はてなキーワード: 舞城王太郎とは
最近の舞城は「ほっこりディスコミュニケーションホラー」(もちろん面白い)も書いている
斗比主さんがIDINVADED(以外イド)を見たと知り、そういえばここ最近の舞城は「ほっこり」的な設定、掲示板に書かれる家庭内トラブルみたいなのをテーマにしがちだよなあと思いそれらの小説を紹介。
イド見てる舞城好きは当然ディスコとか九十九十九、闇の中で子供とか好き好き大好き〜を推すと思うが、それらは既に10年以上前の作品。
最近の内容はシンプルで濃縮され、(さらに)読みやすいという親切?仕様。
そしてその中に「平凡な家族のディスコミュニケーションなトラブルを書くホラーっぽい小説」があり、それが本当に面白い。
人は死なないし超展開は一切起こらず、じわじわ気持ち悪い噛み合わぬ会話、他人事に出来ない平凡な悪意と恐怖と祈りがあって、つまりやっぱり舞城。
最近と言いつつ10年前に書かれていた。個人的に『鼻クソご飯』に匹敵する衝撃。
幼い子供のいる現実的な家庭で、本当に現実的な辛いことが起こる。
でもその悲劇の凡庸さが刺さりすぎる。この先の自分に起こる悲劇の一例としてリアルすぎる…。
そして散りばめられた主張しすぎない、ナチュラルなほっこり加減!完成度が高い!
●『淵の王』(2015年)
「家族」要素は低めだが、やばい人間関係トラブルに「ロミオメール」というワード(めっきり聞かなくなったスラング)まで出てきて、なんとも小町的なネタに、主人公3人は正しさで立ち向かう。
結構ストレートなホラーで残酷だが(あ、これは人が死ぬ)わりと後味は爽やか系のもちろん傑作!悟堂もいいけど果歩が素敵だ!
娘を持つ母として、もう本当に怖すぎる。ゴリゴリ削られる会話達。
主人公母娘達の言葉や感情をどう受け入れるか迷ってる間に「家族」のヤバさをさらっと見せつけられ翻弄され、でも行き着く単純さにはやっぱり人への肯定がある気がする。
はい素晴らしい!
●『畏れ入谷の彼女の柘榴』(短編『群像』2019年11月号)
夫婦間の気分悪くなるほど噛み合わない会話の緊張から、怒涛の説教モード、しかしその説教臭さを吹き飛ばす最後の祈りが響く。
あああ、あああああああ、こういう小説を、たくさん読めますように。
しかし最近の猛烈な濃さの話を読んでると、『スクールアタック・シンドローム』なんか可愛いというかちょろく感じます(めっちゃいい話だけど)
あと『ビッチマグネット』、これたぶんタイトルのイメージと内容全然違って順当な少女の成長物語、めちゃくちゃ名作。ちゃんとほっこり要素入り。
それとid:yunastrさんご紹介ありがとうございました。
ゼロ年代の亡霊兼舞城王太郎のガチオタです。(でも最近の『裏山の凄い猿』も『勇気は風になる。』も読んでいない。単行本未収録が多すぎる…)
間違いなく今期で一番面白いアニメID: INVADEDだが全く話題にならない。
ミステリーでありSFであり十三機兵防衛圏ロスから脱出させてくれる作品だ。
こういったミステリ作品はあらすじについて少しでも話すとネタバレになりかねないのが非常に悔しい。
「探偵」ではなく「名探偵」と名探偵をイドの中に送るシステムを運用する機関、そして連続殺人鬼とそれを追う分析官。
EDテーマはMIYAVI。
話数を追うごとに面白さが加速しており、現時点では10話まで放送されている。
恐らく1話を見て世界に訳が分からず切った人が多いのではないだろうか。
まだ間に合う。
少しでも気になるフレーズがあるならば見て欲しい。
はてなーの皆さまこんにちは。今日も元気にウンコ漏らしてますか?初めて投稿します。
物心ついたころからずーっと気になっていたことがありまして。それはズバリ、「みんな作家の文体をどれくらい識別できてるんだろう?」という問題です。
気になった方は、まずは以下の問題に挑戦してみてください。
★以下の①~④と(ア)~(エ)の文章は、それぞれ同じ作家の書いた別の小説作品から、一部抜粋したものです。①と(イ)、②と(ア)...のように、同じ作者の作品どうしを組み合わせてください。
① そして彼が知ったのは、彼等の大部分が、原発というものの実態を把握していないらしいということだった。どこにどれだけの原発があるかも知らず、それが止まるということはどういうことかイメージできないようすだった。原発が止まっても大して困らないんじゃないかという意見もあれば、ろうそくを買うべきだろうかと異常に心配している声もあった。
② この人は母とは本当にお似合いだ。言葉に表現した瞬間、それが的を射ていても、本当のことを言っていても、なぜか必ず嘘っぽく聞こえ、薄っぺらい印象になる。この人のこの言葉と僕の事実とに挟まれて、僕のあの放火未遂っぽい事件は行き場を失ってしまったようだった。
③ 船長主催の晩餐会は、さんざんなていたらくであった。夕刻から、この時期には珍しい西風が吹き始め、それは次第に客船を上下に揺らした。乗客の中でもとりわけ過敏な者は、晩餐会のための服に着替える前に、すでに船酔いにかかって、各自のベッドに臥してしまった。
④ 札幌の街には今年最初の雪が降り始めていた。雨が雪に変わり、雪がまた雨に変わる。札幌の街にあっては雪はそれほどロマンティックなものではない。どちらかというと、それは評判の悪い親戚みたいに見える。
(ア): 夢の中の俺はまだ子供で野球のバットか何かを捜しに来たのだ。暗闇の中で金属バットが触れ合ってカランコロンと甲高い音を響かせる。俺は広いフロアを見渡す。たくさんの影はしんと静まり返って何も動かない。
(イ): バーは、二階に著名なフランス料理店があるビルの三階にあった。長い一枚板のぶあついカウンターと、四人掛けのテーブルが二つあるだけだったが、いかにも酒を飲むところといった風情で、助成の従業員はいなかった。
(ウ): 三人目の相手は大学の図書館で知り合った仏文科の女子学生だったが、彼女は翌年の春休みにテニス・コートの脇にあるみすぼらしい雑木林の中で首を吊って死んだ。彼女の死体は新学期が始まるまで誰にも気づかれず、まるまる二週間風に吹かれてぶら下がっていた。今では日が暮れると誰もその林には近づかない。
(エ): 十九年前にさらわれた赤ん坊がどこにいるかを、早く彼女に教えてやらねばばらない。白血病で苦しむ息子が助かる道があることを示してやらねばならない。言葉を発しようと息を吸い込んだ時、小さな疑問が彼の胸に宿った。それは瞬く間に大きくなり、やがては衝撃となって彼の心を揺さぶった。
・答えは↓
【答え】
①- (エ) 東野圭吾
②-(ア) 舞城王太郎
③-(イ) 宮本輝
④-(ウ) 村上春樹
①: 東野圭吾「天空の蜂」(講談社、2015年、p124、ハードカバー版)
②: 舞城王太郎「イキルキス」収録「パッキャラ魔道」(講談社、2010年、p193、ハードカバー版)
③: 宮本輝「海辺の扉(上)」(角川書店、1991年、p151、ハードカバー版)
④: 村上春樹「カンガルー日和」収録「彼女の町と、彼女の緬羊」(平凡社、1983年、p50、ハードカバー版)
(ア): 舞城王太郎「煙か土か食い物」(講談社、2004年、p117、文庫版)
(イ): 宮本輝「海岸列車(上)」(毎日新聞社、1989年、p162、ハードカバー版)
(ウ): 村上春樹「風の歌を聴け」(講談社文庫、1975年、p77、文庫版)
(エ): 東野圭吾「カッコウの卵は誰のもの」(光文社、2010年、p204、ハードカバー版)
いかがでしたでしょうか?
なぜこんな問題を作ったのかといいますと、自分はけっこう文体に敏感な方なのではないかと、密かに感じてきたからです。
同じドラッカーの作品でも、上田惇夫訳の「マネジメント」はすごく好きなのに、上賀裕子訳だとなぜか全然頭に入らなかったりします。趣味で読む本は、好きな著者のおすすめで買ってみたものの、文体が気に入らなくて読み進められないことも多いです。(村上春樹はすごい好きなのに、おすすめのサリンジャー「ナインストーリーズ」は受けつけない、など。翻訳版をよく読む方にはあるあるなのでは)
それぞれの作者ごとに、「この人は勢いがあって脳が活性化する感じ」とか「クールな感じで読んでいても全然感情を感じない」とか「頭の中に繊細で暖かいイメージがふわっと浮かぶ」とか、料理でいう味みたいなものがあります。
小説じゃなくても、エッセイでもビジネス書でも、どんなジャンルにも作者ごとの「味」がある。そして、これはその人の持つ「文体」が決めている部分が大きいと思っています。(本の装丁も全体の1~2割くらいは関係してる気がします。料理を載せる皿によってちょっと味の感じ方が変わる感じ?)
でもこの「味」って、大まかにはみんな感じるところがあるはずだけど、誰もが全く同じように感じていることはあり得ない。みんなで同じ料理を食べていて、「おいしい」「苦い」「熱い」などの大まかな感じも方向性は決まっていても、それをどこまで感じているかは人による。(同じ「辛い」カレーを食べても、人によってピリッとする辛さなのか、喘ぐくらいの辛さなのか、という辛さのニュアンスは異なるはず)
これって料理の味ならみんな共感できると思うんですけど、文章の「味」についてはほとんど議論されない。これって実際はどうなのか、という実験でした。
今回挙げた作家について、個人的に感じる「味」はこんな感じ。(あくまで個人の感想です。前者二人の文体は大好き、後者二人はうーむ。ストーリーはそれぞれ面白いと思います。)
・村上春樹: なんの抵抗もなくすっと頭に入って、胸にふわっと煙みたいに広がって染み渡る。イメージが幻想的ながら、ありありと脳裏に浮かぶ。もう村上春樹っぽいとしか言えない。
・舞城王太郎: 「文圧」のすごさ。リズムと勢いで、パンパン読ませる。胸が暖まって脳が活性化する感じ。文体で読ませる作家。天才。
・東野圭吾: 必要最低限の情報量。情報は伝わるが、感情はあまり伝わってこない。マックのハンバーガーみたいな感じ。
・宮本輝: いいところのお坊っちゃん。淀みなく流れる川のように流麗。美しい文章だが、あといま一歩感情が胸に迫ってこない。脳の活性化がいまいち。
最後までお付き合いいただいたはてなーの皆さん、ありがとうございます!皆さんのやってみた結果は、コメントで教えていただけるとありがたいです。あと余裕のある方、同じような問題作って自分にもやらせて...!!
本当にそう思う。
今、酒を飲みながら文章を書いている。
平日は毎日9:30~23:30まで働く。クソみたいな職場だ。
この生活は何も考えられない。
仕事から帰ってストロングゼロ飲んで意識を飛ばすまでの2~3時間だけが人間だ。
それ以外はただの装置だ。
今はどれくらいなんだろう? 年間3万人って数字は、
僕の古くからの友人の兄貴が所属していたロックバンドの曲の歌詞で知った。
「年間3万人の自殺者って、多いの、それとも少ないの?」
という印象的なフレーズがサビ前に来る歌だった。
大きく名が売れたバンドじゃなかったが、良い曲を歌うバンドだった。
でもそれは引き金になっただけでしかなく、
あの子は歩み寄ってくれていたのに、僕は歩み寄れなかったことだった。
ならローカルのメモ帳にでも書いとけってな話だが、なぜかそうはいかない。
でも、親しい誰かには伝えられない。
我儘。あるいは自意識に絡めとられているのか。
そういう人間の為のはてな匿名ダイアリーだと信じて続きを書く。
学生時代に読んだが、だれが書いたかはもう覚えていない、増してや酒に浸かった脳では。
その小説の中では、確か父親だったかが、自殺していたんだった。
父を亡くしたその人は、「父が死んだのは玄関の電球が切れていたからだ」
と推察する。
つまり、自殺の引き金になるものはあまりに容易く、ありふれたものであるという、
そんな描写があった。
あの子は、会社に出社して、体調が悪いからと早退して、そのまま亡くなったらしい。
死因は知らない。
どうやって死んだのか、知る術はあるが、知る資格がない。
だが、きっとそういったものが引き金になったのだと思う。
家庭環境が悪かった。
父親は社会でうまくいかず、悪い筋と繋がり、最終的に自殺したらしい。
よくいるオタクなので、実感のない想像だが、残されたあの子と、家族はきっとつらい目に遭ってきたのだろう。
ただ、思春期に父を自殺で亡くしたあの子に、自殺が現実的な選択肢として
傍らにあったということだけは、どうにか理解できる。
あの子の仕事は、本当に残念なことだが学歴などの問題もあり、出世は望めない、
ということを話した。
僕はずっと好きだった。
どう捉えてくれてもかまわないが、
人間関係は代替可能だと舞城王太郎に触発されて嘯いていた僕が、
それでもこの関係だけは僕だけだと信じていた。
今でも信じている。
あの子にはきっと僕だけだった。
僕のことをストレスに感じているあの子に耐えられなかったのは僕だ。
それでも、僕を手放さずにいてくれたあの子を、裏切ってしまったのは僕だ。
別れてから二年間、何度も後悔してやり直そうと言ったが、それが叶うことはなかった。
今僕は罰を受けている。
この生活が罰だ。
年間3万人の自殺者がいる。
3万人の自殺者の周辺で、僕みたいな人がきっといる。
ありふれた話なのだが、僕にはありふれた話と処理するにはキツすぎる。
この話にはオチはない。
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本気でかっこいいとおもってやりました。実在の人物や作品に関係はありません。
・死屍の綾なす四ツ辻の、獅子も恐れる行く人の、知らぬは読者ばかりなり、綾辻行人ッ!
[中範囲に防御無視のダメージ(ダメージ量は詠唱者のHP残量に反比例)+範囲内の味方のDEFアップ]
・我が産みし死靈は天上天下に及ぶものなし! 開け、聞け、探偵三道宝階ッ! 麻耶雄嵩ッ!
[フィールドの天候がランダムに変化+各敵キャラの装備をランダムでひとつ破壊(防具や魔法による回避不可)]
・私の城は美しいお城、私の頭文字は完全なる円にして王の証ッ、死ぬまで踊れっ、舞城王太郎ッ!
・実るほど頭を垂れる稲穂かな。不燃にして不稔に非ず、エリシャの奇跡の裔と知れッ! 米澤穂信ッ!
・円心に居して惑うことなし、今宵ささめくあなたの挽歌、参ります、円居挽ッ!
・連なる城は堅固にして絢爛、三度否まず三界を紀(おさ)むッ! 連城三紀彦ッ!
・その桜の木は一本でした。桜の木は満開でした。咲いて撃ち抜けッ! 桜庭一樹ッ!
[敵全体にチキン]
・清涼のうちに流水は苔むさず、命育みメフィストフェレスの女媧とならん! 清涼 in 流水ッ!
・月光の遊戯、双頭の悪魔。国名を端から君に聞かせよう…… 英明なる都は祝福に満ちている。今出(いまいず)る川より通るがいい――アリスト(高貴なる)アリス、有栖川有栖!
[敵全体にストップ]
・朝明に白む山よッ! 一なる愛を識る永遠よッ! 枕木に憂う士(さむらい)よッ! 三位を全一なる二文字に集えッ! 乙一ッ!
・投之於冰上
鳥何燠之
何馮弓挾矢
殊能将之ッ!
・楽園の死神、その胸中に二心あり。右はくろがね、左はからかね。楽園の死神、その掌中に二刀あり。左は剔(そ)るもの、右は樵(こ)るもの。いのち捧げよッ! 汀こるものッ!
[敵全体にレベル3デス]
・占うッ、亜細亜の星を――島々の星は荘と出たッ! 島田荘司ッ!
・いちかはじめか、はじめかいちか。どんととびでて折るか祈るか、心は螺旋、折原一ッ!
[敵味方全体のうちランダムで一人にデス+ランダムで一人にレイズ(気絶キャラが存在する場合のみ)]
[敵全体に特攻大ダメージ。詠唱者は戦闘から除外(死亡ではない)]
・その本は本にして本に非ず、立体にして三次元に非ず、凶器にして狂気に非ず、どすこいどすこい京極夏彦ッ!
[中範囲の敵に大ダメージ+確率でスタン+三マス後方へノック]