻にならない。
たとえば、増田の勤務先であるSIerの場合、ヒラ社員や主任クラスの社員がプロジェクトの原価管理を行う。
その原価管理を行うにあたり、人件費の扱いがかなり頭を悩ますことになる。
近年の会計監査の強化の煽りで、人件費に対する監視がかなり強まっているからだ。
人件費は、実績が計画時より増えてはいけないし、かといって少なくなってもいけない。人件費1億を見込んだプロジェクトで、残業が少なくて済んだので9000万で着地した、ということになったら、会計監査で指摘されてしまう。9900万くらいで着地させないといけないのだ。
だから、残業を見込んだ人件費を設定しろ、と言われても簡単には出来ない。
裁量労働制の現場であれば、残業代は見込まなくて良いので、原価の計画と管理が非常に楽になる。
もちろん裁量労働制にはデメリットも多いが、この二つのメリット、特に後者は無視できないほど大きいということは反対論者も認識しておくべき。監査が近年本当に煩くて、如何に監査対応負荷を下げるか、どの企業も頭を悩ませてるから。
もう適用されている私はどうでもいいので、あまり見てないけど、なんか国会で裁量労働制の平均労働時間で揉めてたらしい。
ここ最近の月当たりの勤務時間は130hくらいなので、裁量労働を謳歌してる組になるのか。
他の業種は知らんけど、研究所の場合は成果上げ続ける人は、好きで仕事してたり、プライベートでも同じ様な研究をしてたりする。
こうなってくると仕事とプライベートの区別がなくなってくるので、裁量労働を適用すればいいし、そういう人は残業つかない分は昇格で補えるので適用しても問題は生じないと思う。成果に見合う評価が貰えなければ転職すればいい。
しかし末端の人件費を削りたい経営者の意図を反映すると、多分、単に給料が下がる
それが悪いとは思わないけど、怒る人は多いだろうな。
裁量労働制などなくても、
ブラック企業はサービス残業や一定の残業代を払えばそれ以上払わないということを今でもやっている
裁量労働制の企業側の利点は「今まで違法状態だったのが合法になる」ということだけ
裁量労働制が削除されたからといって救われない労働者は大量にいる
裁量労働制の裁量には業務量が含まれてない。自分が早く終わるけど同僚がいつも遅いとなると、仕事が早い自分に難しい、めんどくさい仕事がどんどん集中してくる。
たしかに無能は淘汰されて有能が生き残るのだが、じゃあそれで残った有能はハッピーになるのかといったら、
俺はどっちがいい悪いと言いたいわけでは全くなくて
と判断できる言動がどういうものか思いつかないから聞いてるんだよ。
例えば
裁量労働制になると周りがどんどん仕事終えて帰宅していく中取り残される奴が出てくる。
それが嫌なんでしょ?
はっきり言ってそういう人は企業にとってマイナス労働力なんだから、時給で生産性とか関係ない警備員みたいな仕事が向いてる思うの。
少なくとも日本人には無理だと思う。
自分は有名でも大手でもなく、業界4番手だか5番手だかよく分からない企業で働いてた。
新卒で入り、労働契約の意味も分からぬまま、会社に言われるがままにサインし、定額働かされ放題はスタートした。
裁量労働制は本来、裁量があり、遅刻早退という概念がなく、そもそも出勤するかどうかさえ自由なはずだと思うんだけど、そんなものは幻だった。
裁量労働制は柔軟な働き方云々という話があるけど、少なくとも自分が働いた企業は女性活躍は建前だった。働いてる女性も、転職する手間暇をかけるより慣れたところのほうがマシと割り切って働いている感じの人が多かった印象がある。
このへんは裁量労働云々よりも、コンプライアンスというか人権というか、管理職レベルの人間が何も思わずこういうことを言ってしまう程度の学のなさ、もしくは罰せられない環境のせいだとは思うけど、「定額働かせ放題」の悪影響だったと自分は感じた。
どれだけ面倒な仕事だろうが、どれだけ時間がかかろうが、上司がやりたいと言ったらやる。
基本は人件費は「定額」なので、仕事を時間換算して生産性アップという発想がない。
人事評価制度が形骸化しお友達内閣的になっているので、長く会社にいるほうが偉い(直行直帰は悪)という謎の社風になる。
なぜなら、早く帰ると「あいつは仕事をしていない」と後ろ指を指されるから。
上司が帰るまでは帰れないという裁量労働制とは真逆の文化が醸成される。
どこの会社でも似たようなものだとは思うけど、処理速度が早い人ほど多くの仕事をやらされる羽目になる。
裁量権などなく、上司の指揮で上から降ってくるのでやらざるを得ない。
なんなら仕事ができない人間の間に合いそうにない仕事まで間際で振られたりする。
仕事の中身は上司が理解してない。なぜなら上から下に振るだけが管理職の仕事だから。
このような様々な形骸化を経て、人事はお友達内閣と化す。イエスマンしか生き残らない。
NOと唱えた人から辞めていく。
目標達成が50%でも、遅くまで残って努力してる人の方が偉い、なぜなら努力してるからという理由で後者の方が査定が高かった。
前者は目標達成してない上に定時で帰るなんて何様、という謎の評価。
このような様々な無駄とコンプライアンス等を無視した謎の“社風”によって、仕事ができる人や転職できる人は転職していく。
残るのは、この社風に感化されてゾンビ化した人や、ランナーズハイになってこれが最高と思っている人たち。あとはご家庭の事情などでやむを得ない方々。