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2017-12-23

anond:20171223201620

anond:20171223204109

そうですよね。

一応自分言語やってたけど、カタカナ表音文字といっていいと思うし、

表音文字の指す音の範疇は当該言語音韻のことだと認識してるので、彼が何を思ってブコメを書き加えたのか謎でした。

ときどき専門家ぶってるけどやっぱり眉唾なんだなこの人。

anond:20171223192906

元増田です。

該当ブコメを見つけるのに時間がかかりました。

「完全な表音文字じゃない」というのは趣旨がよくわからないです。「完全な」が「どんな音でも正確に表せる」という意味なら、そんな文字体系は世界のどこにいっても存在しないので。

表意文字派生」というのは、漢字から派生したという経緯のことを指して言っているのかなと想像しますけど、それをもって何が伝えたいのかはよくわかりません。

rとlについては、しょうがないですよね。

anond:20171223192906

単にマウンティングしたいだけだろ。

カタカナ文字的には確かに表意文字だったかもしんないけど、50音という文脈カタカナと言ってんだから、それは mora を表わす表音文字代替解釈するのがまともな人。

Leave the poor man alone.

anond:20171223040416

id:bottomzlifeが「カタカナ表音文字ではない」「rとlの書き分けはどうする」とか意味不明なことを言い出してますが、どう思いますか。

2016-12-01

http://anond.hatelabo.jp/20161201053650

「ち」が音便で濁る場合は「ぢ」と表記するのが基本規則で、合成語の元の言葉を把握しやすくするものなんだよ。

カナ文字表音文字から音だけ表せばよいという気持ちわからんではないが、表音文字つっても、厳密には音声を表してるんじゃなくて「音韻」を表してるんだ。

音韻説明するのに典型的な例としては「ん」がある。 例えば「しんぶんし」はヘボン式ローマ字では "Shimbunshi" と書く。 「ん」は音声としては "m" の場合も "n" の場合もあって実際に違う音を出している。 しか日本人はこの違いをほとんど意識することなく同じ音だと思っている。

ならば逆に、音声として同じ「じ」と「ぢ」を同じ音と認識しているかというと、出自が違う音がたまたま同じ音に発音されていると考えるのは自然なことで、統一してしまうのはちょっと乱暴な話だよね。

そうは言っても、時代を経ると区別曖昧になっていくのだろうけど。

2016-11-17

漢字の便利さについて。

自分用に表意文字まとめ。漢字の便利さについて。

同音異義語排除

橋、端、箸、簡単区別可能

文字多義性】

「生」は生物という意味もあれば、生き方という意味もある。「金」はゴールドという金属も指し示せば貨幣一般も指し示す。漢字連想性を高め、発想力や想像力を強化する。

情報圧縮

停留所」ならたった3文字で「乗り物の乗降車する場所」を表現可能表音文字なら「ていりゅうじょ」で7文字もかかる。

可視性の大幅な向上】

漢字なしでずっとひらがなローマ字が続く文章を読むことは苦痛である漢字ひらがなカタカナの融合は可視性を大幅に高める。

【未知の概念に対する強さ】

表音文字のみで「ていりゅうじょ」と書いた場合、その単語知識がないと音や語感、表音記号だけではさっぱり分からない。まるで暗号のようにしか見えない問題がある。

しかし、「停留所」なら「停まる」「留まる」「所」という漢字1文字1文字が持つ意味から類推が容易である

これは新しい単語理解する、記憶する際に大きなアドバンテージになる。

日常ではそんなに新しい概念出会うことがないが、学問をする場合は常に新しい概念や知らない概念だらけである

これが意味のない音の連なりばかり(外国語直輸入のまま)であれば理解記憶苦痛になる。

パーソナルコンピュータ」や「ソーシャリズム」、「ニューロン」が分かりにくく覚えにくいのに対し、「電脳」や「社会主義」や「神経細胞」が理解記憶もしやすいのは当然である。これは漢字という過去財産から知識データベースを引っ張り援用できているということである

これだけではまだ常識邪魔をするので、「ハニベニ」という単語で考えてみよう。前後の文から想像するにしてもチンプンカンプン単語だ(いま私が適当に考えたので当然だが)。

でもこれが「埴紅」ならある程度想像もつくのではないだろうか。埴輪に塗られた紅色とか、類推やすくそう大きく間違っていない場合が多いはずだ。

(そもそも漢字には部首があるのでそれだけで大まかな属性判断が容易だ。「さんずい」なら液体などに関連した漢字だと即わかる)。

さら停留所のような具体的物質場合はまだマシだが、表音記号だけだと抽象言葉場合説明がこれがまた非常に困難だ。

ソーシャリズム」を説明するために「生産手段の共有化や社会福祉制度でもって平等社会を実現しようと言う思想体制」と漢字のように簡単解説しにくいかである

表音記号だけだと「タイセイ」とはなんぞや? 「フクシ」とは? 知らない言葉だ、とまた解説必要になってしまう(知らない難しい単語が現れると類推もできないのでまたそこでつまづく)。

漢字だと「社会主義」と言うだけでも社会に関する約束事の考え方なんだなとある程度、理解できる。

しかし表音記号場合子供でも知っているような簡単でなるべく具体的、物質的で同音異義語の少ない言葉でないと、複数回解説必要になってしまうのだ。

具体例として言うと、「みんなでたべものや、せいひんをうみだし、みんなのもちものにするかんがえかた、みんなでこまったひとを、たすけあうやりかた」といった、幼稚な表現必要になってきてしまう。そしてもちろん、これでは社会主義を上手く表現できたとは言い難い。

漢字問題点、導入コストの高さ】

もちろん、漢字には漢字問題点もある。その最たるものは導入コストの圧倒的な高さ、つまり覚えるまでが大変という点だ。

2016-07-25

http://anond.hatelabo.jp/20160725162332

文字種が多いか日本語ダメというが、文字種によって文法的役割が大体推測できるので読むのが速くなるという利点がある。例えばカタカナならほとんど名詞だと推測できる。

さら日本語単語についている助詞によって語の役割が決まる(そのため語順比較自由になる)ため、タグである助詞を見つけるのがとても大切になる。かな漢字混じり文によって漢字カタカナの間に助詞が浮び上がって見えるために助詞を見つけやすくなっている。

またfMRIで脳を観察してみると、表音文字表意文字では処理する領域が分かれており、これらを併用することにって効率的に脳を使えている可能性がある。

一方で、音声に関していえば、日本語は音素が少ないので単位時間当たりの情報量は減る。結果として同音異義語が多くなり文脈を読む必要がある。

まとめると、日本語のかな漢字混じり文は視認性、情報密度に優れており、速く読むことができる。しかし話し言葉でいえば欧米言語の方が情報密度が高く短時間意味を伝えられる。

書き言葉文化か話し言葉の文化かの違いで、どちらが優れているということではない。

2016-02-11

http://anond.hatelabo.jp/20160211101712

マジレスすっと、日本語英語言語構造が違いすぎて特に音が根本的にショボショボなのが日本語なので超厳しいよ。

英語(やその他ラテン系ゲルマン系言語)の音の豊富さと比べると、日本語飛車角落ちどころか香車桂馬も落としてるくらいの貧弱さだよ。

表音文字日本語感覚からすると英語規則性もへったくれもあったもんじゃないスペルと音の対応も厳しいしね。

あとそれゆえに英語教師英語力が低すぎてお話にならないレベルなので、あんなのに長時間教わっても英語できるようになんてなるわけないよ。

関数って何のことなのかイマイチわかんない」みたいな奴が数学教師やってると思えばいいよ。

そして単純に勉強時間が足りなさすぎ。

2015-01-28

デザイン漢字を使ったほうがいいのではないかという話

英語でProgressって書いてても,単語を知らないとなんの意味かわからないけど,日本語漢字)で進捗って書いてあったら,読めなくてもなんとなく意味がわかる.これは英語表音文字で,日本語表意文字であるからだと,一般教養の授業で習った.たしかにそうだと思う.

話は飛ぶが,デザインに関して,アイコンにするか文字にするかみたいな話がある.アイコンスタイリッシュITに強い人には使いやすいけど,そうでない人には文字のほうがよかったりする.うアイコンだけのUIはもちろんかっこよく見えるけど,デザインによっては,何のボタンかわかりにくいことが多い.全てを絵にするのは難しい.

そこで漢字アイコンみたいに使ったら,日本流デザインでかっこいいんじゃないかと思う.

今日,車のワイパーの動く間隔を決めるダイアルに"INT"と書いてあって,これなんて意味だろうって考えてたら,Intermittentだって気づいた.わかりにくいなぁと思いながら,これをアイコンにするのも難しいなって思う.これ"緩"とか"急"って書いてたらわかりやすいんじゃないか.この例は良くないかもだけど.少なくとも文字にするなら英語は音を表すのだから英語を使うのは理にかなっていない.車とか海外で共通の部品が使われるものはともかく,日本ターゲットにするなら,文字は意味を表す日本語(とりわけ漢字)にした方がわかりやすい気がする.

追記

ブコメありがとうございます.間違い訂正・例えを編集しました.

2014-11-12

ネトウヨ必死になって漢字にすがりついて韓国を叩くのは多分……

この点においては、中国日本(漢字圏) vs 欧米韓国(表音文字圏) になってて、悔しいからだろうな、と思う。

彼らの中の名誉白人日本 vs 中国韓国 の構図を否定するので、必死になって漢字の優位性を捏造してすがりついてしまうんだろうな、と。

2014-08-29

学際情報学府文化人間情報学コース) 2015年筆記試験問題

来年度以降の受験生向けに、記憶が新しいうちに。

http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/admissions/master_questions

来年の5月くらいには一般公開されるはずだけど。

こういうのは早く入手できるに然る。

問1…「芸術」について、2つの課題文を読んで論述

出展A:小林秀雄『xへの手紙私小説論』

出展B:鶴見俊輔限界芸術論』

問2…20行(500字)以内で用語説明(6問中2問選択、順不同)

・「正義倫理」と「ケア倫理

・「メディアリテラシー」と「情報倫理

・「物語歴史性」と「歴史物語性」

・「ブレンド型学習」と「完全習得学習

・「ソシュール記号学」と「パース記号論

・「表意文字」と「表音文字

2013-10-20

setterとgetterは概念的に別なので別のクラスに実装すべき

設計思想にまでケチつけようってんならそれこそ外野は黙ってろって話だし,

しかもてめぇの設計思想は実際のところ思想なんてものではなくて,英字(英語の文字)だけを想定して作った物をその場しのぎで他言語対応しようとして出来たキメラにてめぇが慣れ親しんでただけじゃねーかっつー話。

思想を云々するなら表音文字を1度表音文字に変換してから表意文字に変換するとかいう頭の悪い設計に疑問を抱けよ。親指シフトは知らん。

2013-09-23

http://anond.hatelabo.jp/20130923000336

尤もだ。

一応は英語表記法にも規則存在してフォニックスと呼ばれてる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

複雑でも規則存在するのか‼ と読み進めてみると…

「その75%以上が信頼できるようなルール群が存在する」

ってたった 75% かよ。

そりゃ小一時間問い詰めたくもなるわ。

ロジバンほど厳密にしろとまでは言わんが、表音文字を使いながら音を表してないとか明らかに異常だよな。

http://anond.hatelabo.jp/20130922231557

少なくとも英語は完全な表音文字にすべきだよな。アルファベットなんか捨てて全部発音記号で書けばものっそ使いやすくなるのにな。地球標準語を目指すならそのくらいやんなきゃな。

2013-02-16

http://anond.hatelabo.jp/20130216082007

英語を褒める奴って、なぜか日本語を「非論理的な言語」と貶す傾向がある気がする。で、英語論理的な言語と持ち上げるわけだが、その根拠が「主語を絶対につけるから」とか「数詞があるから」くらいなんだよな。

冠詞や性や、表音文字である筈のアルファベットとかけ離れた発音だの、英語の非論理的な面は完全無視。そんな、なんちゃって言語学が受け入れられるはずがない。せいぜいが一過性のブームが関の山だ。

2012-12-27

音楽好きな奴に悪い奴はいない

まずお前に聞くが善悪ってなんだ?音楽に畏敬を感じたことはあるか?

本当に尊敬できる人に出会うと「恐れ入りました!」と全身で頭をさげる気持ちになる。分かる?

自分の全てを捧げる気持ちになる。それが畏敬。・・・ってところまではおk

じゃあ音楽に畏敬を感じるってどういうことなんだ?まず音楽ってなんなんだ?

表現って何で、なぜ単なる音が表現力をもつんだ?なぜ人から人へと伝わるんだ?

それはね、音楽表音文字を並べた詩のようなものだと言えば伝わるだろうか?

ところどころみると意味のある文字列があるように見えてそれには意味なんてない。単なる偶然の産物かお前の思い込みだ。

本当の意味もっと別のところにある。それが畏敬、なんだ。本当にいい音楽はとにかく凄い。凄いとしか言えないくらい凄い。

そのことが分かる人間は、人に共鳴したり、大自然に感動したりする素質がすぐれている。

だ・か・ら!だから、悪い奴であるはずがないんだ。

これはほとんど生まれつきの素質かもしれない。

だって人生に一度は魂を打ち抜かれるような音楽体験をしたことはあるだろう?

でも、それを頻繁にとなると難しい。分かるな?

素質のある人は、音楽ならなんでもすき、すぐに感動する、という人が多い。

べつに貧乏舌じゃない。共鳴力が卓越しているのだから、さも当然のことだ。

それだけでなく、本当にいい音楽がどれかの区別もつく。審美眼がある。そこが一般人との違いだ。

表音文字列に見いだされる意味ありげ文字列なんてありふれていて凄くもなんともない。

多くの人はそんなレベル音楽をみている。

そうでない。もっと字面とかそういったところではない、遠くに意味を感じられるかどうか。

もっと遠く、はるか遠くへ。いや、むしろ近くかもしれない。いずれにせよ、全然違うところを見ている。

2011-07-03

http://anond.hatelabo.jp/20110703001145

表音文字と、表意文字の違いは出るかもね。

「S」を覚えても、なにも意味が無いが、「消」を覚えることには意味がある。

「消火」が読めなくても、火を消すのだとわかるように。

日本語での表音文字は、かなが担当してる。

「消火」なら「しょうか」になるわけだけど、これも前提として表意文字があるからね。

26文字の組み合わせで新語を作るのは大変そうだよな。


中国では表音文字としての漢字(いわゆる吐露非狩古鬱)もあるらしいから、あっちも大変そう。

タクシーが的士、みたいな。

日本だと、キラキラネーム面白くなってきてるね。

読みも意味も違うという、なんだか別次元言葉になってるけど。

2010-10-24

http://anond.hatelabo.jp/20101024173450

心愛(ここあ)→「ココア」という言葉に「心」や「愛」という意味はない。漢字表意文字)と言葉意味乖離してしまうのでよろしくない。

ここあ→ひらがなは表音文字なので「ココア」という元の意味を損なわない。

ということなのでは?

本人じゃないから想像だけど。

2010-07-28

http://anond.hatelabo.jp/20100728213325

うーん、英語には詳しくないからわからないけどpale-onto-logy で pale=paleo+母音 時の修飾で 旧~ の意味らしいから

paleontology = pale(旧)-onto-logy(学問) だから 旧○学問までは推測できるっぽい。

わからんけど、ラテン語に詳しければpaleonto=古生物の成り立ちでontoが生物関係ってのが出てくるんじゃね?

 

表意文字 表音文字 という文字の成り立ちこそ違え、

いわゆる欧米系の言葉日本語

それを組み合わせてできる”単語”については、同じような歴史的経緯で組みあがって派生してるから、慣れている人には

語は無理だけど 混合の”単語”なら推測可能というのは同じだと思うよ。

 

推測できないのはあくまでも、文字だからねぇ。

言いたいことはわかるけど、体温計という 組み合わせの単語を選んだのは違ってると思うと。

比べるなら体とBodyにしたほうが、ベターだったよなと。

さすがに、Bodyを推測するのは難しい。

2010-07-05

http://anond.hatelabo.jp/20100705190724

縁起を担いだり、文字そのものの意味名前に与えたりってのは日本でも珍しくないだろ?

英語(や多くの表音文字)の場合は単体の文字やそれが表す音じゃなく、単語という形での意味を以ってそれと同等のことをしようとするから、自然日本で言うところのDQNネームみたいなのになる。

聖人名前に由来する」とか「~という意味言葉と同じ音の」ってのが多い。

2010-06-20

http://anond.hatelabo.jp/20100620233836

中国語韓国語日本人にとっても難しい。

韓国語にいたってはハングルで文字も違う。

英語学習の方が敷居が低いと思う。

本気で言ってる?特に、韓国語の方が中国語より難しいと思っているあたり、それだけはあり得ない。

断言するけど、君、どちらの言語勉強したことないでしょ。

そもそもハングルというのは表音文字であって、音韻記号の組み合わせで表音節文字を作るという極めて合理的な構造になっており、ラテン文字よりもずっと合理的だ。こんなに簡単に覚えられる文字はないぞ。実際、俺は一度大韓航空を使ってヨーロッパに行ったとき、関空から仁川までの機内でハングルを覚えてしまい、トランジット中に有効に活用した。ましてここでは「韓国語世界共通語」と仮定しているから、その場合現実世界ラテン文字がありふれているのと同じ水準でハングル世界中にありふれているはずで、「文字が読めない」という敷居は問題にもならない。

中国語は確かに簡単ではない。しかし、中国人にとって日本語の方が、たとえばアラビア語よりずっと簡単なことは明らかであり、逆もまた真だ。そして、日本中国から見て、英語よりもアラビア語の方が学習に有利である点は全くない。

君は何か勘違いしていると思うが、英語という言語世界共通語としては非常に不利な特質を兼ね備えている。まず語彙体系が、ゲルマン祖語の他にギリシャ語ラテン語フランス語経由含む)・アラビア語など過去先進文化圏の影響を強く受けており、最低限のことを言い表すのに必要な語彙が非常に多い(このことは日本語でも同じ)。次に、発音体系が極めて特殊である(スペイン語イタリア語の発音体系が日本語と近いのは偶然ではない。日本語五十音+αで近似できる発音体系は世界に広くみられるものである)。正直なところ俺は無敵艦隊が敗れたことをかなり恨んでいる。世界共通語スペイン語であれば、英語よりも余程楽だったはずなのだ。文法こそ単純だが、ロマンス語と比べれば誤差の範囲である。日本人から見て、英語以上に難しい言語を探す方が難しいのではないか。ロマンス語を一つでも学んでみれば、英語より圧倒的に簡単なことに感激するはずだ。

いったい何を以て「英語学習の方が敷居が低いと思う」と言えるのか、さっぱりわからない。

2010-01-02

言語学的センスの抜けた語学論……その1

以前、id:michikaifu さんの

国家生き残り戦略としての日本語リストラ http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20091031/1257023368

という記事が話題になり、それなりのブクマ数を集めたようである。今更ではあるが、言語学的視点からこの記事について言及してみたいと思う。

ひらがなは意外に簡単ではない

元記事では

人種が入り混じってしかもアジア人人口が多いカリフォルニアでも、中国系以外の人が中国語を習うのはなかなか大変。

> いきなり漢字しかない上、母音が多く発音も難しい。日本語世界で一番難しいのだ!と息巻く人もいるだろうが、

日本語母音が5つしかなくて発音がスペイン語イタリア語と似ているし、表音文字があるので、入り口の敷居は必ずしも高くない。

と述べられている。

日本語母音が5つしかなく」「表音文字があるので」とあるが、実はこれは意外と厄介なのである。外国人日本語を見たとき、驚く点の一つに、「ひらがなの種類が多い」という事項が挙げられる。確かに、日本語には「母音が5つしかなく」、「表音文字がある」が、その表音文字であるひらがなは、母音の少なさとは対照的に母音と子音の組み合わせで全て文字が違い、それが約50もある。

ひらがなは文字と音素の対応が一定ではない

また、多くの日本人は「ひらがなは必ず母音と子音の組み合わせになっていて発音が簡単」だと思うかもしれないが、外国人の視点からするとこれは必ずしも正しくない。

これを読んでいる日本人のみなさん、次の単語をそれぞれ音読してみて欲しい。

  • 新聞 : しんぶん
  • 心眼 : しんがん
  • 新鮮 : しんせん

それぞれひらがな4文字から構成される単語だが、2文字目の「ん」の発音は3語で全て違う。

「しんぶん」では、「ん」を発音する際、くちびるを閉じ、「むー」に近い発音をする必要がある。「しんがん」の場合は、口を開け、舌を上顎から少し離し、音が鼻に抜けるような感じで、次の「が」に続くように発音する(このときの「んが」という発音は鼻濁音と呼ばれる。国語の授業で習った記憶のある方もいるだろう)。「しんせん」の場合は、口を開け、舌を上顎にくっつけるような感じで、鼻に抜けない「ん」を発音する。

ひとつ実感出来ない向きには、それぞれの「ん」の発音を無理やり入れ替えて音読してみるとよりわかりやすいだろう。例えば、「しんぶん」の2文字目の「ん」を発音する際、なるべく口を閉じないように「ん」を発音しながら、次の「ぶん」につなげてみて欲しい。相当、口の動かし方に無理があることがわかるだろう。

これらの違いは、ヘボン式ローマ字表記にするとはっきりする。

  • 新聞 しんぶん → shimbun
  • 心眼 しんがん → shingan
  • 新鮮 しんせん → shinsen

「しんぶん」の2文字目に対応するローマ字は "m"、「しんがん」の2文字目に対応するローマ字は "ng"、「しんせん」の2文字目に対応するローマ字は "n" である。

日本人はこれらを全て区別せずに「ん」というひらがな一文字で扱う。しかし、逆にこれらの発音を全て区別して扱う言語母語とする人からすると、このような違いは習得時の障壁になる。音声で聞くと違う音に聞こえるのに、ひらがなにすると同じ文字になってしまい、混乱が生じるのである。(例として、英語では "n"/"ng", "m" は表記上区別されるし、中国語では "m", "n", "ng" 全て区別して扱われる)

わかりにくい「っ」という文字の存在

日本語以外の語を母語とする人がよく戸惑うのが促音、すなはち「っ」という文字の存在である。

促音はとにかくわかりにくい(参考に wikipedia:促音 の項目を見てみても、何が書いてあるかさっぱりである)。例えば、英語には促音という概念に相当する音素がない。日本語話者の方々、英語話者に「っ」という発音を説明することを考えてみて欲しい。 「バック」"back", 「キック」"kick" の "a" "i" に続く音と説明すればいいと思う方もいるかもしれない。しかし、英語では "back" を「べぁく」と発音しようが「べぁーーっく」としようが構わない。"kick" も同様である。「きぃく」、「きっく」、「きぃーっく」、どう発音しようが "kick" は "kick" である。

続く。かもしれない。

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